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24年2月のカケレコ・ベストセラーを発表いたします!

カケハシ・レコードです。

2024年2月のカケレコ・ベストセラーよりTOP10をご紹介いたします!

今回は、BIG PINKレーベルのニューリリースと独PAISLEY PRESSからのニューリリースが大半を占める結果に。

往年のニッチ盤の待望CD化も多く、70年代ロック/プログレ・ファンにとっては注目すべきラインナップだったと言えるでしょう。

その合間には、新鋭の実力派による新譜が堅実にランクインしているのにも注目です。

耳の肥えたカケレコ・ユーザーの方々が今どんな作品に注目しているのか、ぜひチェックしてみてください☆


1位:ANDREAS AARFLOT / DET RIVNA PIANOT

スウェーデンのkey/sax奏者が唯一残した78年リーダー作。

女性ヴォーカルをフィーチャーしたジャズ・ロックで、1曲目からテクニックと洒脱さと哀愁をギュギュっと詰め込んだ怒涛の名曲で素晴らしい!

このサウンド、ベルギーのCOSをテンション高くした感じ!?


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2位:CRAZY MABEL / CRAZY MABEL

HENRY COWに加入するGeoff Leigh在籍バンドの唯一作。

ジャケは曲者感を漂わせますが、中身はブラスをたっぷり絡ませた骨太なブルース・ロック。

ヘヴィかつスリリングなブルース・ギターと堂々たるサックスが共にリードを取るアンサンブルが実にカッコ良し!

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本場アメリカ南部で生まれたブルースがイギリスに輸入されて誕生したブリティッシュ・ブルース・シーンを特集。アコースティック・ブルースから、エレクトリック化、さらに「ロック」と融合してブルース・ロック・ムーヴメントへと発展した激動の50年代~60年代の流れを見ていくことにいたしましょう。

3位:ETHOS / OPEN UP

YESやGENESISからの強い影響をベースに、繊細かつ湿り気を帯びた英国的なサウンドを聴かせる米シンフォ。

前作に比べ、ジャケットからも想像できるポップなテイストも取り入れつつ、相変わらずのテクニカルでファンタジックな演奏が素晴らしい77年2nd!

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アメリカン・プログレ名作選

4位:ELLESMERE / STRANGER SKIES

往年のポンプ・ロックを彷彿させるファンタスティックで鮮やかなシンフォニック・サウンドに、Clive Noran、Tomas Bodin、David Jackson、John Hackettなど豪華ゲスト陣がらしさ満点プレイで彩りを加えていて素晴らし~。

イタリアの注目シンフォ・プロジェクト、24年作!

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5位:GOLIATH / GOLIATH

どデカい吸い殻で巨人(ゴリアテ)を表現したジャケットが素晴らしい、女性voブリティッシュ・ロックの最果て盤。

サウンドは唾吐きフルートと線は細くもアグレッシヴな女性ヴォーカルを特徴とする、いかにも70年ブリティッシュ・ロック然とした気怠さが堪りません。

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エモーショナルなブルース・ロック&ハード・ロックの女性ヴォーカリスト選!

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6位:SKY DANCER / ALIVE

アイオワ出身のハード・ロック・バンドによる77年唯一作。

ノリの良い楽曲の中でギターとオルガンによるワイルドかつテクニカルな応酬が繰り広げられるこの痛快さはちょっと他では聴けません。

超が付くマイナー・バンドですが、これは掘り出し物と言える快作!


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7位:SABICAS WITH JOE BECK / ROCK ENCOUNTER

フラメンコの巨匠ギタリストが、名手Joe Beckとの連名で残した72年作で、ベースはTony Levin。

エキゾチックで鮮やかなフラメンコギターと、熱量いっぱいに畳みかけるファンキーなハード・ロック・アンサンブルが、がっぷり四つに組んだ傑作!

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8位:FRANK PISANI / SKY

シカゴ出身のシンガー/コンポーザーによる77年作。

ギターやハモンドが躍動するエネルギッシュ過ぎるジャズ・ロック/プログレ・ハードに歌を乗せる、凄い声量のソウルフル・ヴォーカル!

こりゃ間違いなくアメリカ以外からは出てこない音だなぁ。

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9位:ERLEND KRAUSER / TREASURES

ルーマニアの最重要プログレ・グループPHOENIXで活躍したギタリストの23年作。

ジャズ/ニューエイジ/シンフォ等を複合した音作りをバックに、サンタナばりのパッションみなぎるプレイから優美に鳴らすアンディ・ラティマー彷彿のプレイまでを弾きこなすギターにグッと来るなぁ。

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10位:SAMURAI OF PROG / QUIET TOWN

シンフォ・ファンにはお馴染みの多国籍シンフォ・グループ、殺人事件の謎に迫る探偵の物語を描いた24年作!

CAMEL/GENESIS影響下のファンタスティックなサウンドにvlnやfluがクラシカルな格調高さを加える、キャリア初期に回帰したような絶品シンフォニック・ロック!

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いかがだったでしょうか。
気になる作品が見つかりましたら幸いです!

