7月の下旬くらいからだったと思うのですが、今日に至るまで実はKing Crimson以外、ほとんど何も聴いていません。移動中、iPhoneに適当に入れてあるアルバムを聴くことはあっても、今日に至るまでクリムソ、がっつり聴いています。
なんでこんなことになったかと言えば、今年、The King Crimson Collectors’ Clubのアーカイヴにアップされている膨大な数のライヴ音源からジャパン・ツアー音源をピックアップしてコレクターズ・クラブCDとして発売したのです。1995年のダブル・トリオと呼ばれた6人編成時代、そして2003年のフリップ、ブリューに加え、トレイ・ガン、パット・マステロットの4人編成となったダブル・デュオと呼ばれた時代の来日公演音源を4回に分けて発売。総タイトル数は22作品(だったと思う)という結構大きなシリーズ・リリースとなりまして・・・。
かようなものをまるで当たり前のように大人買いしてくださるありがたいお客様に対し、何かお出しせねばなるまいということで、特典企画をやろうということになり、今考えれば、なんでそんなこと軽く言ってしまったかなぁ、と激しく後悔しております。「よし、コレクターズ・クラブ音源の総カタログ、全音源レビュー付きで作ろう」これに対し、そっちの方が良いんじゃない?という企画も出なかったもので、すんなり決まってしまったのですが、忘れていたんだよね、The King Crimson Collectors’ Clubのアーカイヴって1969年、ロンドン、ハイドパークにおけるRolling Stonesのブライアン・ジョーンズ追悼、ミック・テイラーお披露目コンサートのサポートでステージに立った、クリムゾン伝説のスタート地点となったライヴ音源から今日に至るまで、まぁ、とてつもない数の音源があるわけですよ。その総数はうちの部のK嬢が把握しているらしいのですが、その数聴いた瞬間、萎えて作業を続ける気がしなくなるから絶対に教えてくれるな、ということで、総数は正確に知りませんが、とりあえず今、気が遠くなっております。
本日までの進行状況をお知らせすれば、まず、データ・ブックという俗称で呼ばれているカタログ・レビュー本の第1集「1994-2017」は既に完成。当初の発送予定日から大幅に遅れましたが、作業は終了。発送も既に済んでいます。現在は、第2集「1969-1984」時代の音源をひたすら聴いています。
細かく書いちゃうと、今、1974年に入ったところ。アルバム『Starless And Bible Black /暗黒の世界』あたりのライヴ音源を時間軸を追って聴いています。
聴いて書くだけの作業なんですが、これが辛い。第1集の時は、元々、この時代のライヴ音源は正規発売やコレクターズ・クラブCDで発売されているものくらいしか聴いていなかったこともあり、ほぼ初体験に近い音源ばかりだったことで時間をとられたのですが、第2集のほうのデビュー時からディシプリン・クリムソまでの音源はコレクターズ・クラブCD国内・輸入盤、その元になったブートレグ等相当数聴いていたにも関わらず、いざ、時間軸を追って聴いていくと、これまでの思い込みや、世間一般で言われていることとは明らかに違う印象を受ける場面があちらこちらにあっったり、見方を変えるとその時のラインナップのライヴ音源の持つ意味合いが大きく変わってきたりと悩みどころが次々と出てくるのです。
例を挙げれば、アルバム『Islands』を制作した、1971年から1972年4月1日まで存在したフリップ、メル・コリンズ、ボズ・バレル、イアン・ウォーレスからなるラインナップ。2017年に40thアニヴァーサリー・シリーズの一環として発売された『In The Wake Of Poseidon』から『Earthbound』までを網羅した『Sailors Tales』ボックスの時に、自社のウェブ販売の特典として制作したコレクターズ・クラブ音源のレビュー・ブックが今制作中のデータ・ブックの元ネタになっているのですが、この時代だけにフォーカスを当てると、フリップにとってのクリムソとしては評価が低くても、十分意味のあった活動に思えるし、このラインナップ固有のムードというのも十分魅力的に感じたのですが、今回のデータ・ブックのように1969年から時間を追って聴いていくと、やはりこの時期は停滞感が強い印象を受けてしまうわけです。
どこに視点を置くかで評価が随分変わってしまうのです。これがまず悩みどころ。
もうひとつの問題は、第1集で扱った1994年以降のライヴ音源はサウンドボード音源で音質にバラつきはあるものの、ほぼストレス無く聴ける音源だったのですが、第2集の大昔音源はサウンドボード音源も含まれていますが、基本はオーディエンス録音。音質面で厳しいものが次々に登場するわけです。これを続けていてストレスが溜まり、作業を先に進めなくていけないと分かっていても、すぐに放心状態になってしまう日々が続き、この締め切りに至るのでした。
先月までは、このデータ・ブック作業があるのを見越し、ある程度テーマの選択を行い、なんとなくアイデアをストックしていたのですが、作業遅れで遂にすっからかん状態になりました。自分の中ではこのデータ・ブック作業、9月末でアップする予定だったのですが、はい、すいません、まだ続いております。というわけで、今月はKing Crimsonのコレクターズ・クラブ音源に関して書かせていただきます。
