プログレッシヴ・ロックの中古CD豊富!プログレ、世界のニッチ&ディープな60s/70sロック専門ネットCDショップ!

プログレ、60s/70sロックCDのネット通販/買取

24時間以内発送(土・日・祝は翌営業日)、6,000円以上送料無料

COLUMN THE REFLECTION 第44回 世界同時に広がったブラス・ロックの嵐、その欧州的展開 ~伝統に彩られた芳醇な音楽性 文・後藤秀樹

世界同時に広がったブラス・ロックの嵐、その欧州的展開
                      ~伝統に彩られた芳醇な音楽性

ビートルズのサージェント・ペッパーズの衝撃、そしてウッドストックによる若者文化の改革、そしてその後に訪れる反動としてのSSWの台頭。大きく括るとそんな時代の変化の中で生まれたニューロックの一形態としてのブラス・ロックの流れは、もちろんヨーロッパにも広がっていた。

今回はそんな欧州的ブラス・ロックを眺めていくことにしようと思う。

まずは、2つのジャケットを見て欲しい。

◎画像1 Zoo/ Hard Times, Good Times + J.J.Band

ひとつは、フランスのZooの3枚目、もうひとつはベルギーのJ.J.Bandの2枚目なのだが、それらを見て思い浮かぶのは、ブラッド・スェット&ティアーズの『子どもは人類の父である(Child Is Father To The Man)』だ。明らかに意識的にそうしたデザインにしたことが分かる。そして、当然そこにはブラス・ロックの世界が広がっているはずだと考えて手にした作品だ。

しかし、今思い起こしてみても70年代初頭はヨーロッパのロック・シーンは日本にはなかなか伝わってはこなかった。

私が、ブラス・ロックの作品を探していた頃は、日本で発売されたもの以外、聞いたことのない米国盤のジャケットやクレジットを眺めてそれらしいものを探すしかなかった。

ただ、ヒントになったのはポップス系のヒット曲だ。日本のヒット・チャートにはヨーロッパ発のヒット曲がたくさん存在していた。そう言えば、かつてはシャンソンとか、カンツォーネなどは日本でも高い人気を誇っていただけに、エキゾチックで独特なメロディーは日本人の感性に合っていたと思われる。

それが60年代後半からフランスはシルヴィー・バルタン、マジョリー・ノエルらに続いて、ミッシェル・ポルナレフが次々と大ヒットをとばし、フレンチ・ポップなる言葉が定着した。イタリアでは、ジリオラ・チンクエッティミルバ、ペピーノ・ガリアルディら(「ヒロシです・・・」の「ガラスの部屋」)がヒット・パレードに並んだ。

そして、世界的な人気となったショッキング・ブルーを筆頭に、ゴールデン・イヤリングアース&ファイアが続くオランダのダッチ・サウンドがヒット・パレードの常連になった時期もあった。

個人的にはフランスのシルヴィー・バルタン「悲しみの兵士」のヒットが印象的だった。タイトル通りドラマチックな歌詞とメロディーを持っていて、バックのオーケストラ、中でもブラス・アレンジのカッコよさに惹かれた。次のシングル「あなたのとりこ」は今ではスタンダードな趣を持っているが、同様にアレンジも見事だった。(「あなたのとりこ」のほうが仏本国では先にリリースされていたが。)

そしてもうひとつ、日本で70年からヤマハ主催の世界歌謡音楽祭が開催されるようになり、世界中の音楽を身近にとらえられる雰囲気が醸成されていったことも確かだった。第1回のグランプリ、イスラエルへドバとダビデの「ナオミの夢」は多くの人にとって忘れられない1曲だろう。


あわせて、ヒット・チャートを賑わせていたのが、ヨーロッパ映画のサウンドトラックと、フランスポール・モーリア、レーモン・ルフェーヴル、サン・プルーといったオーケストラ・サウンドということも懐かしく思い出される。スペインロス・ブリンコスミゲル・リオス、トニー・ロナルドのヒット曲も個人的には懐かしい。要するにごった煮的に何でもありの、いい時代だったと振りかえることが出来る。


そんな中で、少しずつヨーロッパのロック・グループのアルバムも70年初頭には日本で紹介されるようになってくる。思いつくものを挙げていくと、

東芝からのアモン・デュールII(独)、カン(独)、ディアブロス(Los Diablos)(スペイン)、ディナスティ・クライシス(Dynastie Crisis)(仏)、ウォーレス・コレクション(Wallace Collection)(ベルギー)・・・。

フォノグラムからルシファーズ・フレンド(独)、アフロディテス・チャイルド(ギリシア)、エクセプション(蘭)・・・。キングからはズー(仏)、マグマ(仏)・・・。ポリドールからはフォーカス(蘭)、ゴールデン・イヤリング(蘭)・・・。コロンビアからはアリス(仏)・・・。

そんな中、73年にひとつの転機を迎える。

テイチクからジャーマン・ロックがシリーズ化、Basfレーベルからジョイ・アンリミテッド(Joy Unlimited)を皮切りに、Brainレーベルからはジェーン(Jane)、グローブシュニット(Grobschnitt)を中心としたラインナップが順調に発売されるようになった。テイチクはそれまでもSonetレーベルを持っていたことから北欧のビート・バンドが発売されていたのだが、スウェーデンのメイド・イン・スウェーデン(Made In Sweden)等もアルバムが出されていたことは驚きではある。

東宝レコードからはBYG、Vogueレーベルを中心にしたフランス系が、フランソワーズ・アルディ、デヴィッド・アレンズ・ゴングの初期作を中心に、マルタン・サーカス(Martin Circus)やシステム・クラプーチック(Le Systeme Crapoutchik)、エクスペリエンス(Experience)らが次々と登場した。

さらには、73年秋にパイオニアからManticoreのPFMの『幻の映像』(伊)がピート・シンフィールドの「Still」と同時に発売されたことは、当時ひとつの事件でもあった。それは、音楽誌に発売告知が出たときに、だれもがいち早く「Still」をどう手に入れるかを考えていたはずなのに、聞いてみるとシンフィールドのソロ作以上に『幻の映像』のとんでもない素晴らしさに圧倒されたという経緯があったからだ。

その後、79年にキングからユーロ・ロック・コレクションが発売されて、ヨーロッパのロックもプログレ系を中心に浸透していくことになるのだが、その辺りの経緯は別の機会に紹介することにし、話を欧州ブラス・ロックへと戻すことにしよう。




*フランスのブラス・ロック*

◎画像2 Martin Circus

私がフランスを意識して最初に聴いたロックバンドはマルタン・サーカス(Martin Circus)だった。東宝レコードという邦楽中心だった会社が73年に海外部門を打ち出したと思ったら、いきなりデヴィッド・アレンのゴング(Gong)が紹介されて驚いたが、続いて出されたフランス勢がマルタン・サーカスだった。彼らのファーストはライヴ盤、セカンドは2枚組という変則的な登場だっただけに、無名のバンドとしては売り方が難しかったと思われる。そこで日本での3枚目として出されたのが『人生は夢だ』という日本独自の編集盤だった。ベースとなるのがセカンドの2枚組の1枚目をベースにして、アルバム冒頭に本国でのデヴュー・シングルとなった「人生は夢だ」を加えたもの。やはり73年に発売。

何といってもその「人生は夢だ」が名曲だった。彼らのことをブラス・ロックとしてとらえている人はほとんどいないだろうが、この曲でのソロ・トランペットがじつに効果的だった。マルタン・サーカスを立ち上げた管楽器担当のジェラール・ピサーニ(Gerard Pisani)がいたことで、彼らの演奏面での個性が表われていたと思われる。彼はジョニー・アリディのバックで活動していた実績を持っていた。

★音源資料A Martin Circus / Tout Tremblant de Fievre (人生は夢だ)

試聴 Click!

