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「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」 第四十九回 葛飾にカンタベリーを見た:なぎら健壱じゃないよスチュワート&ガスキンだよ 文・市川哲史





第48回からのつづきです。

デイヴ・スチュワートがカンタベリー村初の村民栄誉賞を受賞した理由は、スチュワート&ガスキンの商業的成功に他ならない。その要因のひとつが、彼の無類の60年代英国ビート物&米国ソウル・ミュージック好きなのもまた、明々白々だ。アルバム路線に舵を切った1989年以降の『ザ・ビッグ・アイディア』『スピン』『グリーン・アンド・ブルー』『ザ・TLG・コレクション』『スター・クロックス』に毎回毎回あれこれ収録された、スチュワート&ガスキンのシングル曲以外のカヴァーの選曲を眺めるだけで微笑ましくなる。


ヒップホップ風アレンジが可笑しい、ボブ・ディラン 1965年『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』の冒頭を飾った英9位米39位“サブタレニアン・ホームシック・ブルース”。

ルーファス・トーマス1963年米10位のR&B曲“ウォーキング・ザ・ドッグ”。テンプテーションズ1966年の米8位ヒット曲“アイム・ルージング・ユー”。デトロイトのビター・ソウル曲は、1970年米英ともに3位のチェアメン・オブ・ザ・ボード“時をかけてよ”。

幻の英ハーモニー・ポップ・グループ、ハニーバス1967年の知る人ぞ知る“イン・ユア・ライフ”。デイヴ・ベリー1964年の全英1位曲“嘆きのゲーム”は、ドノヴァンを見い出しハーマンズ・ハーミッツやホリーズの楽曲提供でお馴染みのジェフ・スティーヴンス曲。1992年に映画『クライング・ゲーム』のサントラで、ペット・ショップ・ボーイズのプロデュースでボーイ・ジョージが唄ったヴァージョンが米15位のヒットに。

ロジャー・マッギンのあのトリップ・ギターを師匠が鍵盤で完コピしちゃった、ザ・バーズ1966年米14位の〈らりらりソング〉“霧の8マイル”。ラヴィン・スプーンフル1966年の全米1位曲“サマー・イン・ザ・シティ”。そういえばものすごーく昔に泊まった河口湖のペンションの名前が「ラヴィン・スプーンフル」で、併設の喫茶店かなんかが「モビーグレイプ」だったのを唐突に想い出した。ああ恥ずかしい。

珍しく原曲に忠実だったビートルズの1967年『サージェント・ペパーズ』収録曲“グッド・モーニング・グッド・モーニング”。ランディ・ニューマンが1965年シラ・ブラックに提供した曲で、のちにエルヴィス・コステロも1995年作の『コジャック・ヴァラエティ』でカヴァーした“アイヴ・ビーン・ウロング・ビフォア”。心憎いねえ。


非60年代産のカヴァー曲もちょっとだけ、なくはないが「らしい」選曲である。

だってジョニ・ミッチェル1976年の名盤『逃避行』中の鎮魂歌“アメリア”と、XTC1979年『ドラムス・アンド・ワイアーズ』収録の怪作“ローズ・ガードル・ザ・グロウブ”と、〈グラスゴーのスティーリー・ダン(苦笑)〉ブルー・ナイル1983年の「裏」代表曲“ヒートウェイヴ”だもの。ポール・サイモン1983年のS&G再結成新作未遂アルバム『ハーツ・アンド・ボーンズ』収録の、古傷なめまわしソング“犬を連れたルネとジョルジェット”も。

ビリー・ブラッグ1990年の、フォー・トップスのリード・シンガーに捧げた“リーヴァイ・スタップスの涙”なんか、サビにそのフォー・トップス1966年の全米1位曲“リーチ・アウト・アイル・ビー・ゼア”のタムラ・モータウンなメロを当たり前の顔で差し込んでるから、実質60年代だし。


