2016年4月13日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: ハード・ロック
ビートルズの登場とビート・ブーム、サイケデリック革命、シンプルなバンド演奏へと回帰したブルース・ロック・ブームを経て、テクノロジーの発達とともに60年代末にいよいよ花開いた「ブリティッシュ・ハード・ロック」!
胎動の67年からメジャーシーンを席巻した70年まで、年代を追って英ハード・ロックの名作をピックアップしながら、英ハードの進化と深化を探ってまいります。
爆音でどうぞお楽しみください!
「サイケ・ムーヴメントの中での表現欲増大=インプロビゼーション」と「アンプの進化=音のラウド化」とのビッグバンにより誕生したブリティッシュ・ハード・ロック。
その67年に生まれた2大傑作と言えるのが、CREAM『Disraeli Gears カラフル・クリーム』とJIMI HENDRIX EXPERIENCE『Are You Experienced ?』!
ヤードバーズにて先鋭的なブルース・ギターでスターダムを駆け上がり、ジョン・メイオールズ・ブルースブレイカーズにて全英チャートのトップ10に送り込みブルース・ブームの先陣を切った「ギターの神」エリック・クラプトンが、クラシックを本格的に学びつつジャズに没頭したベーシスト&ヴォーカルのジャック・ブルース、重戦車のようにヘヴィ&アグレッシヴに突き進むドラマーのジンジャー・ベイカーと結成したロック史上最強とも言えるトリオ。
次作と並び、彼らの代表作と言われる67年作の2nd。
彼らを代表する名曲「Sunshine Of Your Love」など、ジャズ~ブルース~サイケを飲み込んだスリリングなインスト・バトルとキャッチーなメロディとが共存した光り輝く名曲・佳曲揃い。
各プレイヤーが個性を出しあい、激しくぶつかりあったインプロヴィゼーションは紛れもなくハード・ロックの礎であり、プログレッシヴ・ロックの源流とも言えるロック史上に燦然と輝く傑作。
ジミ・ヘンドリックスと言えば、言わずもがな、アニマルズの米国ツアー中にベースのチャス・チャンドラーによって見出されて渡英し、ロックの歴史を変えたギタリスト。
サイケデリック・ムーヴメントまっただ中の67年、ファズ・ボックスやワウワウ・ペダルを駆使した独創的なトーンとフィードバック・ノイズをも自在に操った奔放なプレイでギター・プレイに革命をおこし、サイケデリック・ロックをヘヴィ&エモーショナルに進化させた衝撃のデビュー作が『アー・ユー・エクスペリエンスト?』。
「Foxy Lady」「Manic Depression」「Red House」と続く冒頭の3曲から、もう強力!強力!
この作品が無ければ、ロック史は全く違ったものになっていたでしょう。
これぞ金字塔。
スタジオ盤とライヴ盤を合わせた2枚組アルバムであり、最大の意欲作。
スタジオ盤から溢れる実験性や革新性、そして、ライヴ盤が持つ怒濤の如くのエネルギーは彼らの真骨頂であり、R&Bのハード化の一つの到達点。
クラプトンのエレクトリック・ブルース・ギターのハイライトと言える超名曲「クロスロード」(伝説のブルース・マン、Robert Johnson作)、人気曲「ホワイト・ルーム」収録の大名盤。
本作が全英3位、全米ではなんと1位を記録したことにより、ハード・ロックの幕がいよいよ上がることになった記念碑。
ヤード・バーズを脱退したジェフ・ベックが、来るべき「ハード・ロック」の時代をいち早く嗅ぎ、ロッド・スチュワート(Vo)を看板ヴォーカリストに結成したグループ。
ロン・ウッド(b)とミック・ウォーラー(dr)による屈強なリズム隊に対して自由奔放に、そして鋭角に斬り込みかけるベックのリード・ギターが何より素晴らしい。
このエッジとテンションこそハード・ロック。
レッド・ツェッペリンより1年早く、ギターとヴォーカルのコンビネーション、屈強なリズム隊とのソリッドなアンサンブルによる「ハード・ロック」サウンドを確立した傑作。
