プログレッシヴ・ロックの中古CD豊富!プログレ、世界のニッチ&ディープな60s/70sロック専門ネットCDショップ!

プログレ、60s/70sロックCDのネット通販/買取

24時間以内発送(土・日・祝は翌営業日)、6,000円以上送料無料

COLUMN THE REFLECTION 第31回 Many Faces of Mandalaband ③ リアル・インディ・ジョーンズとなったDavid Rohlが仕掛けた Mandalabandの壮大な歴史絵巻  ~Woollyが最後まで携わった壮大なシンフォニック・ワールド~ 文・後藤秀樹

Many Faces of Mandalaband ③
リアル・インディ・ジョーンズとなったDavid Rohlが仕掛けた Mandalabandの壮大な歴史絵巻 ~ Woollyが最後まで携わった壮大なシンフォニック・ワールド ~


◆2009年 35年ぶりの復活 Mandalaband

2009年、過去の遺産になったと思われたマンダラバンドの名前が甦ったのはまさに驚きであった。

時は既に21世紀となり、『魔石ウェンダーの伝説』から30年、『曼陀羅組曲』からは既に35年の年月が流れていた。

◎画像① Mandalaband III;IVのメンバー

何よりもアルバム・ジャケットには『Mandalaband III』と記されており、間違いなく復活作であることを確認した。タイトルは『BC Ancestors』、つまり「紀元前、祖先」という意味になる。壮大な歴史物語であることは想像できる。レコーディングは2007年から2009年の2年をかけて、スペインの小さなスタジオを中心に各地で行われたことが記されていた。

マンダラバンドを名乗るだけに、中心人物はデヴィッド・ロール(David Rohl)その人。唐突に彼の名前が浮かび上がった。

彼は78年に『魔石ウェンダーの伝説』を出すが、その前後にBJH(バークレイ・ジェームス・ハーヴェスト)のアルバムの制作に関わり、ウーリー(Woolly Wolstenholme)の同バンドからの脱退と共に、彼のソロ・アルバム『Maestoso』にも参加する。その後、ウーリーと共にTV番組の音楽の制作に関わったり、ポップバンドのプロデュースを手がけたりしていたのだが、80年代半ばでその名が途切れていた。

◎画像② Woollyのソロ『Maestoso』制作に関わったD.RohlとマンダラバンドIIのメンバー

彼はその時期音楽業界から一度手を引き、何と大学で古代史を学んでいた。

UCL(ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)で87年から90年までエジプト学を学び学位を取得、その後91年から96年まで大学院で古代史の研究を進めた。小さい頃からエジプトに魅せられていたことは『曼陀羅組曲』時代のバイオグラフィーにも明らかにされていたが、向学心に燃え完全に専門家になってしまった。その後、97年から2005年までシリアでの発掘作業を始め、エジプトの東部砂漠調査の中心となって働いていた。そのかたわら、大学の学際科学研究所所長、古代年誌フォーラムの編集者として研究成果を本に著わし、多くのTVドキュメンタリーの制作や講演も行っている。そんな彼の姿を英国の新聞では「リアル・インディ・ジョーンズ」と紹介されていた。

普通、こんなことはなかなか明らかにならないのだが、音楽畑でも注目されていた経歴があるだけにその足跡は詳細に伝わってくるのが面白いところ。彼の考古学的古代史の著作は幾つも見つかるし、TVのヒストリー・チャンネルをチェックすると彼が出演する番組も見つかるに違いない。

◎画像③ リアル・インディ・ジョーンズ=デヴィッド・ローズ

彼は2003年にスペインに住居を移し、地中海を見下ろす山の上にレコーディング・スタジオを作る。古代史と同時に音楽に対しての情熱が再び甦った。彼自身の音楽人生を「未完成のビジネス」としてとらえていたからだ。そしてマンダラバンドの新たな構想にとりかかりレコーディングを始めた。そんな折、まったく偶然に元BJHウーリーと彼のバンド、マエストソ(Maestoso)のドラマーキム・ターナーから連絡があった(2人とも『魔石ウェンダーの伝説』に参加していた)。 そして『曼陀羅組曲』でギターを弾いていたアシュリー・マルフォオードも新たなマンダラバンドの構想に興味を示し、旧メンバーが中心となって具体的な形が出来上がっていくことになる。

そこでデヴィッド・ロールは、バンドに魔法を加えることを望み、新たなメンバーをインターネットで探し出していった。オーケストレーション担当にホセ・マニウェル・メディナ、ヴォーカルのマーク・アトキンソン、ケルティック・パイプとホイッスルを演奏するトロイ・ドノックリーにたどり着く。

『曼陀羅組曲』マンダラバンドIのメンバーは、彼が担当していたスタジオのミュージシャンの引き抜くことで始まった。『魔石ウェンダーの伝説』では新たなメンバーを発掘して基本布陣としながらも、彼ゆかりの地元マンチェスターの仲間を中心に総勢40名のマンダラバンドIIになっていった。

そう考えていくと、彼にとっては音楽も考古学の発掘作業に似た作業を経ていることが感じられてじつに興味深い。ただ、この新たなマンダラバンドIIIの新たなメンバーはインターネット上での選択だったところが今日的かも知れない。

★音源資料A Mandalaband III / Beautiful babylon (York Rehersals)

試聴 Click!