まず、DGMホームページにおけるThe King Crimson collectors’ Clubのダウンロード・サービスがどこまで行っているかですが、2016年ツアーからスタートした1公演1曲(今日の1曲、って感じです)サービスが2018年も継続中。2017年ツアー分までは第1集で扱いましたが、2018年音源もやはり今日の1曲として配信が始まってしまい、この扱いをどうするのか、今、かなり悩んでおります。因みにこの今日の1曲は全公演ではなく、公演はあっても配信されていない日もあります。現メンバーのビル・リーフリンのインタビューで彼は「すべての公演が素晴らしいってわけでもない。日によってはその公演の内容の記憶はまったくないけど、会場で出された食事に関しては覚えている、っていう日もあるしね」と発言しており、あのほとんど無敵状態となったクリムソでもそういう日があるというのは結構面白かったのですが、配信に欠落がある日って、そういう日だったのかなぁ?と邪推してしまいます。
さて、今回のデータ・ブックで最も難関だったというか、この1年間超えるのに3週間もかかってしまったのが1972年。この年は2月から4月1日までのアイランズ・クリムソのUSツアー、通称アースバウンド・ツアーと10月13日フランクフルト、ZOOMクラブからスタートし、11月10日ハルから12月15日ポーツマスに至る太陽と戦慄クリムゾンのUKツアーの音源が存在するのですが、これが厳しい音質のものが多く、かなりぐったりしました。
アースバウンド・ツアーは、クリムソ最初のライヴ・アルバムである『Earthbound』の構成音源となったライヴ会場のサウンドボードから直接カセットテープ・デッキに録音したものと、オーディエンス録音のものが混在。サウンドボード録音と言っても『Earthbound』の音質を聴いてわかると思いますが、当時の録音設定がマニュアル操作だったこともあり、マスター・カセットテープ自体に音割れ・歪みがあり、しかも会場アンビエントを拾うマイクを立てるチャンネル数もなかったのでしょう、PAで拾う楽器用のマイクからほんのり会場の雰囲気が伝わる程度。録音されたものはほとんど乾き物に近い状態のライヴ・サウンド。1969年のオリジナル・クリムゾンのコレクターズ・クラブで配信しているオーディエンス録音音源の持つ、音質には問題はあるが、かなり壮大なライヴ・サウンドだったことが伝わるタイプに比べると、ドライすぎてスケール感がほとんど感じられないものがほとんど。こうなると、会場の出音を録音したオーディエンス録音に期待してしまうのですが、この時期残されたアーディエンス録音見事に劣悪音源品評会なわけです。
『Sailors Tales』ボックスの時は、そこだけにフォーカスを当てて聴いていたので、あまり気にならなかったのですが、今回はひっかかりました。そもそも『Earthbound』自体、フリップがポスト・プロダクション作業に関わっていますが、やっつけ仕事にしか思えないわけです。マネージメントの意向が大きかったのでしょうが、それにしても音も酷いし、収録曲にも問題が多い。雑だしスケール感もほとんど感じられない。
でも実際はこのアイランズ・クリムソもオリジナル・クリムゾンに近い壮大な音を出していたんです。実際、1969年から順を追って聴いていくと、このアイランズ・クリムソはオリジナル・クリムゾンを完全になぞっているのが判ります。フリップ以外の各演奏者のスキルの違いというのはあっても、ライヴ・サウンドはオリジナル・クリムゾンをかなり忠実になぞっていたのです。
ちょっとしたイマジネーションを働かす必要がありますが、アイランズ・クリムソもかなり壮大なサウンドだったというのが伝わる音源には以下のものがあります。
1972-03-06 Stanley Warner Theatre, Pittsburgh, PA
一連の『Earthbound』由来のカセットテープ・マスターですが、会場アンビエントを楽器マイクがかなりきちんと拾っており、乾き物感はあまり感じず、これまた『Earthbound』の問題点である低音部の欠如も他と比べると緩和されており、迫力のあるライヴ・サウンドとなっています。肝心の演奏の方はイアン・ウォーレスがこの日は妙にハイパーで全体に荒っぽいものになっているのが難ですがメロトロンの鳴りとか会場にいたらすごかったんだろうな、というのがイメージできる音源です。当日演奏した曲をすべて網羅しています。
1972-03-10 The Barn, Peoria, IL
これも3月6日ピッツバーグ同様、サウンドボード・カセットテープ音源ですが、やはり迫力のあるサウンドとなっています。この日演奏された「Groon」からコリンズのソロが始まるあたりからを切り出したものが『Earthbound』収録の「Peoria」です。部分収録で46分強と収録時間短く、カットされた曲も多いのですが、ラストの「Cadence And Cascade」の前に演奏されるインプロヴィゼーション曲はクリムゾンっぽくないスピード感のあるストレートなファンク・ロックのバッキングの上にフリップがFripp & Enoのアルバムで披露したサスティーンで音をつないでいくあの独特のソロを乗せており、アースバウンド・ツアー全音源中、レアなパターンのインプロヴィゼーションとなっています。『Earthbound』のタイトル曲における、なんだかハマっていないファンク・カッティングよりはフリップらしさ全開。
