2022年1月28日 | カテゴリー:Column the Reflection 後藤秀樹,ライターコラム
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年が改まり、我が北の地は冬の嵐が吹き荒れて白い世界が続いている。地球の温暖化が進むと、何故か冬場の雪の量が極端に増えてくるという。思い返すと、ここ数年は降雪量が少なくなってきたように思えていたものの、一度降るとそれは冬の嵐となり大雪になっているような気がする。
予想を超える雪が降ると、多くの人が家の前の雪かきに追われ、車に積もった雪を払う。一軒家や倉庫、車庫では屋根に積もった雪を下ろすことも必要になる。その上に公共交通機関はマヒし、道路は脇に積まれた雪の影響で道路が狭くなり、交通渋滞に見舞われる。その積雪が今年はかなりの量となりその影響が例年以上に顕著だ。
さらに今年の雪は気温の高い中で降ったので、湿り気を含んだその重さは半端ではなかった。雪かきをする仕事もその重さに疲弊し、雪が降る地域の者にとっては過重な仕事となり、毎日の生活に支障をきたすほどになる。降った直後に春が待ち遠しくなるこの季節。毎年そう思いながら、まだ1月・・・。
私が中学生の頃、授業中に「先生方は職員室にお戻り下さい。」と校内放送で連絡があると、生徒からは「やった!」という声が上がる。それは、雪が強く降ってきたことから授業が途中で打ちきりとなり、集団下校になることを意味するからだった。中2の冬は連日のように早い時間に集団下校となった。帰り道、吹雪の中を雪で埋まってしまった道なき道を集団で歩くと言う辛さはあるものの、単純に早く帰って友人から借りたレコードを聞けると思うと嬉しかった。
◎画像1 Pink Floyd / One Of These Days(吹けよ風 呼べよ嵐)
そんな中で聞いたピンク・フロイドの71年の『おせっかい(Meddle)』。
当時の音楽仲間にとって1曲目の「吹けよ風、呼べよ嵐(One Of These Days)」は集団下校のテーマ曲でもあった。帰り道に頭の中でずっと鳴り響いていた。(驚くべきことに、シングルカットされた同曲は当時地元ラジオ曲のヒットチャート上位に入るほどの人気曲だった。オリコンでは最高72位ながらも13週ランクインという記録が残っている。)
★音源資料A Pink Floyd / One Of These Days
窓から風吹いている外の景色を眺めながらLPのB面「Echoes」を聞くと、時間が止まったように思われて妙にその時の状況にぴたりとはまりすぎるくらいだった。その後、様々なシチュエーションの中で聞き続けてきた1曲だが、2022年の年明けに改めて聞いて、全く同じ気分になってしまった。
最初の1音が醸し出す不思議な緊張感。そして、ゆっくりとした演奏とヴォーカル・ハーモニーがじつに心地よい。昔はギルモアのギターの音色に気を取られていたが、じつはライトのキーボードが活躍している。そう思いながら身を任せていると突然荒涼とした世界に投げ出される。暗いイメージよりもホワイト・アウトのようだ。そしてキーボードの光が仄かに見えて、再び「あの音」が聞こえる。意識の中で「生」のイメージがふくらんでくる。23分を超える曲だが、その長さを全く感じさせない。50年の時を超えて、私の中に甦る。
★音源資料B Pink Floyd /Echoes
今回は、いわゆるプログレ5大バンド(ピンク・フロイド、イエス、EL&P、キング・クリムソン、ジェネシス)を、私がどのように聞いてきたかについて当時の状況を含めて綴ってみたいと思う。
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ピンク・フロイドとの最初の出会いは、シングル「夢に消えるジュリア(Julia Dream)」であり、アルバムは70年の『原子心母』であることは以前に述べた。(当コラムの第4回参照)。同じ頃シングル「青空のファンタジア(Point Me At The Sky)」も発売され、ラジオでもけっこう流れていて気になるバンドのひとつになっていった。ちょうど、国内盤として「ピンク・フロイド ベスト4」というコンパクト盤が出されていてとても便利だった。
◎画像2 ピンク・フロイド/ 青空のファンタジア(Single) + ベスト4 (EP Compact)
当時、ピンク・フロイドの曲では「絵の具箱(Paint Box)」も大好きだった。これも「サマー‘68」と同様にリチャード・ライトのコンポーズだ。海外シングル曲だったので、アルバムとしては『ピンク・フロイドの道(Relics)』(71年)に収録されていたのだが、私は英Starline盤で買ってしまった。安かったという理由だけで買ったのだが、これは失敗だった。国内盤はダブル・ジャケットで中にポートレートも入り豪華な仕様だったからだ。ずっと国内盤にこだわり続ける私としては初期の大失敗であった。(結局、後になって東芝の赤盤、黒盤のどちらも揃えることにはなるのだけれど。)
★音源資料C Pink Floyd /Paintbox
ところで、東芝盤はOdeonレーベルとして発売されていたので、レコードのセンター・レーベル部分は黒色。後に『原子心母』の英原盤を入手したときにはHarvestの黄緑色レーベルだったので大きな違和感を持ったことも懐かしい思い出ではある。
◎画像3 Pink Floyd / Relics (ピンク・フロイドの道)国内盤
その後、友人から『神秘』『ウマグマ』も借りて聞いたが、後にNHKで「ポンペイ・ライヴ」(73年3月17日)を見たことで彼らの幻想的な世界観がいっそう自分の中に広がっていった。
「追想」、「太陽讃歌」、「ユージン、斧に気をつけろ」等、驚きと共に気に入った曲はたくさんあったのだが、毎日必ず聞いていたのは2枚組『ウマグマ』の1枚目のラスト「神秘」のライヴ・バージョンだった。
★音源資料D Pink Floyd / A Sauceful of Secrets
フロイドは、73年の3月に『狂気(The Dark Side of the Moon)』という化け物のようなものすごいアルバムをリリースすることになるのだが、日本でも4月に発売された。当時のFMでは新譜段階でアルバム片面ずつ2回に分けて全曲をオン・エアされ、その時に録音したテープをずっと聴き続けた。
◎画像4 Pink Floyd / The Dark Side Of The Moon (狂気)
ある日、いつもとは違うレコード店に行くと『狂気』が大音量でかかっていて、その音があまりにも凄まじくいい音なのではっとさせられた。よく見るとオープン・リールが回っていた。家で聞くカセット・テープの音とはこれほどまでに違うのかと感心してオープン・リールが欲しくなったのだが、それはかなわぬ夢だった。ただ、今でもその時の音が頭に浮かんでくるほどに強烈な瞬間だった。
『狂気』も10曲からなるトータル・アルバムだから、その中に気に入っているトラックはそれぞれ聞く人の好みだろうが、私にとってはA面すべてということになる。それこそ、どれだけ聞いたか分からないほどだ。アイディアに満ちあふれ、緩急もついていて、前半部は効果音の絶妙の配置による緊張感に今改めて聞いても戦慄が走る。続く「Time」と「虚空のスキャット(The Great Gig In The Sky)」は永遠の名曲、名録音と呼んでもいいのではなかろうか。まあアルバム1枚が間違いなく超名盤なのだから当然のことではあるが・・・。特に「Time」のギルモアのギター・ソロ、「虚空のスキャット」のライトのピアノと女性ヴォーカルに完全に魅せられてしまった。
