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COLUMN THE REFLECTION 第19回 「光」と「影」を表現しながら神話と伝説を奏で、自ら「伝説」となった北アイルランドのFRUUPP ~ 全曲解説 文・後藤秀樹

◆「光」と「影」を表現しながら神話と伝説を奏で、自ら「伝説」となった北アイルランドのFRUUPP ~ 全曲解説


◆イントロダクション

Dawnレーベルに関する2回目は、Jonesy(ジョーンジー)と同時期にレーベルの看板となったFruupp(フループ)を取り上げていきたい。Jonesyは3枚、Fruuppは4枚のアルバムをコンスタントに発売し、70年代中期まで両者並んで後期のDawnレーベルを支えていた。

Fruuppは北アイルランド出身のバンドで、陰影に富んだファンタジックでドラマチックな音楽性を持ち、アルバムそのものや楽曲に神話伝承、物語といった文学性も有していた。美しく魅力的なジャケットにもそうした世界が描かれ、たくさんのファンに支えられた。日本でも国内盤レコードとしてDawnのシリーズを中心にほぼ同時期に紹介、発売され、プログレ愛好家の間で話題になった魅力的なバンドだ。美意識に支えながらアンサンブルを重視し、ドラマチックでハードなサウンドもその持ち味のひとつだ。曲構成やアレンジはじつに凝ったもので、「動」と「静」、「明」と「暗」といったコントラストが強く、その幻想性叙情性が遺憾なく発揮された素晴らしい音楽性を持っていた。本当はもっと人気が出ても良かったと思えるのだが、残念ながらやはり過去という時間の中に閉じ込められてしまっていた。しかし、そんな彼らが残した4枚のアルバムが今年(2019年)になって英Esotericから“Wise as Wisdom”という名でボックスとしてまとめられ、全楽曲が収録された完全版となっている。改めて彼らの作品を追体験で振り返っていくことも楽しい。今回は全曲紹介を主眼に置いて進めていきたい。

画像① Fruupp “Wise As Wisdom”

Fruuppというバンド名を何と読んだらいいのか、それが最初の問題だった。国内盤のレコードが紹介されるまで「フラップ」という読み方がなされていた。その後、日本で紹介された時に「フループ」と表記されて以来、その読み方が定着された。(本当は「フルーップ」という読み方が正しいらしい)

Fruuppという言葉は昔からあったよく使われてきた言葉ではなく、バンド名として考え出された造語であった。当初は彼らがギグを行っていたベルファストの古い小屋に出る幽霊に名づけられた名前として伝えられていた。アイルランドには多数の幽霊や妖精に関する伝承が多かったこともあり、そんなこともあるだろうと信じられていた。イメージとしてはそれが正解だったのだろう。どこかミステリアスな雰囲気を持ったファンタジックなロック・バンドとしてのイメージ化に成功したと思われる。

しかし、本当はアルファベットが並んだ転写シール(Letraset)がそのきっかけだった。

私たちにとっては「インスタント・レタリング(インレタ)」という言い方が一般的かもしれない。その昔、私もエア・チェックしたカセットのケースに収めるレーベルに、時間かけてバンド名のインレタを転写し、きれいに並べたものだった。シートで使用する文字にはいつも偏りがあって、必ず残ってしまうアルファベットがあった。一方で足りなくなる文字もあって、いつも複数を用意していたことを思い出す。

彼らのバンド名の出発点はそこにあったわけで、彼らの目の前に残っていたシートはほとんどの文字が使われていて、残っていた文字がF,R,U,Pだった。バンド名としてこだわったのは、綴りが独特で、言葉そのものに他の意味を持たない(つまりバンド名以外の何物でもない)ものを考え、UとPを重ねることでFRUUPPが出来上がったというわけだ。

余談ではあるが、Fruuppに似た名前でドイツにはフランピー(Frumpy)というプログレ・バンドが存在するが、これは「気むずかしい」とか「古くさい」という意味を持っている。バンド名を考えるにも間違いなく色んな思惑からスタートするわけだが、Fruuppに関してもこれはこれで面白い。ただ、幽霊の名前と言われたままだったとしてもそれはそれで良かったかのではないかと思う。

画像② Fruuppメンバー写真

60年代後半からギターのヴィンセント・マッカスカー(Vincent McCusker)は北アイルランドでブルース・バイ・ファイヴ(Blues By Five)という5人編成のバンドで活動していた。ちなみに、マッカスカーは当初リズム・ギター担当で、リード・ギタリストは別にいた。彼らはその頃、同じアイルランドで活躍しているSkid RowTasteにも似たブルースがかったハード・ロックを演奏していた。

バンドの最初期からマネージャーとして活動を共にし、コンセプト・メイカーだったポール・チャールズ(Paul Charles)がいた。彼はマッカスカーとは学生時代からの友人だった。マッカスカーとチャールズ以外は、後にアルバムを発表することになるメンバーとは別のメンバーで構成されていた。