マイナーながらも数多くのブリティッシュ・ロック名作を残すガーヴィッツ兄弟のキャリア出発点となったグループによる68年デビュー作。
代表曲「Race With Devil」は、オープニングの荘厳な男声コーラスから、疾走感溢れるヘヴィなアンサンブルへと雪崩れ込み、まがまがしく笑い声を発するヴォーカル、狂乱を煽るホーン・セクションも加わっては混沌としてウネリまくる荘厳な名曲。
サイケデリック・ロックをハード化し、さらにプログレッシヴ・ロックの先陣を切ったとも言える荘厳なサウンドは、とても68年作とは思えない完成度。
英ハードを紐解く上で、ツェッペリンの1stにも引けを取らない元祖英ハードの名作でしょう。
69年になると、ハード・ロック化の波は、ロンドンから地方へも波及していきます。
そんな中、アイルランドから登場したのが、名ギタリストのロリー・ギャラガーが率いるハード・ロック・トリオのテイスト。
「ポスト・クリーム」として注目を集める中でリリースされた69年のデビュー作で、クリームと同じく、ブルース~R&Bをベースにハード・ロックへとラウド化したサウンドを聴かせるハード・ロック最初期の名作。
クリーム、ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスがハード・ロックの礎を築いた67年からまだ2年しか過ぎていない69年、いよいよレッド・ツェッペリンが登場し、「ハード・ロック」がいよいよメインストリームへと躍り出ます。
ジミー・ペイジがヤードバーズ時代から温め続けたブルースロックのラウド化。
ジェフ・ベックに先を越されながらも最強の4人によって作り上げた新たなロックの形。このズシリとした重みとキレのあるスピード感の融合こそハード・ロックの原点であり、すでに理想型。
ちきしょうペイジのやつ。ハード・ロック元祖は俺たちジェフ・ベック・グループだ。
ジェフのキレキレのギター、ロッド・スチュワートの熱いシャウト・ヴォーカル、そして思わず体が揺れるグルーヴ!
50年代末からロンドンのR&Bシーンで活躍していたディック・ヘクストール=スミスとジョン・ハイズマンらロンドンのR&Bシーンで活躍していた猛者たちもハード化。
ブルース~R&B~ブルース・ロック~ジャズ・ロックへと進化したロンドンのクラブシーンの熱気をすべて吸い込んだ、まさにブリティッシュ・ロックのDNAが濃密に詰まったR&B進化系ハードの名作!
ハード・ロック・ムーヴメントの波は、アンダーグラウンドにも到達。
超絶ギタリストのトニー・ヒルと、後にHAWKWIND~THIRD EAR BANDで活躍するヴァイオリン奏者のサイモン・ハウスを中心とするグループによる69年デビュー作。
引きずるようにヘヴィなリズム隊をバックに、暴力的なまでに歪んだファズ・ギターとスリリングなヴァイオリンが時にサイケデリックに沈み込み、時にエキセントリックなバトルを炸裂!
混沌とした中から浮かび上がる英国的な叙情性も見事だし、マイナーながらレイト60s屈指の英ハード傑作。
マイク・ハリスン&ゲイリー・ライトによるツイン・キーボード&ヴォーカルとルーサー・グロヴナーのスリリングなギターを中心としたソリッドなアンサンブルが魅力のグループ。
サイケデリックな1stから、一気にハード・ロック化した69年作の2nd。
ウネリを上げるオルガン、エッジの効いたヘヴィなギター、ソウルフルなヴォーカルががっちりと組み合わさったアンサンブルは、レッド・ツェッペリンやジェフ・ベック・グループにも引けを取らないテンション!
「マシンガン・ピッキング」と評された元祖速弾きギタリスト、アルヴィン・リー率いるグループで、「ウッドストック・フェス」への出演をはじめ、アメリカでも人気を得たグループ。
ジャズのエッセンスを入れた前作から一転し、ソリッドなハード・ロックを聴かせる69年の代表作4thアルバム。
アルヴィン・リーのスリリングなギターは言わずもがなですが、レオ・ライオンズのアグレッシヴに暴走するベースもまた凄い!