★音源資料E Pink Folyd / The Great Gig In The Sky
『狂気』の国内盤のアルバムには、原盤にもついていたポスターやポスト・カードといったオマケ以上に、独自に添付された32ページのブックレットがついて、詳細な彼らの歴史が掲載されていたことが決定的だった。ミュージシャンの音楽自体が重要なことは言うまでもないが、資料として音楽を語ることの重要さに気づく契機だったとも言える。
その頃の東芝のアルバムには、ブックレット・タイプの解説書がついていたことで複数の音楽評論家の文章を読むことが私にとっては大きな刺激になった。さらには、「発売中の実験音楽、或いは思考的音楽の一部」としてフロイドはもちろんのこと、サード・イヤー・バンド、アモン・デュール、ホークウィンド、ケヴィン・エアーズ、クォターマス、バークレイ・ジェームス・ハーヴェスト等のアルバム・カタログがあったことも印象的。そこでは、やはりプログレッシヴ・ロックという言葉は使われてはいなかった。一体いつ頃からプログレという言葉を使い始めただろうか。
ただし、このアルバムを自分で買うのはずっと後になってからのことになる。高校の放送部に入ってみると、部室のライブラリーとして備わる予定になっていることがわかったからだ。先輩が先に希望して発注していたものだ。届いてから毎日部室に行くたびにブックレットを眺めていた。
その後、彼らの次のアルバムは「従来の楽器は一切使わない形で・・・例えば輪ゴムをはじいた音を使って・・・となるだろう」といった衝撃的なニュースが伝わったが、これはじつに不安な話だった。確かに『狂気』は彼らのアイディアと構成力が頂点に立った作品だったと言える。そして商業的にも大成功で、次は何がでるのか・・・誰もが気になることだった。
◎画像5 Pink Floyd / Wish You Were Here
そうして届けられた作品が75年秋の『炎(あなたがここにいてほしい)/Wish You Were Here』。原盤は英Harvestだが、日本ではCBS/Sonyからの発売。それまで東芝のイメージが強かっただけに、その事実が驚きだった。さらには群青色のビニールに包まれての発売。さすがにショッキングな演出がなされていたが、最初に聞いたときには伝わったニュースとは違ってまず「普通に音楽だったこと」にほっとしたことは忘れられない。そして予想がついたように、『狂気』の大仰さは無く至ってシンプルに思える作品だった。しかし、その内容は、新たな彼らの姿とも思える深みを伴っていた。期待は大きく膨らんだことは確かなのだが・・・
彼らは、その後77年に『Animals』のアルバムを出し、79年に出した『The Wall』を巡ってのウォーターズと他のメンバーとの確執から83年の『The Final Cut』後にウォーターズが一方的に解散を宣言。残ったギルモアが解散を否定してメイソンと共に87年に『鬱』を発表しその後も活動を続ける(ライトはサポートとして参加)。当時から伝えられるニュースは彼らの関係の泥沼な様子ばかりだった。94年には久々に出した『対』が大ヒット・アルバムとなっている。(ライトが正式メンバーとして復帰)
その後、ウォーターズとギルモアが歩み寄ったような話題もあったが、本当のところは分からない。
2006年にオリジナル・メンバーだったシド・バレットが亡くなり、その翌年2008年にはリチャード・ライトが逝ってしまった。彼の創る曲に私のお気に入りが多かっただけに、その死は大きなショックだった。フロイドのアルバムをずっと聞き直し、改めて彼がバンドに貢献した大きさを感じた。
アナログ盤で初期の作品群が発売されたり、CDでの再発や記念盤が出されたりするとやはり買ってしまうが、やはり『炎(Wish You Were Here)』の頃までが一番夢中になって聞いた思い入れの深い時期だったと言える。
(なお、題名は忘れてしまったが、海賊版CDで、輪ゴムをはじいて音を作り出そうとしているのを収録してあるのを聞いたことがある。彼らが『狂気』後に本当にそうした音を模索していたのか、誰かが単にいたずら心からフロイド名義で収録したのか、その真偽の程はわからないが、興味深く思った覚えがある。)
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イエスをはじめて聞いたのも、フロイドと同様に中学時代。やはりラジオで聞いた「心の光」だった。邦題でこう書くとピンとこないかもしれないが、『サード(The Yes Album)』に収録されている「I’ve Seen Good All People」メドレーの前半部の「Your Move」のことだ。シングル盤が出ていたのだ。
◎画像6 Yes / Your Move (心の光)
ただ、フロイドとは違って、あまり感心しなかった。というより、全く印象に残っていないという方が正しい。その頃、ラジオで新たに聞いた曲をノートにメモをするクセがついていたのだが、後になって記入されていたことを思い出した。
◎画像7 Yes / Close To The Edge
しかし、次に聞いた『危機(Close To The Edge)』でそれこそ一生ものの宝物を手に入れることになる。72年9月に英国で発売されたものだが、日本ではその年の年末近くなって発売された記憶がある。これもFMで新譜として紹介されたものをエア・チェックした。A面の20分近くのタイトル曲を取り上げるのだから、FMは絶対的な情報媒体であった。
★音源資料F Yes / Close To The Edge
4パートに分かれた「危機」はすごかった。最初から最後まで夢中になって聞いた。今さら言うこともないが、複雑な曲展開ながらメロディーの展開もスムーズで、出てくる音はスリルがある。緊張感と開放感が交互にそして次々に現われることが音楽での新たな体験でもあった。中でも、ブラフォードのドラムスのスネアの独特な音と、スクワイアのリッケンバッカーのごりごりとしたベースの音の印象が強かった。もちろん,アンダーソンのハイ・トーンのヴォーカルも独特だったし、ハウのギターもウェイクマンのキーボードの多彩さも存分に味わうことが出来た。何よりも、「イントロ部分では何故ここでハモることが出来るの?」というタイミングの妙に参ってしまった。
短期間のうちにB面の2曲「同志」「シベリアン・カトゥール」もFMのリクエスト番組でオン・エアされ、しっかり録音した。どちらもA面のすごさとはまた違った面白さを確認することができた。
もっと自分にとって刺激的だったのは邦題の付け方だった。「危機」は4つのパートに分かれ「着実な変革/全体保持/盛衰/人の四季」となっていたこと。「同志」も「人生の絆/失墜/牧師と教師/黙示」となり、その点でも壮大な物語を読むような楽しみ方が出来た。特にハイデガーの「実存主義」の影響の元・・・と雑誌で紹介されたこともあり、本を探したのだが高価で手が出なかった。ずっと後になって読んでみたがそれに関してはやはり難しいままだ。
◎画像8 Yes / First Album + Fragile
絶対に『危機』を買おうと思ってレコード店に行った。深い緑色のジャケットは素晴らしい。と、同じ「Yes」のコーナーに『こわれもの(Fragile)』があった。これは聞いたことがない。その場でジャケットを開くとカラー・ブックレットが入っているではないか。ちょっと迷ったが、お得感も手伝って未だ聞いていなかった『こわれもの』を先に買うことにした。