当初はヨーロッパでヒッチハイクをしながら演奏の場を求めていた。それも長くは続かず、故郷アイルランドに戻って演奏活動を行う中でメンバー交代を繰り返すことになる。一度マッカスカーはリード・ギターにもなり、その頃バンド名をFruuppと変えた。

71年6月23日ベルファストでロリー・ギャラガー(Rory Gallagher)のサポートとして最初のギグを行う。翌週にはマンチェスターのMr Smith’s Clubのステージに立っていた。

新たにRob McCulloughというギタリストが加入する頃に、マッカスカーは元アニマルズ(Animals)チャス・チャンドラー(Chas Chandler)から新たなバンドの一員にならないかとの声がかかり、自身のステップ・アップのためにFruuppを辞めてロンドンに向かうことになる。

その後も残ったメンバーはベルファストにいた。しかし、活動はほとんどなく空中分解した状態だった。そんな中ではあったが、ステファン・ホウストン(Stephen Houston)がバンドに興味を持ち近づいてきた。彼はベルファストのユース・オーケストラでオーボエを担当していたが、それまでの経歴もクラシック畑のものだった。両親の反対を受けながら、彼はロックの中に身を置いて演奏してみたいという気持ちが強くなっていた。後にキーボードや木管楽器を担当する彼の参加によって、Fruuppのクラシックの要素も取り入れた複合音楽に向かっていく基礎がその時点で生まれたわけだ。

一方のマッカスカーはロンドンでは思ったように事が進まず、失意のうちにわずか数ヶ月後にアイルランドに帰ってくることになった。そしてFruuppの活動を再開させることになるのだ。

マッカスカーは「新たに始めるからには本格的に」と考え、まずはホウストンの意志を確認し、彼を正式に新たなバンド(新生Fruupp)の一員に加えた。次にマッカスカーはピーター・ファレリー(Peter Farrelly)に加入を要請する。彼はパブでリード・ギターを演奏していたが、マッカスカーからベーシストになるように説得された(!)。ドラマーに関しても何人か候補はいたものの、オーディションを通してMarty Foye(マーティ・フォイ)に決定した。その頃はそれまでのメンバーであったマイルス・マッキー(Miles “Tinhead” McKee)がリード・シンガー兼マネージャーとしていたのだが、新たなバンドの勢いについていけずに去って行くことになる。新たなFruuppはリハーサルを繰り返し、マンチェスターでのシン・リジー(Thin Lizzy)のオープニング・アクトとして公式にデビューするわけだ。

◆「Future Legends」は「未来伝説」ではなく,『知られざる伝説』が邦題となった。

画像③ Future Legends

73年になってまず3月にロンドンのスタジオで4曲のデモを作成する。そのうちの1曲が「審判(Decision)」であり、この曲がきっかけとなり7月にPye傘下のDawnレーベルと契約となった。そして英国ケントのEscapeスタジオでファースト・アルバムを録音する(前回のJonesyと同じ)。 

10月5日に英国で発売されたファースト・アルバム(DNLS 3053)。見開きジャケットのカラフルなイメージが強烈だ。点描を中心に美しく印象的に描かれたアルバムの顔は、ベースとリード・ヴォーカルを担当することになったピーター・ファレリー(Peter Farrelly)の手によるものだ。一角獣とその背中に乗った妖精(?) というモチーフは、アイルランド出身のバンドであることも見事に意識づけたように思える。ただし、国内盤で最初にレコードとして出された時には、シングルジャケットで裏は解説になっていた。(国内盤は『ドーン・パーソナル・ロック・シリーズ第2集』として75年2月発売に発売された。)

このアルバムの国内盤タイトルを、未来に起こるであろうことを描いた「未来(に起こる)伝説」ではなく、「(未来に語られるであろう)知られざる伝説」ととらえたことに、当時のリリース担当者の識見がうかがえる。ジャケットに掲載されているポール・チャールズ(Paul Charles)“The Tramp and the Priest’(放浪者と司祭)”と題された短い文章の存在を見逃していないことが分かる。

さらに曲目の邦題も素晴らしい。意味さえ分かれば邦題は必要ないとか、原題があれば十分という意見もあるだろうが、私はこうした邦題によってその理解を深め、作品世界が広げていくことも大切だと考えている。直訳であってもそこにはめ込む日本語の使い方に担当者のセンスが出てくるものだ。

収録された曲自体は、それまでのステージで演奏を繰り返した中から全体のコンセプトを意識した上で選曲された。実際のステージではもっとハードなナンバーも演奏していたというがそれらは外されたという。全曲マッカスカーの作曲、アレンジはマッカスカーとホウストンとクレジットされている。

画像④ Future Legends 見開き

オープニングはアルバム・タイトルの1「知られざる伝説(Future Legends)」。プロローグにあたる短い曲。室内楽ストリングスで華麗にオープニングを飾るといった趣。ホウストンのオルガンがはじめに少しメロディを奏でている。