1972-03-21 Winterland Arena, San Francisco, CA
デートはDGMホームページのTour Dateを参照の上、コレクターズ・クラブ・ダウンロード音源に付いているアートワーク・データに記載されている日付に基づいていますが、このデートは間違っています。ビル・グラハムが経営していたサンフランシスコのウインターランド公演を収録したオーディエンス録音で音質はかなり劣悪。ブートレグ音源の悪いところを全部集めてみました的な全部聴くのが辛いタイプです。当日はホルヘ・サンタナのMaloとFairport Conventionがサポートというかなり個性的なラインアップだったようです。このウインターランド、その名の通り元アイススケート・リンクだった建物を使用していたため、音響的にはかなり問題があったようです。音の跳ね返りが激しく、会場全体に独特のリヴァーブがかかったかのようなサウンドが鳴り響きます。この会場の特性も劣悪音源となった要因のひとつなのですが、この劣悪音質の向こうから聴こえてくるのは壮大なクリムゾン・サウンド!「Circus」メロトロンの鳴りとかはオリジナル・クリムソに匹敵する荘厳さをキープしていたことが分かりますし、「Groon」から「21st Century Schizoid Man」へ至る後半の山場における観客の熱狂ぶりがよく判ります。音は本当に最低レベルで耳やられるタイプなんですが、アイランズ・クリムソは決してスケール感が小さな存在ではなかったことが理解出来るサンプルとなっています。
この3公演の他、アースバウンド・ツアー唯一のマルチ・トラック録音となったデンバー、サミット・スタジオの翌日、翌々日に同地のサウンドトラックという会場で行われた2公演も会場での出音をイメージする上ではいいサンプルになるかと思います。この2日間はアースバウンド・ツアーで数回しか演奏されなかったであろう「The Letters」が演奏されたレアな2日間。他は『Sailors Tales』ボックスで初出となったふたつの収録日不明公演のうちひとつで確認されているのみなのです。(ちなみに『Sailors Tales』ボックスのブックレットにあるデヴィッド・シングルトンの文章にこの日を特定するヒントが記されています)
太陽と戦慄クリムゾンに行く前に、ひとつ寄り道を。
1971-11-13 The Eastowne Theatre, Detroit, MI
アイランズ・クリムソはアースバウンド・ツアーの前年1971年『Islands』制作終了、UKツアー終了後に短期の北米ツアーを行っています。この時アルバム『Islands』はアメリカ発売前、北米では『Lizard』が最新作だった時期です。このツアー中11月13日デトロイトでの公演もまた印象的でした。この日の音源はコレクターズ・クラブCDとしても発売されています。製造終了していますが国内盤コレクターズ・クラブ・ボックスvol.2にも収録されていました。UKツアーの流れで行った北米ツアーだったため、発売前の『Islands』からの曲も演奏されたのですが、これがデトロイトの観客には受けず、演奏中でも構わず「エピタフ!」だの「宮殿やれ!」だのの怒号が飛び交う殺伐とした雰囲気になり、メンバーのほうもイラつきかなり雰囲気の悪いパフォーマンスとなってしまったそうです。こういう時はオーディエンス録音のほうが雰囲気は判るのですが、この日はサウンドボード録音。その空気感は伝わらないのですが、メンバーがイラっとしていく様だけはよく判ります。
「21st Schizoid Man」終了後、たまりかねたフリップが異例の長いMCを行い観客をなだめようとします。全訳ではありませんがその内容を掲載すると、メンバー紹介後「セットの終わりにあたって、どうかリラックスして席について友好的になってもらいたい。バンドを代表して言わせてもらうとデトロイトはアメリカにあって好きな街のひとつだ。こう見えても我々は繊細だ。演奏中、昔の曲をやれと叫ばれるのはそれなりの理由があるのだろうが、その都度そうした曲演奏する必要があるなら、果たして私たちはそれをやる意味があるのかと考えてしまう。イギリスでは移動用のヴァンの窓に泥で“エピタフをやれ!”と書かれたことがある。雨の中何千マイルもドライヴしながら頭がおかしくなりそうだった。窓を拭かないから仕方がないことなんだけれどね。このメッセージを読みながら果たしてこのままバンドを続ける価値はあるのか?と自問した時、答えはYESだった。つまり、このバンドのポリシーは昔の曲より新しい曲を演奏することにある。古い曲もやることはやるけど、我々の気持ちも理解して欲しい」と述べた後、「The Devil’s Triangle」を演奏するも観客は静まらず、一旦ステージを降りたバンドはアンコールで登場すると「In The Court Of The Crimson King」も自らの手で完全にぶっ壊した、ほとんどパンク・ロックのようなブルース・ロック・アレンジで同曲を演奏します。客も客ならバンドもバンドといった感じなのですが、この公演も強く印象に残ります。
