2024年7月11日 | カテゴリー:カケレコ中古棚探検隊,世界のロック探求ナビ
こんにちは。カケハシ・レコードです。
今日は、定番からニッチ盤まで注目盤が揃うイタリアン・ロックからオススメ作品をセレクトしてまいります。
イタリアン・ロックの大きな魅力が、バロック音楽の遺伝子を継ぐ構築美と叙情美。
そんなイタリアン・ロックの金字塔として君臨するのがこの作品ですね。
格調高さの中に息づく芳醇なポップ・センスにも唸らされます。
76年に唯一作を残したCORTE DEI MIRACOLIのキーボーディストが、それ以前に在籍していたバンド。・・・ってニッチすぎですが、この発掘音源、聞いてみるとイルバレやオザンナやアレアあたりを想起する尋常じゃないエネルギーがみなぎっていて驚愕!
バンド名やジャケットが何とも不穏ですが、サウンドもバタバタと手数多いリズム、重厚でクラシカルなキーボード、メロディアスかつスリリングなギターが縺れ合い、緊張感たっぷりに疾走していて期待通り!
LED ZEPPELIN + AREA!?ラテン語で歌うR.プラント+デメトリオな超絶ヴォーカル、ヘヴィに唸るテクニカル・ギター、鮮烈のヴァイオリン。
ずばり90年代以降イタリアン・プログレの最高峰バンド!
70年代に活動しながらアルバムを残さなかった彼らが、当時制作が頓挫したロック・オペラに再挑戦した16年作。
自在なフルートを特徴とする実にイタリアらしい哀愁とダイナミズムいっぱいの演奏、そしてこれまた最高にイタリアンな味わい深いヴォーカルが魅力的です。
単発ながらイタリアン・シンフォニック・プログレッシブ・ロックの頂点に君臨する名盤を生み出したグループによる75年作。非常にポピュラリティーに富んだ名作であり、バンド・アンサンブルに加えてヴァイオリン、チェロ、サックス、フルートといった管弦セクションを充実させ、ロックのダイナミズムとクラシカルな彩り、そしてアコースティックな音像が醸し出すイタリア叙情と言う点で、まさしくイタリアン・プログレッシブ・ロックの最高峰に位置する作品です。同郷PREMIATA FORNERIA MARCONIや、やはり単発ながら叙情的な名盤を作り上げたLOCANDA DELLE FATEの牧歌性にも共通する質感を有しており、また、メロディアスなボーカルはイタリアン・カンタトゥーレとしても絶品です。
70年代に結成されながらアルバムを残さず解散したイタリアン・プログレ・グループ、再結成してリリースした16年1stアルバム。70年代に制作が頓挫したロック・オペラに再挑戦した内容で、実にイタリアらしい哀愁とダイナミズムいっぱいのアンサンブル、そしてこれまた最高にイタリアンな味わい深い伊語ヴォーカルが魅力的です。霧の奥で鳴るような奥ゆかしいプレイから「速吹き」と言えるスピーディで技巧的なプレイまでを自在にこなすフルートは特筆。サウンドづくりも70年代的ないい意味での洗練されていない感じがあり、往年の伊ロック・ファンにもオススメできる内容となっています!
コメントをシェアしよう!
カケレコのWebマガジン
60/70年代ロックのニュース/探求情報発信中!