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ANGEを起点に巡る、フレンチ・シアトリカル・プログレ・セレクション☆

スタッフ佐藤です。

フレンチ・プログレならではの魅力の一つと言えば、フランス語の耽美かつアンニュイな響きを生かしたシアトリカルなヴォーカル・スタイル。

時に語りかけるように切々と、時には役に入り込みすぎた役者のように鬼気迫る表情でまくし立てる変幻自在なパフォーマンスが、聴き手を作品世界へ深くいざなう効果を発揮します。

今回は、フレンチ・シアトリカルの代表格と言えるANGEを出発点に、フランス伝統のシアトリカルなパフォーマンスが楽しめる作品を新旧織り交ぜてピックアップしてまいりましょう~☆

ANGE/AU-DELA DU DELIRE

まずは24年リマスターされたこちらから。

英国のシアトリカル・ロック代表がジェネシスなら、ユーロでは間違いなくこのバンド!

このイマジネーション溢れるシンフォ・アンサンブルと耽美なフランス語ヴォーカルが織り成す圧倒的ドラマティシズムは、もしやジェネシス以上!?

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ANGE/EMILE JACOTEY

こっちも祝・24年リマスター!

フレンチ・プログレの名バンドによる、語り部の老人の伝説をテーマにしたコンセプト・アルバム75年作。

前作よりも演奏のダイナミズムがグッと増し、存在感あるヴォーカルと明快かつ叙情的なシンフォニック・サウンドの組み合わせが素晴らしい傑作です。

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MONA LISA/AVANT QU’IL NE SOIT TROP TARD

ANGEのマネージャーが設立したCryptoレーベルに所属したANGEの弟分と言えるバンドですが、実力で言えばANGEと並ぶフレンチ・シアトリカル・ロックの代表的存在ですね!

耽美なメロディとともに、緊張感ある演奏も劇的な77年名作!

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アトール/組曲「夢魔」

テクニカルでアーティスティックな演奏の凄さもあってか、あまりシアトリカル・ロックの文脈で語られることはないATOLL。

でもAndre Balzerの耽美で自己陶酔的に歌い上げるヴォーカル・スタイルは、フレンチ・シアトリカル・プログレの要件を充分に満たしていると思います。

プログレ最盛~フュージョン/クロスオーヴァーの隆盛という70年代半ばにおいて、フランスならではのイマジネーションを織り交ぜ、芸術作品と言えるプログレへと昇華した代表作!

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エマニュエル・ブーズ/聖なる浮浪者

ZAOやCLEARLIGHT等のメンバーも参加した独特のプログレッシブな曲調に、朗々としながらも酩酊しているような例えようの無い歌声…。

ちょっと風変わりな歌モノをお探しの方、アシッド・フォーク・ファンにも推薦の、フランスの異色シンガー!

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EMMANUEL BOOZ/DANS QUEL ETAT J’ERRE

シャンソン系歌手としてのバックボーンを生かした歌唱が特徴的な、異色のプログレッシブ・ロック・シンガー。

MAGMAのDidier Lockwoodが参加する他、William Shellerによる大胆なオーケストレーションも取り入れ、さらにコーラス隊も従えて、演劇的に吠えるE.BOOZの歌唱が圧巻。

さながら壮大なるスペース・ロック・オペラと呼ぶべき素晴らしいサウンドです。

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CARPE DIEM/EN REGARDANT PASSER LE TEMPS

クリムゾン系フレンチ・プログレの名作。

浮遊感のあるエフェクトを駆使しながら独特のサイケデリックかつシンフォニックなサウンドを繰り広げます。

さほど出番は多くないものの、幻想的な雰囲気の中で歌われるヴォーカルにも注目です。

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TREFLE/REFLET

MONA LISAやANGEが好き?

ならこの超絶マイナーな作品も聴いてほしいです。

霧の中から響くようなミステリアスで奥ゆかしい演奏に、これでもかとエモーショナルなシアトリカル・ヴォーカルが映える!

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SUBVERSION/SUBVERSION

数ある数あるフレンチ・プログレ・マイナー盤の中でも、これは間違いなく最奥に位置する中の一枚。

アコギ、エレピ、サックスらが紡ぐこのどこかミステリアスで浮遊感ある音使い、そしてシアトリカルさも含んだヴォーカル、どうしようもなくフランスだなぁ。

枯れた哀愁もたっぷりと含んだメランコリックかつ浪漫あるジャズ・ロックの逸品です。

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L’OEIL DU SOURD/UN ?

「太陽と戦慄」期クリムゾンやヘンリー・カウ的な攻撃性を軸に、HF&Nに通ずる繊細さと緻密さ、フランスらしい芸術性や演劇性を融合させたサウンドは、ただただ素晴らしき完成度。

極めつけは不穏なスキャットから狂気を孕んだシアトリカルな歌唱まで圧巻のパフォーマンスを披露する女性ヴォーカル!

