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「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ 60年目のユ・ウ・ウ・ツ篇」 第四十三回 (第41回からの)日曜日のお昼ごはん。【後篇】トーヤと伊奈めぐみ 文・市川哲史


第四十三回: (第41回からの)日曜日のお昼ごはん。【後篇】トーヤと伊奈めぐみ


さて、主役のフリップ&トーヤ夫妻にようやく話が戻る。


ご承知のとおり、二人の具体的なコラボ作品は2作品しかない。電撃結婚の契機となったトーヤ&フリップ『THE LADY OR THE TIGER?』と、クリムゾン再始動の練習機だったサンデイ・オール・オーヴァー・ザ・ワールドの『ニーリング・アット・ザ・シュライン』で、どちらも前世紀の出来事だ。故ビル・リーフリンが手腕を遺憾なく発揮したザ・ヒューマンズも、《ボブ・ウィルコックス》を名乗るフリップが稀に参加してただけに過ぎないし。

しかし二人には、いまなお地球上のプログレッシャーズを脱力させ続けている一大コラボ事業があるではないか。

そう。例の《TOYAH AND ROBERT’S SUNDAY LUNCH》だ。

新型コロナ・ウイルスが世界中を席捲し始め、まさにロンドンがロックアウトされた2020年4月1日から突如、この動画投稿がスタートする。我々日本人信者の永年にわたる膨大なお布施で購入したと思われる立派な自宅の英国式庭園で、あのフリップ卿が一回り下の妻トーヤと薔薇をくわえてタンゴを踊り、チュチュとタイツ姿で“くるみ割り人形:金平糖の精の踊り”を舞い、蜜蜂のコスプレ〈Frippbee〉で庭を駆け回り、ユニコーンのぬいぐるみを抱えてダンスする動画に誰もが即死した。


そして自宅キッチンに舞台が移ると、どんどん加速度的にエスカレートしていく。

❶夫の“フレイム・バイ・フレイム”生演奏に合わせ、野菜を高速で切り刻む妻。

➋妻が激しく操る新体操のリボンをかいくぐり、“太陽と戦慄パートⅣ”を速弾きする夫。

➌よりにもよって“21馬鹿”の替え歌を、夫のギターに乗せて唄いまくる妻。

➍お互いの持ち歌“アイ・ウォント・トゥ・ビー・フリー”と“フラクチャード”で、なぜか縄張り争いをする夫と妻。

➎“ダイナソー”をバックに、お互い恐竜の着ぐるみ姿でじゃれる夫と妻。

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とほほほ。なにも己れのレパートリーをネタにせんでも。それでも日曜日配信にかこつけて、一度もギグが実現することなく消滅したサンデイ・オール・オーヴァー・ザ・ワールドの同名曲が、ちょこっとでも生演奏されたのは望外の喜びだったけれど。

やがて二人は、英米問わずロック・クラシックスのカヴァー路線に舵を切る。とりあえず、過去の動画内容一覧を大雑把に作ってみた(▼)。




【TOYAH AND ROBERT’S SUNDAY LUNCHざっくりリスト1】はこちら。
【TOYAH AND ROBERT’S SUNDAY LUNCHざっくりリスト2】はこちら。
【TOYAH AND ROBERT’S SUNDAY LUNCHざっくりリスト3】はこちら。

まず2020年5月8日。連合国がナチスドイツを降伏させた〈ヨーロッパ戦勝記念日〉に、コロナも駆逐すべくボウイの“ヒーローズ”を「本物」のギターとともにカヴァーしたのは、美しかった。

で最初のうちは、キンクスとかパープルとかゼップとかジミヘンとか夫と同世代の名曲たちが並ぶのだけど、やがてニューウェイヴやらメタルやらグランジやらチャート物やら、おそらくフリップ卿は今回初めて耳コピしたに違いない楽曲たちがいまなおカヴァーされ続けている。選曲権は明らかに妻にある。

しかもこの1958年生まれの妻、各種〈肉体の線がこれ以上出る服は地球上に存在しない〉コスプレ姿で毎回毎回、しかも基本ノーブラで乳頭をほぼ露出したまんまで、テニスのサービスを打ち続けたり、ダンベル運動を繰り返したりしつつ、夫の眼前で局部をくねらせて踊り唄う。夫をとにかく挑発し続けたのだ。

「最初は単にロバートを笑わせようと思って始めたのに、いつもノーブラになっちゃった感じね」(妻・談)。

次に2021年3月28日のZZトップ篇から、江戸川乱歩の『黄金仮面』ばりのマスクを着けた爆メタル・ギタリストがゲスト参加すると、公開でモヒカン刈りにされた夫は5月9日のプロディジー篇以降ずーっと、80年代風メイクも施して登場し続けるに至る。

かくしてロバート・フリップはふっきれた。

時には台所のテーブルに上がり「僕ってセクシーすぎる♡」とライト・セッド・フレッドを唄い、時にはメタリカの“メタル・マスター(Mater Of Puppets)”そのままに、妻に操られる人形を演じる。まさかあのフリップ卿が「おまえを蝋人形に」されちゃう日が来ようとは、かつて拝謁するたびに〈屁理屈〉という名の論理をまくし立てられてたあの頃が、とても懐かしい。


それでもいつしか私は、〈プログレ版暁伸・ミスハワイ〉的夫婦漫才の更新が毎週愉しみになった。というか妻トーヤの超能天気な献身により、幾多の屈託を乗り越えて日々好々爺化したからこそ、夫フリップは老齢の身には絶望的なコロナ禍にもめげることなく、キング・クリムゾンを継続できたはずなのだ。


「私は、一回り離れた74歳の夫無しでは生きていけません。だけど彼はとても内向的な人だから逆に、ダンスを教えてあげようと思いました。自分ながらおそろしく大胆な挑戦だったんですけど」。

昨年、爆笑夫婦漫才動画を始めた理由を訊かれたトーヤの答えが、ぐっときた。

さすがに彼女は自分の夫が実は意外に打たれ弱く、被害者意識が人一倍強い性格なのを熟知してたんだと思う。フリップの偏屈な論理武装に何度も辟易した私も、なんとなく察しちゃいたけれど。

