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【タイトル追加】文学作品をテーマとする世界のプログレ・コンセプト・アルバム特集!

こんにちは、カケレコ・スタッフ佐藤です。

文学や歴史など様々な題材をテーマにしたコンセプト・アルバムが数多く作られている点というのは、プログレならではの大きな魅力の一つと言えるのではないでしょうか。

テーマとなった作品や事柄を知っていればいるほど、それが音楽作品としてどんなふうに表現されているのだろうと聴く前からワクワクしてきますよね。

そんなわけで今回は、世界各国より文学作品をテーマに制作されたプログレ・コンセプト・アルバムの名作をご紹介してまいりましょう!


それでは、まずは23年リリース作品から見ていきます。
ポーランドから届いた人気プロジェクトの最新作が題材とするのは、世界史でも習うあの古代叙事詩!

TRK PROJECT (RYSZARD KRAMARSKI PROJECT) / ODYSSEY 9999

毎作で文学作品がテーマとなるポーランドの人気プロジェクト、こちらはホメロス『オデュッセイア』にインスパイアされた23年作!

刺激的なデジタル音響とメランコリックなシンセやオルガンが交差するオリジナリティ溢れるキーボード・サウンド、そしてもはやギルモア以上にギルモアっぽい心震わすギターソロ。

ピンク・フロイドを下敷きとしつつも独自の完成され切ったモダン・シンフォニック・ロックを創り上げています。

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続いてはディズニー・アニメーションでもお馴染みの作品をテーマとするこのアルバムから!

MARCO BERNARD/BOY WHO WOULDN’T GROW UP

SAMURAI OF PROGのリーダーが、初となるソロ名義作をリリース!

タイトルからピンと来る通り『ピーターパン』を題材に、初期SOPに回帰したかのようなENGLANDやGENESISへの憧憬が滲むシンフォを素晴らしい完成度で聴かせます。

これは『GARDEN SHED』を愛するプログレ・ファンは是非!

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こちらもMarco Bernard参加ユニット。題材はアイルランドの作家スウィフトの代表作♪

MARCO BERNARD & KIMMO PORSTI/GULLIVER

SAMURAI OF PROGのメンバー2人が『ガリヴァー旅行記』をテーマに描く2020年作からご紹介!

オルガン、ギター、ヴァイオリンらを中心に紡がれる艶やかで気品に溢れたシンフォニック・サウンドは、本家SOPと同等の感動をもたらしてくれます。

オススメ!

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続いては、アンデルセンによる不朽の名作を音像化したこちら!

RYSZARD KRAMARSKI PROJECT/KAY & GERDA

現ポーランド・シンフォの中核を成すMILLENIUMのリーダーによるプロジェクト。ドラマチックで哀感ある女性Voバージョンと素朴で温かみ溢れる男性Voバージョン。ヴォーカルが違うだけでここまで音の印象が変わるとは…。『雪の女王』をテーマに主人公ゲルダとカイの視点を2枚組で描くシンフォ傑作!

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KARFAGEN/BIRDS OF PASSAGE

ウクライナ出身の才気みなぎるコンポーザー/キーボーディストA.Kaluginによるプロジェクト。

米詩人H.W.ロングフェローと英詩人ウィリアム・ブレイクの詩を元に作曲された「Birds of Passage」組曲のパート1(22分)とパート2(21分)が収録された力作です。

THE FLOWER KINGS影響下のサウンドをベースに、幻想のカーテンをなびかせるシンセ、ハケットからロイネまでを自在に行きかうギター、語り部のように丹念な男女Voらがファンタジックに織り上げる、さすが極上の一品!

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CAMEL/SNOW GOOSE

文学のコンセプト作と聴いて、多くの人が真っ先に思い浮かべるのがこのアルバムでしょう。

ポール・ギャリコ『白雁』を音像化した一大ロマン抒情詩にして、英ファンタスティック・プログレ屈指の傑作ですね。

フルート、オルガン、ギターが丹念に織り上げるリリシズムいっぱいのアンサンブルは、何度聴いても涙が出そうになります。

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「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ 60年目のユ・ウ・ウ・ツ篇」 第四十回 とあるキャメルの「不幸」  文・市川哲史

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音楽評論家/ライターの市川哲史氏によるコラム「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ 60年目のユ・ウ・ウ・ツ篇」。今回は、「英国抒情派プログレの代表格」、キャメルを取り上げます!

