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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第25回 GLASS HAMMER / If (USA / 2010)

本連載では「ミュージシャンの視点からプログレッシブ・ロック作品を捉える」ことに重点を置き、フランスのプログレッシブ・ロックレーベルMusea Recordsからシンフォニック・ロックアルバムでデビューを果たしたnetherland dwarfが、同じ時代を生きる世界中の素晴らしいプログレッシブ・ロックアーティストたちの作品を、幅広くご紹介します。「ミュージシャンの視点」とは言っても、各コラムは平易な文章で構成されていますので、楽器が弾けない、専門用語は分からないという場合でも、心配せずにご覧下さい。

第25回 GLASS HAMMER / If (USA / 2010)

あるアーティストの楽曲を思い出す際に、その楽曲が収録された作品のアートワークを同時に思い出したという体験を持つ音楽リスナーは少なくないことでしょう。音楽がレコードやCDなどの記録メディアに収められ、シングルやアルバムといった単位が一般化して以降、アートワークにはアーティスト名や作品タイトルを表記する以外に「音楽への入り口」という重要な機能が与えられてきました。普段から「音楽そのものを聴く前に、まずアートワークを介して音楽を見ている」ということを意識する機会はあまりないかもしれませんが、ショップに陳列されたレコードやCD、あるいは音楽ダウンロード配信サービスに登録されたアートワークを眺める際、聴き手はアーティストが仕掛けたエンターテインメントのエントランスに、無意識のうちに立たされてきたのです。インターネットの普及によって、音楽を取り巻く環境が激変している新世紀の現在にあってもなお、アートワークが「音楽への入り口」として機能していることは少なくないでしょうし、特に作品全体がひとつのコンセプトやストーリーによって貫かれ、トータル性を重視する傾向の強いプログレッシブ・ロックにおいては、現在でもアートワークの良し悪しで作品の購入を判断する「ジャケ買い」というスタイルが根強く残っています。

1970年代にリリースされたプログレッシブ・ロックの名盤と評される作品の中には、アートワークの名盤としての側面を持ち合わせている作品が少なくありません。ブリティッシュ・プログレッシブ・ロック・シーンにおいて名前が紹介される機会の多いアートワーク・デザイナーとしては、PINK FLOYDを筆頭に多くのアーティストたちの作品を請け負った製作チームHipgnosis、YESやASIAなどの作品に幻想的なデコレーションを施し、YESの6人目のメンバーとまで言われたRoger Dean、70年代前半にGENESISやVAN DER GRAAF GENERATORなどのアルバムを担当したPaul Whitehead、VertigoやNeonといったレーベルの作品イメージに多大なる貢献をしたMarcus Keef、そしてEMERSON, LAKE & PALMERの73年作『Brain Salad Surgery』などを担当したH.R.Giger(映画「エイリアン」でのデザインが有名)が挙げられます。彼らが世に送り出した芸術的とすら言えるアートワークの数々は、その全てがアルバムの内容に直接リンクしているとは限らなかったものの、視覚的に認識することが出来ない音楽に鮮やかなイメージを与え可視化し、その作品に耳を傾ける前の音楽リスナーを異空間に引きずり込む役割を果たしていたことは間違いないでしょう。

プログレッシブ・ロック・シーンにはフォロワー・グループ、つまり70年代の名アーティストから影響を受け、その音楽性を受け継いだグループが数多く存在していますが、特定のアートワーク・デザイナーにヒントを得たことが明らかな「アートワーク・デザイナーのフォロワー・アルバム」も登場することがあります。代表的な例としては、スウェーデンのANEKDOTENが93年にリリースしたデビュー・アルバム『Vemod』が挙げられるでしょう。ANEKDOTENは、Marcus Keef作品を連想させる写真加工を施したアートワークを「プログレッシブ・ロックの象徴」としてメロトロンと共に採用し、落ち込んでいたプログレッシブ・ロック・シーンを復興へと導いたのでした。このことからも、プログレッシブ・ロックにおいてアートワークがいかに重要な役割を担っているのかが分かります。今回は、プログレッシブ・ロック・ファンの琴線に触れるアートワークを採用したアメリカのグループの作品を取り上げます。

試聴 Click!

