8201592(THRESHOLD)
早すぎたプログレ・グループの、早すぎた終着点。明るくポップなメロディ、美しいオーケストレーションの中に、無我の境地に達してしまったかのような寂寥感が漂う傑作。
活動開始は64年までさかのぼりビート系グループとしてデビュー、シングル・ヒットに恵まれながらも徐々に作風が変化し、プログレッシブ・ロックへのアプローチを開始。後に全盛を築くこととなるプログレッシブ・ロックバンドがデビューすらしていない時期からオーケストラとの競演や実験性に富んだ作品を生み出し、黎明期を作り上げたイギリスのバンドの72年7th。もはやプログレッシブ・ロックの全盛を待たずに円熟の域にすら達してしまった作品であり一聴して前作よりも平坦な印象を持ちますが、緻密に練られたアレンジと、ポップさに磨きがかかった珠玉のメロディーが溢れています。過去の作品には無かったカットアウトでアルバムは締めくくられ、メンバーはそれぞれのソロ活動へと移行。THE MOODY BLUESはしばらくの間休眠することとなります。
MOODY BLUES/EVERY GOOD BOY DESERVES FAVOUR
最古のプログレ・バンドとされる英国の名グループ、全米2位/全英1位を獲得した文句なしの代表作71年6th!
490円(税込539円)
MOODY BLUES/DAYS OF FUTURE PASSED
67年発表、オーケストラやメロトロンが彩る一大コンセプト・アルバム、世界的なヒットとなった代表曲「サテンの夜」収録
590円(税込649円)
GENESIS/SELLING ENGLAND BY THE POUND
溢れんばかりの英国叙情に満たされた73年リリースの5th、これぞ初期GENESISの魅力が凝縮された大名作!
1,630円(税込1,793円)
「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」 第五十三回 でも「ム」。 文・市川哲史
音楽評論家/ライターの市川哲史氏によるコラム「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」。前々回からお送りしているムーディー・ブルース篇、今回がラストとなります。お楽しみいただければ幸いです!
「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」 第五十二回 なぜ「ム」。 文・市川哲史
音楽評論家/ライターの市川哲史氏によるコラム「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」。前回に続き、元祖プログレ・グループ=ムーディー・ブルースに注目してまいります!
「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」 第五十一回 なお「ム」。 文・市川哲史
音楽評論家/ライターの市川哲史氏によるコラム「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」。今回は、史上初のプログレ・バンドとも云われ、英国・米国で大きな成功を収めてきたバンド、ムーディー・ブルースに切り込みます。
COLUMN THE REFLECTION 第69回 ロックのヴォーカル・アンサンブルに驚かされた日々の想い出 〜 ヴォーカル・ハーモニー、コーラスの魅力 〜 不定期連載 ? 文・後藤秀樹
音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「Column The Reflection」!今回は、ヴォーカル・ハーモニー、コーラスに注目して、有名アーティストからニッチなアーティストまで取り上げます。どうぞお楽しみくさだい☆
「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」 第四十七回 産業ロック(笑)。 文・市川哲史
音楽評論家/ライターの市川哲史氏によるコラム「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」。今回は80年代に残された、プログレ・バンドによる「産業ロック」作品について考察します!
【カケレコンピ】夏〜秋の季節の変わり目にマッチするメロトロンの名曲 (ブリティッシュ・プログレ定番)!
カケレコの豊富な新品・中古在庫から、お題にフィットする楽曲でコンピレーション・アルバムを作ってしまおうという、名付けて「カケレコンピレーション」。今回は「夏〜秋の季節の変わり目にマッチするメロトロンの名曲」でカケレコンピ!
「音楽歳時記」 第百回 妙な記念日だよ全員集合! 文・深民淳
季節の移り変わりに合わせて作品をセレクトしてきた、音楽ライター/ディレクター深民淳によるコラム「音楽歳時記」。第100回目となる今回が最終回となります。どうぞお楽しみください。
50周年連載企画<BACK TO THE 1971>第16回:MOODY BLUES『EVERY GOOD BOY DESERVES FAVOUR』
プログレというイメージが強いけど、ロック・リスナーに広く聴いて欲しいブリティッシュ・ポップの名作なんです!