ANTHONY PHILLIPS / 1984

ご存知、初期GENESISで活躍後ソロに転向、ファンタジックで味わい深い作風の作品を数多くリリースし世界中に熱心なファンを持つ名ギタリストの81年作。題材はもちろんオーウェルのSF古典『1984』。

彼と言えばアコースティック・ギターやピアノを中心とする穏やかな作風をイメージしますが、本作は全編がシンセサイザーによって演奏されていて原作を表現した近未来的なサウンドを聴かせています。

ただし無機的な印象はなく、温かみやファンタジックさに溢れているのが実に彼らしいところです。シンセサイザー・ミュージックとして聴いても秀逸な名作。

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絵本の世界に入り込んだような、幻想的で気品に満ちたプログレをピックアップ。

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HAWKWIND/WARRIOR ON THE EDGE OF TIME

GONGと並ぶスペース・サイケ・プログレの大家による、最高傑作とも評される75年作。

本作は、バンドと深い親交を持つ英国のSF作家マイケル・ムアコックの小説をベースにしたコンセプト・アルバムです。

メロトロン名盤としても知られる一枚で、分厚く荘厳に鳴らされるメロトロンのプレイはプログレ・ファンなら一聴の価値ありです。

負けじとフルートやヴァイオリンも加わって、聴き手を飲み込まんばかりのスケール大きなシンフォニック・ロックを繰り広げる傑作!

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ALAN PARSONS PROJECT/I ROBOT

こちらもSF文学の音像化。

アイザック・アシモフの同名小説からインスパイアされた傑作コンセプト・アルバムですね。

小曲中心の洗練されたサウンドですが、その中に詰め込まれた壮大さ&ドラマチックさはフロイドの『原子心母』にも匹敵!

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アラン・パーソンズ・プロジェクト『EYE IN THE SKY』 - MEET THE SONGS 第168回

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アラン・パーソンズが持つ、スタジオを知り尽くした裏方としてのプロフェッショナリズムと技術、そしてエリック・ウルフソンとのコンビで花開いたポップ・クリエイターとしてのセンスが見事に組み合わさり、描いていた通りに表舞台で成功を収めた代表作が『Eye In The Sky』。80年代を代表するロック・クラシック。

WARM DUST / PEACE FOR OUR TIME + WARM DUST

骨太なアンサンブルに英国叙情の管楽器が絡む極上ジャズ・ロックを聴かせる英国のバンド、71年発表2ndと72年発表3rdをカップリング。

2ndはティモシー・リアリー著書の「POLITICS OF ECSTASY」にインスパイアされ、戦争と平和を表現したコンセプト・アルバムとなっています。

テンション溢れるジャズ・ロック・サウンドの合間にポエトリー・リーディングを取り入れることで、アルバムとしての構成も見事に完成された一枚に仕上がっています!

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COLUMN THE REFLECTION 第43回 ブラス・ロックの英国的展開  ~ 気がつくと、どれも名だたるかつてのレア廃盤ばかり ~ 文・後藤秀樹

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STEAMHAMMER/MOUNTAINS

68年にブルース・ロック・バンドとして結成され、のちにはプログレとも呼応した荘厳なサウンドを生み出した名バンドによる70年発表の3rd。

ファンタジー文学の金字塔「指輪物語」にインスパイアされたという本作は、ブルース・ロックにプログレッシヴ・ロックの構築性を持ち込んだ、ブリティッシュ・ロックの歴史においても重要な一枚。