レッド・ツェッペリンが1stからわずか9ヶ月後の69年10月にリリースした2ndが英米で1位を記録するなど、破竹の勢いでメインストリームを飲み込んだ結果、百花繚乱のハード・ロックの時代となった1970年の名作をピックアップいたしましょう。
1970年、とうとうブラック・サバスが登場!
70年2月のデビュー作からわずか7ヶ月後の70年9月にリリースされた2ndにして代表作。
レイト60sのサイケデリック・ムーヴメントの時代から地下で渦巻くアングラ臭をプンプンさせながら、ツェッペリンをも凌駕するスピード感で聴き手をなぎ倒すように突き進む「ハード・ロック」というより「ヘヴィ・ロック」といった方がしっくりくる悶絶の傑作。
68年にアート・ロック・バンドとしてデビューしたディープ・パープルが、ヘヴィかつエキセントリックなシャウトを持つヴォーカリスト、イアン・ギランを迎え、第2期ディープ・パープルとしてハード・ロックへと舵を切り、ハード・ロックの第一線へと躍り出た名作。
通算では4枚目となる70年作。
抜群のタイム感でスリリングなフレーズを次々に繰り出すリッチー・ブラックモアのギター、格調高くもアグレッシヴにウネリを上げるジョン・ロードのオルガン、そして、ラウドな演奏に一歩も引かない、まるでアンプで増幅したようなイアン・ギランのヴォーカル。
いやはや超弩級。
アレクシス・コーナーにより命名された通り、ロンドンのブルース・シーンから出てきたグループ。
68年のデビュー時はブルース・ロックを聴かせていましたが、ソリッド&メロウな「オール・ライト・ナウ」の大ヒットにより、一躍ハード・ロック・シーンの最前線へと躍り出た70年作3rd。
初期のいぶし銀のブルース・フレイヴァーは残しつつ、ポール・コゾフによる炸裂する泣きのギター、アンディ・フレイヴァーの歌うベース、カリスマ性みなぎるポール・ロジャーズの芳醇な歌声など、ハード・ロックの持つ魅力の一つ「叙情性」がこれでもかと詰まったサウンドが絶品。
それにしても、この円熟したサウンドで、全員20代そこらって、ありえないですよね?
ケン・ヘンズレー、デヴィッド・バイロン率いる、後のNWOBHMへの礎を築いたとも言えるドラマティックなハード・ロックの元祖と言えるグループ。
Vertigoレーベルより70年にリリースされた記念すべきデビュー作。
連打するドラム、エッジの立ったスリリングなギター、荘厳なオルガン、ハイ・トーンのエモーショナルなシャウト・ヴォーカル、溢れるメロトロン。
これぞ英国ハードの王道!
英ハード・ロックの魅力の一つがツイン・リード・ギター。その元祖と言えるのがこちらのグループですね。70年のデビュー作。
メロディアスなフレーズが時に柔らかに交差し、時にエモーショナル溢れるハーモニーを奏でる。
アンディ・パウエル、テッド・ターナーの二人のギタリストによるドラマティックなせめぎ合いに興奮しっぱなし!
