2022年2月25日 | カテゴリー:Column the Reflection 後藤秀樹,ライターコラム
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この冬は降雪量、積雪量ともに信じられない量となってしまった。毎日の生活でいくぶん不自由さを感じている中、北京で冬季オリンピックが行われている。相変わらず「コロナ禍」混乱が続いていることと、東京で夏のオリンピックが行われてまだ時間が経っていないこともあって早急な感があるが、それなりに楽しみながら競技を眺め日本選手に応援を送っている。
北に過ごす私たちにとっては冬のスポーツには馴染みが深く、多くに人がスキーもしくはスケート、またはその両方に親しんできた。それだけにオリンピックもどちらかと言えば夏よりも冬の大会の方に関心が向いている。特に1972年には札幌でオリンピックが開催され、当時中学生だった私も学校で競技観戦に出かけた思い出がある。さらには、札幌の街がどんどん整備されたことが大きかった。それから50年、当時建てられた商業施設のひとつが先日その歴史を終えた。建物の老朽化が原因だが、街の中は再開発という名の下に古い建物が壊され続けている。
あわせて、北海道新幹線の札幌延伸に伴っての工事も始まっている。その延伸は誰が望んだものかは知らないが、市内のあちこちが工事中で、そのため私が散歩コースにしている緑地帯も最近になって閉鎖された。こうして日常が奪われて行く先にある未来がどういうものなのかよく分からない。
そんな思いを抱く中、各種競技で健闘を続けている選手たちの様子を眺めながら、カーリングの日本代表ロコ・ソラーレの「モグモグタイム」の会話に聞こえてくる北海道弁に懐かしさを感じて癒やされている。
『アイランズ(Islands)』は英本国では71年12月、日本では72年3月25日に日本で発売(P-8207)されている。今から考えると驚くべきことだが、イエスの『こわれもの』(P-8206)と同時発売だった。
私が『宮殿』を買った時には『アイランズ』は新譜で出ていたことになるが、何故すぐに買わなかったのか。それはジャケットのせいだった。クリムゾンの最初の3枚は豪華(?)Wジャケットだったが、『アイランズ』は(言葉は悪いが)とても薄っぺらなジャケット。星雲ジャケットの意味合いもよく分からずにパスしてしまったことになる。
◎画像1 「Islands」
後に米盤がWジャケットであることを知り、人生で初めて輸入盤として買うことになる記念すべき1枚なのだが、それも何のことはない、原盤のインナー部分を厚紙にしてWジャケット仕様にしただけのことだった。
当時、オイルショック前の国内盤レコードは豪華な作りのジャケットが多かった。年末商戦期のベスト・アルバムは厚手で見た目が特に立派に感じられた。友人宅に行くと、何枚ものレコードが大きな箱に入った(近年のBoxセットのような)『クラシック名曲全集』が、写真のアルバムと一緒に調度品の一部のように飾られていたものだ。昔からレコードのことを「アルバム」と呼ぶのもその辺りに理由があるのかもしない。
キング・クリムゾンは『リザード』『宮殿』『ポセイドン』に関しては、日本では新規レコード会社(パイオニア)発足の関係で英国よりも遅れて発売された。しかし『アイランズ』からは英米よりわずかに遅れるだけで、ほぼ同時と言っていいほどに時間差が無くなっていた。
その頃、雑誌から伝わるクリムゾンの情報には不穏なものが多かった。「バンド内の不仲」、「解散!」、アルバムごとにメンバーが替わるのだから予期できたことだが、その頃からフリップが独裁的な印象が強くなったことが分かった。そしてシンフィールドが脱退したことも伝えられ、がっかりしたことはよく覚えている。『アイランズ』は、新たなメンバーのボズとイアン・ウォーレスはなぜかクリムゾンにはふさわしくないように思えて、聞くことが後回しになってしまった。
FMで最初にこのアルバムからオン・エアされたのが「プレリュード~カモメの歌」だった。意外すぎるぐらいの音楽性・・・すべてオーケストラのゆったりした曲。個人的には素敵な世界観と思えたのだけれど、「えっ、これがクリムゾンの曲(????)」と「?」がたくさんついたのも事実。
★音源資料A King Crimson / Prelude~Song Of The Gulls
実際にアルバムに対峙した時には、ハリー・ミラーのダブル・ベースにはじまるミステリアスな「フォーメンテラ・レディ」にまず驚かされた。ベースに絡むキース・ティペットのピアノとメル・コリンズのフルートが素晴らしい。そして驚いたのはボズの美しい歌声と後半のパウリーナ・ルーカスのソプラノ・ヴォイス。これがフリップとシンフィールドの共作曲だから、フリップが自らの演奏以上に全体のサウンドを構成し支配していることに改めて気づくことになる。続く「セイラーズ・テイル」に感じる疾走感ではイアン・ウォーレスのドラムスにも魅力を感じた。メロトロンとギターが唸りを上げる後半部の混沌とした部分もクリムゾンらしい。「レターズ」も静かに美しいメロディーが・・・と思った途端に攻撃的な演奏。続くサックスとギターの不穏な絡みが続いて最初のメロディーに戻って幕を閉じる。正直に言って、このA面を通して聞くだけでぐったりと疲れてしまい、すぐにB面を聞く気になれないというのが最初の印象だった。
B面1曲目の「レディーズ・オブ・ザ・ロード」は当時から現在に至るまで好きになれない1曲。途中で珍しくビートルズのような完全なポップ・コーラスになる部分は面白いのだけれど。これは、後にシンフィールドとフリップとの亀裂、メンバー間の軋轢を決定的にしたナンバーということが明らかになったが、確かにクリムゾンの曲の中では違和感を覚える1曲だ。じつはパターンこそ違うがピンク・フロイドの「サマー’68」の歌詞のテーマも似たようなものなのだが、そちらはシャープに切れ味鋭くまとめ上げた名曲なのに比べ、ここでのクリムゾンは皮肉に満ちていて嘲笑的だ。
★音源資料B King Crimson / Islands
ただ、この作品を忘れられないものにしているのがタイトル曲の「アイランズ」の存在だ。ボズのヴォーカルとティペットのピアノの素晴らしさ。ロビン・ミラーのオーボエとマーク・チャリグのコルネットの効果的な導入。メロトロンに加え、全体をハーモニウムで包み込んだフリップの正(プラス)のベクトルに向いた音楽的感性の凄さ。クリムゾンにおけるシンフィールドの最後の輝きとも言える叙情性をみせる歌詞の世界には今も大きな感動を覚える。
そう考えたときに、「プレリュード~カモメの歌」はあくまでも「アイランズ」の前奏曲としてとらえられるわけで、アルバム構成上もA面の冒頭の「フォーメンテラ・レディ」と「セイラーズ・テイル」がメドレー形式でつながっていることと関連していることが見えてくる。さらに言えば、A面最後の「レターズ」とB面冒頭の「レディーズ・オブ・ザ・ロード」の下世話な世界もつながっている。全体が三部構成になっている。
そこで聞き手の頭の中にジャケットの『射手座の三裂星雲』が浮かび上がってくる。簡単に言ってしまえば、周りにある様々な要素も「宇宙的な規模で見ればちっぽけなこと」ということになるだろうか。
この『アイランズ』は、ある時は「聖」に見えてじつは「俗」の顔を持ち合わせるフリップらしさがよくうかがえるアルバムと言える。
◎画像2 King Crimson/Earthbound
そのことを確信したのは、その頃のライヴとして発表された72年の『Earthbound』を聞いた時だった。カセット録音ということが逆に破壊的な凶暴さを感じる。完成した一枚の絵に刃でズタズタに引き裂くような芸術家の狂気を見ているようだ。しかし、じつはその絵はレプリカで本物はきちんと残してある・・・といったやり方で。一度解散したと思われたクリムゾンも73年には再び息を吹き返す。
◎画像3 Giles Giles & Fripp / The Cheerful Insanity Of
ところで、72年にはキング・レコード(Deram)からジャイルズ、ジャイルズ&フリップの68年の『The Cheerful Insanity Of・・・』(DL31)が発売されている。帯には「キング・クリムゾンの『三本柱』の不朽の名盤ついにヴェールをぬいで登場!!!」と記されていた。これもまたクリムゾンの音楽性とは全く違うが、微笑ましい素敵なポップ作品だと思う。私は『アイランズ』を聞いた後にその盤を買ったのだが、フリップのギターが活躍する「組曲第1番」の中盤でタイトル曲「アイランズ」に通ずる静謐なメロディー・ラインが奏でられていたのが印象的だった。
