2021年7月20日 | カテゴリー:どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ 市川哲史,ライターコラム
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連載再開です。
どうしても原稿を書く気になれなかったこの7ヶ月間、ようやくいま振り返ると、寿命をまっとうすることに興味を失っていたように思う。ふと気づけば〈余生イップス〉。
お恥ずかしい。
幸い、未だ新型コロナに感染してはいない。しかし齢85歳の家族を抱えている以上、私が感染するわけにはいかない。だから昨年1月末の、拙著『いとしの21馬鹿たち:どうしてプログレを好きになってしまったんだろう第二番』用の取材を最後に、東京には一歩たりとも足を踏み入れていない。東京基地は引き払うことにした。
一方、神戸に毎週末通う「大学講義」という名のトークライヴは、前期はオンライン授業で自宅発信。後期は対面授業のため、コロナ以前同様に出動した。とはいえ突然のオンラインだっただけに、授業の準備のために前期も非常事態宣言下の兵庫県に、当時は非コロナ地域だった岡山県からわざわざ、覚悟の移動を繰り返したのだ。
当然、移動するのも公共交通機関は極力避けて車を運転――41年前に「♪車の中がいちばん安全/ロックもしてるし/生き延びるために絶対出ない」とモノローぐってたパタリロ、もといゲイリー・ニューマンが懐かしい(←もはや死語累々)。
だから18ヶ月もの間、外食はおろか一滴も外で呑んでいない。美容院も密な空間だから足が遠のき、ある日女子学生から「先生、ジョンソン英首相みたいーっ」と面白がられるに至る。おいおい。彼は金髪だが私は単なる白髪だよくそ。そして、仕事は打ち合わせも連絡も近況報告もいつしかメールだけとなり、直接会話する対象が片手で余るようになった。
なので起きている間はずっと独り言、の日常。
それでも最初はまだ、余裕をかましてはいた。さっきの『第二番』が4月末に発売されると、『どうグレ』や『プログレ箱男』などの関連バックカタログも再び売れ始め、年末年始やお盆同様の〈巣ごもり生活は本が売れる〉需要を予感させたし。ところが相次いで在庫切れを起こしたのに補充されず、待てど暮らせど欠品のまま。おいおいせっかくのビジネスチャンスを棒に振るのかこら。
ところが版元情報に拠ると、本国の尼損による「世界各国の倉庫のエンタメ関連商品を撤去し、生活必需品を大量ストックするように」的な強い指導が、世界各国の尼損倉庫に行き届いたらしいのだ。まあ阪神大震災のときも東日本大震災のときも、とっくに気づいてはいたよ。
我々の仕事が不要不急だってことは。
気がつけばこのコロナ禍のさなか、私は還暦になっていた。言うまでもなく音楽評論家は自営業で会社員ではないので、60歳になったからといえ「定年退職」や「再雇用」とは無縁だ。つまり極めて無自覚なままで、還暦。
そもそも幼年期にロックと出遭っちゃって以来、ずーっとモラトリアム人生を歩んできた。しかも洋楽村の住人だったはずが、社会人生活とバンド・ブームが同時進行してしまったがために、メディアとしてのみならず日本のロックおよびJ-POPの〈当事者〉として時代にどっぷり浸かってたら、20世紀最後の十五年間は光速で過ぎた。
特に90年代はCD販売枚数が史上最高記録を毎年毎年更新し続け、1997年にはシングルが1億6800万枚、翌1998年にはアルバムが3億300万枚という未だ最長不倒距離のピークを迎えた、まさにCDバブルの黄金時代。アーティストもレーベルも事務所もメディアも、とにかく音楽業界にかかわる全ての者が己れの欲望を全開にして〈幸せな勘違い〉を謳歌した時代でもある。巷はバブル崩壊後の大不況だったというのに。
でもその好景気のおかげで、ありとあらゆる洋楽アルバムの初CD化を実現できたし、フリップが【Wトリオ】クリムゾンを始動するまでの紆余曲折ドキュメントも、愛憎劇の末に誕生してしまった喜劇【8人イエス】の顛末も、もはや笑えない【ウォーターズvsギルモア】観戦記も、徹底取材できたと思っている。
洋邦問わず大抵のミュージシャンに直接話を訊くことができた、幸福な時代だったはずだ。
だから、己れのモラトリアム人生が世間から正当化されたと勘違いしてしまったフシがある。
「思春期来の趣味を〈生涯の仕事〉にできて、なんと幸せ者なんだろう」と。
そういえば30歳を目前に控えたある日、鈴木慶一さんと高橋幸宏さんの〈モラトリアムの権化〉お二人から、「市川くん、30歳を迎える瞬間は絶対に憶えておいたほうがいいよ」と異口同音にアドバイスされた憶えがある。♪Don’t trust anyone over thirty(30歳以上の大人を信じるな)なんて唄ってた慶一さんだけに、説得力があった。無論、私はその瞬間をまったく想い出せないし、慶一さんと幸宏さんも当時既に「実は忘れちゃったよ」とほくそ笑んでいたけれど。
新世紀を迎えて以降の、未曾有の音楽大不況についてはいまさら説明の必要はないだろう。それでもこうして売文業を続けていられるんだから、それでいいと思っていた。
しかしコロナ禍で日常の世界が一年半もフリーズしたら、モラトリアム生活でずっと〈止まったまんま〉の50年分の時間が、一気に再生されてしまったのである。これは精神的によろしくない。単に肉体が老化するだけの玉手箱のほうが、全然マシだ。
さすがに玉手箱的なフィジカルの老化には、とっくの昔に気づいてたよ。20年前に夜の電車で、車窓に映るただのおっさんを初めて自分と認識したときの衝撃。柱の角に足の指をぶつけても、「あ、1~2秒後にはあのすごい痛みが襲ってくるな」と考えられるタイムラクが、いつの間にか生じている驚き。トムとジェリーか俺は。
しかし今回の「気づき」は、もっと深刻なのである。
上手く言葉で言い表せないがーー虚無感が膨れ上がるだけの毎日。なんかもう、止まらなくなったのだ。いろいろ。
さっきの話じゃないが、旧知の某洋楽レーベルの辣腕ディレクターや某音楽出版社の敏腕編集者が、60歳を一秒でも過ぎた瞬間から定年再雇用扱いとなり、これまで以上に優秀な仕事をこなしてるのに給料大幅減という不条理。自営業に定年は無縁とはいえ、私も〈自分の賞味期限〉を突きつけられた気になった。
大学では、音楽や雑誌編集以外に文章講座も開いている。たとえば、〈聞く/聴く/訊く〉とか〈歌う/唄う/謳う/謡う/詠う〉とか〈会う/逢う/合う/遭う/遇う〉とか、自分のルールで使い分けるだけで文章のオリジナリティーを演出できる、みたいな。要は、私が長年の売文生活で培ってきたコツを伝授してるだけの話ではある。ところが授業後、いまどきの学生からこう言われた。
「いちいちわざわざ漢字を選ぶ意味がわかんない」。
わははは。42年間を一瞬で全否定されてしまったよ。