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    唾吐きフルートとアグレッシヴな女性Voが特徴的なブリティッシュ・ロック、70年唯一作

    70年リリースの唯一作。唾吐きフルートを中心に終始畳み掛けるアンサンブルと、紅一点LINDA ROTHWELLによる線は細くもアグレッシヴなヴォーカルが印象的なブリティッシュ・ロック。スピーディーな楽曲でも、どこか気だるさが感じられるところはいかにも70年英国ロック。

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    HENRY COWで知られる管楽奏者Geoff Leigh在籍の英ブルース・ロック・バンド、70年唯一作

    後にHENRY COWに加入する管楽器奏者Goeff Leighが在籍したブリティッシュ・ロック・グループ、70年の唯一作。なかなかクセのあるジャケットですが、サウンドに奇を衒ったところはなく、ブラスをたっぷり絡ませた骨太なブルース・ロックを楽しませてくれます。隙あらばダイナミックに畳みかける強靭なドラミングに牽引され、ヘヴィさとスリリングさを備えた見事なブルース・ギターと、Goeff Leighの堂々たるサックス&フルートが共にリードを取って進行するアンサンブルがとにかくカッコいい。これぞブリティッシュな風情を漂わせるヴォーカルも堪りません。元々はオランダのレーベルからリリースされたというマイナー作品ですが、意外とアンダーグラウンドな雰囲気はなく、同時期のVertigo作品あたりと比べても垢ぬけている印象。管楽器をフィーチャーしたブルース・ロックという点ではKEEF HARTLEY BANDも引き合いに出せそうな、聴き応え抜群の好作品です!

  • ANDREAS AARFLOT / DET RIVNA PIANOT

    スウェーデンのkey/sax奏者による78年リーダー作、女性ヴォーカルをフィーチャーしたテクニックかつ叙情豊かなジャズ・ロック名盤

    スウェーデンはウプサラ出身のキーボーディスト/サックス・プレイヤーが78年に残した唯一のリーダー作。女性ヴォーカルをフィーチャーしたジャズ・ロックで、1曲目からテクニックと洒脱さと哀愁をギュギュっと詰め込んだ怒涛の名曲を聴かせます。ダイナミックで肉感的に刻むドラムス、歌心ある芳醇な音運びのベース、スタイリッシュなピアノ、叙情面を担う哀愁のギター、そしてスキャットも交えコケティッシュに歌う女性ヴォーカルらが疾走するアンサンブルは興奮必至で、ベルギーのCOSをテンション高くした感じと言えるでしょうか。以降はよりジャジーで叙情的な表情が現れ、アコギ/エレキ、ピアノ/エレピ、ベースらが美しく陰影豊かに紡ぐイマジナティヴな演奏に心奪われます。女性voは1曲目のようにコケットな歌唱も素晴らしいですが、母国語の響きが生きるアンニュイな歌唱もまた絶品で、かなりの逸材。緻密なテクニックと息の飲むような叙情的表現力の高さが見事に結びついた傑作です。

  • ETHOS / OPEN UP

    アメリカン・シンフォの代表格、77年作2ndアルバム

    KANSASに代表される抜けの良いキャッチーなアメリカン・プログレ・ハードとは全く違い、YESやGENESISなどからの影響をベースにし、英国然とした湿り気と気品を持ったファンタジックなサウンドを聴かせるアメリカを代表するシンフォニック・ロックグループの77年2nd。キーボーディストの1人が脱退してしまうものの、基本的な路線は前作からの流れを持った英国然としたシンフォニック・ロックであり、前作より多少ポップ・テイストと、楽曲によってはフュージョン的なアプローチも見せています。やはりテクニカルで構築的なサウンドとファンタジックな質感が素晴らしい1枚。

  • FRANK PISANI / SKY

    米シカゴ出身のシンガー/コンポーザーによる77年作、エネルギッシュに快走するジャズ・ロック/プログレ・ハードにソウルフルvoが乗る熱いサウンドが素晴らしい!!

    50年代より音楽活動をスタートさせた米シカゴ出身のシンガー/コンポーザーによる77年作。とことんエネルギッシュに快走するジャズ・ロック/プログレ・ハードにソウルフルなヴォーカルを乗せた、実にアメリカ産らしいスタイルの熱いサウンドが素晴らしい逸品。とにかくテンション高いリズム・セクション、ソリッドでハードエッジなプレイからワウワウも使用したファンキーなプレイまで自在なギター、そしてワイルド且つテクニカルに弾きまくるハモンドと、ファンク/ソウルを下地に持ちつつプログレらしい重厚な聴き応えも備えたアンサンブル。そしてかなりの声量を誇る本格派のソウル・ヴォーカル。熱量溢れる両者が合わさって凄まじく熱いサウンドが生まれています。プログレ・ファンにもソウル・ファンにもオススメできる、これはなかなか凄い作品ですよ〜!

  • SAMURAI OF PROG / QUIET TOWN

    人気多国籍シンフォ・グループ、殺人事件の謎に迫る探偵の物語を描いたコンセプト・アルバム24年作!

    フィンランド/イタリア/アメリカ出身のミュージシャン3人を中心に結成された多国籍シンフォ・グループ、24年作!22年作『AUTUMN TO THE PHOENIX STAR』にて全曲の作詞作曲を手掛けた伊マルチ・プレイヤー/コンポーザーMarco Grieco(MACROMARCO)が再び全ての作詞/作曲を担当し、いつも通り各国のプログレ・バンドから多数のゲスト・ミュージシャンが参加。殺人事件の謎に迫る探偵の物語を描いたコンセプト・アルバムで、犯行シーン、各容疑者の描写、そして解決パートへと至る、推理小説を音像化したようなオリジナル・ストーリーが展開されます。CAMEL/GENESISを土台にしたファンタジックで輝かしいアンサンブルにヴァイオリンやフルートがクラシカルな格調高さを添える、2010年代の作風に回帰したようなスケール大きくも温かみあるシンフォニック・ロックが絶品。登場人物によるセリフの掛け合いで進行するロック・オペラ的要素も素晴らしく、演奏陣も終幕に向けて物語を劇的に盛り上げていきます。CAMELファン、GENESISファン、そしてシアトリカル・ロックやロック・オペラがお好きであればきっと気に入る一枚です!

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