新譜の『危機』は購入特典として、Yesのロゴが入ったショッピング・バッグがもらえたのだが(覚えている人はいるだろうか?)、バッグよりもブックレットの方が私には魅力的だった。
そして帰って「ラウンドアバウト」を聞いた途端にノック・アウト。メンバーのソロもそれぞれ面白かったが、やはり「南の空」も「遙かなる朝焼け」に夢中になった。イエスというバンドへの興味が一気に膨らんだ瞬間だった。
◎画像9 Yes / Time & A Word + The Third Album
当時、レコード店にはイエスの2枚目『時間と言葉』も並んでいたが、『ファースト・アルバム』(69年)はポリドールから発売されていたものが廃盤状態だった。
その『ファースト・アルバム』は、年が明けて(73年)1月に無事にパイオニアから再発され、収録曲を1つも知らないのにこちらは迷うことなくすぐに買った。そしてヘビー・ローテーションになるほどに気に入った。録音の古さは感じるものの、粒選りの曲が並び、やはり演奏面ではブラフォードとスクワイアのリズムがデヴュー当時から肝になっていたことが確認できた。一番気に入った曲は「ルッキング・アラウンド」だが、カバーの2曲「アイ・シー・ユー」と「エヴリー・リトル・シング」もいいし、アルバム冒頭の「ビヨンド・アンド・ビフォー」のグイグイと引っ張られるような感じも快感だったし、「ハロルド・ランド」のドラマチックさもよかった。決して上手くはないと言われ続けたピーター・バンクスのギターも、トニー・ケイのオルガンもなかなかグルーヴィだったと思う。『危機』のがっちりと構築された世界観はないものの、十分に魅力的なアルバムだった。
★音源資料G Yes / Looking Around Me
◎画像10 Yes Single
また、シングル「ラウンドアバウト」(72年4月)と「アメリカ」(72年9月)も発売されていて、前者はアルバム・ヴァージョンを3分半に編集したもの、後者はサイモンとガーファンクルのカバーだったことに驚いた。さらにそのB面には『危機』のプレ・リリースにあたる「Total Mass Retain」が収められていた。
これらのシングルは後になって聞いたのだが、やはり手許に置いておきたい音源だ。
★音源資料H Yes / Total Mass Retain (single version)
追って、『時間と言葉』『サード・アルバム』も聞いたのだが、私にとってのイエスは『ファースト』と『こわれもの』『危機』であり続けることになる。
◎画像11 Yessongs + Tales From Topographic Oceans + Relayer + Going For The One + Tormato
再発された『ファースト・アルバム』には、告知として次回作が2枚組(?)のライヴであることが書いてあった。あと、もっと衝撃的なことはビル・ブラフォードの脱退と新たなドラマーにアラン・ホワイトが加わったということだった。
実際に発売されたのは、3枚組の『Yessongs』であることは今では誰もが知っているが、発売されるまでは私の中で葛藤が続いた。その理由は、いつも行っていたレコード店では6月10日に発売されるその3枚組(4500円!)を予約すると先着10人に大きなロジャー・ディーンのイラストのパネルがもらえるというのだ。一度は何とかなると思い予約したが、普段1枚のアルバムを買うにも慎重になっていただけに、親に前借りして・・・とか、もらったパネルを持ってタクシーに乗るといくらかかるだろう・・と考えているうちに欲しい気持ち以上に不安が大きくなりキャンセルしてしまった。
結局は発売日に買ったのだが、パネルと同じデザイン、同じ大きさのポスターがもらえたことは嬉しかった。中学卒業期から高校入試があった時期なのに本当に何をやっていたのだろうとも思う。
ただ、私は肝心のそのライヴは残念ながら馴染めなかった。例えば「ラウンドアバウト」で考えると、印象的なアコースティック・ギターはエレキ・ギターに置き換えて演奏している。スタジオで聞けたアコースティックとエレクトリックの融合的な部分が好きだっただけに、「スタジオでやり遂げたことをそのままライヴで再現するイエスのすごさ!!」という謳い文句も、私にはどこか空々しく思えて残念だった。せめて冒頭とエンディングはアコースティック・ギターでやって欲しかった。とは言え、演奏力のすごさは確かに伝わってきたのだけれど・・・。私が、多くのバンドのライヴ・アルバムにのめり込めなくなってしまう契機になったとも言える。
91年の「UnionTour」の模様を音源資料として用意したが、その後のイエスのライヴでは「ラウンドアバウト」ではハウがギター持ち替えで、アコースティック・ギターをイントロ、中間部、エンディングで演奏している。これが『Yessongs』で出来ていたらなあ・・・と今でも思う。
★音源資料I YES / Round About(Live)
結局イエスもその後同じ73年に『海洋地形学の物語』を出すのだが、大らかさはあるが緊張感に物足りなさが残った。これまた2枚組ですぐには手が出なかったが。
パトリック・モラツがキーボードに交替した74年の『リレイヤー』も期待して聞いたが、悪くはない。が、正直に言えば私にはあまり面白さが伝わってこなかった。A面最後の「スーン」ばかり繰り返し聞いていた気がする。
私が大学に入ってからウェイクマンが戻った77年の『究極』と78年の『トーマト』は結構聞いた。ジャケットがヒプノシスのデザインになったことが印象的だったが、そこには私が彼らに望んでいたソリッド感があった。その後のイエスも続けて聞いていくことにはなるのだが、やはりかつてのように夢中になって聞くことはほとんどなくなってしまった。
でも、彼らもメンバー交替を含め、バンドの形を何度も何度も変えてきた。振り返るとスティーヴ・ハウが一番長く在籍していることになるのだろうか? スクワイアは亡くなってレジェンドになってしまったが、今もイエスとして活躍を続けていることに関しては間違いなくリスペクトの対象ではある。
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今改めて考えると、国内盤として73年5月にクリムゾンの『太陽と戦慄』が出ている。ここまで書いてきた『狂気』(73年)『危機』(72年)、そして『太陽と戦慄』(73年)と続いてくると今思い返してみても気分が高揚してくる。
73年はプログレと呼ばれる音楽のピークであることは間違いない。
◎画像12 King Crimson / In The Court Of The Crimson King
キング・クリムゾンという名前は早くから耳にしていた。「彼らの69年のファースト・アルバム『In The Court Of The Crimson King』が、ビートルズの『アビーロード』を蹴落としてトップに輝いた」という記事だったと思う。そして国内盤は出ていないものの、そのジャケットだけは雑誌に早くから掲載されたことがあったのを覚えている。
正直に言って、自分で持っていたくないタイプのジャケットだった。今では何とも思わないのはその内容のすごさからか、ただ単に慣れてしまっただけなのか。
余談ながら、「どうしてこんなジャケットにしたのだろう、悪趣味で絶対に欲しくないな・・・」と思ったジャケットは幾つもあった。その代表格がフリートウッド・マックの『英吉利の薔薇』とクリムゾンの『宮殿』だった。他にもプロコル・ハルムの『ブロークン・バリケイド』、サッド・カフェの『殺怒珈琲II(MisplacedIdeals)』、Greatest Show On Earthの『Horizons』、Toe Fatは2枚とも、ドイツのメッセージの『From Books And Dreams』等々・・・趣味がよくないなと思うジャケットは多々あった。