で、アイランズ・クリムソのツアー終わって、僅か半年でライヴ活動を始めた太陽と戦慄クリムソですが、ジェイミー・ミューア入りの貴重なクインテット時代の音源は2012年発売の『太陽と戦慄』ボックスにまとめられています。え〜、日本の発売元の人間がこういうこというのはなんですが、記録としては貴重なものですが、音悪いなぁ・・・。耳が悪くなるくらい音悪い音源の大行進。久々に聴いて愕然としました。ただ、このクインテット時代の演奏、特に11月10日から12月15日まで全27カ所を回ったUKツアー時の彼らが叩き出していたサウンドの引力はとてつもないものがあったと思うのですが、残された音源の質がそれに伴っていないのですね。この場にいたら間違いなく貴重な音楽体験ができたと思います。それでもその中からいくつか紹介しましょう。
1972-10-13 Zoom Club, Frankfurt, Germany
太陽と戦慄クリムソのデビュー・ギグです。この日から3日間公演でしたが、音源が残っているのはこの日のみ。元はブートレグで、DGMがレストアしてコレクターズ・クラブCDとしても発売されている有名音源。国内盤も発売されていました。音質は厳しいものがあります。気軽に聴けるような類いのものではありません。演奏自体この時点ではまだ纏まっておらず、実は結構グダグタ感があります。全時代を見渡しても最長かと思われるインプロヴィゼーション「Zoom Zoom」を収録しており、そこも話題のひとつですが、正直、そんなに引っ張るインプロでもないだろうという印象も受けます。
ただ、この音源が間違いなく重要なのは、後の『太陽と戦慄』に収録される「Larks’〜part.1」、「Larks’〜part.2」この時点では「Dally Games」というワーキング・タイトルだった「Book Of Saturday」、「Easy Money」、「Exiles」、「Easy Money」、「Talking Drum」の原型が聴けること。ふたつのLarks’はまずパート1がまだコーダ部がなく、後半からそのまま「Book Of Saturday」へのメドレーとなる構成(この構成はUKツアー途中まで続く)、パート2はこの時点ではリフは完成しているがあの破壊力のあるアレンジにはまだたどり着いておらず、妙にくどいアレンジだったこと。「Easy Money」はウェットンのあの印象的なスキャットがない状態。「Exiles」と「Talking Drum」はほぼ完成版に近いが雰囲気は異なるなど様々な違いを確認できます。この原型ヴァージョンは11月のUKツアーが始まるまでの間のリハーサルでかなり大きな修正が施され、印象がガラッと変わります。音は悪いのですが、まだ聴いたことがないという方は一度はトライしてみる価値がある記録としては大変重要な音源だと思います。
1972-11-13 Guildford Civic Hall, Guilford, England
これはサウンドボード音源。今時のサウンドボード録音のようなクリアー・サウンドではありませんが、ブルフォードとミューアの役割分担やこの時期の演奏の細かいディテールがしっかり見える、ミューア入りクリムゾンのライヴ音源としては避けて通れない一品です。これも国内盤コレクターズ・クラブ・ボックスvol.3に収録されています。欠点はオープンリールテープで録音され、テープのバックアップがなかったようでショウの前半部分しか録音されていないこと。「Larks’〜part.1」はまだコーダなしで「Book Of Saturday」に繋がるタイプ。「Larks’〜part.1」は1973年にカルテット編成になってからも1974年のヨーロッパ・ツアー前半まで演奏されますが、ミューア脱退後は導入部の印象がかなり違うものに変化。カリンバこそ鳴りませんが『太陽と戦慄』収録版に近い形でスタートするこの時期のアレンジは感慨深いものがあります。また、インプロヴィゼーションもバンドの結束が固まってきたのでしょう、ZOOMクラブの時とは段違いの緊張感・説得力を持ったものへと発展している点も見逃せません。1972年UKツアーの中では屈指の高音質だけにテープの用意くらいしておけよ!という突っ込みどころもあります。
また前後しますが、オーディエンス録音ながらまずまずの音質で聴ける1972-11-10 Technical College, Hull, England、つまりUKツアー初日の音源ですが、こちらは演奏された曲はくまなく収録されているようで、ここで聴ける「Easy Money」でウェットンのスキャット・パートが初登場となりますし、抜けの悪いオーディエンス録音ですが、1972-11-25 Oxford New Theatre, Oxford, Englandから「Larks’〜part.1」のコーダ部分が演奏されるようになり、同曲は独立した演奏曲となり、切り離された「Book Of Saturday」から展開していくこの日のインプロヴィゼーションはフリップのクラシカルかつエスニック・テイストが混じったアルペジオ演奏からデヴィッド・クロスのヴァイオリンとのデュオとなり、即座にそれに反応したウェットンがクラシックにおけるチェロ・パートのようなベースラインを弾き始め発展していく印象的な演奏となっており、強く印象に残ります。ここに挙げた公演はコレクターズ・クラブのダウンロードはもちろんですがすべて『太陽と戦慄』ボックスに収録されています。
さて、いい加減原稿を送らないとやばい時間となりました。あっちもこっちもテンパっています。これが終わり次第、1974年に戻り、クリムソとともに1974年7月1日のセントラル・パークを目指すのが目下の目標。終わりまでの道は長げぇなぁ。まだ、エイドリアン・ブリューが出てきてないもの。
それでは!