思えばマクドナルド&ジャイルズが脱退するときも、『レッド』を最後にバンドを去ると決めたときも、「自分なしでクリムゾンを続けてほしい」などと口走っただけに、ナイーヴ過ぎるにもほどがある。歌詞が書けて唄えるエイドリアン・ブリューを手放せないから、要求されるさまざまな「特別扱い」を吞んだのも、二人だけのP6を継続せざるをえなかった上に、ブリューの勝手な欠席で〈独りぼっちのP6〉日本公演を余儀なくされたのに怒れなかったのも、同様だろう。

あんなに傲慢で偏屈で我田引水な屁理屈王のくせに。

それだけに、コロナ禍による先が見えないブランクに高齢の夫の心が折れちゃうんじゃないかと、そりゃ妻は本気で心配する。老人性鬱も馬鹿にできないし。私も昨年、もうクリムゾンが来日することはないんじゃないかと諦めてたのだ。実は。

だから妻は自分にしかできないどポップな方法論で、夫の気を晴らすことに注力した。彼女の担当は照明と撮影と、「夜遅くベッドでくすくす笑い堪えて考え出すコンセプトと、そしてロバートの説得(本人談)」。だろうなあ。


とはいえ自意識と自己防衛衝動が人一倍強いフリップだ。とても最初からトーヤの提案にすんなり乗ったとは思えない。案の定、正式スタートした第1回目の2020年4月26日から、大変だったようだ。そりゃそうだ。トーヤとお揃いのチュチュとタイツを(明らかに)着せられたフリップが『白鳥の湖』を踊るなんて、我々以上にいちばん本人が想像できなかったに違いない。実際、トーヤによれば、「ロバートは自分が馬鹿にされてると思って目茶目茶激怒していた」そうだ。

だと思う。

ところが困惑してたのは頑なな日本人プログレッシャーズだけで、海外の反応は圧倒的に好意的だったことで、およそ半年の試練を経たらすっかり〈陽気なモヒカン頭のロバート〉キャラを満喫してるではないか。いや、いつの間にかアレが正真正銘の〈ロバート〉そのものになっちゃってたのだ。意外にも。


「誰もがつらい想いをしているコロナ禍のいまだからこそ、表現者である私たちが皆を元気にするために何かを披露すべき。それこそ単純明快な笑いが美しくて大切だってことを、動画を観たひとたちと夫自身が共有できたのが何よりだったと思うわ」。

「〈撮影されている〉というカメラのプレッシャーを彼が感じないよう、ポジショニングを調整するのも私の役目。苦手なのをよく知ってるから、彼をカメラの真正面に立たせるのは絶対無理だもの」。

トーヤってなんて可愛らしい奥さんなのだろう。還暦すぎてもなお。

「キング・クリムゾンでのロバートは、フォーカスがぶれないよう定めた〈見えない境界線〉の内側で曲を書いてきたから、彼の存在がクリムゾンそのものになってる。するとステージで、自分が愉しむためのギター・ソロを弾きまくるわけにもいかない。私はもっと楽になってほしくてこの動画を考えたから、その彼がアイディアに乗って自分で定めたルールを破ろうとしてくれたことが、私はすごく嬉しいです」

「《日曜の昼ごはん》動画の魅力のひとつは、ロバートがとてもオープンな姿勢でロックな曲を本気で弾いてるところだと思う。だって普通ならありえないから」


理解するまではとても面倒くさいひとだが、いざ納得さえすればおそろしく自信満々にふるまえるのが、私が知ってるロバート・フリップだ。いや、そんな12歳離れた夫を大いに励まし〈その気〉にさせたトーヤの献身は、やはり素晴らしい。

かつて「財産目当て」と目茶目茶バッシングされながら、45歳も上の夫がパーキンソン症候群に冒されたら全身全霊で看護し、盟友・志村けんのコロナ死で老人性鬱に飲み込まれそうになれば必死で呼び戻した若妻の姿が重なる。

そんな加藤茶&綾菜とフリップ&トーヤもまた、私にとっては同じ地平に立つ夫婦だ。うん、そうなんだよ。


爆失笑が癖になるこの《日曜のお昼ごはん》の世界は、トーヤによれば「私たち夫婦の普段の様子そのまま」で「愛し合っている熟年夫婦による、ありふれたおふざけ」だという。「とにかくロバートに笑ってほしくて」、日常茶飯事常在戦場、笑わせることを常に心がけてるとはすごい。

「動画だからいいけれど、普段の私たちを誰かに覗かれたら『あんたら小学生か』とたぶん疑われると思う。たとえば、彼がシャワーを浴びに現れるまでお風呂場に隠れてるのが好きで。ロバートが灯りを点けたら、隅っこに潜む私がいろんなことして驚かせるの。『もうやめてくれ!』と助けを求められたこともあったけど(愉笑)」。

言われてみれば1991年5月、SAOTWとトーヤのソロとザ・リーグ・オブ・クラフィティ・ギタリスツのアルバム3作品を一気にリリースしたフリップは、呼んでもないトーヤを小脇に抱えて私のインタヴューにやってきた。しかも結婚5年目なのに膝の上に乗せてちゅっちゅちゅっちゅ♡するなどの超ラブラブ写真の撮影を要求され、結果『ロッキングオン』当該号を〈新婚さんいらっしゃい英国大会〉グラビアが飾る羽目になったのを想い出す。せっかく「今年の9月にキング・クリムゾンは再始動する」との言質をとったのに、台無しだ。

肝心のインタヴューもこんな感じに脱線していく。

市川 SAOTWはあなたにとって、クリムゾンの代替バンドではないんですね。

ロバフリ 僕は三つの立場で活動している。LCGがまず一つ。そしてSAOTWのギタリストとして。それからキング・クリムゾンの一員として。つまり三つのプロジェクトは並行して進むわけで、どれかがどれかに取って代われるというわけではないよ。

市川 つまり変遷してきたと見るべきではなく、それぞれが同時進行形であると。

ロバフリ そうであることを僕は願っているよ。1984年にクリムゾンが3年間の活動を完了したとき、僕のポップ・マーケットにおける7年間の仕事も終わった。そこで一度身を退いて、未来が僕を導くままに任せようと思った。そして未来は、二つのものを僕にもたらした。それが僕の妻と、ギター・クラフトだった。

市川 へ?