ただカヴァーするだけでは飽き足らない同様のケースは当然、後を絶たず。

ヴィンス・ガラルディ・トリオで1962年米22位→1965年ジョニー・ピアソン在籍のサウンズ・オーケストラルで英5位・米10位の、ジャズ・ピアノ・インスト曲“風の吹くまま(Cast Your Fate To The Wind)”から、キングスメン1963年6週連続全米2位曲“ルイ・ルイ”へのカヴァー・メドレーには、ウィルソン・ピケット1965年の超代表曲“イン・ザ・ミッドナイト・アワー”を堂々挿入。

60年代への偏愛を宣言したオリジナル曲“60’s・ネヴァー・ダイ”にはビートルズの“トゥモロー・ネヴァー・ノウズ”を挿入したのみならず、歌詞中にもジミヘンやらリンゴやらルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズやらグラニー・テイクス・ア・トリップやらが続々と登場する。

同様に英国60年代サイケデリアの記憶を愛情満載で唄う“マイ・シーン”では、ビートルズ1965年の“ドライヴ・マイ・カー”で聴けるジョージ・ハリスンのギター・ソロをわざわざ鍵盤でカヴァーだ。

また、公も私も〈英国のフィル・スペクター〉ジョン・ミークに捧ぐ曲“ユア・ラッキー・スター”に至っては、イントロに英米仏加など8ヵ国で1位を記録したザ・トルネイドーズ1962年の“テルスター”、アウトロにベンチャーズ1960年の超代表曲“ウォーク・ドント・ラン”をくっつけてしまう。ちなみに曲のタイトルも、60年代英人気TV番組『THANK YOUR LUCKY STAR』から。

面倒くさいよこのひとの突き詰めすぎる愛情表現。ちゃんとしなきゃ気が済まない性格と芸風だったもんなあ昔から。ここまで曲者愛好家だったとは、寡黙なカンタベリー・ロック時代(失笑)にはこれっぽっちも窺い知れませんでした。




それでもマニアならではの暗黒面が垣間見えたのは1984年に彼がプロデュースしたアルバム『NEIL’S HEAVY CONCEPT ALBUM』だった。

英国の人気コメディアン(らしい)ナイジェル・プレイナーがコント番組で扮する、時代遅れのヒッピー《ニール》名義のCDである。我が国で喩えると、“慎吾ママのおはロック”とか“アミダばばあの唄”みたいなものか。するとガスキン師匠にジミー・ヘイスティングスにピップ・パイルにリック・ビドュルフにジャコ・ジャクジクらが大挙参加して、カンタベリー一座状態に。だからって『カンタベリー・パーティ』とは、邦題が大雑把すぎんか。

そのオリジナルLPは、表ジャケが『サタニック・マジェスティーズ』で裏とインナー・スリーヴが『サージェント・ペパーズ』。そしてカヴァーの偏向的な選曲は、スチュワート&ガスキンの延長上としか思えない60年代サイケ路線ときた。しかも悪意の笑いが大好物の英国芸人のアルバムだから、尋常じゃないデフォルメがさらに失笑を誘う。




トゥモロウ1967年のデビュー曲にして、サージェント・ペパーズかぶれまくりの“マイ・ホワイト・バイシクル”。シド・バレットが『指輪物語』を唄ったピンク・フロイド1967年の“地の精(The gnome)”。キャラヴァン1971年の2ndアルバム『グレイとピンクの地』の冒頭を飾った、ゴルフ・コースで出逢った女子とアフタヌーン・ティーを愉しむとは「らしい」お上品サイケデリア“ゴルフ・ガール”に、1968年英4位米5位の〈卑屈王〉ドノヴァン“ハーディー・ガーディ・マン”。別に韻を踏んでるわけではないけど。さらには、1968年発表のインクレディブル・ストリング・バンド三枚目『ザ・ハングマンズ・ビューティフル・ドーター』から、素晴らしき世迷言ソング“ア・ヴェリー・セルラー・ソング”である。

そしてトラフィック1967年の全英2位ヒット曲“ホール・イン・マイ・シュー”をシングル・カットしたら、同じ最高2位まで上昇してしまった。ならばと英国ツアーを敢行すると、最終公演のハマースミス・オデオンは満員御礼だったそうだ。