◎画像13 その昔、悪趣味で絶対欲しくないと思ったジャケット
しかし、今挙げたすべてのレコードは気が付くと、我が家に揃ってしまった時期があった。マックの『英国の薔薇』と『宮殿』を筆頭として、内容のよさがジャケットを上まっていたということなのか。アルバムを主張する上で必要なデザインであることに気付いて何も気にならなくなったのか。あまりにも慣れてしまって自分の感性が鈍感になっただけなのか・・・判然とはしないのだけれど。
クリムゾンが日本で紹介されたのは3作目の71年『リザード』(P-8049A)が最初だ。日本ではAtlanticが日本グラモフォン(ポリドール)からパイオニアに発売権の移動があり、グラモフォンからレッド・ツェッペリンの『III』(MT 2043)が70年11月に発表された直後に廃盤となり、年明け(71年1月25日)にパイオニアから『III』(P-8005A)として改めて発売されている。
クリムゾンは『宮殿』(P-8080A)『ポセイドンのめざめ』(P-8104A)『アイランド』(P-8207A)と次々と国内発売されるようになっていた。
『宮殿』をはじめて聞いたのはEL&Pの『展覧会の絵』が72年に国内盤として出た時に、ラジオでグレッグ・レイク絡みで特集された時だった。その時は「エピタフ」がかかったのだが、唖然とするほどの感動を覚えた。あとで雑誌を見て、「あのジャケットのアルバムか」と思い出すことになる。それだけに衝撃的だった。だが、すぐには買えないのが当時のつらいところ。先に書いたようにイエスの『ファースト・アルバム』を73年の1月に買ってから、受験が終るまでしばらくは封印の時期に入っていたのだ。
そして、『宮殿』は73年高校に入ってすぐに買った。本当に大きなインパクトを与えてくれたアルバムだった。「21世紀の・・・」の冒頭の機械音(Windsession)で、「あれっ、ステレオの不調かな?」とボリュームを上げた途端に大音量。まず、そこからやられた。(後のことだが、『Earthbound』を聞いた時にも同じ失敗をした。)
これ以上内容を語ることもないほどによく知られた作品になったが、全部通して聞いて、後に繰り返して聞くようになったのはじつは「風に語りて」だった。牧歌的な世界観の中に漂う詩の深みが大きな魅力だった。
「ムーンチャイルド」も当時の仲間内ではあまり評判はよくなかったが私は好きだった。後年のコンピレーションやBoxセットでは短く編集されていて後半のインプロ的な部分はカットされた形での収録が多いが、私にとってはその部分があるからこそラストのタイトル・ナンバーが際立つので重要なプロセスだと感じている。
2曲ともに寓話のような詩的な雰囲気を持った作品だが、圧倒的な「エピタフ」や「宮殿」の世界観の一方で見せてそうした味わいが初期クリムゾンの魅力であったと考えている。最近は取り上げられることが少なくなったように思えるピート・シンフィールドの詩の役割がやはり重要だった。
★音源資料J King Crimson / I Talk To The Wind
また、イエスの「ラウンドアバウト」でも感じたように、エレクトリックなロックの構成の中にアコースティックと部分が共存することで深みを感じさせていると思ったのも確かだ。
「エピタフ(墓碑銘)」「宮殿」の、圧倒的なメロトロンをバックに響くアコギのアルペジオにピアノ、そしてマクドナルドのオーボエとフルート。レイクのヴォーカルの素晴らしさ。ジャイルズの独特なドラムのセンス。これらは今聞いても素晴らしく奇跡的な作品と断言できる。その頃は、バンドの親分がフリップであるということは全く意識していなかった。
でも、この『クリムゾン・キングの宮殿』の収録曲の邦題が「21世紀のスキッゾイド・マン」となってしまったのは仕方ないが、「includingミラーズ(Mirrors)」が消えているものが多い。「エピタフ(墓碑銘)」も「(a)理由なき行進(March For No Reason)(b)明日又明日(Tomorrow And Tomorrow)」が、「ムーンチャイルド」も「(a)ドリーム(The Dream)(b)幻想」、「クリムゾン・キングの宮殿」には「(a)帰ってきた魔女(The Return Of The Firewitch)(b)あやつり人形の踊り(The Dance Of The Puppets)」がそれぞれ副題としてついている。近年ではそのことが大切にされているとは思えない。何か各曲が持っていた物語性が忘れられているように思え、その昔邦題と同時にその副題にインスピレーションをもらった者としてはちょっと悲しい。
◎画像14 In The Wake Of Poseidon + Circus
高校に入った私は、『ポセイドン』、『リザード』とリリース順にアルバムを聞いていった。
高校合格が決まった日からアルバイトを始めた。春と夏、冬の休みはほぼ毎日、そして普段でも日曜・休日も可能な限り無理はしない程度に出かけて行った。2~3日働くとLPが1枚買えるぞ・・・という思いで取り組んだ。それも今となっては懐かしい思い出のひとつだ。
『ポセイドン』はアルバム構成が『宮殿』に似ているとよく言われるが、小品「Peace」を<序章/主題/終章>として3カ所に配置した部分で新たな試みとして受けとめた覚えがある。マクドナルドが脱退した後の作品で、最初のアルバムで彼が果たした役割を考えると空白が出来たように最初は感じた。
「冷たい街の情景」と「デヴィルズ・トライアングル」(近年のCDでは3つのパートに分けられていいて便利ではある)は彼らの本質的な持ち味のダークな側面が面白いと思ったが、「ケイデンス&カスケイド」と「キャット・フード」はそれに対比させた叙情性とかユーモアとして考えるとちょっとそぐわない気がしていた。ゴードン・ハスケルのヴォーカルのせいとは思いたくない。新たにメル・コリンズとキース・ティペットが参加したという側面には注目したのだけれど。
残念だったのは、国内盤なのに『ポセイドン』にも『リザード』にも歌詞のシートが入っているだけで解説がなかったこと。当時はレコードについていた解説は貴重な情報源だったのに・・・
★音源資料K King Crimson / In The Wake Of Poseidon
ただ、タイトル・ナンバーの「ポセイドンのめざめ(incudingリブラのテーマ)」は彼らの作品中でも未だにダントツで大好きな曲だ。海の底から生まれた泡が視界全体に広がっていくような圧倒的なメロトロンの導入部、レイクのヴォーカル、ジャイルズ兄弟の繰り出すリズム、フリップのアコギ、シンフィールドのギリシア哲学を想起させる詩、私にとってはすべてが完璧だった。最後のコーラスの繰り返しも永遠に続いてくれたらなあ・・・と思わせるほど。長く国内盤を聞いて満足していたが、英国Island盤の初回プレスではそのタイトル・トラックが2分近く長いという情報を知り、廃盤リストで原盤を探した。数年がかりの探索で苦労したけれど、何とか手頃な値段で手に入れることができた。程なく40周年記念CD(2010年)からその長尺バージョンが収録されることになった。まあ、それはそれで嬉しいのだけれど。
『リザード』はハスケルが正式なベーシスト兼ヴォーカリストとなった(前作ではヴォーカルを1曲だけ担当)。ドラムスにアンドリュー・マカロックが加わっている。冒頭の『サーカス』は面白いと思った。メロトロンとアコギのアンサンブルがやはり気に入った。
