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【タイトル追加】「若い者には負けちゃいられん!」とばかりの、往年の名バンド達による貫禄の新作群を探求!

近年、世界各国から新鋭プログレ・バンドが続々と登場し、大いに活気づいているプログレッシヴ・ロック・シーンですが、シーンを盛り上げているのは新鋭バンドばかりではありません。

「若い者には負けちゃいられんっ!」とばかりに往年のベテランたちが精力的にニューアルバムをリリースしているのも、現プログレ・シーンの活況を支える大きな要因となっていることは間違いないでしょう。

というわけで、各国のベテラン・アーティストたちによる18~22年リリース作品を、厳選してご紹介してまいります!

まずは直近の話題作からご紹介しましょう☆
イタリアから、70年代のグループと思われがちながら実は00年代以降5作目を放ったこのバンド!

REALE ACCADEMIA DI MUSICA/LAME DI LUCE

イタリアン・ロック史上の傑作として愛される72年1stで知られるバンドの22年作!

モダンなメロディアス・ロックを軸としながらも、持ち味のたおやかで幻想的な演奏は往年を彷彿させる素晴らしさですなぁ。

エモーショナルかつシアトリカルな厳かさも隠し持った伊語女性ヴォーカルも良い~。

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ポーランドからは、あの人気グループによるまさかの新作が届きました♪

COLLAGE/OVER AND OUT

90年代ポーランドを代表する活躍を見せたシンフォ・バンドが、前作『SAFE』から27年を経てついにリリースした6thアルバム!

まるでFISH期MARILLIONにエレクトロ要素と絢爛なストリングスkeyを加えたようなスタイルで、往年に劣らずドラマティックに盛り上がります。

ゲスト参加のスティーヴ・ロザリーによる渾身のギターもフィーチャー!

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22年の年間ベストセラーではTOP10入りを果たしたこの作品もベテランによる会心作!

SIIILK/EEMYNOR

フランスが誇るプログレ名バンドPULSARのkey&gによって結成されたバンドの22年3rd。

これはCAMELやPINK FLOYDのファン、そしてPULSARの傑作『Halloween』が好きな方に是非体験して欲しい、叙情的にして夢想的な音世界が素晴らしい絶品シンフォニック・ロック!

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FLOWER KINGS/BY ROYAL DECREE

元KAIPAのレジェンド・ギタリストRoine Stolt率いる人気グループもナイスな22年作をリリース。

どこまでもファンタジックでスケール大きなTFKサウンドに、ジャケの雰囲気からも読み取れるパーカスやアコーディオンが織りなす異国情緒が豊かな色彩を付与しています。

揺るぎないTFK節と飽くなき探求心が一体となった雄姿に敬服するしかない22年作!

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22年作と言えば、P.F.Mのオリジナル・ギタリストがリリースしたこの新譜も円熟の出来栄えでしたね。

FRANCO MUSSIDA/IL PIANETA DELLA MUSICA E IL VIAGGIO DI IOTU

地中海の風をまとった美しいアコギの調べと、語りかけるような味わい深さを持つ歌声。

穏やかながらもイマジネーション豊かに響くサウンドが絶え間なく胸を打ちます。

P.F.Mを長年支えた名ギタリストによる22年作!

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P.F.M関連作と来ればBANCOからも出したいところ。というわけで素晴らしき22年作をどうぞ♪

BANCO/ORLANDO: LE FORME DELLAMORE

P.F.Mと並ぶイタリアン・ロックの雄による22年作!

1~2曲目へのこの流れ、誰もが『Darwin!』や『Io Sono Nato Libero』を思い浮かべるでしょう。

往年にも匹敵するテンションとロマン溢れ出すパフォーマンスに感動がこみ上げる一枚!

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もう一枚、イタリアからベテランによる22年作をご紹介!

CIRO PERRINO/ABSENCE OF TIME VOL.ONE

CELESTEのリーダーによる22年ソロ。

ゆったり敷き詰められていくシンセに、川のせせらぎや雨音も交えほんのりファンタジックに浮遊する音像が最高に心地いい。

明確なメロディはほとんど提示されないのに、どこか「歌心」を感じさせる音作りはさすがイタリアですなぁ。

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2021年にもイタリアからは往年のアーティストによる新作が多数リリースされました。

HUNKA MUNKA/FORESTE INTERSTELLARI

黄色い便器のジャケットでお馴染み、72年作『ジョバンナに捧ぐ』で知られるイタリアのキーボーディスト/シンガーが、なななんと49年ぶりに2ndをリリース!

