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「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」 第五十四回 アニーとソーニャ。 ソーニャ・クリスティーナの巻 文・市川哲史


第五十四回 アニーとソーニャ。 ソーニャ・クリスティーナの巻


ルイーズ・パトリシア・クレイン嬢の2ndアルバム『NETHERWORLD』がえぐい。ジャコ・ジャクジクとの共同プロデュースで、4年前の前作『DEEP BLUE』以上にイアン・アンダーソンやらトニー・レヴィンやらメル・コリンズやらダニー・トンプソンやらニック・ベッグスやらゲイリー・ハズバンドやらの名前が並ぶゲスト陣とくれば、まあ優良プログレ周辺物件として目を惹くところだ。だけど某ディスクユニオンによる《サイケデリック・プログレッシヴの新しい女王》とか《70’sプログレ直系のヴィンテージなアレンジとオール・アバウト・イヴ辺りにも繋がるメランコリック&耽美的なフィメール・ポップが融合》みたいな煽り文句の、なんと胡散臭いことか。面白すぎる。

実際に聴いてみれば、たしかに久々に聴く、中世的で室内楽的でアコースティック感も漂う「あの感じ」だ。ちょろちょろするフルートやアコギも、っぽい。彼女がかつて在籍したゴシック・プログレッシヴ・メタル・プロジェクト《エデン・ハウス》の「あの感じ」も、見え隠れする。さすが〈雰囲気職人〉ジャクジクらしい、いい仕事だ。

だけどこの本人によるアート・ディレクションはこわい。激盛れ美容加工自撮りスマホアプリ(失笑)を駆使しまくったような「仕上がり」は、もはや写真が真実ではない時代なので気にしてはいけない。問題は、桑田真澄の息子然とした彼女のゴシックでロリータなコスプレもどきファッションだ。MVを観てもたしかにトータル感はあるけれど、この全てが似合い過ぎてるからこその違和感は初見じゃないよなあ……あーBABYMETALじゃん。




いまさら言うまでもなく、ベビメタは世界中のメタルおたくガイジンらを救済した画期的なメタル・アイドルだ。でもぱっとしない多人数アイドルグループの一員だった本人たちは当然メタル好きでも何でもなく、マネジメントの担当者が己れのメタル&V系趣味全開で組んだ面白半分な企画物に過ぎない。ただし日本人ならではの完璧主義と自虐性とオタク魂が、あの驚異の説得力を生んだのは言うまでもない。だから、途中で金の匂いを嗅ぎつけたマネジメントが「本格派」路線に変更させたとたん、すっかりつまんなくなっちゃったのは皮肉な話だ。ああもったいない。Perfumeのときも、せっかく面白かったテクノポップのいんちきな再現性を、本気の商業化で台無しにした前科があるからなあアミューズって。残念なひとたちである。

話がそれた。ルイーズ・パトリアシア・クレイン嬢がどんな女子か、北アイルランドのベルファスト出身で現在39歳のそもそもはSSWなひと、程度の知識しか私にはない。もしかしたら本当に天然〈女流プログレッシャー〉かもしれない。だけど、昨年YouTubeで彼女が発表したシングルがクリムゾンの“レディーズ・オブ・ザ・ロード”とジョニー・ウィンター師匠陰の名曲“ダーティ”のカヴァーという絶妙な選曲も含め、本気なのか冗談なのかとても微妙で判断しづらくないか。むしろ、プログレ命の大きなおともだちが妄想を持ち寄ったらこうなった、と勝手に納得してしまいたい。それが人情だ。本当にこんな女子が実在してたら怖いって。いや実在してるんだけどね。

そんな彼女の上手いんだか下手なんだか判定しづらい70年代プログレ女子の典型的な唄声を聴いてたら、カーヴド・エアとルネッサンスを否が応でも想い出す。だってソーニャ・クリスティーナ姐さんやアニー・ハズラム姉御のエピゴーネンにしか聴こえないもの。同じアイルランドの大先輩サリー・オールドフィールドも足しとく?


