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「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」 第五十一回 なお「ム」。 文・市川哲史


第五十一回 なお「ム」。


昨年5月に『子供たちの子供たちの子供たちの子供たちへ』の発売54周年記念拡張4CD+BD箱がコンパイルされたとき、ムーディー・ブルースについて書こうと思った。音楽評論家人生44年目にして初めて。いや違う。正確を期すと、もう30年以上も実は気になってたことを形にする機会がやっと来たかも、と。

なのに、例の『もうすぐエピタフ:どうしてプログレを好きになってしまったんだろう#9第三印象』の書き下ろしやら何やらに忙殺されてたら、つい時機を逸してしまった。とはいえずーっとこんなパターンの繰り返しで結局、ムーディーズはいつものように忘却の彼方に消え去っていた。酷いよ私。

ところが不覚にも2024年4月24日から1ヶ月遅れで気づいたのが、マイケル・ピンダーの訃報。クリント・ワーウィック→レイ・トーマス→グレアム・エッジ→デニー・レインに続き、とうとうオリジナル・メンバー全員が鬼籍に入ったことになるじゃないか。なんだろうこの正体不明の申し訳なさ。


なので襟を正して書きます。まずは。


猫も杓子も大谷翔平。結婚しても26億騙されても豪邸買ってもユニフォーム破れても打っても打たなくても、朝から夜まで過熱報道が続いてる。開幕して2ヶ月も経たないうちから現在九冠王だの2年連続MVP確実だの「得意の6月に絶好調になるはず」だの、さすがは日本人、おめでたいにも程がある。

もちろん素敵なファンの方もいる。今年のMLBは韓国開催のドジャース×パドレス戦で開幕したが、直前のオープン戦を観に来てた中年夫婦が素敵だった。雨後の筍のように日本中に湧きまくりのドジャース・ユニフォーム姿かと思いきや、「ところがどっこいドラゴンズです」とコメント。そうなのだ。あえて、ドジャース丸パクリの星野仙一監督時代の中日ドラゴンズのユニフォームをわざわざ着るセンスが素晴らしい。これよこれ。


小学5年の晩秋、天下のON砲を擁して7連覇中だった最強巨人が前年世界一のボルチモア・オリオールズ相手に2勝12敗4分と大惨敗を喫して、「はて?」と思った。7年後に来日した二年連続世界一の〈ビッグ・レッド・マシーン〉シンシナチ・レッズには、2勝14敗1分けと日本勢は木っ端微塵に。しかもこの年からフジテレビが大リーグ中継を短時間ながら開始するに至り、私の野球観は一気に開国したのだ。

とどめが翌1979年7月17日に中継されたMLBオールスター・ゲームだった。舞台は舞台で当時の日本に存在しないドーム球場――シアトルのキング・ドーム。1回表いきなり全米最速のノーラン・ライアンの剛速球が唸れば、その剛速球を広いキング・ドームの中堅フェンス直撃でHR王マイク・シュミットが打ち返すのだから、そりゃ痺れるよ。秋にはピート・ローズ、グレン・マドロック、ロッド・カルー、ドン・ベイラー、デイヴ・パーカー、フィル・ニークロらが大量来日してMLBオールスター・ゲーム・シリーズまで観せられちゃ、無条件降伏するしかない。

ベースボールと野球は「別物」だったのね。

かくしてフリーランスになった21世紀以降は、毎年渡米してベースボール・パークを堪能し、数十着の各種ヴィンテージ・ユニ姿で日々生活を営むようになった。あれ、デイヴ・スペクターの一味じゃん俺。

フェンウェイ・パークのクラムチャウダーは米国で食した料理で未だにいちばん美味しいし、全米デビュー・アルバム録音中の宇多田ヒカルにNYでインタヴューした帰りにLAで弾丸観戦したドジャース×ヤンキース戦は、松井秀喜が野茂英雄から先制HRを放てばその野茂もHRを打っちゃう漫画のような試合で、死ぬかと思った。松井がなんとMVPを獲得した2009年のワールドシリーズ第6戦では、試合中から「マツイをヤンキースにくれた日本人に感謝感激乾杯きゃっほー」と知らないガイジンたちに、酒や食い物を無理矢理奢られ続けたし。10球場は訪ねたなぁ。コロナ禍ですっかり足が遠のいちゃったけれど、やっぱ愉しいよベースボール。甲子園球場で観るのはしんどいだけだからなあ。


別に自分がMLBマニアだから、にわか大谷ファンを揶揄するのではない。日本人のお調子者すぎる体質があからさまで居心地悪いのだ。MLBに関してはずーっとこうだもの。

近鉄をあえて任意引退扱いとなり単身渡米してロサンゼルス・ドジャースにテスト入団した野茂に、「裏切者」「恩知らず」「売国奴」「通用するはずない」と罵詈雑言浴びせまくったのは、誰だ。そんな日本球界もマスコミもファンも、いきなり13勝6敗で防御率2.54で新人王と奪三振王のタイトルを獲り、労使間の泥仕合で人気だだ下がりだったメジャー・リーグの危機を全米規模で拡大したNOMOマニアが救うと、恥ずかしげもなく掌返しで大熱狂したのは忘れないよ。