冒頭からハードなエッジ感を持つアグレッシヴなキーボード・シンフォに驚きますが、合間で聴けるロマンティックでポップな曲調は往年のままで、こりゃ愛すべきだなぁ~。

特に1stに入っていてもおかしくない感動的な歌ものの8曲目は全伊ロック・ファン必聴!

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OF NEW TROLLS/LE RADICI E IL VIAGGIO CONTINUA

イタリアン・プログレの雄NEW TROLLSのオリジナル・メンバーNico Di PaloとGianni Bellenoが主導するバンドの21年作。

エッジの立ったギター&Gianniのパワフルなドラミングが光るソリッド&リズミカルなプログレ・ハード調が軸の新曲、そして過去名曲の感動的な再録。

本家を食わんばかりのエネルギーとキレの良さに痺れる~~!

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OSANNA/50: IL DIETRO DEL MEDITERRANEO

21年2月に元メンバーのダニーロ・ルスティチが死去。伊ロックを象徴するレジェンドがまた一人この世を去ったのは悲しい事ですが、彼が残したOSANNAというバンドが歩みを止めることはありません。

物悲しいギターのリフレインとリリカルなフルートが紡ぐメランコリックな演奏に、Linoのエモーションを内に秘めたイタリア語ヴォーカルが歌う「静」の展開から一転、ギターがハードに唸りを上げヴォーカルもエネルギッシュに歌い上げる「動」の展開へ。

そうそうこれこれ、これぞOSANNA!

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オパス・アヴァントラ/ロウコス – 魔法の場所(ヴェネツィアの幻影)

「前衛」と「伝統」を名に冠したイタリアン・プログレ・グループ、なんと21年作!

1stと変わらぬ俯き加減でメランコリックに奏でるクラシカルなピアノと、初期に比べオペラ的な表現力を高めたフィメール・ヴォーカルが織りなす芸術的世界観はやはり孤高の一言です…。

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もちろん、イタリア勢に負けじと各国からベテランによる力作が届けられていますよ~!

CARAVAN/IT’S NONE OF YOUR BUSINESS

カンタベリー・ロックの生ける伝説、21年作!

1曲目冒頭から、CARAVAN節全開の張りがあって弾けんばかりにフレッシュな演奏に、「Golf Girl」を初めて聴いた時のような感覚がこみ上げてきて「おぉっ」となりましたよ…!

PyeのアコギにゲストのJimmy Hastingによる愛らしいフルートが寄り添う兄弟の共演パートも涙ものだし、Richardsonのヴィオラをフィーチャーした最終曲はWOLFの「悲しみのマクドナルド」ばりの名演だしで、聴き所満載。

デビューから53年目(!)、衰え知らずの溌溂としたCARAVANサウンドが味わえる快作です!

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グリフォン/ゲット・アウト・オヴ・マイ・ファーザーズ・カー

言わずと知れた古楽プログレの代表格ですね。彼ら本来の中世/トラッド・エッセンスにユーモアに富んだポップ・センスも注入した渾身の2020年作!

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ASIA MINOR/POINT OF LIBRATION

かつて2枚の名作を残した仏シンフォ・グループが、奇跡の3rdをリリース!

クラシカルなオルガンと悲哀を帯びたトーンのギター、妖艶なフルート、憂いを秘めたヴォーカル…。

すべてが往年のまま繰り広げられるサウンドに冒頭から早くも胸が熱くなります。

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SOLARIS/NOSTRADAMUS 2.0 – RETURNITY

ハンガリー・シンフォの雄による、99年作『NOSTRADAMUS』の続編19年作!持ち味である哀愁たっぷりのフルートやシンセを伴った、この終始力みっぱなしの生真面目なまでに厳粛なサウンド、相変わらずでほんっと素晴らしい!!

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ハンガリー・プログレの重鎮、SOLARIS特集!

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次はイタリアより、往年のバンド&ミュージシャンたちによる怒涛の19年作をご紹介!1作目は、PFMと並ぶあのイタリアン・ロック・バンドがついにリリースした新作からまいりましょう♪

BANCO/TRANSIBERIANA

四半世紀ぶりに届けられた19年スタジオ作も、最新アルバムに劣らず素晴らしい内容でした。

モダンに洗練されたサウンドに、初期を彷彿させるミステリアスな音使いがちゃんと生かされていて素晴らしいです♪

唯一のオリジナル・メンバー、ヴィットーリオ・ノチェンツィによる格調高いキーボードのプレイが流石!