骨太なブルースギターを核としつつもハードロックのスリリングで鋭角的なフレーズセンスも備えたギタリスト、マーティン・ピューの好演が光ります。

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ブリティッシュ・ブルース・ロック特集

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本場アメリカ南部で生まれたブルースがイギリスに輸入されて誕生したブリティッシュ・ブルース・シーンを特集。アコースティック・ブルースから、エレクトリック化、さらに「ロック」と融合してブルース・ロック・ムーヴメントへと発展した激動の50年代~60年代の流れを見ていくことにいたしましょう。

MUSEO ROSENBACH / ZARATHUSTRA

イタリアにもコンセプト・アルバムの名作は数多く存在しますが、その最高峰と言えばやはり本作になるのではないでしょうか。

ドイツの哲学者/思想家フリードリヒ・ニーチェが超人思想について著した『ツァラトゥストラはかく語りき』をモチーフとする作品ですね。

哲学書・思想書でありながら、文学的側面を備えた文体で知られます。

ハード・ロック的な凶暴さを持つ演奏をベースに静と動をダイナミックに対比させた曲構成、そこに押し寄せる轟々たるメロトロン…。圧倒的なまでのドラマティックさで迫ってくるヘヴィ・シンフォ大傑作。

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イタリアン・ロック特集

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イタリアン・ロックを「プログレ」という視点ではなく、西洋文化の中心地イタリアで育まれたロック・ミュージックとしてとらえなおすと?

HOSTSONATEN / SYMPHONY N.1: CUPID & PSYCHE

イタリアからは、同国の現シンフォ・シーンをリードするこのバンドも取り上げておくべきでしょう。

帝政ローマ時代の作家アプレイウスの代表作『変容』の一遍「クピドとプシュケ」を主題とした16年作で、ヴァイオリンやチェロを始めとする管弦楽器群が躍動感いっぱいに駆け巡るサウンドは一言、圧巻。

メロトロンやハモンドなども贅沢に使用されており、四季シリーズで最高潮を迎えたかに思えたこのバンドのさらなる進化に唸らずにはいられない会心の一枚。

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プログレ新鋭のコンセプト・アルバム・セレクション!

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新鋭バンドたちによるコンセプト・アルバムの力作の数々をご紹介いたしましょう!

ANYONE’S DAUGHTER / PIKTOR’S VERWANDLUNGEN

79年というプログレ全盛期が過ぎ去って久しい時期にデビューしながらも、CAMELからの影響を昇華しクオリティの高いシンフォニック・ロックを作り上げたジャーマン・シンフォ・バンドによる81年のライヴ作。

母国の文豪ヘッセによる短編『ピクトルの変身』を題材に朗読を交えながら綴られるサウンドは、とにかく息をのむほどにロマンティックで幻想的。

本作を紹介する際には、終演後の拍手がなければライヴであることに気付かないほど、という決まり文句が付けられるくらい、驚異的なまでに精緻なパフォーマンスを披露しています。

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舩曳将仁の「世界のジャケ写から」 第十九回 ANYONE'S DAUGHTER『ADONIS』(ドイツ)

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MEMORIANCE / L’ECUME DES JOURSE: D’APRES BORIS VIAN

ジェネシスやキャメルの影響下にあるサウンドを持ち味とするフランスの隠れた名バンドの79年作2nd。

母国フランスの作家ボリス・ヴィアンによるSF青春小説『日々の泡』をモチーフにしたコンセプト・アルバムで、全盛期のCAMELと『TRICK OF THE TAIL』期のGENESISを合わせたようなアンサンブルに、哀愁にじむフランス語ヴォーカルが乗ります。

あまり洗練された感じはなく少し「いなたさ」の残るサウンドが良い味わいです。

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ISILDURS BANE / SAGAN OM DEN IRLANDSKA ALGEN and SAGAN OM RINGEN

80年代以降のスウェーデン・シンフォ・シーンを代表するグループによる、『指輪物語』に着想を得た88年作。

まるでCAMELやGENESISのファンタスティックな部分だけを抽出したみたいな溢れんばかりのリリシズムが素晴らしく、これは後輩バンドに当たるMOON SAFARIにもきっと大きな影響を与えてるはず。

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SOLARIS / MARSBELI KRONIKAK (MARTIAN CHRONICLES)