そうかと思えば30年以上も経つと、かつてモラトリアム特有の熱病を武器に共闘していたバンドマンたちの、息子が芥川賞を獲ったり娘が朝ドラの主人公を演じたりしてるのだから、正直とても複雑な気持ちになる。物心つかない頃に別れたまんまの子供らが、それこそ自分の与り知らぬところで親より「立派」に成長しちゃてるとは、こんなに居心地悪いことってあるだろうか。私も似たような境遇なので、最近連絡してなくてもなんとなく想像できて、嘆息をつくしかない。
ある朝突然、左耳の聴力が深い深い海の底からかすかに聴こえる程度に落ち込んだ。翌日には強力な耳鳴りが新たに出現して以降、絨毯爆撃が毎日続く羽目になる。とりあえずいろいろ聴いてみたが、ドンシャリがきつい80年代以降顕著な音圧や、シンバル&ハイハットの金物系が特に厳しい。
ちなみにそんな高音域がポンコツな耳にも、ギャヴィン・ハリスンの〈ほぼ金属音〉は耳鳴りを突き抜けてキンキン聴こえるから、異常だ。ドリーム・シアターやポーキュパイン・ツリー以降の【新型プログレ】の音色は、やっぱすべからくメタリックなのね。
などと感心してる場合か私は。
一応、商売道具だし偏頭痛も誘発され始めたから、やむなく病院に出向く。
一般的に耳鳴りや難聴の原因は、複雑多岐すぎて未だ解明されてないはずだ。私の父親は50代で耳鳴りに襲われると、生来の神経質が災いしてメニエル病を発症。そんな身の上を悲観するうちに、「21馬鹿」の底なし沼に沈んでしまった。
父子だものこれは他人事じゃ済ませられない。
初診時、神戸の病院は緊急事態宣言下で、密閉された空間が必須の聴力検査は実施されず。結局、昨年秋の宣言解除をもって何度検査してもやはり原因は特定されないし、症状はいっこうに好転しなかった。たぶん、国産ロック最前線にいた20代から30代前半に、現場で巨大PAの爆音轟音を耳に浴び続けた文字通りの〈金属疲労〉だと思う。
しかし主治医は主治医で、生来の狭い気管による若い頃からの睡眠時無呼吸症候群を元凶に決定。寝ている間に呼吸が止まることで心臓の負担が延々と蓄積し続け、将来的に時限爆弾のごとく脳や心臓に障害をもたらすらしい。その予兆として難聴が起きている可能性は高いーーってそんなぁ。
どうも英国ジャズ・ロック好きらしい、私の素性を察した『Dr.スランプ』ドクター・マシリト似のその主治医は、人間の身体をひとつの打楽器に喩えて「どこかに異常があるから変な音が鳴るんですよ」と補足説明する。なんだその「あ、いま俺ちょっと上手いこと言った」的なドヤ顔は。
以来、半年以上ずーっと、CPAP(シーパップ)を毎晩装着して寝るのを義務づけられている。要は、「鼻に装着されたマスクから空気を送り込むことによって、ある一定の圧力を気道にかけて拡げる」理屈だ。しかしこれがなかなかしんどい。睡眠中無意識に口呼吸をする度に、問答無用で鼻から空気が注入されるのだから、苦しくて目が覚めてしまう。どうも見た目が『恐怖の頭脳改革』の原画と化してるらしい自分の寝姿は、ちょっと俯瞰で見てみたい気はするけど。
結局、来年5月まで頭脳改革を継続して再検査。もしも症状に改善の兆しが見えなければ、〈鼓膜の向こう側〉を針で空けた孔(!)から内視鏡で仔細に覗いた上で、中耳のリ・メイク/リ・モデル手術という究極の外科的選択肢もあるらしい。中世の拷問だろそれ。
うーん。
さらには母親に下顎頭がんが見つかったのが、昨年秋。もう各種検査検査の洪水で、週2ペースで実家の八つ墓村から大学病院まで片道2時間近く車を早朝走らせてたら、ボーナストラックで直腸S状部がんまで追加収録されていた。あらら。
結果的に12月と3月の手術は無事成功したものの、居心地悪い半年間だった。だって85歳が矢継ぎ早に2回も全身麻酔するわけだし、転移の有無やら後遺症やらもあるのだから、心配するのは当たり前。それはしかたのない話だ。
それよりも私の心が折れたのは、新型コロナ感染防止のために入院患者本人との接触および面会が一切禁止だったこと。洗濯物の受け渡しも差し入れも、看護師に託すだけ。なんという孤独。ただでさえ身体が衰弱してるのに、どれだけ不安を抱えて独り病室で過ごしたのだろうか。
たぶん未来永劫パンデミック禍はなくならないからこの先、私が入院したとしても、ひとりぼっちの時間をずーっと、賽の河原で石のように積み上げ続けるしかないのである。
想像するだけで心が空っぽになった。
コロナ禍のさなかに還暦を迎えたら、すべてが無為に変容した。
たぶん長生きはしないけれど、最後の瞬間までずっと砂を食むような日々を過ごすのかと思ったら、暮らしていくことに対する集中力も執着心も、すっかり失せてしまったのだ。だから御指名された売文原稿は書けても、たとえばこの連載のような〈自分が書きたいことを好きに書く〉ことなんて、とてもとても。
まさに“空気吸うだけ”の人生――ってこの楽曲、知ってますか。
ふと気づく。こんなお先真っ暗でどうにもならない閉塞感と諦観は、本来なら〈混乱こそ我が墓碑銘〉で〈風に語りて〉で〈スターレス・アンド・バイブル・ブラック〉で〈月の裏側〉で〈あなたがここにいてほしい〉はずである。私はメメント・モリ系ではないけれど20世紀末、ほぼ21馬鹿となって自分の雑誌も会社も家族もすべて棄て失踪した前科があるだけに、今回再び「壊れ」たとしても全然、不思議じゃないのだ。
ところが、これだけ圧倒的な無力感と無常感に苛まれたというのに、23年前のような自爆衝動はいっこうに起きない。兆候すら見えない。その理由はきわめて明快で、単に私が歳をとったからである。
ふ。
というか、絶望するにも自己否定するにも現実逃避するにも21馬鹿になるにも実は膨大な熱量が必要で、その強烈な「負」のエネルギーは哀しいかな歳を重ねるにつれ、やがて失われていく。つまり〈若くない〉私には、かつてのように絶望するだけの肉体的余裕がないから、前のめりになれないわけだ。もはや。にしても体力と気力が充実していないと絶望できないなんて、笑えない話だと思う。哀しみの絶望免許自主返納。
思えば、史上最凶の絶望アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』を世に出した1969年、ピート・シンフィールドは26歳でイアン・マクドナルド&ロバート・フリップはまだ23歳。ロジャー・ウォーターズは30歳で『狂気』を完成させていたではないか。
やっぱ爆発的にネガティヴな表現衝動は、若くて健全な肉体にのみ宿るのだ。あの絶望的な閉塞感から解放されて安堵する一方で、そんな我が身がなぜか哀しかったりもするけれど。だから、皆年老いてしまったアーティストが集合離散を繰り返す〈定年プログレ〉もしくは〈同窓会プログレ〉と変質したのも当然だし、それはそれでいいのだと思う。
ふ。
