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クリムゾン・キングの宮殿

キング・クリムゾン

IECP10003() 【2006年発売CD】

紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、ブックレット・ステッカー付仕様、定価2500+税。

評価:45 2件のレビュー

69年発表、ロックシーンの流れを変えた歴史的デビュー作!

69年発表、ロック・シーンの流れを変えた歴史的デビュー作!

ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1969年に発表されたデビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』は、プログレッシヴ・ロックのスタート地点となった大名盤であり、プログレッシヴ・ロックを聴くならまずはこのアルバムからと断言できる作品です。メンバーはギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストGreg Lake、ドラマーMichael Giles、管楽器に加えて鍵盤楽器(メロトロン)も担当するIan McDonald、そして作詞家Peter Sinfieldという布陣。「21世紀のスキッツォイド・マン」のオープニングから緊張感のある変拍子アンサンブルやユニゾン・フレーズが畳み掛け、「風に語りて」では牧歌的でありながら浮世離れした音世界を構築。“混沌こそ我が墓碑銘”の一節があまりに有名な「エピタフ (墓碑銘)」と、同じくリリックの幻想美に酔いしれる「ムーンチャイルド」を経て、メロトロンの洪水に溺れるシンフォニックな最終曲「クリムゾン・キングの宮殿」へ。“THE BEATLESの『Abbey Road』をチャート・トップから陥落させた”というエピソードの真偽はともかくとして、プログレッシヴ・ロック時代の幕開けを告げる衝撃的な作品であることは間違いありません。『クリムゾン・キングの宮殿』に触れずにプログレッシヴ・ロックを語ることは、まず不可能でしょう。

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  • JETHRO TULL 『THICK AS A BRICK』

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  • WISHBONE ASH 『ARGUS』

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  • GENTLE GIANT 『FREE HAND』

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  • KESTREL 『KESTREL』

    75年唯一作、メロトロンの洪水&キャッチー過ぎるメロディー、英国プログレッシヴ・ポップの大名作!

  • MIKE OLDFIELD 『OMMADAWN』

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  • RENAISSANCE 『LIVE AT CARNEGIE HALL』

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レビュー一覧

評価:5 説明不要の大名盤(8 拍手)

KCさん レビューをすべて見る

プログレの名盤と言われれば間違いなく名前が挙がるアルバムです。
3曲目エピタフと5曲目がお気に入りです。
エピタフなんてフォロワーが真似すればまず二番煎じになっちゃいますからね。
しかしまぁ、名盤には違いないんですが、個人的にはRed>>>宮殿なんですねぇ・・・
そこはやはり主観の問題なのか、それとも時代背景の問題なのか・・・
リアムタイムで聴いていたら、また違った評価だったのかもしれません。
あの時代にあってこその、大名盤なのかもしれませんね。
太陽と戦慄が1stだったらロック史はどうなっていたのだろう・・・などという無駄なことを考えてしまう今日この頃

ナイスレビューですね!

評価:4 偉大なる詩人(2 拍手)

たすけさん レビューをすべて見る

80歳でしたか。ピート・シンフィールドを思い留めるために書きます。クリムゾン・デビュー時の商品は何だったのか。疎外感、絶望、閉塞感。ここでの曲はあらゆる負のベクトルを負っているかのようです。楽曲はマネジメントされていません。マイケル・ジャイルズは叩きまくるだけですし、グレグ・レイクは雇われた歌手でしかありません。ロバート・フリップもまだロビン・トロワー・ギター塾を卒業したばかりの駆け出しギタリストです。彼ら若者たちの羅針盤になったのはシンフィールドのコンセプトでした。

せいぜいが戦争はいけないとか、愛こそが究極の欲求とかが当時のメッセージ。そこへ、お先真っ暗、21世紀も我々は分裂し続けるだろう、混沌から逃れることはできない、という歌詞を、情緒たっぷりに突きつけられたわけです。これは意識的であろうとしたユーザーを惹きつけたと思います。加えてこの盤、シングルで聴くわけにいきません。ビートルズでさえ、シングル中心だった時代にLP盤でしか買えない高級な売り方をしたわけです。クリムゾンはこの盤以外、大して売れていません。あとの盤は、商品価値がわかりにくいからです。

偶然か計算か、シンフィールドの商業的野心がこの盤のポイントです。彼らが芸術家でなく、商売人であった証拠に、誰もおかしくなった人いないでしょ(ジェイミー・ミューア除く)。けっこう生き延びているでしょ。この盤があるおかげでシンフィールドは、老後安定していたはずです。演奏しないでみんなから覚えられている人、あなただけだったですよ。安らかに。2024.11.19

ナイスレビューですね!