NICEのキース・エマーソン、KING CRIMSONのグレッグ・レイク、ATOMIC ROOSTERのカール・パーマーによって結成され、ギターレスのキーボード・トリオという変則的な編成ながら、ギター主体のハード・ロック・バンドに引けを取らない「ハード・ロック」を鳴らした名グループ。70年のデビュー作。
オープニングの「未開人」から、これでもかと攻撃的なオルガンと荒削りに突き進むリズム隊とが渾然一体となり、ギターレスとは思えないエネルギッシュなハード・ロックで聴き手を飲み込みます。
後にアトミック・ルースターやカクタスで活躍する名ヴォーカリスト、ピーター・フレンチの熱気溢れるヴォーカルが魅力の英ハード・グループ。デッカより71年にリリースされた唯一作。
フリーのリズム隊も在籍したヘヴィ・ブルース・ロック・バンド、ブラック・キャット・ボーンズが母体で、ヘヴィ&ブルージーな演奏もまた魅力的。
「ハード・ロック」、「ジャズ・ロック」、「プログレッシヴ・ロック」などロックの進化とともに、「シングル」から「アルバム」へと『作品』としての芸術性に光が当たるようになった60年代末から70年代はじめのブリティッシュ・ロック・シーン。
実験精神やアーティスティックな感性を持った数多くのバンドがアンダーグラウンドで活動をはじめ、それらのバンドを発掘してひと儲けするべく、メジャー・レーベルの傘下にアンダーグラウンド専門のレーベルが設立されます。
その中でも人気のレーベルが、フィリップス傘下のヴァーティゴとEMI傘下のハーヴェスト。
最後に、ヴァーティゴ、ハーヴェストから1970年にリリースされたハード・ロック作品をピックアップします。
元ジェフ・ベック・グループのドラマー、トニー・ニューマンが結成したハード・ロック・トリオ。
70年にVERTIGOレーベルよりリリースされた1st。
引きずるようなギター・リフを主体とした、英国らしい気だるくヘヴィなブルース・ハードがカッコ良し。
後にホワイトスネイクでも活躍するギタリストのミッキー・ムーディー、名ヴォーカリストのポール・ウィリアムスが加入した新生ジューシー・ルーシーがVERTIGOより70年にリリースした2nd。
スワンプ・ロックのエッセンスを注入した泥臭いハード・ロックからはこれでもかとアクがでていて実に強烈!
ジャケのインパクト通り!
PATTOは、TIMEBOXを前身に70年にロンドンで結成。TIMEBOXは、60年代末にDERAMレーベルなどにシングルを残したR&Bロック~サイケ・ポップ・バンド。
Key奏者が脱退したことを期に、よりプログレッシヴなサウンドを指向し、PATTOに改名。新興のVertigoレーベルと契約し、70年にリリースしたデビュー作がこちら。
コシのあるトーンのブルージー&メロウなサウンドとジャズ・ピアノのように流れるようなフレージングが魅力のオリー・ハルソールのギター。そして、マイク・パトゥの張りのあるソウルフルなヴォーカルが魅力のスリリングかつ哀愁に溢れた英国らしいハード・ロック佳曲が満載の名作!
【関連記事】
ジャジー&ソウルフルなブリティッシュ・ハード・ロック・バンドPATTOの1st『PATTO』と2nd『HOLD YOUR FIRE』。
後にSUN TREADERを経てBRAND Xで活躍するピート・ロビンソン(Key)、HARD STUFF~ROXY MUSICで活躍するジョン・グスタフソン(Bass)、STRAPPS~GILLANへと参加するミック・アンダーウッド(dr)によるキーボード・トリオ。Harvestレーベルからの70年作。
EL&Pと同じく、ギターレスながら、ギター主体のハード・ロックに一歩も引かないヘヴィネスで突っ走るサウンドが印象的。
縦横無尽に飛び交うオルガンに痺れる英ハードの名作。
ジャケはヒプノシス!
70年以降のブリティッシュ・ハード・ロックについてはこちらのジュークボックスでチェック是非!
ブリティッシュ・ハード・ロックのカケレコ人気順カタログはこちら!
ユーロや世界各国のハード・ロックならこちらの記事をチェック是非!