ロバフリ つまり重大なことが起きる際には、二つの特性が現れる。一つは驚きーーどうしてこんなことが起こり得たのか。そしてもう一つは必然性だねーーこれは起こらざるをえなかったことだ。ともあれそういうわけで僕は7年間、人目につかない場所でギタリストに徹していた。主にギター・クラフト、それからSAOTWでも少々。だけど現在これらが表立ってきたことで、僕の現役ミュージシャンとしてのパブリック・ライフも始まったわけだね。トーヤのソロ・アルバム『オフィーリアズ・シャドウ』、SATOWの『ニール・アット・ザ・シュライン』、そしてLCGの最新スタジオ・アルバム『ショウ・オブ・ハンズ』。この三つのプロジェクトは各々独立しているが、参加ミュージシャンなどの点で深い関連性がある。

市川 そもそも当初の《フリップ・フリップ》から《サンデイ・オール・オーヴァー・ザ・ワールド》にバンド名を変更したのは、なぜですか。

ロバフリ そもそもは、僕と妻が一緒に仕事をしたいという動機から始まったプロジェクトだった。

市川 なんと公私混同な。

ロバフリ でも途中から当然、他のミュージシャンも関わってくるわけで、そうなるとフリップ・フリップじゃ二人だけだから何か別の名前にしないとね(←あっさり)。

市川 その別の名前がどうして、フリップ・フリップなんてネタっぽいネーミングになっちゃうんですか。

ロバフリ バンド名そのものはアルバムの楽曲タイトルから取ったんだが、それは妻の発案なのさ。だから彼女に訊いてもらわねばならないーーあるいは自分で深く考えてみてくれたまえ。僕も自分で考えてみることにしよう。

市川 ……にしてもこのバンド名と、アルバム・タイトル『ニーリング・アット・ザ・シュライン』という二つのフレーズが並ぶと、非常に啓蒙的な印象を受けますが。

ロバフリ かもしれない。

市川 意図的じゃないんですか?

ロバフリ いや、言わんとしたことはかなり明確なのではないだろうか。

市川 と言いますと。

ロバフリ ミュージシャンが音楽の力の前にひれ伏す姿。たとえば、だけれどもーー音楽がミュージシャンを作り上げるというのは事実だ。決してミュージシャンが音楽を作るのではない。

市川 (中略)結局80年代とは、あなたにとってディシプリンの時代だったと考えていいんですかね。

ロバフリ そう……だね。いちばんシンプルな回答は「そうだ」というものだ。ただ、そこからいったん身を退いた途端、僕の人生に妻が現れたのはいささか驚きでもあったがね。だって〈結婚したい〉なんて気持ちはさらさらなかったのだから。僕は39歳で、音楽を友に何ひとつ不足ない生活を過ごしていた。けれど気がついたら、目の前に愛しい妻がいた。

「このひとは僕の妻になるべきひとだ」と認識できたから、1週間でプロポーズしたよ。そんな経緯だから僕たちは結婚当初、お互いのことはほとんど知らなかった。彼女のキャリアに関しても、英国でどれだけ成功してるのかに関しても――僕はしばらく米国に住んでいたからね。

市川 へー。じゃあ一体どうやって出逢ったんですか(←つい魔が差しちゃって訊いてしまったあぁぁぁぁ)。

ロバフリ 同じマネジメントだから、たまたま一緒にタクシーに乗り合わせたときに、「米国の小学校のためのチャリティ・レコード制作に協力してくれないか」と彼女に頼んだんだ。僕は当時ASCE(=the American for Continunous Education /継続教育協会)の代表を務めており、レコードは学校設立の目的で募金を集めるのが目的だった。でもその仕事を一緒にしているうちに彼女に完全に恋して、プロポーズをしてしまったんだよ。

市川 おお。

ロバフリ もちろん「ああこの女性だ」と思ったから結婚した(←真顔)。ある意味では見合い結婚みたいなものでね、二人の間で取り決めをして結婚してからだんだんにお互いに理解を深めていったわけさ。西洋人の感覚からは少し奇妙かもしれないが、きみたち東洋的感覚では受け容れられやすいのではないだろうか。これはギター・クラフトに関しても共通する部分があってーー。

市川 ほえ。(以下、フリップ卿によるギター・クラフト論が延々続いたのでカット)。さてプレスキットに拠れば、〈SAOTWは運命共同体的な、非常に結束力が強いバンド〉とあります。これはバンド内人間関係がやたら脆弱だった、過去のクリムゾンの反動なんでしょうかねぇ。

ロバフリ いや、それはない。クリムゾンとはまったく関係ないーーちなみにあのプレスリリースは、私の奥さんが書いたんだよ。僕の前で読み上げ「どう?」と訊くから、「素晴らしい! ぜひそれを使うべきだ、うんうん」と応えたのさ。

市川 わははは。でも前回のインタヴューであなた自身が「クリムゾンは最期、単なる個人テクニックの寄せ集めになってしまった」と総括してたわけで。そんなバンドの在りように対して今回、対照的なSAOTWが登場した必然性があるんじゃないかと。

ロバフリ 僕はキング・クリムゾンに関するインタヴューを受けているわけではないよ。

市川 だけどそう切り離して考えられるものでもないんじゃないですか? だってそれがあなたであることには変わりないんですから。

ロバフリ たしかに僕の人生は、僕の人生とは切り離せないものだ。そう。僕の人生は僕の人生とは切り離せないね。

市川 だけどあなたの人生は、あなたのやることと切り離すこともできるんですかね。

ロバフリ いや、そうではないだろうな。たしかに僕のやることは僕という人間そのものだから、きっと関連性はあるのだろう。しかしながらSATOWとキング・クリムゾンの唯一の共通項は、僕が両者のギタリストであることだけーーそう言っておくのがいいのではないだろうか。

市川 じゃあ話題変えますよ。奥さんのトーヤさんですがーー。

ロバフリ 僕のかわいいかわいい奥さんだね。

市川 はいはい。トーヤ・ウィルコックスというヴォーカリストをどう評価してます?

ロバフリ 本物のプロフェッショナルだ(←きっぱり)。たとえば“フリーダム”という楽曲にヴォーカルを入れるよう頼んだら、たった一度のテイクで完璧に唄ってくれた。これは僕たちが出逢ってまもない頃に録った曲で、最も古いSAOTWのレパートリーになる。もちろん後から、リズム・セクションだけ新しく替えたがね。

市川 彼女の才能にそのとき驚かされた、と。

ロバフリ 妻にはいつも驚かされる。彼女は驚きそのものだ。

市川 もしかしたらそんな彼女がいることが、あなたのバンド・コントロールに役立ってたりしません?