テネシー州で92年に結成されたGLASS HAMMERは、93年にデビュー・アルバム『Journey Of The Dunadan』をリリースし、シーンに登場しました。YESやGENESIS、あるいはEMERSON, LAKE & PALMERといったプログレッシブ・ロックの重要グループたちのサウンドをブレンドしたシンフォニック・ロックを奏でる彼らは、SPOCK’S BEARDやECHOLYNなどと並び新世紀のアメリカン・プログレッシブ・ロック・シーンを代表する存在として認知されています。2010年にリリースされた11枚目のスタジオ・アルバムである本作『If』は次作『Cor Cordium』と共に、前述のRoger Dean作品を思い起こさせる(Tom Kuhnというデザイナーの手による)アートワークが目を引きますが、2005年作『The Inconsolable Secret』ではRoger Deanのアートワークを採用し、2007年作『Culture Of Ascent』ではJon Andersonをゲスト・ヴォーカリストとして招き入れたというグループの歴史を考えれば、本作を単純に「アートワーク・デザイナーのフォロワーによる作品」と評するわけにはいかないでしょう。オリジナル・メンバーであるキーボーディストFred SchendelとベーシストSteve Babb以外のメンバーを一新した本作のポイントは、YESのトリビュート・グループROUNDABOUT出身のヴォーカリストJon Davisonが加入したことです。GLASS HAMMERはJon Andersonの歌い回しを熟知したハイ・トーン・ヴォーカリストの加入によって、女性ヴォーカリストをフューチャーし楽曲によってはメタリックな側面すら覗かせていた2009年作『Three Cheers For The Broken-Hearted』から一転、YESの音楽性に接近しシンフォニック・ロックの王道と呼ぶべき世界観を取り戻しました。また、アルバム全体がヴィンテージ・キーボードの音色に包まれた温かみのある質感に仕上げられており、25分に迫る大曲を含め、緩やかな印象を保持しつつもドラマチックな展開を持った音世界を構築しています。

驚くべきことに、本作を踏襲した次作『Cor Cordium』をリリース後の2012年、Jon DavisonがYESに電撃加入し、2014年には加入後初となるスタジオ・アルバム『Heaven & Earth』がリリースされました。YESの背中を見つめながらシーンを駆け上がってきたグループのメンバーが、YESのメンバーに認められる快挙を成し遂げたのです。やはり本作を単純な「アートワーク・デザイナーのフォロワーによる作品」と評するわけにはいきません。


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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第7回 AMOEBA SPLIT / Dance Of The Goodbyes (Spain / 2010)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第8回 MAGENTA / The Twenty Seven Club (UK / 2013)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第9回 TOHPATI ETHNOMISSION / Save The Planet (Indonesia / 2010)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第10回 HIDRIA SPACEFOLK / Astronautica (Finland / 2012)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第11回 QUATERNA REQUIEM / O Arquiteto (Brazil / 2012)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第12回 SETNA / Guerison (France / 2013)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第13回 FLOR DE LOTO / Nuevo Mesias (Peru / 2014)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第14回 TRANSATLANTIC / The Whirlwind (Multi-National / 2009)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第15回 KARFAGEN / Lost Symphony (Ukraine / 2011)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第16回 SENSE / Going Home (Canada / 2007)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第17回 ARANIS / Roqueforte (Belgium / 2010)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第18回  SIKUS BOLIVIA / E.C.L.I.P.S.E. (Bolivia / 2011)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第19回  LITTLE TRAGEDIES / At Nights (Russia / 2014)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第20回  NUCLEUS TORN / Neon Light Eternal (Switzerland / 2015)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第21回  MERRY GO ROUND / Merry Go Round (Italy / 2015)

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netherland dwarf のコラム『rabbit on the run』 第22回  WOBBLER / Afterglow (Norway / 2009)

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GLASS HAMMERの在庫

  • GLASS HAMMER / LEX REX

    90年代以降のアメリカを代表するシンフォ・グループ、02年作

  • GLASS HAMMER / LIVE AT BELMONT

    05年ライヴ映像

  • GLASS HAMMER / UNTOLD TALES

    現アメリカのシンフォ・シーンをリードするベテラン・バンド、デビュー以降の未発表トラックを中心に、未発表ライヴ音源なども収録した17年リリースのコンピレーション!