さらに言えば、基本的なレコーディングはロールの新たなスペインのスタジオで行うことになる。しかしメンバーがそのスタジオに集まることの難しさから、ロール自身がメンバーの元に出向いて録音したり、インターネットで作成した音源を送りそこにダビングして送り返したり、かなり手間のかかる作業を繰り返していった。最終段階に基本メンバーが集まりリハーサルができたという。

こうして書くだけでもかなり気の遠くなるようなレコーディングなのだが、これを取りまとめるロールはかつてのエンジニアとしての仕事はもちろんだが、考古学の仕事でも培った地道な根気良さが生かされたのだろう。




********** ********** ********** **********

◇コラム内小コラム <複雑な曲構成のレコーディング>

ここで余談だが、イエス(Yes)の『危機(Close To The Edge)』のそれこそ鬼気迫るレコーディングのエピソードを思い出す。今では知らぬ者がいない72年の超名盤だが、そのタイトル曲の構成がもの凄い。複雑な断片をつなぎ合わせて20分近い大作に仕上がったものだが、そこにはメンバーの力量はもちろん、プロデューサーのエディ・オフォード(Eddy Offord)の鬼のような編集力が大きかったと言える。

当時はそのことが話題として大きく伝えられたが、ビッグネームとなった彼らの歴史の中で、数多いバイオ本の中では今ではレコーディングにまつわるメンバー間の確執ばかりが浮かび上がって紹介されるようになってしまった。確かに神経質で緊張感に溢れた唯一無二の音世界は、簡単に生まれたものではない。断片の「つなぎ」となる何秒かの部分を何度も取り直し、プレイバックして満足出来るものになるまでさらに繰り返す様子は精神的に参ってしまうことは容易に想像が出来る。結局ビル・ブルフォード(Bill Brufford)が脱退することになることもひとつの大きなエピソードではある。

新譜としてアルバムがリリースされ最初に聞いた時に、私はそれまで味わったことのない興奮状態となり夢中になった。その後何度聞いたか分からない。CDの時代となりリマスターを繰り返す度に新たな発見があり、最初に聞いた時の感動を今に至るまで味わえる希有な作品のひとつである。同じ思いで聞き続けている人は多いことだろう。

他にも、ジェスロ・タル(Jethro Tull)『パッション・プレイ(A Paasion Play)』はLP両面にわたる40分近い組曲でやはり複雑な展開もあるのだが、スムーズに聞けてしまうところがすごい作品だと思う。そこにはメンバーを統率するイアン・アンダーソン(Ian Anderson)のメンバーと楽曲掌握の確かさと凄さを感じたものだった。

マンダラバンドが壮大な世界を描きながら、さらにはレコーディングの際しての苦労もありながらも散漫に感じられないのは、やはりデヴィッド・ロールの頭の中にあるものが明確で統率力のあるものだからということが浮かび上がってくる。

********** ********** ********** **********



◆Mandalaband III『BC Ancestors』紀元前 壮大な古代エジプトの歴史絵巻

◎画像④ Mandalaband III『BC Ancestors』

そうして完成し届けられたのがマンダラバンドIII『BC Ancestors』ということになる。紀元前の伝説的な英雄にまつわる出来事が綴られていく。録音は2007年から2009年までの2年間にわたる。

エコーがかったミステリアスな雰囲気の中でトロイ(Troy Donockley)が吹くウィリアン・パイプから始まる。彼の仕事は、ケルト風味を全体に散りばめていて新たなマンダラバンドIIIの姿を際立たせている。しかし、ドラマチックな構成も展開も、元となる素材があることから全体に『魔石ウェンダーの伝説』からつながっていて、ヴォーカル・ナンバー、そして女性ヴォーカルが入るとメロディ的にも続編的な印象がある。

★音源資料B Mandalaband III / ‘Eden’ from BC-Ancestors’ album

試聴 Click!

最初に立ち止まって耳をそばだてて聞いてしまうのは3曲目の「旅路の果て(Nimrod~Journey’s End)」。

ウーリーの手による作品で、彼らしいヴォーカルとオーケストレーションを久し振りに聞いた気がして嬉しくなった。驚きはヴィオラをキャラバン(Caravan)のメンバーとしてお馴染みのジェフリー・リチャードソン(Geoffrey Richardson)が参加していたこと。また全編を通じてのことだが、アシュレー・マルフォードのギター・ソロも素晴らしい。

4曲目の冒頭はロールが古代エジプトの呪文の暗唱している。ここもモチーフとしては『曼陀羅組曲』と同じだ。7曲目の「アナクの息子たち(The Sons Of Anak)」のタイトルのAnakは、もともとエジプトに関心をもっていたロールが最初に組んだバンドの名前としてつけたものであることは前々回に触れたが、この言葉は『旧約聖書』の中で使われていたもの。

驚いたのは8曲目「太陽の讃美歌(Aten)」で、曲の前半に聞くことができるロールのヴォーカルもオーケストレーションもウーリーの世界観そのものであること。改めてクレジットを見てみるのだが、この曲にはウーリーは参加していない。続く9曲目「オジマンディアス(Ozymandias)」はラムセス大王の若き日の名前だが、この曲の歌詞の中には「太陽神Ra」も登場し、それはBJH『妖精王(Octoberon)』の中のウーリーの作品「Ra」を思い起こさせる。

12曲目の『Elissa』は、女性ヴォーカルのバーバラ・マカナス(Barbara Macanas)ロールのツイン・リード・ヴォーカルの美しい曲。バーバラはもう一人の女性ヴォーカル、ブリオニー・マカナス(Briony Macanas)と一緒にアルバム全体ではコーラスを中心に参加している。

そして最終の「Roots」は再びウーリー作のクラシカルな感性の曲。BJH時代の「The Poet」を思い起こさせる静寂に溢れた荘厳さが特徴で、アルバムのそれまでの曲調から見ると異色に感じられるかも知れない。しかしロールマンダラバンドの一員としてウーリーに全幅の信頼を置いてラストを任せたことは疑いない。