そりゃあスチュワート師匠も「60年代は死なず!」と宣言したくなるよ、これだけサイケデリア天国なら。



市川 60年代への尋常じゃないあなたの愛情には、いつも感服してます。

師匠 他のユース・カルチャーとも共有されてるんだけど、ある意味オプティミズムが根幹にあったと思うんだよ、60年代の音楽シーンは。とてもいい時代だったと思う。現在の音楽は商業主義にどっぷり支配されてるから、信用できないよね。だからこそ皆、誠実な音楽を捜してるんだろうし、僕とバーブ(=バーバラ・ガスキン姐さん)は皆から正直者グループとして見られたいと思ってる。

市川 だから選曲のマニア度がぐんぐん深化したんですかね、シングルからアルバムに発露の場に移行して以降は特にもう。

師匠 たしかにマニアックだ(←しみじみ)。でも僕とバーブが好きな楽曲を単純に選んでたら、こうなってしまったわけで。

市川 我々人間って古今東西、自分の好きな音楽をひとに伝えたい/好きになってほしい的な、大きなお世話な衝動に駆られません? 日本では漫画チックな風体のアウトサイダーらが、自分が好きな歌謡曲や軍歌やダンス・ミュージックを大音量で流しながら、わざわざ街中を改造車で走り廻ります。昔から代々。

師匠 はははは。僕は安全運転だけど。でもたしかに、僕らが気に入ってる曲ならば他のひとも気に入るに違いないと思い込んでるフシはあるなあ。

市川 残念ながら私は、アルザチェル(←アーザケルじゃなかったのか?)のあなたも、エッグのあなたも、ハットフィールド&ザ・ノースのあなたも、ナショナル・ヘルスのあなたも、そしてブルフォードのあなたも知ってます。例の大好きな60年代物と根っこは通じてるかもしれないけど、きわめて特殊でマニアックでマイナーな70年代のあなた。

師匠 身も蓋もないが、その通り。音楽でとても飯は食えないと思いながら演ってたね。

市川 しかし80年代の楽器を手にして60年代を具体化してみたら、突然売れちゃったという。どういうことなんでしょうねえ、音楽って。

師匠 きみにわからないものが僕にわかるわけがない(嬉笑)。思えば70年代って本当に多種多様な音楽が生まれたけれど、60年代とは違ってどれもネガティヴ肌だったと思うのさ。例えばパンク・ロック。僕だってロックンロールや、勢いにまかせた無軌道なロックが嫌いなわけじゃない。だけど現在になって思えば、やっぱりほとんどのパンクがただのゴミだ。破壊するからにはそこにもっとまともなものを作らなければ、意味はない。

市川 焼け野原だからこそ、あなたが建てたバラックが誰の目にも人肌恋しく映ったってことだったんですかねえ。

師匠 失敬な(苦笑)。


前回のラストでも書いたようにスチュワート&ガスキンは、1985年5月発表の7枚目にして最後のアナログ・シングル“ロコモーション”を最後に、四年間のヒット・シングル・アーティスト生活に潔く幕を下ろした。やたら盛り上がる親族や友人や知らない人たちの反応や、ビージーズやフォリナーからのプロデュース依頼に、自分を見失いそうになるのを必死で抑えつつ、着せられた80年代若者ファッションを脱ぎ捨てて、「これで僕たちがポップ・スターだった日々は終わった。今度はアルバムを作る番」と再出発を図った。アルバム生活への回帰、だ。

と同時に、師匠本来の筆致であるプログレ色もキャンヴァスのあちこちから顔を覗かせ始めた。タイトルは“ミスター・テルミン”なのに肝心のテルミンの音が一切入ってないのはご愛敬として、ほぼジェネシスな“グレイ・スカイ”とか、冒頭からスージー&ザ・バンシーズみたくストイックで恰好よかったのに途中からなぜかELPになってしまう“ジュピター・ライジング”とか、面白すぎる。

そんなオリジナル曲のみならずカヴァーだって、原曲は夢見るブルー・ナイルだったはずなのに大量の金属打楽器をスタジオに持参したビルブルのせいで、クリムゾンっぽい序曲がくっついてしまった“ヒートウェイヴ”を聴けば、まさに〈三つ子のプログレ百まで〉としか言いようがないのだ。


試聴 Click!