ロバフリ いや、そういうことではないね。我々は仕事と私生活はきっちり分けている。家に帰れば……まあなんというか、仕事のことは忘れるようにしているけれど(愉笑)、ものを創る場にあってはいかなる他人と仕事をするのも、非常に大変なことだ。それが自分の妻であっても、大変なことに変わりはない。つまり、他の誰より楽ということも難しいということもない。いつでも難しいのだよ。

市川 かつてあなたは、失恋が原因で修道院入りしたなんて話がありましたけどーー。

ロバフリ ……すまない、もう一度言ってくれないか。

市川 いま聞こえてたでしょうに。

ロバフリ いや、一応確かめておこうかと思って。きみの見方は少々ずれている。僕は常に、何かに惹きつけられてその方向に動く。何かから逃れるために動くわけではない。これは僕の人生すべてについて言えることだ。どの方向に進めばよいか、明確な報せがいつもあるのだよ。それも驚くべきことには、七年毎にね。

市川 七年周期ですか(醒笑)。


このときの私は明らかに、「のろけ話」を適当に聞き流してたと思う。仕方ないだろ。それが人間だ。


ちなみに文中フリップ言うところの〈縁結び〉レコードが、トーヤ&フリップ名義の1986年作品『THE LADY OR THE TIGER?』になる。

あの《ギター・クラフト・コース》が最初に開催されたのは1985年3月25日で、場所は米ウェストバージニア州チャールズタウンの《クレイモント・コート》。なので「お世話になりました」流れから、地元の《私立クレイモント小学校》救済慈善活動の一助を担ったと思われる。にしてもなぜ、よりにもよってこんな田舎町を選んだのだろう。

と思ったら、ジョージ・ワシントンの孫甥が建てアメリカ合衆国国家歴史登録財に指定されたこのクレイモント・コートを買収したのが、例のJ.G.ベネット。グルジェフだ神秘主義だフリップ大好きだ。そのベネットが所有したことでASCE(←実質的にはクレイモント持続教育協会)の、日本的に言えばいろんなカルチャー教室に会場を提供するリトリートセンターとして稼働していたようだ。まあ、ギター・クラフトもカルチャースクールみたいなもんだということで。


とはいえ私も大学時代はロバート・フリップを理解しよう(失笑)と、神秘主義関係の書物を結構読んだ。若かったから。力まかせの誘導が過ぎるものの、まだグルジェフは哲学書として成立していて面白い。しかし弟子のベネットの著作は自己啓発本レベルで、笑えなかった。フリップ卿はなぜハマったのだろう。未だに謎だ。

さて、未曾有のCDバブル前夜だった90年代初頭、英ヴァージン作品のCD化は本国にオーダーすればほぼほぼ許諾された。ヴァージン・ジャパン時代も東芝EMI時代も。なので世界初CD化案件から日本独自編集のレア音源集まで、愉しく制作させてもらった幸福な時代である。しかし唯一、このトーヤ&フリップだけは許諾されなかった。いま思えば例のフリップ×EG著作権争議勃発の頃だからやむをえないけれど、当時は「ケチ」と小声で罵った私である。

このA面がフリッパートロニクス、B面がLGCをバックにトーヤが朗読する「片面各1曲」アルバムは、絶対聴かねばならない作品ではない。おいおい。サウンドスケイプスよりアナログ臭ぷんぷんのフリッパートロニクスの方が好きな私みたいな高齢者や、まだその他大勢の一〈ギター教室生徒〉に過ぎなかったヤング・トレイ・ガン推しのマニアしか、愉しめない気がする。なので私は結構好きだけど。


英国では、ミュージシャンとしても舞台・映画・TV女優としてもミュージシャンとしても司会者としても声優としても大活躍の、トーヤ。元々演技畑のひとだしデレク・ジャーマンに見い出されてるから音楽は副業というか、私の中では〈エキセントリックな薬師丸ひろ子〉なのだ。とにもかくにも本国での知名度は、明らかにフリップを圧倒する。しかも40年前からジェンダー平等をリードしてきた超著名ペルソナなのに、我が国ではニーナ・ハーゲンやリーナ・ラヴィッチ、スージー・スーに較べるとカルトな存在に過ぎない。だから意外ではあったけど、フリップとの結婚が大半の日本人プログレッシャーズの興味を惹かなかったのは、仕方ない。

特に私は本当に失礼な男で、「実質」人妻デボラ・ハリーへの報われぬ恋心の代役、程度にしか思わなかったのだ。だって、DVDで観た伝説のNY限定「とんでも」TV番組『TV PARTY』1978年12月18日初回放送分の映像が、とにかく衝撃的だったからーー。


一応説明しておくと、アンディ・ウォーホル主宰の『インタヴュー・マガジン』誌や美術誌『ハイ・タイムズ』などの連載で時代の寵児だったコラムニスト、グレン・オブライエンとブロンディのクリス・ステインが企画&MCのモノクロ生ケーブルTV番組が『TV PARTY』で、1978年から1982年までオンエアされた。

ありとあらゆるポップ・カルチャーの新進気鋭のアーティストたちがスタジオに勝手に集まり、毎週予測不能のゲストも登場してライヴ演奏するわ、体制や田舎者を小馬鹿にして政治やアートを語るわ、視聴者からの電話に放送コード無視で応戦するわ。そう、〈あの時代〉特有のヒップでニューウェイヴな共同体の空気を、見事に澱ませまくってた番組なのだ。しかもカメラもスイッチャーも皆ど素人だから、究極のパンク・ロック的DIY魂炸裂でその見づらいことといったら。わはは。

ある意味、ジュリアーニの大掃除でつまらなくなってしまう以前のニューヨークみたいな、「まぜると危険なんだけどがんがん混ぜちゃうよ?」という勘違いの巣窟っぷりが素敵だった。ロンドンも東京も私もみーんなああだったのだ、あの頃は。