国内外問わずロックの黎明期や転換期にはなぜか、〈紅一点〉バンドが登場してきた。ジェファーソン・エアプレインやビッグ・ブラザー&ザ・ホールディング・カンパニーが海の向こうで躍動すれば、遅れてロック後進国の日本でもカルメン・マキ&OZやサディスティック・ミカ・バンドが現れ、少数派ではあるけれど〈歌謡曲ではない大衆音楽〉の萌芽を確認できた。やがてニューウェイヴの時代が到来してブロンディやスージー&ザ・バンシーズが脚光を浴びると、日本はシーナ&ザ・ロケッツにプラスティックスにジューシー・フルーツにビジネスにイミテーションにフィルムスなど、一気に紅一点バンド天国と化した。でバンド・ブームが勃興して日本語ロックが日常化する80年代後半以降も、レベッカやパーソンズやリンドバーグやJUDY AND MARYなどの商業的成功が大きかったはずだ。

理屈もエビデンスもわからないけど紅一点フォーマットは代々、男女問わず一般大衆のアドレナリンをたぎらせてきた。「縁起がいい」って理由じゃ駄目かしら。実は〈フォーキーもしくはクラシカルなムード歌謡〉だったりする初期のプログレ界隈で重宝がられたルネッサンスやカーヴド・エアも、例外ではなかった気がするのだ。

だけど2024年のジェンダーギャップ指数が146ヶ国中118位の三等国・日本以外では、〈紅一点〉って既に差別用語に指定されてたりして。ああ多様性。


女性ソロ・アーティストが当たり前の現在となっては、紅一点バンドの影はすっかり薄くなり。すると地球上は老いも若きもプロも素人も「歌姫」で溢れかえり、「上手いヴォーカルってどんなんだったっけ」と価値基準がすっかりあやふやになっちゃったのは私だけじゃないと思う。すると、歌唱力だけでは測れなかった紅一点バンド・シンガーらの、個性の無法地帯っぷりが懐かしくなる。

そういう意味では二人揃ってとうとう一度もバンドに染まらなかった、ソーニャとアニーの〈そこにいるだけで分泌される違和感〉はかなり面白かったのだ。一応断わっておくけれど、褒め言葉です。





バンド名がテリー・ライリーの代名詞的楽曲“A Rainbow In Curved Air”に由来してるってだけで、幼い知的好奇心をくすぐられまくったカーヴド・エア。『エア・コンディショニング』『セカンド・アルバム』『ファンタスマゴリア—ある幻想的な風景—』とやたらクラフト感溢れる最初の三枚のアートワークといい、例によってクラシックへの劣等感を想い出させるヴァイオリンの存在といい、なかなかの基本設定だ。リード楽器はヴァイオリンでギターレスという編成も、潔っちゃ潔い。しかもそこに時代と寝たっぽい女性ヴォーカルを乗っけちゃったのだから、つい10万ポンドの大型契約を交わした英ワーナーの気持ちもわかる。そして、非商業音楽的なマイナー感を勝手に抱いてありがたがる迷惑なプログレッシャー魂もまた、同様だ。





個人的には、〈究極のどっちつかず〉感こそカーヴド・エアの醍醐味だった。ヴァイオリンとVCS3シンセという愛器の違い以上に、いかにもクラシック的な完璧主義者のダリル・ウェイと、クラシックの先の分解再構築に愉悦するフランシス・モンクマン。いくら音楽的出自が同じクラシックとはいえ両者の方法論は二律背反なので、共存には当然無理が生じる。だから「もって三枚」なのは当然の結果だった。しかし無理が無理を生んで空中分解するまでの音楽的過程は、申し訳ないけど面白すぎたのだ。

まず最初の『エア・コンディショニング』はバンドの方向性が明確に定まっておらず、いかにも1970年当時のサイケ・ロック曲にいかにも1970年当時のブルース・ロック曲にいかにも1970年当時ならではの「新型」ハード・ロック曲。そしていかにも1970年当時ならではの「クラシックをリ・メイク/リ・モデルしてみよう」方法論による、その名も“ヴィヴァルディ”と“ヴィヴァルディ・ウィズ・カノンズ”と、ア・ラ・カルトにも程がある。