ハンガリー国内のみならず、東欧プログレという視点で見ても間違いなく最高峰と呼べる一大シンフォ傑作が本作。

レイ・ブラッドベリの代表作の一つ『火星年代記』をテーマに据えた、シンセサイザーとギターとフルートがスリリングに絡み合うエネルギッシュなシンフォニック・ロックはただただ迫力満点。

叙情性と緊張感が見事に調和した圧倒的な構築美を堪能できる金字塔です。

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LITTLE TRAGEDIES / CHINESE SONGS PART TWO

名実ともに現ロシアのトップ・バンドと言えるシンフォ・グループ、中国の古詞をテーマとしたコンセプトアルバムの第2部にあたる07年作。

「第1部」はこれまでの作品にないリリカルなパートが印象的でしたが、本作では、ダイナミックなパートとともに「静」と「動」が鮮烈に対比された、「壮麗」という言葉がぴったりのドラマティックなシンフォニック・ロックが味わえる逸品となっています。

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SILHOUETTE/STAGING THE SEVENTH WAVE

映画でも有名な、世紀の脱獄劇を描いた小説『パピヨン』をテーマにした14年作『Beyond The Seventh Wave』。

その完全再現を収めた17年ライヴ作がこちら。

現オランダ屈指の人気を裏付ける艷やかでドラマティックな起伏に満ちたシンフォニック・ロックがとても感動的!

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RYSZARD KRAMARSKI PROJECT / LITTLE PRINCE

ポーランドの人気シンフォ・バンドMILLENIUMのkey奏者による17年作で、題材となっているのは不朽の名作「星の王子さま」。

『狂気』フロイドへの憧憬に満ちた深遠かつドラマチックなサウンドによって、原作のストーリーを見事に描ききった感動の一枚となっています。

詳細はnetherland dwarfによる下記コラムもご覧ください!

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RYSZARD KRAMARSKI PROJECT/MR SCROOGE

同じくMILLENIUMのリーダーによる19年のソロ第3弾!

今回は文豪チャールズ・ディケンズの代表作「クリスマス・キャロル」を題材にしており、これまでの深遠な作風から一変、テーマ通りのメロディアスで心温まるシンフォ名品に仕上げています。

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LOS JAIVAS / 30ANOS – ALTURAS DE MACCHU PICCHU

一気に南米チリに飛んでこちらの名作をご紹介。

ノーベル文学賞も受賞したチリの詩人パブロ・ネルーダによる詩作品『マチュピチュの頂』をテーマに81年に発表された南米プログレ屈指の名盤が本作ですね。

アンデスの山々に木霊するようなあまりに雄大なサウンドには胸が熱くなりますね~。

ロックという範疇を越えて南米音楽史にも残るべき圧倒的な気高さに満ちた作品と言えるでしょう。

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PTF / GENESIS OF THE STARS

最後は日本から!

09年に結成された日本のヴァイオリン・プログレ・バンド、ハードSFの金字塔『星を継ぐもの』を題材にした21年作。

凛と気品溢れる表情の中にパッションを秘めた圧倒的技巧のヴァイオリンが疾走する興奮のインスト・プログレ!

これはUKやLOST WORLD BANDのファンには是非おすすめ!