日本テレビも酷かった。MLBの試合映像は、使用契約を交わさないと放映できない。ところが2009年のシーズン開幕前に金を惜しんで契約をキャンセルした日テレは、巨人時代に散々世話になったはずの松井の活躍を「写真」でしか放送できなかったのだ。前述した1試合6打点のワールド・シリーズ・タイ記録で日本人初のMVPを獲った「あの」第6戦も、試合映像がんがん報じて列島大興奮の他局をよそに、日テレは唯一の自前映像――5年も前のヤンキース×巨人の日本開催オープン戦で松井が高橋尚からHRを打ったシーンを、繰り返し流すというまぬけぶりを晒し続けた。

それでも日テレはその後も懲りずに金をケチり続け、大谷の投打二刀流の大活躍の際も試合前の練習映像しか流せず。さすがに昨年になって大炎上する己れの尻に気づいたのか、ようやく14年ぶりに再契約して〈動く大谷〉の最新映像を流せるようになった。すると一転、元を取るのに躍起になり、早朝から深夜まで大谷ニュースのフル稼働が続いている。その一方で大谷の新居を勝手に取材して、フジテレビと共にドジャースから正式に出禁を言い渡されたりして、名実ともに日本一「みっともない」TV局に幸あれ。


パイオニア野茂のメジャー・デビュー以来、数多くの日本人プレイヤーが続々と海を渡り続けてきた。そのたびに、シーズン中の日本のメディアの特異な報じ方が気になって仕方ない。だってチームが勝とうが負けようが、日本人選手が打ったかどうかしか伝えない、あの偏向報道スタイルだ。試合の趨勢に何の影響もないマルチヒットだろうが、焼け石に水のHRだろうが、単なる当たり損ねの内野安打一本だけに終わろうが、今日の大谷の成績だけ報じて「なおエンゼルスは3対6で敗れました」とシメる、例の〈なおエ〉である。

この〈なおエ〉以前もイチローの〈なおマ〉に松井の〈なおヤ〉など、実は都度都度ネットミーム化されてきたけれど、あくまでも野手のケースに限定される。野茂や松坂や黒田や田中マー君など投手の場合は、個人の成績が出場試合の勝敗に直結するからなのだろう。

中でも〈なおエ〉と〈なおマ〉が際立って目立ったのは、大谷とイチローがどんだけ打とうがエンゼルスもマリナーズも爆発的に弱かったからに他ならない。

にしても日本人って、プロ野球だと贔屓のチームの成績に激しく一喜一憂する〈箱推し〉なのに、MLBだと日本人プレイヤーの個人記録にしか関心がない〈単推し〉になっちゃうのかなあ。まあだから日本におけるMLBそのものの人気はずーっと低いわけで、MLBの公式ショップなんて日本で何回閉店の憂き目を見たことか。すん。


とはいえそんな身勝手な極東の島国の国民に〈なおエ〉と面白がられても仕方ないほど、たしかにエンゼルズは弱かった。大谷が覚醒した2021年以降だけ見ても、打率.257・46HR・100打点&9勝2敗・防御率3.18の2021年が77勝85敗で地区4位。.273・34HR・95打点&15勝9敗・2.33の2022年は、73勝89敗の地区4位。で.304・44HR・95打点&10勝5敗・3.14の2023年もまた、73勝89敗で地区4位。大谷ってHR数のわりに打点が少ない、実はチャンスに強くない打者ではあるけど、にしてもそりゃ「なおエンゼルスは敗れました」が定番のシメ言葉になる。

しかし私は、そんなエンゼルスと同じくらい哀しくてせつないバンドを知っている。




ムーディー・ブルースが1960年代中期以降、ピンク・フロイドと並び「新しい音楽」を提示したバンドなのは、プログレッシャーズなら誰でも知っている。しかも〈神7〉もとい〈コア・セヴン〉と呼ばれる7枚のアルバムは、1967年『デイズ・オブ・フューチャー・パスト』英27位・米3位→1968年『失われたコードを求めて』英5位・米23位→1969年『夢幻』英1位・米20位→『子供たちの子供たちの子供たちへ』英2位・米14位→1970年『クエスチョン・オブ・バランス』英1位・米3位→1971年『童夢』英1位・米2位→1972年『セヴンス・ソジャーン~神秘な世界』英5位・米1位。数多の英国バンドにとって米国でのヒットこそ〈商業的成功〉だった時代に、その成功をいち早く摑んだ超売れっ子バンドでもある。



にもかかわらず、熱心な支持者以外にとってのムーディー・ブルースは、実に影が薄い。


たとえば。

ポール・マッカートニー好き、もしくは広く浅くの一般的洋楽リスナーにとっては、1976年3枚組ライヴ盤『ウイングスU・S・Aライヴ!!』で初めて聴いた、デニー・レインが唄の“ゴー・ナウ”。米黒人女性歌手ベッシー・バンクスがオリジナルだけど、1965年12月にデビューまもないムーディー・ブルースがカヴァーして英1位・米10位の大ヒット・シングル曲で、当時のウイングスのライヴ・レパートリーに。