次の『セカンド・アルバム』もアルバムの前半をウェイ曲で後半はモンクマン曲と単純に棲み分けたものの、音楽性の整理整頓作業はさほど進んでなかった。実は。

だから三枚目の『ファンタスマゴリア』は「なんとなーく幻想的」がただの合言葉に過ぎない、ジャズ・ロックもシンセ・フォークも同居するやっぱり〈どっちつかずワールド〉という名のふり出しに戻っちゃった気がした。三歩進んで二歩下がるのではない。三歩下がって二歩下がっただけ。いちばんまとまりはあるけれど、本来の行き先と全然違う終点の駅に着いた感じ――てわかる? そんな文系袋小路デリアに愛想が尽きて、ウェイもモンクマンも両方辞めちゃったのだから、清清しくないかカーヴド・エア。


ではなぜオリジナル・カーヴド・エアは音楽的方向性が未整理なまま、まがりなりにもアルバム3枚も出せたのか。それは紅一点ソーニャ・クリスティーナの唄が「標準」以下だったから(←しれっと)。どの楽曲を聴いても、彼女のヴォーカルとユニゾンするメロトロンやヴァイオリンや、ハモるコーラスがやたら多いことに気づくだろう。さらには彼女のヴォーカルをダブルで録って盛ったり、とにかく唄を立たせるためにバンドが払った涙ぐましい努力の数々が、物語っている。ジャニーズでもAKBでも坂道でも、日本のアイドル・グループが昔からハモり禁止で同じメロディを皆でユニゾってきたのと同じ理屈だ。

声域は狭いし器用ではないし――要するに歌唱力が心許ないリード・ヴォーカリストを目の当たりにしたウェイとモンクマンの二人が、方法論と世界観と価値観の対立を棚上げして「なんとかしてごまかさないとまずいなこりゃ」的な共通認識を持たざるをえなかったことが、カーヴド・エア・ミュージックをそれこそ「なんとか」成立させたんだと思う。危機感は魔法の円滑剤なのだ。そして私はこの〈妥協のリリシズム〉が嫌いじゃない。特に彼女の唄声を勝手に脳内で削除したヴァーチャル・カラオケ・ヴァージョンを聴くと、カーヴド・エアのリリカルな青臭さは本当癖になる。

ソーニャが凡百な唄い手でよかったよかった。なんだそれ。




それ以前にカーヴド・エアで唄うことが、彼女にとってもバンドにとっても「必然」ではなかったという事実が面白過ぎる。

ソーニャはフォーク・シンガーになりたくて、サンディ・デニーの後任としてストローブスに参加したものの、不採用に。そりゃあの歌唱力じゃ無理だ。ところがなぜかオーディションに合格したロック・ミュージカル『ヘアー』にロンドン・オリジナル・キャストとして一年半も出演したら、芸能一家の母方の血脈が騒いだのか調子に乗っていきなりソロ・デビューを目論むのだ。その『ヘアー』の二匹目のどじょうを狙って興行的に大失敗した『WHO-THE MURDERER-Was』に箱バンとして出演したのが、ウェイ&モンクマンが脱クラシックを模索して作ったカーヴド・エアで、その舞台を観た某デザイナーが女性ヴォーカルの必要性をバンドに熱弁。どころか実際にソーニャを斡旋するのだから無責任だ。真に受けて本当に引き受ける方もどうかしてるが。

なんかお互い、半信半疑というか出来心で合体しちゃった気がしないでもない。つい。

それでも、電気ヴァイオリンとVCS3シンセの奇妙なアンサンブルをまとった現代風(←死語)なヴィジュアルの女子が躍るのだから、目は惹いたはずだ。だけど『ファンタスマゴリア』制作中に再婚しちゃう空気を読めない能天気な彼女をよそに、ウェイとモンクマンの方法論的対立は解決されることなく二人とも脱退。気がつけばソーニャ一人を残してオリジナル・メンバーは誰もいなくなっていた。と同時に、カーヴド・エア本来の世界観から最も縁遠かったはずのソーニャがカーヴド・エアそのものになったのだから、世の中はなんと不条理なのでしょう。

マネージャーからバンド継続をそそのかされた彼女が歳下のバンド初のギタリスト、カービー・グレゴリー(19歳)と紅顔の美少年ヴァイオリニスト、エディ・ジョブソン(17歳)を従えた新生第一弾『エア・カット』は、新型ハード・ロック・アルバムとしてやたら恰好よかったけれど、こりゃもうカーヴド・エアではなく。すると足元を見てかドラムのジム・ラッセルとグレゴリーは自分たちのバンド結成で脱退し、ジョブソンはブライアン・フェリー直々のスカウティングでロキシー・ミュージックに移籍。抜群の鈍感力を誇るソーニャも、さすがに解散するしかなかった。