彼らは70年代後半まで活動を続けるが、デヴュー当時のシアトリカルなイメージが印象深い。画像2の右端のジャケット裏写真にはメンバー全員が白い仮面と衣装をまとっている姿が写っているが、なかなか怖いものがある。このアルバムを知る前に、日本では横溝正史原作『犬神家の一族』の映画が公開され、その中で印象的な白仮面の男が登場する場面を見ていたこともあり、イメージがダブって一層怖さが増した。

ジャケットの表にも、被り物を身にまとったメンバー写真があって、ステージでの様子を想像することが出来た。ただ、彼らは母国語であるフランス語で歌っていたことから、全世界的な成功には至らなかったが、アンジュ(Ange)と並ぶ存在だったのだろう。日本では本国での3作目『III』まで発売されたのだが、残念ながら管楽器担当のジェラール・ピサニはこの『人生は夢だ』で脱退してしまう。ひとつにはソロとして活動を目指したようだが、シングルを出したのみで再びジョニー・アリディのバック・バンドに戻ってしまった。

マルタン・サーカスでもう1曲、非常に人気の高いキラー・ナンバー「恋のセネガル」も聴いていただこう。テーマ・リフのギターとのユニゾンの管楽器が素晴らしい。ただ、この映像は冒頭の白仮面が結構怖いので閲覧注意です(笑)。

★音源資料B Martin Circus / Je M’Eclate Au Senegal (恋のセネガル)

試聴 Click!

フランスから、もうひとつはズー(Zoo)彼らは英語で歌っていたこともあり、世界的にもその認知度は高い。アルバムは69年にデヴューし72年までに3枚残しているが、もう1枚フランスの女性ヴォーカリスト、ニコレッタ(Nicoletta)71年のアルバム『Visage』にも参加している。先にも触れたとおり、日本では3作目『Hard Times,Good Times』が『ズー/ファンタスティック・デヴュー』というタイトルで72年にキング・レコードから発売されていた。

◎画像3 Zoo

彼らは9人編成で、サックス2人トランペットがいるが、面白いのはそのメンバーがヴァイオリンやヴィオラを奏でる場面もあるところ。結成当初は、メンバー間の音楽性の違いが顕著で最初のアルバムではブルース色の強いナンバーもあったが、メンバー・チェンジの末、堂々たるブラス・ロックを演奏するようになった。

★音源資料C Zoo / Hard Times, Good Times

試聴 Click!

ズーの最初のヴォーカリストだったジョエル・デーデ(Joel Dayde)はファースト・アルバム後にソロ・アーティストに転向し、71年「マミー・ブルー」をはじめ多数のシングルと2枚のソロ・アルバムを出している。日本でも競作盤のひとつとして「マミー・ブルー」のシングルも、2枚目のアルバムにあたる72年「ジェザエル(White Soul)」も発売されていた。アルバムの方は、バックにはマイケル・ジャイルズリック・ウェイクマンも参加し,緩急のついたなかなかの力作となっていて面白かった。その作品にもバックでしっかりとした演奏を聴かせる元ジャズ畑のベテラン・ブラス・メンが入っているのも特筆だ。

◎画像4 T.N.T.H + Synthesis + Magma

フランスには他にも、T.N.T.H(‘71)とかSynthesis(’73)等の未CD化の作品がまだまだ埋もれている。

そしてあのマグマ(Magma)もその強烈な音楽性を支えた本格的なブラス・セクションを含んでいた。日本では74年に3作目にあたる『呪われし地球人たちへ(Mekanik Destruktiw Kommandoh)』が唯一発売され、私は出た時にいつものレコード店の視聴ブースで聞いたが最初の印象はただただ驚き、おののいてしまった。タイトルもおどろおどろしいが、コバイア語なる架空の言葉に彩られた呪術的なコーラスに圧倒され、レコードは買わずに宣材のパンフレット(彼らのマークを模った円形のもの)だけをもらって帰ってきた思い出がある。




*オランダのブラス・ロック*

◎画像5 Ekseption 1~5 (‘69~’72)

オランダといえば、まずエクセプション(Ekseption)の名前が浮かんでくる。ブラスを中心にクラシックの有名曲のカヴァーを多数取り上げたことで知られるが、プログレ・ファンにはキーボードにリック・ヴァン・ダー・リンデン(Rick Van Der Linden)がいたことが大きなポイントになっていると思われる。

しかし、エクセプショントランペットライン・ヴァン・ダー・ボロイク(Rein Van Den Broek)が1958年に始めたジョーカーズが元になり、65年エクセプションに改名したところでスタートとなる。リック67年に加わり、69年に最初のアルバムで、『運命』の実際のオーケストラ・テープに続けてバンドの演奏が始まる「The 5th」で、ヨーロッパ中のポップ・ファンを驚かせた。その後76年までに6枚のアルバムを出すのだが、ブラス隊以上にリックに注目が集まることになってしまう。単にキーボードをこなすだけでなく教会オルガンまで本格的に弾いてしまうのだからその実力が目立っても仕方が無い。

日本では4枚目のロイヤル・フィルとの共演を含む盤を除いて、他の5枚はフィリップスが新譜として本国とほぼ同時期に発売していた。

私が最初にエクセプションを聞いたのは70年発売の『3』だったが、最初から結構気に入った。特に2曲目のオリジナル曲「B 612 」シカゴ的なブラス・アンサンブルも聴くことが出来て面白かった。

★音源資料D Ekseption / B 612

試聴 Click!

リック・ヴァン・ダー・リンデンは、67年にエクセプションに加わり、69年から74年までに6枚のアルバムを発表後、トレース(Trace)でキーボード・トリオとして74年から76年までに3作品を出している。その間もエクセプションリックの後任にハンス・ジャンセン(Hans Jansen)を迎え、2枚のアルバム『Bingo』(74年)『Mindmiller』(75年)を出し続けた。しかし、トレースの活動を終えた後、リックは78年に再びエクセプションに加わり『Ekseption’78』を発表する。その後もソロ・アルバムを含めいくつかの活動もあるものの基本的な活動はあくまでもエクセプションとして94年まで関わり続けた。

その気になれば世界的なキーボード・プレイヤーになった(かもしれない)リックが、自らの出発点を大切にしたという事実には感じるものがある。ただ、他のメンバーにとってはどうだったのか? 彼の不在中にスピン(Spin)というバンド名を変えて76年、77年に2枚のアルバムを出しているのだが、そこではオリジナル曲をフュージョン的に演奏する姿に伸び伸びとした開放感を見せているのだけれど・・・。

エクセプションでもうひとつ、演奏を途中で止めてリックがブラス隊に指示を出す(!)という珍しい映像があるので見ていただこう。

★音源資料E Ekseption Play “Alla Turca” from Piano Sonata no.11 Mozart

試聴 Click!

有名どころでは、ソリューション(Solution)もその仲間に入るだろう。トム・バーラージ(Tom Barlage)が唯一の管楽器奏者だが、結成当時はやはりBS&Tの影響を受けていたという。

◎画像6 Solution + Crazy Mabel + Werehouse

71年に最初のアルバムをCatfishから出し、72年セカンド『Divergence』Harvestから、73年、74年Rocketからとは次々とレーベルが変わるが音楽性の芯となる部分は一貫していた。日本では4作目の74年の『透明な風景(Fully Interlocking)』が発売されていた。アルバムを追うごとに、より洗練され聞きやすい雰囲気になっていった。ここでは、フォーカス『Moving Waves』の「Eruption」中ヤン・アッカーマンのギター・ソロで知られる「Tommy」の原曲である「Divergence」を72年の同名アルバムから聞いていただこう。
 
★音源資料F Solution / Divergence                   

試聴 Click!

私もCD化されてカケレコで買って初めてその音を聞いたクレイジー・メイベル(Crazy Mabel)もブラス・ロックだった。それにしても何故こんなジャケットにしたのだろう。LP時代に手に取ったかもしれないが、すぐにその手を引っ込めてしまうタイプのジャケットだった。肝心の音楽の方はなかなかよかったのだけれど・・・。

オランダにはウェアハウス(Warehouse)というバンドもあった。72年にImperialから唯一のアルバム『Powerhouse』を出しているが、7人編成で管奏者はサックスとトランペットのふたりで端正な演奏を聴かせている。しかし未CD化。




*ベルギーのブラス・ロック*

◎画像7 Jass & James + J.J.Band

今回の冒頭で触れたJ.J.バンド(J.J.Band)。2枚のアルバムを出している。恐らく、バンド名を聞いたこともない人が多いのではないかと思うが、J.J.とはジェス&ジェームス(Jess & James)という兄弟デュオのことで、68年に活動を開始している。そのバック・バンドがJ.J.バンドということになる。ジェス&ジェームスはポルトガル出身だが、政情不安から逃れて59年にベルギーにやって来た。

67年シングル「The End Of Me」でデヴューし、続く「Move」ヨーロッパで大ヒットした。68年アルバム『Move』を発表。アルバムの名義がJess & James and the J.J.Bandということで、なかなか面倒なネーミングだった。まずは当時の演奏の様子がTV映像として残っているので見ていただきたい。

★音源資料G Jess & James / Move

試聴 Click!

