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ブラス・ロック特集!

  • カケレコくん、今日はブラス・ロックを特集するよ!早速だけど、ブラス・ロックと言えば、どんなバンドを思い浮かべるかな?
  • ブラッド・スウェット&ティアーズが好きです(以下BS&T)!
  • なるほど、良いところをついてきたね。BS&Tの首謀者と言えば・・・
  • アル・クーパーですよね。米ブルース・ロック特集でも出てきましたね!

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  • そうだね。ボブ・ディランを支え、フォークをロック化するのに一役買ったアル・クーパーが、ブルース・プロジェクトを結成し、ブルースをロック化したのは米ブルース・ロック特集でも話したね。その後、60年代末の来るべき70年代ニューロックの火種がいたるところでくすぶる中、ジャズやソウルも飲み込んだ芳醇なサウンドを目指して結成したのがBS&Tなんだ。
  • アルの歌が素晴らしい1stが好きなんですが、1stでアルは脱退しちゃうんですよね。

  • そうなんだ。アル・クーパーは1stで脱退したんだけど、ブルース・プロジェクト時代からアルとともにバンドを支えたギタリスト、スティーヴ・カッツがその意志を継ぎ、ソウルフルなヴォーカリスト、デビッド・クレイトン・トーマスを迎えて、「ブラス・ロック」というスタイルを見事に確立したのが傑作2ndなんだよ。

  • トラフィックの「Smiling Phases」のカヴァー、最高にカッコいいですよね。リズム隊のキレが凄いなぁ。

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  • この2ndはグラミー賞の最優秀アルバムも獲得し、ブラス・ロックはメインストリームとなったんだ。その中で、一気に主役に躍り出たのが・・・
  • シカゴですね!
  • そう。シカゴは、名前はシカゴなのに活動したのはLAなんだよ。それにはプロデューサーのジェイムス・ウィリアム・ガルシオが絡んでるんだ。ガルシオは、BS&Tのプロデュースもしてるから、ブラス・ロックの生みの親とも言えるね。
  • そのプロデューサーは知りませんでした。他に、どんなバンドをプロデュースしてるんですか?
  • カケレコくん、良い質問だね。彼のプロデューサーとしての輝かしいキャリアの出発点と言えるのが、バッキンガムスだよ。シカゴ出身のグループなんだけど、ガルシオが発掘し、コロンビア・レコードと契約させ、大胆にブラスを導入してポップスとジャズとが融合したサウンドでヒットしたんだ。

  • ブラス・ロックの源流と言えそうですね。
  • そうだね。BS&Tやシカゴのヒットの後、ブラス・ロック・ムーヴメントは残念ながら長く続かず、ジャズとロックとを融合させる試みは「フュージョン」へと受け継がれていったんだ。でも、イギリスのR&Bやジャズ・ミュージシャンは米ブラス・ロック勢の活躍に興奮しただろうし、その影響がなければ、IFやCOLOSSEUMやKEEF HARTLEY BAND達のサウンドは別のものになっていたと思うよ。
  • ブルースやサイケのムーヴメントを経て、ジャズやソウルへと米ルーツ・ミュージックを次々に飲み込みながら、それをエネルギーにロックが進化していったんですね。その60年代末から70年代初期の最新型がブラス・ロックと言えそうですね。
  • カケレコくん、ナイスなまとめだね。オススメの作品をピックアップしてみるから、じっくり聴きながら、ブラス・ロックを探求してみてよ。まずは米国3大ブラス・ロック・バンドと言えるバンドの傑作を聴いていくよ!

ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ / 血と汗と涙

  • アル・クーパーは抜けてしまったけど、ジャズ&ソウルとロックとの融合の意志を受け継ぎ、一気に洗練を極め、ブラス・ロック・ムーヴメントに火を付けた立役者。骨太グルーヴィーなリズム隊と分厚いホーン、そして熱いヴォーカル。カッコ良すだよね。

シカゴ / シカゴ

  • ブラス・ロックと言えばシカゴ!その代名詞と言える名曲が「25 Or 6 To 4」(邦題「長い夜」)!ジャズ&ソウル・フレイヴァーたっぷりな濃厚ブラスと爽やかなウェストコースト・ロック・フレイヴァーとの豊かなブレンド。骨太さと清涼感には痺れてしまうよね!