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    現ポーランドを代表するシンフォ・グループMILLENIUMを率いるキーボード奏者によるソロ・プロジェクト、19年作3rd。ディケンズの小説『クリスマス・キャロル』を題材にしたコンセプト・アルバム。MILLENIUMで共に活動するベーシストKrzysztof Wyrwa、度々MILLENIUM作品に参加している女性ヴォーカルKarolina Leszko、MOONRISEのギタリストMarcin Kruczek、人気バンドLOONYPARKのドラマーGrzegorz Fieberという、現ポーランド・シーン屈指の腕利きミュージシャン達を従えたバンドスタイルで制作されています。比較的シリアスと言えた前作までに比べ、題材を反映してか、心温まるようなファンタジックなタッチをメインにした、メロディアスなシンフォニック・ロックが絶品すぎる。派手さはなくとも心地よい躍動感を備えるリズム隊を土台に、まるで歌うように叙情フレーズを次々と紡ぎ出すギター、リック・ライトに似るほの暗く広がるシンセサイザー、そして清涼感の中に円熟味を感じさせる美声の女性ヴォーカルがドラマチックに調和するサウンドは実に感動的。1曲目のインスト・パートを始め、これまでは感じなかったキャメルに近い音作りも新鮮です。演奏はここぞで泣きのプレイを炸裂させるギターが大きくフィーチャーされていて、シンセ、ピアノ、オルガンが淡く繊細なタッチで幻想性を付与します。いつもながら、ソロ作品でもあくまでバンド・アンサンブルの一員に徹してプレイするポジショニングに、いい作品を作ろうというひたむきな姿勢が感じられて素晴らしい。従来作を楽しまれたフロイド・ファンは勿論、ジェネシスやキャメルがお好みの方にもオススメしたい名品です。

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    71年発表の2ndと72年発表の3rdをあわせた2in1CD。2ndは、ティモシー・リアリー著書の「POLITICS OF ECSTASY」にインスパイアされ、戦争と平和を表現したコンセプト・アルバム。基本的には前作の延長線上にあるサウンドながら、よりジャズ・ロック度を強めたテンション溢れる演奏が絶品。コンセプト作品らしく曲間にポエトリー・リーディングを取り入れるなど、アルバム全体の構成もまた素晴らしい傑作です。3rdもまるで失速することのない演奏のテンションが凄まじい好盤。おすすめです。

  • MEMORIANCE / L’ECUME DES JOURSE: D’APRES BORIS VIAN

    ジェネシスやキャメル影響下のフランスのバンド、79年作2nd、叙情的なユーロ・ロック名作

    ジェネシスやキャメル影響下のメロディアスなサウンドが人気のフランスのシンフォニック・ロック・バンド。76年のデビュー作と甲乙つけがたく人気の79年作2ndで、フランスの作家ボリス・ヴィアンによるSF青春小説『日々の泡』をモチーフにしたコンセプト・アルバム。前作から、ドラムが代わり、キーボーディストが加わってツイン・キーボード編成となって録音されています。ラインナップの変化はプラスとなった印象で、シャープに引き締まったドラム、左右チャンネルから鳴らされてシンフォニックに広がりドラマ性を高めるキーボード・アンサンブルは特筆。スティーヴ・ハケットやアンディ・ラティマーを彷彿させる繊細なタッチのリリシズム溢れるギターは相変わらず絶品だし、奥ゆかしさがフランスらしいヴォーカルもまた魅力的だし、ジェネシスやキャメルのファンにはたまらない「詩情」と「ドラマ」に満ちています。マイナーながら叙情的なシンフォニック・ロックの名作です。

  • TRK PROJECT (RYSZARD KRAMARSKI PROJECT) / MUSIC INSPIRED BY THE LITTLE PRINCE

    ポーランド、MILLENNIUMのキーボード奏者によるソロ・プロジェクト17年作、「星の王子さま」をコンセプトに据えフロイド直系のドラマチックなシンフォを聴かせる秀作!

    現ポーランドを代表するシンフォ・グループMILLENNIUMのキーボード奏者Ryszard Kramarskiによるソロ・プロジェクト17年作。タイトルが示すとおり『星の王子さま』をコンセプトに据えた作品となっており、そのサウンドはMILLENNIUMと同様ピンク・フロイド、特に『DARK SIDE OF THE MOON』を強く意識したメロディアスかつ劇的なシンフォニック・ロック。リック・ライトのプレイを思い出さずにはおれないセンシティヴな美しさと微かな陰鬱さが漂うシンセから、壮麗に流れゆくキーボード・ストリングスまで、音作りの要を担う自身のキーボードワークはさすがの素晴らしさ。ただ決して前には出過ぎずアンサンブルの中で有機的に音を紡いでいる姿勢がまた好印象です。一方メインでソロを取るMOONRISEのギタリストMarcin Kruczekによるギターも特筆で、ギルモアのプレイを忠実に再現したブルージーな泣きをたっぷり含んだ極上のソロを聴かせていて感動を禁じえません。女性ヴォーカルは清楚さよりは艶があってややアヴァンギャルドな表情も滲ませる実力派。フロイド憧憬のサウンドに深遠な奥深さを与えています。往年のフロイド憧憬を見せつつもそこに違和感なくエレクトロニクスを挿入してくるモダンなセンスも冴え渡ります。フロイド好きならこれはたまらないメロディアス・シンフォの好盤!