2「審判(Decision)」。徐々にフェイドインされるバンドの力強い演奏に、幾分強引にストリングスがかぶってくる。静かになってメロディが歌われるとベースがリードを取る。と思っていると叫び声と共にまた曲調が変わって、リード・ギターが呼応するように登場し曲全体を引っ張っていく。バックにはストリングスもずっと響き続ける。

◎音源A “Fruupp/Decision”

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3「夜明け(As Day Breaks With Dawn)」。ここでの曲展開もめまぐるしい。しかも思い切り静かな部分が際立つように工夫されていて、特にオーボエが導入されると、これまで聞いたことの無い世界を見ているようでじつに新鮮。その一方でオルガンの音色はひと昔前のロックを感じさせるものでちょっと意外な気がする。

4「土に埋もれた書簡(Graveyard epistle)」。この曲も冒頭から賑やかだが、やはり静かなパートはアコースティックな香りを漂わせ、その「静」と「動」の対比が彼らの曲調の持ち味であるとの確信を強める。ここでも木管とオルガンの重なりが面白いのと、ベースとリードのユニゾンもじつに気持ちがいい。聴き方によるとドタバタした印象を与えるかも知れないが、決してそれがギミックではないところが彼らの持ち味なのだろうと理解する。ラストも痛快。

5「夢魔の神(Lord of the incubus)」。彼らを代表する1曲と思われる。力強くメロディアスであり、またストリングスが絡むのだが、違和感なく聴ける。中間部で完全にロックン・ロールとなるがこれもライヴ向きの展開なのだろう。忙しい曲調のわりに、一つ一つの楽器の音色がはっきりと聴こえてくるのが彼らの凄さとして理解できる。けっして技巧的な演奏とは思えないが、とても面白く破綻なく曲が続くことに感動すら覚えてしまう。

6「過ぎ去りし未来(Olde Tyme future)」。最初から哀愁が漂う旋律。ヴォーカルが入るとさらに深く「影」が形作られる。その後のファルセット・ヴォイスで対比する「光」が射し、エンディングに向かう。このアルバムの面白さは「静」と「動」の対比だけでなく、映像的に「光」と「影」に置き換えられる変化が読み取れることだ。この「光と影を表現した過去にないサウンド」と評したのは英Melody Maker誌のレヴューだった。この表現は国内盤の帯にも利用されているが、その文句は「アイリッシュ・ロックのNo.1グループ“フループ” 彼らのサウンドには“光”と“影”と“伝説”がある」だった。英レヴューにさらに「伝説」という一言を付け加えたセンスも良かったと思う。この曲ではタイトルに古い英語を使っていることにも神話、伝説的な世界観を明確にうかがうことが出来、アルバム・タイトルの意味する部分が浮かび上がってくる。

7「瞑想の詩(Song For A Thought)」。アルバムのクライマックスと言える重厚な作品。「動」であるイントロの力強いリフから、「静」のアコースティックへの転換は彼らの方法論だが、この曲を含めてそれぞれの曲が変化に富んでよく出来ている。途中のボレロのリズムからマッカスカーの表情豊かなギター・ソロはこれでひとつの完成形というほどに味わいがある。そしてクライマックスは、ストリングスとうなりを上げるギター。出来過ぎた様式美の世界だが、技巧に走らずアンサンブルを重視しているだけに、彼らの姿勢がとても愛おしく思える。

そして最後は8「知られざる伝説」、冒頭のメロディが再び表れ、今度はコーラスで締めくくられる。

聞き終えて心地よい疲労感に浸れる作品なので、いつもアルバム1枚を通して聞いてしまう作品だ。幾分強引に感じられる曲展開も、何度も聞くうちに逆に魅力として感じられるようになってくるから不思議だ。この後のアルバムでは、明らかに他のプログレ系グループの影響が見えてくるのだが、本作では逆にFruuppとして唯一無比の個性が感じられる。力強く勇気をもらえる作品でもある。

今ではCDのボーナス・トラックとして知られている9「On A Clear Day」だが、この頃に録音されたもので、ファースト・アルバムに収録が予定されていた。どこか宗教的なイントロを持った素敵な曲なのだが、後半に引用されるホルストの『惑星(The Planet Suite)』の著作権の問題から収録から外されてしまった。ホルストの遺言から遺族がかたくなに著作権を守っていたというのは有名な事実だが、それらをモチーフにしたいくつかの曲の存在はロックの世界だけに限っても間違いなく確認できる。作者として(Houston/Holst)と並べたことが良くなかったのだろうか。一説にはアルバム初回の100枚には収録されていて後に回収されたというが、実際のところどうなのだろう。発表されたアルバムのA/B面の収録時間を見ても7分を超える「On A Clear Day」は入る余地はなかったように思えるのだが。初出は92年の編集盤“Songs For A Thought”(Sequel NEX CD 203)