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EYE 2 EYE/NOWHERE HIGHWAY

英語詞だけど絶対にフランスのバンドと分かる、この耽美で仄暗い幻想性を湛えたドラマチックなサウンドは凄い。

ずばり現代シアトリカル・ロックの最高峰!

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MAGNESIS/LA BETE DU GEVAUDAN

これぞANGE直系と言えるシアトリカルで濃密なフレンチ・プログレを聴かせてくれる20年作!

フランス語の耽美かつアンニュイな響きを尊重しつつ自己陶酔たっぷりに歌い上げるヴォーカル・スタイルがもうたまらんですね。

ANGE好きなら必聴の濃密なフレンチ・シンフォが楽しめますよ~。

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今回は、往年の名アーティストへの憧れを特に強く感じさせる新世代ミュージシャンの作品にフォーカスしてまいりたいと思います!70年代のプログレに親しんだ方にこそ驚いてもらいたいラインナップでお届けいたしますよ☆

HALLOWEEN/PART ONE

名前はHALLOWEENだけど、どっちかと言うとANGEに影響を受けたグループ。

フランスらしいファンタスティックさと薄暗さを併せ持つサウンドにフランス語のナレーションをフィーチャーしながら展開する、フランスならではのシアトリカルな感性が光る名作。

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MOTIS/JOSQUIN MESSONNIER

メロトロン、ソリーナ、ローズ、ハモンドなど、ヴィンテージ・キーボードがこれでもかと溢れるファンタスティックなフランス新鋭!

フランスらしいエレガントな音運びもたまんないなぁ。

本人もアンニュイなフランスらしい歌声を聞かせますが、ゲスト参加するアトールのVoアンドレ・バルザーもさすがで、2人のシアトリカルなデュエットも大いに聴き所!

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BLACK NOODLE PROJECT/DIVIDED WE FALL

フランスのマルチ・ミュージシャンJeremie Grimaを中心とするメロディアス・シンフォ・プロジェクトなのですが、この17年作、ヴォーカルは殆どないにもかかわらず、シアトリカル・ロックと呼んでしまいたい雄弁な音の流れがあります。

重厚なヒューマンドラマを観たような気分にさせる完成度の高いシンフォ作!

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気になる作品が見つかれば嬉しく思います!

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  • ATOLL / L’ARAIGNEE MAL

    仏プログレを代表するグループ、仄暗く幻想的な音世界に惹きこまれる大傑作2nd、75年リリース

    構築的な楽曲アレンジ、美しいコーラス・ワーク、そして華やかな音像で「フランスのYES」などと評されている、フレンチ・シンフォニック・ロックを代表するグループの75年2nd。前作での構築的なサウンドはさらに磨きをかけながら、ギタリストChristian Beya、ヴァイオリンのRichard Aubertの新加入が大きくバンドに影響を与え、YESの構築美やジャズ・ロックアンサンブルに加えてKING CRIMSONの屈折したヘヴィネスまで織り交ぜて聴かせています。多少荒さのあった前作から比べると、フランス産らしい耽美な質感も現れており、まさしく彼らの代表作とするにふさわしい名盤です。デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲。

  • L’OEIL DU SOURD / UN ?

    フランスより強力なプログレ/ジャズ・ロック・グループが登場!クリムゾンやカンタベリーのファンは要チェック!

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  • ANGE / AU-DELA DU DELIRE

    フレンチ・プログレの名バンド、叙情的なシンフォ・アンサンブルとシアトリカルなヴォーカルがドラマティックに絡む74年の傑作3rd!

    Christian Decamps、Francis Decampsを中心に結成され、GENESISを髣髴とさせながらも英国勢とはまた違ったダークでアクの強い演劇性を持ったシアトリカル・ロック、そしてフランス産ならではの美意識を武器に名盤を送り出した重要グループの74年3rd。全体的に重々しいフレーバーを持ったバンド・アンサンブルが耳に残る作風であり、Christian Decampsの強烈な個性と相まって、輪郭の見えにくいのっぺりとした音像が特徴と言えますが、その辺りにもバンドの意図と主張が明確に感じられ、ドラマチックな仕掛けに溢れたシアトリカル・ロックの名盤となっています。

  • MOTIS / JOSQUIN MESSONNIER

    メロトロンがこれでもかと溢れるファンタスティックな仏プログレ新鋭、2014年作、アトールのアンドレ・バルザーがゲスト参加!