また、ブックレットの最後のページには、マンダラバンドII「魔石ウェンダー」に参加していたリッチー・クローズ、ポール・ヤング、フィル・チャップマン、そしてメル・プリチャード(BJH)の死を伝え、彼らにアルバムが捧げられていることが記されていた。


◆ウーリーがMandalaband 3に加わるまで 1978-2007

ここでウーリーBJHを脱退した1978年以降についても振り返っておきたいが、80年に最初のソロ・アルバムとなる『Maestoso』を発表。プロデュースはデヴィッド・ロールウーリーの共同で、ロールはエンジニアも担当。参加メンバーのドラムスのキム・ターナー、ギターのスティーヴ・ブルームヘッドは、『魔石ウェンダーの伝説』でのマンダラバンドIIの演奏を支えた基本メンバーだった二人だ。

そう考えると、結局マンダラバンドを引き継いだのはウーリーMaestosoだったという見方も出来ないことではない。(Maestosoという名はアルバムタイトルに過ぎなかったが、そのままバンド名に移行した形だ。) アルバムにはロールを含めたMaestosoの4人の姿も収められていた。

画像⑤ Maestosoのアルバム① 『Maestoso』(+告知広告)と『Black Box』(‘94)

Maestosoはベースのテディ・グラディ(Terry Grady)を加え、ジュディ・ツーク(Judie Tzuke)をサポートしてUKツアーもこなす。すぐに2枚目となる『Black Box』を制作したのだが、Polydorから発売拒否を伝えられお蔵入りしてしまう。その理由はよく分からないが、ウーリーの落胆は想像できる。彼はそのことから一度音楽界から身を退き、農場暮らしをすることになる。有機農法について研究し農園の経営にあたっていた。(結局その『Black Box』は94年に英Voiceprint『Maestoso』を加えた2イン1の形で『Song From Black Box』として発売しようやく陽の目を見る。制作から発表まで13年近くかかってしまったことになる。)その中の1曲を2004年のライヴで聞いていただきたい。

★音源資料C Woolly Wolstenholme / Deceivers All 2004

試聴 Click!

1998年になってジョン・リーズ(John Lees)と再会したことから音楽界に復帰、2つに分かれたBJHジョン・リーズ側のツアーとアルバム制作に参加するようになった。『Nexus(Through The Eyes Of John Lees)』(‘99)『Rivival Live 1999』(2000)『Legacy:Live A Shepherds Bush Empire 2006』(’07)といったアルバムを残している。(BJH分裂後のもう一方はLes Holroyd名義で活動を続けている。)

◎画像⑥ John Lees‘ Barclay James HarvestのWoolly参加アルバム

2004年からはMaestosoとしての活動も再開、2007年までの間に『One Drop In A Dry World~Second Splash』(‘04) 『Fiddling Meanly(Live)』(‘05)『Grim』(’05)『Caterwauling』(‘07)をと発表し続けた。

◎画像⑦ Maestosoのアルバム②

ターナーとブルームヘッドは80年のウーリーの最初のソロ・アルバム以来不変のメンバーで、ベースのクレイグ・フレッチャー(Craig Fletcher)、キーボードのジェフ・リーチ(Jeff Leach)はBJH Through The Eyes Of John Leesからのメンバーだ。

その後2007年にデヴィッド・ロールと久々に連絡を取ったことでマンダラバンドIIIのアルバム作成に参加することになるわけだ。


振り返ってみたときに、ウーリーも完全に音楽シーンから姿を消す期間が16年間ほどあったことになる。ロールは考古学に向かったわけだが、ほぼ同じくらいの年月、音楽シーンでの空白があるわけだ。

時間をおいて音楽を見つめ直すという部分に於いても、2人の間にはどこか共通項が見られるようで興味深い。ウーリーMaestoso関連の音源は2年前に英Esotericから7枚組ボックス『Strange Worlds』としてまとめられたのでとても便利だ。Maestoso名義では通算6種のアルバムが既発音源だが、残りの1枚は完全未発表音源でこれも貴重だ。

◎画像⑧ Woolly Wolstenholme(& Maestoso) /Strange Worlds(7CD box)+Uneasy Listening(2CD Comp)


◆Legendレーベルからの『Resurrection』

『BC Ancestors』発表の翌2010年、同じLegendレーベルから2枚組アルバム『Resurrection』が発売される。これは前々回に紹介したが、『曼陀羅組曲』『魔石ウェンダーの伝説』のリミックス・バージョンとデモ音源を中心にしたボーナストラックが収録された編集盤。何せそれらは70年代の2枚の作品だったわけで、新たなマンダラバンドIIIが始動したタイミングで発売されたことには意味があると思われる。

ただ、前にも触れたようにここで出来上がったリミックスには違和感があった。特に『曼陀羅組曲』ではその違いが際立ちすぎて、やはりオリジナル・ミックスで聞きたいという思いが強かった。しかし、ボーナスとして収録された『曼陀羅組曲』のデモとオーディション・テープは聞く価値は大きい。そしてブックレットの詳細な資料も貴重なので、マンダラバンドに興味を持ったなら手に入れておいたらいいだろう。


◆Mandalaband IV『AD Sangreal』 そして・・・ウーリーの死、ボーナストラックに涙・・・

◎画像⑨ Mandalaband IV『AD Sangreal』

マンダラバンド4作目『AD Sangreal』は、その歴史上はじめて前作『BC Ancestors』の翌年に発表された。タイトルからも分かるように、前作の続編にあたる内容で、キリストの最後の晩餐にまつわる聖杯伝説がモチーフとなっている。時代が新しくなった分、収録された曲自体がモダン・ポップに感じられる部分も多い。

構成する基本メンバーは前作と同じだが、新たに『曼陀羅組曲』でヴォーカリストだったデイヴ・デュラントが1曲「アラゴンの王国(The Kingdom Of Aragon)」に参加しているのが興味深く嬉しい。ロールは彼のヴォーカルの素晴らしさを改めて絶賛していたのだが、ロック界にあっては珍しいテナー・ヴォイスの持ち主だった。ここに至るまでの彼の経歴はやはり不明だが、歌い手としてはかなりの経験を積んでいたものと思われる。

★音源資料D Mandalaband IV / The Kingdom Of Aragon

試聴 Click!

