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IN THE WAKE OF POSEIDON

KING CRIMSON

EGCD2(EG

フリップ自身による89年リマスター。

評価:50 1件のレビュー

衝撃のデビュー作「クリムゾン・キングの宮殿」に負けず劣らずの傑作2nd!

衝撃のデビュー作「クリムゾン・キングの宮殿」の構成を踏襲した70年2nd、前作に匹敵する重厚さドラマ性に加えジャズ系ミュージシャンを起用し新機軸も打ち出した一枚

奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの70年2nd。Ian McDonaldが脱退、レコーディングには参加しているもののMichael Gilesも脱退を表明し、ボーカリストとしてのみの参加であるGreg LakeはEmerson Lake & Palmer結成へと動き始め、Keith Tippett、Mel Collinsといった新メンバーを加えるなどバンド内が慌しい状況であったにもかかわらず、その内容はデビュー作に負けず劣らずな名盤となっています。過渡期と言うこともあり正当な評価を仰げない不遇もあった本作ですが、その音楽性は前デビュー作の内容を下地にしながらも、よりバリエーションに富んだ作風となり、Keith TippettのピアノやGordon Haskelの素朴なボーカルなど、バンドに新たな表情が生まれた傑作です。

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評価:5 おそるべきセカンド・アルバム(4 拍手)

たすけさん レビューをすべて見る

蚊の鳴くような1. Peace のせいでボリュームを上げると、2. Pictures Of A City のリフがドカンと来る要注意作品。わたしはいつもこれをやります。彼らの特長は、重金属さと繊細さが重層に押し寄せてくるところです。バイオリンのスコアをギターで練習することが日常だというロバート・フリップの作曲手法の帰結なのかもしれません。恐るべきことに固定メンバーはフリップとピート・シンフィールドだけです。80年代にフリップは、クリムゾンは「装置」だと盛んに言っていました。作品づくりに参加するメンバーが奇跡のように仕事をしていく、というアルバムです。

わたしがバンド・リーダーならピート・ジャイルズやマイケル・ジャイルズの演奏を許さないような気がします。これはほとんど自分勝手なのではないですか。特に金属的なピート・ジャイルズのベースが圧巻。また6. Cat Food でのキース・ティペットのピアノも滅茶苦茶です。さらにイアン・マクドナルドの穴を完璧に補うメル・コリンズも素晴らしい。ELP参加が決まっていたグレッグ・レイクは、置き土産のように 4. In The Wake Of Poseidon で絶唱します。「Peace」でアルバムを締めくくるというアイデアは、ピート・シンフィールドでしょう。ロックのアルバムでこれだけ完璧な構成を持っているものは稀なのではないしょうか。渋谷陽一氏がFM番組でキング・クリムゾン特集をやったとき、冒頭と締めくくりを「Peace」でまとめたぐらいですから。

クリムゾンのユーザーは、たいていのアルバムを擦り切れるほど聴いてしまいます。最後に残るのが「アイランズ」かこのアルバムでないかと。緻密な構成に反して瑞々しさを失わない作でもあります。

ナイスレビューですね!