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MICHELE CONTA/ENDLESS NIGHTS

イタリア屈指の名バンドLOCANDA DELLE FATEのkey奏者による19年ソロ・アルバム!

この1曲目、LDFの1stオープニングナンバーを思い出さずにはいられない、気品と情熱がとめどなく溢れ出す大名曲!

ドラムには現クリムゾンのGavin Harrisonも参加してるし、ずばり力作。オススメです!

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BUBU/EL ECO DEL SOL

78年に名作を残したアルゼンチンのグループから40年ぶりに届けられた2nd!ギター、サックス、ヴァイオリン、フルートらが紡ぐ、重厚にして妖しげな魅力を纏った彼らならではの音世界が広がってきて、1曲目から感動!1st全曲を手がけた専任コンポーザー/アレンジャーが中心となっているので、音楽性にブレがないのが素晴らしい!

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ENGLAND/BOX OF CIRCLES(2018)

名盤『GARDEN SHED』で知られるグループによる、09年リリースEPの4曲に初披露楽曲など6曲を加えた18年作!ちょっとポップになりましたが、英国叙情たっぷりのファンタスティックなサウンドは相変わらず。往年のメンバー4人が揃ったナンバーも収録!

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SALUKI/AMAZING GAMES

ノルウェー最古のプログレ・バンドJUNIPHER GREENEのメンバーにより結成され、77年に唯一作を残したファンク・ジャズ・ロック・グループ。彼らがなんと41年ぶりに新作をリリース!相変わらずファンキー&グルーヴィーかつ、さらに円熟味の増したサウンドが楽しめる注目の逸品です☆

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ベテラン・バンド達の尽きることなきエネルギーを感じていただけたでしょうか。
今後も往年の名バンドの新作が届けられ次第、こちらの記事でご紹介していきたいと思います!

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  • REALE ACCADEMIA DI MUSICA / LAME DI LUCE

    イタリアン・ロック史上の傑作として名高い72年デビュー作で知られるグループ、2022年!

    イタリアン・ロック史上の傑作として名高い72年のデビュー作で知られるグループが、4年ぶりにリリースした22年作。デビュー当時からのメンバーはギタリストPericle Sponzilliのみですが、柔らかく幻想的なタッチで綴る彼らならではのシンフォニック・ロックは健在と言っていいでしょう。前作より参加する女性ヴォーカルがエモーショナルな伊語で歌う洗練されたモダン・メロディアス・ロックを軸としながらも、たおやかに響くクラシカルなピアノや淡く揺らぐオルガン、そして瑞々しいアコギ&歌心あるフレーズを紡ぐエレキと、演奏陣のプレイは70年代より活動するイタリアン・ロック・バンドらしい味わいがたっぷりで感動を呼び込みます。後半にはイタリアン・ポップス・テイストが強い楽曲も入ってきますが、どこかシアトリカルな厳かさを持った女性ヴォーカルの存在によって軽い感じになっていないのが好印象。21世紀の作品としてのモダンな音使いとヴィンテージなサウンドとのバランス感覚が素晴らしい一枚です。

  • OF NEW TROLLS / LE RADICI E IL VIAGGIO CONTINUA

    イタリアン・プログレの雄NEW TROLLSのオリジナル・ギタリストNico Di Paloとオリジナル・ドラマーGianni Bellenoを中心とするNEW TROLLS派生ユニットの21年作