そして、前作の制作にあたって新たな魔法を生むためにとケルティック・ホイッスルウィリアン・パイプスを担当するトロイを参加させたことは大きな意味があった。本作でもヨーロッパ全域の歴史にケルト文化が通奏低音のように見え隠れしていることを考えると、風が吹くように流れるその音色は時代を超えて古の風景を甦らせているような気がする。

さらに、ヴォーカル・スタイルもソロから、デュエット、コーラスもグレゴリアン・チャントのような荘厳さを感じさせるものも配されていて興味深い。

クレジットを見ると、録音は2007年から2011年までと、前作の録音開始と同じだがさらに2年間長期に及んでいるだけに、当初から紀元前、紀元後を想定して制作していったことがわかる。

ブックレット中に「悲しいことに、私たちはキーボード・プレイヤー、シンガー、作曲者、オーケストレイターだったウーリー・ウォルステンホルムを失った。」と追悼の言葉が載せられている。録音の最中2010年12月13日にウーリーが亡くなった。長いこと(ジョン・リーズのHPによると2003年から)精神を病みうつ病と闘っていたが、ついに自ら命を絶ってしまった。関係者はもちろん、多くのファンにとっても非常にショックなことだった。私もネットでそのニュースを知り、しばらく呆然とした。BJHのドラマーのメルが2004年に亡くなった時もショックだったが、ウーリーの死はさらに大きな衝撃だった。

このマンダラバンドIVの『AD Sangreal』への参加が彼の最後のアルバムになったが、そこには最高の形でボーナストラックが用意された。BJH時代の「Galadriel」をマンダラバンドのメンバー・ヴァージョンで収録されていた。『このアルバム(AD Sangreal)をウーリーの思い出に捧げる。彼が先頭に立って残してきた音楽の中で、その炎は明るく輝き続ける。R.I.P』という言葉と共に。

最後にマンダラバンドにも、ジョン・リーズBJHにも参加した状態でいられたことは、ウーリーにとっても私たちにとっても幸いだったと思う。

★音源資料E Mandalaband IV / AD Sangreal(Galadriel)Woolly Wolstenholme

試聴 Click!

彼はBJHの結成から参加したが、もともとキーボードが弾けたわけではなかった。美術大学に通ったことから分野的には写真や詩に関して興味が深かったが、経験のある楽器はテナー・バンジョーとギターだけだった。曲に合せてキーボードを覚えていこうと考え、最初に触れた鍵盤はメロトロンだった。BJHのデヴュー曲の「Early Morning」は全編メロトロンだがそんな状況の中で生まれた曲だった。その後、オルガンを、ピアノを・・・というように鍵盤楽器を順番に独学で覚えていった。もともとクラシックへの関心も強かったために、曲の構成等も学んでいった。

ヴォーカルも上手なわけではないが、自作曲ばかりでなくBJHのメンバーが作った曲のリード・ヴォーカルを幾つも担当した。名曲「Mockingbird」「Poet/After The Day」等。そんな中でBJHのセカンド・アルバム『Once Again』に収録されていたジョン・リーズの作品「Galadriel」マンダラバンドとして録音していた事実にも驚いたが、その仕上がりの素晴らしさに涙が出る思いだ。年齢的にはデヴィッド・ロールよりウーリーが3歳上だった。ロールウーリーを悼む気持ちがそのまま表れたトラックになっている。

ウーリーは基本の活動をジョン・リーズのBJHMaestosoに置いていたが、間違いなくマンダラバンドの構成メンバーとして、できる限りデヴィッド・ロールに協力しようと考えていたに違いない。IIIでは7曲にクレジットを残したウーリーだったが、IVではボーナス曲「Galadriel」を含めて3曲のみの参加にとどまっている。

マンダラバンド『AD Sangreal』を発表してからデヴィッド・ロールの音楽面での活動は伝わってこなかった。しかし来年2021年10年目にあたる。70歳を超えたところの彼が、再びマンダラバンドとして甦ることを期待したい。


そう言えば、映画の「インディ・ジョーンズ」シリーズの『最後の聖戦』で父親役を演じたショーン・コネリーの姿はデヴィッド・ロールにずいぶんと似ている。そのショーン・コネリーも亡くなってしまった。


『曼陀羅組曲』がロックの歴史の中で多くの人に聞き続けられ、その素晴らしい世界観が長く語り継がれたらいいなという思いの中で、3回にわたってマンダラバンドウーリーと関連づけて書いてきた。タイトルを「Many faces Of David Rohl」として、エンジニア、プロデューサー、写真家、古代史研究家、そして間違いなくミュージシャン・・・と明らかにしてきたつもりだが、さらに重要なのは「ウーリーの友人という顔」だったかも知れないと改めて思う。

その名前がユニット名として続くウーリーの80年のソロ・アルバム『Maestoso』のインナーには、ウーリーロールが一緒に写っていた。(画像②参照)
今回この原稿を書くにあたって二人の写真を探したが、並んで写ったものは他には見つからなかった。しかし、ウーリーが音楽的な根底の部分に持っていたクラシカルでシンフォニックな音楽性にロールはその影響を間違いなく受けたと思われる。