カーヴド・エアその後の行方はもう、ネタとしか思えない。

解散から一年後の1974年暮れには早くも、こっそり『ヘアー』に復帰したけどお払い箱な上に再離婚で踏んだり蹴ったりのソーニャもウェイもモンクマンも出戻った、再編成ツアーただし期間限定。マネジメントの税金未払いの返済と各メンバーの経済的苦境打開のためという、明解な動機が美し過ぎる。


で意外に好評を博したもんだからライヴ盤をリリースするだけでは飽き足らず、後ろ髪惹かれたウェイとソーニャはカーヴド・エアを本格的に再開してしまった。だけどexキャラヴァンのジョン・G・ペリーがベースを弾いた『ミッドナイト・ワイアー』も、exコロシアム&グリーンスレイドのトニー・リーヴスに交替した『空中漂流(エア・ボーン)』も、毒にも得にもならないAOR化が著しくていよいよ切なくなる。しかもソーニャが新ドラマーのスチュアート・コープランドと再々婚したのはどうでもいいが、バンドはその兄マイケル・コープランドが興こしたマネジメント所属にいつの間にか成り下がってもいた。ソーニャのまるで往年の2時間ドラマのようなアバウトな人生模様の方が、肝心の作品をおもいきり凌駕してないか。

だって1976年秋のカーヴド・エアのニューカッスル公演の前座がスティングのバンドで、彼の声や存在感に惚れこんだソーニャが独立を画策してたコープランドに一緒に組むことを強く勧めた、なんて誰得のファンタジー話まで流れてきたりする。翌1977年に結成したばかりの新バンド《ポリス》は、“ロクサーヌ”や“キャント・スタンド・ルージング・ユー”や“ソー・ロンリー”の原型が生まれつつあったものの持ち歌が全然足りないので、「ポリスは自分中心のバンド」と思い込んでたコープランドが自分の曲(!)だけじゃ飽き足らず、スティングやアンディ・サマーズにカーヴド・エアの楽曲まで演らせていたなんて誰が信じる。すると2009年1月カーヴド・エア初来日公演を控えたソーニャ姐さんが、しれっと呟いてたのを想い出す。「日本に行くのはポリスのツアーの時以来よ」とは、1981年1月のポリス再来日公演にスチュアート夫人として同行してたということでしょうか。


すっかり社会の手垢にまみれまくった素敵なネタだらけのカーヴド・エアだけど、まるで学生の卒業制作の延長のような最初の三枚の〈青の時代〉に、やはり惹かれる。「もうちょっと整理して自分らの中でまず折り合いつけてから見せろよ」と言いたくなるが、それだけ素朴で静謐なカーヴド・エアをもう少し聴いてみたかった。

「#ソーニャおばちゃん」と「#ヴァイオリン」だけがハッシュタグじゃないのだ。


1980年リリースの彼女の1stソロ・アルバム『ソーニャ・クリスティーナ』は、やはり全然面白くなかった。だけど、その後も1991年の2ndソロでその名も『SONGS FROM THE ACID FOLK』とか、何枚目かわからないけどジャズ・スタンダードのカヴァー集『CRI DE COEUR』とか、別名義のアンビエントもどき『HEAVEY PETAL』とか、きっと本人的には意識高い系を強烈に自負してきたのだろうから、〈可愛らしいおばちゃん〉として温かく看取ってあげたいと思う私なのだ。




となるとやはり同じ紅一点歌姫でも、アニー・ハズラムの初ソロ作『不思議の国のアニー』の底抜け感に改めて感心してしまう。較べて悪いけど。だけどカーヴド・エアの『ファンタスマゴリア』がインスパイアされたのだって、物語詩『幽玄燈記』である。そもそもどちらのジャケットにも『不思議の国のアリス』でお馴染みキャラの毛虫がフィーチュアされてるわけで、意外にも両者はルイス・キャロルで繋がってたのだ。

ただしキュートなカーヴド毛虫に較べ、キノコに座るアニー毛虫はシーシャを喫いながらヘッドホンでいかれた音楽を聴いている。しかもその顔は本作のプロデューサーで当時の彼氏だった、愛すべき変人ロイ・ウッド。超人的な上昇志向満々の凡人スチュアート・コープランドとの差か、彼女らのソロ作品の明暗を分けたのは。

そんな身も蓋もない。アニー・ハズラムの巻、に続きます。












第一回「ジョン・ウェットンはなぜ<いいひと>だったのか?」はコチラ!

