2019年11月16日 | カテゴリー:どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ 市川哲史,ライターコラム
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プログレ「箱男」通信【KC『ヘヴン&アース』箱】号➋
日本アセンブル盤発売から4ヶ月。一体、『ヘヴン&アース 1997-2008』箱をすべて聴き終えた根性者が何人いるのか、心許ない。ギャル曽根を相手に〈麺5玉1kg+もやし1kgチャーシュー13枚+味玉4個=超巨大味噌ラーメン【味噌魔神】6200kcal〉を完食できたとしても、素直には喜べないはずだ。これら二つの〈諸行無常感〉は――
似ている。
特に地球上の誰一人として求めていなかっただろう最大規模の【ProjKct祭り】は、手の込んだフリップの嫌がらせかと思った。
なにせこの《天国地獄クリムゾン》期のライヴは、サウンドボードからのDAT録音音源で2000年が66公演、2001年32公演、そして2003年17公演が既に《DGMlive》公開済みで、その115音源のうち2000年10月と2003年4月の日本公演は、計19本中13本が《KCCC日本公演補完シリーズ第3&4弾》としてフィジカル化までされている。もちろん公式ライヴ盤+DVDも、『ヘヴィ・コンストラクション』『レヴェル・ファイヴ』『エレクトリック』に『アイズ・ワイド・オープン』と連発したから、本隊のライヴ音源そのものがもはや大してありがたくなかったのは、事実だ。
だからといって、《ProjeKct》音源を完全収録しなくてもいいじゃないの。
当時CDリリースされた、P1『ライヴ・アット・ザ・ジャズ・カフェ』P2『スペース・グルーヴ』と『ライヴ・グルーヴ』P3『マスク』P4『ウエストコースト・ライヴ』ProjeKct X『ヘヴン・アンド・アース』の6タイトルが収録されるのは、わかる。
そして別表のように、計画性の欠落した出たとこ勝負だった《ProjeKct》計画のわりには、複数のプロジェクトで演奏され揉まれた結果、『コンストラクション・オブ・ザ・ライト』以降に繋がる一応の成果も散見できなくはない。
だからといって、《ProjeKct》音源を完全収録しなくてもいいじゃないの。
しかもP1・P3・P4・P6は各4・5・7・4公演だからまだ精神力のギリ許容範囲だけれど、P2は全34公演ものライヴ音源+リハ音源を聴かなければならない。クリムゾン本隊よりP2が長時間収録された不条理とともに。
それでも私はどうにか完聴し、薄れゆく意識の中で思ったのだ。
「P2って……面白いか?」
と。
実質ギタリスト三人組の【ブリュー/フリップ/ガン】P2は当初、ガンに言わせれば「クリムゾン・ナンバーの目先を変えたセルフ・カヴァー」程度の構想しかなかったらしい。二代目カリフォルニア・ギター・トリオか。しかしブリューが新製品のVドラムになぜかご執心で、結局やたら手数が多くて落ち着きがない素人シンセ・ドラムにディシプリン師弟タッグによる匠のギター・デュオが絡むという、聴きようによってはクラブというかブレイク・ビートっぽくもなくはなくはなくはないけれど、私には〈残念なキング・クリムゾン未満〉だった。今回34公演分全部聴いても、やはり面白くはない。
ちなみに当時のVドラムとは、内臓シンセ・ベースをバスドラでトリガーしてシーケンスできたり、いろんな楽器やSEもサンプリング可能な電気仕掛けのドラム――要は〈ひとりドラムンベース〉みたいなものだ。言い換えれば〈誰でも叩ける〉というか〈誰が叩いても一緒〉というか〈さよなら記名性〉というか、ビル・ブルフォード殺しの最終兵器としか思えない。
実際この《ProjeKct》期間中、フリップ卿はビルブル本人にこう問うた。
「Vドラムをダブルで鳴らすクラブ・ミュージック仕様を、次のキング・クリムゾンとして考えてるんだが、どう思うかね」。
言うまでもなく「まるで興味ない」と拒否したビルブルはそのまま、足掛け26年在籍したバンドとの縁を自らほどいてしまった。
フリップにとって、『太陽と戦慄』を制作した1973年以降のキング・クリムゾンとは、リズム隊――とりわけビルブルとの全面抗争の修羅場だったともいえる。とにかく頑強なミュージシャン・エゴが自己主張しまくるドラマーならではの超人技を、バンドに最大限活用すべく腐心してきた。