    92年に結成された現アメリカのシンフォ・シーンをリードするベテラン・バンド。タイトルが示すとおり、93年〜2017年までの期間に録音された未発表トラックを中心に、未発表ライヴ音源なども収録した17年リリースのコンピレーション。未発表とはいえそこは現代アメリカきっての実力派バンド、幾重にも重ねられたキーボードを中心に紡ぎ出される壮麗なシンフォニック・ロック曲の数々が楽しめます。ARGENT「HOLD YOUR HAND UP」、BEATLES「IT’S ALL TOO MUCH」を厚みある力強いアレンジで聴かせるカバーナンバーも大変いいです。さらに「IMPULSIVE TYPE」ではめったに客演しないRUSHのドラマーNeal Peartが参加しており大いに聴きどころ。GLASS HAMMERというバンドが歩んだ歴史を確かに感じることができる一枚です。

  • GLASS HAMMER / SKALLAGRIM – INTO THE BREACH

    00年代以降の北米シンフォ・シーンをリードする人気グループによる21年作!

    90年代以降の北米シンフォ・シーンを牽引するベテラン・バンドが放った2021年作。あらゆるものをなぎ倒さんばかりにゴリゴリと突き進む重戦車級のリズム・セクション&ギターリフと分厚く塗り込めるように荘厳なキーボードがぶつかり合う、思わずのけ反りそうになるほどのスケールと音圧のアンサンブルがまずもって強烈!そこにスタイリッシュに歌い上げる美声女性ヴォーカルが乗りますが、この強度抜群の演奏の中にあっても「映える」この存在感はとにかく素晴らしい。バンドによる創作ファンタジーをもとにした作品ながら、英国やユーロ勢のようにデリケートに描こうせず、ひたすらアグレッシヴでエネルギッシュに激走するサウンドはこれぞアメリカン・シンフォと言えます。KANSASやRUSHら先達からの影響をシンフォニックなテイストで提示するスタイルは、もう完成形に至っていると言えるでしょう。まさしく貫禄の一枚!

  • GLASS HAMMER / AT THE GATE

    90年代以降のアメリカを代表するシンフォニック・ロック・グループ、22年作。

  • GLASS HAMMER / ARISE

    現アメリカを代表するシンフォニック・ロック・グループ、宇宙旅行をコンセプトに描く23年作!

    YESの現ヴォーカリストJon Davisonが在籍した事でも知られる、90年代以降の米国を代表するシンフォ・グループ、23年作21thアルバム!ジャケット・イメージからも伝わるとおり、宇宙旅行をテーマにしたコンセプト・アルバムとなっています。持ち味のキーボードを主体とした重量感たっぷりで厚みあるシンフォニック・サウンドを核に据えつつも、随所でスペーシーなトーンで駆けるシンセが活躍しSF的なスケール感を広げています。いつもながら鉄壁と表現すべき安定感でズシリと刻むリズム・セクション、シンセを支えるように奏でる重厚なオルガンやクリアで気品高いピアノ、疾走感あるパートを牽引するメロディアスかつハードエッジなギター、そして美声でありながらパワフルさも備えた女性ヴォーカル。SF的なフレイヴァーは纏いながらも、やはりGLASS HAMMER節と言える完成されたスタイルを本作でも味わわせてくれます。この重厚でスケール大きくも、あくまでキャッチーな分かりやすさを大事にしたサウンドは、特にYESファンには是非オススメです!

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文・市川哲史

文・深民淳

文・舩曳将仁

文・netherland dwarf

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