時は68年、曲調もソウル系のダンスナンバーだ。(ゴーゴーガールズが舞台で踊っていて、時代を感じさせる別バージョンも存在する。)バックのブラス・セクションを加えた演奏が見事で、この後ジャズ・ロック方面に方向を定め本格的に独立してJ.J.バンドとなるわけだ。残ったジェス&ジェームスはやはりソウル・ジャズを目指して2人名義で活動を続けることになる。

J.J.バンドは新たなメンバーを補充し8人組として70年にポリドールから、71年にCBSからアルバムを出す。どちらも曲が粒選りで、編曲もBS&T、シカゴの影響下に練られていて素晴らしいブラス・ロックになっている。曲の明るさとコーラスはライトハウスに似たところがある。是非、聞いてみることをお勧めしたい。ファーストは1度CD化されているが、セカンドは未だされていないことが信じられない。

★音源資料H J.J.Band / Changing Face

試聴 Click!

私はこの2作品ともにベルギーを訪れたときに見つけた。最初オランダ、ベルギーに出かけ、ベルギーのブリュッセルの街が気に入りその後2度訪れた。もう20年近く前のことになる。グランプラスという街の中心の昔のギルド・ハウスに囲まれた広場が大好きで、その周辺をそぞろ歩きすると有名な「小便小僧」の像が現われる。冒頭に紹介した2枚目のアルバムのジャケットはその像の前で、メンバー全員それぞれが「小便小僧」のミニチュア像を抱えて収まっている。

近くのレコード店で何枚かのレコードを買った。店主が値段をチェックする中で、件の2枚目のアルバムを見つけると、取り出して「これはすぐそこで撮影されたものだよ。」と教えてくれた。もう既に「小便小僧」には寄った後だったのだが、おおげさに驚くととても喜んでくれた。当然値引きをしてくれた。

私はベルギー・ビールが大好きで、旅行中は昼から街のカフェで飲んでいたのだが、彼の地のビールはアルコール度が高いので、飲み過ぎると腰が立たなくなることを学んだことも思い出だ。

BS&Tのファーストでメンバーが子供を抱き、その顔がメンバーにすげ替えられているのと同じモチーフととらえていい。それゆえに、「BS&Tの影響下にある!」と直感してしまったのである。

◎画像8 Plus + Placebo

このJ.J.バンド名義としては2枚しかアルバムを残さなかったが、72年に主要メンバーはそのままにプラス(Plus)と名を変えてアルバムを1枚Pink Elephant(’72)から出している。驚くべきことにこの作品のCDは日本でもP-vineから紙ジャケットとして2012年に出ている。新たなヴォーカリストの歌い方とパーカッションの使用が増えたこともあって幾分ソウル寄りになった印象を受けるのだが、端正なブラス・アレンジは健在だったので嬉しい。また同時期、ジャズ畑のキーボード・プレイヤーであるマーク・モーリン(Marc Moulin)プラシーボ(Placebo)を結成し、J.J.バンドのギタリストとベーシストが参加している。71年から74年までに3枚のアルバムを発表している。ファンク・ジャズからフュージョン風な展開を見せているが、バンドには管楽器も4人含まれていて、その演奏部分は私にはブラス・ロックの名残のように聞こえてしまう。この3作品も日本ではP-vineから紙ジャケCDとして発売されていた。

また、袂を分けたジェス&ジェームスだが、単独名義のアルバムも面白いので聞いてみてほしい。


ベルギーは他にもShampoo71年のアルバム『Volume One』もある。クールなジャズ・ロック的展開でこれも面白い。かなりブラスも活躍するのだが、それ以上に疾走感のあるヴォーカルとコーラスが新鮮だった。こちらもCD化されている。




*ドイツのブラス・ロック*

◎画像9 Satin Whale + Out Of Focus

ドイツのロック・バンドはサックスやフルートが一人加わっているといった形が多く、他国のようにブラス・ロックと呼びにくい点が特徴と言えばそうなるかもしれない。

例えば、サテン・ホエール(Satin Whale)75年のアルバム『ロスト・マンカインド』の1曲目「Six O’Clock」。これは、日本では79年の『キング・ヨーロピアン・ロック・コレクション』の記念すべき第1回発売の1枚だが、私はサテン・ホエールというバンドをそこではじめて聞いた。そして、久し振りにブラス・ロックを聴いたような気分になったことを思い出す。サックス担当者はDieter Roesburg。彼らは74年から81年までにライヴを1枚含んで8作品を残している。

★音源資料I Satin Whale / Six O’Clock

試聴 Click!

ドイツのロックを聞いてきて一番びっくりしたのが、アウト・オブ・フォーカス(Out Of Focus)のアルバムだった。68年暮れに結成され71年『Out Of Focus』『Wake Up!』という、ジャーマン・ロックともクラウト・ロックとも呼ばれるバンドに共通したゲルマンの森を思わせる暗い世界を描き出していた彼らだが、72年の3枚目の2枚組アルバム『Four Letter Monday Afternoon』で大きな変貌を見せたのだ。ほぼ全編で壮大なブラス・オーケストラの演奏が繰り広げられていたのだ。ここでは、17分を超えるアルバム冒頭の前半を聴いていただこう。

★音源資料J Out Of Focus / L S B Part 1

試聴 Click!

結局、彼らは72年の3枚目のこのアルバムが最終作となったが、74年まで活動を続け、未発表となった音源が後年CDとなって3種類リリースされている。アルバムを順に聞いていっても、謎の多い不思議な感じがつきまとっていたのだが、「最後に何故このブラス?」という思いも含め、彼らに関する謎は解決できないままだ。

◎画像10 Emergency

そして、エマージェンシー。このバンドはサックス系の管楽器のHanus Berka率いるジャズ・ロック系のバンドだが、Brainから71年から74年までに4枚の作品を出しているが、メンバーの変更も多くアルバムごとに雰囲気が違っている。それでもファーストは71年という時期もあり、客演にトランペットを招きブラス・ロック的演奏がより濃厚だ。

★音源資料K Emergency / Springtime

試聴 Click!

◎画像11 Roundhouse + Panta Rhei

独Harvestに72,73年に2枚のアルバムを残すラウンドハウス(Roundhouse)も3管を含む7人編成のブラス・ロック・バンドだ。彼らはスイス出身らしいのだが、ドイツ原盤となっている。ヴォーカリストはBS&TのD.Cトーマス的な歌声を持っていて、その影響を感じると共にじつに理想的なブラス・ロックを演奏するバンドとして印象に残っている。

★音源資料L Roundhouse / If You Know

試聴 Click!

最後に旧東独(DDR)のパンタ・レイ(Panta Rhei)を紹介しておこう。4管と女性ヴォーカルを含む9人編成のバンドだが、公式には73年に1枚のアルバムを出しただけになっている。(しかし、CDとなった2008年のベストでは16曲、2020年には2枚組アンソロジーとなり30曲収録と大きく膨らんでいて驚かされた。活動時期は71年から75年となっていて実体は完全にはつかめないのだが、メンバーは11人になった時期もあったようだ。ヴォーカルにはドイツ国内で成功を収めるヴェロニカ・フィッシャーがいて、他のメンバーはカラット(Karat)として70年代後半から活動を続けている。その中の何枚かは聞いたことがある。国内の政治的事情にも関係がありそうで謎は多いバンドだ。

そのアンソロジーの中に、あのリチャード・ハリス「マッカーサー・パーク」(ジム・ウェッブの作品だが、多数のカヴァーを生み、ベガーズ・オペラのヴァージョンも印象的)の中間部のインストを取り入れた曲が気になった。73年の唯一作には収録されていないし、シングルにもなっていないと思われる上に、ヴォーカルはヴェロニカだから同時期の録音に間違いないと思われる。

★音源資料M Panta Rhei / Prometheus

試聴 Click!