となると、生かさず殺さずの生殺しで、私をどんよりさせ続ける鬱屈たちの正体は一体、何なのか。ずーっと考えててようやく、思い当たった。
【あることが気になって、くよくよすること】あるいは、【物事を気に留めて、くよくよする様子】。
なるほど。これか。〈屈託〉だよ〈屈託〉。若い頃はまったく無縁だったのに、こっちのアドレナリン分泌の年齢的減少を見透かしたかのように、あれやこれやと屈託はいつのまにか増殖していた。
還暦を迎え既に人生の3/4を消費した者に、もはや上昇欲などあるはずもない。だから人生の〈終点〉は意識しても、それを〈死〉として見据えているわけではない。すると絶望するほどの自己否定にまで、いまさら行き着きはしないのだ。つまり、ただただ気に病んで、ただただくよくよして、そしてただただどんよりするのみ。
これはこれでしんどい。意外に。それでも半年超の精神的停滞を経て、なんとなく見えてきたものがある。やっと。ようやく。
ほぼ半年にわたり大学病院との往復を繰り返した車中のBGMは、面倒くさいので普段さほど聴き込んでいないCD群だった。やがて、特定の一枚を何度も何度もリピートで聴き続けるようになる。1997年にリリースされた初期イエスBBC音源集『Something‘s Coming : The BBC Recordings 1969-1970』2CDだ。
1969年1月7日・2月23日・6月14日・8月10日・1月25日放送分のBBCセッションと、1970年3月15日分のBBCライヴに、録音日および放送日は不明だが1969年9月の初欧州ツアー時に収録された独と仏の各番組出演音源から成る、ハウ加入以前の「まあ聴かなくても大勢に影響はない」ライヴ・アルバムーーおいおい。
なにせピーター・バンクスの【自分がいたころのイエスがいかに素晴らしかったか後世に遺すぜ】的監修の怨念盤だから、ヘタウマを突き詰めた〈どおだ真似できんだろ〉ギターに重きを置くのは、しかたがない。それが業というものだ。しかしこのアルバムの特性として、選曲的にも音響的にもバンクスが自分のギターを推し出せば推し出すほど、それ以上に〈怒濤の超攻撃的リズム隊〉クリス・スクワイア21歳&ビル・ブルフォード20歳の無双っぷりが、際立ってしまうのだから皮肉な話である。
尋常じゃない轟音でデヴィッド・クロスをバンドから追い出したばかりか、あのフリップ師匠の精神を削りまくった『暗黒の世界』『レッド』期のジョン・ウェットン&ブルフォードのおなじみ極悪同盟は、もちろんすごかった。しかし、まだ『ファースト・アルバム』『時間と言葉』をリリースしただけの、クラシックでもジャズでもサイケでもない〈正体未定〉のアート・ロック・バンドながら、これだけ自己主張の激しい爆音とおそろしく雄弁な音数を一方的に吐き出し続ける二人の若造には、まじで目を見張る。
上手いからって、そこまで遠慮なく弾くかね叩くかね。
特にビルブル。高度な技術に裏打ちされた豪快なパワー・ドラム仕様が、やたら新鮮なのだ。中でも、CD1➈の“チャンスも経験もいらない”は何度聴いても全く飽きない。
そもそも『時間と言葉』収録のスタジオ・ヴァージョンが、オーケストラに曲間でチャールトン・ヘストン&グレゴリー・ペック主演の名作西部劇『大いなる西部』のテーマ曲を演奏させるアイディアが見事に企画倒れでつまんなかっただけに、このライヴ・ヴァージョンの恰好よさはノーマークだった。
現行の『時間と言葉』拡張盤のボートラとして聴ける、初期の西独盤にのみ収録の〈オケ控え目ドラムス大音量〉ヴァージョンの同曲“オリジナル・ミックス”に、近いっちゃ近い。この豪快でスリリングなアンサンブルがBPM1.5倍増なのだから、そりゃ躍動する。
これだけ秀逸にもかかわらずこの楽曲のライヴ・ヴァージョンが聴けるのは、本編集盤のみ。元祖アンソロジー箱『イエスイヤーズ』にもライヴ音源発掘箱『ライヴ・イヤーズ』にも、ましてや最近国内外問わず横行している〈FM音源と謳えばブートレグだって公式盤〉的な発掘ライヴ盤の類にも収録されていないだけに、もったいない。そもそもがリッチー・ヘヴンスのカヴァー曲だから、扱いがぞんざいなのかもしれないが。
とはいえ、これだけは確信をもって断言できる。
この楽曲で屈託なく叩きまくる〈二十歳のビルブル〉は、問答無用で恰好いい。
ビルブルと私の相性は、悪い。とにかく何を訊いても悪態突いて突いて突いて、あげく吐き捨てられた記憶しかない。のちに自伝を読んだら「極度のメディア不審」「インタヴュー不要論者」だったそうだが、単に性格が面倒くさいだけだと思う。
とはいえ、40代に突入した1990年代前半の彼は明らかに、悪意に満ち溢れていた。
つい魔が差して参加しちゃったABWHで、そこそこの音楽的充実感と商業的成功に恵まれたのも束の間、【まさかの8人イエス】に巻き込まれ。それでも高額臨時収入と割り切り腹を括ったのに、世界ツアー直前に【仲間外れ】の危機。それでもジョン・アンダーソンの強権発動で無事、【お仕事】ゲット。それでも【90年代クリムゾン始動】にいくら待っても誘われず、よりにもよって格下のジェリー・マロッタや名前も知らない若手(←たぶんパット・マステロット)の名が挙がる事態に、悲観。それでも【Wトリオ・クリムゾン】に加入した途端、フリップにもバンドにも私にも悪態つきまくったあげく、飛ぶ鳥跡を濁したのだった。
要はこのひと、【修行クリムゾン】解散以降ずーっと不機嫌なだけだったと思う。
ビルブル 1968年当時の英国は、ジミヘンやジャニスやエマーソン、イエスにクリムゾンと、ジャズ・ドラマーよりロック・ドラマーやってた方がずっと刺激があって面白かったよ。だけどクリムゾンが1984年に解散した瞬間に、ロックというフィールドの中で僕が好きにドラムを叩ける時代も終わってしまったわけだ。
市川 あ、わかるような気がします。
ビルブル 音楽産業はやたら偏狭になり、ロックは退屈になり、ロックバンドひとつやるにしてもお金が山ほど必
要になった。ドラマーは誰もが同じリズムを叩くだけか、マシーンを使うだけになってしまった、そういう環境の中で僕にやれることなんて何も失くなってしまったのさ。それでいま若手が活発な、ジャズをやることにしたんだよ。ふ。
市川 非常にあなたらしいというか、とても職人らしい展開ですけど、なぜそこまでロックに絶望していながら8人イエスに参加してるんですかね。イエスとアースワークスじゃ、<現実>と<理想>以上に乖離してませんか。
ビルブル 役者稼業と一緒だよ(鼻笑)。ハリウッドで超有名俳優として映画出演する一方で、英国に戻ってはシェイクスピア物を舞台で演るのと同じさ。後者は稼ぎにもならないけど、本当の演技をして自分の技の極みまで演技することができるだろ。でもハリウッド映画だって、シェイクスピア物演ってる間の諸経費を全部賄ってくれるだけのイイ金になるから、好きだ。持ちつ持たれつさ。そういう理由で、僕はイエスにいたいね。