    イタリアン・プログレの雄NEW TROLLSの、オリジナル・メンバーNico Di PaloとGianni Bellenoを中心とするNEW TROLLS派生ユニットの21年作。新曲を中心とする中にNEW TROLLSの過去ナンバー再録を交えた構成となっており、サウンドの質感はしっかりとNEW TROLLSのそれです。新曲はエッジの立ったキレのあるギター&Gianniのパワフルなドラミングが牽引するソリッドかつリズミカルなプログレ・ハード調ナンバーが痛快。Nicoによる往年と遜色ない愁いを帯びたハイトーン・ヴォーカルと、Gianniの息子Mamoの朗々とした落ち着きある低音寄りのヴォーカルの対比も聴き所で、イタリア語の美しい響きを堪能させてくれるスケール大きなバラード・ナンバーも素晴らしい出来栄えです。もちろん過去曲の再録にも注目で、Nicoが主導した名盤『UT』のラストを飾った必殺の哀愁バラード「Chi mi puo capire」が何と言っても極上。渋くむせぶサックスをフィーチャーした哀愁増量バージョンで、これは落涙必至です。オリジナルから半世紀を経たにもかかわらず少しも熱量の落ちない、Nicoの説得力溢れる歌唱にはただただ驚かされます。『CONCERTO GROSSO N2』収録「Let It Be Me」の美しいコーラスが彩るメロウ・ソウル風なアレンジも実に良い感じ。本家NEW TROLLSも食わんばかりのエネルギーとイタリアらしい詩情がたっぷりと堪能できる快作です!

  • FRANCO MUSSIDA / IL PIANETA DELLA MUSICA E IL VIAGGIO DI IOTU

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    言わずと知れたカンタベリー・ロックの名グループ、2013年の『Paradise Filter』から8年を経ての21年スタジオ・アルバム!

    言わずと知れたカンタベリー・ロックの名グループ、2013年の『Paradise Filter』から8年を経ての21年スタジオ・アルバム!Pye Hastings、Geoffrey Richardson、Jan Schelhaasらお馴染みのメンバーに、2010年代から在籍のドラマーMark Walker、ゲストのベーシストとして腕利きLee Pomeroyという5人を中心とする編成。もう1曲目冒頭から、張りがあって弾けんばかりにフレッシュな演奏に「おお!」となります。楽しげに弾むリズム、瑞々しいギターカッティング、優雅に飛翔するヴィオラ、芳醇に湧き上がるオルガン。満を持してPyeがRichard Sinclairみたいに低くなった味の滲む声で歌い出すと、「Golf Girl」を初めて聴いた時のような感覚がこみ上げてきて思わずグッと来てしまいました。Pyeのアコギに、ゲストのJimmy Hastingによる愛らしいフルートが寄り添う兄弟共演のパートも涙ものだし、Richardsonのヴィオラが主役の最終曲はWOLF「悲しみのマクドナルド」ばりの名演だしで、さすが聴き所満載。デビューから53年目(!)、衰え知らずのCARAVANサウンドが全編で味わえる快作です!

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    言わずと知れたイタリアン・ロックを象徴するバンドによる、デビュー50周年記念となる21年作。物悲しいギターのリフレインとリリカルなフルートが紡ぐメランコリックな演奏に、Lino Vairettiのエモーションを内に秘めたイタリア語ヴォーカルが歌う「静」の展開から一転、ギターがハードに唸りを上げヴォーカルもエネルギッシュに歌い上げる「動」の展開へ。インストと語りの冒頭2曲を経た3曲目で聴けるこのサウンドこそOSANNA!濃厚な叙情性とハード・ロックばりの攻撃性を行き来するダイナミックな曲構成は衰えを知りません。ゲストにはVDGGで知られるDavid Jacksonも名を連ねます。イタリアらしい叙情性の中に呪術的な怪しさを孕んだOSANNA節健在の一枚です!

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  • HUNKA MUNKA / FORESTE INTERSTELLARI

    72年作『ジョバンナに捧ぐ』で知られるイタリアのキーボーディスト/シンガー、49年ぶりにHUNKA MUNKA名義でリリースした21年2ndアルバム!

    72年の唯一作『Dedicato A Giovanna G.(ジョバンナに捧ぐ)』がイタリアン・キーボード・シンフォの名作として高い人気を誇る、HUNKA MUNKAことキーボーディスト/ヴォーカリストRoberto Carlotto。彼がなんと49年ぶりにHUNKA MUNKA名義でリリースした21年2ndアルバム!ポップな歌もの+壮大なキーボード・サウンドという作風だった1stでしたが、本作ではハードなエッジ感を持つアグレッシヴなキーボード・シンフォへとスタイルを新たにしています。1曲目、ヴィンテージ・トーンで力強く湧き上がるオルガン、クラシカルなフレーズを疾走感満点に弾きまくるシンセを軸に、各種キーボードが波状攻撃のように畳みかける厚みあるアンサンブルは、これぞイタリアン・シンフォというダイナミズムに富んでいて爽快。一方その演奏に乗る本人の歌には72年作と変わらぬ優しげな表情が滲んでいるのが何とも愛すべきところです。往年の面影を残したサウンドもいたるところで聴くことができ、3曲目や6曲目のデリケートでロマンティックな表情のインスト、1stに入っていてもおかしくない感動的な歌ものの8曲目あたりは、往年のイタリアン・ロック・ファンなら堪らないはず。全体にモダンな音作りとなりましたが、やはりHUNNKA MUNKA以外では聴けない味わいがたっぷりの好盤です。

