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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』第59回 BEN CRAVEN / Great & Terrible Potions (Australia / 2011)

本連載では「ミュージシャンの視点からプログレッシブ・ロック作品を捉える」ことに重点を置き、フランスのプログレッシブ・ロックレーベルMusea Recordsからシンフォニック・ロックアルバムでデビューを果たしたnetherland dwarfが、同じ時代を生きる世界中の素晴らしいプログレッシブ・ロックアーティストたちの作品を、幅広くご紹介します。「ミュージシャンの視点」とは言っても、各コラムは平易な文章で構成されていますので、楽器が弾けない、専門用語は分からないという場合でも、心配せずにご覧下さい。

第59回 BEN CRAVEN / Great & Terrible Potions (Australia / 2011)

音楽シーンにはしばしば、複数の楽器を扱う能力を持った「マルチ・プレイヤー」と呼ばれるミュージシャンが登場します。最もポピュラーなのは、ギタリスト(弦楽器)がベーシスト(弦楽器)を兼任するようなパターン、つまり奏法などに共通点を持つ「同じ分類の楽器」をプレイするケースです。1970年代のブリティッシュ・プログレッシブ・ロックにおいては、EMERSON, LAKE & PALMERのGreg LakeやGENESISのMike Rutherfordなどが最たる例でしょう。ただし、上記のような「同じ分類の楽器」を扱うミュージシャンよりも「異なる分類の楽器」を扱うミュージシャンのほうが聴き手に強い印象を残すため、上記のGENESISで言えばキーボーディストでありながらアコースティック・ギターもプレイするTony Banksのほうが、より「マルチ・プレイヤー」という呼び名には相応しいのかもしれません。「異なる分類の楽器」を操るミュージシャンとしては他に、KING CRIMSONのIan McDonaldやJETHRO TULLのIan Anderson、あるいはCAMELのAndrew LatimerやU.K.のEddie Jobsonなどの名前も浮かびます。

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カバーする楽器の数(種類)、そして、楽曲における演奏面での占有率も「マルチ・プレイヤー」を評価する上で重要なポイントとなるでしょう。プログレッシブ・ロック・シーンにおける最も有名な「マルチ・プレイヤー」は73年の傑作『Tubular Bells』を生み出したイギリスのMike Oldfieldですが、彼が「マルチ・プレイヤー」の代表格と評される所以は、扱う楽器が弦楽器、管楽器、鍵盤楽器、鍵盤打楽器、打楽器と多岐に渡っていたことに加えて、楽曲を構成する多くのパートが彼ひとりの手によって演奏されていたことにあります。複数の楽器を操る能力に恵まれた「マルチ・プレイヤー」から、自らの演奏のみで楽曲の骨組みを構築したいという欲求が生まれるのは自然なことでしょう。70年代当時には、マルチトラック・レコーダーを用いた多重録音(オーバー・ダビング)の技術が、そういった「マルチ・プレイヤー」たちの願望を実現させていました。そして、新世紀を迎えた音楽シーンにおいては、ハードディスク・レコーディングの普及やデジタル・シンセサイザーの機能向上などによって、自己完結型のレコーディング・スタイルがさらに身近なものとなっています。

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2000年以降のプログレッシブ・ロック・シーンにおいても、例えばイギリスのTIGER MOTH TALESやオランダのCHRIS、あるいはスウェーデンのFREDDE GREDDEなど世界各国から素晴らしいサウンドを聴かせる「マルチ・プレイヤー」たちが登場し続けていますが、そんな中から今回は、オーストラリアのミュージシャンBen Cravenを取り上げます。自らを「Cinematic Progressive Rock Singer Songwriter」と紹介するブリスベン出身のBen Cravenは、PINK FLOYDやYESといった70年代の代表的なプログレッシブ・ロック・アーティストたちから影響を受け、ギターやキーボードを独学で習得。アマチュア・グループでの音楽活動などを通して経験を積んでいきました。2006年、彼はソロ・ユニットTUNISIA名義でファースト・アルバム『Two False Idols』を発表。一部にプログラミングを用いながらも全ての楽器を自身がプレイした同作は堂々とした出来栄えであり、メロディアス且つダイナミックなプログレッシブ・ロックを披露しました。そして同年、ライブEP『Under Deconstruction』のフリー・ダウンロード配信を経て、彼は2作目のレコーディングへと取り掛かっていったのです。

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さて、Ben Cravenにとって出世作となったのが2011年に発表された本作『Great & Terrible Potions』です。ソロ・ユニット名義であった前作とは違って今回はソロ・アーティスト名義を選択しているものの、位置づけとしてはセカンド・アルバムという認識で問題はないでしょう。スタイルにも大きな変更はなく、前作と同様にプログラミングを用いながら全ての楽器を自身がプレイする形でレコーディングが行われています。YESやASIAの作品群を手掛けたことで知られるRoger Deanがアートワークを提供していることからも、本作に対する思い入れが伝わってくるでしょう。

Ben Cravenの音楽性は、マルチ・プレイによる力強いバンド・サウンドとソフトウェア音源と思われる本格的なオーケストレーションが混ざり合うシンフォニック・ロックであり、SEBASTIAN HARDIEやANUBISを輩出したオーストラリアならではの雄大な音世界を描きます。本作には12の楽曲が収められていますが、最後の3楽曲は本編収録楽曲のショート・バージョン(Single Edit)となっており、ヴォーカル部分を強調。上記のように、彼がシンガー・ソングライター志向を強く持ったミュージシャンであることが分かるでしょう。プログレッシブ・ロック・シーンにおいては、これまでにも「マルチ・プレイヤー」が素晴らしい作品を送り出してきましたが、Ben Cravenのようにサポート・ミュージシャンを一切擁することなくレコーディング、ミックス・ダウン、マスタリングに至る全ての工程をこれほどのクオリティーで仕上げてきた前例はあったでしょうか。Ben Cravenによる本作『Great & Terrible Potions』は、ソロ・アーティストのスタジオ・アルバムに対する偏見を払拭するに充分な完成度を誇ります。