★音源資料C Giles Giles & Fripp / Suite No.1
◎画像4 Lark’s Tongues In Aspic
73年の再編成にあたっての大きな変化は、何といってもイエスを脱退したビル・ブルフォードが加入したことだった。それは一大事でもあった。アルバムが出る前から話題に上り期待感が膨らんだ。満を持して出た『太陽と戦慄』は今でこそ名盤という評価だが、最初仲間内では賛否両論だった。まず太陽と月を『陰と陽』としてデザイン化されたジャケットの東洋的な雰囲気から評価が分かれたものだ。アルバム冒頭の親指ピアノ(カリンバ)に始まるタイトル曲の「パート1」にしても好き嫌いが分かれた。しかし、私は夢中になって聞いた。何より全編にわたってフリップのギターの存在感の大きさと、メンバー間のインタープレイの応酬が「静」と「動」、「緩」と「急」の緊張感を生んでいて魅力的だった。
★音源資料D King Crimson / Lark’s Tongues In Aspic Part1
新たなメンバー中、ブルフォードは別として、ジョン・ウェットンは分かるが、ジェイミー・ミューアもデヴィッド・クロスも知らない。アルバムごとにメンバーも音の印象も大きく変わるのに同じバンド名で続いていることが不思議でもあった。小品の「土曜日の本」はラジオでよくかかっていた。
大きな役割を果たしたミューアは抜けたものの、その後74年には『暗黒の世界』『Red』と立て続けアルバムを発表し続けた当時のクリムゾンの精力的な活動には驚かされた。
◎画像5 King Crimson/Starless And Bible Black + Red
『暗黒の世界』ではスタジオに混じってライヴが3曲収録されていた。それらの出来がアルバムとして中途半端な印象があったと思えるのだが、私は「偉大なる詐欺師」「夜警」といった歌ものは気に入って、それを中心に聞いていた。続く『Red』は今さら言うまでもなくすごかった。
ここにひとつ思い出があって、『暗黒の世界』は輸入盤で買ったのだが、それから間もなくレコード店に新たなクリムゾンの輸入盤を見つけた。3人のメンバーの写真がフロントで、何故か複雑な表情を見せているように思えた。手にとって裏を見るとメーターがレッド・ゾーンを指していた。意味深な感じだったが、何よりも前作からまだ間がないので、こんなに早く新作は出ないだろう、きっと編集ものに違いないと単純に思ってしまった。
じつは、それが正真正銘の『Red』だった。英国では『暗黒の世界』が74年3月下旬(日本では5月10日)、『Red』が10月(日本では11月25日)の発売だ。何と半年に2枚の新作を出したのだから恐れ入ってしまう。当時は大体1年に1枚のペースで出すバンドがほとんどだったので、油断してしまった。
それにしても、フリップ、ウェットン、ブルフォードの3人が残った形で、デヴィッド・クロス、メル・コリンズがゲスト扱い。驚きはロビン・ミラーとマーク・チャリグ、そしてイアン・マクドナルドがゲスト参加していることだった。フリップの思惑がどうだったのかは別として、収録曲すべてが聞き物だが、そんな中でもラストの「スターレス」は超弩級の名曲・名演であることは言うまでもない。
★音源資料E King Crimson / Starless
「音楽専科」74年5月号にピート・シンフィールドのインタヴューが掲載されていた。その中でクリムゾン在籍中にバンドの音楽が「徐々に冷たく、複雑になり、イメージはとても不思議になった」、そして「私は、最初のアルバムよりも、後のものは美と威厳に欠けていたように思うのですが」と語っていた。 (聞き手は和田栄司さん、レポーターは佐藤斗司夫さん。両氏共に私がリスペクトするお二人だ。その時期に同誌に毎月載っていたレポートが楽しみだった。)
当時、私もクリムゾンは「冷たく、難解になっていく」という似た感想を持っていたのだが、この『Red』には、「美」も「威厳」も感じられ、ただただ感服するしかないトップ・レベルの作品となっていた。驚くべきことはリリースから50年近く経った今も輝きを失っていないということだ。
◎画像6 King Crimson / Dicipline
クリムゾンはここで再び解散を宣言。しかし7年後にメンバーを一新し『ディシプリン』で活動を再開する。不安を持ちながらも私は国内盤の発売日に買って聞いた。それなりに楽しめたが、やはりそれまでの思い入れは持つことは出来なかった。
ただ、クリムゾンの凄さをリスペクトする気持ちは強く、81年12月にミニコミ『Reflection Vol.1』を自分で作成し、16ページにわたって『ディシプリン』を発表するまでのクリムゾンについて書いた。(後半はジェントル・ジャイアントで15ページ) 結局、そこを出発点にしてこうして音楽についての文章を書くことを続けているのだから、自分にとってクリムゾンは大きな存在だったことは間違いない。
現在も活動を続けるクリムゾンではあるが、さすがにCDを追いかけてすべてを入手することは出来なくなってしまった。しかし、間違いなく初期の作品へのリスペクトの気持ちは変わっていない。
クリムゾンが長くなってしまったので先を急ごう。
エマーソン・レイク&パーマー(EL&P)は、プログレ5大バンドの中で人気という点に於いては一番だったように思える。日本でもミュージック・ライフ(ML)の72年初頭の人気投票グループ部門で初登場9位。(クリムゾンも初登場で17位、イエスも初登場で39位。フロイドは安定感を持って71年度14位から6位へと上がっていた。)
◎画像7 Emerson Lake & Palmer / A Pictures At Exhibition + シングルNutrocker
私自身もそうだったが、3枚目の『展覧会の絵』とそこからシングル・カットされた「ナット・ロッカー」(日本では72年5月25日発売)の大ヒットがさらに人気を広げたのだと思う。やはり、ロックの世界もLPとして聞くのが主流になってきたとはいえ、我々中学生としてはまだシングルとラジオのオン・エアがそのほとんどだった時代である。どこかユーモラスな「ナットロッカー」はラジオのヒットチャートを駆け上った。
★音源資料F Emerson Lake & Palmer/Nutrocker(Switzerland 1970)
この曲はチャイコフスキーの「くるみ割り人形」として有名なメロディーだが、EL&Pが取り上げたのは、B.Bumble & The Stingersが62年にヒットさせた「Nut Rocker」のアレンジによるもので作者はポップ界の怪人キム・フォーリーと記されている。
そして、アルバムはクラシック音楽の中でも馴染み深い「展覧会の絵」。その「プロムナード」を聞いただけで耳をそばだてて聞いてしまうのは自然なことだった。しかし、この『展覧会の絵』のアルバムを最初にラジオで聞いた時に一番の存在感を持っていたのが、グレッグ・レイクの一人舞台となる「賢人(The Sage)」だった。正に衝撃だった。当然、「展覧会の絵」の原曲であるムソルグスキーにも,ラヴェル編曲作品にも含まれないオリジナル作品だが、その存在はEL&Pの『展覧会の絵』の作品の価値を大きく高めていたと言える。
★音源資料G Emerson Lake & Palmer (Greg Lake) / The Sage
もちろん、『賢人』以外の他のナンバーもミステリアスな魅力にあふれ、圧倒的な演奏力に驚いたものだ。ジャケットの表は額だけがあって絵の部分が真っ白になっている。内側にはイメージされるイラストが描かれているのだが、後で思い出すと表の絵が空白になっていることを忘れていた。聞くうちに自分の頭の中に描き出された絵がそこで出来上がっているかのように思えて不思議な効果があった。
以前に触れたことがあるが、その頃の服飾界(Jun& Rope)のテーマがクラシカル・エレガンスであり、後にTV-CMでも「賢人」が取り上げられるが、深みのあるグレッグの声とギターの弾き語りというスタイルがじつに新鮮だった。彼がクリムゾンの『宮殿』のヴォーカルだったという事実を初めて知ったことにも改めて驚かされた。
