2024年3月15日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
今回は、The Kinksの1971年にリリースされたスタジオ・アルバム『Muswell Hillbillies』を紹介します。
この作品は、RCAレコードでの1作目のアルバムで、キンクスの隠れた名作として知られているアルバムです。
キンクスに関しては、60年代のビート・バンドというイメージが強いですが、このアルバムは、アメリカのルーツミュージックが意識されており、全体的にアーシーなサウンドとなっています。また、軽快な曲からゆったりとしていてほのぼのしたような曲調のものまで幅広いサウンドを聴くことができる点も特徴です。
この作品の魅力の1つは、土臭さが感じられる渋い曲だけでなく、軽快なサウンドも聴ける点です。
「20th century man」を紹介します。
冒頭は、アコースティックギターで始まり、スライドギターも登場してきて、アーシーな曲ですが、曲の途中でオルガンが入ってくると雰囲気が変わり、レイ・デイヴィスのボーカルにも勢いが出てきてカントリーロックのような軽快な曲に仕上がっています。
加えて、このアルバムでは、レイ・デイヴィスの気だるいボーカルを楽しむことができます。
「alcohol」は、哀愁が感じられる切ないメロディーの曲で、ルーズなレイのボーカルとよくマッチしています。
『Muswell Hillbillies』は、キンクスがアメリカ音楽に接近し、それを見事に消化・吸収したアルバムで、バラエティー豊かな楽曲が聴ける作品となっています。
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