市川 わ。要はイエスには音楽的魅力を何も感じない、と。
ビルブル 音楽的な意味じゃ、もはや僕には何も提供できないってことだよ。しかもあのイエスは、レコード会社に内政干渉されてるなんてレベルじゃ済まされないのさ。おまけに8人もいて――僕は一介のドラマーに過ぎないわけだから、皆の指図が来るまで僕は黙って座っていよう、そう心がけてます(勝誇笑)。
市川 だははは。
ビルブル 出演者多数の豪華ラインナップ超大作映画なわけだよ。そしてそういう映画では、ドラマーが脚本書くなんてまずあり得ないことなんだなこれが(悪魔笑)。
市川 じゃあイエスの音楽性に、いまのあなたが共感できる部分はあるんですかね。
ビルブル 特にやりたいことじゃないよね(苦笑)。でもアレはアレで魅力はあるのさ。しかも一時的なバンドでしかないんだからさ――どうしても見返りの方が欠点より勝ってしまうわけだ。それだけのことだな(不遜笑)。
市川 (中略)それであなたの自尊心は暴発しないんですか。
ビルブル 自尊心! そんなもの感じている暇なんかないさ。こっちはサバイバルできるかどうかなんだ。このレコード業界で、クリエイティヴなドラマーであり続けることがどれだけ困難か、全くきみにはわかってないな。現在流通するレコードの99%のドラムは単調で退屈なだけ、人間でもマシーンでも叩けるさ。その残りの1%だけがクリエイティヴなんだよ。だから僕は、とにかくまずこの業界で食ってくことから考えなきゃならないわけだ。自尊心? そんなもの駄目だ(失笑)。僕のエゴがどうこうなんて、取るに足らない問題なのさ。ふん。
市川 あのー、開き直ってませんか。
ビルブル ……あのさ、音楽業界で真剣に生き続けたいとなると、それなりに柔軟性というものも要求されるわけでね。頑固な大樹になっても、突風になぎ倒されるだけなんだ。でもある程度柔軟にやりすごせれば、自分がやりたいことやるのも不可能ではない。それがアースワークスなんだよ。しかしこれをやるには、それなりの技術と努力が要求される。しかもジャズでヴォーカルもいないから、レコード会社は興味を持ってくれない。となると、他の場面でそれなりの柔軟性を余儀なくされるよね? そういった術を見つけられたおかげで、僕は20年経った現在もこうして活動を続けてこられたわけだ。
8人イエスからも再始動クリムゾンからも無視されてた時期だからついムキになって喋ったのだろうが、あの〈服を着た尊大な自尊心〉でもこれだけの屈託を抱え込んだら、そりゃ鬱屈するわ。しかも人知れず。
それでも20世紀の終焉と同時にクリムゾンと袂を分かち、ジャズに完全移行したビルブルは一転「無理をせず」、商業的成功にはさほど恵まれなくても気にせず動じず活動しているように映ったが、2008年突然の引退宣言の際の発言群を読むと、それでも屈託からは実は逃れられてなかったらしい。
ビルブル さまざまな揉め事や心配事、そして「最高のプレイをできないのではないか」という不安――そのすべてが「もう公の場でパフォーマンスすることはない」と口にしただけで、消えた。
ふーん。そういうことなんだな。
翌2009年秋ロンドンで開催されたクリムゾンのデビュー40周年記念ミーティングに、フリップ+ウェットン+クロス+メルコリ+ピート・シンフィールド+マイケル・ジャイルズ共々姿を見せたビルブルから、憑きものがあっけなく落ちていたのも納得だ。
その後のビルブルは、自ら主宰する《サマーフォールド》《ウィンターフォールド》のWインディーズ・レーベルで過去の作品群をリイシュー&体系化しつつ、「高等的社会におけるクリエイティヴ・アーティストの役割」をテーマに大学で講義するうちに、2011年にサリー大学大学院のアーツ&ヒューマン・サイエンス学部に入学したあげく、2017年には博士号を取得したらしい。
わははは。我々の知らない間に、嘘みたいな老後を過ごしてましたこの男。
そして私はいつの間にか、この男のように屈託たちとなんとか齟齬なく付き合っていきたいと思うようになっている。ただただおめでたかったかつての自分を想い出して、やりすごすのだ。受け流すのだ。死んだふりをするのだ。
【ウィズ・コロナ】なんて根拠のない与太話より【ウィズ・屈託】の方が、還暦の私にはよっぽど深刻で大切な生き方だと思わないか。
なんて納得したらやはり、二十歳のビルブルが痛快に叩きまくった“チャンスも経験もいらない”は恰好よすぎるし、あのダイナミズムこそ、残りの1/4人生を屈託たちと共生していくしかない私の拠りどころにするしかないようだ。
悔しいけど。
にしてもこうなってくると、屈託ないのも天賦の才能かもしれない。たとえば阪神タイガース絶好調に湧く関西メディアに、「屈託」の二文字は存在しない。朝日放送は2位の巨人に8ゲーム差つけた6月20日、早くもTV特番『#あかん阪神優勝してまう』を堂々オンエア。一方スポーツ各紙は、自慢のルーキー・佐藤輝明が縁もゆかりもない米国の大谷翔平と同日に本塁打を打つ度に、〈〇度目のSA砲アベック弾〉と勝手に謳うのだ。
ちなみに前者はオンエアした途端に10日間強で1.5ゲーム差に追い上げられ、ネットでは戦犯扱いに。また、大谷が超人的にMLB一打ちまくると誰も口にしなくなった後者も含め、なかなかの大惨事なのにもうすっかり忘れ去られている。
この〈屈託のかけらもない世界〉はまったく参考にならんと思う。
となると、いま地球上でいちばん屈託ない余生を過ごしている人類は、ロバート・フリップのはずだ。例の夫婦漫才動画シリーズで、おそらくこれまで聴いたことすらないだろう“エレヴェイター・ラヴ”や“バラクーダー”や“パラノイド”や“アイ・オブ・ザ・タイガー”などを弾いただけでは飽き足らず、とうとう公開モヒカン刈りまでしちゃったのだから、屈託ないにもほどがある。そして、そんな75歳後期高齢者を厄介な屈託包囲網から防衛しているのは言うまでもなく、〈時空を超えた能天気女子〉トーヤの存在に他ならない。
初めてフリップを羨ましいと思った。
とはいえ年末の来日公演も含め2年ぶりに再開されるクリムゾンのツアーのタイトルは、《MUSIC IS OUR FRIEND TOUR 2021》。げげ。
そこまで言えちゃいますか。
まさに、さよならCONFUSION WILL BE MY EPITAPH。
というわけで連載再開です。よろしくお願いいたします。
第一回「ジョン・ウェットンはなぜ<いいひと>だったのか?」はコチラ!
第ニ回 「尼崎に<あしたのイエス>を見た、か? ~2017・4・21イエス・フィーチュアリング・ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン(苦笑)@あましんアルカイックホールのライヴ評みたいなもの」はコチラ!
第三回「ロバート・フリップ卿の“英雄夢語り”」はコチラ!