大音量ベースで身内の聴覚まで粉砕するジョン・ウェットン&ビルブル組に真正面から対峙した結果、フリップの心は折れたものの極限ヘヴィー・ロック『レッド』を生んだ70年代。「好き勝手に叩くな」と禁欲的なドラムを強制したことで、『ディシプリン』という究極的にスリリングなポリリズムを手に入れた80年代。そして90年代は、〈ヘヴィーでハードでジャンクな破壊力の実現〉と〈ビルブルの足枷〉の一石二鳥を狙ったドラマー増員が、結果的に《Wトリオ》クリムゾンに時代的必然をもたらす。
そういう意味では非常に生産性に富んだ排他的関係だけれど、強力な反作用で幾度も空中分解を繰り返してきたのは皆知っている。そしてその最期の炎がまた目茶目茶美しかったことも、だ。
70年代クリムゾン最期となった1974年7月1日の米セントラル・パーク公演は、あのフリップが「私が腹の底から素晴らしいと思った1969年のクリムゾンと同じレヴェルの出来」と自画自賛するほど、とんでもなかった。
80年代クリムゾンだと、ビルブルの堪忍袋の緒が徐々に切れていく。『ビート』の頃から好き勝手に叩き始めると、トニー・レヴィンもやはり便乗。で『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』のツアーに至り、元来お調子者のブリューのみならずフリップまで我を忘れてくのだ。そしてライヴ盤『アブセント・ラヴァーズ』にもなった最終1984年7月11日加モントリオール公演なんか、全員の自己顕示演奏欲が多重衝突を重ねたあげく、大脱線事故寸前の緊張感がたまらない。それでも脱線しなかったのは「実はクリックを聴いてたから」って、そのなりふり構わない感じが素敵だった。
で90年代クリムゾンは最期の北米ツアー音源が全26公演中、正真正銘ラストの1996年8月26日米フィラデルフィア・ライヴしか音源が遺されていない。しかもこの日はビルブルが手首を傷めており、六人全員も精彩を欠いていた。なので聴いてるこっちは消化不良だし、実働わずか2年でバンド自体が消耗してしまったように映った。Wトリオの賞味期限が切れた、と言ったほうが正確かもしれない。
それでもなんとか存続の契機を作るべく翌97年5月、ブリューの地元ナッシュヴィルに全員集合してブレスト兼リハしたものの、やはりWトリオに明日は見えず。そんな停滞にとどめを刺したのが、ビルブルによる無慈悲な〈フリップ&Wトリオ・クリムゾン&DGMビジネスいっさいがっさい全否定〉発言だったわけだ。
たしかにWトリオの一員となった時点からもうずーっと、ビルブルは毒を吐き続けていた。現行キング・クリムゾンに対して、そしてロバート・フリップに対して。
ビルブル そりゃ寝耳に水だったからな(冷徹笑)。ロバートは僕のドラムをもう必要ない、と考えてる、と認識したさ。だがクリムゾンに関して唯一確実なことは、〈何ひとつたしかなものはない〉ということだからねぇ。明日解散して、来週の木曜にはまた再結成するかもしれないし。でも少なくとも、いまのところは僕も一枚噛めてるのはたしかさ――そうでなくなる瞬間までは。あははは。すべてはロバート次第だから。
市川 達観しちゃったんですか、とうとう。
ビルブル ふん。そう、かつてのクリムゾンと唯一違うことがあるとすれば、いまじゃこのバンドはロバートがすべての商業面と創作面においてコントロールしてるという事実だ。これまではまがりなりにも民主主義と呼べる体制だったけど、現在では間違いなくロバートのバンドであり、止めるのも続けるのも彼の一存による。ま、別にそれでいいんだけど(虚無笑)。
とこんな具合だった。ずーっと。そんなフリップにとって最凶の腐れ縁を瞬殺してしまったとは、おそるべし万能の楽器・Vドラム。
【ギターを弾くのではなくVドラムを叩くエイドリアン・ブリューの図】に象徴される軽さをP2の特徴的個性に挙げ、「ノット・シリアスリー」と言い切ったフリップの不敵な笑みを想い出した。たしかに、ひたすらブリューが愉しそうに映るのがP2だ。言い換えれば、とにかく面白がられて稼働しまくりのVドラムこそがP2の主役である。
いや、《ProjeKct》シリーズそのものがVドラムに振り回され続けただけだ。たかが電気楽器だぞ。そういえば「P1・2・3・4すべてに参加しているのはフリップ&ガンの二人だけだから、《ProjeKct》とは新生クリムゾンのリズム探しの旅」と評した文章を昔読んだ気がするが、それ以前のレヴェルだったと思う。つくづく。
P1【ビルブル/レヴィン/フリップ/ガン】は前述したように、Vドラムを拒否し生ドラムに頑なに執着し続けるビルブルの〈解雇証明〉みたいなものだ。
愉しいのは当事者だけという〈Vドラム祭り〉と化したP2に対する反省からか、続くP4【レヴィン/マステロ/フリップ/ガン】では生ドラムとVドラムを共存させてみたら、意外に面白い成果が。で安堵してつい気を抜いちゃったとしか思えないP3【マステロ/フリップ/ガン】は、まんまと〈Vドラム祭り第2弾〉となってしまった。しつこいわ。
