2018年5月25日 | カテゴリー:「rabbit on the run」 netherland dwarf,ライターコラム
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本連載では「ミュージシャンの視点からプログレッシブ・ロック作品を捉える」ことに重点を置き、フランスのプログレッシブ・ロックレーベルMusea Recordsからシンフォニック・ロックアルバムでデビューを果たしたnetherland dwarfが、同じ時代を生きる世界中の素晴らしいプログレッシブ・ロックアーティストたちの作品を、幅広くご紹介します。「ミュージシャンの視点」とは言っても、各コラムは平易な文章で構成されていますので、楽器が弾けない、専門用語は分からないという場合でも、心配せずにご覧下さい。
プログレッシブ・ロック・シーンにおける女性ミュージシャンと言えば、やはり紅一点の存在としてグループを牽引する「ヴォーカリスト」の印象が強いことでしょう。1970年代にはRENAISSANCEのAnnie HaslamやCURVED AIRのSonja Kristina、あるいはAFFINITYのLinda Hoyleらを筆頭に数々の女性ヴォーカリストが登場し、素晴らしい作品を残していきました。新世紀以降のプログレッシブ・ロック・シーンにおいても、女性ヴォーカリストを擁するグループたちにはファンからの特別な視線が注がれています。しかし、その一方で「ヴォーカリスト以外の女性ミュージシャン」について語られる機会は、ほとんどありませんでした。
70年代から80年代のプログレッシブ・ロック・シーンにおいて、「ヴォーカリスト以外の女性ミュージシャン」の存在は珍しいものでした。なぜなら、仮に「演奏者」としてクレジットされていたとしても、それはソロ・アーティストの場合や、ソプラノ・ヴォーカルを轟かせながらタンバリンを打ち鳴らす上記のAnnie Haslamのようなケースなどに限定されていたためです。一方で、2000年以降のプログレッシブ・ロック・シーンでは、「ヴォーカリスト以外の女性ミュージシャン」の増加、さらに「ヴォーカリスト以外の女性ミュージシャン」率いるプログレッシブ・ロック・グループが、各国の代表格として君臨するケースまで見受けられるようになってきました。ところで、ここで思い出したいのは90年代の初頭に突如として狼煙を上げたプログレッシブ・ロック・リヴァイヴァルです。ファンには広く知られている通り、80年代の低迷期を経たプログレッシブ・ロック・シーンは、スウェーデンから登場したANEKDOTENとANGLAGARDの活躍を起爆剤に音楽スタイルとして復興を果たしたわけですが、このふたつのグループが共に「ヴォーカリスト以外の女性ミュージシャン」を擁していたことは、改めて記憶しておくべき事実でしょう。ANEKDOTENの女性キーボーディスト(兼チェロ奏者)Anna Sofi Dahlbergは、プログレッシブ・ロックの象徴であるメロトロンの咆哮と共にKING CRIMSONの遺伝子を継承し、ANGLAGARDの女性フルート奏者Anna Holmgrenは、その幽玄な調べと共にGENESISの音楽性を極寒の北欧色に染め上げたのです。彼らは、メロトロンに代表されるヴィンテージ志向のサウンドを再評価させ、また、後に続く北欧プログレッシブ・ロック・ムーヴメントの礎を築きましたが、あるいは、「ヴォーカリスト以外の女性ミュージシャン」を擁する新世代プログレッシブ・ロック・グループの先駆けとも言えるのかもしれません。今回は、「ヴォーカリスト以外の女性ミュージシャン」を擁し、新世紀のスパニッシュ・プログレッシブ・ロック・シーンを代表する存在へと出世を遂げたヘヴィー・シンフォニック・ロック・グループKOTEBELを取り上げます。
ベネズエラ出身キーボーディストCarlos Plaza Vegasを中心にマドリードで結成されたKOTEBELは、99年に『Structures』でアルバム・デビューを果たしましたが、デビュー・アルバムから2002年に発表されたサード・アルバム『Fragments Of Light』までの活動スタイルは、事実上Carlos Plaza Vegasのソロ・プロジェクトに近いものだったようです。2004年、メキシコのプログレッシブ・ロック・フェスティバルBaja Prog出演を期にベーシストJaime Pascual SummersとドラマーCarlos Franco Vivasが参加し、7人編成のロック・グループとして再始動。2006年作『Omphalos』からは女性キーボーディストAdriana Nathalie Plaza Engelkeが加入し、サウンド・プロダクションが向上したことで世界中のプログレッシブ・ロック・ファンから注目を集めました。その後、ヴォーカリストとフルート奏者の脱退によって5人編成となったKOTEBELは、へヴィー・シンフォニック・ロックの作風を推し進めた2009年作『Ouroboros』をリリースし高評価を獲得。同年には来日公演も経験しています。
さて、『Ouroboros』を作り上げ絶頂期を迎えたKOTEBELは、続く2012年作『Concerto For Piano And Electric Ensemble』で更なる飛躍を遂げることになります。本作で彼らが挑んだのは、そのタイトルが示す通り「ピアノとエレクトリック・アンサンブルのためのコンチェルト」であり、アルバムの中心となる表題曲は40分を超える、4つの楽章で構成された難曲。KOTEBELが追求してきた音楽性は、KING CRIMSONとEMERSON, LAKE & PALMERを混ぜ合わせたようなへヴィー・シンフォニック・ロックであり、同時代で言えばハンガリーのAFTER CRYINGなどと思想を同じくするものですが、AFTER CRYINGがオーケストラ・サウンドとロック・アンサンブルを融合させるアプローチで差別化を図っているのに対し、KOTEBELはあくまでキーボード・オーケストレーションを主体に楽曲を構築しています。