2024年2月16日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。カケハシ・レコードの大濵です。
ロック名盤探求の第2回として、George Harrisonのソロアルバム『All Things Must Pass』を紹介します。
本作は、全英・全米で1位を記録しました。
このアルバムは、ジョージがビートルズ時代から書き溜めていた曲や、ボブ・ディランとの共作、ジャムセッションなど、様々な要素が詰まっています。
私が、この作品で良いなと思った点の1つは、ジョージのスライドギターです。
ここで、2曲目の「My Sweet Lord」を紹介します。
この曲は、特にイントロが印象的です。アコースティックギターから始まり、そこにジョージのポップでメロディアスなスライドギターが重なって、
彼の渋い声とともに徐々に盛り上がっていく展開が素敵です。
このアルバムのプロデュースを担当したのは、ウォール・オブ・サウンドという音作りが特色のフィル・スペクターです。
音を分厚く重ね合わせて作り上げられた「音の壁」による迫力あるサウンドが、ここぞという場面で鳴り響き、アルバムの魅力を引き上げています。
また、セッションにはクラプトン、リンゴ・スターを初めとする豪華なメンバーが参加し、ジョージをサポートしているのにも注目です。
ジョージのスライドギターが花開いたアルバムであり、フィル・スペクターとのコンビで素晴らしいアルバムに仕上げられています。
後期BEATLESのジョージはすごかった。メロディ・メイカーとしては、「SOMETHING」や「HERE COMES THE SUN」など、ジョンとポールにも引けを取らない名曲を書き、ギタリストとしても、シンプルながら楽曲の魅力を確実に引き出すいぶし銀のフレーズで影ながらサウンドを引っ張る。BEATLES解散後にリリースされた1stソロである本作は、そんなミュージシャンとして脂が乗り切った状態のまま、クラプトン、リンゴ、デイヴ・メイスンなど才能溢れる友人達とともに一気に作り上げたジョージ渾身の傑作。何度聴いても飽きず、むしろ輝きを増し続ける普遍的なメロディがとにかく絶品。奥行きのある演奏も聴けば聴くほどに味わいが増します。ロック史上に残る金字塔と言っても過言ではない大傑作。
50th ANNIVERSARY、3枚組ボックス、ブックレット・歌詞付仕様
盤質:傷あり
状態:良好
軽微なホチキス錆あり、ボックスに軽微なスレ・軽微な圧痕あり
ジェフ・リンを共同プロデューサーに迎えたダーク・ホース・レーベルからの最高傑作。全米No.1に輝いた「Got My Mind Set On You」を始め珠玉の名曲が詰まった1枚。リンゴ・スター、エリック・クラプトン、エルトン・ジョン、ジム・ケルトナー等、豪華ミュージシャンが参加。87年作。CCCD。
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