**********************************************



ここまで思いつくままに、ヨーロッパのブラス・ロックを取り上げてきた。と言っても、日本で早い頃から紹介されたフランス、オランダ、ドイツを中心に考えた。もちろん、他にもたくさんの国があるのですべてを網羅するのはここでは無理だが、今回私のメモの中にリスト・アップしたものを名前だけでも紹介しておこう。

◎画像12 Czechoslovakiaのバンドから

特に、旧共産圏のバンドについて考えていくと、特にかつてのチェコスロバキアはものすごい。JazzQをはじめBlue Effect、M Fffect、Flamengo等を含めた昨年CD紙ジャケ化された「チェコと日本の外交関係100周年を記念」した作品群もあるので、この辺りについては,この場で簡単に紹介してしまうよりも、また別の機会に取り上げたほうがいいと考えたので割愛することにした。ご了承願いたい。


ただ1曲だけ、プログレス・オーガニゼーション(The Progress Organisation)の71年の『Barnodaj』(Supraphon)に収録された「Ptacnik」だけ紹介しておきたい。

私は最近になって知った4人組なのだが、ゲストに女性ヴォーカル、ブラス、ストリングスも入れて壮大な雰囲気の作品になっている。よく調べていくと、80年代に突入した頃に注目されたプログレス2(Progress 2)の前身バンドになる。なるほど、プログレ的な感性は71年当時から持っていたことがわかった。こちらもCD化されている。女性ヴォーカリーズにブラスが加わることで、今はじめて聞いてとても新鮮に聞こえた。ぜひ聴いてみて欲しい。

★音源資料N  The Progress Organisation / Ptacnik (1971)    

試聴 Click!


<スウェーデン>

◎画像13 Modern Music Band + Feta Heta Linjen + Appendix + Splash

まずは、シカゴ「僕らに微笑みを(Make Me Smile)」の絶妙なカヴァーを聞かせるモダン・ミュージック・バンド(Modern Music Band)が興味深い。72年Sparkレーベルからの唯一作の1曲。彼らは8人編成でホーンはシカゴと同じ3管。明らかにシカゴの影響を受けているのだが、ヴォーカル部分のメロディーだけがシカゴと分かるものの、イントロからエンディングまで曲全体が彼らのオリジナルのように聞かせていることが凄い。

★音源資料O Modern Music Band / Make Me Smile

試聴 Click!

スウェーデンには他にジャケットも刺激的なフェタ・ヘタ・リンジェン(Feta Heta Linjen)が71年に、そしてカンタベリー系ジャズ・ロックを思わせるアペンディックス(Appendix)も73年に唯一作を出している。しかし、どちらもCDにはなっていない。

他に本格的ブラス・ロックとしてスプラッシュ(Splash)がいる。72年と74年の印象的な2作品がCDになった際、私はカケレコに入荷した段階でその存在を知った。8人編成で管は4人。明らかにシカゴを意識した部分が多く聞き応えは十分にある。


<ノルウェー>

◎画像14  Undertaker’s Circus

アンダーテイカーズ・サーカス(Undertaker’s Circus)の73年の唯一作『Ragnarock』はCD化も再発LPとしても出されている。アルバム・タイトルの『ラグナロック』とは北欧神話に因んだもので、本来の「Ragnarok」の最後を「Ragnarock」にしたもの。「ラグナロク」その言葉をバンド名にしたスウェーデンのバンドもいたのでちょっと紛らわしい。自体CDには11人がメンバーとしてクレジットされているが、ジャケットの人数とは合わない。クレジットを信じると6人が管楽器(!)。詳細は不明。しかし、ブラスの数が多いだけでなく、リズムのバック・サウンドも大編成バンドとしてさすがに迫力がある。ここではテレビ映像を見ていただこう。

★音源資料P Undertaker’s Circus / Ragnarock

試聴 Click!


<イタリア>

◎画像15  Nicosia & C.Industia Musicale

CD化されているニコシア&インダスティア・ムジカーレ(Nicosia & C.Industia Musicale) の 『Una Favola Vera 』(Fonit ’73)があるが、これは清々しく美しいブラス・アンサンブルとイタリアらしい渋いヴォーカルとの一見アンバランスな取り合わせがまた面白い。考え方によってはOsannaのエリオ・ダナ(Elio D’Anna)のサックスの導入もMaxophoneの2人の管楽器の参加も(曲によっては)ブラス・ロックの仲間に入れられそうだ。特にMaxophoneのホルン担当者の存在は、初めて聞いたときに驚き新鮮だったことを思い出す。


<スペイン>

◎画像16 Connexion + Grupo Oz + Maquina

日本でもCDとして輸入盤仕様で出されたコネクション(Conexion) の 『Harmony』 (Movieplay ’73)がまず頭に浮かぶ。あまり人気は無いようだが、私は大好きな作品の一つ。また、ソウル系になるかもしれないし、何と(!)メキシコ経由のアルバムなのだがGrupo Oz / Same(Diresa ’73)がスペイン原盤として浮かんでくる。

また、先ほど挙げた独のアウト・オブ・フォーカスのように、突然ブラス・ロックに姿を変えたマキーナ(Maquina)。それはセカンドの71年の『En Direct』でこちらも2001年にCD化されているのだが、LPでは2枚組のライヴ録音だったことに驚いた。


<ハンガリー>

◎画像17 Bergendy

71年から75年までの4枚のアルバムがCD化されているベルゲンディ(Bergendy)。彼らはオメガ(Omega)と並んで自国では国民的なバンドのようだ。60年代初期から活動しているが、基本的にはポップスを4人のブラスを入れて演奏している印象で、71年の最初のアルバムは当時の世界的なヒット曲のカヴァー・アルバム。ディープ・パープルの「ブラック・ナイト」やシカゴの「長い夜」に混じって、マンゴ・ジェリーの「イン・ザ・サマータイム」まで飛び出すので面白いのだが、昔日本にもあった匿名バンドの演奏でヒット曲を集めたレコードのお手軽さも見えてしまう。ジャケットの印象もそれ以後と大きくイメージが異なっている。

しかし、時代に合わせ72年の2枚目以降からロック色を強めていき、特に73年の3枚目『Herfo』はLP2枚組のトータル・アルバムになっていて凝った音作りも聞かせる。ただ、基本的にハンガリー的ポップな感覚がコアにあるので好みは分かれてしまうかもしれない。70年中期にはフュージョン、後期以降は再びポップスやダンス・ナンバーと時代の流れに合わせて幅広く演奏している。


<デンマーク>

◎画像18 Thors Hammer + Trouble + Fjara + Def Cism

CD化もされて知られている作品をまず二つ。まずはソーズ・ハマー(Thors Hammer)の71年作品。管はサックス担当の1人だが、6人のアンサンブルのバランスがよく聞きやすい。何度もCD化され聞く機会もあって評価の高いプログレの逸品と言ってもいいだろう。

もうひとつはトラブル(Trouble)の『After The War』。CDとしてカケレコでも紹介・販売されたのでお持ちの方も多いだろう。これは70年Sonetから出たのだがジャケットの老婆の印象がちょっと強すぎるかな。メンバーにはジャズ・ミュージシャンが多く、ホーンは2人。ベースのニールス・ヘニング・ペデルセンの名はジャズ畑ではよく知られている。ただ彼はダブル・ベースを演奏する印象が強いのだが、ここではフェンダー・ベースを弾いている。エレキ・ベースを弾いている作品は結構珍しいのではなかろうか。冬の夜にくつろぐ雰囲気を持ったジャズ寄りのジャズ・ロックと呼べるように思える。

他にもフジャラ(Fujara)73年のCBS盤は幾分フォーク、民族色の強い音楽性。デフ・シズム(Def Cisum)74年のEpic盤等はブラスが炸裂する場面もあるのだが、メロディーがポップ寄りなので好き嫌いが分かれそうだが、ひとつのブラス・ロックとして名前を挙げておこう。


**********************************************



◆今回のアウトロ

ここまで6回にわたって(半年間!)ブラス・ロックについてまとめてきたが、まとめているうちに難しさが伴った。形式も含めて私の責任ではあるが、そのことを如実に感じられた方が多かったのではなかろうか。何か資料をまとめ原稿にしながらも、ずいぶん迷いながら進めてきたのが本当のところだ。

純粋にブラス・ロックでスタートしたBS&Tやシカゴの影響力(ブラスの強力さを意識づけた表現法)は間違いなく大きな波及を見せたが、それに続くバンドに関しては、その背景が当然のことながら色々あったわけだ。ブラス・ロックを売りにして「シカゴに続け!」と感じられるバンドもあったのだが、勢いだけでアルバムを出しても1枚のみで消えていったバンドもかなりの数に上る。またバンドは続いても、ブラスに執着せずに違う方向に向かったバンドも多い。

ただ、音楽は悔しいことにその時代の変化に対応を迫られてくる。

今回、意識的に60年代後半から73年頃までの作品を選ぶことを考えていたのだが、作業を進めていくうちに自然とその時期のバンドと作品がセレクトされていく結果となった。それだけに73年から74年がブラス・ロックの最終段階にあったという思いについてはより強くなった。