そしてロールマンダラバンドIIIIVを組み立てていくにあたって、自分がそのコンセプトを創りあげ、音楽的な部分ではシンフォニックな役割にウーリーの持つ感性を必要としたのだと私は信じている。(レコーディングに関してロールとのやり取りの一部がウーリーのHPに掲載されている。)

マンダラバンドを標題に置きながら、締めくくりをウーリーにするのもちょっと気が引けるのだが、2010年7月にポルトガルでBJHとして行ったコンサートでの「In Easrch Of England」の映像があるのでご覧いただきたい。ウーリー生前最後のライヴということだ。

★音源資料F Barclay James Harvest / In Search Of England  Gaia -Portugal 2010

試聴 Click!

終わりに短いが、彼の優しい歌声で締めたいと思う。

★音源資料G Woolly Wolstenholme / Why Remain

試聴 Click!






COLUMN THE REFLECTION 第1回 Capability Brownを中心にコーラス・ハーモニーの世界を 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第1回 Capability Brownを中心にコーラス・ハーモニーの世界を 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による新連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!第1回はコーラス・ハーモニーをテーマにプログレ作品をご紹介します。


COLUMN THE REFLECTION 第2回 そうか、1968年からもう50年が経ったのか。その頃の一発屋の歴史の面白さ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第2回 そうか、1968年からもう50年が経ったのか。その頃の一発屋の歴史の面白さ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による新連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!第2回は50年前の1968年ごろに音楽シーンを賑わせた愛すべき一発屋にフォーカスしてまいります。


COLUMN THE REFLECTION 第3回 「スカイライン・ピジョン」のメロディーにのせて ~Deep Feeling の正規再発を祝し~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第3回 「スカイライン・ピジョン」のメロディーにのせて ~Deep Feeling の正規再発を祝し~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!第3回は、ことし未発表音源を含むボーナス・トラックと共に再発された、ブリティッシュ・ロックの逸品DEEP FEELINGの唯一作を取り上げます。


COLUMN THE REFLECTION 第4回 「68年の光り輝く(?)日」~ 68年の夏に思いを馳せて 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第4回 「68年の光り輝く(?)日」~ 68年の夏に思いを馳せて 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による新連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!第4回は「1968年の夏」をテーマにしたナンバーを、氏の思い出と共にご紹介していきます。


COLUMN THE REFLECTION 第5回 「70'sUKポップの迷宮」に潜む凄さを味わってみませんか? 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第5回 「70’sUKポップの迷宮」に潜む凄さを味わってみませんか? 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による新連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!第5回は今年4月にリリースされた再発シリーズ「70’sUKPOPの迷宮」の、ニッチすぎるラインナップ20枚をご紹介していきます。


COLUMN THE REFLECTION 第6回 ポップ・ヒットの影に隠れた叙情性の誘惑「語られない物語~Stories Untold」 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第6回 ポップ・ヒットの影に隠れた叙情性の誘惑「語られない物語~Stories Untold」 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による新連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!第6回は氏にとって思い出深い一枚という、イアン・ロイド&ストーリーズの『トラベリング・アンダーグラウンド(Travelling Underground)』の魅力に迫っていきます。


COLUMN THE REFLECTION 第7回 忘れられない一発屋伝説2 ヴィグラスとオズボーン/秋はひとりぼっち ・・・思い出の大ヒット曲と、アルバム“Queues”の魅力 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第7回 忘れられない一発屋伝説2 ヴィグラスとオズボーン/秋はひとりぼっち ・・・思い出の大ヒット曲と、アルバム“Queues”の魅力 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による新連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!第7回は一発屋伝説の第2弾。72年に日本のみで大ヒットした、ヴィグラスとオズボーン「秋はひとりぼっち」を中心に取り上げます。


COLUMN THE REFLECTION 第8回 「12月に聴く名盤 クォーターマスの幻想①、2013年版は聞いたかい? 思い出と共に再び」  文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第8回 「12月に聴く名盤 クォーターマスの幻想①、2013年版は聞いたかい? 思い出と共に再び」  文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回取り上げるのは、英国キーボード・ロックの金字塔QUATERMASSの70年作!


COLUMN THE REFLECTION 第9回 「クォーターマスの幻想② その周辺を探る旅(Spin Off)~ Ann OdellとShawn Phillips」  文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第9回 「クォーターマスの幻想② その周辺を探る旅(Spin Off)~ Ann OdellとShawn Phillips」  文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。前回に引き続き、英国の名キーボード・ロック・バンドQUATERMASSとその周辺ミュージシャンに迫ります!


COLUMN THE REFLECTION 第10回「クォーターマスの幻想③ Spin Offその2 ~Paul Buckmaster とPete Robinson~」  文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第10回「クォーターマスの幻想③ Spin Offその2 ~Paul Buckmaster とPete Robinson~」  文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。前回に引き続き、英国の名キーボード・ロック・バンドQUATERMASSとその周辺ミュージシャンの活動を追います。


COLUMN THE REFLECTION 第11回 「クォーターマスの幻想④ Spin Offその3 ~ハード・ロックの側面から John Gustafson  &  Mick Underwood~」  文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第11回 「クォーターマスの幻想④ Spin Offその3 ~ハード・ロックの側面から John Gustafson & Mick Underwood~」  文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。4回にわたりお送りした英国の名キーボード・ロック・バンドQUATERMASS編も今回がラスト。ベーシストJohn GustafsonとドラマーMick Underwoodの活動に焦点を当てて堀下げてまいります!