なおムーディー・ブルースは、レインがバンマスだったビート・ロック・グループで、そもそもポールがレインとウイングスを結成したのは、マネジメントが突然消滅して金銭的苦境に立たされたムーディーズを、ブライアン・エプスタインが一時期面倒を見てビートルズのツアーに同行させたことに端を発している。




たとえば。

〈鍵盤要塞のがさつ者〉リック・ウェイクマンに胃もたれする一部イエス・ファンにとって、パトリック・モラーツの非クラシック的でパーカッシヴな鍵盤は新鮮かつ斬新だったから、僅か『リレイヤー』一枚で終わった「変革」を惜しむ声は少なくない。私も含め。

なおムーディー・ブルースは、そんなモラーツを1979年のツアーからマイケル・ピンダーの後任に迎える英断をせっかく下したのに、「宝の持ち腐れ」呼ばわりされようとは不憫きわまりない。


 ああ、〈なおム〉。


『クリムゾン・キングの宮殿』は1969年10月の発表当時のみならず、以来21世紀の現在に至るまで聴く者を徹底的に圧倒し続けてきた。その威力にいまさら言及するのも野暮だと思うが、物騒で狂暴で圧倒的なネガティヴィティーと虚無感がもたらす〈負のカタルシス〉はとにかく画期的だった。ねえ?

ついこないだもプログ・コレクティヴやフロイド物などでお馴染み〈トリビュート屋〉米クレオパトラ・レーベルが、『宮殿』のフル・カヴァー・アルバム『REIMAGINING THE COURT OF THE CRIMSON KING』をリリースしてたが、その「あわよくば」的な下心もわからなくはない。

ITインフラの普及による利便性は、20世紀のように録音スタジオに直接出向かなくても録音データのやりとりでレコーディングへの客演を実現したわけで、〈出稼ぎ〉という名のセッション仕事を物理的にお手軽にした。ただしアーティストの精神的にも敷居が下がりすぎて、「断われよこんな仕事」と言いたくなる仕事も少なくない。この『宮殿』企画盤も、ねえ? ジャコ・ジャクジク&メルコリの現役組の参加はどさくさとして、トッド・ラングレン&アーサー・ブラウン(!)&イアン・ペイスの“21馬鹿”とか、ジョー・リン・ターナー&マーティー・フリードマン&ジャー・ウーブル&チェスター・トンプソンによる“ムーンチャイルド”とか、何の因縁も関係性も必然性もリスペクトも見当たらない適当さが透けて見える。実はプラスになってない足し算の論理を面白がればいいのだろうけど、ジャケ画のちゃちな3D化はいかん。バリー・ゴッドバーが化けて出るぞ。


話がそれた。

キング・クリムゾンの登場が劇的で衝撃的で革命的すぎて、いまなお伝説として語り継がれているのは、彼らのデビュー作『宮殿』が誰も聴いたことがない苛烈なロック・アルバムだったからだ。誰も異論はあるまい。〈ビートルズのあの名盤『アビイ・ロード』を引きずりおろして英国チャート1位に輝いた〉エピソードがまた、日本人にとってはさらなる絶大な説得材料だった。実際には英5位・米28位で、どこでどう話が盛られたのかいまとなっては知る由もないが、そんなフェイク・ニュースに心躍らせた我々は素敵だと思う。


しかしそれ以上に、クリムゾンが衝撃の新人類ロック(←死語)であることを決定づけたのが、〈なおム〉だったはずだ。


『デイズ・オブ・フューチャー・パスト』『失われたコードを求めて』と、〈夢見るサイケデリック・ロック〉路線が大歓迎で既に飛ぶ鳥落とす勢いのムーディー・ブルースから、彼らが創立する新レーベル《スレッショルド》に三顧の礼で迎えられたキング・クリムゾン。いきなりムーディーズの英国ツアーに前座として同行するほか、音楽的立役者で〈六人目のムーディーズ〉トニー・クラークのプロデュースでデビュー・アルバム制作と、破格の待遇を約束されたのだ。

なのにいざレコーディングを始めたら、「こいつのプロデュースじゃ埒があかん」とど新人が匙を投げてクラークと決裂。さらにはクリムゾンの正式デビュー・ライヴとなった1969年4月19日のスピーク・イージーを観たムーディーズが、あまりに圧倒的なパフォーマンスにびびってツアー話も御破算に。で本人たちだけでレコーディングを再開したら、我々が聴き慣れたあの『クリムゾン・キングの宮殿』がさっさと出来上がってしまった。


って、こんな象徴的な〈成り上がり伝説〉がありますかね。しかも日本で書かれたほぼ全てのクリムゾン史やバイオグラフィーで、もれなく紹介されてるし。あ、座付作家のシド・スミス本『キング・クリムゾン全史』にもしっかり書き込まれてたな。

