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【タイトル追加】「若い者には負けちゃいられん!」とばかりの、往年の名バンド達による貫禄の新作群を探求!

近年、世界各国から新鋭プログレ・バンドが続々と登場し、大いに活気づいているプログレッシヴ・ロック・シーンですが、シーンを盛り上げているのは新鋭バンドばかりではありません。

「若い者には負けちゃいられんっ!」とばかりに往年のベテランたちが精力的にニューアルバムをリリースしているのも、現プログレ・シーンの活況を支える大きな要因となっていることは間違いないでしょう。

というわけで、各国のベテラン・アーティストたちによる18~23年リリース作品を、厳選してご紹介してまいります!

まずは直近リリースの作品からご紹介しましょう。英国ネオ・プログレの名バンドが放った23年作☆

GALAHAD/LONG GOODBYE

PENDRAGON、IQらと共に英ネオ・プログレの隆盛を担った名グループ、23年作。

GENESISを核に据えたファンタジックなシンフォニック・ロックにエレクトロなビート感を溶け込ませた、00年代以降彼らが模索してきたスタイルの集大成と言える一枚に仕上がっています。

1曲目はBIG BIG TRAIN好きにも聴いてほしいメロディアスなモダン・プログレ・チューン!↓

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往年の名グループの動きが活発なのがイタリア。ベテラン・アーティストの4作品をご紹介!

ACQUA FRAGILE/MOVING FRAGMENTS

PFMでも活躍した名ヴォーカル、ベルナルド・ランゼッティの健在ぶりに嬉しくなる23年作!

近年加入メンバーによる色彩に富んだキーボードワークもかなり素晴らしくって、往年の伊プログレが持っていたエネルギーと溢れる浪漫をたっぷりと堪能できる会心作に仕上がっています。

試聴は下記ページで可能です!
https://maracashrecords.bandcamp.com/album/moving-fragments

CELESTE/CELESTE WITH CELESTIAL SYMPHONY ORCHESTRA

伊ロック史上の名グループによる22年オーケストラ共演作。

メロトロンを中心とした神秘的ながら牧歌的温かさも宿したシンフォニック・サウンドに、オーケストラが加わり一層色彩豊かに輝きを放つような演奏は、一曲目から感動しちゃうこと間違いなし!

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LUCIANO BASSO/TO TELL

76年のクラシカル・ロック名作『VOCI』で知られるヴェネチア出身のキーボーディスト、23年作。

クラシックの高い素養を感じるソロ・ピアノ曲&宮廷音楽のように華麗な室内楽ナンバーで構成された素晴らしい逸品です。

ソロ・ピアノ曲は、聴いていて個人的にリック・ウェイクマンのソロ・ピアノ名品『Country Airs』を思い起こしました。

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REALE ACCADEMIA DI MUSICA/LAME DI LUCE

イタリアン・ロック史上の傑作として愛される72年1stで知られるバンドの22年作!

モダンなメロディアス・ロックを軸としながらも、持ち味のたおやかで幻想的な演奏は往年を彷彿させる素晴らしさですなぁ。

エモーショナルかつシアトリカルな厳かさも隠し持った伊語女性ヴォーカルも良い~。

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ポーランドからは、あの人気グループによるまさかの新作が届きました♪

COLLAGE/OVER AND OUT

90年代ポーランドを代表する活躍を見せたシンフォ・バンドが、前作『SAFE』から27年を経てついにリリースした6thアルバム!

まるでFISH期MARILLIONにエレクトロ要素と絢爛なストリングスkeyを加えたようなスタイルで、往年に劣らずドラマティックに盛り上がります。

ゲスト参加のスティーヴ・ロザリーによる渾身のギターもフィーチャー!

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22年の年間ベストセラーではTOP10入りを果たしたこの作品もベテランによる会心作!

SIIILK/EEMYNOR

フランスが誇るプログレ名バンドPULSARのkey&gによって結成されたバンドの22年3rd。

これはCAMELやPINK FLOYDのファン、そしてPULSARの傑作『Halloween』が好きな方に是非体験して欲しい、叙情的にして夢想的な音世界が素晴らしい絶品シンフォニック・ロック!

