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「若い者には負けちゃいられん!」とばかりの、往年の名バンド達による貫禄の新作群を探求!

近年、世界各国から新鋭プログレ・バンドが続々と登場し、大いに活気づいているプログレッシヴ・ロック・シーンですが、シーンを盛り上げているのは新鋭バンドばかりではありません。

「若い者には負けちゃいられん!」とばかりに往年のベテラン・バンドたちが精力的にニューアルバムをリリースしているのも、現プログレ・シーンの活況を支える大きな要因となっていることは間違いないでしょう。

というわけで、各国のベテラン・バンドたちによる16~19年リリース作品を、厳選してご紹介してまいります!

BRAM STOKER/NO REFLECTION

まずは英オルガン・ロック72年の名作『HEAVY ROCK SPECTACULAR』で知られるバンド、14年復活作に続きリリースされた19年作。

オルガン・ロックというよりはメロディアスなシンセ主体のサウンドですが、ファンタジックな牧歌性やクラシカルな気品溢れ出すアンサンブルは「これぞ英国」な魅力たっぷり。

もちろん暖かみ溢れるオルガンの音色も各所で聴けますよ!

次はイタリアより、往年のバンド&ミュージシャンたちによる怒涛の19年作をご紹介!1作目は、PFMと並ぶあのイタリアン・ロック・バンドがついにリリースした新作からまいりましょう♪

BANCO/TRANSIBERIANA

四半世紀ぶりに届けられた、イタリアン・ロック最高のグループによる19年スタジオ作!

モダンに洗練されたサウンドに、初期を彷彿させるミステリアスな音使いがちゃんと生かされていて素晴らしいです♪

唯一のオリジナル・メンバー、ヴィットーリオ・ノチェンツィによる格調高いキーボードのプレイが流石!

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続いては往年のイタリアン・ロック名バンドのメンバーがリリースしたソロ・アルバム2作をご紹介。

MICHELE CONTA/ENDLESS NIGHTS

イタリア屈指の名バンドLOCANDA DELLE FATEのkey奏者による19年ソロ・アルバム!

この1曲目、LDFの1stオープニングナンバーを思い出さずにはいられない、気品と情熱がとめどなく溢れ出す大名曲!

ドラムには現クリムゾンのGavin Harrisonも参加してるし、ずばり力作。オススメです!

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GIORGIO FICO PIAZZA/AUTUMN SHADES

『幻の映像』でも名演を残すPFMのオリジナル・ベーシストが、PFMの1st『幻想物語』&2nd『友よ』を全曲プレイした19年作。

本人の技巧とふくよかな歌心を備えた変わらぬベースプレイは勿論、オリジナルへのリスペクトを感じる若手メンバー達の好演も光ります!

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こちらは知る人ぞ知るという位置づけのイタリアン・ロック・バンドかな。70年代の作品よりも完成度を挙げてきた会心作です!

PHOLAS DACTYLUS/HIEROS GAMOS

73年に一枚を残したイタリアン・ロックの隠れた好バンドが46年ぶりに発表した19年作2nd。

自在なタッチで乱れ飛ぶクラシカルなピアノをフィーチャーし、前作を凌駕する完成度でダイナミックに進行する20分超の大作が聴き所!

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こっちはもう少し知名度あるはず。オオムカデを冠したあのバンドです!

GLI ALLUMINOGENI/METAFISICO

72年の『オオムカデ』でおなじみの伊キーボード・トリオ、26年ぶりの再復活作!往年と変わらぬ荘厳なハモンド&情熱的なヴォーカルに、ザクザク刻まれるモダンでヘヴィなギター。イタリアン・ヘヴィ・シンフォの旨味がたっぷりですなあ。

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SUPERSISTER PROJEKT 2019/RETSIS REPUS

なんとオランダの名ジャズ・ロック・バンドSUPERSISTERの後継プロジェクト!

NATIONAL HEALTHとCARAVANを合わせてクラシカル・シンフォ風に料理したって感じの、知的かつ芳醇なサウンドが絶品☆

この自在なセンス、往年のSUPERSISTERをしっかり受け継いでますね。

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続いては、イタリアン・ロック最高峰のメロトロン名演を収めたデビュー作で知られるバンド、奇跡の19年作から!