誰がどう贔屓目に見ても、桶狭間で馘はねられた今川義元、もしくは「俺はおまえの噛ませ犬じゃねえ!」と吠えた長州力に実はそれ以上の噛ませ犬にされちゃってた藤波辰巳、もしくは跳び箱のロイター板……すまん、比喩のネタが尽きるほど絵に描いたような、クリムゾン神話の踏み台にされただけのムーディー・ブルース。彼らだって「まだ」新進気鋭のニュー・ロックのはずなのに、これじゃアナーキーな革命者に引きずりおろされる守旧派じゃないか。すっかり仮想敵の扱い。

そうなのだ。少なくともムーディーズの熱心な聴き手以外のプログレッシャーズにとって、《ムーディー・ブルース=クリムゾン伝説の引き立て役》でしかないのだ。昔もいまも未来永劫ずーっと。しかもこのとても失礼な先入観のせいで、大半のクリムゾン信者はムーディーズをほぼ聴かない人生を歩んだに違いない。

不憫だあ。


あまりに一方的で可哀相なので、ムーディーズの〈失われた名誉を求めて〉検証したい。罪滅ぼしと言うなよ。


ツアー前座を白紙にした敵前逃亡事件に関しては、「彼らがライヴを観に来た後に外された。僕らにステージを乗っ取られてしまうと恐れたのだろう」とロバフリ本人が発言している。ただし大先生、実は自意識過剰で好戦的で意地が悪いひとなので、悪意溢れる勝手な言い分の面も否めなくはないけど。

じゃあトニー・クラーク全否定事件はどうだ。2020年編纂の20CD+2DVD+4BD『ザ・コンプリート1969レコーディングス』箱でついに発掘されたボツ音源で、確認する。

1969年6月12日から19日のモーガン・スタジオ・セッションは、“21馬鹿”のインスト・テイク1曲しか公開されてない。マイケル・ジャイルズのあのスクエア過ぎて恰好よすぎるドラムがおもいきり堪能できて、別の意味で素晴らしい。

でレコーディングを再開した、7月7日から16日のウェセックス・スタジオ・セッション。こちらは“エピタフ”8テイク+“風に語りて”12テイク+“クリムゾン・キングの宮殿”10テイクが聴ける。結局7月21日以降のセルフ・プロデュース・セッションで録り直されてるから、全テイク廃棄の憂き目を見た。顕著なのは“エピタフ”や“風に語りて”が、人畜無害なフォーク・ロックっぽく演奏されてる点か。「フリップらしくない」ありふれたストローク奏法をフィーチュアした“風に語りて”は、まるで――えーと、どう形容すればわかりやすいかなあ――そう、ムーディー・ブルースみたいなのだ。こりゃいかん。この楽曲の牧歌的な空気にムーディーズを見い出したのか、7月9日一日でフリップに12回もストローク奏法を強要している。執拗に。夜中まで。大先生がいかに辟易したか、当時のロバフリ日記にしっかり明記されていた。決裂の直接的要因がここにあったか。

おそらくクラークが惹かれたキング・クリムゾンとは、〈“エピタフ”と“風に語りて”が代表曲のメロトロン・バンド〉だった。

致命的な勘違いが〈なおム〉を生んでしまったのだ。


とはいえイアン・マクドナルドは、ムーディーズとの共存話が出た瞬間から発売されたばかりの『夢幻』を聴き込んで、来たるべくレコーディングの傾向と対策を練ってたわけで、ここらへん、フリップとマクドのクリムゾン観の食い違いが見えて興味深い――てしまったぁぁぁ。またムーディーズをダシにして、クリムゾン分析しちゃってるよ俺。


ああ、〈なおム〉。

次回はムーディー・ブルースのことだけ考えます。













第一回「ジョン・ウェットンはなぜ<いいひと>だったのか?」はコチラ!

第ニ回 「尼崎に<あしたのイエス>を見た、か? ~2017・4・21イエス・フィーチュアリング・ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン(苦笑)@あましんアルカイックホールのライヴ評みたいなもの」はコチラ!

第三回「ロバート・フリップ卿の“英雄夢語り”」はコチラ!

第四回「第四回 これは我々が本当に望んだロジャー・ウォーターズなのか? -二つのピンク・フロイド、その後【前篇】-」はコチラ!

第五回「ギルモアくんとマンザネラちゃん -二つのピンク・フロイド、その後【後篇】ー」はコチラ!

第六回「お箸で食べるイタリアン・プログレ ―24年前に邂逅していた(らしい)バンコにごめんなさい」はコチラ!

第七回「誰も知らない〈1987年のロジャー・ウォーターズ〉 ーーこのときライヴ・アルバムをリリースしていればなぁぁぁ」はコチラ!

第八回「瓢箪からジャッコ -『ライヴ・イン・ウィーン』と『LIVE IN CHICAGO』から見えた〈キング・クリムゾンの新風景〉」はコチラ!

第九回「坂上忍になれなかったフィル・コリンズ。」はコチラ!