 
今、手許に懐かしい雑誌「ADLB」の2号(’74 Winter)がある。ジャズ専門誌として知られるSwing Journal社が当時、新たに出したMook本的な雑誌だが、時代の音楽変化を視点として鋭く切り込んだ革新的な内容になっていると思う。発行されてすぐの73年の暮れに買った1冊なのだが、高校生だった私にはとても刺激になった。中に出てくるアーティストは、マイルスやコルトレーン、チック・コリア、ジョン・マクローリンに並んで、クリムゾンやフロイド、EL&P、クリーム、BS&T、スライ&ファミリーストーン等々、さらには当時一連のバッハの演奏で注目を浴びたクラシックのアンソニー・ニューマン等も取り上げられたことで新鮮な思いで読んだ。気になることがあると時折読み返すことが多く、資料として今も手放せない一冊である。

あらゆる音楽ジャンルが渾然一体となったところに新たな音楽の形が生まれる。それを同書ではNew Soundsと呼んでいた。その言葉も定着しなかったが、未だ、クロスオーバーとかフュージョンという言葉も生まれていない頃だったことを思い出す。

日本でピンク・フロイドの『原子心母』の帯に記された言葉「プログレッシヴ・ロック」が最初というのは確かなことだ。しかし、実際にその言葉が広く使われるようになるのは、ややしばらくしてからのことだったと記憶している。それに比べ、「ブラス・ロック」という言葉はジャンルを表わすというよりは、説明上便利な言葉として便宜上使われてきたものだった。

それゆえに、「ブラス・ロック」をテーマとしてまとめていくことは難しさが伴うことは分かっていたことだが、作業を進めているうちに「ブラス・ロック」を旗印として掲げたバンドは、より「ジャズ・ロック」「プログレッシヴ・ロック」に近づいていくことが多いことも改めて確認することができた。特に、前回の英国、そして今回のヨーロッパを取り上げていくうちに確信に近づいてきたような気がする。


「誰かがやりそうに見えて、じつは誰もやっていない」テーマを掲げるというのが私のコラムの立ち位置と考えてきたが、「ブラス・ロック」に関しては,カテゴライズは難しいものの、やはり魅力的であるという結論は変わらないので、是非一度どこかで大きくまとめてみたいと思う。ただ肝心の本場、米国編はこれからになるのだが・・・。

さて、新年一発目はどうしようか。



 ********    ********    ********    ********

それにしても便利な時代になったものだ。今回紹介しているバンドは すべてYoutubeで検索すると見ること,聞くことが出来る。有名無名にかかわらず検索結果が出てくることに改めて驚かされてしまう。しかし、そんな世の中にあっても、未だにCDでもレコードであっても、やはり物として求めたくなる私はもう間違いなく旧時代の人間なのだろうな・・・と思う。

でも、同じではなくても、きっと似た思いでいる方々がこのコラムを読んで下さっているのだろうと考えています。


この文章を書いているのは12月19日。今年は雪のない12月が続いて快適と思っていたら、結局、昨日までの2日間で大雪に見舞われました。一晩で55センチは記録だそうです。外の世界は、車は渋滞するし、道は滑るので皆赤ん坊のようによちよち歩きになってなかなか大変です。


今年も、ここまでおつきあいいただきありがとうございました。
来たる年が皆さんにとって良い年になることを願っています。
引き続きよろしくお願いいたします。       HG







COLUMN THE REFLECTION 第1回 Capability Brownを中心にコーラス・ハーモニーの世界を 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第1回 Capability Brownを中心にコーラス・ハーモニーの世界を 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による新連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!第1回はコーラス・ハーモニーをテーマにプログレ作品をご紹介します。


COLUMN THE REFLECTION 第2回 そうか、1968年からもう50年が経ったのか。その頃の一発屋の歴史の面白さ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第2回 そうか、1968年からもう50年が経ったのか。その頃の一発屋の歴史の面白さ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による新連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!第2回は50年前の1968年ごろに音楽シーンを賑わせた愛すべき一発屋にフォーカスしてまいります。


COLUMN THE REFLECTION 第3回 「スカイライン・ピジョン」のメロディーにのせて ~Deep Feeling の正規再発を祝し~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第3回 「スカイライン・ピジョン」のメロディーにのせて ~Deep Feeling の正規再発を祝し~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!第3回は、ことし未発表音源を含むボーナス・トラックと共に再発された、ブリティッシュ・ロックの逸品DEEP FEELINGの唯一作を取り上げます。


COLUMN THE REFLECTION 第4回 「68年の光り輝く(?)日」~ 68年の夏に思いを馳せて 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第4回 「68年の光り輝く(?)日」~ 68年の夏に思いを馳せて 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による新連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!第4回は「1968年の夏」をテーマにしたナンバーを、氏の思い出と共にご紹介していきます。


COLUMN THE REFLECTION 第5回 「70'sUKポップの迷宮」に潜む凄さを味わってみませんか? 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第5回 「70’sUKポップの迷宮」に潜む凄さを味わってみませんか? 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による新連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!第5回は今年4月にリリースされた再発シリーズ「70’sUKPOPの迷宮」の、ニッチすぎるラインナップ20枚をご紹介していきます。


COLUMN THE REFLECTION 第6回 ポップ・ヒットの影に隠れた叙情性の誘惑「語られない物語~Stories Untold」 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第6回 ポップ・ヒットの影に隠れた叙情性の誘惑「語られない物語~Stories Untold」 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による新連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!第6回は氏にとって思い出深い一枚という、イアン・ロイド&ストーリーズの『トラベリング・アンダーグラウンド(Travelling Underground)』の魅力に迫っていきます。


COLUMN THE REFLECTION 第7回 忘れられない一発屋伝説2 ヴィグラスとオズボーン/秋はひとりぼっち ・・・思い出の大ヒット曲と、アルバム“Queues”の魅力 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第7回 忘れられない一発屋伝説2 ヴィグラスとオズボーン/秋はひとりぼっち ・・・思い出の大ヒット曲と、アルバム“Queues”の魅力 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による新連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!第7回は一発屋伝説の第2弾。72年に日本のみで大ヒットした、ヴィグラスとオズボーン「秋はひとりぼっち」を中心に取り上げます。


COLUMN THE REFLECTION 第8回 「12月に聴く名盤 クォーターマスの幻想①、2013年版は聞いたかい? 思い出と共に再び」  文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第8回 「12月に聴く名盤 クォーターマスの幻想①、2013年版は聞いたかい? 思い出と共に再び」  文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回取り上げるのは、英国キーボード・ロックの金字塔QUATERMASSの70年作!


COLUMN THE REFLECTION 第9回 「クォーターマスの幻想② その周辺を探る旅(Spin Off)~ Ann OdellとShawn Phillips」  文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第9回 「クォーターマスの幻想② その周辺を探る旅(Spin Off)~ Ann OdellとShawn Phillips」  文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。前回に引き続き、英国の名キーボード・ロック・バンドQUATERMASSとその周辺ミュージシャンに迫ります!


COLUMN THE REFLECTION 第10回「クォーターマスの幻想③ Spin Offその2 ~Paul Buckmaster とPete Robinson~」  文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第10回「クォーターマスの幻想③ Spin Offその2 ~Paul Buckmaster とPete Robinson~」  文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。前回に引き続き、英国の名キーボード・ロック・バンドQUATERMASSとその周辺ミュージシャンの活動を追います。


COLUMN THE REFLECTION 第11回 「クォーターマスの幻想④ Spin Offその3 ~ハード・ロックの側面から John Gustafson  &  Mick Underwood~」  文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第11回 「クォーターマスの幻想④ Spin Offその3 ~ハード・ロックの側面から John Gustafson & Mick Underwood~」  文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。4回にわたりお送りした英国の名キーボード・ロック・バンドQUATERMASS編も今回がラスト。ベーシストJohn GustafsonとドラマーMick Underwoodの活動に焦点を当てて堀下げてまいります!