◆日本盤も輸入ジャケットで発売されたセカンド・アルバム『七不思議(Seven Secrets)』

画像⑤ Seven Secrets

彼らの2枚目のアルバムは“Seven Secrets”と題され74年4月19日に英国でリリースされた(DNLS 3058)。日本では、75年後半になってセカンド・アルバム『七不思議(Seven Secrets)』としてリリースされたが、Fruuppのアルバムとしてはサード・アルバム『太陽の王子(Prince Of Heaven’s Eyes)』と発売順序が入れ替わり、3枚目として出された。前作同様にピーター・ファレリーのイラストによるジャケットが印象的だ。そしてこれも前作と同じくポール・チャールズによる「The Planet Suite(惑星組曲)」という掌編が添えられている。今となってはホルストの作品に関しての確執を知るだけに、タイトルに込められた思いの大きさを感じてしまう。ただ、内容はファンタジックで、特別な皮肉はない。

1「汚された安息日(Faced with Shekinah)」は宗教的な意味合いの強い曲だが、意外なくらいセンチメンタルに始まり、めまぐるしく曲調が変わって忙しい。演奏の中心は作者でもあるホウストンのキーボードになるだろうか。しかし、前作同様各楽器の持ち味が存分に活かされ、賑やかな全盛期プログレの集大成といった風情を持っていて面白い。ベガーズ・オペラ(Beggars Opera)トレース(Trace)のようにクラシックのメドレーが散りばめられる。ここで奏でられる名曲の数々は、ヘンデルの『水上の音楽~アラ・ホーンパイプ』と『オラトリオ「ソロモン」~シバの女王の入場』、そしてパーセルの『劇音楽「アブデラザール」~ロンド』といった具合。曲名は知らずともメロディはなじみのあるものばかりだ。

◎音源B “Fruupp/Faced With Shekinah”

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2「魔法使い(Wise as Wisdom)」は弦楽器のピチカートに始まるが、彼らの真骨頂である「光」と「影」、そして「伝説」を感じさせる見事な曲構成と思われる。歌詞も四行詩になっていて古典的なニュアンスが感じられ、その邦題にも感心する。マッカスカーの作曲だが、アルバム中この曲を含めて3曲がポール・チャールズの作詞。

3「白い瞳(White Eyes)」も1曲目のようにセンチメンタルに始まる。アコースティックな中でストリングスと霧がかった歌が幻想的に紡がれる。Genesisの叙情性を感じさせる。後半はホテルのラウンジにいるような寛いだ雰囲気がまた不思議。歌詞の中に水妖馬(ケルピー)と呼ばれるスコットランドの伝説に登場する架空の動物も歌詞の中に歌われている。マッカスカーとチャールズの共作。

4「陽光と月光(Garden Lady)」はマッカスカーの詩・曲だが、中間部の長いギター・ソロはまるでウィッシュボーン・アッシュ(Wishbone Ash)アンディ・パウエル(Andy Powell)の音色を想起させる。彼らの演奏はどこかドタバタしたように聞こえるのだが、じつはテクニック的にも巧さを持っていたとは言えないだろうか。曲展開の忙しさに隠れているが、物語のような歌詞を持った陰影のついた曲の表情を描き出しているのは見事としか思えない。歌メロは、カナダのブラスロック・グループのライトハウス(Lighthouse)「ある晴れた朝(One Fine Morning)」を思い起こさせる。詞・曲共にマッカスカー。

5「三つの尖塔(Three Spires)」は、アコースティック・ギターとストリングスに彩られる中をフォーク・ソングのように豊かに歌われる落ち着いた曲。夢見心地にさせてくれる気持ちよさが嬉しい。マッカスカーとチャールズの共作。

6「エリザベス(Elizabeth)」は、賑やかに宮廷音楽をストリングスとピアノが奏でてその名の通り優雅な曲。ヴォーカル・メロディーにも気高さが感じられる。ヘンデルやヴィヴァルディの影響下にありながら、ホウストン作曲のオリジナル・クラシックであるところがすごい。アルバムのタイトル『Seven Secrets』という言葉もこの曲中に登場する。

7「七不思議(The Seventh Secret)」はハミングをバックにした小品。作者はFruuppとしてクレジットされている。アルバムの世界を振り返りながら、老人が語りかける形で締めくくられる。前作ではアルバムの最初と最後にテーマを持ってきた。今回は、ここまでの6つの曲のあとで「7番目の秘密」はあなたが見つける番だと伝えているのだ。マッカスカー作曲。

ファーストでは全体にダークな印象もあったが、本作では謎を残しながらも光に溢れた明るい雰囲気が漂う。アルバム全体に中世音楽趣味(バロック・スタイル)が表現されていることがよく分かる作品で、ジャケット裏のホウストンとフォイの衣装もそれっぽい。しかし、マッカスカーとファレイはそうでもない普通の格好に見えるところに何か彼らしさが感じられてしまう。