ほら、Vドラム度の具合で語るのがいちばんわかりやすい《ProjeKct》なのでした。
うーん。
とはいえせっかく完聴したんだから、もう少し《ProjeKct》を語らせてくれ。
まず、《ProjeKct》の実質的主役であるVドラムを一切排除した孤高のP1を。
正直な話、リリース当時はP1推しの私だった。各プロジェクト、ライヴ編集盤を1作品ずつフィジカル化(←P2のみお気楽スタジオ・セッション集をもう1作)された中でも、圧倒的に『ライヴ・アット・ザ・ジャズ・カフェ』を愛聴してた気がする。
どうもタイトル中の〈ジャズ〉という単語とビルブル個人で高まってたジャズ志向に皆誤解したまんま刷り込まれているが、P1は全っ然ジャズではない。P1は、サウンドスケイプにMIDIギターにワー・ギターにトーク・ボックスを操るフリップ&ガン組と、アコースティック・ドラム・セットにマリンバにザイロフォンにアップライト・ベースに執着するビルブル&レヴィン組という【電気vs生】の音響的葛藤に、〈稀代の二律背反エンタテインメント〉としてかなり惹かれたのだ。
ただし2004年にKCCC22としてCD化された『Jazz Café Suite :December 1-4,1997』は、『ライヴ・アット・ザ・ジャズ・カフェ』が四日間8公演全50曲から選抜した9曲の切り出し編集盤だったのに対して、同じ全ライヴ音源を超スタジオ編集加工ミックスして作った《P1組曲》だけに、クールではあったがほとんど別物と化していた。単にビルブルそのものを黒歴史として抹消しただけなのかもしれないが。
で今回の『天国地獄』箱に初めて完全収録された全50曲のライヴ音源を聴いたらば、これがまた意外につまらなくて驚いた。つまり、いまさらビルブルとフリップが一緒に演奏してもその作品が素晴らしい確率はわずか9/50に過ぎないわけだ。これを最後にビルブルがクリムゾンと縁を切って、当然なのである。
しかし今回ほぼ20年ぶりに《ProjeKct》全音源を聴いたら、リアルタイムではP1にしか食指が動かなかった私としては、百年の恋が秒で醒めてしまった。四日間もひたすらインプロとセッションの狭間に終始したのだから、しんどい内容なのは否めない。
あ、そうか。
いま思えば、恰好よすぎるリズム隊――ビルブル&レヴィンに騙されていただけだったのかもしれない。というかP1の翌年即始動した《ブルフォード・レヴィン・アッパー・エクストリミティーズ》がすごすぎたから、その物理的過程としてのP1にかなりの高下駄を履かせてしまっていた気がする。勝手に私が無意識に。だってあのB.L.U.E.はまるで我々が空気を吸うように、全編で複雑怪奇な変拍子を紡ぎまくってたんだもの。恰好よすぎるじゃんか。
そういう意味ではB.L.U.E.に発展してくれただけで、P1は役目を果たしたと言っていい。そうなのだったらそうなのだ、『ブラッフォード・レヴィン・アッパー・エクストリミティーズ』と『ブルー・ナイツ』はすごかったのだ。
私が積極的にマステロットをご遠慮するようになったのも、《ProjeKct》のせいだ。
新世紀Kc第一作『ザ・コンストラクション・オブ・ライト』のリハ&レコーディングにおける未使用インプロ音源をこまめに拾ってきては編集加工した、《ProjeKct X》名義の『ヘヴン・アンド・アース』が特に悪い。煩雑な具体的作業を丸ごと肩代わりしてくれる〈プロトゥールスの達人〉ビル・ムニョンの手腕はともかく、マステロの――こっち方面に疎い私に言われたくないだろうが、彼のミキシング&サンプリングはとにかくノーセンスだ。ことごとく時代遅れで、80年代のインダストリアル・テクノかなんかと思った。
初めてマステロを知ったのは、XTC1989年の名盤『オレンジズ・アンド・レモンズ』。彼の大味などんぱん太鼓、もとい正直すぎるパワー・ドラムが功を奏した、いい仕事だった。ああ素晴らしき結果論。
思い起こせば、このひとのクリムゾン加入以前の仕事はどうでもいいものだらけだ。スタジオ・ミュージシャンとはいえ、スキャンダルにクック・ロビンにニック・ギルダーにパティ・ラベルにエディ・マネー……なんだこの〈やるせない1980年代的ヒット未遂感〉のパレードは。他にも歌手デビューする俳優とか子役出身の歌手とか、ドブさらいみたいな仕事ばかり。そもそもMr.ミスターも何かの間違いで全米1位を獲得したが、〈煮え切らない産業ロック〉でまったく食指が動かなかったし。
だけどこの罰ゲームのようなキャリアが、マステロがいいやつであることを実証していると思わないか?