    ヴィンテージ・キーボードやエレクトリック・ブズーキを操るマルチインストゥルメント奏者、MOTISことEmmanuel Tissot率いるグループ。2014年作6th。ANGE直系のシアトリカルなシンフォニック・ロックを軸に、MALICORNEに通じるフレンチ・トラッドのフレイヴァーが香るサウンドが持ち味。とにかくメロトロンM400やソリーナやローズやハモンドなどヴィンテージ・キーボードがこれでもかとフィーチャーされていて、特にメロトロンが大活躍!幻想的に溢れるメロトロンをバックにリリカルに紡がれるハモンド、そして、スティーヴ・ハケットを彷彿させる格調高いマンドリンやブズーキが織り成すファンタスティックなアンサンブルは、ジェネシス〜アンジェあたりのファンはたまらないでしょう。MOTISによるフランス印象派絵画のように柔らかで親しみやすいハイ・トーンのヴォーカルとフックあるメロディも特筆。なんと、アトールの名ヴォーカリスト、アンドレ・バルザーがゲスト参加し、1曲でヴォーカルを担当。この曲がまた素晴らしい!アナログ的な温かなサウンドプロダクションも印象的で、70年代の発掘作品と言っても分からないでしょう。これはシンフォニック・ロックのファンは必聴の快作!

  • EMMANUEL BOOZ / DANS QUEL ETAT J’ERRE

    前衛的な作風を持つフランスの異端シンガー、79年作4th、MAGMAのDidier Lockwoodなど参加

    元々はシャンソン系を得意とした歌手としてスタートし、時代に反応するようにプログレッシブな作風へ化学変化を起こしたアーティスト。本作は、MAGMAのDidier Lockwoodなどフレンチ・ロックを代表するプレイヤーが大挙して制作された74年2nd。William Shellerによる大胆なオーケストレーションを取り入れ、バンド陣に加えてオーケストラやコーラスを従え、一気にプログレッシブ・ロックの世界に足を踏み入れた1枚であり、EMMANUEL BOOZの演劇的に吠えるボーカルは同郷ANGEのようなシアトリカル・ロックのような迫力に満ちた素晴らしいものです。よりロック色を押し出した4thと並びフレンチ・プログレッシブ・ロックの名盤です。

  • ANGE / EMILE JACOTEY

    フレンチ・プログレを象徴する名グループ、75年作

    Christian Decamps、Francis Decampsを中心に結成され、GENESISを髣髴とさせながらも英国勢とはまた違ったダークでアクの強い演劇性を持ったシアトリカル・ロック、そしてフランス産ならではの美意識を武器に名盤を送り出した重要グループの75年4th。語り部の老人の伝説をコンセプトに製作された本作は、録音のクリアさもあってか前作から比べてバンドとしてのダイナミズムが増しており、その音楽性も前作の重々しいシアトリアル・ロックから、明快且つ叙情的なシンフォニック・サウンドへの移行が見られます。とは言っても、Christian Decampsのアクの強いボーカルは健在であり、やはり個性的な1枚といえるでしょう。

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    フランスの異色プログレ・シンガー、ZAO/CLEARLIGHT/HELDON等のメンバーが参加した75年3rd

    元々はシャンソン系を得意とした歌手としてスタートし、時代に反応するようにプログレッシブな作風へ化学変化を起こしたアーティスト。本作は、ZAO/CLEARLIGHT/HELDON等で活動したミュージシャン陣をバンドに加えて制作された75年3rd。深遠なリフレインが印象的なシンセ、重厚なギター、ドラマティックなヴァイオリンらが織りなす安定感抜群のアンサンブルをバックに、Boozの朗々とした演劇的ボーカルが映えわたる、非常に完成度の高い歌物アルバム。同郷ANGEのようなシアトリカル・ロックをも彷彿させます。彼の出自を窺わせる、ギターと歌のみによる楽曲も深い味わい。

    • BELLE111836

      紙ジャケット仕様、SHM-CD、11年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック3曲、定価3143+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      小さい圧痕あり、若干色褪せあり

      2190円

      1752円
      (税込1927円)

      482円お得!


      CD詳細ページへ

  • EYE 2 EYE / NOWHERE HIGHWAY

    03年結成のフレンチ・シンフォ新鋭、2020年作

    03年結成のフレンチ・シンフォ・バンドによる20年作5th。重厚なストリングス、虚空に響く物悲しいピアノ&シンセ、キレのあるヴァイオリン、そしてとめどない哀愁を放つ泣きまくりのギターらが織りなす、これでもかと劇的な演奏にまず圧倒されます。一語一語に情感を込めるように歌う声量みなぎるヴォーカルも特筆で、英詞ながら、絶対にフランスのバンドだとわかる耽美で仄暗い幻想性を湛えたサウンドがもう息をのむほどに素晴らしい。シアトリカル・ロックとしての完成度はANGEにも匹敵するでしょう。各曲が切れ目なく進行していく、まさに映画を観ているようなスケール大きくも高密度な作品世界に引き込まれます。これぞフレンチ・プログレ!と言わんばかりの堂々たる傑作!

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