しかし、一番の聞き物はB面全体を使うタイトル曲「リザード」。4つのパートに分かれるそれぞれの展開が明解で良かった。
★音源資料 L
King Crimson / Lizard (Prince Rupert Awakes / Bolero / The Battle Of Glass Tears / Big Top)
①「ルーパート王子のめざめ」は何とゲストにジョン・アンダーソンのヴォーカルが参加。ピアノは前作に続いてのティペット。悪いわけがない。終盤、ドラムスがボレロのリズムを刻み②「ピーコック物語のボレロ」へと流れる。マーク・チャリグのコルネットとロビン・ミラーのオーボエ、ニック・エヴァンスのトロンボーン、そしてティペットのピアノが見事な詩情を描き出す。ゲストの英ジャズ界の彼らが参加した作品をクレジット頼りに探したことも思い出のひとつだ。続く③「戦場のガラスの涙」はさらに「夜明けの歌~最後の戦い~ルーパート王子の嘆き」と分けられ、戦場のシーンを描き出す混沌としたアンサンブルも聞き物だ。ハスケルのヴォーカルも効果的。締めはフリップのギターが遠くから静かに戦闘の跡を俯瞰しているような情景が浮かぶ。ラストの④「ビッグ・トップ」では、すべての戦いは無意味であることを伝えるような、どこか聞いている者をはぐらかすようなワルツとなって消えていく。
ピンク・フロイドの『エコーズ』とも、イエスの『危機』とも違った感触を持つ23分の大作。バンドごとに多様な要素が魅力的で、プログレッシヴ・ロックの面白さを知ると同時に、その泥沼にどっぷりと浸っていくきっかけとなった時期でもあった。
イエスもEL&Pもクリムゾンも日本ではパイオニアから発売され、Atlanticレーベルになっていたものの、クリムゾンは英国ではIslandが原盤ということが意外だった。そんな辺りからレーベルというものの特性について興味を持ち調べていくようになったことも思い出される。
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今回は、ここまでとしておきたい。クリムゾンの『アイランド』以降については次回に持ち越し。そしてEL&Pとジェネシスに関して取り上げていこうと考えている。
じつは前回まで続けてきた『ブラス・ロック』についても自分の中では未だ終っていない。国内盤では出ていない本場、米国の知られざる作品群を取り上げていないし、東欧圏についてはもう少しリサーチした上で改めて記事にしていこうと考えている。
何にしても今年は全国的に寒い毎日が続いています。こちら同様に大雪に見舞われている所もあるでしょう。さらにはトンガの海底火山の爆発による津波(潮位上昇?)や地震の頻発、コロナもオミクロン株の猛威と、年の初めからなにかと不穏な様相もあります。ただ前向きにいい方向に向かっていくことを信じていたいものです。
今年もまたいろいろと考えてコラムに向かいます。
よろしくお願いいたします。 HG
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4枚組、デジパック仕様(トールサイズ)、ビニールに情報シール付き仕様、帯元からなし、解説付仕様、定価8900
盤質:傷あり
状態:良好
帯-
ビニールに若干経年変化があります
4枚組ボックス、情報記載シール付仕様、解説付仕様、定価8900
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯-
1枚は盤に傷あり、情報記載シール無し、若干年代を感じます
69年のBBCセッションと69年10月のアメリカ公演を収録したライヴ・アルバム。
2枚組ボックス、各CDはペーパーケース仕様、オリジナル・ブックレットと日本製ブックレット付仕様、定価4,369+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
帯にカビあり
4枚組ボックス、帯・解説付仕様、ブックレット・ファミリーツリー付仕様、定価10194
盤質:無傷/小傷
状態:並
帯無
帯無、カビあり、解説に折れ・いたみあり
音源:オーディエンスレコーディング・カセット・テープ、定価2315+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
盤質:未開封
状態:良好
ボックス裏に小さいへこみあり
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの69年デビューアルバム。プログレッシブ・ロックのスタートラインとなった記念碑的作品であり、「21世紀の精神異常者」のヘヴィーなサウンドで幕を開け「クリムゾン・キングの宮殿」の荘厳なメロトロンで終幕するまで、全く非の打ち所の無いフレーズとインプロヴィゼーションの応酬が乱れ飛びます。大きな衝撃を以って迎えられた本作は、プログレッシブ・ロック時代の幕開けを象徴する1枚として語り継がれています。
紙ジャケット仕様、40周年記念エディションDVDオーディオとHQCDの2枚組、09年リマスター、ROCKAGEキャンペーン花帯付仕様、DVDオーディオはNTSC方式・リージョンフリー、定価4200+税
盤質:傷あり
状態:並
帯無
帯無、カビあり、かすかにタバコのにおいあり、帯はミシン目で切れ背面部分のみの状態です
紙ジャケット仕様、40周年記念エディションDVDオーディオとHQCDの2枚組、09年リマスター、ROCKAGEキャンペーン花帯付仕様、DVDオーディオはNTSC方式・リージョンフリー、定価4200+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
盤キズ多めにあり、帯ミシン目に切れ目・若干折れあり
5HQCD+1DVD AUDIOの6枚組30cmLPサイズボックス、各CDは紙ジャケット仕様、帯・解説付仕様、ブックレット・オリジナルアートワークリーフレット・バッヂ・プロモ用写真レプリカ2種付仕様、DVDはNTSC方式・リージョンフリー、定価13000+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
1枚は盤に傷あり、ボックス裏に若干へこみあり、帯ミシン目に沿って切れ目・若干色褪せあり
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの70年2nd。Ian McDonaldが脱退、レコーディングには参加しているもののMichael Gilesも脱退を表明し、ボーカリストとしてのみの参加であるGreg LakeはEmerson Lake & Palmer結成へと動き始め、Keith Tippett、Mel Collinsといった新メンバーを加えるなどバンド内が慌しい状況であったにもかかわらず、その内容はデビュー作に負けず劣らずな名盤となっています。過渡期と言うこともあり正当な評価を仰げない不遇もあった本作ですが、その音楽性は前デビュー作の内容を下地にしながらも、よりバリエーションに富んだ作風となり、Keith TippettのピアノやGordon Haskelの素朴なボーカルなど、バンドに新たな表情が生まれた傑作です。
紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、初回プレスステッカー付き仕様、定価2625