CELESTE/IL RISVEGLIO DEL PRINCIPE

当時の新興レーベルGROGの第二弾アーティストとして、イタリア屈指のメロトロン名盤を残したグループによる19年作。

その76年作とコンセプトを共有しているだけあって、往年そのままの静謐な幻想美が広がる演奏には感動を禁じえません。

この世のものとは思えない神秘的なメロトロンの調べもやはり唯一無二。

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こちらも70sイタリアの実力派バンドですね。17年来日公演がCD+DVDでリリース!

CERVELLO/LIVE IN TOKYO 2017

70sイタリアの代表するへヴィ・プログレ・バンドが17年に行なった来日公演を収録!

荘厳さの中に邪悪な気配が立ち込めるあの個性的なサウンドを、45年の歳月を経てほぼ完璧に鳴らしていて、その再現度にただただ驚きます…!

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GRYPHON/REINVENTION

あの英国古楽プログレ・グループの名バンドが、再結成を果たしまさかの18年作をリリースしただって!?1stや2ndの頃の英トラッドに根ざした素朴かつ味わい深いアコースティック・アンサンブルを基調としており、まさに原点回帰と言えるサウンドを楽しませてくれますよ~。

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BUBU/EL ECO DEL SOL

78年に名作を残したアルゼンチンのグループから40年ぶりに届けられた2nd!ギター、サックス、ヴァイオリン、フルートらが紡ぐ、重厚にして妖しげな魅力を纏った彼らならではの音世界が広がってきて、1曲目から感動!1st全曲を手がけた専任コンポーザー/アレンジャーが中心となっているので、音楽性にブレがないのが素晴らしい!

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ENGLAND/BOX OF CIRCLES(2018)

名盤『GARDEN SHED』で知られるグループによる、09年リリースEPの4曲に初披露楽曲など6曲を加えた18年作!ちょっとポップになりましたが、英国叙情たっぷりのファンタスティックなサウンドは相変わらず。往年のメンバー4人が揃ったナンバーも収録!

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SALUKI/AMAZING GAMES

ノルウェー最古のプログレ・バンドJUNIPHER GREENEのメンバーにより結成され、77年に唯一作を残したファンク・ジャズ・ロック・グループ。彼らがなんと41年ぶりに新作をリリース!相変わらずファンキー&グルーヴィーかつ、さらに円熟味の増したサウンドが楽しめる注目の逸品です☆

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  • MICHELE CONTA / ENDLESS NIGHTS

    イタリアの名バンドLOCANDA DELLE FATEのキーボーディスト/コンポーザー、19年ソロ作、ドラムはクリムゾンのGavin Harrison

    イタリアが誇る名シンフォ・グループLOCANDA DELLE FATEのキーボーディスト/ピアニストによる19年ソロ作!ドラムはKING CRIMSONの技巧派Gavin Harrisonが務めます。オープニング・ナンバーから、LDF1stの1曲目「A Volte Un Istante Di Quiete」を現代的な重厚さと共に蘇らせたような怒涛の名曲で驚愕!ダイナミックでタイトに刻むリズムに乗って、気品に満ちたピアノと優美に高鳴るシンセ、エモーションたっぷりのギターが一糸乱れず躍動するクラシカル・プログレ・チューンで、この1曲だけでもLDF1stを愛する方なら感動に満たされることでしょう。特に情熱的にしてリリシズムにも溢れたあのピアノのタッチに少しも衰えは感じられません。伸びやかな英語ヴォーカルが映えるキャッチ―な2曲目も素晴らしく、中盤で聴けるキーボードのオスティナートがさざ波のように押し寄せる演奏はまさにLDFを彷彿させます。これはイタリアン・シンフォニック・ロックの新たな傑作と言って問題ない逸品!!おすすめです。

  • CELESTE / IL RISVEGLIO DEL PRINCIPE

    メロトロン名盤として人気の高い76年作で知られるイタリアのグループ、当時のままの神秘性と幻想美が広がる奇跡の19年作!