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FLOWER KINGS/BY ROYAL DECREE

元KAIPAのレジェンド・ギタリストRoine Stolt率いる人気グループもナイスな22年作をリリース。

どこまでもファンタジックでスケール大きなTFKサウンドに、ジャケの雰囲気からも読み取れるパーカスやアコーディオンが織りなす異国情緒が豊かな色彩を付与しています。

揺るぎないTFK節と飽くなき探求心が一体となった雄姿に敬服するしかない22年作!

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22年作と言えば、P.F.Mのオリジナル・ギタリストがリリースしたこの新譜も円熟の出来栄えでしたね。

FRANCO MUSSIDA/IL PIANETA DELLA MUSICA E IL VIAGGIO DI IOTU

地中海の風をまとった美しいアコギの調べと、語りかけるような味わい深さを持つ歌声。

穏やかながらもイマジネーション豊かに響くサウンドが絶え間なく胸を打ちます。

P.F.Mを長年支えた名ギタリストによる22年作!

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P.F.M関連作と来ればBANCOからも出したいところ。というわけで素晴らしき22年作をどうぞ♪

BANCO/ORLANDO: LE FORME DELLAMORE

P.F.Mと並ぶイタリアン・ロックの雄による22年作!

1~2曲目へのこの流れ、誰もが『Darwin!』や『Io Sono Nato Libero』を思い浮かべるでしょう。

往年にも匹敵するテンションとロマン溢れ出すパフォーマンスに感動がこみ上げる一枚!

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もう一枚、イタリアからベテランによる22年作をご紹介!

CIRO PERRINO/ABSENCE OF TIME VOL.ONE

CELESTEのリーダーによる22年ソロ。

ゆったり敷き詰められていくシンセに、川のせせらぎや雨音も交えほんのりファンタジックに浮遊する音像が最高に心地いい。

明確なメロディはほとんど提示されないのに、どこか「歌心」を感じさせる音作りはさすがイタリアですなぁ。

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2021年にもイタリアからは往年のアーティストによる新作が多数リリースされました。

HUNKA MUNKA/FORESTE INTERSTELLARI

黄色い便器のジャケットでお馴染み、72年作『ジョバンナに捧ぐ』で知られるイタリアのキーボーディスト/シンガーが、なななんと49年ぶりに2ndをリリース!

冒頭からハードなエッジ感を持つアグレッシヴなキーボード・シンフォに驚きますが、合間で聴けるロマンティックでポップな曲調は往年のままで、こりゃ愛すべきだなぁ~。

特に1stに入っていてもおかしくない感動的な歌ものの8曲目は全伊ロック・ファン必聴!

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OF NEW TROLLS/LE RADICI E IL VIAGGIO CONTINUA

イタリアン・プログレの雄NEW TROLLSのオリジナル・メンバーNico Di PaloとGianni Bellenoが主導するバンドの21年作。

エッジの立ったギター&Gianniのパワフルなドラミングが光るソリッド&リズミカルなプログレ・ハード調が軸の新曲、そして過去名曲の感動的な再録。

本家を食わんばかりのエネルギーとキレの良さに痺れる~~!

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OSANNA/50: IL DIETRO DEL MEDITERRANEO

21年2月に元メンバーのダニーロ・ルスティチが死去。伊ロックを象徴するレジェンドがまた一人この世を去ったのは悲しい事ですが、彼が残したOSANNAというバンドが歩みを止めることはありません。

物悲しいギターのリフレインとリリカルなフルートが紡ぐメランコリックな演奏に、Linoのエモーションを内に秘めたイタリア語ヴォーカルが歌う「静」の展開から一転、ギターがハードに唸りを上げヴォーカルもエネルギッシュに歌い上げる「動」の展開へ。

そうそうこれこれ、これぞOSANNA!

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オパス・アヴァントラ/ロウコス – 魔法の場所(ヴェネツィアの幻影)

「前衛」と「伝統」を名に冠したイタリアン・プログレ・グループ、なんと21年作!

1stと変わらぬ俯き加減でメランコリックに奏でるクラシカルなピアノと、初期に比べオペラ的な表現力を高めたフィメール・ヴォーカルが織りなす芸術的世界観はやはり孤高の一言です…。

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もちろん、イタリア勢に負けじと各国からベテランによる力作が届けられていますよ~!