第十回「禊(みそぎ)のロバート・フリップ ーー噂の27枚組BOX『セイラーズ・テール 1970-1972』の正しい聴き方」はコチラ!

第十一回「ああロキシー・ミュージック(VIVA! ROXY MUSIC)前篇 --BOXを聴く前にブライアン・フェリーをおさらいしよう」 はコチラ!

第十二回 「ああロキシー・ミュージック(VIVA! ROXY MUSIC)後篇 --BOXを聴いて再認識する〈ポップ・アートとしてのロキシー・ミュージック〉」はコチラ!

第十三回 「今日もどこかでヒプノシス」はコチラ!

第十四回 「ピーター・バンクスはなぜ、再評価されないのか --〈星を旅する予言者〉の六回忌にあたって」はコチラ!

第十五回 「悪いひとじゃないんだけどねぇ……(遠い目)  ―― ビル・ブルフォードへのラブレターを『シームズ・ライク・ア・ライフタイム・アゴー 1977-1980』BOXに添えて」はコチラ!

第十六回 「グレッグ・レイク哀歌(エレジー)」はコチラ!

第十七回 「クリス・スクワイアとトレヴァー・ホーン -イエスの〈新作〉『FLY FROM HERE -RETURN TRIP』に想うこと- 前篇:スクワイアの巻」はコチラ!

第十八回 「クリス・スクワイアとトレヴァー・ホーン -イエスの〈新作〉『FLY FROM HERE-RETURN TRIP』に想うこと- 後篇:空を飛べたのはホーンの巻」はコチラ!

第十九回「どうしてジョン・ウェットンを好きになってしまったんだろう(三回忌カケレコスペシャルversion)」はコチラ!

第二十回「どうしてゴードン・ハスケルは不当評価されたのだろう ー前篇:幻の1995年インタヴュー発掘、ついでに8人クリムゾン来日公演評も。」はコチラ!

第二十一回「どうしてゴードン・ハスケルは不当評価されたのだろう -後篇:幻の1995年インタヴューを発掘したら、めぐる因果は糸車の〈酒の肴ロック〉」はコチラ!

第二十二回「鍵盤は気楽な稼業ときたもんだ--あるTKの一生、に50周年イエス来日公演評を添えて」はコチラ!

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    • UICY9212

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      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

      紙ジャケに側面部に色褪せあり、スレあり

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    • UICY20049

      SHM-CD、ボーナス・トラック5曲、マスター2006年、定価1800

      盤質:無傷/小傷

      状態:並

      帯有

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    活動開始は64年までさかのぼりビート系グループとしてデビュー、シングル・ヒットに恵まれながらも徐々に作風が変化し、プログレッシブ・ロックへのアプローチを開始。後に全盛を築くこととなるプログレッシブ・ロックバンドがデビューすらしていない時期からオーケストラとの競演や実験性に富んだ作品を生み出し、黎明期を作り上げたイギリスのバンドの71年6th。効果音を使った1曲目から名曲「ストーリー・イン・ユア・アイズ」へとなだれ込むと、ジャケットのようなファンタジックな英国ロマンが広がります。Justin Haywardの甘くジェントリーな歌声にスケールの大きなメロトロンが絶妙に絡み合い、シンフォニックな彩りも絶品。プログレッシブ・ロックのアイコンに恵まれた作品です。

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    活動開始は64年までさかのぼりビート系グループとしてデビュー、シングル・ヒットに恵まれながらも徐々に作風が変化し、プログレッシブ・ロックへのアプローチを開始。後に全盛を築くこととなるプログレッシブ・ロックバンドがデビューすらしていない時期からオーケストラとの競演や実験性に富んだ作品を生み出し、黎明期を作り上げたイギリスのバンドの72年7th。もはやプログレッシブ・ロックの全盛を待たずに円熟の域にすら達してしまった作品であり一聴して前作よりも平坦な印象を持ちますが、緻密に練られたアレンジと、ポップさに磨きがかかった珠玉のメロディーが溢れています。過去の作品には無かったカットアウトでアルバムは締めくくられ、メンバーはそれぞれのソロ活動へと移行。THE MOODY BLUESはしばらくの間休眠することとなります。

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    ジェイミー・ミューア在籍期、72年英ニューカッスルでのライヴを収録

  • KING CRIMSON / NEAL AND JACK AND ME

    82-84年の傑作ライヴ映像集

  • KING CRIMSON / HAPPY WITH WHAT YOU HAVE TO BE HAPPY WITH

    02年リリース、「The Power To Believe」の予告編的ミニアルバム、全10曲

  • KING CRIMSON / SHOGANAI

    02年作

    • UICE1027

      紙ジャケット仕様、帯元から無し、解説・情報シール・リーフレット付仕様、定価2200

      盤質:傷あり

      状態:並

      帯-

      カビあり

    • UICE1027

      紙ジャケット仕様、帯元から無し、解説・情報シール・リーフレット付仕様、定価2200

      盤質:全面に多数傷

      状態:良好

      帯-

      軽微なスレあり、若干汚れあり、情報記載シール無し

  • KING CRIMSON / POWER TO BELIEVE

    「ヌーヴォ・メタル」を標榜した03年作

  • KING CRIMSON / LIVE IN ARGENTINA 1994

    全35曲、ダブル・トリオ時代の歴史的パフォーマンスを捉えた映像作品

    • CLUB47KING CRIMSON COLLECTORS CLUB

      デジパック仕様、DVDオーディオ2枚組、NTSC方式、リージョンフリー、スリップケース・ブックレット付仕様(画像はスリップケースです)