その点に関してKOTEBELの大きな個性として押さえておきたいのは、彼らが「ツイン・キーボード編成」でシンフォニック性の高い楽曲を奏でているということでしょう。もちろん70年代から現在に至るまで「ツイン・キーボード編成」のグループは各国に前例がありますが、彼らの場合、(Adriana Nathalie Plaza Engelkeが「ヴォーカリスト以外の女性ミュージシャン」であるということに加え)Carlos Plaza VegasとAdriana Nathalie Plaza Engelkeが「親子」であるという、珍しいケースとなっているのです。ちなみに、親子が同時に同一グループに在籍したプログレッシブ・ロック・グループの例としては他に、Ulrich SommerlatteとThomas Sommerlatte親子の「ツイン・キーボード編成」を生かしGENESISフォロワーの名盤と評される80年作『Sad Cypress』を作り上げたジャーマン・シンフォニック・ロック・グループIVOLYなどが知られているでしょう。本作では、アコースティック・ピアノをAdriana Nathalie Plaza Engelkeが、そしてシンセサイザー・サウンドをCarlos Plaza Vegasが分担しているようですが、いかに彼らがグループの個性にマッチしたアルバム・コンセプトを採用しているかが分かります。上記の4楽章にはそれぞれ、「Adagio Maestoso(ゆっくりと威厳を持って)」、「Lento Cantabile(ゆるやかに歌うように)」、「Vivo Scherzando(活発に戯れるように)」、「Allegro Moderato(適度に速く)」と本格的なタイトルが掲げられ、その格調高いタイトルに恥じないCarlos Plaza Vegasの手によるネオ・バロック・サウンドが収められています。
グループとしての個性を発揮し尽くしたと言える本作『Concerto For Piano And Electric Ensemble』はプログレッシブ・ロック・ファンから前作以上の注目を集め、KOTEBELはスパニッシュ・プログレッシブ・ロック代表格としての地位を確立しました。しかし、本作への評価はそれだけに留まりませんでした。2001年から世界のインディーズ・アーティストを対象に開催されている「Independent Music Awards」にて、本作はインストゥルメンタル部門を受賞。そして同賞を自信に、KOTEBELは2017年作『Cosmology』の製作へと取り掛かっていったのです。
「netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』連動 新世代プログレッシブ・ロックと女性ミュージシャン Volume 1」を読む
「netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』連動 新世代プログレッシブ・ロックと女性ミュージシャン Volume 2」を読む
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ヴェネズエラ出身のkey奏者を中心に結成されたスペインの新鋭シンフォニック・ロック・バンド、06年作。
90年代末にデビューしたスペインのシンフォニック・ロック・バンド、2012年作の6th。アコースティック・ピアノ奏者とエレクトリック・キーボードとのダブル鍵盤奏者編成が特徴で、次々とスリリングに切り返す変拍子の中を、ピアノが硬質なタッチのフレーズを繰り返し、シンセがシンフォニックに広がります。クラシックの確かな素養を感じさせるテンションみなぎる演奏は、イタリアのバンコにも比肩。ドラムも特筆で、手数多くシャープなスティックさばきは、初期クリムゾンでのマイケル・ジャイルスや往年のイタリアン・プログレを彷彿させます。テクニカルかつドラマティックなプログレのファンは必聴の傑作。特にバンコのファンは是非!
盤質:全面に多数傷
状態:良好
1枚は傷あり、1枚は傷多め、側面部に折れ・若干スレ・軽微な圧痕あり
現スペイン随一と言える名シンフォニック・ロック・バンドによる7作目となる17年作。前12年作『CONCERTO FOR PIANO AND ELECTRIC ENSEMBLE』は世界的な音楽アワード「INDEPENDENT MUSIC AWARDS」を受賞するなどバンドにとって転機となった作品でしたが、5年ぶりとなった今作も前作に匹敵する緻密にして壮大な音世界が待っています。クラシックの確かな素養を背景に持つテクニカルかつ端正な音運びに軽やかなジャズ風のタッチも織り交ぜたしなやかなピアノがまずもって絶品!前作でもサウンドの要を担った女性ピアニストAdriana Plazaの技巧が光ります。そこにスペインらしさを感じさせるエキゾチックな旋律を奏でるフルートと熱くエモーショナルなギターが絡み合って構築されていくサウンドは、初期BANCOを彷彿させる重みとロマンティックさが漂う風格溢れるもの。ここぞという場面で噴き出すアグレッシブなオルガンやメロトロンのプレイにも痺れるし、変拍子満載ながらも抜群の安定感を誇るリズム・セクションも素晴らしい。30分超の組曲をはじめどの曲も細部まで緻密に構築された楽曲と完璧にコントロールされたアンサンブルで隙なく聴かせますが、時にはラテン気質の熱情がたぎる劇的な展開も待っていて、その静的なパートと動的なパートを絶妙に組み合わせたサウンドが大変に魅力的です。今作も期待を裏切らない傑作!
ヴェネズエラのシンフォニック・ロック・グループ。99年の2nd。美しく舞い上がるフルート、優美なチェロ、リリカルなピアノによるクラシカルで格調高いパートを中心に、シャープな変拍子ドラムやハード・エッジなギターによる緊張感溢れるパートをセンス良く織り交ぜた、鮮やかな曲展開が聴き所。テクニック、アレンジ・センスともに抜群で、完璧に構築された精緻なアンサンブルは全く隙がありません。全てが必然と思わせる1音1音の豊かさ。これはかなり素晴らしい作品です。名作。
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