CARAVAN/IT’S NONE OF YOUR BUSINESS

カンタベリー・ロックの生ける伝説、21年作!

1曲目冒頭から、CARAVAN節全開の張りがあって弾けんばかりにフレッシュな演奏に、「Golf Girl」を初めて聴いた時のような感覚がこみ上げてきて「おぉっ」となりましたよ…!

PyeのアコギにゲストのJimmy Hastingによる愛らしいフルートが寄り添う兄弟の共演パートも涙ものだし、Richardsonのヴィオラをフィーチャーした最終曲はWOLFの「悲しみのマクドナルド」ばりの名演だしで、聴き所満載。

デビューから53年目(!)、衰え知らずの溌溂としたCARAVANサウンドが味わえる快作です!

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グリフォン/ゲット・アウト・オヴ・マイ・ファーザーズ・カー

言わずと知れた古楽プログレの代表格ですね。彼ら本来の中世/トラッド・エッセンスにユーモアに富んだポップ・センスも注入した渾身の2020年作!

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ASIA MINOR/POINT OF LIBRATION

かつて2枚の名作を残した仏シンフォ・グループが、奇跡の3rdをリリース!

クラシカルなオルガンと悲哀を帯びたトーンのギター、妖艶なフルート、憂いを秘めたヴォーカル…。

すべてが往年のまま繰り広げられるサウンドに冒頭から早くも胸が熱くなります。

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SOLARIS/NOSTRADAMUS 2.0 – RETURNITY

ハンガリー・シンフォの雄による、99年作『NOSTRADAMUS』の続編19年作!持ち味である哀愁たっぷりのフルートやシンセを伴った、この終始力みっぱなしの生真面目なまでに厳粛なサウンド、相変わらずでほんっと素晴らしい!!

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次はイタリアより、往年のバンド&ミュージシャンたちによる怒涛の19年作をご紹介!1作目は、PFMと並ぶあのイタリアン・ロック・バンドがついにリリースした新作からまいりましょう♪

BANCO/TRANSIBERIANA

四半世紀ぶりに届けられた19年スタジオ作も、最新アルバムに劣らず素晴らしい内容でした。

モダンに洗練されたサウンドに、初期を彷彿させるミステリアスな音使いがちゃんと生かされていて素晴らしいです♪

唯一のオリジナル・メンバー、ヴィットーリオ・ノチェンツィによる格調高いキーボードのプレイが流石!

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MICHELE CONTA/ENDLESS NIGHTS

イタリア屈指の名バンドLOCANDA DELLE FATEのkey奏者による19年ソロ・アルバム!

この1曲目、LDFの1stオープニングナンバーを思い出さずにはいられない、気品と情熱がとめどなく溢れ出す大名曲!

ドラムには現クリムゾンのGavin Harrisonも参加してるし、ずばり力作。オススメです!

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BUBU/EL ECO DEL SOL

78年に名作を残したアルゼンチンのグループから40年ぶりに届けられた2nd!ギター、サックス、ヴァイオリン、フルートらが紡ぐ、重厚にして妖しげな魅力を纏った彼らならではの音世界が広がってきて、1曲目から感動!1st全曲を手がけた専任コンポーザー/アレンジャーが中心となっているので、音楽性にブレがないのが素晴らしい!

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ENGLAND/BOX OF CIRCLES(2018)

名盤『GARDEN SHED』で知られるグループによる、09年リリースEPの4曲に初披露楽曲など6曲を加えた18年作!ちょっとポップになりましたが、英国叙情たっぷりのファンタスティックなサウンドは相変わらず。往年のメンバー4人が揃ったナンバーも収録!

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SALUKI/AMAZING GAMES

ノルウェー最古のプログレ・バンドJUNIPHER GREENEのメンバーにより結成され、77年に唯一作を残したファンク・ジャズ・ロック・グループ。彼らがなんと41年ぶりに新作をリリース!相変わらずファンキー&グルーヴィーかつ、さらに円熟味の増したサウンドが楽しめる注目の逸品です☆

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ベテラン・バンド達の尽きることなきエネルギーを感じていただけたでしょうか。
今後も往年の名バンドの新作が届けられ次第、こちらの記事でご紹介していきたいと思います!

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