しかも彼は「1970年に“キャット・フード”を聴いて以来病みつき」の正真正銘のクリムゾンおたくで、初目撃した1974年6月19日LAシュライン・オーディトリアム公演の感動を、初対面の私に口角泡飛ばしながら語ったほどだ。「会場で“スターレス・アンド・バイブル・ブラック”を聴いて以来、一年はあのリズム・パターンがずーっと頭から離れなかった」とか、「『ザ・グレート・ディシーヴァー』箱聴いて本当思ったけど、ビルって偉大なインプロヴァイザーだから、どの小節も初めて聴く新しいパターンばかりで底なしなんだよ」とか。
まさに怒濤の【キング・クリムゾン・コンプレックス】、略してクリコン。
つまり〈いまキング・クリムゾンである自分〉に宇宙一感無量のマステロが、自他共に認める〈さすがキング・クリムゾンのドラマー〉に相応しい自分になるべく目指した方向性が《デジタル・キング・クリムゾン》であり、その手段が《加工処理済キング・クリムゾン》であり、彼なりに積んだ研鑽がPXだったような気がする。
付け加えれば彼のクリコンは、【ビル・ブルフォード・コンプレックス】略してブルコンに行き着くから厄介だ。だからあんな我儘なストロークを叩けない分、ビルブルの範疇外であるエレクトロニカ的グルーヴに手を染めたんじゃないかと思う。
しかしその成果として、生ドラム&パーカッションと電気グルーヴ(←紛らわしいぞ)のスリリングな共存をものにしたP4は、全ProjeKct中最高の出来栄えだったのだから圧倒的な敗北感も捨てたもんではない。
まずリアルタイムで聴いたときの『ウェスト・コースト・ライヴ』も、KCの初ダンス・エレクトロ・グルーヴィン・インプロっぷりが見事で、なかなかの奇蹟ではあった。ただし入念なポスプロ加工作業が施されてたし、マステロ渾身の〈中年の蹉跌〉的グルーヴを受け止めた上さらに強靭化してみせたレヴィンの手柄に耳を奪われた私だ。ところが今回収録の全7公演を聴くと――ポスプロなしでも目茶目茶恰好いいじゃないの。しかも、フリップ&レヴィン&ガンのトリプル・ソロ競演とうねうねするグルーヴの絡みがヘヴィだったりするから、ブリュー抜きのこのP4仕様を新型クリムゾンに採用してもよかったのではないか。
でも、誰も唄えないから駄目だこりゃ。
そしてそのマステロが、「トニさんいなくても平気平気!」とばかりに己れのエレクトロニカ力を全開させた【レヴィン抜きP4】のP3は、文字通りの調子に乗りすぎである。とにかくライヴ音源を切り刻んで加工しあげた『マスク』は、〈世紀の後出しジャンケン〉で冗談かと思ったのだ。当時の私は本当に。
で今回初めて加工前の正真正銘ライヴ音源を聴いたら、マステロが私の想像をはるかに超えたエレキ・グルーヴ大王と化していた。加工助手でプロトゥールスのおたくエンジニアのビル・マニョンを従えて、Vドラム叩きながらシーケンサーやドラム・マシーンまで八面六臂で駆使すればするほど、大道芸人みたいでなんか哀しい。
と同時にレヴィンおじさんの人力ベースのありがたみを思い知る。
などと散々に書いてはきたものの、当然、マステロに悪気があったわけではない。それどころか彼は200%の熱意と2000%の純情で【21世紀のキング・クリムゾン】の創造に貢献しようとしていた。ただしそのあまりに近視眼すぎた方法論と方向性は結果的にデジタル化でしかなく、せいぜい【キング・クリムゾンの21世紀ヴァージョン】的なアップデートの域を脱せられなかった気がする。
とにかくキング・クリムゾンを意識しすぎたマステロ。
その証拠に、クリムゾンという彼にとっては過酷な負荷を下ろして作ったBPM&M名義の2001年作品『エクストラクツ&アーティファクツ』の、なんと愉しそうなことか。
フリップ、ブリュー、レヴィンといったクリムゾン組に加えデヴィッド・バーンまで参加した、自由で遠慮のない加工天国による「きゃっほー♡」なクラブ・エレクトロニカで、同じマステロ&マニヨン組で制作したPX『ヘヴン・アンド・アース』の5万倍面白かったのだから。いまでこそ、生来の単純明快アメリカン・パワー・ドラムのまんまでクリムゾン楽団最長在籍ドラマーに仕上がってるが、若き頃の野心と忠心が良い方向で結実した唯一の傑作として皆で評価してやってくれ。
それにしても、どうしてあんなにつまらないのか『ヘヴン・アンド・アース』。
この壮大なる試行錯誤だった《ProjeKct騒動》を完全保存した『ヘヴン&アース 1998-2008』箱は、まるで棺桶のように映る。
しかし〈大いなる失敗作〉たちが眠る中には、『エクストラクツ&アーティファクツ』や、現劇団員のビル・リーフリンとフリップ&ガンによる1999年リリースのインプロ・セッション集『ザ・リパーカッションズ・オブ・エンジェリック・ビヘイヴィアー』といった隠れた名盤もちゃんと潜んでたりするから、悔しいがクリムゾン箱は侮れない。
ちなみに後者は、おそらくマステロがなりたかった理想のドラマー像――〈サウンドデザインにも長けたアヴァン・ドラマー〉そのもののリーフリンと、フリップ&ガンの師弟タッグの音楽的邂逅が想像以上にスリリングで、具体的にはメタリックなジャズのような感触が斬新だった。素人がVドラムを叩き続けたP2より、よっぽどこっちの方が真のP2に相応しいと私は思う。
それだけに時系列で捉えればおそらく、フリップはこの即興セッションの大成功に可能性を確信して《The ProjeKcts》を思いついたはずだ。
フラクタルの〈ゆりかごから墓場まで〉箱は面倒くさかったけど、物悲しい。
となるとあとは、なぜ1998年から2008年までのキング・クリムゾンは、ロバート・フリップが中途半端だったのか。
すいません。あと1回だけ続きます。
第一回「ジョン・ウェットンはなぜ<いいひと>だったのか?」はコチラ!