      盤質:傷あり

      状態:並

      1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり、スリップケースに圧痕あり

  • KING CRIMSON / ELEMENTS 2020 TOUR BOX

    20年リリース、レア音源収録のツアー記念BOX第7弾、全31曲

  • KING CRIMSON / IN THE WAKE OF POSEIDON

    衝撃的デビュー作「クリムゾン・キングの宮殿」の構成を踏襲した70年2nd、前作に匹敵する重厚さドラマ性に加えジャズ系ミュージシャンを起用し新機軸も打ち出した一枚

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1970年に発表されたセカンド・アルバム『ポセイドンのめざめ』は、デビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』の延長上に位置する作品となっています。『クリムゾン・キングの宮殿』発表後、ギタリストRobert Frippと作詞家Peter Sinfieldを除く3名が脱退を表明するも、諸事情によりGreg LakeとMichael Gilesは引き続き本作のレコーディングに参加。新たにKING CRIMSONに参加したのは、ピアニストKeith Tippett、管楽器奏者Mel Collins、ベーシストPeter Giles(Michael Gilesの実弟)、そしてヴォーカリストGorden Haskell。その結果、本作には8名ものミュージシャンの名前がクレジットされることになりました。音楽的にはデビュー・アルバムと同一線上で捉えることも可能ではありますが、例えばKeith Tippettのジャズ・ピアノをフィーチャーした「キャット・フード」、あるいは、ホルスト作曲の組曲「惑星(火星、戦争をもたらす者)」を思わせるリズムとカオティックなメロトロンが凄まじい相乗効果を生む「デヴィルズ・トライアングル」など、新たな試みも行われています。なお本作の後、Greg LakeはEMERSON, LAKE & PALMERとして再デビュー、そしてMichael GilesとPeter Gilesの兄弟はすでにKING CRIMSONを脱退していたIan McDonaldと共にMcDONALD AND GILESを結成します。

  • KING CRIMSON / LIZARD

    70年3rd、表題曲にはYESのジョン・アンダーソンが参加

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。セカンド・アルバム『ポセイドンのめざめ』を最後に、Greg Lake、Michael Giles、Peter Gilesが脱退。1970年に発表されたサード・アルバム『リザード』は、『ポセイドンのめざめ』に参加していたベース・ヴォーカリストGorden Haskellと管楽器奏者Mel Collinsが正式加入、さらにドラマーAndy McCullochを迎え入れ制作されました。ゲスト・ミュージシャンは、過去作にも参加のジャズ・ピアニストKeith Tippettがバンドメイト(コルネット奏者Mark Charigとトロンボーン奏者Nick Evens)を引き連れ参加している他、オーボエ奏者Robin Miller、さらにYESのヴォーカリストJon Andersonが、表題組曲「リザード」の「ルーパート王子のめざめ」で歌声を響かせています。本作は、Keith Tippettが持ち込んだフリー・ジャズのエッセンスがグループに新たな息吹を注ぎ込んだ作品であり、特に「インドア・ゲイムズ」や「ハッピー・ファミリー」におけるインプロヴィゼーションなどで、その影響をはっきりと聴き取ることができるでしょう。一方で、フルートが舞う「水の精」ではこれまでのKING CRIMSONらしい牧歌性も披露。ラストには20分を超える表題組曲「リザード」が控えます。フリー・ジャズへの接近を通じて、後のKING CRIMSONサウンドの重要なポイントとなる即興色を拡張した傑作です。

  • KING CRIMSON / ISLANDS

    クリムゾン史上最も儚く美しいサウンドを聴かせる71年4th

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。サード・アルバム『リザード』をリリース後に、ベース・ヴォーカリストGorden HaskellとドラマーAndy McCullochが脱退。1971年に発表された4thアルバム『アイランズ』は、ベース・ヴォーカリストBoz(Boz Burrell)とドラマーIan Wallaceを迎え制作されました。ゲスト・ミュージシャンは、前作『リザード』にも参加のジャズ・ピアニストKeith Tippett、コルネット奏者Mark Charig、オーボエ奏者Robin Millerに加えて、ダブル・ベース奏者Harry Millerと女性オペラ歌手Paulina Lucasが新たに参加しています。本作は、いて座三裂星雲のジャケットが示す通り「静寂」あるいは「静謐」といったワードが相応しい神秘的なサウンドが展開される傑作。KING CRIMSONらしいヘヴィネスが炸裂する『船乗りの話』のような楽曲も収められていますが、全体的にアコースティック楽器に比重が置かれています。Keith Tippettらは言うまでもなく、Harry Millerの浮世離れしたダブル・ベースや、Paulina Lucasの魔術のようなソプラノ・ヴォイスも楽曲に素晴らしいアクセントを加えています。本作を発表後、Peter SinfieldがRobert Frippと対立し解雇、さらに残る3名も音楽性の違いが明確になりKING CRIMSONは解散。Robert Frippは再始動に向けて新たなメンバーを探すことになります。

  • KING CRIMSON / LARKS’ TONGUES IN ASPIC

    フリップ以外のメンバーを一新して制作された73年作5th、圧倒的な緊張感とダイナミズムが支配する大傑作!