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ウォーホル。ジャン・ミッシェル・バスキア。エイモス・ポー。ヴィンセント・ギャロ。アート・リンゼイ。メイプル・ソープ。ケイト・サイモン。リサ・ローゼン。ファブ5フレディ。ウォルター・ステディング。デボラ・ハリー。ジェームス・チャンス(コントーションズ)。ジョン・ルーリー(ラウンジ・リザーズ)。フレッド・シュナイダー(The B-52’s)。ティム・ライト(ペル・ウヴ/DNA)。クラウス・ノミ。リチャード・ソール(パティ・スミス・グループ)。デヴィッド・バーン。クラフトワーク。ミック・ジョーンズ。ジョー・ストラマー。ジョージ・クリントン。ナイル・ロジャーズ。デヴィッド・ボウイ。イギー・ポップ。

などなど、ジャンルの垣根を押し倒した出演者は数知れず。知らない名前は各自ググってください。私にとっては大学時代にお世話になった懐かしいひとたちだらけなんだけど。

ちなみに番組そのものは、現在観るとかなりしんどい。史料的価値はもちろん高いがとにかく雑すぎて、素人仕事にも程があるからだ。あの当時の東京も似たようなもんではあったのだけど。

そしてこの変わり者たちの中に、ロバート・フリップもいた。


当時の彼は第二の思春期――髪切ってスーツ着てネクタイ締めてモテたい盛りの〈紐育でニューウェイヴ・デビュー〉仕様。ブロンディとスタジオ・ライヴでオールディーズをカヴァーするのはいいけれど、なんと立ったまんまギターを弾いてるではないか。1969年5月14日ロンドンのクラブ《レヴォリューション》公演以来ずーっと、いまなおスツールに座って弾いてるくせになぜ立ってるのかあんたは。しかも唄ってる一歳年上のデボラ姐さんに心奪われ、へこへこ腰まで振ってるよ。おいおい。

ステージでこんなに本性丸出し、もとい等身大のフリップは見たことない。

下衆な私の詮索はさておき、デボラ姐さんとの付き合いは濃い。1978年だったかブロンディの本拠・CBGBでのギグ出演に端を発して、同年9月発表の3rdアルバム『恋の平行線』収録の“フェイド・アウェイ”でギター・ソロを2本披露。で満を持してオファーしたフリップ初ソロ・アルバム『エクスポージャー』へのゲスト・ヴォーカル参加は、姐さんのOKはもらったもののクリサリスの許可が下りず、実現せず。ダリル・ホール同様、当たり前っちゃあ当たり前だけどフリップ無念。

それでも1980年1月のブロンディ英国上陸ハマースミス・オデオン全8公演に毎晩1曲必ず客演するという、皆勤賞で貢献。1月12日の“ヒーローズ”ライヴ・ヴァージョンは、“銀河のアトミック”の12インチシングルで披露されたほどだ。現在では4thアルバム『恋のハートビート』2006年版のボートラで聴けるが、なにせフリップのギターは〈本物〉だから、なんか不思議な気分になる。

これだけではない。たまたま姐さんの自伝本『フェイス・イット』を読んだら、これがまた衝撃的すぎたのである。

この1980年代突入前夜当時、人気絶頂の姐さんとステイン〈最強の夫婦同然タッグ〉は、ジャン=リュック・ゴダール1965年の監督作品『アルファヴィル』のリメイク版製作を企む。なぜかゴダールが米国B級映画感満載のスパイ映画とSF映画に手を出したら、やはり手癖のノワールっぽさが拭えず奇妙な作品だが、ヒロイン役のアンナ・カリーナがもうとにかくキュートで、姐さんが演じたくなったのは理解できる。おそろしいのは、エディ・コンスタンティーヌが演じたいつも不機嫌で不可解な秘密諜報員の主役を、ロバート・フリップに委ねたという事実だ。不機嫌で不可解にしか見えないフリップの顔相は、たしかに合うかもしれないけれど。そして二人は実際に衣裳を着て、カメラテストまでしたらしい。ひゃー。

結局、姐さんとステインはリメイクをゴダール本人に直訴。「きみたちイカれてるね」と呆れられたものの、1000ドル払って映像化権を譲り受けたのだから驚く。結果的には、ゴダールが実は映像化権を持ってなかったという豪快なオチで、フリップの役者デビューは幻に終わり、彼が道を踏み誤る危機は回避されたのであった。めでたしめでたし。


とまあ、姐さん&ステインのニコイチで信頼関係を築いちゃった以上、きっぱりフリップは諦めるしかなかった。しかしその数年後に出逢ったトーヤちゃんは、デボラ姐さんを一回り若返らせたような容姿が意外に似てたし、中身は中身でひと世代下の分だけニューウェイヴ的感性と好奇心が旺盛な爆弾ジェンダーだったのだから、フリップの胸にぽっかり空いた穴を埋めて余りある女子だったに違いない。といまなら容易に想像できる。

私は無責任で勝手なのだ。居直るなよ。

何度でも書くが、嫁トーヤの型破りな献身によって老夫フリップの心はコロナ禍にも折れることなく、昨年の日本公演を花道に楽団キング・クリムゾンは天寿を全うできた。そしてこの、突き抜けて明るく万年ノーブラのおばちゃんにどれだけ感謝してもしきれないのは、我々プログレッシャーズ以上にフリップ自身のはずである。

すると妻の心を知ってか知らずか、他人に笑われるのは屈辱と激怒した自分をなかったことにして、我田引水の重層的な講釈で我々を振り回すロバート・フリップがあっけらかんと帰ってきたのだ。お馴染みのあいつが。


「英国人とは皆、世の中が暗くなると馬鹿みたいに笑いたくてくだらないことを率先してやる人種なのだ。モンティパイソンがそのいい例だね」。

「1965年から1967年、私はボーンマスのホテルの専属バンドマンで食い扶持を稼いでたよ。そのギタリストにとって、若いオーディエンスを喜ばせる最新ヒット曲のレパートリーは必須だったわけだ。あれから50年が経ちこうしてカヴァー・バンドの一員となった以上、私は1980年代以降のあらゆるヒット曲を演奏できなければならない。ほぼクリムゾンの曲しか弾いてなかった私にとっては、なかなかの難題だったと言える」。

「自分に対する世間のイメージの払拭も、実はこの動画に関する個人的な目的の一つでもあった。〈すごく嫌な奴で、誰に対しても失礼で友人にも冷たく、人間らしい心を持ち合わせておらず、始終怒っている金の亡者〉というね(醒笑)。と同時に、私のこれまでのような活動ではとても払拭は無理だと、諦めてもいたよ。だけど妻は、私のまるで違う一面を世間に知ってもらう方法について、ずいぶん前からアイディアを練っていたようだ」。