第ニ回 「尼崎に<あしたのイエス>を見た、か? ~2017・4・21イエス・フィーチュアリング・ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン(苦笑)@あましんアルカイックホールのライヴ評みたいなもの」はコチラ!
第三回「ロバート・フリップ卿の“英雄夢語り”」はコチラ!
第四回「第四回 これは我々が本当に望んだロジャー・ウォーターズなのか? -二つのピンク・フロイド、その後【前篇】-」はコチラ!
第五回「ギルモアくんとマンザネラちゃん -二つのピンク・フロイド、その後【後篇】ー」はコチラ!
第六回「お箸で食べるイタリアン・プログレ ―24年前に邂逅していた(らしい)バンコにごめんなさい」はコチラ!
第七回「誰も知らない〈1987年のロジャー・ウォーターズ〉 ーーこのときライヴ・アルバムをリリースしていればなぁぁぁ」はコチラ!
第八回「瓢箪からジャッコ -『ライヴ・イン・ウィーン』と『LIVE IN CHICAGO』から見えた〈キング・クリムゾンの新風景〉」はコチラ!
第九回「坂上忍になれなかったフィル・コリンズ。」はコチラ!
第十回「禊(みそぎ)のロバート・フリップ ーー噂の27枚組BOX『セイラーズ・テール 1970-1972』の正しい聴き方」はコチラ!
第十一回「ああロキシー・ミュージック(VIVA! ROXY MUSIC)前篇 --BOXを聴く前にブライアン・フェリーをおさらいしよう」 はコチラ!
第十二回 「ああロキシー・ミュージック(VIVA! ROXY MUSIC)後篇 --BOXを聴いて再認識する〈ポップ・アートとしてのロキシー・ミュージック〉」はコチラ!
第十三回 「今日もどこかでヒプノシス」はコチラ!
第十四回 「ピーター・バンクスはなぜ、再評価されないのか --〈星を旅する予言者〉の六回忌にあたって」はコチラ!
第十五回 「悪いひとじゃないんだけどねぇ……(遠い目) ―― ビル・ブルフォードへのラブレターを『シームズ・ライク・ア・ライフタイム・アゴー 1977-1980』BOXに添えて」はコチラ!
第十六回 「グレッグ・レイク哀歌(エレジー)」はコチラ!
第十七回 「クリス・スクワイアとトレヴァー・ホーン -イエスの〈新作〉『FLY FROM HERE -RETURN TRIP』に想うこと- 前篇:スクワイアの巻」はコチラ!
第十八回 「クリス・スクワイアとトレヴァー・ホーン -イエスの〈新作〉『FLY FROM HERE-RETURN TRIP』に想うこと- 後篇:空を飛べたのはホーンの巻」はコチラ!
第十九回「どうしてジョン・ウェットンを好きになってしまったんだろう(三回忌カケレコスペシャルversion)」はコチラ!
第二十回「どうしてゴードン・ハスケルは不当評価されたのだろう ー前篇:幻の1995年インタヴュー発掘、ついでに8人クリムゾン来日公演評も。」はコチラ!
第二十一回「どうしてゴードン・ハスケルは不当評価されたのだろう -後篇:幻の1995年インタヴューを発掘したら、めぐる因果は糸車の〈酒の肴ロック〉」はコチラ!
第二十二回「鍵盤は気楽な稼業ときたもんだ--あるTKの一生、に50周年イエス来日公演評を添えて」はコチラ!
第二十三回「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう(by ビリー・シャーウッド)」はコチラ!
第二十四回「荒野の三詩人-誰かリチャード・パーマー=ジェイムズを知らないか-」はコチラ!
第二十五回「会議は踊る、プログレも踊る-リチャード・パーマー=ジェイムズを探して-」はコチラ!
第二十六回「我が心のキース・エマーソン & THE BEST ~1990年の追憶~」はコチラ!