後にSUN TREADERを経てBRAND Xへと加入することとなるPete Robinson、HARD STUFF、ROXY MUSICなどで活躍するJohn Gustafson、STRAPPS、GILLANへと参加するMick Underwoodによるキーボード・トリオ。Harvestレーベルからの70年作。その内容はハード・ロックを基本にクラシックやジャズなどの手法も使い分けるPete Robinsonのオルガンをメインに据えたヘヴィー・ロックの名作であり、オルガンのほかにピアノやハープシコードなどで巧みに表情を変え、楽曲によってはストリングスも導入したシンフォニック・ロック的な音楽性も聴かせます。
デジパック仕様、Peter Robinson自身による5.1 SURROUND SOUNDミックス音源を収録したDVDをプラスしたCD+DVDの2枚組、NTSC方式、リージョンフリー
THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。1970年にリリースされたデビュー・アルバム『エマーソン・レイク・アンド・パーマー』は、バルトーク作曲のピアノ独奏曲「アレグロ・バルバロ」にパワフルなロック・アレンジを施した「未開人」で幕を開ける傑作。他にも、Greg Lakeのヴォーカルとクラシカルなピアノ、そしてジャジーなアンサンブルが美しく展開する「石をとれ」、ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」とバッハの「フランス組曲 第1番 ニ短調 BWV812 第1曲 アルマンド」が合体した「ナイフ・エッジ」、Keith Emersonの才能にスポットが当たる組曲「運命の3人の女神」、Carl Palmerのダイナミックなドラミングを聴くことができる「タンク」、そしてモーグ・シンセサイザーの咆哮が鮮烈な印象を残すバラード「ラッキー・マン」と、デビュー・アルバムにして高い完成度を誇る傑作となっています。
紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、ステッカー付仕様、定価2500
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、透明スリップケースが付き、スリップケースにスレあり
71年にVertigoレーベルより発売された記念すべき1stアルバム。オリー・ハルソールのムーディーなギターとマイク・パトゥのソウルフルなヴォーカルのからみがドラマティックな1曲目からいきなりトップギアで、続くハード・ドライヴィングなナンバーで興奮はすでに最高潮。4曲目のエキサイティングなアドリブ・パートにもう卒倒です。5曲目以降も熱演続きで、時にハードに時にジャジーに暴れまわるリズム隊もマイクとオリーに負けず劣らずの熱演。狭〜い地下スタジオで上半身裸、汗だらだら流しながら演奏するバンドの姿が目に浮かびます。70年代初期のブリティッシュ・ハード・ロックを代表する名作。
紙ジャケット仕様、SHM-CD、22年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲、オリジナル国内LP帯付仕様、定価3182+税
紙ジャケット仕様、05年24bitデジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲、内袋付仕様、定価2039+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
紙ジャケット仕様、SHM-CD、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲、シリアルナンバー入りレーベル・カード封入、内袋付仕様、定価2667+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
紙ジャケに色褪せあり
紙ジャケット仕様、SHM-CD、22年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲、オリジナル国内LP帯付仕様、定価3182+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
英国ブルースHRの礎を作った名バンド、FREEの代表作。1970年発表、3RDアルバム。まず、タイトル曲「FIRE AND WATER」が最高。リズム隊の骨太なグルーヴに、ソウルフルなポール・ロジャースのヴォーカルが映えるサビはもちろんのこと、その後に続くポール・コゾフによる哀愁溢れるメロディアスなギターソロが溜まりません。ピアノがバックで転がっているのもナイス!FREEの代名詞的名曲「ALL LIGHT NOW」は、ポール・コゾフが刻む、シンプル且つキャッチーなギターリフが心地良く響きます。従来のブルース・ロックにはない溌剌としたエネルギーが満ちており、聴くたびに活力が沸いて来ます。他の楽曲も総じて素晴らしく、正に英国ブルースHRの入り口たる名盤です。
ブルース・ロックからハード・ロックへの流れの中で、圧倒的な音圧で他のバンドをなぎ倒し、一気にシーンの先頭へと躍り出た怪物デビュー作。冴え渡るJimmy Pageのギター・リフ、Robert Plantの超絶シャウト・ヴォーカル、鋼のようなリズム隊。たった4人で生み出しているとは信じられない鋼鉄のサウンドで迫る傑作。