この『展覧会の絵』は71年の暮に英国で発売されたものだが、録音は71年の3月26日のライヴだった。これは有名な話だが、海賊版として相当数出回ったことから回収措置をとって公式に発売したものだ。その際に,その事情を勘案して廉価盤レーベル(Island傘下のHELP)から出されている。市場では価格の相違もありけっこう混乱した状況が当時の音楽誌の記事からうかがえる。しかし、日本では通常と同じ2000円で発売されていた。
◎画像8 Emerson Lake & Palmer 「Same(1)」 + 「Tarkus」
彼らのそれ以前のアルバムにも興味が湧くのも当然で、鳩なのか波紋の歪みなのか不思議なジャケット>のファースト・アルバム『エマーソン・レイク&パーマー』フロイドの『おせっかい(Meddle)』のような結局それが何を表わしているのかよく分からない抽象的なジャケット)今ではアナログ盤LPの帯として貴重なRock Age帯がついていたのだが、変形帯のため引っかかりやすく「ビニールカバーを掛けると邪魔になるから普通の帯の方がいい。」と先輩格に見えた人たちが話し合っていたのを聞いて、「なるほど、そうかもしれない。」と思ったことを覚えている。このアルバムは70年の作品だが、日本では71年春になって発売されていた。
71年5月に英国発売された2作目の『タルカス』に関しては、日本では夏に発売されている。YAMAHAが毎月発行していたアーティスト・ポスターの裏面の新譜紹介で大きく取り上げられて、札幌店の壁でもジャケットを並べていたことを思い出した。でも、表に描かれたメカニックなアルマジロ(タルカス)というキャラクターには興味が湧かなかったし、内側に描かれた架空のマンティコアの姿も妙に生々しくて好きではなかった。ただ裏ジャケットを見て「パターン化された色の配列」は気に入った。肝心の音楽も聞いていないのに、あれこれ文句ばかりだったが、それは買えない不満だったかも知れない。「タルカス」は、超絶・超迫力の組曲だったことは言うまでもない。
★音源資料H Emerson Lake & Palmer / Tarkus
当然、その時はジャケットを見てくるだけで帰ってきた。LPを買うことはまだ考えられなかった。ラジオでもたくさんのリクエストが届くようになったようで、アルバム曲もオン・エアされた。欠かさずエア・チェックし、それを聞くことでとりあえず満足していた時代だった。そんな中で録音したファーストの「石を取れ」は良かった。「未開人」も聞けたし、組曲「タルカス」の迫力も伝わってきた。
◎画像9 Emerson Lake & Palmer 「Trilogy」 + シングル From The Beginning
72年の9月に発売されたシングル「フロム・ザ・ビギニング」が新譜としてFMで紹介され夢中になって毎日聞いた。グレッグ・レイクが重ねて録音したギターもヴォーカルもしびれるほどに素晴らしいと思った。
★音源資料I Emerson Lake & Palmer / From The Beginning
4枚目の『トリロジー』は英国で72年6月、日本では72年7月25日と発売告知が出ていた。(後で確かめたことだが当時のMLの広告には「米(アメリカ)よりも早く発売される」という謳い文句があった。)そしてジャケットにははじめて彼らの姿として3人の横顔がイラストで描かれている。裏ジャケの色合いも美しいし、内側の見開きも面白かった。来日記念盤とされ、彼らは7月13日から26日まで日本に滞在している。22日後楽園ではライヴが行われたが、24日甲子園でのライヴは途中中断となってしまった。機材の調子の不調に加え、途中から観客が騒ぎ始めグラウンドになだれ込んできたことで、電源が切られたためだという。結果的には惨憺たる結果となったが、私の中には野外コンサートは怖いという思いが出来上がってしまった。
私は『トリロジー』のアルバムを友人から借りて聞いたのだが、「フロム・ザ・ビギニング」のアルバム・バージョンにはシングルにはない冒頭部にギター・ソロが入っていたことがまずショックだった。アルバムの内容はどの曲も素晴らしいと思えた。特に「フーガ」を間にはさんだ「永遠の謎Part1/2」のメドレーも、タイトル曲の「トリロジー」も良かった。「ホーダウン」もまた違った面白さがあったのだが、未だレコードを買うまでには至らず、相変わらず録音したカセット・テープを聞いていた。Trilogyの「Tri」は3にちなんだ意味を持つが、中3の私にとって1枚のアルバムを買うということはやはりまだ特別なことで、慎重に考えていた時代だった。
★音源資料J Emerson Lake & Palmer / Hoedown
このアルバム『トリロジー』もセールス的には大成功(日本公演のトラブルはあったものの)で、73年のMLの人気投票ではEL&Pはグループ部門の1位に輝いている。さらに各メンバーもエマーソンはキーボード部門、パーマーはドラマー部門、レイクはベーシスト部門でそれぞれ1位を獲得。レイクはヴォーカル部門で惜しくも2位という結果だった。(因みに一位はミック・ジャガー) MLの72年8月号と73年1月号では表紙を飾り、ほぼ毎月彼らに関する情報・記事が掲載されていた。
◎画像10 Emerson Lake & Palmer / Brain Salad Surgery
そんな私がついに発売と同時に買ったアルバムが「恐怖の頭脳改革」だった。73年12月に英国で発売され、ほぼ同時に(12月21日)国内盤が発売された時のことだ。これは地元のFMを通じて「全国に先駆けてアルバム全曲が公開」されたことがきっかけだった。新譜として届けられたその世界は圧倒的だった。その翌朝、学校(高校)への登校途中に一緒になった友人とその新譜に圧倒されたことを語り合った。そこでその友人からジャケットは凝ったギミック・ジャケットに加えてポスターもつくらしいということを聞いて、高校生になって休みの日にはアルバイトをしていたこともありこれは買うぞと決めた。
◎画像11 P.F.M / Photos Of Ghosts + Pete Sinfield / Still
このアルバムは,彼らが73年に設立した自らのレーベル、マンティコアから出された。日本では大きな期待を受けて10月にPFMの『幻の映像』が、11月にピート・シンフィールドの『スティル』が発売されていた。私はどちらも買うことが出来た。PFMは圧倒的な素晴らしさだったが、シンフィールドのほうは少々微妙。それでもそのマンティコア第3弾として出る本家EL&Pの『恐怖の頭脳改革』も絶対に手に入れなければ・・・。そんなふうに気分が高まっていた時期でもあった。
★音源資料K Emerson Lake & Palmer / Jerusalem
H.R.ギーガーの手によるジャケットもポスターも残念ながら私の好みではなかったものの、音楽的には大満足だった。まず「聖地エルサレム」から圧倒された。讃美歌のような教会音楽的雰囲気を持った曲調がよかった。レイクのヴォーカルはもちろん、エマーソンのキーボード・アンサンブルのめくるめく色調と,パーマーのパワフルなドラムスも生き生きと聞こえた。インストの「トッカータ」はジナステーラという現代音楽の作曲家の作品が原曲だというがその名前は知らない。映画音楽のように情景が浮かんで来る。後半のムーグの飛び跳ねるような情景は面白い。その後に訪れるお待ちかねのレイクの歌もの「スティル~ユー・ターン・ミー・オン」は期待していた通りの夢のある世界。メロディーの素晴らしさが際立つが、そこにエマーソンのバッキングが彩りを添えていてやはり名曲。そして遊び心を持った「用心棒ベニー」はウェスタン調。エマーソンのホンキー・トンクなピアノも見事。ホントに何でもこなしてしまうのはすごいものだと感心した。
しかし、何と言っても聞き物はA面後半からB面すべてを使った30分に及ぶ「悪の教典#9」。(第1印象から第3印象までの3つの組曲からなるが、第1印象がA面にパート1、B面にパート2と分離しているが、CDになってからはつながっている。)テクニックに裏打ちされたアイディアがほとばしっていて、印象的なリフの嵐に私は開いた口がふさがらないくらいに放心状態になったことを思い出す。ラストのコンピューター音はどこか皮肉っぽく聞こえ、彼らの時代感覚の鋭さがあった。
すべてを聞き終わったときには、圧倒的な音の洪水に身を任せすぎて思わず脱力感にとらわれた。
当然のことながら贔屓にしていたレイクばかりでなくキース・エマーソンのムーグ系シンセをはじめとした華麗な各種キーボードも、カール・パーマーのパーカッションもこれ以上にないくらいの大活躍で目眩がするくらいだった。70年の結成当時、エマーソンにムーグの導入を提案したのはレイクだったというが、それがEL&Pのスピード感、ギミック感を生み独特の音像を創りあげる結果となった。この『恐怖の頭脳改革』では,パーマーもシンセ・パーカッションを使用している。