COLUMN THE REFLECTION 第12回  忘れられない一発屋伝説③ ♬ 元号がひとつ変わる前に、平成の前の「昭和」の洋楽をふりかえる ♬「明日なき幸せ」に、「孤独の『夜明け』のヒッチハイク」・・・何のこっちゃ? 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第12回 忘れられない一発屋伝説③ ♬ 元号がひとつ変わる前に、平成の前の「昭和」の洋楽をふりかえる ♬「明日なき幸せ」に、「孤独の『夜明け』のヒッチハイク」・・・何のこっちゃ? 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。英国ポップ・シーンの華麗なる「一発屋」グループ達にフォーカスいたします♪


COLUMN THE REFLECTION 第13回  『プロローグ』(はじまり)の幻想と『燃ゆる灰』の陽光の狭間に見える「港の光景」  ~ 新生ルネッサンスと呼ばれたバンドについての個人的な思い出から ~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第13回 『プロローグ』(はじまり)の幻想と『燃ゆる灰』の陽光の狭間に見える「港の光景」  ~ 新生ルネッサンスと呼ばれたバンドについての個人的な思い出から ~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回取り上げるのは、第2期ルネッサンスの1st『プロローグ』と2nd『燃ゆる灰』!


COLUMN THE REFLECTION 第14回  『昨日の顔』を持つオリジナル・ルネッサンスの物語 前編 ~ 共に(Together)、今を生き(Now)、いつか幻へ(Illusion) ~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第14回 『昨日の顔』を持つオリジナル・ルネッサンスの物語 前編 ~ 共に(Together)、今を生き(Now)、いつか幻へ(Illusion) ~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。第14回は、キース・レルフが率いた第1期ルネッサンス~イリュージョンをディープに掘り下げます。


COLUMN THE REFLECTION 第16回 Mark-Almondの世界①(初期3作品とその周辺から) ~名盤『復活(Rising)』の個人的な思い出がすべてのはじまり 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第16回 Mark-Almondの世界①(初期3作品とその周辺から) ~名盤『復活(Rising)』の個人的な思い出がすべてのはじまり 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。第16回は、英国ロックの名グループMARK-ALMONDの魅力に迫ります!


COLUMN THE REFLECTION 第17回 Mark-Almond の世界② ~75年ジョン・マークのソロからバンド活動の再開へ、 そして転がり出たリフ・ラフの世界の驚き~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第17回 Mark-Almond の世界② ~75年ジョン・マークのソロからバンド活動の再開へ、 そして転がり出たリフ・ラフの世界の驚き~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。第17回は、英国ロックの名グループMARK-ALMONDをフィーチャーした後篇をお届け!


COLUMN THE REFLECTION 第18回 英国Dawnレーベルの秘宝たち① 今改めて評価したいジョーンジー(Jonesy)~決して表舞台に出てくることがなかった不遇のメロトロン・プログレッシヴ・ロック・バンド 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第18回 英国Dawnレーベルの秘宝たち① 今改めて評価したいジョーンジー(Jonesy)~決して表舞台に出てくることがなかった不遇のメロトロン・プログレッシヴ・ロック・バンド 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。第18回は、70s英国プログレの好バンドJONESYの魅力を掘り下げます!


COLUMN THE REFLECTION 第19回 英国Dawnレーベルの秘宝たち②「光」と「影」を表現しながら神話と伝説を奏で、自ら「伝説」となった北アイルランドのFRUUPP ~ 全曲解説 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第19回 英国Dawnレーベルの秘宝たち②「光」と「影」を表現しながら神話と伝説を奏で、自ら「伝説」となった北アイルランドのFRUUPP ~ 全曲解説 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。第19回は、北アイルランド出身の愛すべき名グループFRUUPPの全曲を解説!


COLUMN THE REFLECTION 第20回 忘れられない一発屋伝説 4 アース&ファイアーの『シーズン』と、マッシュマッカーンの『霧の中の二人』 ~1970年後半から1971年初頭にかけての日本での大ヒットから~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第20回 忘れられない一発屋伝説 4 アース&ファイアーの『シーズン』と、マッシュマッカーンの『霧の中の二人』 ~1970年後半から1971年初頭にかけての日本での大ヒットから~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。70年代初頭に日本でヒットを飛ばした2つのグループについて深く掘り下げてまいります。


COLUMN THE REFLECTION 第21回 1970年代、英ロック・ポップの『夜明け』を伝えるDawnレーベルの魅力③  プログレ、ジャズ・ロック、ハード・ロック編を「よもやま話」風に~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第21回 1970年代、英ロック・ポップの『夜明け』を伝えるDawnレーベルの魅力③  プログレ、ジャズ・ロック、ハード・ロック編を「よもやま話」風に~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回は英国の名レーベルDAWNの作品群をディープに掘り下げてまいります!


COLUMN THE REFLECTION 第22回 1970年代、英ロック・ポップの『夜明け』を伝えるDawnレーベルの魅力④ ~フォーク、フォーク・ロック編(A) アコースティック感に的を絞って~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第22回 1970年代、英ロック・ポップの『夜明け』を伝えるDawnレーベルの魅力④ ~フォーク、フォーク・ロック編(A) アコースティック感に的を絞って~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回は英国の名レーベルDAWNの作品群を、アコースティカルなグループに絞って掘り下げます!


COLUMN THE REFLECTION 第23回 1970年代、英ロック・ポップの『夜明け』を伝えるDawnレーベルの魅力⑤ 全アルバム紹介の総括編 ~ Dawnならではの面白さを再確認してみませんか? 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第23回 1970年代、英ロック・ポップの『夜明け』を伝えるDawnレーベルの魅力⑤ 全アルバム紹介の総括編 ~ Dawnならではの面白さを再確認してみませんか? 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回は英国の名レーベルDAWN特集の最終回。これまで紹介していなかった作品を一挙にピックアップします!


COLUMN THE REFLECTION 第24回 マシュー・フィッシャーのオルガンに魅せられて① ~春霞に立ち上るプロコル・ハルム「青い影」の幻影 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第24回 マシュー・フィッシャーのオルガンに魅せられて① ~春霞に立ち上るプロコル・ハルム「青い影」の幻影 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回は、プロコル・ハルムによる英国ロック不朽の名曲「青い影」の魅力にディープに迫っていきます!


COLUMN THE REFLECTION 第27回 ポップ・シーンに登場したハード・ロックに潜む音楽性再考 ① ~圧倒的なハード・サウンドとそれだけではない叙情の魅力、G.F.R~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第27回 ポップ・シーンに登場したハード・ロックに潜む音楽性再考 ① ~圧倒的なハード・サウンドとそれだけではない叙情の魅力、G.F.R~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回は、アメリカを代表するハード・ロック・バンドGRAND FUNK RAILROADの魅力に迫ります!


COLUMN THE REFLECTION 第28回 ポップ・シーンに登場したハード・ロックに潜む音楽性再考 ②  ~緻密に構築された楽曲の魅力、マウンテン~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第28回 ポップ・シーンに登場したハード・ロックに潜む音楽性再考 ②  ~緻密に構築された楽曲の魅力、マウンテン~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回は、前回取り上げたG.F.Rとともにアメリカン・ハード・ロックを象徴するグループMOUNTAINの魅力に迫っていきます!


COLUMN THE REFLECTION 第29回 Many Faces of Mandalaband ①  ~ 今も褪せない『曼陀羅組曲』の圧倒的な魅力 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第29回 Many Faces of Mandalaband ①  ~ 今も褪せない『曼陀羅組曲』の圧倒的な魅力 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回は、中国によるチベット侵攻を題材にしたコンセプト・アルバムの傑作、マンダラバンドの『曼荼羅組曲』の魅力にディープに迫っていきます!


COLUMN THE REFLECTION 第30回 Many Faces Of Mandalaband ②  ~デヴィッド・ロールのマンダラバンド奇跡の2枚目『魔石ウェンダーの伝説』、 そして76~78年にかけてのBJH、Woollyとのシンフォニックな関係性~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第30回 Many Faces Of Mandalaband ②  ~デヴィッド・ロールのマンダラバンド奇跡の2枚目『魔石ウェンダーの伝説』、 そして76~78年にかけてのBJH、Woollyとのシンフォニックな関係性~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。マンダラバンドの2nd『魔石ウェンダーの伝説』の話題を中心に、本作に参加したバークレイ・ジェームス・ハーヴェストとの関連までをディープに切り込みます!