第四回「第四回 これは我々が本当に望んだロジャー・ウォーターズなのか? -二つのピンク・フロイド、その後【前篇】-」はコチラ!
第五回「ギルモアくんとマンザネラちゃん -二つのピンク・フロイド、その後【後篇】ー」はコチラ!
第六回「お箸で食べるイタリアン・プログレ ―24年前に邂逅していた(らしい)バンコにごめんなさい」はコチラ!
第七回「誰も知らない〈1987年のロジャー・ウォーターズ〉 ーーこのときライヴ・アルバムをリリースしていればなぁぁぁ」はコチラ!
第八回「瓢箪からジャッコ -『ライヴ・イン・ウィーン』と『LIVE IN CHICAGO』から見えた〈キング・クリムゾンの新風景〉」はコチラ!
第九回「坂上忍になれなかったフィル・コリンズ。」はコチラ!
第十回「禊(みそぎ)のロバート・フリップ ーー噂の27枚組BOX『セイラーズ・テール 1970-1972』の正しい聴き方」はコチラ!
第十一回「ああロキシー・ミュージック(VIVA! ROXY MUSIC)前篇 --BOXを聴く前にブライアン・フェリーをおさらいしよう」 はコチラ!
第十二回 「ああロキシー・ミュージック(VIVA! ROXY MUSIC)後篇 --BOXを聴いて再認識する〈ポップ・アートとしてのロキシー・ミュージック〉」はコチラ!
第十三回 「今日もどこかでヒプノシス」はコチラ!
第十四回 「ピーター・バンクスはなぜ、再評価されないのか --〈星を旅する予言者〉の六回忌にあたって」はコチラ!
第十五回 「悪いひとじゃないんだけどねぇ……(遠い目) ―― ビル・ブルフォードへのラブレターを『シームズ・ライク・ア・ライフタイム・アゴー 1977-1980』BOXに添えて」はコチラ!
第十六回 「グレッグ・レイク哀歌(エレジー)」はコチラ!
第十七回 「クリス・スクワイアとトレヴァー・ホーン -イエスの〈新作〉『FLY FROM HERE -RETURN TRIP』に想うこと- 前篇:スクワイアの巻」はコチラ!
第十八回 「クリス・スクワイアとトレヴァー・ホーン -イエスの〈新作〉『FLY FROM HERE-RETURN TRIP』に想うこと- 後篇:空を飛べたのはホーンの巻」はコチラ!
第十九回「どうしてジョン・ウェットンを好きになってしまったんだろう(三回忌カケレコスペシャルversion)」はコチラ!
第二十回「どうしてゴードン・ハスケルは不当評価されたのだろう ー前篇:幻の1995年インタヴュー発掘、ついでに8人クリムゾン来日公演評も。」はコチラ!
第二十一回「どうしてゴードン・ハスケルは不当評価されたのだろう -後篇:幻の1995年インタヴューを発掘したら、めぐる因果は糸車の〈酒の肴ロック〉」はコチラ!
第二十二回「鍵盤は気楽な稼業ときたもんだ--あるTKの一生、に50周年イエス来日公演評を添えて」はコチラ!
第二十三回「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう(by ビリー・シャーウッド)」はコチラ!
第二十四回「荒野の三詩人-誰かリチャード・パーマー=ジェイムズを知らないか-」はコチラ!
第二十五回「会議は踊る、プログレも踊る-リチャード・パーマー=ジェイムズを探して-」はコチラ!
第二十六回「我が心のキース・エマーソン & THE BEST ~1990年の追憶~」はコチラ!
第二十七回:「『ザ・リコンストラクション・オブ・ライト』は、キング・クリムゾンの立派な「新作」である。 プログレ「箱男」通信【KC『ヘヴン&アース』箱】号①」はコチラ!
第二十八回:「《The ProjeKcts》の大食いはいとおかし。 プログレ「箱男」通信【KC『ヘヴン&アース』箱】号②」はコチラ!
第二十九回:「ロバート・フリップの〈夢破れて山河あり〉物語 プログレ「箱男」通信【KC『ヘヴン&アース』箱】号➌」はコチラ!
第三十回:「封印された〈車道楽プログレ〉ー『レイター・イヤーズ 1987-2019』箱から漏れた、ピンク・フロイドVHS『道(MICHI)』」はコチラ!
第三十一回:「どうしてプロレスを好きになってしまったんだろう。へ?」はコチラ!
第三十二回:「LEVINは何しに日本へ? の巻」はコチラ!
第三十三回:「どうして日本人はキング・クリムゾンを唄いたがるのだろう -雑談三部作・完結編-」はコチラ!
第三十四回:「ど「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」 第三十四回 コロナの記憶:どうしてビル・リーフリンを忘れられないのだろう トーヤ&フリップ「夫婦善哉」への道」はコチラ!
4枚組ボックス、ブックレット・帯・解説・紙製収納ボックス付仕様、定価9709+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
解説無、帯無、ボックスとブックレット無し、CDの圧痕・ソフトケースの圧痕あり
デジタル・リマスター、ボーナス・トラック4曲
盤質:傷あり
状態:良好
ビニールソフトケースの圧痕あり
その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの71年作4th。その内容は次作「危機」と並ぶ、プログレッシブ・ロック史に留まらず70年代ロック史に残る屈指の大名盤であり、STRAWBSからキーボーディストRick Wakemanが加入、文字通り黄金期を迎えた彼らがトップバンドへと一気に飛躍する様が鮮明に残されています。まだ「危機」のような大作主義こそないものの、「ラウンドアバウト」「燃える朝焼け」など彼らの代表曲を収録。また今作から、その驚異的なエンジニアリング技術で彼らの複雑な楽曲製作に貢献することとなるEddie Offord、そしてその後のYESのトレードマークとなる幻想的なジャケット/ロゴを手がけるRoger Deanが参加、名盤の評価をより一層高めることとなります。
デジパック仕様、スリップケース付き仕様、輸入盤国内帯・解説付仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、定価2400+税
盤質:傷あり
状態:並
帯無
帯無
英国プログレを代表するグループ、71年3rd。John Anderson、Bill Bruford、Chris Squireに加えSteve Howeが加入。前作までのPOPさを残しつつクラシック要素が強まり、楽曲構成がより複雑且つドラマティックなものへと変化しています。大作こそ無いもののYESサウンドを確立させたアルバムです。クラシカルなものからフラメンコまで、多様なフレーズを自然に溶け込ませるSteve Howeのギターが圧巻。細かく正確に刻まれるBill Brufordのドラム、メロディアスに高音を響かせるChris Squireのベース、そして天使の歌声John Andersonを加えたアンサンブルは、瑞々しく表情豊かです。本作でバンドを去ることになるTONY KAYEによるハモンド・オルガンも、英国らしいダークな雰囲気を醸し出しており魅力的。『FRAGILE』、『CLOSE TO THE EDGE』に次ぐ人気を誇る代表作。
紙ジャケット仕様、UHQCD、スティーヴン・ウィルソン・リミックス、定価2800+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
軽微なスレあり
その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの72年作5th。その内容は前作「こわれもの」と並ぶ、プログレッシブ・ロック史に留まらず70年代ロック史に残る屈指の大名盤であり、20分近い表題曲をメインに据えたコンセプト・アルバムとなっています。Keith Emersonと人気を分かつRick Wakemanによる華麗なキーボード・オーケストレーション、カントリーからフラメンコまでを自在に操る個性派ギタリストSteve Howeの超絶プレイ、難解な哲学詞を伝えるハイトーン・ボーカリストJon Anderson、テクニカルでタイトなBill Brufordのドラム、そしてリッケンバッカーによる硬質なベースさばきを見せるChris Squire、今にも崩れそうな危ういバランスを保ちながら孤高の領域に踏み入れた、まさに「危機」の名に相応しい作品です。
紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、インサート封入、定価2000+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
帯中央部分に若干色褪せあり
デジパック仕様、スリップケース付仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック4曲
盤質:無傷/小傷