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音楽ライター/ディレクター深民淳によるコラム「音楽歳時記」。季節の移り変わりに合わせて作品をセレクト。毎月更新です。
DGM0551(DISCIPLINE GLOBAL MOBILE)
ブックレット一体型デジパック仕様(トールサイズ)、三方背ケース付き仕様、4枚組
盤質:傷あり
状態:並
ボックスに若干汚れあり、若干角潰れあり
2タイトル3CDボックス、ボックスに帯付仕様、各タイトルはプラケース入り仕様、ボーナス・トラック3曲、36Pブックレット付仕様(英語版・日本語版)、定価5500+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
若干解説ホチキス錆あり、側面部に色褪せあり
3枚組ボックス、ボックスに帯付仕様、各CDはプラケース入り仕様、定価6500+税
盤質:無傷/小傷
状態:
帯有
帯に破れあり、ボックスにスレあり、その他は状態良好です
69年のBBCセッションと69年10月のアメリカ公演を収録したライヴ・アルバム。
プラ製透明スリップケース&ブックレット付仕様、2枚組、定価3689+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
帯中央部分に色褪せあり、スリップケースに経年変化あり
紙ジャケット仕様、帯元から無し、解説・情報シール・リーフレット付仕様、定価2200
盤質:全面に多数傷
状態:良好
帯-
軽微なスレあり、若干汚れあり、情報記載シール無し
2枚組、ボックス入り仕様、Tシャツ付き仕様、フリップ監修による06年デジタル・リマスター、定価4410
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
ボックス・Tシャツなし、帯に折れ・黄ばみあり
CLUB47(KING CRIMSON COLLECTORS CLUB)
デジパック仕様、DVDオーディオ2枚組、NTSC方式、リージョンフリー、スリップケース・ブックレット付仕様(画像はスリップケースです)
盤質:傷あり
状態:良好
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1969年に発表されたデビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』は、プログレッシヴ・ロックのスタート地点となった大名盤であり、プログレッシヴ・ロックを聴くならまずはこのアルバムからと断言できる作品です。メンバーはギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストGreg Lake、ドラマーMichael Giles、管楽器に加えて鍵盤楽器(メロトロン)も担当するIan McDonald、そして作詞家Peter Sinfieldという布陣。「21世紀のスキッツォイド・マン」のオープニングから緊張感のある変拍子アンサンブルやユニゾン・フレーズが畳み掛け、「風に語りて」では牧歌的でありながら浮世離れした音世界を構築。“混沌こそ我が墓碑銘”の一節があまりに有名な「エピタフ (墓碑銘)」と、同じくリリックの幻想美に酔いしれる「ムーンチャイルド」を経て、メロトロンの洪水に溺れるシンフォニックな最終曲「クリムゾン・キングの宮殿」へ。“THE BEATLESの『Abbey Road』をチャート・トップから陥落させた”というエピソードの真偽はともかくとして、プログレッシヴ・ロック時代の幕開けを告げる衝撃的な作品であることは間違いありません。『クリムゾン・キングの宮殿』に触れずにプログレッシヴ・ロックを語ることは、まず不可能でしょう。
紙ジャケット仕様、HQCD、04年24bitデジタル・リマスター、カラーブックレット付仕様、定価2700+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
紙ジャケット仕様、HQCD、K2HDリマスタリング、ボーナス・トラック5曲、定価2700+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干角潰れあり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1970年に発表されたセカンド・アルバム『ポセイドンのめざめ』は、デビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』の延長上に位置する作品となっています。『クリムゾン・キングの宮殿』発表後、ギタリストRobert Frippと作詞家Peter Sinfieldを除く3名が脱退を表明するも、諸事情によりGreg LakeとMichael Gilesは引き続き本作のレコーディングに参加。新たにKING CRIMSONに参加したのは、ピアニストKeith Tippett、管楽器奏者Mel Collins、ベーシストPeter Giles(Michael Gilesの実弟)、そしてヴォーカリストGorden Haskell。その結果、本作には8名ものミュージシャンの名前がクレジットされることになりました。音楽的にはデビュー・アルバムと同一線上で捉えることも可能ではありますが、例えばKeith Tippettのジャズ・ピアノをフィーチャーした「キャット・フード」、あるいは、ホルスト作曲の組曲「惑星(火星、戦争をもたらす者)」を思わせるリズムとカオティックなメロトロンが凄まじい相乗効果を生む「デヴィルズ・トライアングル」など、新たな試みも行われています。なお本作の後、Greg LakeはEMERSON, LAKE & PALMERとして再デビュー、そしてMichael GilesとPeter Gilesの兄弟はすでにKING CRIMSONを脱退していたIan McDonaldと共にMcDONALD AND GILESを結成します。
解説元から無し、ファミリーツリー付き仕様、定価2800
盤質:全面に多数傷
状態:並
帯有
ケースツメ跡あり、若干カビあり、帯に折れ・小さい破れあり
紙ジャケット仕様、24ビット・リマスター、カラーブックレット・歌詞対訳付仕様、日本盤のみピュア・ゴールドCD・エンボス紙仕様、定価2300+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
特典帯付(紙ジャケに巻いてあります)、軽微な汚れあり、特典帯に若干折れあり
紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、初回プレスステッカー付き仕様、定価2625
盤質:全面に多数傷
状態:良好
帯有
解説無、初回プレスステッカーなし
紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、初回プレスステッカー付き仕様、定価2625
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。セカンド・アルバム『ポセイドンのめざめ』を最後に、Greg Lake、Michael Giles、Peter Gilesが脱退。1970年に発表されたサード・アルバム『リザード』は、『ポセイドンのめざめ』に参加していたベース・ヴォーカリストGorden Haskellと管楽器奏者Mel Collinsが正式加入、さらにドラマーAndy McCullochを迎え入れ制作されました。ゲスト・ミュージシャンは、過去作にも参加のジャズ・ピアニストKeith Tippettがバンドメイト(コルネット奏者Mark Charigとトロンボーン奏者Nick Evens)を引き連れ参加している他、オーボエ奏者Robin Miller、さらにYESのヴォーカリストJon Andersonが、表題組曲「リザード」の「ルーパート王子のめざめ」で歌声を響かせています。本作は、Keith Tippettが持ち込んだフリー・ジャズのエッセンスがグループに新たな息吹を注ぎ込んだ作品であり、特に「インドア・ゲイムズ」や「ハッピー・ファミリー」におけるインプロヴィゼーションなどで、その影響をはっきりと聴き取ることができるでしょう。一方で、フルートが舞う「水の精」ではこれまでのKING CRIMSONらしい牧歌性も披露。ラストには20分を超える表題組曲「リザード」が控えます。フリー・ジャズへの接近を通じて、後のKING CRIMSONサウンドの重要なポイントとなる即興色を拡張した傑作です。
紙ジャケット仕様、HQCD、99年24bitマスタリング音源使用、内袋付仕様、定価2700+税
盤質:全面に多数傷
状態:良好
帯有
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。サード・アルバム『リザード』をリリース後に、ベース・ヴォーカリストGorden HaskellとドラマーAndy McCullochが脱退。1971年に発表された4thアルバム『アイランズ』は、ベース・ヴォーカリストBoz(Boz Burrell)とドラマーIan Wallaceを迎え制作されました。ゲスト・ミュージシャンは、前作『リザード』にも参加のジャズ・ピアニストKeith Tippett、コルネット奏者Mark Charig、オーボエ奏者Robin Millerに加えて、ダブル・ベース奏者Harry Millerと女性オペラ歌手Paulina Lucasが新たに参加しています。本作は、いて座三裂星雲のジャケットが示す通り「静寂」あるいは「静謐」といったワードが相応しい神秘的なサウンドが展開される傑作。KING CRIMSONらしいヘヴィネスが炸裂する『船乗りの話』のような楽曲も収められていますが、全体的にアコースティック楽器に比重が置かれています。Keith Tippettらは言うまでもなく、Harry Millerの浮世離れしたダブル・ベースや、Paulina Lucasの魔術のようなソプラノ・ヴォイスも楽曲に素晴らしいアクセントを加えています。本作を発表後、Peter SinfieldがRobert Frippと対立し解雇、さらに残る3名も音楽性の違いが明確になりKING CRIMSONは解散。Robert Frippは再始動に向けて新たなメンバーを探すことになります。
紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、ステッカー付き仕様、英文ブックレット・内袋付き仕様、定価2500+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
紙ジャケット仕様、24ビット・リマスター、カラーブックレット・歌詞対訳付仕様、日本盤のみピュア・ゴールドCD・ノンコート紙使用、定価2300+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。4thアルバム『アイランズ』を発表後に解散したKING CRIMSONですが、Robert Frippは新たなメンバーを探しKING CRIMSONを再始動。グループの最高傑作と名高い1972年の5thアルバム『太陽と戦慄』を世に送り出しました。メンバーはギタリストRobert Frippに加えて、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Bruford、パーカッション奏者Jamie Muir、ヴァイオリン奏者David Crossという布陣。本作は、確かな技巧を持ったミュージシャンたちによる最高品質の実験音楽作品であり、1曲目の「太陽と戦慄 パートI」と最終曲「太陽と戦慄 パートII」に象徴される、即興演奏を重視したメタリックなプログレッシヴ・ロックの大傑作となっています。また、2つの先鋭的な楽曲に挟まれた中盤の楽曲たちも素晴らしく、John Wettonのヴォーカルが冴えわたる「土曜日の本」や、最初期のKING CRIMSONサウンドが頭をよぎる「放浪者」、 ヘヴィーなギターとスキャットから始まる「イージー・マネー」 、Jamie Muirの話し太鼓(西アフリカの伝統的な太鼓の奏法)を曲名に冠した「トーキング・ドラム」と、どの楽曲も強烈な個性を持っています。ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックを聴くうえで、避けて通れない名盤です。