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。4thアルバム『アイランズ』を発表後に解散したKING CRIMSONですが、Robert Frippは新たなメンバーを探しKING CRIMSONを再始動。グループの最高傑作と名高い1972年の5thアルバム『太陽と戦慄』を世に送り出しました。メンバーはギタリストRobert Frippに加えて、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Bruford、パーカッション奏者Jamie Muir、ヴァイオリン奏者David Crossという布陣。本作は、確かな技巧を持ったミュージシャンたちによる最高品質の実験音楽作品であり、1曲目の「太陽と戦慄 パートI」と最終曲「太陽と戦慄 パートII」に象徴される、即興演奏を重視したメタリックなプログレッシヴ・ロックの大傑作となっています。また、2つの先鋭的な楽曲に挟まれた中盤の楽曲たちも素晴らしく、John Wettonのヴォーカルが冴えわたる「土曜日の本」や、最初期のKING CRIMSONサウンドが頭をよぎる「放浪者」、 ヘヴィーなギターとスキャットから始まる「イージー・マネー」 、Jamie Muirの話し太鼓(西アフリカの伝統的な太鼓の奏法)を曲名に冠した「トーキング・ドラム」と、どの楽曲も強烈な個性を持っています。ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックを聴くうえで、避けて通れない名盤です。

    • IECP50006

      デジタル・リマスター、定価1886+税

      盤質:傷あり

      状態:並

      帯無

      帯無、軽微なカビあり

    • IEZP38

      紙ジャケット仕様、40周年記念エディション、HQCD+DVD-AUDIOの2枚組、K2HDマスタリング、ブックレット・内袋・復刻巻帯付仕様、DVD-AUDIOはNTSC方式・リージョンフリー、定価4500+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      盤に内袋の跡あり

  • KING CRIMSON / RED

    フリップ、ウェットン、ブルーフォードの三人が尋常ならざる緊張感の中で生み出したクリムゾンを代表する傑作、74年作7th

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。6thアルバム『暗黒の世界』後にヴァイオリン奏者David Crossが脱退。3人体制となったKING CRIMSONは、1974年に7thアルバム『レッド』をリリースしました。メンバーは、ギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Brufordという布陣。ゲストには、ソプラノ・サックス奏者Mel Collins、アルト・サックス奏者Ian Mcdonald、ヴァイオリン奏者David Cross、コルネット奏者Mark Charig、オーボエ奏者Robin Millerという旧メンバーあるいは過去作にもゲスト参加の経験を持つミュージシャンたちが迎えられています。その内容は、アルバムのオープニングを飾る「Red」から破壊的なギター・サウンドとアグレッシヴなリズム・セクションに驚愕する傑作。KING CRIMSON作品の中で最も素晴らしいバラード曲との呼び声も高い「堕落天使」、初期のKING CRIMSONサウンドをヘヴィーに再構築したような「再び赤い悪夢」、インプロヴィゼーションのライブ録音楽曲「神の導き」、抒情的なヴォーカルが印象的な前半部とギターやサックスが暴れまわる後半部から成る長尺曲「スターレス」と、全曲がプログレッシブ・ロック史に残る名曲です。本作のリリースをもって、KING CRIMSONは再び解散することとなりました。裏ジャケットに使われている、レッド・ゾーンに振り切れた音量メーターが、本作の狂暴な音楽性と当時のグループの状況を示唆しています。

    • VJD28021

      88年規格、解説元から無し、税表記なし、ファミリーツリー付き仕様、定価2800

      盤質:傷あり

      状態:並

      帯無

      帯無、カビあり、側面部に色褪せあり、ファミリーツリー無し

    • VJCP2307

      ロバート・フリップによる89年リマスター、ファミリーツリー付き仕様、定価2233+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      若干折れ・側面部に若干色褪せあり、ケースに若干スレあり