    イタリア屈指のメロトロン名盤として人気の高い76年デビュー作で知られるグループ、奇跡の2019年作。これはずばり76年作を愛するプログレ・ファンなら必聴!76年作で語られた物語とリンクする内容を持つコンセプト・アルバムなのですが、サウンドのほうも驚くほどに当時の質感を再現していて感動を禁じえません。一音一音に温かみを感じるアコースティックギター、密やかなタッチのピアノ、リリシズムが零れ落ちるフルート、滑らかな音運びでジャジーな味わいを添えるサックス、そして天空で鳴り響くようなメロトロンの調べ…。どこまでも神秘的かつ幻想的な演奏に心奪われます。落ち着いた歌声の男性ヴォーカルも当時のまま。ゲスト参加するIl Tempio Delle Clessidreの女性ヴォーカルによる澄んだ美声ヴォーカル、76年作以上に前に出てクラシカルな旋律を響かせるヴァイオリンなど新要素はいくつかありますが、特筆は全編にわたるドラムの導入。以前はパーカッションの使用に留まっていたのに対し、どっしりと安定感あるドラミングがアンサンブルを引き締めており、76年作で魅力的だったアシッド・フォークのような浮遊感を残しつつも、イタリアン・ロックらしいダイナミックで起伏に富んだ演奏を楽しませてくれます。それにしても、この世のものとは思えないほどに神秘性を感じさせるこのメロトロンの音色はやはり唯一無二。決して大袈裟でなく、デビュー作に劣らぬ傑作だと思います。オススメ!

  • BUBU / EL ECO DEL SOL

    78年にアルゼンチン・プログレの名作を残したグループによる40年ぶりとなる18年作2nd、ずばり前作に劣らぬ傑作!

    アルゼンチン・プログレの名作の一つに数えられる78年の唯一作で著名なグループによる、前作より40年ぶりとなる18年作2nd。16年にリリースされたダウンロード販売限定EPに収録された3曲を含むフルアルバムとなっています。78年作で全曲のコンポーズとアレンジを務めたDaniel Andreoliを除き演奏メンバーは全員入れ替わっているのですが、荘厳な女性コーラスを伴って重くダークなトーンのギターと渋くむせぶテナーサックスがジャジーに疾走する冒頭、そして時に優雅に時に狂おしいばかりに激しく鳴らされるヴァイオリンと、まさしくあのBUBUの音世界が広がってきて一曲目から圧倒的。ギター&サックスを軸とする重厚にして底知れぬ妖しさを漂わせたクリムゾンばりのヘヴィ・アンサンブルと、リリカルで優美なフルート&ヴァイオリンが織りなす初期PFMにも迫る美しい叙情パートを行き来しながら描き出されていくサウンドがひたすら感動的に響きます。特にエモーショナルに歌いこむ男声ヴォーカルが映える叙情的なパートは、往年よりさらに情感豊かになっていて聴きどころです。名バンドの復活作というと往年から大きく様変わりしているケースもありますが、彼らは驚くほどに当時に近い音楽性を維持していて、前作が愛聴盤の方であれば聴きながらニンマリとしてしまうはず。これはずばり前作に劣らぬ傑作!

  • GIORGIO FICO PIAZZA / AUTUMN SHADES

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    PFMのオリジナル・ベーシストで『Photos Of Ghost』でも名演を残した彼が、イタリア本国での1st『Storia Di Un Minuto』と2nd『Per Un Amico』を全曲プレイした19年スタジオ・ライヴ作!彼以外は若手メンバーですが、各人の実力はさすがハイレベル。クラシカルで知的なタッチのピアノ、キレのあるジャジーなオルガン、静謐に広がるメロトロンなど、ジャズとクラシックを鮮やかに行き来する鍵盤のプレイはオリジナルにかなり忠実で、深いリスペクトを感じさせます。一方重くタイトに攻めるドラミングは立体的な質感と鋭い緊張感をもたらしていてカッコよし。そして何と言ってもPiazzaによるベース。音数の多いユニゾンも随所でこなしつつ、ふくよかなトーンで紡ぐ歌心溢れるプレイは往年と変わらぬ魅力を放っていて感動です。1stと2ndのナンバーをミックスした曲構成も新鮮。初期PFMファンならぜひとも堪能してほしい一枚!