彼らはライヴも積極的にかなりの回数を取り組んでいた。一緒にステージに立ったメジャーなバンドを目の前で見ることで自分たちの音楽性に反映することはかなりあったことはよく分かる。ライヴでもその影響と言える要素を取り込んでいったようで、特にGenesisのシアトリカルなステージを手本とした様子は、海外の音楽誌で紹介されていた。CDのブックレットにはかぶり物をつけたホウストンの姿を見ることも出来る。

◆分岐点となるサード・アルバム『太陽の王子(The Prince Of Heaven’s Eyes)』

画像⑥ The Prince Of Heaven’s Eyes

英国では74年8月にモーガン・スタジオで録音を開始し、11月8日にリリースされたサード・アルバム(DNLH 2)。日本では2枚目として75年4月に発売された。本国に遅れることわずか5ヶ月というほぼ新譜状態だった。『ドーン・パーソナル・ロック・シリーズの第7集』として出されている。

発売日当日、レコード店でこの作品を手にした私は我が目を疑った。なんの奇跡かダブル・ジャケット。それもどう見ても原盤のジャケットをそのまま使った感じだ。それまで国内発売に関して輸入盤ジャケットを使用するということは何も告知されていなかったので、この奇跡はただただ嬉しかった。

内ジャケに広がる山々と湖の景色を目にした時、偶然その数日前に私が訪れて感動したある湖畔の姿と重なりさらに嬉しさは倍増した。

画像⑦ The Prince Of Heaven’s Eyes見開き

この作品で、ポール・チャールズ(Paul Charles)は物語『天の瞳の王子(The Prince Of Heaven’s Eyes)』(邦題は『太陽の王子-虹の果ての黄金伝説-』)を書き下ろしのコンセプトとして掲げたが、これまでの掌編とは違い本編16ページのブックレットとして物語全編をアルバムに添付している。作品としては短編だが、1作まるごと収録するというのはそうあることではない。驚きである。さらに物語を導入する役割を持ったシングル盤として10月11日にアルバムから“The Prince Of Darkness/Annie Austere”(DNS-1081)を、1週間後の10月18日に“Prince Of Heaven/Jauting Car”(DNS-1087)のA面がシングル・オンリーとしてアルバムに先駆けてリリースされている。

特筆すべきは、アルバムのほとんどの曲をホウストンが手がけていること。マッカスカーの手による曲は「君を知ってから(Knowing You)」「Crystal Brook(鏡の湖)」の2曲のみ。そのせいか、ホウストンのキーボードが全編キーになって、これまで以上に大活躍しているが、もちろんアレンジのダイナミックさは失われていない。
 
1「旅の始まり(It’s All Up Now)」は、物語のオープニングにふさわしいキラキラと輝く曲。ストリング・シンセの大胆な使用にはちょっと驚くものの、ピアノの新鮮な響きとファレリーのヴォーカルがとても印象的だ。それ以上に感じられるのは、やはりトータルとしてのバンド・サウンドが素晴らしく安定感があり気持ちがいい。

2「魔王との出会い(Prince Of Darkness)」は、Camelアンディ・ラティーマー(Andy Latimer)のようなギターに始まるイントロから、ヴォーカル・スタイルは完全にガブリエルのいた頃のGenesisを思い起こさせる。しかし良く聞くと、これまでのFruuppの音楽の集大成でもあり決して物まねでないことが理解できる。

3「二輪馬車に乗って(Jaunting Car)」はいかにも物語の挿入曲という感じのインストゥメンタルで、子ども向けのアニメでも使用できそうな愛らしい曲だ。

4「アニーの歌(Annie Austere)」は派手なドラミングから始まるが曲調はラヴリー。歌うファレリーの声もホウストンのピアノも素晴らしいが、やはりラティマーを意識したかのようなマッカスカーのギターはこれまで以上に大きな存在感を持っている。短い曲の中に幾度となくクライマックスを持っているが、ラストは軽い口笛のハミングで締めくくる。

5「君を知ってから(Knowing You)」は美しい。物語の中でも重要な出会いの場面らしい華麗な旋律。ホウストンのオーボエの美しさも格別だ。

6「Crystal Brook(鏡の湖)」はファレリーのかけ声を合図に始まり、彼自身フルートも聞かせる。ホウストンは何種類のキーボードを使い分け曲の表情を上手くつけている。マッカスカーがダビングしているのだろうが後半のツイン・ギターも効果的だ。

7「かもめよ、かもめ(Seaward Sunset)」は、波の音もSEとして使用し、ファルセット・ヴォーカルを中心とした静かなピアノ曲。ちょっと意外だが、続くエンディング曲の前の効果としてよく練られ考えられた雰囲気のある曲調。  