2009年の前作『グリーン・アンド・ブルー』から2018年リリースだけど現時点での最新作の『スター・クロック』と、大半の楽曲にギターとドラムが入るようになった。しかも叩くのはギャヴィン・ハリスンだ。だけどバンド・サウンドには聴こえない、のはスチュワート&ガスキンで80年代からずっと過ごしてきたからこそではないか。「プログレに聴こえないプログレ」なのか、それとも「プログレに聴こえるプログレじゃないもの」なのか、私には判別できない。

しかし少なくともデイヴ・スチュワート師匠にしか赦されない、〈半生の折衷プログレ〉がここにある。「故郷」カンタベリーへの〈等身大のカムバック・サーモン〉。

『スピン』のリリースを目前に控えた1991年初夏、めったに他人を批判しない師匠が珍しく、空前のプログレ再結成ブームの到来に異を唱えたことがあった。


師匠 ……困った風潮だと思う。言いにくいことだけれど、イエスもELPも金銭的な事情で動いてるのさ(困惑笑)。

市川 あなたのお仲間ビルブルの参加はまだ未定にせよ、クリムゾンも復活予定です。

師匠 残念だけど彼らも同じじゃないかな。我に返ってほしいよ皆(苦笑)。そんな台所事情はともかくとして、かつての仲間とそんなに一緒に演奏したいのならどうして解散したんだってこと。そもそもね。離婚した元妻と再婚するのと同じじゃないか。

市川 わははは。そりゃまあそうですけど。

師匠 上手くいかなかったから離婚したのにまた一緒になるなんて、もう再婚する前から絶望的な未来しか見えないはずでね(失笑)。


どうだこの正論。面白味はないが、師匠の秘めたプライドが珍しく窺えて、興味深い。1970年代中盤あたりで時が止まったままの村に十年振りに里帰りした師匠は、たぶん垢ぬけていた。本人が気づいてないだけの話で、都会帰りのプログレ・ポップスは少々大袈裟で非商業性が増しても、お洒落はお洒落なのだ。


市川 その点、お二人は仲よさそうですよねぇずーっと(←この時点で結成十周年)。

師匠 たしかに僕のバンド人生で最も長くなったけれど、さして大した作品を遺せてないのに単純に長く継続して活動しているというだけで、一応ポピュラーな存在になってる連中はまあまあいるよね? だから僕とバーブもあと25年ほど続ければ、たぶんものすごくポピュラーになってるはずなんだけど。はは。


今年74歳になる二人は四半世紀どころか、スチュワート&ガスキンは結成42年目を迎えた。昨年2023年4月には3度目の来日公演まで果たしてしまったのだから、「ものすごくポピュラー」じゃなくてもすごく偉い。

カンタベリー・ロックが面白いのは、好きなジャズやロックを自分たちなりに演奏して愉しんでた〈幸福の箱庭〉が、ケヴィン・エアーズやデヴィッド・アレンのような非常識な文系ヒッピーが流れつく度に蹂躙されてカオスと化し、不思議な非商業音楽度が増すことだ。良く言えば黒船来航もしくはハーメルンの笛吹きだけど、トリック・スターに振り回されたひとびとの〈スラプスティックなアフターマス〉ロックという点では、『男はつらいよ』の寅さんと何ら変わらない気がするけど。

一時的とはいえスチュワート師匠がカンタベリー村のしがらみと因習から脱出できたのは、ひとえにバーバラ・ガスキン姐さんとの出逢いに他ならない。全英チャート1位曲“涙のバースディ・パーティ”の米プロモーション・ツアー中に恋に落ち、(入籍したかどうかは知らないが)以来ずっと公私ともに相棒なのだから、そりゃ頼もしいはず。