  • KING CRIMSON / STARLESS AND BIBLE BLACK

    精緻にしてヴァイオレンス!ライヴ音源とスタジオ音源に巧みな編集を施した74年作7th、クリムゾン史上の難曲「FRACTURE」収録

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。5thアルバム『太陽と戦慄』に続いて1974年にリリースされた6thアルバム『暗黒の世界』は、スタジオ・レコーディングとライブ・レコーディング(73年録音)が混在する変則的な作品となっています。収録曲順に見ていくと、「偉大なる詐欺師」と「人々の嘆き」は完全なスタジオ・レコーディング。「隠し事」はライヴ・レコーディングで、「夜を支配する人」はライヴ・レコーディングの冒頭から途中でスタジオ・レコーディングに切り替わります。「トリオ」はライブ・レコーディングで、「詭弁家」はライブ・レコーディングに後からスタジオ・ヴォーカルをかぶせた楽曲。「暗黒の世界」と「突破口」はライブ・レコーディングとなっています。前作『太陽と戦慄』でパーカッション奏者Jamie Muirが脱退したため、本作のメンバーはギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Bruford、ヴァイオリン奏者David Crossという布陣。内容的には、初期の強烈なKING CRIMSONサウンドに回帰したようなスタジオ楽曲と、インプロヴィゼーションで聴かせるライブ楽曲に分かれています。本作を発表後にDavid Crossが脱退し3人体制となったKING CRIMSONは、次作『レッド』の制作に取り掛かります。

  • KING CRIMSON / A YOUNG PERSON’S GUIDE TO KING CRIMSON

    75年発表、のちに日本のみで期間限定CD化された幻のベスト・アルバム、全15曲

  • KING CRIMSON / USA

    75年リリース、『RED』発表前の爆発的パフォーマンスを収録した名ライブ盤!

    75年発表のライブ・アルバム。「RED」発表前の74年に録音されており、当時のラインナップはRobert Fripp(g)、John Wetton(b、vo)、 Bill Bruford(ds)、David Cross(vln、key)の4人編成。アルバム中3曲でEddie Jobson(vln、key)のパートがダビングされています。鮮やかなヴァイオリンの旋律を切り刻むメタリックなギター・リフ、グイグイとウネリを生み出して暴走するリズム隊。この時期ならではのパワフル且つ緊迫感溢れる即興演奏に終始圧倒されっぱなし。代表的名曲「21st Century Schizoid Man」では原曲のサックス部分をヴァイオリンで再現しており、よりヒステリックな爆発力を楽しむことが出来ます。沸点目掛けて上り詰めるRED期クリムゾンの凄さを体験出来る名ライブ盤。

  • KING CRIMSON / THREE OF A PERFECT PAIR

    フリップ/ブリュー/レヴィン/ブルーフォードによる80sクリムゾンの最終幕を飾る84年作

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1984年に発表された10thアルバム『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』は、8thアルバム『ディシプリン』と9thアルバム『ビート』と同一メンバーにて制作されました。メンバーは、ギタリストRobert Fripp、ギター・ヴォーカリストAdrian Brew、ベーシストTony Levin、そしてドラマーBill Brufordという布陣。本作は、KING CRIMSONのスタジオ・アルバムの中ではあまり目立たない存在かもしれません。その理由は、契約履行のために作ったアルバムという印象が強いことや、Adrian Brewのポップ・センスに寄せた出来になっていることなどが挙げられるでしょう。確かにアルバム前半には分かりやすいヴォーカル・ナンバーが収録され聴き手を困惑させるかもしれませんが、後半ではKING CRIMSON版インダストリアル・ロックとでも名付けたくなるようなインストゥルメンタルが配置されています。もちろんインプロヴィゼーションもフィーチャーされており、最終楽曲のタイトルは、なんと「太陽と戦慄 パートIII」。Robert Fripp本人も本作に対してはポジティブな感想を持っていないようですが、8thアルバム『ディシプリン』からの一連の流れを知る意味で、チェックしておきたいアルバムでしょう。

    • IECP70012

      ボーナス・トラック6曲、デジタル・リマスター、歌詞付仕様、解説はネット上でダウンロードする形式です、定価1500+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      ケースに小さいヒビあり

  • KING CRIMSON / B’BOOM OFFICIAL BOOTLEG – LIVE IN ARGENTINA 1994

    94年アルゼンチンでのライヴ音源、全19曲

  • KING CRIMSON / THRAK

    10年の沈黙を破り再始動したクリムゾンが放った95年作!

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1980年代に『ディシプリン』『ビート』『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』を発表し活動を休止したKING CRIMSONは、94年に久々の新作となるミニアルバム『ヴルーム』を送り出し、翌95年には『ヴルーム』の楽曲を含むフル・アルバム『スラック』を発表しました。この時期のKING CRIMSONはギタリストRobert FrippとAdrian Brew、ベーシストTrey GunnとTony Levin、ドラマーPat MastelottoとBill Brufordという布陣から「ダブルトリオ期」と呼ばれています。内容は、冒頭の「ヴルーム」を聴いただけで7thアルバム『レッド』の衝撃がよみがえるような、強烈なヘヴィー・プログレッシヴ・ロックとなっています。Robert Frippは、新たなKING CRIMSONの音楽性を「ヌーヴォ・メタル (Nuovo Metal)」と標榜しました。

  • KING CRIMSON / THRAKATTAK

    95年ツアーのライヴ音源より、インプロヴィゼーション・パートのみを編集した96年作

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