8「旅の終り~新しい明日に向かって(The Perfect Wish)」は、アルバムのハイライト。曲は2つのパートに分かれている。元々は2つのパートに副題がつけられていた。パート1は“Clearing Shower”、パート2は”Giants Causeway”だった。雄大でドラマチックなイントロに続いて中間部はベースとドラムが基調となったリズミカルなワルツ。幾分はぐらかされるようなメロディがフェイド・アウトされた後にいよいよラストのクライマックスが訪れる。物語がハッピー・エンドで終わるということが、じつはとても大切だということを思わせてくれるような雄大なエンディングは、やはりマッカスカーのギターを中心に見事なバンド・ワークで締めくくっている。

◎音源C “Fruupp/The Perfect Wish”

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9「Prince Of Heaven」。シングルのみのリリースだったが、CDには追加収録されている。アルバムのアナウンスとなる先行発売だったが、アルバムにつながる陽光溢れる明るい曲。ここでは、作曲/編曲/プロデュースともにFruuppとしてクレジットされている。じつに見事なプロモーションだったと言える。

10「二輪馬車に乗って(Jaunting Car)」。シングル「Prince Of Heaven」のB面曲だが、アルバム・ヴァージョンと同じ。

本当は、それ以外にも用意されたマッカスカー作の何曲かあったというが、LPの収録時間の関係からカットされたという。CDが一般的になった今だからこそ、是非完全版を聞いてみたいものだ。(ただ、オミットされたのはマッカスカー作品ばかりということが何かホウストンとの確執を想像してしまう。)

アルバムを聞き終わったあとに充実した気分になり、はじめからもう一度聞きたくなってしまうタイプの作品と私は評価する。英国での評判もここに来てこれまで以上の高評価となり、74年の年末はツアーも含めてFruuppにとって最も充実した時期となった。

*注意したいのはLPで言えばB面にあたる曲の流れ(5-8)はオリジナルも編集盤も同じなのだが、各曲の区切りが大きく違っている。「君を知ってから(Knowing You)」は本来3分弱の曲なのに、2004年の編集盤、2009年の英Esoteric盤(今回のBoxも同様!)では、従来の「Crystal Brook(鏡の湖)」も含めた形になり10分を超えている。その後は1曲ずつずれていき、オリジナルでは2パートに分かれていた2パート目が「旅の終り(The Perfect Wish)」となり、パート1は「かもめよ、かもめ(Seaward Sunset)」となっていて明らかに違和感がある。ここは注意したいところ。何故、こうなってしまったのだろうか? ただ、私自身もアルバムを通して聴くことが多いので、気づいたのは最近のことだ。

◆Ian McDonaldのプロデュースによる第4作『当世仮面舞踏会(Modern Masqurade)』

画像⑧ Modern Masquerade

前作から1年後の75年11月14日に英国発売された通算4作目(DNLS 3070)。(彼らの編集盤のディスコグラフィーには何故か75年2月発売と記載されているが明らかに間違い。)

前作『太陽の王子』の面白さは日本でも概ね好評だったと思うが、輸入ジャケット仕様ということで発売枚数が限られたようだ。私も自分で国内盤を買って以降、店頭で見た覚えがない。(それ以上に1枚目も、本作後に出された2枚目も店頭からは早々に消えてしまった。)それだけに、多くの人の耳には届かなかったためか音楽雑誌の記事になることもなかった。そんな中、この新作はほぼ新譜扱いで日本でも登場した。本作も初回は輸入仕様ジャケットを使っていた。その後通常の国内盤としても発売されたので、けっこうなセールスがあったものと思われる。

注目はあのイアン・マクドナルド(Ian McDonald)がプロデュースを担当していること。

マクドナルドはクリムゾンの宮殿を創りあげた一人で、脱退後の『マクドナルド&ジャイルズ(McDonald & Giles)』も現在に至るまで名盤として輝きを失わない。言わずと知れた英国ロック界の重鎮だが、その後のプロデュース活動として73年にダリル・ウェイのウルフ(Darryl Way’s Wolf) のファースト、75年に米パスポートからデビューしたファイアーバレー(Fireballet)のファーストを担当した。どちらも意外な起用だったが、同年このfruuppの4枚目を担当したこともまた驚きだった。

しかし、ファンにとって大きな関心はメンバーで重要な役割を占めていたホウストンが脱退し、新たにジョン・メイソン(John Mason)がキーボードとして加わっていたことだった。

ホウストンが脱退をほのめかしたのは75年1月19日だという。そこには彼の決意があったと思われる。それは、宗教的な活動に向かうことだった。「イントロダクション」の項でも述べたとおり、彼の両親はロック・バンドへの参加を大反対していた。彼の父親は牧師であり、敬虔なクリスチャン一家の中でホウストンはクラシックの勉強を続けてきていた。両親にとって彼に対する期待が大きかっただけにずっとバンドで活動するホウストンに理解を示していた訳ではなかったのだろう。

そしてその裏には、彼らがいる北アイルランドでの社会的な問題も無視できない側面だったと思われる。英国と北アイルランドの間の紛争は19世紀から続くものの、60年後半から過激さを増していた。特に72年には大きな事件が重なり、深刻な状況にあった。ホウストン自身も自分の出自と関わって、いつか宗教家として何かをしなければと考えていたとしても不思議はない。