第二十七回:「『ザ・リコンストラクション・オブ・ライト』は、キング・クリムゾンの立派な「新作」である。 プログレ「箱男」通信【KC『ヘヴン&アース』箱】号①」はコチラ!
紙ジャケット仕様、初回プレス限定ステッカー・ブックレット付仕様、デジタル・リマスター、定価2415
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、若干スレ・軽微な汚れあり
CLUB47(KING CRIMSON COLLECTORS CLUB)
デジパック仕様、DVDオーディオ2枚組、NTSC方式、リージョンフリー、スリップケース・ブックレット付仕様(画像はスリップケースです)
盤質:傷あり
状態:並
1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり、スリップケースに圧痕あり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1969年に発表されたデビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』は、プログレッシヴ・ロックのスタート地点となった大名盤であり、プログレッシヴ・ロックを聴くならまずはこのアルバムからと断言できる作品です。メンバーはギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストGreg Lake、ドラマーMichael Giles、管楽器に加えて鍵盤楽器(メロトロン)も担当するIan McDonald、そして作詞家Peter Sinfieldという布陣。「21世紀のスキッツォイド・マン」のオープニングから緊張感のある変拍子アンサンブルやユニゾン・フレーズが畳み掛け、「風に語りて」では牧歌的でありながら浮世離れした音世界を構築。“混沌こそ我が墓碑銘”の一節があまりに有名な「エピタフ (墓碑銘)」と、同じくリリックの幻想美に酔いしれる「ムーンチャイルド」を経て、メロトロンの洪水に溺れるシンフォニックな最終曲「クリムゾン・キングの宮殿」へ。“THE BEATLESの『Abbey Road』をチャート・トップから陥落させた”というエピソードの真偽はともかくとして、プログレッシヴ・ロック時代の幕開けを告げる衝撃的な作品であることは間違いありません。『クリムゾン・キングの宮殿』に触れずにプログレッシヴ・ロックを語ることは、まず不可能でしょう。
紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、ブックレット・ステッカー付仕様、定価2500+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干圧痕あり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1970年に発表されたセカンド・アルバム『ポセイドンのめざめ』は、デビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』の延長上に位置する作品となっています。『クリムゾン・キングの宮殿』発表後、ギタリストRobert Frippと作詞家Peter Sinfieldを除く3名が脱退を表明するも、諸事情によりGreg LakeとMichael Gilesは引き続き本作のレコーディングに参加。新たにKING CRIMSONに参加したのは、ピアニストKeith Tippett、管楽器奏者Mel Collins、ベーシストPeter Giles(Michael Gilesの実弟)、そしてヴォーカリストGorden Haskell。その結果、本作には8名ものミュージシャンの名前がクレジットされることになりました。音楽的にはデビュー・アルバムと同一線上で捉えることも可能ではありますが、例えばKeith Tippettのジャズ・ピアノをフィーチャーした「キャット・フード」、あるいは、ホルスト作曲の組曲「惑星(火星、戦争をもたらす者)」を思わせるリズムとカオティックなメロトロンが凄まじい相乗効果を生む「デヴィルズ・トライアングル」など、新たな試みも行われています。なお本作の後、Greg LakeはEMERSON, LAKE & PALMERとして再デビュー、そしてMichael GilesとPeter Gilesの兄弟はすでにKING CRIMSONを脱退していたIan McDonaldと共にMcDONALD AND GILESを結成します。
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。セカンド・アルバム『ポセイドンのめざめ』を最後に、Greg Lake、Michael Giles、Peter Gilesが脱退。1970年に発表されたサード・アルバム『リザード』は、『ポセイドンのめざめ』に参加していたベース・ヴォーカリストGorden Haskellと管楽器奏者Mel Collinsが正式加入、さらにドラマーAndy McCullochを迎え入れ制作されました。ゲスト・ミュージシャンは、過去作にも参加のジャズ・ピアニストKeith Tippettがバンドメイト(コルネット奏者Mark Charigとトロンボーン奏者Nick Evens)を引き連れ参加している他、オーボエ奏者Robin Miller、さらにYESのヴォーカリストJon Andersonが、表題組曲「リザード」の「ルーパート王子のめざめ」で歌声を響かせています。本作は、Keith Tippettが持ち込んだフリー・ジャズのエッセンスがグループに新たな息吹を注ぎ込んだ作品であり、特に「インドア・ゲイムズ」や「ハッピー・ファミリー」におけるインプロヴィゼーションなどで、その影響をはっきりと聴き取ることができるでしょう。一方で、フルートが舞う「水の精」ではこれまでのKING CRIMSONらしい牧歌性も披露。ラストには20分を超える表題組曲「リザード」が控えます。フリー・ジャズへの接近を通じて、後のKING CRIMSONサウンドの重要なポイントとなる即興色を拡張した傑作です。
30TH ANNIVERSARY EDITION、デジタル・リマスター
盤質:傷あり
状態:並