    • LM194CDDGLYNX

      デジパック仕様、2枚組、disc1に女性ヴォーカル版/disc2に男性ヴォーカル版を収録した21年エディション!

      レーベル管理上、デジパックに若干角つぶれがある場合がございます。ご了承ください。

  • TRK PROJECT (RYSZARD KRAMARSKI PROJECT) / ODYSSEY 9999

    ポーランドの人気シンフォ・バンドMILLENIUMのリーダーが率いるプロジェクト、エモーショナルかつスタイリッシュなメロディアス・ロックが素晴らしい23年作!

    現ポーランドを代表するシンフォ・グループMILLENIUMを率いるキーボード奏者によるプロジェクト、23年作6th。いつも文学作品を題材に作品をリリースする彼らですが、本作はホメロスによる叙事詩『オデュッセイア』にインスパイアされたという一枚。ただ歴史ロマン的要素よりはアートワークにも表現された宇宙的壮大さを追求したサウンドメイクで聴かせます。変わらぬPINK FLOYDへの憧憬を抱いたエモーショナルかつ深遠な演奏と、スタイリッシュでキャッチーな歌が見事に組み合わさった、非常に完成度の高いメロディアス・ロックをプレイ。ギタリストMarcin Kruczekによるもはやギルモア以上にギルモアっぽい心震わせるギターソロはいつもながら素晴らしく聴き所です。それでも特筆とするなら、刺激的なデジタル音響とメランコリックなシンセやオルガンを重ねてオリジナリティ溢れるキーボード・サウンドを生み出すリーダーの手腕でしょう。キーボードが中心に織り上げるサウンドのスケールにおいては、MILLENIUMの新作と言われても納得のレベルに達しています。数曲でヴォーカルを取る女性シンガーも魅力的で、どこか民族調のエキゾチズムを放つ独特の歌唱には惹きこまれること必至。もはやMILLENIUMのサイド・プロジェクトという位置づけに収まらない存在感を示す傑作です。

  • ALAN PARSONS PROJECT / I ROBOT

    アリスタ移籍第一弾、I.アシモフ『I Robot』を題材にしたコンセプト・アルバム、77年2nd

    ビートルズやピンク・フロイドの作品を手掛けたアビイ・ロード・スタジオの名エンジニア、アラン・パーソンズ率いるプロジェクト。アリスタ移籍第一弾となった77年作の2nd。アイザック・アシモフの小説「われはロボット」からインスパイアされ、SFをテーマに創りあげたコンセプト・アルバム。アートワークはヒプノシス。

  • MARCO BERNARD & KIMMO PORSTI(BERNARD & PORSTI) / GULLIVER

    SAMURAI OF PROGのメンバー2人によるサイド・プロジェクト、「ガリヴァー旅行記」をテーマに描かれる20年傑作!

    多国籍シンフォ・プロジェクトSAMURAI OF PROGのサイド・プロジェクトによる2020年作。イタリア人ベーシストMarco Bernardとフィンランド人ドラマーKimmo Porstiのユニット体制となっており、SOPのもう一人Steve Unruhは一曲にゲスト参加、他にも多数のゲスト・プレイヤーをフィーチャーし制作されています。そんな本作がテーマとするのはあの「ガリヴァー旅行記」。SOPの19年作『Toki No Kaze』で獲得した繊細な「静」の表現力を生かした、オルガン、ギター、ヴァイオリンらで紡がれる艶やかで気品に溢れたサウンドを中心に聴かせます。クラシカルな深みある表現を織り交ぜた奥ゆかしいタッチで物語を描き出す演奏が見事です。ラストでは従来のSOPを想起させるシンセが高らかに響くファンタジックなシンフォニック・ロックが登場し一気に盛り上がるドラマチックなアルバム構成も特筆すべき点。サイド・プロジェクトという位置づけながら、SOPの進化の延長線上にある作品というべき完成度の高いサウンドを閉じ込めた傑作です!