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、初回プレスステッカー付き仕様、定価2625
盤質:傷あり
状態:並
帯有
若干カビあり
紙ジャケット仕様、40周年記念エディション、HQCD+DVDオーディオの2枚組、DVDボーナスはNTSC方式・リージョンフリー、ボーナス・トラック3曲、巻帯付仕様、定価4500+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
かすかにタバコのにおいあり、小さい汚れあり
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの70年3rd。前作「ポセイドンの目覚め」をリリース後、Robert Fripp、Peter Sinfield以外のメンバーは脱退してしまいますが、Keith Tippett人脈やジャズ畑の技巧派ミュージシャンを新たに揃え、インプロヴィゼーション・フリージャズ色を押し出した作風へ。中でもYESのJon Andersonがゲスト参加した20分に及ぶ表題曲は圧巻の出来であり、常に先鋭的であろうとするRobert Frippの意思を反映した素晴らしい作品となっています。
88年規格、解説元から無し、税表記なし、定価2,800
盤質:傷あり
状態:並
帯無
帯無、ファミリーツリー付き、カビあり
40TH ANNIVERSARY SERIES、デジパック仕様、スリップケース・ブックレット付仕様、CD+DVDオーディオの2枚組、ボーナストラック3曲、DVDはNTSC方式・リージョンフリー
盤質:傷あり
状態:良好
スリップケースに若干圧痕あり・スレあり
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの71年4th。全てを静観するような達観したサウンドが特徴的であり、Boz BurrellのボーカルはPeter Sinfieldのメッセージを優しく歌い上げ、空間を彩るサウンドはジャケット通り宇宙的な広がりを見せます。Peter Sinfieldは本作を持ってバンドを離れ、Robert Frippは解散を宣言、次作「太陽と戦慄」まで少しの間KING CRIMSONは形骸化することとなります。バンド崩壊ギリギリの輝きが感じられる、彼らの作品の中でも最も儚く美しい名盤です。
紙ジャケット仕様、40周年記念エディション、HQCD+DVDオーディオの2枚組、DVDoはNTSC方式・リージョンフリー、ボーナス・トラック6曲、巻帯付仕様、定価4500+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
かすかにタバコのにおいあり、小さい圧痕あり
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの73年5th。前作を発表後休眠していたKING CRIMSONでしたが、Robert Frippが当時YESで成功を収めていたBill Brufordのドラムに感銘を受けたことをきっかけに、ヴァイオリンのDavid Cross、パーカッションのJamie Muir、そしてJohn Wettonを加え再始動しました。その内容は即興演奏と実験音楽の頂点と位置づけられるものであり、フリーフォームに繰り広げられていく各メンバーの技巧と爆発的な音楽のひらめきが詰まった大名盤です。
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの74年7th。「太陽と戦慄」からの布陣であるRobert Fripp、John Wetton、Bill Brufordのトリオによるラストアルバムであり、その内容はへヴィ・メタルの原型とも言われる評価も納得の重々しいギター・リフで幕を開け、これまでの活動の集大成といった趣の幅の広さをもったものです。「クリムゾン・キングの宮殿」でプログレッシブ・ロック・シーンの夜明けを作った彼らは本アルバムをもって解散、ジャケット裏のメーター表示がレッド・ゾーンを振り切っていることが全てを伝えています。第一期KING CRIMSONの終焉は衰退の様相を見せたプログレッシブ・ロック・シーンを象徴する出来事であり、時代の移ろいを感じさせます。
40TH ANNIVERSARY SERIES、デジパック仕様、スリップケース・ブックレット付仕様、CD+DVDの2枚組、ボーナストラック3曲、DVDはNTSC方式・リージョンフリー
盤質:傷あり
状態:良好
スリップケースに軽微な圧痕あり
40TH ANNIVERSARY SERIES、デジパック仕様、スリップケース・ブックレット付仕様、CD+DVDの2枚組、ボーナストラック3曲、DVDはNTSC方式・リージョンフリー
盤質:傷あり
状態:良好
若干スレあり
40TH ANNIVERSARY SERIES、デジパック仕様、スリップケース・ブックレット付仕様、CD+DVDの2枚組、ボーナストラック3曲、DVDはNTSC方式・リージョンフリー
盤質:傷あり
状態:良好
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの74年6th。前作を最後にパーカッションのJamie Muirが脱退しRobert Fripp、John Wetton、Bill Bruford、David Crossという4人編成となったその内容は、メタリックに構築されたサウンドとスリリングな魅力に溢れたインプロヴィゼーション、そして前作の前衛性を共存させた作品であり、大半がライブ・レコーディングの素材を元に製作されていると言う驚愕の名盤となっています。全編に流れるとてつもない緊張感は特筆すべきものであり、ハードなギター・リフと硬質なリズム・セクションで聴かせる作品です。
デジパック仕様、HQCD+DVDオーディオの2枚組、K2HDリマスタリング、ボーナス・トラック8曲、DVDはNTSC方式、リージョンフリー・ブックレット付き仕様、定価3000+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
75年発表のライブ・アルバム。「RED」発表前の74年に録音されており、当時のラインナップはRobert Fripp(g)、John Wetton(b、vo)、 Bill Bruford(ds)、David Cross(vln、key)の4人編成。アルバム中3曲でEddie Jobson(vln、key)のパートがダビングされています。鮮やかなヴァイオリンの旋律を切り刻むメタリックなギター・リフ、グイグイとウネリを生み出して暴走するリズム隊。この時期ならではのパワフル且つ緊迫感溢れる即興演奏に終始圧倒されっぱなし。代表的名曲「21st Century Schizoid Man」では原曲のサックス部分をヴァイオリンで再現しており、よりヒステリックな爆発力を楽しむことが出来ます。沸点目掛けて上り詰めるRED期クリムゾンの凄さを体験出来る名ライブ盤。
紙ジャケット仕様、ボーナス・トラック1曲、初回プレスステッカー付き仕様、定価2500+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
紙ジャケット仕様、巻帯付き仕様、40周年記念UHQCD+DVDオーディオの2枚組、16年ステレオ・ミックス、ボーナストラック5曲、NTSC方式、リージョンフリー、定価4500+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