COLUMN THE REFLECTION 第12回  忘れられない一発屋伝説③ ♬ 元号がひとつ変わる前に、平成の前の「昭和」の洋楽をふりかえる ♬「明日なき幸せ」に、「孤独の『夜明け』のヒッチハイク」・・・何のこっちゃ? 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第12回 忘れられない一発屋伝説③ ♬ 元号がひとつ変わる前に、平成の前の「昭和」の洋楽をふりかえる ♬「明日なき幸せ」に、「孤独の『夜明け』のヒッチハイク」・・・何のこっちゃ? 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。英国ポップ・シーンの華麗なる「一発屋」グループ達にフォーカスいたします♪


COLUMN THE REFLECTION 第13回  『プロローグ』(はじまり)の幻想と『燃ゆる灰』の陽光の狭間に見える「港の光景」  ~ 新生ルネッサンスと呼ばれたバンドについての個人的な思い出から ~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第13回 『プロローグ』(はじまり)の幻想と『燃ゆる灰』の陽光の狭間に見える「港の光景」  ~ 新生ルネッサンスと呼ばれたバンドについての個人的な思い出から ~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回取り上げるのは、第2期ルネッサンスの1st『プロローグ』と2nd『燃ゆる灰』!


COLUMN THE REFLECTION 第14回  『昨日の顔』を持つオリジナル・ルネッサンスの物語 前編 ~ 共に(Together)、今を生き(Now)、いつか幻へ(Illusion) ~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第14回 『昨日の顔』を持つオリジナル・ルネッサンスの物語 前編 ~ 共に(Together)、今を生き(Now)、いつか幻へ(Illusion) ~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。第14回は、キース・レルフが率いた第1期ルネッサンス~イリュージョンをディープに掘り下げます。


COLUMN THE REFLECTION 第16回 Mark-Almondの世界①(初期3作品とその周辺から) ~名盤『復活(Rising)』の個人的な思い出がすべてのはじまり 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第16回 Mark-Almondの世界①(初期3作品とその周辺から) ~名盤『復活(Rising)』の個人的な思い出がすべてのはじまり 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。第16回は、英国ロックの名グループMARK-ALMONDの魅力に迫ります!


COLUMN THE REFLECTION 第17回 Mark-Almond の世界② ~75年ジョン・マークのソロからバンド活動の再開へ、 そして転がり出たリフ・ラフの世界の驚き~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第17回 Mark-Almond の世界② ~75年ジョン・マークのソロからバンド活動の再開へ、 そして転がり出たリフ・ラフの世界の驚き~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。第17回は、英国ロックの名グループMARK-ALMONDをフィーチャーした後篇をお届け!


COLUMN THE REFLECTION 第18回 英国Dawnレーベルの秘宝たち① 今改めて評価したいジョーンジー(Jonesy)~決して表舞台に出てくることがなかった不遇のメロトロン・プログレッシヴ・ロック・バンド 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第18回 英国Dawnレーベルの秘宝たち① 今改めて評価したいジョーンジー(Jonesy)~決して表舞台に出てくることがなかった不遇のメロトロン・プログレッシヴ・ロック・バンド 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。第18回は、70s英国プログレの好バンドJONESYの魅力を掘り下げます!


COLUMN THE REFLECTION 第19回 英国Dawnレーベルの秘宝たち②「光」と「影」を表現しながら神話と伝説を奏で、自ら「伝説」となった北アイルランドのFRUUPP ~ 全曲解説 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第19回 英国Dawnレーベルの秘宝たち②「光」と「影」を表現しながら神話と伝説を奏で、自ら「伝説」となった北アイルランドのFRUUPP ~ 全曲解説 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。第19回は、北アイルランド出身の愛すべき名グループFRUUPPの全曲を解説!


COLUMN THE REFLECTION 第20回 忘れられない一発屋伝説 4 アース&ファイアーの『シーズン』と、マッシュマッカーンの『霧の中の二人』 ~1970年後半から1971年初頭にかけての日本での大ヒットから~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第20回 忘れられない一発屋伝説 4 アース&ファイアーの『シーズン』と、マッシュマッカーンの『霧の中の二人』 ~1970年後半から1971年初頭にかけての日本での大ヒットから~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。70年代初頭に日本でヒットを飛ばした2つのグループについて深く掘り下げてまいります。


COLUMN THE REFLECTION 第21回 1970年代、英ロック・ポップの『夜明け』を伝えるDawnレーベルの魅力③  プログレ、ジャズ・ロック、ハード・ロック編を「よもやま話」風に~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第21回 1970年代、英ロック・ポップの『夜明け』を伝えるDawnレーベルの魅力③  プログレ、ジャズ・ロック、ハード・ロック編を「よもやま話」風に~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回は英国の名レーベルDAWNの作品群をディープに掘り下げてまいります!


COLUMN THE REFLECTION 第22回 1970年代、英ロック・ポップの『夜明け』を伝えるDawnレーベルの魅力④ ~フォーク、フォーク・ロック編(A) アコースティック感に的を絞って~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第22回 1970年代、英ロック・ポップの『夜明け』を伝えるDawnレーベルの魅力④ ~フォーク、フォーク・ロック編(A) アコースティック感に的を絞って~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回は英国の名レーベルDAWNの作品群を、アコースティカルなグループに絞って掘り下げます!


COLUMN THE REFLECTION 第23回 1970年代、英ロック・ポップの『夜明け』を伝えるDawnレーベルの魅力⑤ 全アルバム紹介の総括編 ~ Dawnならではの面白さを再確認してみませんか? 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第23回 1970年代、英ロック・ポップの『夜明け』を伝えるDawnレーベルの魅力⑤ 全アルバム紹介の総括編 ~ Dawnならではの面白さを再確認してみませんか? 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回は英国の名レーベルDAWN特集の最終回。これまで紹介していなかった作品を一挙にピックアップします!