彼女は大半のカンタベリー系ミュージシャンとは違い、英ハートフォードシャー州ハットフィールド(!)で生まれ育ちカンタベリー(!)のケント大学で哲学と文学の学位を修得した「本物」のカンタベラーだ。しかも在学中にスパイロジャイラに加入して英国や欧州を何度もツアーするわ、大学でできた友人がスティーヴ・ヒレッジだわ、その縁で師匠とも知り合いハットフィールド&ザ・ノースやナショナル・ヘルスに呼ばれてコーラス唄うわ、なんと充実したキャンパス・ライフ。

やがて卒業を迎え将来への不安を抱えるガスキン姐さんを「大丈夫大丈夫」と励ましたのは、フィル・ミラー。その説得力の有無に懐疑的なのは、第三者の私だけか。で意を決した彼女は、四年間にも及ぶ海外放浪生活に出た。インド~アフガニスタン~インドネシア~日本。ヒマラヤをサンダル履きで唄い歩き、京都のナイトクラブでカラオケ唄うのを生業にした末に、カンタベリーに戻ってきたのだ。だからパンク・ロックの勃興も衰退も知らなかったのだが……ん? この〈放蕩浦島花子の帰還〉って似てないか、かつてのエアーズやアレンのカンタベリー漂着パターンに。ただしガスキン姐さんはカンタベリーの自宅に帰って来ただけだし人として普通でまともだから、あくまでもスチュワート師匠〈限定〉のトリック・スターとして機能したんじゃないかなあ。

でもそのコップの中の嵐が「もしもパンク・ロックがこの世に存在してなかったら」ポップを誕生させたのだから、カンタベリーとはつくづく不思議な土地だと思う。



謹んで――カンタベリー・フィールズ・フォーエヴァー。















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    カンタベリー・ジャズ・ロックの最高峰バンドによる74年1st、Robert WyattやHENRY COWのJeff Reighも参加

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    元CARAVANのRichard SinclairとSteve Miller、元MATCHING MOLEのPhil Miller、後にNATIONAL HEALTHで活躍するPip Pyleにより結成され、Steve Millerが脱退、KHANを経たDave Stewartが参加したカンタベリー・ジャズ・ロックバンドの代表格の75年2nd。カンタベリー・ジャズ・ロックの代表作である本作は、20分の大作「Mumps」を含め、 前作より全体的に整理、洗練された世界観をすっきりと聴かせる作風となっており、クロスオーバー・ジャズ・ロック色を強めた音楽性へと変化しながらも、彼ららしいポピュラリティーを持ったサウンドと、胸を打つメロディーが素晴らしい傑作です。

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    カンタベリー・シーンの重要グループであるHATFIELD AND THE NORTHとGILGAMESHの中心メンバーが結成したジャズ・ロックバンドの78年作。Dave Stewart、Phil Miller、Neil Murray、Pip Pyleというキャリアのあるメンバーに加えてGILGAMESHのAlan Gowen、CARAVANやSOFT MACHINEとつながるJimmy Hastings、そしてGILGAMESHにも参加しているAmanda Parsonsなどゲスト人も強力。その内容はDave Stewartの存在感を感じさせる、HATFIELD AND THE NORTHの音楽性をよりジャジーにしたような作風であり、4曲の大作から成るカンタベリー・ジャズ・ロックの集大成といえる圧巻の傑作です。

  • NATIONAL HEALTH / OF QUEUES AND CURES

    HF&Nから発展したグループ、78年2nd、メロディアスにして芳醇なアンサンブルが素晴らしすぎる、カンタベリー・ジャズ・ロックの大名盤!

    Alan GowenとNeil Murrayが脱退し、元HENRY COWの奇才John Greaves(b)が参加した78年作2nd。Dave Stewart、Phil Miller、Pip Pyleとの4人編成になってまとまりが増したせいか、アンサンブルの強度はグッと増した印象。めまぐるしく切り替わるダイナミックな展開の中、一糸乱れぬ正確さで一気に駆け抜け、聴き手を置き去りにします。呆気にとられるほどのスピードとエネルギー。圧倒的なテンション!ジャズ・ロックのファンもアヴァン・ロックのファンも、またまたクリムゾンのファンも、知的でエネルギッシュなサウンドを好む方は大必聴の傑作。

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