結局、脱退後宗教家になるべく動き始めるのだが、その最初の活動が米国のクリスチャン・プログレッシヴ・ゴスペル・バンド(?)、リヴェレーション・スイート(Revelation Suite)に加入し、アルバムも発表したことは意外だった。(その事実は、先ほど触れたマッカスカーとの微妙な立ち位置の違いが関係していたのかも知れない。)そして今では音楽活動も続ける宗教家として活動している。(宗教家としてのHPもある。)

ホウストンの脱退後、メンバー3人が残される形になってしまった。

悪いことは重なるもので、そのタイミングでそれまでのFruuppの音楽性に興味を示していた米Sireレーベルの社長が自ら彼らのステージを見に来たのだ。しかし、残された3人のステージは明らかにリハーサル不足で十分な演奏とは言えなかった。そのために米国進出も夢と消えてしまった。ホウストン在籍時に見てもらっていたならば、結果は違っただろう。

その後3月に後任のジョン・メイソン(John Mason)が参加した。新たなアルバムのレコーディングをマクドナルドのプロデュースの下、75年7月から9月にかけてロンドンのスタジオで行っている。アルバムには、ポール・チャールズの“Theme for Young Masqueraders(仮面舞踏会の参加者のテーマ)”という小文がいつものように添えられている。

1「朝もやの小径(Misty Morning Way)」は、センチメンタルなメロディのイントロに始まる。ストリング・シンセが全面を覆っているが、キーボーディストが変わってもFruuppとしての基本は変わらないということを示した感じ。中間部のコーラスがお洒落だが、ギターのラティマー風フレーズもこれまで同様だし、ゴツゴツとしたベースとヴォーカルのファレリーの声も同じ。もっと言えばフェイのハイハット・ワークも同じで安心させられた。アルバム先行シングルとして発売されたナンバーでもある。

◎音源D “Fruupp/Misty Morning Way” 1975

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2「夜明けのマスカレード(Masquerading With Dawn)」は、メイソンのピアノを基調とした曲。やはりコーラスがずいぶんと強調されるが、ぎこちなく聞こえる部分もある。中間部のドラマチックさから後半に向けてはこれまでのFruuppそのもの。しかし、残念ながらラスト1分くらいの音がLP時代から大きくひずむ部分があって昔から気になっていたが、最新CDでも改善はない。仕方ないのだろうか?

3「ゴーメンハスト(Gormenghast)」は、英作家のマーヴィン・ピーク(Marvyn LaurencePeake)の「ゴーメンガースト」三部作の1作目にあたる作品名。古ぼけた巨大な迷宮城の名前でもある。三部作のうち「タイタス・グローン(Titus Groan)」もじつに英国的な作品で、それをテーマに選んだこともFruuppらしいと言える。同じDawnからアルバムを出す名バンドの名前にもなっている。この曲ではマクドナルドはサックスを演奏している。ジョン・メイソンの作。

4「ミステリー・マイト(Mystery Might)」。前半はファースト・アルバム的な曲調に聞こえるが、中間部からのインスト部分はリズムが強調され、これまでにないサウンドだ。特にパーカッションを基調に展開し、そのまま終わってしまう後半部分は不思議な感じがする。マッカスカー作。

5「何故(Why)」は、ピアノをバックに歌い上げる哀愁のナンバー。マッカスカー作。

6「ジャネットの惑星(Janet Planet)」は珍しくトランペットのファンファーレ的に始まる明るくリズミックなナンバー。詞はポール・チャールズ、曲はマッカスカー。

7「シェバの歌声(Sheba’s song)」。シェバとは「シバの女王」のシバのことだ。旧約聖書に出てくる伝説上の人物。やはり、ポール・チャールズの詞として書かれている。曲はメイソン。ロマンチックでサビのメロディも素敵なのだが、やはりフェンダー・ローズの音を聞くと新しい世界に入ってしまった感じがして少し寂しい。ここでのマッカスカーのギターはフォーカス(Focus)のヤン・アッカーマン(Jan Akkerman)を彷彿とさせて面白いのだが、中間部のインスト部分にはフュージョンっぽさを感じる。

◎音源E “Fruupp/Song For A Thought” (LIVE 1973)

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Fruuppの目に見える活動はここまでになる。実際には75年12月6日にFriarsでのライヴをレコード化する予定だったが、火災によってマスター・テープが消失してしまった。そんな中でも彼らは新たなアイディアを持ち、いくつかのコンセプトの下、12曲のリハーサルも録音していた。

しかし、時代はパンク・ニューウェイヴへと流れ、Fruuppが活動できる場もなくなっていった。残念なことだ。コンセプト・メイカーだったポール・チャールズは再発アルバムのライナーを書いたり、HPでFruuppの思い出を振り返ったり、自らの著作も書き続けている。