  • ENGLAND / BOX OF CIRCLES(2018)

    名盤『GARDEN SHED』で知られる英プログレ・グループ、およそ20年にわたって制作されてきた18年作!

    英国プログレ史上に輝く名盤『GARDEN SHED』で知られるグループ。90年代末より制作が開始、2009年に限定リリースされた4曲入りの同名EPを経て、ついにフルアルバムとして完成した18年作!あの『GARDEN SHED』当時のメンバー4人が揃っている楽曲を含んでおり、美しすぎる男女ヴォーカル・ハーモニーが胸に迫る壮麗な3曲目、ややポップながらも彼ららしい芳醇なメロディが溢れ出す5曲目、奥ゆかしいメロトロンの調べをバックにリリカルかつドラマチックに歌われる8曲目などなど、各曲からバンド名通りの香り高き英国叙情がこれでもかと漂ってきて感激。もちろん、中心メンバーRobert Webbによるピアノ、メロトロン、ムーグ・シンセサイザーなどを自在に駆使した魔法のようなキーボード・ワークも全編で楽しめます。また、Robert Webbとの共演で知られる女性シンガーJenny Darrenの深みあるヴォーカルも、新たな魅力を加えていて特筆。全体としてはちょっとポップな色合いがあるものの、随所でキラリと光るENGLANDらしさに往年のファンなら感慨深く聴き入ってしまう一枚でしょう。

  • CERVELLO / LIVE IN TOKYO 2017

    ご存知70sイタリアの代表するへヴィ・プログレッシブ・ロック・バンド、17年来日公演を収録!

    OSANNAのメンバーDanilo Rusticiの弟で、当時弱冠16才だったギタリストCorrado Rusticiを擁した70年代イタリアの代表するへヴィ・プログレッシブ・ロック・バンド。奇跡の17年来日公演を収録!Corradoを筆頭にサックス/フルート奏者、ベーシストにオリジナル・メンバーが名を連ねており、新加入のヴォーカリストとドラマー、そして当時は存在しなかったキーボード奏者を迎えた6人編成となっています。内容はもちろん、72年の唯一作『MELOS』のアルバム全曲再現!幻想を奏でるデリケートなプレイから一気にヘヴィに暴れる圧倒的振れ幅のギター、妖しくさえずるフルートらを中心に織りなす、荘厳さの中に邪悪な気配が立ち込めるヘヴィ・シンフォニックなCERVELLOサウンドを、45年の歳月を経ながらもほぼ完璧に鳴らしていて、その再現度にはただただ驚かされます。新ヴォーカルは前任者の鋭く乾いた声質に比べるともっと艶のある声質で、叙情的なパートでの歌唱がより光ります。そして何と言ってもCorrado Rustici。速弾きも交える技巧と若さに任せた勢いを併せ持つあの無二のギタープレイを、ほとんど寸分違わず弾きこなしていて凄いです。現在まで自国のメジャーシーンで活躍を続ける一流ミュージシャンとしての矜持を見せつけます。全曲再現のあとは新曲と思われる2曲をプレイしており、伸びやかなヴォーカルをフィーチャーした叙情ナンバーと、Corradoのギターも炸裂するプログレ然としたテクニカル・チューンで会場を沸かせています。72年作が愛聴盤という方なら絶対に聴いて欲しい素晴らしいライヴですよ!

  • BANCO / TRANSIBERIANA

    ご存じイタリアン・ロックの雄、四半世紀ぶりのスタジオ・アルバムとなった2019年作!