COLUMN THE REFLECTION 第32回 12月に聞く名盤、クリスマスが来ると思い出すムーディー・ブルースの『童夢』 〜2020年、特別な思いで聞くクリスマス・キャロル〜 文・後藤秀樹
音楽ライター後藤秀樹氏による連載コラム「COLUMN THE REFLECTION」。今回は、クリスマスの時期に聴きたくなる、ムーディー・ブルースの代表作『童夢』の魅力を紐解いていきます☆
MOODY BLUESファンにおすすめの、荘厳で叙情的な英米ディープ盤をピックアップ!
英プログレの元祖ムーディー・ブルースを起点に、荘厳で叙情的なメロディ溢れるディープ盤を探求!
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 盤中央部に汚れあり、軽微なケースツメ跡あり、ビニールソフトケースの圧痕あり
60sロック屈指の名曲「サテンの夜」を収録。ビート・バンドであった彼らがメロトロンやオーケストラを駆使し、前衛的かつ壮大な音楽性へ舵を切ったコンセプト・アルバム。これぞ「プログレ」の原点と言える歴史的名盤!
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 紙ジャケに側面部に色褪せあり、スレあり
69年作3rd。
帯【無】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 帯無、カビあり
聴けば聴くほど、壮大でファンタジックな物語的世界に引き込まれますね。スケール感、暖かさ、英国的叙情、幻想性…どれを取っても文句なしの一大傑作!
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
聴けば聴くほど、壮大でファンタジックな物語的世界に引き込まれますね。スケール感、暖かさ、英国的叙情、幻想性…どれを取っても文句なしの一大傑作!
帯【有】 解説【有】
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ 帯中央部分に色褪せあり、若干黄ばみあり、その他は状態良好です
盤質: | 無傷〜傷少なめ | 傷あり | 傷多め
状態: | 良好 | 並 | 不良 |
※ ケースツメ跡あり、軽微なカビあり
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まぁ7日目は休んだらいいよ(7 拍手)
waterbearerさん レビューをすべて見る
日本の中古LP市場を見るとムーディーズの「球数」の多さに驚く。特に国内盤はよく売れたのだろう。彼らの魅力はJ.ヘイワードとJ.ロッジという2大メロディメイカー&ヴォーカリストを擁し、ルーツをビートロックに持った甘美なメロディラインであろう。そこにコンセプチュアルな要素であるナレーションや劇的な音演出としてのメロトロン、T.タヴァーナーによるジャケットイラストも大きいかもしれない。
テクニカルではなく、ルックスも…まぁ彼らのスタイルは他のプログレ界隈とは異なり、今となっては古臭く、誰も真似しようとは思わないスタイルだ(ひどいね)。ゆえに長きにわたって活動できた唯一無二の存在だったのかもしれない。
さて、7日目の安息日はどうか。本作はメロトロンを用いず、チェンバリンを用いている。構造的には似ている(ほぼ同じ)楽器なのだが、音のテイストは結構違う。ストリングスはソリーナよりもストリングスらしく聞こえる。M3の冒頭、リコーダーの音色はメロトロンだと頭にクリック音が入るだろうが、こちらは入らない。こうした違いを過去の作品と比較して聴くのも楽しい。
全体的にはさらりとしている印象、そしてコンセプチュアルなメッセージ性は本作にはないに等しい。それでも「プログレ的なムーディーズ、最後のアルバム」としては良好な作品なのではないか。コンセプトのアイディアがなくなったわけではないだろうが、いったん仕切り直し的な作品…その仕切り直し後の作品が問題作(?)「Octave」なんだが。
このSeventh Sojurnの続編は、先述のJ.ヘイワード&J.ロッジ「ブルージェイズ」(1975年)を聴けば明らかだ。ともにお勧めしておく。