ペーパーケース仕様、69年の未発表ライヴ音源収録ディスクを含む2枚組、ジミー・ペイジ監修による14年デジタル・リマスター、外ビニール裏に曲目シール付仕様、定価2800+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
超絶ギタリストTony Hillと、後にHAWKWIND〜THIRD EAR BANDで活躍するヴァイオリン奏者Simon Houseを中心とする英ハード・ロック・グループ。69年作の1st。引きずるようにヘヴィなリズム隊をバックに、暴力的なまでに歪んだファズ・ギターとスリリングなヴァイオリンが時にサイケデリックに沈み込み、時にエキセントリックなバトルを炸裂させる。混沌とした中から浮かび上がる英国的な叙情性など、これぞブリティッシュ・ロックな深みも見事。Tony Hillはそれほど有名ではりませんが、テクニックとセンスはかなりのもの。重たく歪んだリフから流麗なアルペジオ、メロディアスなソロまでどれもがハイ・レベルです。Simon Houseのヴァイオリンもさすがの一言で、静のパートでは流れるように美しいソロでドラマティックに、動のパートではスリリングなプレイで緊張感を増幅させています。英サイケ・ハードの傑作。
67年リリースの衝撃のデビュー作。「Foxy Lady」「Manic Depression」「Red House」と続く冒頭の3曲から、もう強力!強力!ブルースに根ざしながらダイナミックでキャッチーな楽曲。とめどなく音が溢れるイマジネーションいっぱいのギター。この作品が無ければ、ロック史は全く違ったものになっていたでしょう。これぞ金字塔。
Eric Clapton、Jack Bruce、Ginger Bakerによる最強トリオ。67年作2nd。代表曲「Sunshine Love」など、ブルース、ジャズ、サイケが渦巻くインスト・バトルとキャッチーなメロディが共存した光り輝く名曲・佳曲揃い。ロック史に燦然と輝く名盤。
68年8月発表の、スタジオ盤とライヴ盤を合わせた、彼らの唯一の二枚組みアルバムであり、最大の意欲作。スタジオにおける実験性や革新性と、怒濤の如く白熱した演奏が詰まったアルバムです。プロデュースは引き続きFelix Pappalardi。より脱ブルース色を狙ったロック・アルバムとなっており、時代の風を受けたカオスティックなジャケット共々、いかにも68年当時らしいサイケデリックな実験色の濃い楽曲を多く収録しています。今日においても決して解り易いとは言えない本作が、全米第1位を記録し得たことは、ロック史上特筆すべきことでしょう。内容の方はスタジオ編、ライヴ編が各1枚づつという2枚組。ライヴ感覚旺盛な後半ではERIC CLAPTONのギター・リフがカッコイイ超名曲「CROSSROAD」(伝説のブルースマン、ROBERTJOHNSON作)、前者のスタジオ編では人気曲「WHITE ROOM」が聴きどころ。ジャジーでブルージーなインプロヴィゼーションが冴え渡る屈指の大名盤です!
ヘヴィ・ブルース・ロック・バンド、BLACK CAT BONESを母体として結成されたグループ。本作はDECCAから71年にリリースされた唯一のアルバム。BLACK CAT BONES譲りのヘヴィ&ブルージーな演奏にピーター・フレンチの熱気溢れるヴォーカルが絡む骨太なブリティッシュ・ハード・ロック。
70年にVERTIGOレーベルよりリリースされた1stアルバム。引きずるようなギター・リフを主体としたヘヴィ・ブルース・ロック。70年代英国ロックならではの気だるい楽曲だけでなく、爆走するリズム隊にぶっ飛ぶアグレッシヴな楽曲も魅力的。
廃盤、紙ジャケット仕様、05年24bitリマスター、内袋付仕様、定価2039+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干汚れあり
70年代の英国を代表するブリティッシュ・ロック・グループ、70年のデビュー作。二人のギタリストによるツイン・リードがバンド最大の武器で、メロディアスなフレーズが時に交差し、時にハーモニーを奏でます。複雑な転調などドラマティックな曲構成とともに、フォークをルーツとした牧歌的なメロディも持ち味です。ハイライトはラストに配された「PHOENIX」。仰々しいドラムによるイントロから幕を開けると、その後は全編で、Andy Powell、Ted Turnerによるツイン・リード・ギターが哀愁のメロディを奏でます。特に中盤、テンポアップしてからがクライマックス。大嵐がやってきたかのような暴れっぷりのドラムに乗って、二人のギタリストによるせめぎ合いに興奮しっぱなし!10分の大作ながら、グイグイ引きこまれていき、あっという間に終わってしまいます。デビュー作ながら、この時点で、バンドの個性は完成されており、いきなり「ARGUS」から入った方には是非とも体験して頂きたいアルバムです。
マイク・ハリスン&ゲイリー・ライトによるツイン・キーボードとルーサー・グロヴナーのスリリングなギターを中心としたソリッドなアンサンブルが魅力の英ハード・ロック・グループ。69年作の2nd。
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