    ご存じ、PFMと共にイタリアン・ロックを代表する名バンドによる「シベリア鉄道」を題材にした2019年作!スタジオ・アルバムとしては94年作『IL 13』以来実に25年ぶりとなります。唯一のオリジナル・メンバーであるキーボード名手Vittorio Nocenzi、近年のMetamorfosiにも在籍するドラマーFabio Moresco、DORACORで活動するギタリストNicola Di Gia、そして14年に急逝したヴォーカリストFrancesco Di Giacomo氏の後任という大役を務めるTony D’Alessioら6人編成で制作された本作、ずばり傑作!凛と格調高いタッチのピアノと一音一音に存在感のこもったオルガン、キレのあるプレイでスピード感をもたらすギター、そして熱く歌いこむドラマチックな表情と優雅で繊細な表情とを自在に行き来するヴォーカル。さすがの洗練されたモダン・イタリアン・ロックを聴かせてくれます。でもそれで終わらないのが素晴らしいところで、最初期バンコに漂っていた少し前衛的でミステリアスな雰囲気が全編をうっすら覆っている感じが堪りません。その質感をもたらしているのは勿論キーボード。現代的な重量感あるロック・サウンドを繰り出す演奏陣の中で、クラシックに根差した息をのむようにアーティスティックな音運びが冴えわたっており、衰えは一切感じません。ヴォーカルは、ジャコモ氏とは全く異なるタイプながら、イタリアン・ロック然とした堂々たる歌唱を聴かせていて感動的。FINISTERREやUNREAL CITYといった新鋭の音に接近しながらも、バンコらしい芸術性の高さは遺憾なく発揮された一枚となっています。

  • BRAM STOKER / NO REFLECTION

    72年のオルガン・ロック名作『HEAVY ROCK SPECTACULAR』で知られる英国のバンド、14年復活作に続く19年作3rd!

    72年の英オルガン・ロック名作『HEAVY ROCK SPECTACULAR』で知られるバンド、14年の復活作に続く19年の3rdアルバム。オリジナル・キーボーディストのTony Bronsdon以外はメンバーを一新しており、荘厳なシンセやメロディアスなギターが変拍子を交えつつ躍動するシンフォニック・ロック然とした内容に仕上がっています。とはいえファンタジックで牧歌的なメロディはENGLANDやGRYPHONを思わせるし、ちょっぴり癖はありつつも気品漂う女性ヴォーカルをフィーチャーしたパートはRENAISSANCEを彷彿させるしで、サウンドの隅々まで叙情豊かな「ブリティッシュらしさ」でいっぱい。暖かみ溢れるオルガンも随所で炸裂。往年の英シンフォ&プログレ・ファンなら必ずやグッと来る一枚です。

  • SUPERSISTER PROJEKT 2019 / RETSIS REPUS

    オランダの名バンドSUPERSISTERの後継プロジェクト19年作、カンタベリー・ロックをシンフォ風に仕立てたような驚きの一枚!

    70年代オランダを代表するジャズ・ロック・グループSUPERSISTER。そのキーボーディストRobert Jan Stips中心に、同バンドのドラマーMarco Vrolijkや、GOLDEN EARRINGのベースRinus Gerritsen、ドラマーのCesar Zuiderwijk、その他若手など十数名が参加するプロジェクト・バンドの19年作。70年代のSUPERSISTER時代はカンタベリー・ロックに通じるテクニカルにしてユーモアに富んだジャズ・ロックを聴かせていましたが、本作でもカンタベリー・ロックばりに芳醇な絶品歌ものジャズ・ロックを楽しませてくれます。タイトに刻むジャジーなリズムを土台に、空間を切り裂くように鮮烈なファズ・オルガンと舞うようなタッチの美しいピアノが交差し、トロンボーンとヴァイオリンが流麗に滑り込み、ストリングシンセがクラシカルに鳴り響く!シンフォニックな格調高さも備えつつ、あくまで洒脱で余裕たっぷりに進行するアンサンブルがお見事。2曲目で聴けるデイヴ・スチュワートばりのセンスでフレーズを紡ぐキーボードソロのカッコよさと言ったらありません。ヴォーカルはおじいちゃんですが、程よく枯れた歌声が味わいになっていて全然悪くありません。NATIONAL HEALTHのスリリングさとCARAVANのポップさを合わせて、クラシカル・シンフォ風に料理した、という感じのサウンドで、まさに往年のSUPERSISTERが持っていた知的でちょっぴりひねたセンスを感じさせる内容となっています。これはオススメ!

  • GRYPHON / REINVENTION

    古楽器が織りなす中世音楽の要素を取り入れた英国の名プログレ・グループ、まさかの再結成を果たしリリースした18年作!