巻帯付きに軽微な折れあり、紙ジャケに若干スレあり
盤質:傷あり
状態:良好
スレあり、盤若干曇りあり
4枚組ボックス、各CDはプラケース仕様、カード4枚付き
盤質:傷あり
状態:良好
ボックスに若干経年変化があります、縁に小さい破れあり
DVD+2CDの3枚組、DVDはNTSC方式・リージョン2、日本語字幕不明、帯・解説・ブックレット付仕様、定価6980
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、圧痕あり
DVD7090XNTSC(CLASSIC PICTURES)
DVD、NTSC方式、リージョンフリー、ブックレット元からあったか不明
盤質:傷あり
状態:良好
若干スレあり、若干ヨレあり
その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの71年作4th。その内容は次作「危機」と並ぶ、プログレッシブ・ロック史に留まらず70年代ロック史に残る屈指の大名盤であり、STRAWBSからキーボーディストRick Wakemanが加入、文字通り黄金期を迎えた彼らがトップバンドへと一気に飛躍する様が鮮明に残されています。まだ「危機」のような大作主義こそないものの、「ラウンドアバウト」「燃える朝焼け」など彼らの代表曲を収録。また今作から、その驚異的なエンジニアリング技術で彼らの複雑な楽曲製作に貢献することとなるEddie Offord、そしてその後のYESのトレードマークとなる幻想的なジャケット/ロゴを手がけるRoger Deanが参加、名盤の評価をより一層高めることとなります。
紙ジャケット仕様、SHM-CD、09年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、定価2457+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
紙ジャケット仕様、CD+ブルーレイ・オーディオの2枚組、ブルーレイ・オーディオにはSteven Wilsonによるミックスを収録
盤質:無傷/小傷
状態:良好
1枚は盤に傷あり
DVDオーディオ、ボーナス・トラック1曲
盤質:傷あり
状態:
ケース不良、ケースにヒビあり、背ジャケに若干ヨレあり、ブックレットに若干折れ・内側1ページが製造上の裁断ミスにより折ってあります。
英国プログレを代表するグループ、71年3rd。John Anderson、Bill Bruford、Chris Squireに加えSteve Howeが加入。前作までのPOPさを残しつつクラシック要素が強まり、楽曲構成がより複雑且つドラマティックなものへと変化しています。大作こそ無いもののYESサウンドを確立させたアルバムです。クラシカルなものからフラメンコまで、多様なフレーズを自然に溶け込ませるSteve Howeのギターが圧巻。細かく正確に刻まれるBill Brufordのドラム、メロディアスに高音を響かせるChris Squireのベース、そして天使の歌声John Andersonを加えたアンサンブルは、瑞々しく表情豊かです。本作でバンドを去ることになるTONY KAYEによるハモンド・オルガンも、英国らしいダークな雰囲気を醸し出しており魅力的。『FRAGILE』、『CLOSE TO THE EDGE』に次ぐ人気を誇る代表作。
その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの72年作5th。その内容は前作「こわれもの」と並ぶ、プログレッシブ・ロック史に留まらず70年代ロック史に残る屈指の大名盤であり、20分近い表題曲をメインに据えたコンセプト・アルバムとなっています。Keith Emersonと人気を分かつRick Wakemanによる華麗なキーボード・オーケストレーション、カントリーからフラメンコまでを自在に操る個性派ギタリストSteve Howeの超絶プレイ、難解な哲学詞を伝えるハイトーン・ボーカリストJon Anderson、テクニカルでタイトなBill Brufordのドラム、そしてリッケンバッカーによる硬質なベースさばきを見せるChris Squire、今にも崩れそうな危ういバランスを保ちながら孤高の領域に踏み入れた、まさに「危機」の名に相応しい作品です。
デジパック仕様、スリップケース付仕様、直輸入盤(帯・解説付仕様)、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック4曲、定価1,800+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
紙ジャケット仕様、CD+Blu-rayオーディオの2枚組、ブックレット付仕様、Steven Wilsonによるミックスを収録
盤質:傷あり
状態:良好
1枚は盤無傷/小傷程度
その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの73年作。「こわれもの」「危機」で大きな成功を収めた彼らですが、本作は彼らが更なる高みを目指した1枚であり、Jon Andersonの宗教的なコンセプトをテーマに神秘的な雰囲気と独特の瞑想感、スペーシーな雰囲気で進行する良作です。全4曲から構成され、うち3曲は20分を超えると言う大作主義の極みのような作風は圧巻であり、Bill Brufordに代わりドラムにはAlan Whiteが初めて参加しているほか、Rick Wakemanは本作を最後に脱退。非常に複雑な構成から賛否両論のある1枚ですが、やはりその完成度に脱帽してしまう傑作です。
デジパック仕様、2枚組、スリップケース付仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、定価2940
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干角潰れあり
盤質:傷あり
状態:良好
ケース不良、トレーツメ一か所なし、スリップケースにスレ・圧痕あり
その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの73年ライブ作。名盤「Close To The Edge」を生み出した彼らの自信が感じられる名ライブ作であり、その内容はある種、スタジオ盤以上にファンを虜にしているほどです。もはやおなじみとなったストラビンスキーの「火の鳥」でその幕を開け、「シべリアン・カートゥル」や「燃える朝焼け」「同志」「危機」と、「ラウンド・アバウト」と彼らの代表曲をたっぷりと収録。スタジオ作のクオリティーを完璧に再現するだけでなく、スタジオ作には無いドライブ感の詰まった超絶技巧、名演の数々は全ロックファン必聴です。
その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの77年作。前作「Relayer」でRick Wakemanに代わりテクニカルなプレイを見せたPatrick Morazが脱退しRick Wakemanが再加入した作品となっています。それに伴い、Patrick Morazの即興色やジャズ色が影響した前作に比べてRick Wakeman色がバンドに再び彩りを与え、シンフォニック然としたアプローチが復活。YESらしい個性が再び芽吹いた1枚と言えるでしょう。加えて、非常にポップな印象を与える作風へとサウンドが変化しており、Doger Deanの幻想的なアートワークからHipgnosisの現実的なアートワークへの移行が興味深い作品となっています。