COLUMN THE REFLECTION 第31回 Many Faces of Mandalaband ③ リアル・インディ・ジョーンズとなったDavid Rohlが仕掛けた Mandalabandの壮大な歴史絵巻  ~Woollyが最後まで携わった壮大なシンフォニック・ワールド~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第31回 Many Faces of Mandalaband ③ リアル・インディ・ジョーンズとなったDavid Rohlが仕掛けた Mandalabandの壮大な歴史絵巻  ~Woollyが最後まで携わった壮大なシンフォニック・ワールド~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。マンダラバンドを取り上げる全3回のラストは、デヴィッド・ロールとウーリー・ウルステンホルムの2人の関係を中心に、21世紀に復活を果たしたマンダラバンドの活動を追います。


COLUMN THE REFLECTION 第32回 12月に聞く名盤、クリスマスが来ると思い出すムーディー・ブルースの『童夢』 ~2020年、特別な思いで聞くクリスマス・キャロル~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第32回 12月に聞く名盤、クリスマスが来ると思い出すムーディー・ブルースの『童夢』 ~2020年、特別な思いで聞くクリスマス・キャロル~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回は、クリスマスの時期に聴きたくなる、ムーディー・ブルースの代表作『童夢』の魅力を紐解いていきます☆


COLUMN THE REFLECTION 第33回 丑年の始まりに『駱駝(Camel)』と『砂漠の隊商(Caravan)』の話をしよう ~その1 キャメルの70年代 ①~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第33回 丑年の始まりに『駱駝(Camel)』と『砂漠の隊商(Caravan)』の話をしよう ~その1 キャメルの70年代 ①~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。2021年の第1回目は、英国プログレの実力派バンドCAMELにフォーカス。結成~活動初期の足跡を辿ります!


COLUMN THE REFLECTION 第34回 丑年の始まりに『駱駝(Camel)』と『砂漠の隊商(Caravan)』の話をしよう ~その2 キャメルの70年代②(+α)~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第34回 丑年の始まりに『駱駝(Camel)』と『砂漠の隊商(Caravan)』の話をしよう ~その2 キャメルの70年代②(+α)~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。前回に続き、英国プログレの人気バンドCAMELの足跡を辿ります!


COLUMN THE REFLECTION 第35回 丑年の始まりに『駱駝(Camel)』と『砂漠の隊商(Caravan)』の話をしよう ~ その3 キャラヴァンの70年代 ~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第35回 丑年の始まりに『駱駝(Camel)』と『砂漠の隊商(Caravan)』の話をしよう ~ その3 キャラヴァンの70年代 ~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。デビュー~70年代におけるキャラヴァンの軌跡を追います。


COLUMN THE REFLECTION 第36回 カルメン(Carmen)が魅せた幻惑のロック・フラメンコ ~今も褪せることのない衝撃の音世界!!!~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第36回 カルメン(Carmen)が魅せた幻惑のロック・フラメンコ ~今も褪せることのない衝撃の音世界!!!~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。フラメンコ・ロックの代表的バンドCARMENの足跡をたどります。


COLUMN THE REFLECTION 第37回 忘れられない一発屋伝説5 クリスティーの「イエロー・リバー」 ~ ジェフ・クリスティーとカルメン、キャパビリティー・ブラウンの関係 ~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第37回 忘れられない一発屋伝説5 クリスティーの「イエロー・リバー」 ~ ジェフ・クリスティーとカルメン、キャパビリティー・ブラウンの関係 ~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。「忘れられない一発屋伝説」、今回はクリスティーのヒット曲「イエロー・リバー」にスポットを当てます!


COLUMN THE REFLECTION 第38回 すごい世界を発見 !! 北の大地から現在形として発信された驚きのジャズ・ロックの世界 Nonoyaレーベル 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第38回 すごい世界を発見 !! 北の大地から現在形として発信された驚きのジャズ・ロックの世界 Nonoyaレーベル 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回は少し趣向を変えて、北海道発のジャズ/アヴァン・ロック系レーベル、nonoyaレコーズの作品に注目してまいります!


COLUMN THE REFLECTION 第39回 ブラス・ロックの萌芽。オリジネイターとしてのBS&T(ブラッド・スウェット&ティアーズ)。  そして、アル・クーパーという存在。 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第39回 ブラス・ロックの萌芽。オリジネイターとしてのBS&T(ブラッド・スウェット&ティアーズ)。  そして、アル・クーパーという存在。 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回はブラス・ロックに着目して、その代表格であるBLOOD SWEAT & TEARSを取り上げてまいります!


COLUMN THE REFLECTION 第40回 ブラス・ロックの浸透とその思い・・・・圧倒的な実力と人気を誇ったシカゴの存在 ! 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第40回 ブラス・ロックの浸透とその思い・・・・圧倒的な実力と人気を誇ったシカゴの存在 ! 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。前回より続くブラス・ロック特集、BS&Tの次はシカゴの魅力に迫ってまいります!


COLUMN THE REFLECTION 第41回 ブラス・ロックの覚醒!・・・・70年スタート時期に国内盤で出た勢いを振り返る ① (Lighthouse;Ides Of March;Chaseを筆頭に!!! そしてラテン・ロックなど) 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第41回 ブラス・ロックの覚醒!・・・・70年スタート時期に国内盤で出た勢いを振り返る ① (Lighthouse;Ides Of March;Chaseを筆頭に!!! そしてラテン・ロックなど) 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!ブラス・ロック特集の第3回は、BS&Tやシカゴと共にブラス・ロック・シーンを彩った名グループ達に注目してまいります。


COLUMN THE REFLECTION 第42回 ブラス・ロックの深淵!・・・・70年代初期発売の国内盤 ② (ジャズ、クラシックの要素を新たな個性として打ち出したプログレッシヴ・ロック的展開の芽生え) 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第42回 ブラス・ロックの深淵!・・・・70年代初期発売の国内盤 ② (ジャズ、クラシックの要素を新たな個性として打ち出したプログレッシヴ・ロック的展開の芽生え) 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!ブラス・ロック特集の第4回は、当時日本でも国内盤がリリースされていた知られざるブラス・ロック・グループを中心にしてディープに掘り下げます!


COLUMN THE REFLECTION 第43回 ブラス・ロックの英国的展開  ~ 気がつくと、どれも名だたるかつてのレア廃盤ばかり ~ 文・後藤秀樹

【関連記事】

COLUMN THE REFLECTION 第43回 ブラス・ロックの英国的展開  ~ 気がつくと、どれも名だたるかつてのレア廃盤ばかり ~ 文・後藤秀樹

音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」!ここまで米国のバンドにフォーカスしてきたブラス・ロック特集、今回は英国のブラス・ロック系グループ達をディープに探求!

ZOOの在庫

  • ZOO / ZOO

    フランス最初期のブルース/ジャズ・ロック・グループ、69年作1st、これは素晴らしい一枚!

    フランスのブルース/ジャズ・ロック・グループ、69年の1st。聴いて驚きました。フランスにコロシアムやニュークリアスやグレアム・ボンドに対抗できるこれほどのグループが居たとは。グルーヴィーかつ時に水面を子供がジャバジャバするように無邪気で浮遊感いっぱいのハモンド、ニュークリアスばりに艶やかで陰影に富んだホーン・セクションやギター、クリス・ファーロウもびっくりのソウルフルなヴォーカル。時にヴァイオリンも入って、テンションみなぎる超絶アンサンブルも聴かせたり、これは相当に熟達のメンバーが集まったグループに違いありません。マグマやゴング以前にこんなグループが居たとは。恐るべしフレンチ・ロック。これはオススメです。

  • ZOO / I SHALL BE FREE

    フランス出身70年作2nd、IFを彷彿させるクールなインプロヴィゼーションが堪能できるブラス・ジャズ・ロックの名作!

    フランス出身グループ、70年作2nd。鍵盤、サックスを加えた7人編成で、ジャジー且つダイナミックなLAURA NYROのカヴァー「LUCKIE」を始め、ブラス・ジャズ・ロックを全編で展開。ブイブイと唸るベース、手数多くドタバタとしたドラム、プリミティヴなパーカッション、グルーヴィなオルガン、リリカルなピアノ、フリーキーなヴァイオリン、豪快なサックス、ブルージーなギター。豊富な楽器群による熱気をはらんだインプロヴィゼーションの応酬が堪能できる一方で各曲は3分台とコンパクトに纏められており、熱狂しつつも冷静な計算高さを感じさせるアンサンブル。その佇まいはIFなど英ブラス・ロック・バンドを彷彿とさせます。楽曲にダイナミズムを加えている、声量豊かでパワフルなヴォーカルも素晴らしい。無名ながら英ブラス・ロック勢にも引けを取らない完成度の高い一枚。

「ZOOの在庫」をもっと見る

MARTIN CIRCUSの在庫

「MARTIN CIRCUSの在庫」をもっと見る

MAGMAの在庫

「MAGMAの在庫」をもっと見る

SATIN WHALEの在庫

「SATIN WHALEの在庫」をもっと見る

OUT OF FOCUSの在庫

  • OUT OF FOCUS / RAT ROADS

    72年作、サイケデリックなジャーマン・プログレ

    72年作の3rd「FOUR LETTER MONDAY AFTERNOON」録音時の未発表曲集。いかにもジャーマンなクールな質感のハード・ロックにサックス、トランペット、フルートのジャジーな旋律が絡む魅力的なジャズ・ロック。重厚かつ叙情的なフレーズが多く、ブリティッシュ・ジャズ・ロック・ファンにおすすめです。