COLUMN THE REFLECTION 第24回 マシュー・フィッシャーのオルガンに魅せられて① ~春霞に立ち上るプロコル・ハルム「青い影」の幻影 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第24回 マシュー・フィッシャーのオルガンに魅せられて① ~春霞に立ち上るプロコル・ハルム「青い影」の幻影 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回は、プロコル・ハルムによる英国ロック不朽の名曲「青い影」の魅力にディープに迫っていきます!


COLUMN THE REFLECTION 第27回 ポップ・シーンに登場したハード・ロックに潜む音楽性再考 ① ~圧倒的なハード・サウンドとそれだけではない叙情の魅力、G.F.R~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第27回 ポップ・シーンに登場したハード・ロックに潜む音楽性再考 ① ~圧倒的なハード・サウンドとそれだけではない叙情の魅力、G.F.R~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回は、アメリカを代表するハード・ロック・バンドGRAND FUNK RAILROADの魅力に迫ります!


COLUMN THE REFLECTION 第28回 ポップ・シーンに登場したハード・ロックに潜む音楽性再考 ②  ~緻密に構築された楽曲の魅力、マウンテン~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第28回 ポップ・シーンに登場したハード・ロックに潜む音楽性再考 ②  ~緻密に構築された楽曲の魅力、マウンテン~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回は、前回取り上げたG.F.Rとともにアメリカン・ハード・ロックを象徴するグループMOUNTAINの魅力に迫っていきます!


COLUMN THE REFLECTION 第29回 Many Faces of Mandalaband ①  ~ 今も褪せない『曼陀羅組曲』の圧倒的な魅力 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第29回 Many Faces of Mandalaband ①  ~ 今も褪せない『曼陀羅組曲』の圧倒的な魅力 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回は、中国によるチベット侵攻を題材にしたコンセプト・アルバムの傑作、マンダラバンドの『曼荼羅組曲』の魅力にディープに迫っていきます!


COLUMN THE REFLECTION 第30回 Many Faces Of Mandalaband ②  ~デヴィッド・ロールのマンダラバンド奇跡の2枚目『魔石ウェンダーの伝説』、 そして76~78年にかけてのBJH、Woollyとのシンフォニックな関係性~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第30回 Many Faces Of Mandalaband ②  ~デヴィッド・ロールのマンダラバンド奇跡の2枚目『魔石ウェンダーの伝説』、 そして76~78年にかけてのBJH、Woollyとのシンフォニックな関係性~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。マンダラバンドの2nd『魔石ウェンダーの伝説』の話題を中心に、本作に参加したバークレイ・ジェームス・ハーヴェストとの関連までをディープに切り込みます!

MANDALABANDの在庫

  • MANDALABAND / MANDALABAND

    英プログレ、チベット侵攻を主題とする傑作組曲を収録した75年1st!

    スタジオ・ミュージシャンを中心に結成されたイギリスのプログレッシブ・ロックバンドの75年デビュー作。チベット侵略をコンセプトにDavid Rohlによって製作され、チベット語で歌われる壮大な組曲「曼陀羅組曲」を中心に収録されたその内容は、重く壮大なコンセプトをエキゾチックでシンフォニックなサウンドを用いて表現しきった傑作であり、70年代プログレに燦然と輝く名盤です。オーケストラや聖歌隊を取り入れたスケール感を武器に、キーボードの厚みとメロディアスなギター、テクニカルなリズム・セクション総動員でドラマチックに聴かせています。

  • MANDALABAND / EYE OF WENDOR

    78年2nd、実質的にDavid Rohlのソロプロジェクトと言える作品、10ccの4人やBJHの4人、Justin Hayward、Maddy Prior他、彼の旧知のミュージシャンが多数参加

    スタジオ・ミュージシャンを中心に結成されたイギリスのプログレッシブ・ロックバンドの78年2nd。今回はDavid Rohlの空想絵巻をコンセプトとして製作されており、デビュー作に参加していたメンバーは残っておらず、BARCLAY JAMES HARVEST、THE MOODY BLUES、10ccなどのメンバーが参加した企画ありきのスタイルを取っています。その内容は荘厳なオーケストラを従えた、デビュー作と並ぶシンフォニック・ロックの名盤であり、THE MOODY BLUESのJustin HaywardやSTEELEYE SPANのMaddy Priorのボーカルが存在感を示します。10ccが全員参加している点も特筆すべきでしょう。

  • MANDALABAND / MANDALABAND/EYE OF WENDOR

    75年デビュー作/78年2nd

「MANDALABANDの在庫」をもっと見る

BARCLAY JAMES HARVESTの在庫

  • BARCLAY JAMES HARVEST / BARCLAY JAMES HARVEST

    CAMELと並ぶ英国叙情派プログレの最高峰、英国の田園地帯を想起させるリリカルなメロディが素晴らしい1st

    70年にHarvestレーベルより発表した1stアルバム。彼らといえば、メロトロンが洪水のように流れる叙情的かつ荘厳なサウンドがトレードマークですが、本作では、まだ初々しさも残る牧歌的な英国ポップを聴かせてくれています。決して個性的ではありませんが、スタックリッジ「山高帽の男」などにも似た英国の田園を想わせる親しみ安いメロディーが素晴らしい好盤です。いや〜、素晴らしい。

