2020年11月7日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは、スタッフ佐藤です。
この「スタッフ厳選☆今週の3枚!」のコーナーでは、新作を中心に「これは聴いてもらいたい!」と思った激カケレコメンドな作品を毎週3枚取り上げてまいります。
本コーナーを参考にロック探求をさらにお楽しみいただければ嬉しく思います♪
最初は、数々のシンフォ・プロジェクトを率いる東欧出身の才人が久々に発表したソロ・アルバムでスタート!
KARFAGENやSUNCHILDを率い、ハイクオリティなシンフォ作品をリリースし続けるウクライナ出身の才人、ソロ名義では12年ぶりとなったソロ・アルバム!
ドラム・プログラミングも含めすべて彼自身で演奏した20分の大作2曲という構成で、つややかなシンセサイザー・サウンドを主体とする色彩感あふれるシンフォニック・ロックを描き出します。
シンセが幾重にも折り重なってスケール大きく盛り上がり、そこに甘くメロディアスな歌心あるギターが絡むファンタジー度100%のシンフォニック・サウンドは、彼が率いるSUNCHILDやKARFAGENを彷彿させるもの。
印象的なのが、そうした雄大なシンフォニック・パートの合間に現れるニューエイジ的なパートです。美しく少し無機的でもあるニューエイジ調のシンセを温かみあるシンフォ・パートとごく自然に調和させていて、そのセンスに唸らされます。キャリア初期にはニューエイジ系ミュージシャンでもあった彼らしいスタイルと言えるでしょう。
KARFAGENやSUNCHILDのファンはもちろんの事、CAMELタイプのメロディアスなシンフォがお好きな方にも文句なしにオススメの一枚ですよ~。
続いてはメキシコから届いたガツンと強烈な新鋭デビュー作をチョイス!
メキシコの新鋭ジャズ・ロック・グループが放った20年作1stアルバム。
このサウンド、例えるならば「カンタベリー×クリムゾンmeetsラテン/アフロの血」といった感じ!?
アルバム前半はクリムゾン彷彿のヘヴィさやアヴァンギャルドな要素もありつつ、NATIONAL HEALTHを思わせる幽玄な雰囲気も保った比較的穏やかなジャズ・ロック・サウンドが印象的。
ところがアルバム後半では急激に激しさが増し、『RED』やヌーヴォ・メタル期クリムゾンの影響色濃いアグレッシヴなギターと共に奔放なラテン・パーカッションが乱れ飛ぶという、かなり強烈なアンサンブルを聴かせます。
これはクリムゾンおよびジャズ・ロック・ファンには堪らない一枚でしょう!
ラストは80sユーロのシンフォ名盤がリマスター再発されたのでご紹介!
双子のPayssan兄弟、Thierry Payssan(Key)とJean-Luc Payssan(ギター)を中心とするフレンチ・シンフォ・グループによる、記念すべき85年デビュー作。
彼らの持ち味が、キーボードとギターが流れるように繰り出すスピーディなフレーズの応酬と、トラッドや舞曲に影響を受けたリズミカルな疾走感を融合させた独自のスタイル。流麗さと躍動感が詰まったシンフォニック・ロックは痛快の一言です。
神秘的な旋律を奏でる気品あるフルートのプレイにも注目。
このテクニック全開でありつつどこまでも優雅で奥ゆかしい聴き心地のサウンドは、初期GENESISや初期CAMELのファンにもぜひお楽しみいただきたいところ。
フランスのみならず、80sユーロ・プログレとしてもNo.1に推したい出来栄えのシンフォ傑作です。
これ以前の「今週の3枚」はこちらのアーカイブ記事にてお楽しみください☆
【関連記事】
「これは聴いてもらいたい!」というカケレコメンドな作品を毎週3枚ご紹介。2020年1月~9月に取り上げた作品はこちらでチェックどうぞ♪
英国を拠点にKARFAGENやSUNCHILDなどのグループを率いて活動するウクライナ出身の才人キーボーディスト/コンポーザー。ドラム・プログラミングも含めすべて彼自身のみで演奏した20年ソロ作。20分の大作2曲という構成で、つややかなシンセサイザー・サウンドを主体とする色彩感あふれるシンフォニック・ロックを描き出します。シンセが幾重にも折り重なってスケール大きく盛り上がり、そこに甘くメロディアスな歌心あるギターが絡むファンタジー度100%のシンフォニック・サウンドは、彼が率いるSUNCHILDやKARFAGENを彷彿させるもの。印象的なのが、そうした雄大なシンフォニック・パートの合間に現れるニューエイジ的なパート。美しく少し無機的でもあるニューエイジ調のシンセを温かみあるシンフォ・パートとごく自然に調和させていて、そのセンスに唸らされます。キャリア初期にはニューエイジ系ミュージシャンでもあった彼らしいスタイルと言えるでしょう。KARFAGENやSUNCHILDのファンはもちろんの事、CAMELタイプのシンフォがお好きな方にも文句なしにオススメの名品です。
双子のPayssan兄弟、Thierry Payssan(Key)とJean-Luc Payssan(ギター)を中心とするフレンチ・シンフォ・グループによる、記念すべき85年デビュー作。彼らの持ち味が、キーボードとギターが流れるように繰り出すスピーディなフレーズの応酬と、トラッドや舞曲に影響を受けたリズミカルな疾走感を融合させた独自のスタイル。流麗さと躍動感が詰まったシンフォニック・ロックは痛快の一言です。神秘的な旋律を奏でる気品あるフルートのプレイにも注目。このテクニック全開でありつつどこまでも優雅で奥ゆかしいサウンドは、初期GENESISや初期CAMELのファンにもぜひお楽しみいただきたいところ。80sフレンチ・プログレではNo.1と言える出来栄えのシンフォ傑作です。
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