◎画像12 The Nice / Autumn’67 & Spring’68
そしてキース・エマーソンの前身バンド、ナイスを聞き始めた。なかなかオリジナル・アルバムが聞けずイライラしたのだが、便利だったのは編集盤『オータム’67アンド・スプリング’68』だった。私が手に入れたのは米Buddah/Charisma盤で英Charisma盤とはジャケットが違っていた。
ナイスのデヴュー・シングル曲にあたる「ザ・ソーツ・オブ・エマリスト・ダブジャック」は良かった。有名な「アメリカ」(最近になって新たにスピルバーグ監督で映画化もされた世界一有名なミュージカル「ウェストサイド・ストーリー」の挿入曲。バーンスタインがドボルザークの「新世界」をもとに編曲したもの)も気に入った。
しかし、アイディアに満ちたエマーソンの演奏に比べ、リー・ジャクソンのヴォーカルもベースも、そしてブライアン・デヴィッドソンのドラミングもEL&Pと比べると分が悪いように思えた。
◎画像13 The Nice / Same
その後、東芝(Immediate)から出されていた『ジャズ+クラシック/ロック=ナイス』という邦題タイトルが気になっていた彼らの69年の3作目『The Nice』(国内盤)を中古盤で買った。(はじめて買った中古盤だ。)このアルバムがナイスのベスト作だと思われるが、そこに収められている「夢を追って(Hang On To A Dream)」は特に素晴らしい。米SSWのティム・ハーディン(Tim Hardin)の作品をカバーしたことが面白かった。この曲はエマーソンがクラシカルなピアノに混声コーラスを伴って仕上げた作品と言えるが、ここで聞かれるジャクソンはしっかりと雰囲気に溶け込んで歌っている。私にとっては今でも大好きな曲のひとつである。93年のEL&Pの編集盤『リターン・オブ・マンティコア』ではレイクのヴォーカルで収録されたことは驚きだった。
★音源資料L The Nice/Hang On To A Dream
EL&Pは圧倒的なステージ・パフォーマンスを持ち、音の壁とも呼べる演奏力と、スリル感満点で重厚なリズム、そしてスピード感を持ちながら緩急を極めた曲展開を持ち合わせていた。それはエマーソンとレイクの二人を軸にしながらパーマーが十二分に応えた結果であった。まさに奇跡的なスーパー・グループであることの証明だった。
ギターに替わるメイン楽器をキーボードに置いたトリオとしての先駆けだったEL&P。そのインパクトは強く、世界中に数多くのフォロアーを生んだ。
◎画像14 EL&P / Live + Works + Works 2 + Love Beach + In Concert
EL&Pは70年代を通して活躍し、74年の3枚組Live『レディーズ・アンド・ジェントルメン』をひとつのけじめとして、77年に『四部作』『作品第二番』、そして78年には『ラヴ・ビーチ』を出すものの、やはりそれまでの勢いは徐々に薄れていったことは否定できない。
『四部作』でエマーソンは本格的なクラシック的側面を出したものの、その姿は残念ながら多くのファンが彼らに望んでいたものではなかったと思われた。レイクの歌ものを期待した私にしても、「セ・ラ・ヴィ」でさえ最初聞いた時にはそれは望んだものとは違うという奇妙な思いを持ってしまった。
『ラヴ・ビーチ』では,ジャケットの笑顔の3人の姿がそれまでの彼ららしくなく不評だった。そしてアルバムの内容に関しても酷評が並んだ。確かにA面に並んだラヴ・ソング的な小曲群にはがっかりしたものだ。しかし、私はA面最後の「キャナリオ」とB面の「将校と紳士の回想録」は結構聞いた。かつてのスリルはなかったものの、久し振りに落ち着いて聞ける作品という感想を持った。それだけにすべてを否定する気にはならなかった。
その後も彼らは、イエス同様に個々の活動に入り、バンドの形を変えたり元に戻ったりしながら、90年代にも復活し、新たなスタジオ盤を何枚か残している。後は、ステージ活動を主体に存続していった。私は、時折思い出したように発売される新作をいくつか買ったものの、正直に言ってかつてのように熱心に聞くことはやはりなくなってしまった。
2016年3月にキース・エマーソンが、同じ年の12月にはグレッグ・レイクがこの世を去った。
さすがにその訃報が届いたときには寂しい気持ちになると共に、今回綴ってきたように、夢中になって聞いた全盛期の作品の一つ一つを自分の姿と重ねて思い出していた。
友人たちと話している中で、「EL&Pのアルバムで何が一番好きか?」という話題がよく出るのだが、皆さんは何と答えるだろうか。私はファースト『エマーソン・レイク&パーマー』と『トリロジー』と答えるのだが、その答えは意外に思われることが多い。その理由はキース・エマーソンの生ピアノが多く取り上げられていることだ。見方を変えると、彼らの持ち味の派手さが抑えられた作品ということになるかもしれないが、派手なパフォーマンスだけが彼らの音楽の魅力ではないということも言える。
プログレの特徴は一般に「シンセ等の新たな楽器の導入にある」とか「高度なテクニックに裏打ちされた演奏」・・・という捉え方をされたことも多かったが、私にとってのプログレは「汎音楽」というか、「ロックでありながらクラシックやジャズの要素を取り入れたジャンルを超えた音楽性」に尽きる。
その点でいえば、「ブラス・ロック」もその中に含まれてくる。プログレと呼ばれなくてもそれはそれで全然構わないのだ。「ブラス・ロック~プログレ」と聞いてきて、自分の好みとする音楽が「汎音楽」にあったという思いに立てた時期があったことは、私自身にとって大きな意味を持っている。
そう考えると、先ほど紹介したナイスの音楽もずっと愛おしく聞けるようになってくるのだ。
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ここまでピンク・フロイド、イエス、キング・クリムゾン、EL&Pと自分が聞いた時の思い出と絡めて見てきた。彼らの中心となる作品は69年から73年に発売されている。作品の価値も時代によって評価が変わってくるものだ。しかし、彼らの70年代の作品群は時代を超えて聞き継がれ、今も高い評価を得ているものばかりである。CDが登場して既に40年近くなった。かつての作品群をCDになってからその良さを味わった世代のほうが多いかもしれない。もちろん様々な年代が、きっかけを得て聞いてその良さをつかんで理解を深めていくことは素晴らしいことだ。聞き継がれていくことが大切なのだ。
まだレコード主体の時代に、偶然にも同時代として一連の作品を新作としてワクワクしながら聞いてことは私にとって宝物のような時代だった。若さゆえ多感な時代にそれらを聞いてこられたことが奇跡のようにも思える。その頃の発売状況がどうだったのか、そして自分がどう聞いたのか・・・自分が音楽への興味を深めていく出発点について伝えていくことも私たちなりの役割があるのではないか・・・と考えるようになった。それで、文章の中に思い出や当時の状況を付け加えることをこれまでも一貫して続けてきたつもりだ。私のスタンスはそこにある。余計なお世話と言われたらそれまでなのだけれど。
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そう考えているうちにまた今回も予定の分量を超えてしまいました。5大プログレバンドの残りのひとつジェネシスについては次回、取り上げることにします。
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紙ジャケット仕様、2枚組、SHM-CD、09年デジタル・リマスター、09年リリースCDオリジナルブックレット付仕様、定価3800
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
後にKING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerと共にEMERSON LAKE&PALMERを結成し、キーボード・プログレッシブ・ロックの名盤を連発し、バンドサウンドにおけるキーボーディストの可能性を切り開く天才Keith Emersonが在籍していたグループの67年作。その内容はクラシカルな響きのKeith Emersonのオルガン、Davy O’Listのブルースフィーリングを感じさせるギター、そしてLee Jackson、Brian Davisonの堅実なリズムセクションで聴かせる黎明期のシンフォニック・ロックであり、時代を反映したサイケデリック風味を残しながらも素晴らしい名作です。