「こわれもの」「危機」を生んだイエス黄金ラインナップからなるABWHと、かつてイエスに在籍した主要メンバー(クリス・スクワイア、アラン・ホワイト、トニー・ケイ、トレヴァー・ラビン)が合体。8人組新生イエスがここに誕生した91年作。
EDLEAG4262/EAGCD201/GAS0000201EAG(EAGLE)
スリップケース付き仕様、ボーナストラック1曲
盤質:傷あり
状態:良好
スリップケース無し
盤質:傷あり
状態:良好
ケース不良、デジパックトレーツメ割れあり、スリップケースに若干折れあり
2枚組、初回特典ステッカー付き仕様、定価3495+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯は経年劣化あります(黄ばみ・小さい折れ・中央部分に色褪せあり)ステッカー付
70年11月21日に行われたモントルー・ジャズ・フェスティバル公演を収録したライヴ音源。収録曲は、
■ DISC 1
1. Astronomy Domine
2. Fat Old Sun
3. Cymbaline
4. Atom Heart Mother
5. The Embryo
6. Green Is The Colour
7. Careful With The Axe Eugene
■ DISC 2
1. Set The Controls For The Heart Of The Sun
2. A Saucerful Of Secrets
3. Just Another 12 Bar
4. More Blues
廃盤、DVD2枚組、デジパック仕様(トールサイズ)、ボーナス映像多数収録、NTSC方式、リージョン2、日本語字幕あり、帯・別冊ブックレット・解説付仕様、定価4,700+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯に若干色褪せあり
CD+DVDの2枚組ボックス、ブックレット・ポストカード3枚付き、DVDはNTSC方式/リージョンフリー
盤質:傷あり
状態:良好
若干スレあり
CD+DVDの2枚組ボックス、ブックレット・ポストカード3枚付き仕様、DVDはNTSC方式/リージョンフリー
盤質:傷あり
状態:良好
ボックスに若干スレあり
CD+ブルーレイディスクの2枚組ボックス、各DISCはペーパーケース入り仕様、ハードカバーブックレット・ポストカード3種付仕様
盤質:傷あり
状態:良好
ボックスに凹み・圧痕・小さい汚れあり
ブルーレイディスク2枚組、特殊ペーパーケース・スリップケース付き仕様、解説・60ページブックレット付き、日本語字幕あり、定価9000+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯-
ブルース・ロックに根ざした音楽性を持ちサイケデリック・ロックからその歩みを始め、全盛期にはRoger Watersの哲学的な歌詞と完璧なまでのコンセプト性で数々の伝説を作り上げた、世界を代表するロックグループの71年6th。その内容はサイケデリック・ロックの質感を残しながらもブルーズ・ロック、ハード・ロックのアンサンブルも取り込み、スペーシーな音像で迫る作風となっており、なんと言っても彼らを代表する1曲と言える大曲「Echoes」が大きくその存在感を放っています。ロックというジャンルに人間の精神性や虚無感など様々な要素を内包させ、音楽と言う枠組みさえも骨抜きにしてしまうような絶対的な個性に溢れた名盤であり、PINK FLOYDらしさが確立された必聴盤です。
ペーパーケース仕様、James Guthrieによる新規デジタル・リマスター、Storm Thorgersonがブックレットを監修した2011年リイシュー盤
盤質:傷あり
状態:良好
ペーパーケース取り出し口に小さい汚れあり
ブルース・ロックに根ざした音楽性を持ちサイケデリック・ロックからその歩みを始め、全盛期にはRoger Watersの哲学的な歌詞と完璧なまでのコンセプト性で数々の伝説を作り上げた、世界を代表するロックグループの73年8th。もはや解説不要なまでの英国70年代ロックを代表する傑作であり、アメリカのビルボードチャートにおいて200位以内に15年間に渡ってランクインするという記録を打ち立てたロックの金字塔です。人間の内面に潜む「狂気」をリアルに描いた作品となっており、Alan Parsonsによって丹念に編集された様々な効果音のコラージュ、シンセサイザーの効果的な登用、ヒプノシスによるジャケットアートなどトータルコンセプト・アルバムとして不朽の名盤と言えます。
ブルース・ロックに根ざした音楽性を持ちサイケデリック・ロックからその歩みを始め、全盛期にはRoger Watersの哲学的な歌詞と完璧なまでのコンセプト性で数々の伝説を作り上げた、世界を代表するロックグループの75年9th。前作「狂気」を発表しツアーも成功のうちに終了、休業解散状態であったバンドが再びシーンに返り咲いた作品であり、創設時のメンバーSyd Barrettを想起させるテーマを盛り込んだ、Roger Watersの色濃いコンセプト・アルバムとなっていますが、その内容は「狂気」のクオリティーをそのままに別なベクトルへ向けて発信した傑作です。トータル志向という意味では確かに「狂気」に軍配が上がるも、各楽曲のクオリティーは全く見劣りせず、彼らの代表作の1枚に上がることも多い名盤です。
2枚組、定価3,945+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯無
帯無、一部に軽微な折れあり、側面部に色褪せあり
94年の「対(TSUI)」ツアーの模様を収めたライヴ・アルバム。アメリカ、ヨーロッパを回る77都市、110回の公演で300万人以上を動員したツアーは「史上最大の光と音のスペクタクルショー」として今や伝説として語り継がれるツアーとなった。荘厳なピンクフロイドの音世界とともに、史上最大のステージセット、複雑怪奇な映像を写し出す大円形スクリーン、目が痛くなるほどの光の洪水(ヴァリライトが生き物のように動き回り、レーザー光線が会場中を照らし出す)、牙の生えたブタが宙を舞い、巨大ミラーボールが光を放ち、これでもかと言わんばかりの花火の嵐・・・。まさに「美」としかいいようのない、それまでのコンサートの定義を大きく変えるものであった。今作の目玉はなんといっても「狂気」全曲再演収録。75年の最後の演奏以来19年振りに94年7月のデトロイト公演で復活。ここに収録されているのは、8月ドイツ、9月イタリア、10月ロンドンのライヴより。1-(2)の「天の支配」はUS公演ではオープニング・ナンバーだったのだが、誰もが度肝を抜かれたシド・バレット在籍時の1stアルバムからの曲。
ブックレット仕様、スリップケース付仕様、2枚組、直輸入パッケージ使用、情報記載シール付仕様、定価3981+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯-
情報記載シールに若干いたみあり
PFR39BD/19439899519(PINK FLOYD)
ブルーレイディスク2枚組、三方背ケース入り仕様、ブックレット付仕様、リージョンA/B/C
盤質:無傷/小傷
状態:良好
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