カビあり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。4thアルバム『アイランズ』を発表後に解散したKING CRIMSONですが、Robert Frippは新たなメンバーを探しKING CRIMSONを再始動。グループの最高傑作と名高い1972年の5thアルバム『太陽と戦慄』を世に送り出しました。メンバーはギタリストRobert Frippに加えて、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Bruford、パーカッション奏者Jamie Muir、ヴァイオリン奏者David Crossという布陣。本作は、確かな技巧を持ったミュージシャンたちによる最高品質の実験音楽作品であり、1曲目の「太陽と戦慄 パートI」と最終曲「太陽と戦慄 パートII」に象徴される、即興演奏を重視したメタリックなプログレッシヴ・ロックの大傑作となっています。また、2つの先鋭的な楽曲に挟まれた中盤の楽曲たちも素晴らしく、John Wettonのヴォーカルが冴えわたる「土曜日の本」や、最初期のKING CRIMSONサウンドが頭をよぎる「放浪者」、 ヘヴィーなギターとスキャットから始まる「イージー・マネー」 、Jamie Muirの話し太鼓(西アフリカの伝統的な太鼓の奏法)を曲名に冠した「トーキング・ドラム」と、どの楽曲も強烈な個性を持っています。ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックを聴くうえで、避けて通れない名盤です。
紙ジャケット仕様、40周年記念エディション、HQCD+DVD-AUDIOの2枚組、K2HDマスタリング、ブックレット・内袋・復刻巻帯付仕様、DVD-AUDIOはNTSC方式・リージョンフリー、定価4500+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
盤に内袋の跡あり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。6thアルバム『暗黒の世界』後にヴァイオリン奏者David Crossが脱退。3人体制となったKING CRIMSONは、1974年に7thアルバム『レッド』をリリースしました。メンバーは、ギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Brufordという布陣。ゲストには、ソプラノ・サックス奏者Mel Collins、アルト・サックス奏者Ian Mcdonald、ヴァイオリン奏者David Cross、コルネット奏者Mark Charig、オーボエ奏者Robin Millerという旧メンバーあるいは過去作にもゲスト参加の経験を持つミュージシャンたちが迎えられています。その内容は、アルバムのオープニングを飾る「Red」から破壊的なギター・サウンドとアグレッシヴなリズム・セクションに驚愕する傑作。KING CRIMSON作品の中で最も素晴らしいバラード曲との呼び声も高い「堕落天使」、初期のKING CRIMSONサウンドをヘヴィーに再構築したような「再び赤い悪夢」、インプロヴィゼーションのライブ録音楽曲「神の導き」、抒情的なヴォーカルが印象的な前半部とギターやサックスが暴れまわる後半部から成る長尺曲「スターレス」と、全曲がプログレッシブ・ロック史に残る名曲です。本作のリリースをもって、KING CRIMSONは再び解散することとなりました。裏ジャケットに使われている、レッド・ゾーンに振り切れた音量メーターが、本作の狂暴な音楽性と当時のグループの状況を示唆しています。
ロバート・フリップによる89年リマスター、ファミリーツリー付き仕様、定価2233+税
盤質:傷あり
状態:
帯有
若干スレあり、カビあり
ロバート・フリップによる89年リマスター、ファミリーツリー付き仕様、定価2233+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干折れ・側面部に若干色褪せあり、ケースに若干スレあり
40TH ANNIVERSARY SERIES、デジパック仕様、スリップケース・ブックレット付仕様、CD+DVDの2枚組、ボーナストラック3曲、DVDはNTSC方式・リージョンフリー
盤質:無傷/小傷
状態:良好
スリップケースに若干圧痕あり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。5thアルバム『太陽と戦慄』に続いて1974年にリリースされた6thアルバム『暗黒の世界』は、スタジオ・レコーディングとライブ・レコーディング(73年録音)が混在する変則的な作品となっています。収録曲順に見ていくと、「偉大なる詐欺師」と「人々の嘆き」は完全なスタジオ・レコーディング。「隠し事」はライヴ・レコーディングで、「夜を支配する人」はライヴ・レコーディングの冒頭から途中でスタジオ・レコーディングに切り替わります。「トリオ」はライブ・レコーディングで、「詭弁家」はライブ・レコーディングに後からスタジオ・ヴォーカルをかぶせた楽曲。「暗黒の世界」と「突破口」はライブ・レコーディングとなっています。前作『太陽と戦慄』でパーカッション奏者Jamie Muirが脱退したため、本作のメンバーはギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Bruford、ヴァイオリン奏者David Crossという布陣。内容的には、初期の強烈なKING CRIMSONサウンドに回帰したようなスタジオ楽曲と、インプロヴィゼーションで聴かせるライブ楽曲に分かれています。本作を発表後にDavid Crossが脱退し3人体制となったKING CRIMSONは、次作『レッド』の制作に取り掛かります。
30TH ANNIVERSARY EDITION、デジタル・リマスター
盤質:無傷/小傷
状態:良好
廃盤希少、2枚組、ファミリーツリー付き仕様、定価3786+税
盤質:傷あり
状態:並
帯無
帯無、若干カビあり