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。6thアルバム『暗黒の世界』後にヴァイオリン奏者David Crossが脱退。3人体制となったKING CRIMSONは、1974年に7thアルバム『レッド』をリリースしました。メンバーは、ギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Brufordという布陣。ゲストには、ソプラノ・サックス奏者Mel Collins、アルト・サックス奏者Ian Mcdonald、ヴァイオリン奏者David Cross、コルネット奏者Mark Charig、オーボエ奏者Robin Millerという旧メンバーあるいは過去作にもゲスト参加の経験を持つミュージシャンたちが迎えられています。その内容は、アルバムのオープニングを飾る「Red」から破壊的なギター・サウンドとアグレッシヴなリズム・セクションに驚愕する傑作。KING CRIMSON作品の中で最も素晴らしいバラード曲との呼び声も高い「堕落天使」、初期のKING CRIMSONサウンドをヘヴィーに再構築したような「再び赤い悪夢」、インプロヴィゼーションのライブ録音楽曲「神の導き」、抒情的なヴォーカルが印象的な前半部とギターやサックスが暴れまわる後半部から成る長尺曲「スターレス」と、全曲がプログレッシブ・ロック史に残る名曲です。本作のリリースをもって、KING CRIMSONは再び解散することとなりました。裏ジャケットに使われている、レッド・ゾーンに振り切れた音量メーターが、本作の狂暴な音楽性と当時のグループの状況を示唆しています。
紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、初回プレス盤限定ステッカー付仕様、定価2500+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、英文ブックレット・日本語リーフレット付仕様、定価2233+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
帯中央部分に色褪せあり
ロバート・フリップによる89年リマスター、定価2136+税
盤質:全面に多数傷
状態:並
帯有
盤に目立つキズあり、カビあり、帯に色褪せあり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。5thアルバム『太陽と戦慄』に続いて1974年にリリースされた6thアルバム『暗黒の世界』は、スタジオ・レコーディングとライブ・レコーディング(73年録音)が混在する変則的な作品となっています。収録曲順に見ていくと、「偉大なる詐欺師」と「人々の嘆き」は完全なスタジオ・レコーディング。「隠し事」はライヴ・レコーディングで、「夜を支配する人」はライヴ・レコーディングの冒頭から途中でスタジオ・レコーディングに切り替わります。「トリオ」はライブ・レコーディングで、「詭弁家」はライブ・レコーディングに後からスタジオ・ヴォーカルをかぶせた楽曲。「暗黒の世界」と「突破口」はライブ・レコーディングとなっています。前作『太陽と戦慄』でパーカッション奏者Jamie Muirが脱退したため、本作のメンバーはギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Bruford、ヴァイオリン奏者David Crossという布陣。内容的には、初期の強烈なKING CRIMSONサウンドに回帰したようなスタジオ楽曲と、インプロヴィゼーションで聴かせるライブ楽曲に分かれています。本作を発表後にDavid Crossが脱退し3人体制となったKING CRIMSONは、次作『レッド』の制作に取り掛かります。
フリップ自身による89年リマスター、定価2136+税
盤質:無傷/小傷
状態:並
帯有
カビあり、帯中央部分に色褪せあり
紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、初回プレス盤限定ステッカー・内袋付仕様、定価2500+税
盤質:傷あり
状態:並
帯無
帯無、内袋にカビあり
75年発表のライブ・アルバム。「RED」発表前の74年に録音されており、当時のラインナップはRobert Fripp(g)、John Wetton(b、vo)、 Bill Bruford(ds)、David Cross(vln、key)の4人編成。アルバム中3曲でEddie Jobson(vln、key)のパートがダビングされています。鮮やかなヴァイオリンの旋律を切り刻むメタリックなギター・リフ、グイグイとウネリを生み出して暴走するリズム隊。この時期ならではのパワフル且つ緊迫感溢れる即興演奏に終始圧倒されっぱなし。代表的名曲「21st Century Schizoid Man」では原曲のサックス部分をヴァイオリンで再現しており、よりヒステリックな爆発力を楽しむことが出来ます。沸点目掛けて上り詰めるRED期クリムゾンの凄さを体験出来る名ライブ盤。
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1974年に7thアルバム『レッド』を発表し、KING CRIMSONは解散。しかし、ソロ・ミュージシャンとして活動する中でバンドへの意欲が高まったRobert Frippは、ギター・ヴォーカリストAdrian Brew、ベーシストTony Levin、そしてドラマーBill Brufordと共にKING CRIMSONを再結成しました。アメリカ人ミュージシャン2名が加入した新生KING CRIMSONによる1981年の8thアルバム『ディシプリン』は、フリッパートロニクスと称されるギター・シンセサイザー、スティック・ベース、電子ドラムといった新しい楽器が導入され、音楽性も、アフリカン・ミュージック(ポリリズム)の民族色を取り入れたアプローチや、ミニマル・ミュージック、そしてニュー・ウェイヴやディスコ・ミュージックのような流行音楽にまで手を伸ばし新しいKING CRIMSONサウンドを生み出しています。『ディシプリン』はリリース当時こそ音楽性の変化が賛否両論を巻き起こしたものの、現在では『クリムゾン・キングの宮殿』や『太陽と戦慄』と並んでグループの傑作アルバムのひとつと言われる高い評価を受けています。
ロバート・フリップによる89年リマスター 、ファミリーツリー付き 、定価2233+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
若干折れ・若干ケースツメ跡あり、側面部に色褪せあり
紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲、初回プレス盤限定ステッカー付仕様、定価2,500+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
帯中央部分に色褪せあり
40TH ANNIVERSARY SERIES、デジパック・スリップケース付き仕様、2枚組(CD+DVD)、ボーナストラック3曲、DVDはNTSC方式、リージョンフリー