第ニ回 「尼崎に<あしたのイエス>を見た、か? ~2017・4・21イエス・フィーチュアリング・ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン(苦笑)@あましんアルカイックホールのライヴ評みたいなもの」はコチラ!

第三回「ロバート・フリップ卿の“英雄夢語り”」はコチラ!

第四回「第四回 これは我々が本当に望んだロジャー・ウォーターズなのか? -二つのピンク・フロイド、その後【前篇】-」はコチラ!

第五回「ギルモアくんとマンザネラちゃん -二つのピンク・フロイド、その後【後篇】ー」はコチラ!

第六回「お箸で食べるイタリアン・プログレ ―24年前に邂逅していた(らしい)バンコにごめんなさい」はコチラ!

第七回「誰も知らない〈1987年のロジャー・ウォーターズ〉 ーーこのときライヴ・アルバムをリリースしていればなぁぁぁ」はコチラ!

第八回「瓢箪からジャッコ -『ライヴ・イン・ウィーン』と『LIVE IN CHICAGO』から見えた〈キング・クリムゾンの新風景〉」はコチラ!

第九回「坂上忍になれなかったフィル・コリンズ。」はコチラ!

第十回「禊(みそぎ)のロバート・フリップ ーー噂の27枚組BOX『セイラーズ・テール 1970-1972』の正しい聴き方」はコチラ!

第十一回「ああロキシー・ミュージック(VIVA! ROXY MUSIC)前篇 --BOXを聴く前にブライアン・フェリーをおさらいしよう」 はコチラ!

第十二回 「ああロキシー・ミュージック(VIVA! ROXY MUSIC)後篇 --BOXを聴いて再認識する〈ポップ・アートとしてのロキシー・ミュージック〉」はコチラ!

第十三回 「今日もどこかでヒプノシス」はコチラ!

第十四回 「ピーター・バンクスはなぜ、再評価されないのか --〈星を旅する予言者〉の六回忌にあたって」はコチラ!

第十五回 「悪いひとじゃないんだけどねぇ……(遠い目)  ―― ビル・ブルフォードへのラブレターを『シームズ・ライク・ア・ライフタイム・アゴー 1977-1980』BOXに添えて」はコチラ!

第十六回 「グレッグ・レイク哀歌(エレジー)」はコチラ!

第十七回 「クリス・スクワイアとトレヴァー・ホーン -イエスの〈新作〉『FLY FROM HERE -RETURN TRIP』に想うこと- 前篇:スクワイアの巻」はコチラ!

第十八回 「クリス・スクワイアとトレヴァー・ホーン -イエスの〈新作〉『FLY FROM HERE-RETURN TRIP』に想うこと- 後篇:空を飛べたのはホーンの巻」はコチラ!

第十九回「どうしてジョン・ウェットンを好きになってしまったんだろう(三回忌カケレコスペシャルversion)」はコチラ!

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第二十一回「どうしてゴードン・ハスケルは不当評価されたのだろう -後篇:幻の1995年インタヴューを発掘したら、めぐる因果は糸車の〈酒の肴ロック〉」はコチラ!

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    RENAISSANCEと共に、女性ボーカルがフロントを務めるプログレッシブ・ロックバンドの代表格であり、紅一点Sonja Kristinaのパワフルな歌声とDarryl Wayのヴァイオリンをクラシカル且つソフトなサイケデリアで包んだイギリスのグループによる72年3rd。グループの名曲「マリー・アントワネット」や「オーバー・アンド・アバーブ」を収録した最高傑作と名高い本作は、これまでのCURVED AIRの集大成といえるバラエティーに富んだ作風となっており、Sonja Kristinaの魅力が詰まったメロディアスな楽曲からFrancis Monkmanの趣向を感じる実験色、Darryl Wayのクラシカルな彩りが渾然一体となって迫る名盤です。本作を最後にグループは事実上解散し、Darryl Way、Francis Monkman不在のまま後に再編されます。

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