「ただし、今回のロックダウンがなければ私は〈この〉アイディアにきっと同意しなかったはずだね」


切り替えが早すぎるというか、ここまでいけしゃあしゃあと自分を正当化できるとは、さすが〈後出しジャンケンの帝王〉。フリップ卿が健在で、素直に嬉しい。

妻トーヤのソロ作品も、彼女と故ビル・リーフリンのバンド《ヒューマンズ》の作品も、これまでフリップは偽名《ボビー・ウィルコックス》を名乗って地味ぃにちょっとだけ手伝うのが常だった。ところが、昨年2021年9月にリリースされた妻のソロ新作『POSH POP』は、相変わらず偽名ではあるが目にも鮮やかなブルーのスーツ姿の夫が、堂々内ジャケにもブックレットにも登場してるのだ。

例のキッチンみたいなノリで。

妻の愛情たっぷりの思惑どおりに夫は転がり、そして〈老後プログレの星〉として明るい余生を歩み始めている。これはこれで、心強い。


2019年2月の第12回朝日杯将棋トーナメント決勝で、初対戦の藤井くん16歳にいきなり敗れたときも、2020年7月の第91期棋聖戦で挑戦者の藤井くん17歳に1勝3敗で史上最年少の初戴冠を許したときも、2021年2月の第14回朝日杯準決勝で藤井くん18歳に大逆転負けを喫したときも、そしてリベンジ挑戦した同年7月の第92期棋聖戦は3戦全敗の返り討ちに遭ったときも、その度に〈棋界最強の敗北者〉渡辺明名人は例の漫画『将棋の渡辺くん』で、「どうして負けたのか」「藤井くんはどう強いのか」「今後勝てる可能性はあるのか」などと妻・伊奈めぐみに根掘り葉掘り訊かれたまんまを、描かれっぱなしの数奇な人生だ。

もともとオープンで雄弁な名人だが、妻のイジりっぷりはそれ以上に容赦ない。藤井くんに敗れた夫を《またも国民的ヒーローの斬られ役》と呼び、自分の作品を《この漫画は万年敗者のばいきんまん視点》《負け続けながらもなぜ闘うのか!?》と評したあげく、旦那と藤井くんの次回対局を《ちなみにばいきんまんが勝つ回はなかったはず》《それでも闘いは続く!!》と断言してしまう。あのね。

すると笑い飛ばされても夫はマイペースで、飄々と、相変わらず藤井くん以外の相手を次々と退け名人と棋王の防衛記録を伸ばしている。


なんてやさしい世界なんだろう。


名人嫁のコミック最新刊第6巻の背表紙を見た。まず【将棋の渡辺くん❻】。当然タイトルがきて、作家さん名の【伊奈めぐみ】がきてーーちょうど帯がかかる。その帯の背には、【(旦那は渡辺明)】の文字が。あれ何だろうこの既視感。あ、2008年リリースのトーヤのアルバムタイトルだよ【IN THE COURT OF THE CRIMSON QUEEN】。

清清しい。












第一回「ジョン・ウェットンはなぜ<いいひと>だったのか?」はコチラ!

第ニ回 「尼崎に<あしたのイエス>を見た、か? ~2017・4・21イエス・フィーチュアリング・ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン(苦笑)@あましんアルカイックホールのライヴ評みたいなもの」はコチラ!

第三回「ロバート・フリップ卿の“英雄夢語り”」はコチラ!

第四回「第四回 これは我々が本当に望んだロジャー・ウォーターズなのか? -二つのピンク・フロイド、その後【前篇】-」はコチラ!

第五回「ギルモアくんとマンザネラちゃん -二つのピンク・フロイド、その後【後篇】ー」はコチラ!

第六回「お箸で食べるイタリアン・プログレ ―24年前に邂逅していた(らしい)バンコにごめんなさい」はコチラ!

第七回「誰も知らない〈1987年のロジャー・ウォーターズ〉 ーーこのときライヴ・アルバムをリリースしていればなぁぁぁ」はコチラ!

第八回「瓢箪からジャッコ -『ライヴ・イン・ウィーン』と『LIVE IN CHICAGO』から見えた〈キング・クリムゾンの新風景〉」はコチラ!

第九回「坂上忍になれなかったフィル・コリンズ。」はコチラ!

第十回「禊(みそぎ)のロバート・フリップ ーー噂の27枚組BOX『セイラーズ・テール 1970-1972』の正しい聴き方」はコチラ!

第十一回「ああロキシー・ミュージック(VIVA! ROXY MUSIC)前篇 --BOXを聴く前にブライアン・フェリーをおさらいしよう」 はコチラ!

第十二回 「ああロキシー・ミュージック(VIVA! ROXY MUSIC)後篇 --BOXを聴いて再認識する〈ポップ・アートとしてのロキシー・ミュージック〉」はコチラ!

第十三回 「今日もどこかでヒプノシス」はコチラ!

第十四回 「ピーター・バンクスはなぜ、再評価されないのか --〈星を旅する予言者〉の六回忌にあたって」はコチラ!

第十五回 「悪いひとじゃないんだけどねぇ……(遠い目)  ―― ビル・ブルフォードへのラブレターを『シームズ・ライク・ア・ライフタイム・アゴー 1977-1980』BOXに添えて」はコチラ!

第十六回 「グレッグ・レイク哀歌(エレジー)」はコチラ!

第十七回 「クリス・スクワイアとトレヴァー・ホーン -イエスの〈新作〉『FLY FROM HERE -RETURN TRIP』に想うこと- 前篇:スクワイアの巻」はコチラ!

第十八回 「クリス・スクワイアとトレヴァー・ホーン -イエスの〈新作〉『FLY FROM HERE-RETURN TRIP』に想うこと- 後篇:空を飛べたのはホーンの巻」はコチラ!

第十九回「どうしてジョン・ウェットンを好きになってしまったんだろう(三回忌カケレコスペシャルversion)」はコチラ!

第二十回「どうしてゴードン・ハスケルは不当評価されたのだろう ー前篇:幻の1995年インタヴュー発掘、ついでに8人クリムゾン来日公演評も。」はコチラ!