2011年にFruuppはThe Greatest Band To Ever Come From IrelandとFriar’s Hero Awardという2つの賞を受賞している。後者は英国バッキンガムシャーの有名なライヴ会場だが、その受賞式にドラマーだったマーティ・フェイが参加いて元気な姿を見せていた。しかし、マッカスカーやファレリーのその後の様子が全く分からないことが寂しい。

彼らの作品はCD時代になっても繰り返し再発されている。新たなファンも巻き込みながら、彼らの音楽は間違いなく今も生き続けていることを信じている。そして、ライヴやリハーサル、アウトテイクとなった曲など残っている彼らの音源が、今後何らかの形で明らかにされることを期待したい。
 

◆追記1・・・CD再発事情に関して

画像⑨ 編集盤CD

日本では世界初CD化として89年に4作目が、そして90年に残りの3枚も同じく世界初CD化として発売された経緯があり、決してメジャー・シーンで語られることはないものの人気の高いバンドだ。
(しかしTEICHIKUから出されたその4枚のCDはバック・インレイがなく、付属された背シールは透明ケースに自分で貼るという仕様で、中途半端な感じは否めなかった。)

紙ジャケはまず99年にVictorから4作目「当世仮面舞踏会」が出され、2004年にArcangeloから最初の3枚が、2016年にWasabiからは一気に4枚ともに出されている。

輸入CDでは、96年に英See For Milesから2イン1として2種が出されたが、収録時間の関係からすべてのアルバムから1曲ずつカットされていた。2009年になって英Esotericようやくリマスターを含め完全な形で発売された。韓国Si-WanからもCD化され、マーキーを通じて国内流通もされていた。

編集盤は英国盤で3種、文中でも触れているが下記の3種である。

◆追記2・・・テイチク国内盤LPの輸入ジャケット仕様盤

画像⑩ 国内盤LP

レコード会社の思いつきのような企画。輸入ジャケットを使用し、レコード盤は国内制作だった作品は以下に挙げたとおり。(他にもあったかも知れないが、私の分かる範囲で。)





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    アイルランドのプログレバンド、73年1st。室内楽調のクラシカルな楽曲で幕を開ける本作ですが、本編のサウンドはそれとは対照的に無骨なハードロックを軸にしたワイルドな作風となっています。そんなハードなバンド・アンサンブルをシンフォニック・ロックに消化しているのはストリングスの効果的な使用とキーボード・サウンドであり、非常に危ういバランスで両者を同居させることに成功している他、ハード・ロック然としていながらどこか儚なげで線の細いファンタジックさも持ち合わせ、メロディアスな楽曲にはブリティッシュ・ロック的な湿り気と品格を感じさせます。オーボエとピアノで落ち着いて聴かせるシンフォニック然としたパートからDEEP PURPLE的とすら言えるダイナミックなパートまで触れ幅に恵まれた個性的な作品であり、次作でシンフォニック・ロック・バンドとして洗練されていく前のサウンドのせめぎ合いが素晴らしい1枚です。

  • FRUUPP / PRINCE OF HEAVEN’S EYES

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    アイルランドのプログレバンド、74年3rd。その内容は「太陽の王子」を主人公に展開されるファンタジックなコンセプトアルバムであり、甘くポップセンスに溢れたメロディーとドラマチックなトータル性が素晴らしい好盤となっています。シンフォニックロックバンドとして大きく成長を遂げ、壮大なバロックサウンドを描いた前作と比べると、ずいぶん親しみやすい音へとシフトしておりキャッチーなパートが目立つようになったほか、そのコンセプト性もあってか、リズミカルで軽快な曲調を中心に収録。前2作で彼らのトレードマークの1つであったストリングスセクションはシンセサイザーに置き換えられており、そのことが楽曲の持っているポップな魅力をより一層強固なものにしています。また、演劇性にも富んでおり、御伽噺のような英国然とした世界観でファンタジックに聴かせる1枚となっています。

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  • FRUUPP / MODERN MASQUERADES

    クラシカルかつファンタスティックなアイルランドの名バンド、邦題「当世仮面舞踏会」、75年リリース

    アイルランドのプログレバンド、75年4th。キーボーディストが交代し、Ian McDonaldをプロデューサーに迎え制作された本作ですが、その内容は前作のポップ志向をさらに強め、彼らのディスコグラフィー中で最も洗練されたシンフォニックプログレへと落とし込んだ名盤。ハード路線にいきがちな彼らの演奏をストリングスで上手く中和するなど、やはりIan McDonaldの手腕が幅を利かせている点がポイントですが、新加入のキーボーディストのバンドへの貢献も顕著であり、シンセサイザーやメロトロンに加えてエレピなども効果的に導入し、今までには見られなかったジャジーなテイストも散りばめられ、楽曲により多様性と深みを与えています。シンフォニックロックの華やかさ、ファンタジックさ、そして前作の延長上にある明快なメロディーを持ち合わせた必聴作であり、彼らの集大成と言うにふさわしい1枚となっています。

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