状態:良好
デジパック・スリップケース付き仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック4曲
盤質:無傷/小傷
状態:良好
軽微な圧痕あり
その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの73年作。「こわれもの」「危機」で大きな成功を収めた彼らですが、本作は彼らが更なる高みを目指した1枚であり、Jon Andersonの宗教的なコンセプトをテーマに神秘的な雰囲気と独特の瞑想感、スペーシーな雰囲気で進行する良作です。全4曲から構成され、うち3曲は20分を超えると言う大作主義の極みのような作風は圧巻であり、Bill Brufordに代わりドラムにはAlan Whiteが初めて参加しているほか、Rick Wakemanは本作を最後に脱退。非常に複雑な構成から賛否両論のある1枚ですが、やはりその完成度に脱帽してしまう傑作です。
2枚組、英文ブックレット付仕様、定価不明
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
盤に指紋跡あり、帯はケースに貼ってある仕様です、帯に折れあり
紙ジャケット仕様、2枚組、HDCD、デジタル・リマスター、定価3619+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干スレ・若干汚れあり、解説に軽微な折れあり
その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの73年ライブ作。名盤「Close To The Edge」を生み出した彼らの自信が感じられる名ライブ作であり、その内容はある種、スタジオ盤以上にファンを虜にしているほどです。もはやおなじみとなったストラビンスキーの「火の鳥」でその幕を開け、「シべリアン・カートゥル」や「燃える朝焼け」「同志」「危機」と、「ラウンド・アバウト」と彼らの代表曲をたっぷりと収録。スタジオ作のクオリティーを完璧に再現するだけでなく、スタジオ作には無いドライブ感の詰まった超絶技巧、名演の数々は全ロックファン必聴です。
その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの74年作7th。「こわれもの」「危機」で大きな成功を収めた彼らですが、前作「海洋地形学の物語」でキーボードのRick Wakemanが脱退、後任にはRefugeeの技巧派Patrick Morazが加入しています。その内容はPatrick Morazの参加によってラテン・ジャズ、そして即興色が加味され、超絶なインタープレイの応酬で畳み掛けるハイテンションな名盤であり、「サウンド・チェイサー」ではインドネシアのケチャも取り入れるなど、深化した彼らの音楽性が伺えます。もちろん彼ららしい構築的なアンサンブルも健在であり、大曲「錯乱の扉」の一糸乱れぬ変拍子の嵐など、バンドのポテンシャルの高さが伺えます。大きな成功を経て円熟期に入った彼らを象徴する1枚です。
98年初回盤紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、内袋・リーフレット付仕様、定価2000+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
内袋はついていません
盤質:傷あり
状態:並
軽微なカビあり
デジパック仕様、スリップケース付仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック3曲
盤質:傷あり
状態:良好
スリップケースに軽微な圧痕あり
その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの77年作。前作「Relayer」でRick Wakemanに代わりテクニカルなプレイを見せたPatrick Morazが脱退しRick Wakemanが再加入した作品となっています。それに伴い、Patrick Morazの即興色やジャズ色が影響した前作に比べてRick Wakeman色がバンドに再び彩りを与え、シンフォニック然としたアプローチが復活。YESらしい個性が再び芽吹いた1枚と言えるでしょう。加えて、非常にポップな印象を与える作風へとサウンドが変化しており、Doger Deanの幻想的なアートワークからHipgnosisの現実的なアートワークへの移行が興味深い作品となっています。
紙ジャケット仕様、MQA-CD×UHQCD(すべてのCDプレイヤー再生可/ハイレゾ品質での再生にはMQA対応機器が必要)、復刻巻帯付き、リーフレット付仕様、定価2800+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
パンク、ニュー・ウェイブ全盛期の中リリースされた78年9作目。大作主義は鳴りを潜め、10分以下の小曲で構成されているほか、音も時代を反映してそれまでよりもかなり煌びやかでポップなものになっています。とはいえ開放感のある瑞々しいメロディや、各楽器が緻密にメロディを奏でていくアンサンブルの構築性は流石のYESと言ったところ。多様な音色を駆使し、生き生きとフレーズを弾きまくるウェイクマンのキーボード。自由奔放かつ繊細さ溢れるハウのギター。地に足のついたスクワイアのベース、タイトかつ柔軟さのあるホワイトのドラム。そこへアンダーソンのヴォーカルが次から次へとメロディを紡ぎ出す、有無を言わせぬ怒涛のプログレッシヴ・ポップ・サウンドは彼らでなければ生み出し得ないものでしょう。「Release Release」など本作を象徴する1stや2ndに入っていそうなスピーディーでストレートなロック・ナンバーも魅力ですが、白眉は「On The Silent Wings of Freedom」。前作『Going For The One』で聴かせた天上を駆けるような夢想的なサウンドと、「ロック」の引き締まったビートが理想的に共存した名曲に仕上がっています。スタイルは変われどもYESらしさは満点と言っていい好盤。
「こわれもの」「危機」を生んだイエス黄金ラインナップからなるABWHと、かつてイエスに在籍した主要メンバー(クリス・スクワイア、アラン・ホワイト、トニー・ケイ、トレヴァー・ラビン)が合体。8人組新生イエスがここに誕生した91年作。
紙ジャケット仕様、K2 24bitマスタリング、ボーナス・トラック1曲、内袋付仕様、定価2000+税
盤質:傷あり
状態:
帯有
透明スリップケースがついています
定価2500+税、36Pブックレット付仕様
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯特典部分切り取り有り、帯に若干圧痕あり、クリアケース無し
2枚組、紙ジャケット仕様、SHM-CD、ボーナス・トラック2曲、定価4000+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
Allan HoldsworthからJohn Clarkへとギタリストが変わった後の79年に行われたニューヨークでの公演を収録したライヴ盤。Allan Holdsworthにも引けを取らないテクニカルな早弾きを聴かせるギター、ギターに負けじとスリリングなフレーズを応酬するJeff BerlinのベースとDave Stewartのキーボード、安定感抜群に疾走するBill Brufordのドラム。終始スリリングなフレーズで圧倒するテクニカル・ジャズ・ロックの名作。
ヴォーカル・ナンバーやカンタベリー色の強い10分を超えるナンバーの収録と多彩な楽曲を味わえる、バンド”ブラッフォード”最終作。80年作。
紙ジャケット仕様、初回プレス限定ステッカー・ブックレット付仕様、デジタル・リマスター、定価2415
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、若干スレ・軽微な汚れあり
CLUB47(KING CRIMSON COLLECTORS CLUB)
デジパック仕様、DVDオーディオ2枚組、NTSC方式、リージョンフリー、スリップケース・ブックレット付仕様(画像はスリップケースです)
盤質:傷あり
状態:並