「OUT OF FOCUSの在庫」をもっと見る

EMERGENCYの在庫

  • EMERGENCY / EMERGENCY

    ドイツ産ブラス・ジャズ・ロック、71年作

    70年代前半に活動し、4作品を残したドイツ出身のジャズ・ロック・バンドによる71年デビュー作。安定感ある職人的なリズム・セクションに乗って、熱気ある派手なプレイスタイルのオルガンと、重層的な響きを持つブラスが交錯する、グルーヴィーかつ重厚感溢れるブラス・ジャズ・ロック。これは猛烈にかっこいいです…!ヴォーカルは英語。

「EMERGENCYの在庫」をもっと見る

SPLASHの在庫

  • SPLASH / SPLASH

    CHICAGOからの影響に北欧フォーク/トラッドの要素を加えたスウェーデンの実力派ジャズ・ロック・バンド、21分・7分・14分の大曲で構成された74年傑作2nd!

    69年〜79年にかけて活動したスウェーデンのジャズ・ロック・バンド、74年作2nd。CHICAGOをはじめとする英米ブラス・ロックからの影響と北欧フォーク/トラッド・ミュージックをミックスさせた作風が特色で、特に本作は彼らの創造性がこれでもかと堪能できる傑作!収録内容は21分・7分・14分の大曲3曲。21分の「Carrot Rock Rock (Elephant Nilson)」はクリムゾンの同年の「RED」を思わせるような強靭なオープニングに始まり、まるでELOみたいに壮大でワクワクするヴォーカル・パート、PINK FLOYDをジャジーにしたような深遠なパートなど様々な展開に目まぐるしく移り変わっていく、おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさいっぱいのナンバー。中間の「Ten Kronors Polskan」はチェンバー風味の不穏なバスーン・ソロに始まったかと思えば、中盤からはアイリッシュ・ミュージックを思わせる祝祭的なヴァイオリン合奏とCHICAGO風ブラス・ロックが交差してしまう、彼らにしか作り得ないようなヘンテコな一曲。14分の「Collective」ではなんとアフロやラテンの要素を取り入れ、情熱的なパーカッションを交えながらスピーディーかつスリリングなジャズ・ロック・アンサンブルを繰り広げます。これだけ色々詰め込むと収拾がつかなくなりそうなものですが、キワモノ臭はせず洗練された聴き心地なのは彼らの高い技術力によるものでしょう。これまで再発されず眠っていたのが信じられないくらいの北欧ロック名作です。

  • SPLASH / UT PA VISCHAN!

    CHICAGOからの影響濃厚なスウェーデンの実力派ジャズ・ロック・バンド、72年作1st

    69年〜79年にかけて活動したスウェーデンのジャズ・ロック・バンド、72年デビュー作。商業的な成功は収めなかったものの、母国や海外の専門家から高い評価を受けたグループとのことで、そのサウンドはかなりハイレベル。CHICAGOやBS&Tなどの米国ブラス・ロック、そしてPINK FLOYD、CARAVAN、CRESSIDAといった英国ロックからの影響をベースにしつつ、それらを確かなジャズの素養と北欧らしい「温もり感」で調理した高水準のアンサンブル。溌剌としたブラス・セクション、丸みを帯びたトーンでジャジーに転がっていくオルガン、毛羽立ちつつも素朴なトーンのエレキ・ギター。力強いシャウトを炸裂させつつ、どこか哀愁漂う母国語ヴォーカルも絶品。明るくメロディアスな中にも独特の「郷愁」が滲むサウンドにたまらなくグッと来ます。ブラス・ロックや哀愁の英国&北欧ロックが好きな方は気に入る事間違いなしの一枚です。

「SPLASHの在庫」をもっと見る

UNDERTAKERS CIRCUSの在庫

  • UNDERTAKERS CIRCUS / BROD AND CIRKUS

    ノルウェー出身のブラス・ロック・バンドによる最終作となった75年2ndアルバム!

    73年デビュー、ノルウェー出身のブラス・ロック・バンドによる最終作となった75年2ndアルバム。ハード・ブラス・ロックと言えた重厚感ある前作と比べ、幾分メロウでポップになったサウンドが特徴的です。FACESにゴージャスなブラス・セクションが入ったような1曲目、SANTANAを思わせるラテンっぽいノリで聴かせる3曲目、ファルセット・ヴォーカル&コーラスをフィーチャーしたメロウなフュージョンの4曲目など、ブラス・ロックというスタイルの中で様々なサウンドに挑戦している印象です。面白いのが、前作よりも歌をメインに聴かせていることで、ノルウェー語のどこかのんびりした語感が強調され、かの国らしい「いなたさ」もアップしている点。もちろんそこが愛すべきポイントです。でもラストでは、1stを思い出させる硬派なブラス・ジャズ・ロックで盛り上がり、やはりカッコいい!前作と共にユーロ・ブラス・ロックの好作品。

「UNDERTAKERS CIRCUSの在庫」をもっと見る

MAQUINA!の在庫

  • MAQUINA! / EN DIRECTO

    スペインはバルセロナ出身、72年作2nd、米ブラス・ロック・ムーヴメントに呼応した名作

    68年にバルセロナで結成された、スパニッシュ・プログレ黎明期を代表するグループ。70年に1stリリース後、メンバーが徴兵制度で次々に脱退、代わりのメンバーを加えたりやりくりしていたもののついにオリジナル・メンバーが居ないこととなり活動停止に。71年に徴兵から戻ってきたオリジナル・メンバーのKey奏者、Enric Herrera中心にメンバーが一新され、BS&Tやシカゴなどブラス・ロック・ムーヴメントに呼応し、ブラス・セクションを加えて再始動しました。オリジナル・メンバーのJordi Batisteは正式復帰はしなかったものの、全面的にヴォーカルとしてゲスト参加し、72年にライヴ録音されたのが本作2nd。シャープかつふくよかなリズム隊、キレのあるカッティングからジャジーで流麗なソロまできらめくギター、そしてグルーヴィーかつ陰影に富んだオルガン&ブラス!後にスペイン・ジャズ・ロック・シーンで活躍する名手がずらり揃っていて、さすがと言える素晴らしいブラス・ロックを聴かせています。ちなみに他の主要メンバーは、バルセロナ出身ミュージシャンによるビートルズ・カヴァー作(名盤!)をリードしたSAX奏者のPeter Roar、MUSICA URBANAで活躍しマイルス・デイヴィスやチック・コリアとも活動するベースのCarles Benavent、同じくMUSICA URBANAに参加するドラマーのSalvador Fontなど。歌詞は英語です。

「MAQUINA!の在庫」をもっと見る

CONNEXIONの在庫

  • CONNEXION / CONNEXION

    ヌケの良いギターがリフにソロに疾走する爽快なカナダ産ハード・ロック、75年唯一作

    ツイン・ギター編成のケベック産ハード・ロック・グループ、75年の唯一作。気持ち良く歪んだヌケの良いトーンのギターによる突き抜けるギター・リフ、ちょっと線が細めながらロバート・プラントを彷彿させるハイ・トーンのエネルギッシュなシャウトを中心とするエネルギッシュなハード・ロック。時に変拍子も織り交ぜるなど、巧みなリズム・チェンジによるキメのパート、そこからスピーディーに弾きまくるギター・ソロに突入する展開に痺れます。ギター・ソロの疾走に呼応するようにハイ・ポジションで動きまくるベースも印象的。アコースティックな楽曲では、流麗なシンセをフィーチャーするなど、ユーロ・ロック的なリリシズムも聴かせます。爽快でキャッチーなカナダ産ハード・ロックの名作です!

「CONNEXIONの在庫」をもっと見る

コメントをシェアしよう!

あわせて読みたい記事

中古CD買取案内

カケレコ洋楽ロック支店

新着記事

もっと見る

プロのライター&ミュージシャンによるコラム好評連載中!

文・市川哲史

文・深民淳

文・舩曳将仁

文・netherland dwarf

人気記事ランキング

* RSS FEED

ロック探求特集

図表や代表作品のジュークボックスなどを織り交ぜ、ジャンル毎の魅力に迫ります。