デジタル・リマスター、ボーナス・トラック5曲、定価1900+税
盤質:全面に多数傷
状態:並
帯有
若干ケースツメ跡あり、帯にインク汚れあり、帯はラミネート加工されています
紙ジャケット仕様、SA-CD~SHM仕様、SACD専用プレイヤーが必要です、復刻巻帯・LPジャケットカード付き仕様、定価3910+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
紙ジャケに小さい圧痕あり
2枚組(DISC2はCD EXTRA)、定価2913+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり、若干圧痕・ケースにスレあり
2枚組(DISC2はCD EXTRA)、定価2913+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
ケース不良、解説無、帯無、ケースにスレあり
2枚組(DISC2はCD EXTRA)、定価2913+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
解説に小さい折れあり、帯に折れ・小さい破れあり
オーケストラ帯同ツアー後の78年にニューヨークで行われた、トリオでのライヴを収録したライヴ盤。オリジナル・マスター・テープからのデジタル・リマスターで、クリア&ダイナミックなサウンドで現れるスピーディー&エネルギッシュな演奏は、後期EL&Pのライヴ決定盤と言って良いでしょう。
8枚組ボックス、各CDは紙ジャケット仕様、ブックレット付き仕様、帯元から無し、定価15120
盤質:傷あり
状態:不良
帯-
カビあり、圧痕あり、ボックスにへこみあり、2枚は無傷〜傷少なめ、6枚は傷あり
4枚組ボックス、ブックレット・解説付き仕様、帯元から無し、定価9800
盤質:傷あり
状態:不良
帯-
ボックス無し、ブックレットに折れあり、カビあり、1枚は無傷〜傷少なめ、3枚は傷あり
THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。1970年にリリースされたデビュー・アルバム『エマーソン・レイク・アンド・パーマー』は、バルトーク作曲のピアノ独奏曲「アレグロ・バルバロ」にパワフルなロック・アレンジを施した「未開人」で幕を開ける傑作。他にも、Greg Lakeのヴォーカルとクラシカルなピアノ、そしてジャジーなアンサンブルが美しく展開する「石をとれ」、ヤナーチェクの「シンフォニエッタ」とバッハの「フランス組曲 第1番 ニ短調 BWV812 第1曲 アルマンド」が合体した「ナイフ・エッジ」、Keith Emersonの才能にスポットが当たる組曲「運命の3人の女神」、Carl Palmerのダイナミックなドラミングを聴くことができる「タンク」、そしてモーグ・シンセサイザーの咆哮が鮮烈な印象を残すバラード「ラッキー・マン」と、デビュー・アルバムにして高い完成度を誇る傑作となっています。
紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、ステッカー付仕様、定価2500
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、透明スリップケースが付き、スリップケースにスレあり
THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、モーグ・シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。セカンド・アルバム『タルカス』と同じ1971年にリリースされた『展覧会の絵』は、ムソルグスキー作曲、ラヴェル編曲で知られる組曲「展覧会の絵」にロック・アレンジを施したライブ・アルバム(ニューキャッスル・シティー・ホールでの録音)となっています。スタジオ・アルバムでも彼らのダイナミックな音楽性は十分に伝わりますが、やはりライブ・アルバムはヴォルテージの高さが凄まじく、当時の彼らの勢いを感じさせます。組曲「展覧会の絵」は16曲で構成された作品ですが、EMERSON, LAKE & PALMERは8曲を抜粋し、グループのオリジナル曲を3曲(「賢人」「ブルーズ・ヴァリエイション」「バーバ・ヤーガの呪い」)加えた11曲で再構成しています。また、組曲とは別に、B.BUMBLE & THE STINGERSの「ナットロッカー」のカバーも収録。当時は海賊盤対策を目的にリリースされたという本作ですが、結果的にプログレッシヴ・ロック史に残る名ライブ・アルバムとなりました。
紙ジャケット仕様、24bit K2デジタル・リマスター、ビニールに情報シール付き仕様、定価2100+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
情報記載シールなし、帯、解説に軽微なカビあり
THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、モーグ・シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。1971年にリリースされたセカンド・アルバム『タルカス』は、個性的なアートワークが示すとおり、アルマジロと戦車が合体した架空の生物「タルカス」をテーマにした20分の組曲が収められた名盤。特に組曲冒頭の「噴火」セクションはあまりにも有名で、キーボード・プログレッシヴ・ロックの代表的な楽曲となっています。また、日本ではオーケストラ・バージョンに編曲されたものが大河ドラマのサウンドトラックとして使われたこともありました。火山の中から現れた「タルカス」は地上を破壊、そこにコウモリ(羽)とサソリ(尾)とライオン(体)が合体した「マンティコア」という生物が現れ、「マンティコア」に敗れた「タルカス」は海へと帰っていくというストーリーであり、ジャケット内にはそれぞれのシーンのイラストも描かれています。
THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、モーグ・シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。伝説の初来日公演(後楽園球場&甲子園球場)1ヶ月前にリリースされた72年のサード・アルバム『トリロジー』は、コンサート序盤に演奏される定番のナンバーとなっていくアーロン・コープランド作曲の「ホウダウン」や、Greg Lakeの美しいバラード「フロム・ザ・ビギニング」を収録した名盤。もちろん他にも、2つのパートに分かれた組曲「永遠の謎」、ロマンティックなピアノから怒涛の変拍子になだれ込む表題曲「トリロジー」、シンセサイザー・オーケストレーションによる「奈落のボレロ」など、とても個性的な楽曲が並びます。まさにトリロジー=三位一体というタイトルに相応しい名盤です。
デジタル・リマスター、ジャケの規格番号はVICP60742です、定価1429+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
帯に若干ケースツメ跡・軽微な折れあり
廃盤希少、デジパック仕様、2CD+DVDオーディオの3枚組
盤質:傷あり
状態:良好
若干経年変化あり
THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、モーグ・シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。後に映画「エイリアン」のデザイナーとして知られることになるスイス出身の画家、H・R・ギーガーが手掛けたアートワークをまとい、1973年にリリースされた4thアルバム『恐怖の頭脳改革』は、間違いなく彼らの代表作のひとつでしょう。詩人ウィリアム・ブレイクの詩にチャールズ・ヒューバート・パリーが楽曲をつけた「聖地エルサレム」のロック・アレンジで幕を開け、アルゼンチンの作曲家ヒナステラの「ピアノ協奏曲第1番第4楽章」に超絶技巧で挑む「トッカータ」へ。そして、Greg Lakeの美しいバラード『スティル…ユー・ターン・ミー・オン』とホンキートンクな遊び心がある『用心棒ベニー』で緊張が和らぐも、その後に待ち構えているのは3楽章から成る、30分を超える組曲「悪の教典#9」の衝撃。ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックを語る上で、避けて通ることは許されない傑作です。
THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、モーグ・シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。1974年、EMERSON, LAKE & PALMERは2万人以上の聴衆を相手にパフォーマンスを行った、同年2月のアナハイム・コンベンション・センター公演を収録したライブ・アルバム『レディース・アンド・ジェントルメン』を発表しました。4thアルバム『恐怖の頭脳改革』までの楽曲から、この時点でベストと言える選曲がなされており、「タルカス」や「悪の教典#9」といった大曲はもちろん、「聖地エルサレム」や「トッカータ」、あるいはデビュー・アルバム収録の「石をとれ」やコンサート・オープニングの定番となった「ホウダウン」なども収録。また、Keith Emersonのピアノ・テクニックとメンバーのジャズ・セッションを堪能できる「ピアノ・インプロヴィゼイション」など、ライブ・アルバムならではの内容となっています。
THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、モーグ・シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。1977年、EMERSON, LAKE & PALMERは、オーケストラと合唱隊が帯同する大規模なツアーを敢行。あまりにも大規模な編成のツアーになったため結果的に大赤字が出てしまい、途中からオーケストラを雇い続けることができなくなったというエピソードが広く知られています。そんなアクシデントに見舞われたツアーから、モントリオール・オリンピック・スタジアム公演の模様を主に収録したのが『In Concert』ですが、93年、『In Concert』に7曲(「庶民のファンファーレ」「君を見つめて」「メイプル・リーフ・ラグ」「迷える旅人」「奈落のボレロ」「クローサー・トゥ・ビリーヴィング」「タンク」)を追加収録した『Works Live』が発表されました。
THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、モーグ・シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。1978年に発表されたスタジオ・アルバム『Love Beach』は、ある意味でプログレッシヴ・ロック史上最大の問題作と捉えられています。それもそのはず、数年前までヒプノシスやH・R・ギーガーの作品をまとい名盤を生み出していたEMERSON, LAKE & PALMERと、バハマの海辺で笑顔を振りまくジャケットのEMERSON, LAKE & PALMERを同じ3人と認識することは、後の世代から見ても難しいと言わざるを得ません。ただ、各楽曲を改めて聴いていくと、ホアキン・ロドリーゴ作曲「ある貴紳のための幻想曲」第四楽章「カナリオ」のロック・アレンジや、20分を超える組曲「将校と紳士の回顧録」など、これまでのEMERSON, LAKE & PALMERらしいアプローチが魅力的な楽曲も収録されています。
THE NICEのKeith Emerson、KING CRIMSONのGreg Lake、ATOMIC ROOSTERのCarl Palmerによって結成されたスーパー・グループであり、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのトップに位置するバンドのひとつ。ロックではハンディキャップとなるキーボード・トリオ(ギターレス)編成ながら、強烈に歪ませたハモンド・オルガンをドライブさせ、ギター・ロックに匹敵するダイナミックなサウンドを生み出しました。また、クラシック音楽のロック・アレンジや、モーグ・シンセサイザーを導入した先駆的なスタイルが特徴であり、「電気と才能の無駄遣い」という批判をもろともせず世界的な成功を収めました。1992年の再結成作『Black Moon』は、78年作『Love Beach』から14年ぶりにリリースされたEMERSON, LAKE & PALMER名義のスタジオ・アルバムです。90年代以降の彼らの作品たちはどうしても見落とされがちですが、例えば、アグレッシヴなハモンド・オルガンが素晴らしい「ペーパー・ブラッド」、プロコフィエフ作曲のバレエ音楽にロック・アレンジを施した「ロメオ・アンド・ジュリエット」、とてもEMERSON, LAKE & PALMERらしいアップ・テンポなインストゥルメンタル・ナンバー「チェンジング・ステイツ」、Keith Emersonの紡ぐ旋律がどこまでも美しいピアノ・ソロ曲「クロース・トゥ・ホーム」など、往年のEMERSON, LAKE & PALMERらしさも随所に感じられる作品となっています。
デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲、定価2427+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯無
帯無、側面部に色褪せあり、ケースにスレあり
デジタル・リマスター、解説元から無し、定価2427+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯無
帯無、若干スレあり、圧痕あり、側面部に色褪せあり
71年2月6日・7日、ブリュッセルのテアトル140でのライヴ音源。1STからの楽曲を中心に6曲。高音質サウンドボード音源。ボーナストラックには71年7月19日ロサンゼルスのハリウッド・ボウルでの「TARKUS」ライヴ音源(オーディエンス録音)を収録。1.The Barbarian2.Take A Pebble3.Nutrocker4.Rondo5.Knife Edge6.Nutrocker RepriseBonus Track7.Tarkus
紙ジャケット仕様、初回プレス限定ステッカー・ブックレット付仕様、デジタル・リマスター、定価2415
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、若干スレ・軽微な汚れあり
CLUB47(KING CRIMSON COLLECTORS CLUB)
デジパック仕様、DVDオーディオ2枚組、NTSC方式、リージョンフリー、スリップケース・ブックレット付仕様(画像はスリップケースです)
盤質:傷あり
状態:並
1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり、スリップケースに圧痕あり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1969年に発表されたデビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』は、プログレッシヴ・ロックのスタート地点となった大名盤であり、プログレッシヴ・ロックを聴くならまずはこのアルバムからと断言できる作品です。メンバーはギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストGreg Lake、ドラマーMichael Giles、管楽器に加えて鍵盤楽器(メロトロン)も担当するIan McDonald、そして作詞家Peter Sinfieldという布陣。「21世紀のスキッツォイド・マン」のオープニングから緊張感のある変拍子アンサンブルやユニゾン・フレーズが畳み掛け、「風に語りて」では牧歌的でありながら浮世離れした音世界を構築。“混沌こそ我が墓碑銘”の一節があまりに有名な「エピタフ (墓碑銘)」と、同じくリリックの幻想美に酔いしれる「ムーンチャイルド」を経て、メロトロンの洪水に溺れるシンフォニックな最終曲「クリムゾン・キングの宮殿」へ。“THE BEATLESの『Abbey Road』をチャート・トップから陥落させた”というエピソードの真偽はともかくとして、プログレッシヴ・ロック時代の幕開けを告げる衝撃的な作品であることは間違いありません。『クリムゾン・キングの宮殿』に触れずにプログレッシヴ・ロックを語ることは、まず不可能でしょう。
紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、ブックレット・ステッカー付仕様、定価2500+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干圧痕あり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1970年に発表されたセカンド・アルバム『ポセイドンのめざめ』は、デビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』の延長上に位置する作品となっています。『クリムゾン・キングの宮殿』発表後、ギタリストRobert Frippと作詞家Peter Sinfieldを除く3名が脱退を表明するも、諸事情によりGreg LakeとMichael Gilesは引き続き本作のレコーディングに参加。新たにKING CRIMSONに参加したのは、ピアニストKeith Tippett、管楽器奏者Mel Collins、ベーシストPeter Giles(Michael Gilesの実弟)、そしてヴォーカリストGorden Haskell。その結果、本作には8名ものミュージシャンの名前がクレジットされることになりました。音楽的にはデビュー・アルバムと同一線上で捉えることも可能ではありますが、例えばKeith Tippettのジャズ・ピアノをフィーチャーした「キャット・フード」、あるいは、ホルスト作曲の組曲「惑星(火星、戦争をもたらす者)」を思わせるリズムとカオティックなメロトロンが凄まじい相乗効果を生む「デヴィルズ・トライアングル」など、新たな試みも行われています。なお本作の後、Greg LakeはEMERSON, LAKE & PALMERとして再デビュー、そしてMichael GilesとPeter Gilesの兄弟はすでにKING CRIMSONを脱退していたIan McDonaldと共にMcDONALD AND GILESを結成します。
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。セカンド・アルバム『ポセイドンのめざめ』を最後に、Greg Lake、Michael Giles、Peter Gilesが脱退。1970年に発表されたサード・アルバム『リザード』は、『ポセイドンのめざめ』に参加していたベース・ヴォーカリストGorden Haskellと管楽器奏者Mel Collinsが正式加入、さらにドラマーAndy McCullochを迎え入れ制作されました。ゲスト・ミュージシャンは、過去作にも参加のジャズ・ピアニストKeith Tippettがバンドメイト(コルネット奏者Mark Charigとトロンボーン奏者Nick Evens)を引き連れ参加している他、オーボエ奏者Robin Miller、さらにYESのヴォーカリストJon Andersonが、表題組曲「リザード」の「ルーパート王子のめざめ」で歌声を響かせています。本作は、Keith Tippettが持ち込んだフリー・ジャズのエッセンスがグループに新たな息吹を注ぎ込んだ作品であり、特に「インドア・ゲイムズ」や「ハッピー・ファミリー」におけるインプロヴィゼーションなどで、その影響をはっきりと聴き取ることができるでしょう。一方で、フルートが舞う「水の精」ではこれまでのKING CRIMSONらしい牧歌性も披露。ラストには20分を超える表題組曲「リザード」が控えます。フリー・ジャズへの接近を通じて、後のKING CRIMSONサウンドの重要なポイントとなる即興色を拡張した傑作です。
30TH ANNIVERSARY EDITION、デジタル・リマスター
盤質:傷あり
状態:並
カビあり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。4thアルバム『アイランズ』を発表後に解散したKING CRIMSONですが、Robert Frippは新たなメンバーを探しKING CRIMSONを再始動。グループの最高傑作と名高い1972年の5thアルバム『太陽と戦慄』を世に送り出しました。メンバーはギタリストRobert Frippに加えて、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Bruford、パーカッション奏者Jamie Muir、ヴァイオリン奏者David Crossという布陣。本作は、確かな技巧を持ったミュージシャンたちによる最高品質の実験音楽作品であり、1曲目の「太陽と戦慄 パートI」と最終曲「太陽と戦慄 パートII」に象徴される、即興演奏を重視したメタリックなプログレッシヴ・ロックの大傑作となっています。また、2つの先鋭的な楽曲に挟まれた中盤の楽曲たちも素晴らしく、John Wettonのヴォーカルが冴えわたる「土曜日の本」や、最初期のKING CRIMSONサウンドが頭をよぎる「放浪者」、 ヘヴィーなギターとスキャットから始まる「イージー・マネー」 、Jamie Muirの話し太鼓(西アフリカの伝統的な太鼓の奏法)を曲名に冠した「トーキング・ドラム」と、どの楽曲も強烈な個性を持っています。ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックを聴くうえで、避けて通れない名盤です。
紙ジャケット仕様、40周年記念エディション、HQCD+DVD-AUDIOの2枚組、K2HDマスタリング、ブックレット・内袋・復刻巻帯付仕様、DVD-AUDIOはNTSC方式・リージョンフリー、定価4500+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
盤に内袋の跡あり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。6thアルバム『暗黒の世界』後にヴァイオリン奏者David Crossが脱退。3人体制となったKING CRIMSONは、1974年に7thアルバム『レッド』をリリースしました。メンバーは、ギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Brufordという布陣。ゲストには、ソプラノ・サックス奏者Mel Collins、アルト・サックス奏者Ian Mcdonald、ヴァイオリン奏者David Cross、コルネット奏者Mark Charig、オーボエ奏者Robin Millerという旧メンバーあるいは過去作にもゲスト参加の経験を持つミュージシャンたちが迎えられています。その内容は、アルバムのオープニングを飾る「Red」から破壊的なギター・サウンドとアグレッシヴなリズム・セクションに驚愕する傑作。KING CRIMSON作品の中で最も素晴らしいバラード曲との呼び声も高い「堕落天使」、初期のKING CRIMSONサウンドをヘヴィーに再構築したような「再び赤い悪夢」、インプロヴィゼーションのライブ録音楽曲「神の導き」、抒情的なヴォーカルが印象的な前半部とギターやサックスが暴れまわる後半部から成る長尺曲「スターレス」と、全曲がプログレッシブ・ロック史に残る名曲です。本作のリリースをもって、KING CRIMSONは再び解散することとなりました。裏ジャケットに使われている、レッド・ゾーンに振り切れた音量メーターが、本作の狂暴な音楽性と当時のグループの状況を示唆しています。
ロバート・フリップによる89年リマスター、ファミリーツリー付き仕様、定価2233+税
盤質:傷あり
状態:
帯有
若干スレあり、カビあり
ロバート・フリップによる89年リマスター、ファミリーツリー付き仕様、定価2233+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干折れ・側面部に若干色褪せあり、ケースに若干スレあり
40TH ANNIVERSARY SERIES、デジパック仕様、スリップケース・ブックレット付仕様、CD+DVDの2枚組、ボーナストラック3曲、DVDはNTSC方式・リージョンフリー
盤質:無傷/小傷
状態:良好