  • TRK PROJECT (RYSZARD KRAMARSKI PROJECT) / KAY & GERDA

    ポーランド、MILLENNIUMのキーボーディストによるソロ・プロジェクト、「雪の女王」を題材に荘厳かつ叙情溢れる音世界を紡ぐ20年4thアルバム

    現ポーランドを代表するシンフォ・バンドMILLENNIUMのkey奏者によるソロ・プロジェクト、20年4th。本作のテーマはアンデルセンによる「雪の女王」。特筆は、同一の演奏に対し女性ヴォーカルが歌うバージョンと、男性ヴォーカルが歌うバージョンを収めた2枚組である事。DISC1は、艶やかかつ哀感を帯びた女性ヴォーカルがシリアスなドラマ性を引き立てていて、雪景色が浮かび上がるような荘厳さが広がります。一方、素朴な声質で丹念に歌う男性ヴォーカルのDISC2は、同じ演奏とは思えないほど暖かくハートフルな聴き心地をもたらします。物語の主人公ゲルダとカイ、それぞれの視点を表現する見事な演出です。演奏もさすがで、美麗なオーケストレーションをバックに、硬質なリズムとひんやりしたシンセ、静謐なタッチのピアノ、フロイド彷彿の浮遊感あるギターのリフレインらが折り重なり、原作のストーリーをイマジネーション豊かに紐解いていきます。物語の展開とシンクロするSEも効果的。荘厳さの中に淡い叙情を秘めたサウンドが、静かな感動を呼び起こす名作です。

  • MARCO BERNARD / BOY WHO WOULDN’T GROW UP

    人気シンフォ・グループSAMUEAI OF PROGのリーダーを務めるイタリア人ベーシスト/コンポーザー、GENESISファンやENGLANDファン直撃の23年初ソロ名義作!

    人気多国籍シンフォ・グループSAMUEAI OF PROGを率いるイタリア人ベーシスト/コンポーザー、23年の初ソロ名義作!SOPの同僚Kimmo Porsti&Steve Unruhは勿論、SOP関連作品の常連であるスペイン出身ギタリストRafael Pacha、LATTE E MIELEのkey奏者Oliviero Lacagnina、現KAYAKのギタリストMarcel Singorほか数十人のゲストが参加します。タイトルから想像できる通り本作の題材は「ピーターパン」。近年のSOPでは管弦を取り入れて絢爛でスケール大きなサウンドを聴かせていますが、本作ではここぞで管弦の流麗な調べを配しつつも、初期SOPに回帰したかのようなENGLANDやGENESISなどへの憧憬が滲む英国的な香り豊かなシンフォニック・ロックを完成度高く聴かせます。フルートとヴァイオリンが気品高く掛け合うクラシカルなメインテーマを軸に、ファンタスティックなシンセやコロコロと愛らしいピアノ、高らかに響くホーン(シンセ?)などが次々と飛び出す胸躍るような導入から完璧。出色と言える3曲目なんかはGENESIS「In The Cage」やENGLAND「Three Piece Suite」あたりを彷彿させる英国度100%の堪らないナンバーに仕上がっています。もう一つの注目がラスト・ナンバーで、Marcoが在籍したイタリアのバンドELEKTROSHOCKが79年にリリースしたアルバム『ASYLUM』のタイトル・ナンバーを、当時のギタリストを迎えて蘇らせた一曲。Hackett&Banksを意識したkey&gのコンビネーションとヴァイオリンの絡みが素晴らしい、初期GENESISがヴァイオリニストをフィーチャーしたようなサウンドが楽しめます。GENESISファンそして『Garden Shed』を愛する方には是非一度聴いてみて欲しい力作です!

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