  • BARCLAY JAMES HARVEST / AND OTHER SHORT STORIES

    英国叙情溢れるメロディ+メロトロンの洪水!初期の集大成と言える71年3rd、名作

    71年発表の第三作「And Other Short Stories」。劇的なチェロの調べで幕を開ける本作は、アコースティックなサウンドを主体にさまざまな曲想の作品が並んでいます。 前二作での試みは着実に結果を生み、オーケストラを完全に楽器の一つとして使いこなしたシンフォニックなアレンジは、これまでで最高。 タイトル通り、比較的短い曲を集めており、曲数も今までで最も多いです。 オーケストラ・アレンジはMARTYN FORDに交代。 プロデュースはウォーリー・アレンとグループ。 管弦によるアレンジ含め、アコースティックな音を活かしたフォーク風のファンタジックな楽曲で充実した作品。 オーケストラはアレンジの手段として的確かつ集中的に使用されるようなっており、 特に最終曲はすばらしいでき映え。 また、メンバーのStuart Woolly WolstenholmeやLes Holroydの作品がいかにもこのグループらしい優美なメロディック・サウンドであるのに対して、リーズは積極的に様々な方向へとアプローチしてそれぞれに質の高い作品を生んでいます。 それでいながら全体に散漫な印象を与えないのは、アコースティックな美しさを強調した幻想的なサウンドという通奏低音があるせいでしょうか。 どこを取っても美しいメロディとパストラルなアンサンブル。 オーケストラ嫌いの方でも、このアルバムのサウンドの湛える淡い情感には魅せられることでしょう!

  • BARCLAY JAMES HARVEST / ONCE AGAIN

    英国叙情溢れるメロディ+メロトロンの洪水!71年作2nd

    英国ロックのナイーブな叙情性とメロディアスで牧歌的なフォーク・ロック的メロディー・メイク、そして、オーケストラを加えた大掛かりな編成でダイナミズムとシンフォニック・ロック然とした音楽性を打ち出した、ブリティッシュ・プログレッシブ・ロック史に残る名グループの71年作2nd。初期の傑作とされる本作は非常に繊細で優しげなサウンドが心地良い名作であり、特にメロトロンを中心に幻想的に聴かせる手法など、前作からよりファンタジックな叙情を感じさせるサウンドへと変化。一方で後にTHE ENIDを率いるRobert John Godfreyのアレンジによるオーケストラはダイナミックにシンフォニックな彩りを放っており、彼らの個性が花開いた1枚となっています。

  • BARCLAY JAMES HARVEST / BBC IN CONCERT 1972

    72年のBBCライヴ音源を収録、全16曲

  • BARCLAY JAMES HARVEST / EVERYONE IS EVERYBODY ELSE

    英国叙情溢れるドラマチックなプログレ系ナンバーと、米西海岸サウンドへの憧憬に満ちた爽やかなフォーク・ロック・ナンバーが収録された74年リリースの名作

    英国ロックのナイーブな叙情性とメロディアスで牧歌的なフォーク・ロック的メロディー・メイク、そして、オーケストラを加えた大掛かりな編成でダイナミズムとシンフォニック・ロック然とした音楽性を打ち出した、ブリティッシュ・プログレッシブ・ロック史に残る名グループの74年作5th。HARVESTレーベルを離れPOLYDORへ移籍第1弾となる本作は、バンドの個性でもあったオーケストラとの融合を封印し、バンド・サウンドを押し出した作風。シンセサイザーがクラシカルに彩るプログレッシブ・ロック作品となっており、オーケストラを伴わないバンド体勢の彼らの最高傑作と評される1枚です。

  • BARCLAY JAMES HARVEST / OCTOBERON

    英叙情派プログレの代表格バンド、76年発表の8th

    英国ロックのナイーブな叙情性とメロディアスで牧歌的なフォーク・ロック的メロディーメイク、そして、オーケストラを加えた大掛かりな編成でダイナミズムとシンフォニック・ロック然とした音楽性を打ち出した、ブリティッシュ・プログレッシブ・ロック史に残る名グループによる76年作8th。HARVESTレーベルを離れPOLYDORへ移籍後は生オーケストラを封印しシンセサイザーによってシンフォニックなドラマ性を演出するアプローチを取った彼らですが、本作では再びオーケストラを起用、加えて混声合唱も導入したスケール大きく神秘的な音作りを行なっています。持ち前のポップ・フィーリングは相変わらずのクオリティを誇りますが、楽曲の展開などには非常にプログレッシブ・ロック然とした雄大な流れが伺える名作です。

  • BARCLAY JAMES HARVEST / CAUGHT IN THE LIGHT

    英国叙情派プログレを代表する名グループ、円熟の美旋律を響かせる93年作20th

    英国叙情派プログレを代表する名グループ。93年作。しっとりとメロディアスなギター、幻想的にたなびくキーボード、優しく紡がれる英国らしい叙情的なメロディと親しみやすいヴォーカル。変わらぬ美旋律を飾らず誠実に響かせる職人芸の名品です。

    • ECLEC22542ESOTERIC

      未発表の92年のライヴ音源とシングル音源を収録した2枚組デラックス・エディション、デジタル・リマスター、デジパック仕様

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      1枚は盤に傷あり、側面に折れあり

「BARCLAY JAMES HARVESTの在庫」をもっと見る

コメントをシェアしよう!

あわせて読みたい記事

中古CD買取案内

カケレコ洋楽ロック支店

新着記事

もっと見る

プロのライター&ミュージシャンによるコラム好評連載中!

文・市川哲史

文・深民淳

文・舩曳将仁

文・netherland dwarf

人気記事ランキング

* RSS FEED

ロック探求特集

図表や代表作品のジュークボックスなどを織り交ぜ、ジャンル毎の魅力に迫ります。