スリップケースに若干圧痕あり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。5thアルバム『太陽と戦慄』に続いて1974年にリリースされた6thアルバム『暗黒の世界』は、スタジオ・レコーディングとライブ・レコーディング(73年録音)が混在する変則的な作品となっています。収録曲順に見ていくと、「偉大なる詐欺師」と「人々の嘆き」は完全なスタジオ・レコーディング。「隠し事」はライヴ・レコーディングで、「夜を支配する人」はライヴ・レコーディングの冒頭から途中でスタジオ・レコーディングに切り替わります。「トリオ」はライブ・レコーディングで、「詭弁家」はライブ・レコーディングに後からスタジオ・ヴォーカルをかぶせた楽曲。「暗黒の世界」と「突破口」はライブ・レコーディングとなっています。前作『太陽と戦慄』でパーカッション奏者Jamie Muirが脱退したため、本作のメンバーはギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Bruford、ヴァイオリン奏者David Crossという布陣。内容的には、初期の強烈なKING CRIMSONサウンドに回帰したようなスタジオ楽曲と、インプロヴィゼーションで聴かせるライブ楽曲に分かれています。本作を発表後にDavid Crossが脱退し3人体制となったKING CRIMSONは、次作『レッド』の制作に取り掛かります。
30TH ANNIVERSARY EDITION、デジタル・リマスター
盤質:無傷/小傷
状態:良好
廃盤希少、2枚組、ファミリーツリー付き仕様、定価3786+税
盤質:傷あり
状態:並
帯無
帯無、若干カビあり
75年発表のライブ・アルバム。「RED」発表前の74年に録音されており、当時のラインナップはRobert Fripp(g)、John Wetton(b、vo)、 Bill Bruford(ds)、David Cross(vln、key)の4人編成。アルバム中3曲でEddie Jobson(vln、key)のパートがダビングされています。鮮やかなヴァイオリンの旋律を切り刻むメタリックなギター・リフ、グイグイとウネリを生み出して暴走するリズム隊。この時期ならではのパワフル且つ緊迫感溢れる即興演奏に終始圧倒されっぱなし。代表的名曲「21st Century Schizoid Man」では原曲のサックス部分をヴァイオリンで再現しており、よりヒステリックな爆発力を楽しむことが出来ます。沸点目掛けて上り詰めるRED期クリムゾンの凄さを体験出来る名ライブ盤。
紙ジャケット仕様、24bitリマスター、HDCD、3曲追加収録、ブックレット・歌詞対訳付仕様、定価2200+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
スレあり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1984年に発表された10thアルバム『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』は、8thアルバム『ディシプリン』と9thアルバム『ビート』と同一メンバーにて制作されました。メンバーは、ギタリストRobert Fripp、ギター・ヴォーカリストAdrian Brew、ベーシストTony Levin、そしてドラマーBill Brufordという布陣。本作は、KING CRIMSONのスタジオ・アルバムの中ではあまり目立たない存在かもしれません。その理由は、契約履行のために作ったアルバムという印象が強いことや、Adrian Brewのポップ・センスに寄せた出来になっていることなどが挙げられるでしょう。確かにアルバム前半には分かりやすいヴォーカル・ナンバーが収録され聴き手を困惑させるかもしれませんが、後半ではKING CRIMSON版インダストリアル・ロックとでも名付けたくなるようなインストゥルメンタルが配置されています。もちろんインプロヴィゼーションもフィーチャーされており、最終楽曲のタイトルは、なんと「太陽と戦慄 パートIII」。Robert Fripp本人も本作に対してはポジティブな感想を持っていないようですが、8thアルバム『ディシプリン』からの一連の流れを知る意味で、チェックしておきたいアルバムでしょう。
紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック5曲、ブックレット・ステッカー・内袋付仕様、定価2625
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、若干汚れ・若干圧痕・軽微な色褪せあり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1980年代に『ディシプリン』『ビート』『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』を発表し活動を休止したKING CRIMSONの次なるリリースは、94年のミニアルバム『ヴルーム』。この時期のKING CRIMSONは
ギタリストRobert FrippとAdrian Brew、ベーシストTrey GunnとTony Levin、ドラマーPat MastelottoとBill Brufordという布陣から「ダブルトリオ期」と呼ばれています。本作は、95年のフル・アルバム『スラック』へのウォーミング・アップのような意味合いの作品であり、事実6曲中4曲がアルバム用にリミックスされ『スラック』にも収録されています。内容は、7thアルバム『レッド』に通じるヘヴィーな楽曲を中心としており、KING CRIMSONの進化はまだまだ続くと確信させられる出来栄えです。
紙ジャケット仕様、初回プレス限定ステッカー付仕様、デジタル・リマスター、定価2300+税
盤質:無傷/小傷
状態:並
帯無
帯無、軽微なカビあり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1980年代に『ディシプリン』『ビート』『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』を発表し活動を休止したKING CRIMSONは、94年に久々の新作となるミニアルバム『ヴルーム』を送り出し、翌95年には『ヴルーム』の楽曲を含むフル・アルバム『スラック』を発表しました。この時期のKING CRIMSONはギタリストRobert FrippとAdrian Brew、ベーシストTrey GunnとTony Levin、ドラマーPat MastelottoとBill Brufordという布陣から「ダブルトリオ期」と呼ばれています。内容は、冒頭の「ヴルーム」を聴いただけで7thアルバム『レッド』の衝撃がよみがえるような、強烈なヘヴィー・プログレッシヴ・ロックとなっています。Robert Frippは、新たなKING CRIMSONの音楽性を「ヌーヴォ・メタル (Nuovo Metal)」と標榜しました。
紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、定価2345
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、側面部に色褪せあり
盤質:傷あり
状態:良好
スリップケースに角潰れあり
DGM96042(DISCIPLINE GLOBAL MOBILE)
デジパック仕様、ブックレット・ポスター付き仕様
盤質:全面に多数傷
状態:
盤に曇りあり、小さい破れあり
紙ジャケット仕様、2枚組、デジタル・リマスター、定価3675
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯中央部分に軽微な色褪せあり、初回プレス限定の「THE COLLECTORS KING CRIMSON SAMPLER VOL.3」(5曲入り)付属
紙ジャケット仕様、2枚組、デジタル・リマスター、定価3500+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
帯中央部分に色褪せあり、カビあり、盤に軽微な曇りあり
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