1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり、スリップケースに圧痕あり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1969年に発表されたデビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』は、プログレッシヴ・ロックのスタート地点となった大名盤であり、プログレッシヴ・ロックを聴くならまずはこのアルバムからと断言できる作品です。メンバーはギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストGreg Lake、ドラマーMichael Giles、管楽器に加えて鍵盤楽器(メロトロン)も担当するIan McDonald、そして作詞家Peter Sinfieldという布陣。「21世紀のスキッツォイド・マン」のオープニングから緊張感のある変拍子アンサンブルやユニゾン・フレーズが畳み掛け、「風に語りて」では牧歌的でありながら浮世離れした音世界を構築。“混沌こそ我が墓碑銘”の一節があまりに有名な「エピタフ (墓碑銘)」と、同じくリリックの幻想美に酔いしれる「ムーンチャイルド」を経て、メロトロンの洪水に溺れるシンフォニックな最終曲「クリムゾン・キングの宮殿」へ。“THE BEATLESの『Abbey Road』をチャート・トップから陥落させた”というエピソードの真偽はともかくとして、プログレッシヴ・ロック時代の幕開けを告げる衝撃的な作品であることは間違いありません。『クリムゾン・キングの宮殿』に触れずにプログレッシヴ・ロックを語ることは、まず不可能でしょう。
紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、ブックレット・ステッカー付仕様、定価2500+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干圧痕あり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1970年に発表されたセカンド・アルバム『ポセイドンのめざめ』は、デビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』の延長上に位置する作品となっています。『クリムゾン・キングの宮殿』発表後、ギタリストRobert Frippと作詞家Peter Sinfieldを除く3名が脱退を表明するも、諸事情によりGreg LakeとMichael Gilesは引き続き本作のレコーディングに参加。新たにKING CRIMSONに参加したのは、ピアニストKeith Tippett、管楽器奏者Mel Collins、ベーシストPeter Giles(Michael Gilesの実弟)、そしてヴォーカリストGorden Haskell。その結果、本作には8名ものミュージシャンの名前がクレジットされることになりました。音楽的にはデビュー・アルバムと同一線上で捉えることも可能ではありますが、例えばKeith Tippettのジャズ・ピアノをフィーチャーした「キャット・フード」、あるいは、ホルスト作曲の組曲「惑星(火星、戦争をもたらす者)」を思わせるリズムとカオティックなメロトロンが凄まじい相乗効果を生む「デヴィルズ・トライアングル」など、新たな試みも行われています。なお本作の後、Greg LakeはEMERSON, LAKE & PALMERとして再デビュー、そしてMichael GilesとPeter Gilesの兄弟はすでにKING CRIMSONを脱退していたIan McDonaldと共にMcDONALD AND GILESを結成します。
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。セカンド・アルバム『ポセイドンのめざめ』を最後に、Greg Lake、Michael Giles、Peter Gilesが脱退。1970年に発表されたサード・アルバム『リザード』は、『ポセイドンのめざめ』に参加していたベース・ヴォーカリストGorden Haskellと管楽器奏者Mel Collinsが正式加入、さらにドラマーAndy McCullochを迎え入れ制作されました。ゲスト・ミュージシャンは、過去作にも参加のジャズ・ピアニストKeith Tippettがバンドメイト(コルネット奏者Mark Charigとトロンボーン奏者Nick Evens)を引き連れ参加している他、オーボエ奏者Robin Miller、さらにYESのヴォーカリストJon Andersonが、表題組曲「リザード」の「ルーパート王子のめざめ」で歌声を響かせています。本作は、Keith Tippettが持ち込んだフリー・ジャズのエッセンスがグループに新たな息吹を注ぎ込んだ作品であり、特に「インドア・ゲイムズ」や「ハッピー・ファミリー」におけるインプロヴィゼーションなどで、その影響をはっきりと聴き取ることができるでしょう。一方で、フルートが舞う「水の精」ではこれまでのKING CRIMSONらしい牧歌性も披露。ラストには20分を超える表題組曲「リザード」が控えます。フリー・ジャズへの接近を通じて、後のKING CRIMSONサウンドの重要なポイントとなる即興色を拡張した傑作です。
30TH ANNIVERSARY EDITION、デジタル・リマスター
盤質:傷あり
状態:並
カビあり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。4thアルバム『アイランズ』を発表後に解散したKING CRIMSONですが、Robert Frippは新たなメンバーを探しKING CRIMSONを再始動。グループの最高傑作と名高い1972年の5thアルバム『太陽と戦慄』を世に送り出しました。メンバーはギタリストRobert Frippに加えて、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Bruford、パーカッション奏者Jamie Muir、ヴァイオリン奏者David Crossという布陣。本作は、確かな技巧を持ったミュージシャンたちによる最高品質の実験音楽作品であり、1曲目の「太陽と戦慄 パートI」と最終曲「太陽と戦慄 パートII」に象徴される、即興演奏を重視したメタリックなプログレッシヴ・ロックの大傑作となっています。また、2つの先鋭的な楽曲に挟まれた中盤の楽曲たちも素晴らしく、John Wettonのヴォーカルが冴えわたる「土曜日の本」や、最初期のKING CRIMSONサウンドが頭をよぎる「放浪者」、 ヘヴィーなギターとスキャットから始まる「イージー・マネー」 、Jamie Muirの話し太鼓(西アフリカの伝統的な太鼓の奏法)を曲名に冠した「トーキング・ドラム」と、どの楽曲も強烈な個性を持っています。ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックを聴くうえで、避けて通れない名盤です。
紙ジャケット仕様、40周年記念エディション、HQCD+DVD-AUDIOの2枚組、K2HDマスタリング、ブックレット・内袋・復刻巻帯付仕様、DVD-AUDIOはNTSC方式・リージョンフリー、定価4500+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
盤に内袋の跡あり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。6thアルバム『暗黒の世界』後にヴァイオリン奏者David Crossが脱退。3人体制となったKING CRIMSONは、1974年に7thアルバム『レッド』をリリースしました。メンバーは、ギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Brufordという布陣。ゲストには、ソプラノ・サックス奏者Mel Collins、アルト・サックス奏者Ian Mcdonald、ヴァイオリン奏者David Cross、コルネット奏者Mark Charig、オーボエ奏者Robin Millerという旧メンバーあるいは過去作にもゲスト参加の経験を持つミュージシャンたちが迎えられています。その内容は、アルバムのオープニングを飾る「Red」から破壊的なギター・サウンドとアグレッシヴなリズム・セクションに驚愕する傑作。KING CRIMSON作品の中で最も素晴らしいバラード曲との呼び声も高い「堕落天使」、初期のKING CRIMSONサウンドをヘヴィーに再構築したような「再び赤い悪夢」、インプロヴィゼーションのライブ録音楽曲「神の導き」、抒情的なヴォーカルが印象的な前半部とギターやサックスが暴れまわる後半部から成る長尺曲「スターレス」と、全曲がプログレッシブ・ロック史に残る名曲です。本作のリリースをもって、KING CRIMSONは再び解散することとなりました。裏ジャケットに使われている、レッド・ゾーンに振り切れた音量メーターが、本作の狂暴な音楽性と当時のグループの状況を示唆しています。
ロバート・フリップによる89年リマスター、ファミリーツリー付き仕様、定価2233+税
盤質:傷あり
状態:
帯有