    ご存知イギリスの古楽プログレ・グループが、再結成を果たしまさかの18年作をリリース!結成時メンバーである管楽器奏者Brian Gulland、ギタリストGraeme Taylor、ドラマーDave Oberleに、管楽奏者/管弦奏者/ベーシストの新メンバーを加えた6人編成となっています。77年のアルバム「TREASON」から実に41年ぶりとなる本作、3rd『Red Queen To Gryphon Three』以降のエレクトリック楽器を大きく導入したシンフォニックなサウンドよりは、1stや2ndの頃の英国トラッドに根ざした素朴かつ味わい深いアコースティック・アンサンブルを基調としており、まさに原点回帰と言えるサウンドを楽しませてくれます。典雅で気品あるチェンバロやマンドリン、涼やかに鳴らされるリコーダーやフルート、緻密なプレイが光るアコースティック・ギター、そしてどこかとぼけた味わいのある愛すべきバスーンなどが折り重なり、長閑な中にも緊張感を孕んだ職人的アンサンブルが紡がれていきます。デビュー当時の純古楽プログレ・バンドとしてのGRYPHONがたまらない、という方には是非お聴きいただきたい一枚!

  • PHOLAS DACTYLUS / HIEROS GAMOS

    73年作『Concerto Delle Menti』で知られるイタリアン・ロック・バンドによる19年復活作、21分の大作が圧巻の出来栄え!

    イタリアン・ロックの好盤だった73年作『Concerto Delle Menti』で知られるグループによる、46年ぶりの復活作となった19年2ndアルバム!ヴォーカリスト、ピアニスト(キーボーディスト)、ベーシストにオリジナル・メンバーの3人、ギタリストとドラマーに新規メンバーを迎えた5人編成となっています。数十年ぶりの復活作というと今風に洗練されたモダンな音になっていることが多いですが、本作は音質がクリアなのを除けば、70年代の作品と言われても分からないほど当時のイタリアン・ロックのダイナミックかつ良い意味で荒々しい質感を残しており素晴らしいです。アルバムは前半に21分のナンバー、後半にギターとピアノをメインにしたソロ色の強い7曲を収録。何と言っても前半を占める大作が見事で、語り調のイタリア語ヴォーカルを挟みつつ性急に畳みかけるスリリングな演奏スタイルに、73年作が重なります。気品あるリリカルなタッチのピアノとサイケがかった熱っぽいギターが絡むドラマチックなクラシカル・パートから、緊張感みなぎるピアノの早弾きを合図にグイグイとアグレッシヴに迫るリズム・セクションとヘヴィなトーンで鋭角に切り込むギターが一気に炸裂する、中盤のヘヴィ・シンフォ展開は興奮必至。後半に訪れるチャーチ・オルガンの独奏も息をのむように荘厳で、IL BALETTO DI BRONZOばりの緩急が効いた楽曲展開で一気に聴かせる傑作ナンバーです。前作よりも完成度を上げたこの大作だけでもイタリアン・ロック・ファンなら歓喜すること間違いなし。圧巻の復活作!

  • GLI ALLUMINOGENI / METAFISICO

    72年の名盤で知られる伊キーボード・プログレ・バンド、93年の復活作に続く19年再復活作!

    72年の名盤『SCOLOPONDRA』で知られる伊キーボード・プログレ・トリオ。93年に再結成し新作『GENI MUTANTI』を発表しつつ、その後は目立った活動の無かった彼らですが、そんな彼らがなんと26年ぶりとなる19年再復活作を発表!中心人物であるキーボーディストPatrizio AlluminioとドラマーDaniele Ostoreroに、結成時のベーシストGuido Maccarioと新メンバー2名を加えた5人体制で制作された今作。93年作のヘヴィ・シンフォ路線を引き継ぎつつ、よりヴィンテージな質感を意識した印象で、荘厳に鳴り響くハモンドや叙情的で情熱的なメロディは往年の持ち味そのまま。さらにメンバーが増えた事によってアンサンブルの重厚さが増しており、壮大でクラシカルなシンセをバックにザクザクとメタリックに歪んだギター、マイルドなハモンド、熱気たっぷりに畳みかけるヴォ―カルがドラマチックに絡み合っていくパートはイタリアン・ヘヴィ・シンフォの旨味が存分に発揮されています。ややアンサンブルが荒い部分もあるものの、そこも含めて彼らの「味」と言えるでしょう。

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