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自らの演奏のみでサウンドを構築するメリットとしては、ミュージシャン同士の対立を回避することが出来ることやスケジュールに関して融通が利くこと、そして何より、他者と譲り合うことなく自身の美意識を楽曲に反映することが出来ることが挙げられます。しかしそれは、裏を返せば音楽的な化学変化が期待しづらいことや自己管理が強く求められこと、そして自己満足的なサウンドに陥る危険性を孕んでいるということでもあります。自己完結型の創作活動にトライする場合に必要なのは、自らを客観視し適切な判断を下していくというセルフ・プロデュース能力であり、Ben Cravenはこの点に関して非常に優れたセンスを持つミュージシャンであると言えるでしょう。




netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第1回 netherland dwarf / tortoise walks forever (Japan / 2014)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第2回 CHRIS / Snow Stories (Holland / 2012)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第3回 GRENDEL / The Helpless (Poland / 2008)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第4回 ANUBIS / Hitchhiking To Byzantium (Australia / 2014)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第5回 AGUSA / Hogtid (Sweden / 2014)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第6回 SANHEDRIN / Ever After (Israel / 2011)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第7回 AMOEBA SPLIT / Dance Of The Goodbyes (Spain / 2010)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第8回 MAGENTA / The Twenty Seven Club (UK / 2013)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第9回 TOHPATI ETHNOMISSION / Save The Planet (Indonesia / 2010)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第10回 HIDRIA SPACEFOLK / Astronautica (Finland / 2012)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第11回 QUATERNA REQUIEM / O Arquiteto (Brazil / 2012)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第12回 SETNA / Guerison (France / 2013)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第13回 FLOR DE LOTO / Nuevo Mesias (Peru / 2014)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第14回 TRANSATLANTIC / The Whirlwind (Multi-National / 2009)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第15回 KARFAGEN / Lost Symphony (Ukraine / 2011)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第16回 SENSE / Going Home (Canada / 2007)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第17回 ARANIS / Roqueforte (Belgium / 2010)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第18回  SIKUS BOLIVIA / E.C.L.I.P.S.E. (Bolivia / 2011)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第19回  LITTLE TRAGEDIES / At Nights (Russia / 2014)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第20回  NUCLEUS TORN / Neon Light Eternal (Switzerland / 2015)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第21回  MERRY GO ROUND / Merry Go Round (Italy / 2015)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第22回  WOBBLER / Afterglow (Norway / 2009)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第23回  MEDIABANDA / Siendo Perro (Chile / 2010)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第24回  FIVE-STOREY ENSEMBLE / Not That City (Belarus / 2013)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第25回  GLASS HAMMER / If (USA / 2010)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第26回  SEIN / La Flor Y La Mierda (Argentina / 2010)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第27回  CICCADA / A Child In The Mirror (Greece / 2010)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第28回  CAST / Originallis (Mexico / 2008)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第29回  AFTER CRYING / Creatura (Hungary / 2011)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第30回  MARTIGAN / Vision (Germany / 2009)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第31回  ROBERT REED / Sanctuary (UK / 2014)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第32回 DEWA BUDJANA / Zentuary (Indonesia / 2016)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第33回 HOSTSONATEN / Summereve (Italy / 2011)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第34回  PAMPA TRASH / Ya Fue (Argentina / 2014)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第35回  ANIMA MORTE / The Nightmare Becomes Reality (Sweden / 2011)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第36回  LOST WORLD BAND / Solar Power (Russia / 2013)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第37回  SUPAY / Senales (Peru / 2013)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第38回  THE PROG WORLD ORCHESTRA / A Proggy Christmas (USA / 2012)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第39回  NOSTRADAMUS / Testament (Hungary / 2008)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第40回  TEMPUS FUGIT / Chessboard (Brazil / 2008)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第41回  DRUCKFARBEN / Druckfarben (Canada / 2011)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第44回  KOTEBEL / Concerto For Piano And Electric Ensemble (Spain / 2012)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第45回  HONOKA SAKAI / On The Way Home (Japan / 2013)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第46回 QUANTUM FANTAY / Dancing In Limbo (Belgium / 2015)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第47回  SETI / Bold Travels (Chile / 2016)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第48回 ONE SHOT / Live In Tokyo (France / 2011)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第49回 HJALTALIN / Terminal (Iceland / 2009)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第50回 RAIMUNDO RODULFO / Mare Et Terra (Venezuela / 2008)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第51回 DAMANEK / On Track (Multi-National / 2017)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第53回 WHITE WILLOW / Terminal Twilight (Norway / 2011)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』第54回 SILHOUETTE / Beyond The Seventh Wave (Holland / 2014)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』第55回 JUHA KUJANPAA / Kivenpyorittaja - Tales And Travels (Finland / 2013)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』第56回 SYRINX CALL / The Moon On A Stick - Featuring Isgaard (Germany / 2018)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』第57回 GOVEA / Raices (Mexico / 2011)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』第58回 DAWN / Darker (Switzerland / 2014)

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文・市川哲史

文・深民淳

文・舩曳将仁

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