若干スレあり、カビあり
ロバート・フリップによる89年リマスター、ファミリーツリー付き仕様、定価2233+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干折れ・側面部に若干色褪せあり、ケースに若干スレあり
40TH ANNIVERSARY SERIES、デジパック仕様、スリップケース・ブックレット付仕様、CD+DVDの2枚組、ボーナストラック3曲、DVDはNTSC方式・リージョンフリー
盤質:無傷/小傷
状態:良好
スリップケースに若干圧痕あり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。5thアルバム『太陽と戦慄』に続いて1974年にリリースされた6thアルバム『暗黒の世界』は、スタジオ・レコーディングとライブ・レコーディング(73年録音)が混在する変則的な作品となっています。収録曲順に見ていくと、「偉大なる詐欺師」と「人々の嘆き」は完全なスタジオ・レコーディング。「隠し事」はライヴ・レコーディングで、「夜を支配する人」はライヴ・レコーディングの冒頭から途中でスタジオ・レコーディングに切り替わります。「トリオ」はライブ・レコーディングで、「詭弁家」はライブ・レコーディングに後からスタジオ・ヴォーカルをかぶせた楽曲。「暗黒の世界」と「突破口」はライブ・レコーディングとなっています。前作『太陽と戦慄』でパーカッション奏者Jamie Muirが脱退したため、本作のメンバーはギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Bruford、ヴァイオリン奏者David Crossという布陣。内容的には、初期の強烈なKING CRIMSONサウンドに回帰したようなスタジオ楽曲と、インプロヴィゼーションで聴かせるライブ楽曲に分かれています。本作を発表後にDavid Crossが脱退し3人体制となったKING CRIMSONは、次作『レッド』の制作に取り掛かります。
30TH ANNIVERSARY EDITION、デジタル・リマスター
盤質:無傷/小傷
状態:良好
廃盤希少、2枚組、ファミリーツリー付き仕様、定価3786+税
盤質:傷あり
状態:並
帯無
帯無、若干カビあり
75年発表のライブ・アルバム。「RED」発表前の74年に録音されており、当時のラインナップはRobert Fripp(g)、John Wetton(b、vo)、 Bill Bruford(ds)、David Cross(vln、key)の4人編成。アルバム中3曲でEddie Jobson(vln、key)のパートがダビングされています。鮮やかなヴァイオリンの旋律を切り刻むメタリックなギター・リフ、グイグイとウネリを生み出して暴走するリズム隊。この時期ならではのパワフル且つ緊迫感溢れる即興演奏に終始圧倒されっぱなし。代表的名曲「21st Century Schizoid Man」では原曲のサックス部分をヴァイオリンで再現しており、よりヒステリックな爆発力を楽しむことが出来ます。沸点目掛けて上り詰めるRED期クリムゾンの凄さを体験出来る名ライブ盤。
紙ジャケット仕様、24bitリマスター、HDCD、3曲追加収録、ブックレット・歌詞対訳付仕様、定価2200+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
スレあり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1984年に発表された10thアルバム『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』は、8thアルバム『ディシプリン』と9thアルバム『ビート』と同一メンバーにて制作されました。メンバーは、ギタリストRobert Fripp、ギター・ヴォーカリストAdrian Brew、ベーシストTony Levin、そしてドラマーBill Brufordという布陣。本作は、KING CRIMSONのスタジオ・アルバムの中ではあまり目立たない存在かもしれません。その理由は、契約履行のために作ったアルバムという印象が強いことや、Adrian Brewのポップ・センスに寄せた出来になっていることなどが挙げられるでしょう。確かにアルバム前半には分かりやすいヴォーカル・ナンバーが収録され聴き手を困惑させるかもしれませんが、後半ではKING CRIMSON版インダストリアル・ロックとでも名付けたくなるようなインストゥルメンタルが配置されています。もちろんインプロヴィゼーションもフィーチャーされており、最終楽曲のタイトルは、なんと「太陽と戦慄 パートIII」。Robert Fripp本人も本作に対してはポジティブな感想を持っていないようですが、8thアルバム『ディシプリン』からの一連の流れを知る意味で、チェックしておきたいアルバムでしょう。
紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック5曲、ブックレット・ステッカー・内袋付仕様、定価2625
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、若干汚れ・若干圧痕・軽微な色褪せあり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1980年代に『ディシプリン』『ビート』『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』を発表し活動を休止したKING CRIMSONの次なるリリースは、94年のミニアルバム『ヴルーム』。この時期のKING CRIMSONは
ギタリストRobert FrippとAdrian Brew、ベーシストTrey GunnとTony Levin、ドラマーPat MastelottoとBill Brufordという布陣から「ダブルトリオ期」と呼ばれています。本作は、95年のフル・アルバム『スラック』へのウォーミング・アップのような意味合いの作品であり、事実6曲中4曲がアルバム用にリミックスされ『スラック』にも収録されています。内容は、7thアルバム『レッド』に通じるヘヴィーな楽曲を中心としており、KING CRIMSONの進化はまだまだ続くと確信させられる出来栄えです。
紙ジャケット仕様、初回プレス限定ステッカー付仕様、デジタル・リマスター、定価2300+税
盤質:無傷/小傷
状態:並
帯無
帯無、軽微なカビあり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1980年代に『ディシプリン』『ビート』『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』を発表し活動を休止したKING CRIMSONは、94年に久々の新作となるミニアルバム『ヴルーム』を送り出し、翌95年には『ヴルーム』の楽曲を含むフル・アルバム『スラック』を発表しました。この時期のKING CRIMSONはギタリストRobert FrippとAdrian Brew、ベーシストTrey GunnとTony Levin、ドラマーPat MastelottoとBill Brufordという布陣から「ダブルトリオ期」と呼ばれています。内容は、冒頭の「ヴルーム」を聴いただけで7thアルバム『レッド』の衝撃がよみがえるような、強烈なヘヴィー・プログレッシヴ・ロックとなっています。Robert Frippは、新たなKING CRIMSONの音楽性を「ヌーヴォ・メタル (Nuovo Metal)」と標榜しました。
紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、定価2345
盤質:傷あり
状態:良好
帯無
帯無、側面部に色褪せあり
盤質:傷あり
状態:良好
スリップケースに角潰れあり
DGM96042(DISCIPLINE GLOBAL MOBILE)
デジパック仕様、ブックレット・ポスター付き仕様
盤質:全面に多数傷
状態:
盤に曇りあり、小さい破れあり
紙ジャケット仕様、2枚組、デジタル・リマスター、定価3675
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯中央部分に軽微な色褪せあり、初回プレス限定の「THE COLLECTORS KING CRIMSON SAMPLER VOL.3」(5曲入り)付属
紙ジャケット仕様、2枚組、デジタル・リマスター、定価3500+税
盤質:傷あり
状態:並
帯有
帯中央部分に色褪せあり、カビあり、盤に軽微な曇りあり
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