盤質:無傷/小傷
状態:良好
スリップケースにスレあり
724381012321/CAR101232(CAROLINE)
30th ANNIVERSARY EDITION、HDCD、24bitリマスター
盤質:傷あり
状態:良好
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1981年の8thアルバム『ディシプリン』で再始動したKING CRIMSONは、翌82年に9thアルバム『ビート』を発表しました。メンバーは、ギタリストRobert Fripp、ギター・ヴォーカリストAdrian Brew、ベーシストTony Levin、そしてドラマーBill Brufordという布陣であり、KING CRIMSONの歴史上初めて前作と同一メンバーによるスタジオ・アルバムとなりました。本作は、ビートニク(第二次世界大戦後のアメリカで起こったカウンター・カルチャー)の作家であるジャック・ケルアックの作品「路上」に着想を得たアルバム。例えば冒頭の「ニール・アンド・ジャック・アンド・ミー 」はニール・キャシディ(上記「路上」の登場人物のモデルとされる)、ジャック・ケルアック、そして「ミー」がAdrian Brewを指しています。同一メンバーということもあって8thアルバム『ディシプリン』からの流れを汲んだ内容であり、ポリリズムの多用、ミニマルなフレージング、エスニック・ミュージックのテイスト、そしてインプロヴィゼーションなど、前作から継承されたサウンドを聴かせています。ニュー・ウェイブ風のポップな衣装を身にまといつつも、注意深く耳を傾けてみると非常に高度な音楽的アプローチを行っているというのが、この時期のKING CRIMSONの特徴でしょう。
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1984年に発表された10thアルバム『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』は、8thアルバム『ディシプリン』と9thアルバム『ビート』と同一メンバーにて制作されました。メンバーは、ギタリストRobert Fripp、ギター・ヴォーカリストAdrian Brew、ベーシストTony Levin、そしてドラマーBill Brufordという布陣。本作は、KING CRIMSONのスタジオ・アルバムの中ではあまり目立たない存在かもしれません。その理由は、契約履行のために作ったアルバムという印象が強いことや、Adrian Brewのポップ・センスに寄せた出来になっていることなどが挙げられるでしょう。確かにアルバム前半には分かりやすいヴォーカル・ナンバーが収録され聴き手を困惑させるかもしれませんが、後半ではKING CRIMSON版インダストリアル・ロックとでも名付けたくなるようなインストゥルメンタルが配置されています。もちろんインプロヴィゼーションもフィーチャーされており、最終楽曲のタイトルは、なんと「太陽と戦慄 パートIII」。Robert Fripp本人も本作に対してはポジティブな感想を持っていないようですが、8thアルバム『ディシプリン』からの一連の流れを知る意味で、チェックしておきたいアルバムでしょう。
ボーナス・トラック6曲、デジタル・リマスター、歌詞付仕様、解説はネット上でダウンロードする形式です、定価1500+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
ケースに小さいヒビあり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1980年代に『ディシプリン』『ビート』『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』を発表し活動を休止したKING CRIMSONの次なるリリースは、94年のミニアルバム『ヴルーム』。この時期のKING CRIMSONは
ギタリストRobert FrippとAdrian Brew、ベーシストTrey GunnとTony Levin、ドラマーPat MastelottoとBill Brufordという布陣から「ダブルトリオ期」と呼ばれています。本作は、95年のフル・アルバム『スラック』へのウォーミング・アップのような意味合いの作品であり、事実6曲中4曲がアルバム用にリミックスされ『スラック』にも収録されています。内容は、7thアルバム『レッド』に通じるヘヴィーな楽曲を中心としており、KING CRIMSONの進化はまだまだ続くと確信させられる出来栄えです。
紙ジャケット仕様、初回プレス限定ステッカー付仕様、デジタル・リマスター、定価2300+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1980年代に『ディシプリン』『ビート』『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』を発表し活動を休止したKING CRIMSONは、94年に久々の新作となるミニアルバム『ヴルーム』を送り出し、翌95年には『ヴルーム』の楽曲を含むフル・アルバム『スラック』を発表しました。この時期のKING CRIMSONはギタリストRobert FrippとAdrian Brew、ベーシストTrey GunnとTony Levin、ドラマーPat MastelottoとBill Brufordという布陣から「ダブルトリオ期」と呼ばれています。内容は、冒頭の「ヴルーム」を聴いただけで7thアルバム『レッド』の衝撃がよみがえるような、強烈なヘヴィー・プログレッシヴ・ロックとなっています。Robert Frippは、新たなKING CRIMSONの音楽性を「ヌーヴォ・メタル (Nuovo Metal)」と標榜しました。
DGM96042(DISCIPLINE GLOBAL MOBILE)
デジパック仕様、ブックレット・ポスター付き仕様
盤質:全面に多数傷
状態:
盤に曇りあり、小さい破れあり
3枚組ボックス、ボックスに帯付仕様、各CDはプラケース入り仕様、ボーナス・トラック1曲、48Pブックレット付仕様(英語版・日本語版)、定価6500+税
盤質:無傷/小傷
状態:並
帯有
側面部に色褪せあり、ボックス・ブックレットに若干カビあり、その他は状態良好です
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