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チェイス / 追跡

  • シカゴやBS&Tに続くブラス・ロックの人気バンドがチェイス。このバンドの魅力は、4本のトランペッターが居ること。これでもかとアグレッシヴに吹いて吹いて吹きまくって、もう最大瞬間風速凄まじすぎでしょ!

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  • ジャズ~ソウルの濃厚なグルーヴとロックのキレとダイナミズムが見事にブレンドしたサウンドは芳醇かつスリリングだよね。BLOOD SWEAT & TEARSの2ndは、個人的にクリムゾンの1stと対にして評価しちゃいたいほどロック・クラシックだと思う。ジャズとロックの融合を軸に、クラシックに寄ったのがクリムゾン、ソウルに寄ったのがBS&Tと言えるかな。「風に語りて」のようなフルートがたうたう叙情ナンバーも良いしね。

さぁ、次は元祖ブラス・ロックと言えるバッキンガムスも聴いてみよう。シカゴ出身のプロデューサー、ジェイムズ・ウィリアム・ガルシオに注目だよ。

バッキンガムス / タイム&チャージス

  • BS&Tやシカゴのプロデューサーであり、ブラス・ロックの生みの親とも言えるのがジェイムズ・ウィリアム・ガルシオ。彼が最初期にプロデュースしたシカゴ産グループがバッキンガムス。ブラス・ロックの原点と言える名作だね。

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  • ボブ・ディランのフォーク・ロック期をアル・クーパーとともに支えた天才ギタリスト、マイク・ブルームフィールド。彼もまたアル・クーパーと同じく、ブルースだけでなく、ジャズやソウルへと接近して米ロックを進化させた名コンポーザーと言えるね。>

ELECTRIC FLAG / A LONG TIME COMIN

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  • アメリカでちょっとディープな一枚もピックアップしよう!BLOOD SWEAT & TEARSに負けじとシスコで活動していたグループ。強靱なリズム隊、グルーヴィーに炸裂するオルガン、鋭角に切れ込むギター、ソウルフルなホーン。カッコ良し!

SONS OF CHAMPLIN / MINUS SEEDS AND STEMS

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  • そうだ、カナダのこのバンドも紹介しなきゃ。60年代末のカナダで、これほど強靱な音が鳴らされていたとはびっくりだよね。アル・クーパーのスーパー・セッションあたりが好きなリスナーには特にオススメだよ。

LIGHTHOUSE/SUITE FEELING

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  • ここらで、英国からも一枚ピックアップしよう。英国はジュークボックスでピックアップしてるから深掘りはしないよ。IFが気に入ったら、他の英ブラス・ロックも探求してね。

IF / IF and IF 2

  • シカゴやBS&Tに対する英国からの回答と言える英国屈指のブラス・ロック・グループ。グルーヴィー&ソウルフルなアンサンブルのそこかしこからしたたり落ちる「陰影」と「叙情美」がいかにも英国でたまらないんだよね。

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  • ユーロの作品もオススメしないと店長に怒られちゃうな。それじゃ、ニッチ&ディープにフランスのブラス・ロック・グループを紹介しよう。この濃厚なグルーヴと熱気。英国のIFに並んでるよね。

ZOO / ZOO

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  • ラストは、すっごいディープな一枚をピックアップしちゃおう。なんとハンガリーのブラス・ロック・バンド。ハンガリー産とは思えない濃厚なホーン・セクション、初期BS&Tを彷彿させる肉感的でシャープなリズム隊、ハンガリー語ながら思いの外に違和感なく英語みないに聴けちゃうヴォーカル&メロディ、翳りと気品に包まれたユーロの香りを運ぶハモンド・オルガンやフルート。マッスル・ショールズとハプスブルク帝国とが時代を超えて結びついたようなサウンドが素晴らしいよね。

BERGENDY / OTODIK SEBESSEG

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