  • FLOWER KINGS / BY ROYAL DECREE

    元KAIPAのレジェンド・ギタリストRoine Stolt率いる人気グループ、随所にエキゾチックなエッセンスを散りばめたサウンドが印象的な22年作。

    元KAIPAのレジェンド・ギタリストRoine Stolt率いる人気グループ、前作に続き2枚組でのリリースとなった22年作。内容的にも前作を引き継ぐ、ハードさよりは北欧プログレ然としたクリアに広がるファンタジックな音楽性を前面に出した、スケール大きく色彩にも富んだサウンドが魅力です。サウンドのカラーを担うのは前々作より加入のキーボーディストZach Kamins。柔らかく広がるシンセ、時にクラシックの素養も感じる流麗なピアノ、劇的に湧き上がるオルガンを自在に駆使するめくるめくキーボードワークは、若手でありながらHans Lundinにも迫ります。そんなファンタスティックなサウンドに触発されるように、Roineもいつもに増して歌うように滑らかに紡ぐクールさとエモーションが入り混じった至上のギタープレイを聴かせてくれており素晴らしい。Hasseは相変わらず「TFKの声」として揺るぎなく歌い上げているし、Jonas ReingoldとMirkko DeMaioによるリズム・セクションながら「雄弁」と表現したいプレイも絶好調です。印象的なのが、ジャケットにも象徴されるパーカッションやアコーディオンによる異国情緒が散りばめられている点で、TFKの持つ色彩感をより豊かに引き出しており本作ならではの魅力となっています。デビューから27年、TFK節とも言える揺るぎない音楽性とまだまだ貪欲に変化を続けようとする探求心が一体となったサウンドに敬服するしかありません。勿論オススメ!

  • OPUS AVANTRA / LOUCOS

    イタリアが誇る前衛クラシカル・シンフォ・グループ、21年作!

    Donella Del Monaco、Alfredo Tisocco、Giorgio Bisottoによって結成された「前衛」と「伝統」をグループ名に冠したイタリアン・プログレ孤高のグループ、なんと21年作がリリース!1stアルバムと変わらぬ俯き加減でメランコリックに奏でるクラシカルなピアノと、初期に比べオペラ的な表現力を高めたフィメール・ヴォーカルが織りなす世界観はやはり孤高の一言。西洋音楽の伝統を受け継ぐ重厚にして繊細なサウンドと、エレクトロニクスを導入したアヴァンギャルドなサウンドを行き交うスタイルは、正しくバンド名通り。相変わらず芸術性みなぎる音像にゾクゾクさせられる流石の一枚!

  • SALUKI / AMAZING GAMES

    ノルウェー最初期のプログレ・バンドJUNIPHER GREENEのメンバーを中心に結成されたジャズ・ロック・グループ、77年のデビュー作からなんと40年ぶりとなる18年作2nd!

    ノルウェー最初期のプログレ・バンドJUNIPHER GREENEのメンバーを中心に結成され、77年に1枚のアルバムを残して姿を消したジャズ・ロック・グループ、前作から41年ぶりとなる18年復活作!その内容は新曲+77年に2ndアルバム用に録音されたもののお蔵入りとなっていた楽曲のリメイクからなり、1stの流れを汲むファンキーかつ軽やかに洗練されたジャズ・ロック・サウンドを聴かせています。前作と比べるとエネルギッシュなブラスの要素が減り、フュージョンAOR寄りの落ち着いたサウンドに変化した印象ですが、それでもソウルフルで叙情的なヴォーカル&コーラスやエッジの効いたギターが熱く切り込むソロ・パートなど、当時と変わらぬ魅力も健在。グルーヴィーなリズムを取り入れた体揺れるナンバーから幻想的なキーボードをフィーチャーしたスペーシーなナンバーまで、彼らの円熟した演奏が楽しめる逸品です。

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