75年発表のライブ・アルバム。「RED」発表前の74年に録音されており、当時のラインナップはRobert Fripp(g)、John Wetton(b、vo)、 Bill Bruford(ds)、David Cross(vln、key)の4人編成。アルバム中3曲でEddie Jobson(vln、key)のパートがダビングされています。鮮やかなヴァイオリンの旋律を切り刻むメタリックなギター・リフ、グイグイとウネリを生み出して暴走するリズム隊。この時期ならではのパワフル且つ緊迫感溢れる即興演奏に終始圧倒されっぱなし。代表的名曲「21st Century Schizoid Man」では原曲のサックス部分をヴァイオリンで再現しており、よりヒステリックな爆発力を楽しむことが出来ます。沸点目掛けて上り詰めるRED期クリムゾンの凄さを体験出来る名ライブ盤。
紙ジャケット仕様、24bitリマスター、HDCD、3曲追加収録、ブックレット・歌詞対訳付仕様、定価2200+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
スレあり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1984年に発表された10thアルバム『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』は、8thアルバム『ディシプリン』と9thアルバム『ビート』と同一メンバーにて制作されました。メンバーは、ギタリストRobert Fripp、ギター・ヴォーカリストAdrian Brew、ベーシストTony Levin、そしてドラマーBill Brufordという布陣。本作は、KING CRIMSONのスタジオ・アルバムの中ではあまり目立たない存在かもしれません。その理由は、契約履行のために作ったアルバムという印象が強いことや、Adrian Brewのポップ・センスに寄せた出来になっていることなどが挙げられるでしょう。確かにアルバム前半には分かりやすいヴォーカル・ナンバーが収録され聴き手を困惑させるかもしれませんが、後半ではKING CRIMSON版インダストリアル・ロックとでも名付けたくなるようなインストゥルメンタルが配置されています。もちろんインプロヴィゼーションもフィーチャーされており、最終楽曲のタイトルは、なんと「太陽と戦慄 パートIII」。Robert Fripp本人も本作に対してはポジティブな感想を持っていないようですが、8thアルバム『ディシプリン』からの一連の流れを知る意味で、チェックしておきたいアルバムでしょう。
紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック5曲、ブックレット・ステッカー・内袋付仕様、定価2625
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、若干汚れ・若干圧痕・軽微な色褪せあり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1980年代に『ディシプリン』『ビート』『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』を発表し活動を休止したKING CRIMSONの次なるリリースは、94年のミニアルバム『ヴルーム』。この時期のKING CRIMSONは
ギタリストRobert FrippとAdrian Brew、ベーシストTrey GunnとTony Levin、ドラマーPat MastelottoとBill Brufordという布陣から「ダブルトリオ期」と呼ばれています。本作は、95年のフル・アルバム『スラック』へのウォーミング・アップのような意味合いの作品であり、事実6曲中4曲がアルバム用にリミックスされ『スラック』にも収録されています。内容は、7thアルバム『レッド』に通じるヘヴィーな楽曲を中心としており、KING CRIMSONの進化はまだまだ続くと確信させられる出来栄えです。
紙ジャケット仕様、初回プレス限定ステッカー付仕様、デジタル・リマスター、定価2300+税
盤質:無傷/小傷
状態:並
帯無
帯無、軽微なカビあり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1980年代に『ディシプリン』『ビート』『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』を発表し活動を休止したKING CRIMSONは、94年に久々の新作となるミニアルバム『ヴルーム』を送り出し、翌95年には『ヴルーム』の楽曲を含むフル・アルバム『スラック』を発表しました。この時期のKING CRIMSONはギタリストRobert FrippとAdrian Brew、ベーシストTrey GunnとTony Levin、ドラマーPat MastelottoとBill Brufordという布陣から「ダブルトリオ期」と呼ばれています。内容は、冒頭の「ヴルーム」を聴いただけで7thアルバム『レッド』の衝撃がよみがえるような、強烈なヘヴィー・プログレッシヴ・ロックとなっています。Robert Frippは、新たなKING CRIMSONの音楽性を「ヌーヴォ・メタル (Nuovo Metal)」と標榜しました。
紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、定価2345
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、側面部に色褪せあり
盤質:傷あり
状態:良好
スリップケースに角潰れあり
DGM96042(DISCIPLINE GLOBAL MOBILE)
デジパック仕様、ブックレット・ポスター付き仕様
盤質:全面に多数傷
状態:
盤に曇りあり、小さい破れあり
紙ジャケット仕様、2枚組、デジタル・リマスター、定価3675
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯中央部分に軽微な色褪せあり、初回プレス限定の「THE COLLECTORS KING CRIMSON SAMPLER VOL.3」(5曲入り)付属
紙ジャケット仕様、2枚組、デジタル・リマスター、定価3500+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
帯中央部分に色褪せあり、カビあり、盤に軽微な曇りあり
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