第二十一回「どうしてゴードン・ハスケルは不当評価されたのだろう -後篇:幻の1995年インタヴューを発掘したら、めぐる因果は糸車の〈酒の肴ロック〉」はコチラ!

第二十二回「鍵盤は気楽な稼業ときたもんだ--あるTKの一生、に50周年イエス来日公演評を添えて」はコチラ!

第二十三回「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう(by ビリー・シャーウッド)」はコチラ!

第二十四回「荒野の三詩人-誰かリチャード・パーマー=ジェイムズを知らないか-」はコチラ!

第二十五回「会議は踊る、プログレも踊る-リチャード・パーマー=ジェイムズを探して-」はコチラ!

第二十六回「我が心のキース・エマーソン & THE BEST ~1990年の追憶~」はコチラ!

第二十七回:「『ザ・リコンストラクション・オブ・ライト』は、キング・クリムゾンの立派な「新作」である。 プログレ「箱男」通信【KC『ヘヴン&アース』箱】号①」はコチラ!

第二十八回:「《The ProjeKcts》の大食いはいとおかし。 プログレ「箱男」通信【KC『ヘヴン&アース』箱】号②」はコチラ!

第二十九回:「ロバート・フリップの〈夢破れて山河あり〉物語 プログレ「箱男」通信【KC『ヘヴン&アース』箱】号➌」はコチラ!

第三十回:「封印された〈車道楽プログレ〉ー『レイター・イヤーズ 1987-2019』箱から漏れた、ピンク・フロイドVHS『道(MICHI)』」はコチラ!

第三十一回:「どうしてプロレスを好きになってしまったんだろう。へ?」はコチラ!

第三十二回:「LEVINは何しに日本へ? の巻」はコチラ!

第三十三回:「どうして日本人はキング・クリムゾンを唄いたがるのだろう -雑談三部作・完結編-」はコチラ!

第三十四回:「コロナの記憶:どうしてビル・リーフリンを忘れられないのだろう トーヤ&フリップ「夫婦善哉」への道」はコチラ!

第三十五回:「キル・ビル/ビル・ブル 極私的「60歳からのプログレッシヴ・ロック」論」はコチラ!

第三十六回:「イエスCD+DVD34枚組『ユニオン30ライヴ』boxは、20世紀からの玉手箱か?」はコチラ!

第三十七回:「ジャコ・ジャクジクが〈ポール・ヤング〉に憧れた日 1980年代に遺したJAKKO青春の蹉跌シングルズを徹底追跡してみた。」はコチラ!

第三十八回:「「妄想」は荒野をめざす 『キング・クリムゾンー至高の音宇宙を求めて』40年目の読書感想文」はコチラ!

第三十九回:「ニーナ・ハーゲンは最強の〈ジャーマン・プログレ〉である。」はコチラ!

第四十回:「とあるキャメルの「不幸」」はコチラ!

第四十一回:「まずは、さよならキング・クリムゾン。」はコチラ!

第四十二回:「(第41回からの)日曜日のお昼ごはん。【前篇】ロバート・フリップと渡辺明」はコチラ!

KING CRIMSONの在庫

  • KING CRIMSON / COLLECTORS’ KING CRIMSON VOL.8

    DGNコレクターズ・クラブ会員にのみ頒布されたライヴBOXの第八弾、72/97年の音源を収録

  • KING CRIMSON / COLLECTORS’ KING CRIMSON BOX 6 PROJEKCTS

    97〜03年、Projekct1〜3のライヴ音源をまとめた全48曲

    • IECP20092/3/4/5/6/7/8

      6タイトル7枚組ボックス、各CDはプラケース仕様(帯元々なし・解説付き)、ボックス帯付き仕様、定価11550

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯無

      帯無、3枚は盤無傷/小傷程度、ケースツメ跡あり×1、ボックス側面に若干色褪せあり

  • KING CRIMSON / DEJA VROOOM

    クリムゾン映像作品の最高峰と言える95年来日公演収録作品

    • PCBP00123

      両面記録DVD(DTS5.1ch+ドルビーデジタル5.1ch、マルチ・アングル&マルチ・オーディオ)、プラ製透明スリップケース&ブックレット付仕様、NTSC方式、リージョンフリー、定価4200+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      スリップケースにスレあり、帯にヨレあり

  • KING CRIMSON / GREAT DECEIVER – LIVE 1973-1974

    92年リリース、73-74年の未発表ライブ音源を収録、全47曲

    • PCCY00393

      4枚組ボックス、各CDはプラケース入り仕様、帯・解説付仕様、68ページオリジナル・ブックレット&88ページ対訳ブックレット付仕様、定価9709+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯無

      帯無、ボックス側面部に色褪せあり、ボックスに若干経年変化あり

  • KING CRIMSON / GREAT DECEIVER : PART ONE

    73-74年のライブ音源を収録。22曲収録。74年6月30日のプロヴィデンス公演音源収録。

  • KING CRIMSON / NIGHT WATCH

    73年、アムステルダムでの壮絶なライヴパフォーマンスを収録!

  • KING CRIMSON / HAPPY WITH WHAT YOU HAVE TO BE HAPPY WITH

    02年リリース、「The Power To Believe」の予告編的ミニアルバム、全10曲

  • KING CRIMSON / POWER TO BELIEVE

    「ヌーヴォ・メタル」を標榜した03年作

  • KING CRIMSON / COLLECTABLE KING CRIMSON VOLUME 1

    74年、ドイツとアメリカでのライヴ音源

  • KING CRIMSON / CONDENSED 21ST CENTURY GUIDE TO KING CRIMSON 1969-2003

    06年リリースの高音質ベスト、全32曲

  • KING CRIMSON / ELEMENTS 2015 TOUR BOX

    15年リリース、デモ/リハーサル/ライブ音源などを収録したレア音源集、全29曲

  • KING CRIMSON / HEROES

    17年リリース、デヴィッド・ボウイのカバー「ヒーローズ」新録収録。全5曲

  • KING CRIMSON / ELEMENTS 2020 TOUR BOX

    20年リリース、レア音源収録のツアー記念BOX第7弾、全31曲

  • KING CRIMSON / IN THE COURT OF THE CRIMSON KING

    69年発表、ロック・シーンの流れを変えた歴史的デビュー作!

    奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの69年デビューアルバム。プログレッシブ・ロックのスタートラインとなった記念碑的作品であり、「21世紀の精神異常者」のヘヴィーなサウンドで幕を開け「クリムゾン・キングの宮殿」の荘厳なメロトロンで終幕するまで、全く非の打ち所の無いフレーズとインプロヴィゼーションの応酬が乱れ飛びます。大きな衝撃を以って迎えられた本作は、プログレッシブ・ロック時代の幕開けを象徴する1枚として語り継がれています。

    • IEZP15

      紙ジャケット仕様、40周年記念エディションDVDオーディオとHQCDの2枚組、09年リマスター、ROCKAGEキャンペーン花帯付仕様、DVDオーディオはNTSC方式・リージョンフリー、定価4200+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      盤キズ多めにあり、帯ミシン目に切れ目・若干折れあり

      2590円

      2072円
      (税込2279円)

      570円お得!


      CD詳細ページへ

    • IEZP15

      紙ジャケット仕様、DVDオーディオとHQCDの2枚組、2009年リマスター、40周年記念エディション、DVDはNTSC方式、リージョンフリー、ROCK AGEキャンペーン花帯/特典ボックス付き仕様、定価4200+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

  • KING CRIMSON / IN THE WAKE OF POSEIDON

    衝撃のデビュー作「クリムゾン・キングの宮殿」の構成を踏襲した70年2nd、前作に匹敵する重厚さドラマ性に加えジャズ系ミュージシャンを起用し新機軸も打ち出した一枚

    奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの70年2nd。Ian McDonaldが脱退、レコーディングには参加しているもののMichael Gilesも脱退を表明し、ボーカリストとしてのみの参加であるGreg LakeはEmerson Lake & Palmer結成へと動き始め、Keith Tippett、Mel Collinsといった新メンバーを加えるなどバンド内が慌しい状況であったにもかかわらず、その内容はデビュー作に負けず劣らずな名盤となっています。過渡期と言うこともあり正当な評価を仰げない不遇もあった本作ですが、その音楽性は前デビュー作の内容を下地にしながらも、よりバリエーションに富んだ作風となり、Keith TippettのピアノやGordon Haskelの素朴なボーカルなど、バンドに新たな表情が生まれた傑作です。

  • KING CRIMSON / LIZARD

    70年3rd、表題曲にはYESのジョン・アンダーソンが参加

    奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの70年3rd。前作「ポセイドンの目覚め」をリリース後、Robert Fripp、Peter Sinfield以外のメンバーは脱退してしまいますが、Keith Tippett人脈やジャズ畑の技巧派ミュージシャンを新たに揃え、インプロヴィゼーション・フリージャズ色を押し出した作風へ。中でもYESのJon Andersonがゲスト参加した20分に及ぶ表題曲は圧巻の出来であり、常に先鋭的であろうとするRobert Frippの意思を反映した素晴らしい作品となっています。

  • KING CRIMSON / ISLANDS

    クリムゾン史上最も儚く美しいサウンドを聴かせる71年4th

    奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの71年4th。全てを静観するような達観したサウンドが特徴的であり、Boz BurrellのボーカルはPeter Sinfieldのメッセージを優しく歌い上げ、空間を彩るサウンドはジャケット通り宇宙的な広がりを見せます。Peter Sinfieldは本作を持ってバンドを離れ、Robert Frippは解散を宣言、次作「太陽と戦慄」まで少しの間KING CRIMSONは形骸化することとなります。バンド崩壊ギリギリの輝きが感じられる、彼らの作品の中でも最も儚く美しい名盤です。

    • IECP10006(初回プレス)

      紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、ステッカー付き仕様、英文ブックレット・内袋付き仕様、定価2625

      盤質:傷あり

      状態:並

      帯無

      帯無、ステッカー無し、紙ジャケ内側にシール跡あり、小さいカビあり

  • KING CRIMSON / LARKS’ TONGUES IN ASPIC

    フリップ以外のメンバーを一新して制作された73年作5th、圧倒的な緊張感とダイナミズムが支配する大傑作!

    奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの73年5th。前作を発表後休眠していたKING CRIMSONでしたが、Robert Frippが当時YESで成功を収めていたBill Brufordのドラムに感銘を受けたことをきっかけに、ヴァイオリンのDavid Cross、パーカッションのJamie Muir、そしてJohn Wettonを加え再始動しました。その内容は即興演奏と実験音楽の頂点と位置づけられるものであり、フリーフォームに繰り広げられていく各メンバーの技巧と爆発的な音楽のひらめきが詰まった大名盤です。

  • KING CRIMSON / STARLESS AND BIBLE BLACK

    精緻にしてヴァイオレンス!ライヴ音源とスタジオ音源に巧みな編集を施した74年作7th、クリムゾン史上の難曲「FRACTURE」収録

    奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの74年6th。前作を最後にパーカッションのJamie Muirが脱退しRobert Fripp、John Wetton、Bill Bruford、David Crossという4人編成となったその内容は、メタリックに構築されたサウンドとスリリングな魅力に溢れたインプロヴィゼーション、そして前作の前衛性を共存させた作品であり、大半がライブ・レコーディングの素材を元に製作されていると言う驚愕の名盤となっています。全編に流れるとてつもない緊張感は特筆すべきものであり、ハードなギター・リフと硬質なリズム・セクションで聴かせる作品です。

  • KING CRIMSON / A YOUNG PERSON’S GUIDE TO KING CRIMSON

    75年発表、のちに日本のみで期間限定CD化された幻のベスト・アルバム、全15曲

    • VJCP3001/2

      廃盤希少、2枚組、定価3786+税

      盤質:傷あり

      状態:並

      帯有

      ファミリーツリー付き、帯にカビ・折れ・裏にテープで補修あり、ブックレットに若干汚れあり

  • KING CRIMSON / DISCIPLINE

    80sクリムゾンの幕開けを告げた衝撃の81年作!

  • KING CRIMSON / ABSENT LOVERS

    84年7月モントリオールで行なわれた第4期のラスト・ライヴを収録。

  • KING CRIMSON / GREAT DECEIVER 1 LIVE 1973-1974

    73-74年期のライヴ音源、全24曲

  • KING CRIMSON / GREAT DECEIVER 2 LIVE 1973-1974

    73-74年期のライヴ音源集、全25曲

  • KING CRIMSON / GREAT DECEIVER : PART TWO

    1973 年〜1974年のライヴ音源収録。74年6月の北米ツアーなど。

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