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舩曳将仁の「世界のジャケ写から」 第二十四回 POLLEN『POLLEN』(カナダ)


ついに花粉症の季節がやってまいりました! 今までそんなにヒドイ症状が出たことはなかったけれど、今年はスギ花粉の時期から色んな症状がバシバシ出ている。オーソドックスに目がかゆかったり、鼻水が出たり、くしゃみが出たりもするけれど、一番ひどいのはノド。声がかすれたり、ノドがイガイガしてセキが出る。黄砂とPM2.5の飛散がヒドイときもノドがやられる。ノドが弱いんだろうな。あと耳の中がかゆくなる。目がかゆくてかくことには抵抗がないけど、人前で耳に指を突っ込んでかくのは、さすがにはばかられる。そういう症状もあるらしいけど、なんかちょっと他の花粉症の人と違う感じが嫌だなぁ。

また春先は気候変動が激しいため、気圧の変化などによっておこる気象病というのもあるらしい。頭痛やめまい、関節痛などが主な症状だとか。僕も春先には何だか頭がぼんやり、グググっとしめつけられるように重い時があって頭痛薬をよく飲む。数年前、それで病院に行ったら鎮痛剤としてロキソニンを処方された。でもそれを飲んだら腎臓に痛みが……。それを医者に伝えたら、「たまに鎮痛剤で腎障害の出る人がいます」と。なんか「たまにそういう人」に当てはまってしまうのが嫌だなぁ。腎臓も弱いのかもしれない。

と、暗い話ばかり書いているが、僕の周りにも花粉症の人は多くて、春といえばポカポカ陽気で気分もウキウキというわけにはいかないようだ。そこで今回は「花粉に負けるか!」ということで、POLLEN『POLLEN』を紹介したいと思います!

POLLENはカナダのケベック出身のバンド。Pollenとは花粉のこと。ケベックはフランス語圏なので、発音としては「ポラン」に近いかな。『POLLEN』は彼らが残した唯一のアルバム。それがこのジャケット。最初見たときは猛烈に怖かった。中央に描かれている女性は花粉の妖精だろうか。頭の赤いシャンプーハットみたいなのは髪なのか、髪飾りなのか? 顔立ちは美人といえるものながら、顔色が相当に悪い。いや、妖精だから、これで健康そのものなのかもしれないけど、人間と比べると血色が良くない。個人的な好みでいうと、もうちょっとふくよかだったら良かったかな。ワキをしめて、肩にグッと力をこめ、手のひらをこちらへ向けて「ほうら、花粉を召し上がれ~!」とでも言いたげな感じに圧倒されてしまう。

妖精の頭の上に見える飾りのようなものは翼だと思われる。キラキラと輝いていて美しい。『POLLEN』収録曲の「La Femme Ailee」、すなわち「翼のある女性」に関連したデザインなのかもしれない。背景に飛び交っているのは放射能マーク? 妖精から手前に飛び出しているのは2つの鉄球? 右後方にも一つ飛び出しているように見えるが、これも放射能に関係ある? よくわからないことも多いが、様々なイマジネーションを刺激してくれるジャケットではあります。ただし、なかなか音の方が想像できないんだけども。

さて、POLLENについて。結成のきっかけとなったのは、1972年にベースのJacques Tom Rivest、ギターのRichard Lemoyneでバンドを組もうとしたことだった。二人ともキーボードなどを操るマルチ奏者で、当初からプログレッシヴ・ロックをやることを目指していたようだ。1973年にはドラムのSerge Courchesneが参加。キーボードにはClaude LemayとSerge Locatの二人が参加していたこともあるようだが、Serge Locatはすぐに離れて、Claude Lemayに落ち着いている。ちなみにSerge Locatは、1974年にHARMONIUMに加入している。

1973年、POLLENと名乗った彼らはライヴ活動を開始する。ライトショーなども取り入れた華やかなステージだったという。1974年にはイギリスのGENTLE GIANTのケベック公演のサポートをすることに決定する。ところが、そのプレッシャーに耐えかねてSerge Courchesneが脱退してしまう。さすがにドラムレスは厳しいということで、1975年にSylvain Coutuが加入する。その編成でデビュー・アルバムのレコーディングを行なった。

完成したアルバム『POLLEN』がリリースされたのは翌1976年のこと。イギリスのCARAVANなどのサポート・アクトを務めて、さあこれからというところだったが、レコード会社のサポートが得られず、1976年末には解散してしまう。

1979年、Jacques Tom RivestがCBSからソロでアルバム『JACQUES TOM RIVEST』を発表する。そこにはPOLLENのRichard Lemoyne、Claude Lemayとオリジナル・メンバーのSerge Courchesneが参加していて、音楽的にもプログレ・ファン向けの内容となっている。以降もソロ作を発表するなど音楽活動を続けている。

Richard LemoyneとClaude Lemayは、Fabienne ThibeaultやClaude Duboisといったケベックを代表する女性・男性シンガーのバックを支えるなどの活動を続けている。なかでもClaude Lemayは、MANEIGEに参加するほか、Celine Dionのアルバムなどへの参加でも有名だ。Sylvain CoutuはBREGENTなどへの参加が知られている。POLLENは残念ながら短命に終わったが、どのメンバーもカナダのメジャー・シーンで活動を続けている。それは、POLLENがいかに優れた演奏技術を持ったバンドであるかということの証明でもあるだろう。

音楽性としては、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックのオイシイところを自分たちなりに解釈したものになっている。特に冒頭の「Vieux Corps De Vie D’Ange」では、細かなフレーズが交差するGENTLE GIANT風の展開からスタートし、シンフォニックなキーボード、フルートやヴィブラフォンを用いた中間パート、壮大な盛り上がりをみせるエンディングと、YESやGENSISなどの影響が楽曲の随所に息づいていて実に聴きごたえがある。歌詞はすべてフランス語。

GENESIS「Suppers Ready」を思わせるアルペジオからスタートする「L’Etoile」では、CAMEL風のファンタジックなギター・フレーズなども登場。カナダらしい清涼感のあるエンディングへ向けての展開も美しく、ここぞというところでハープシコードが使われているなどアレンジも絶妙だ。

アコースティック・ギターによるしっとりとした「L’Indien」、GENTLE GIANT風のキーボード・ワークが美しい「Tout’l Temps」など、いずれも演奏面、メロディともに優れた曲が多い。極めつけはラストに収録された10分に及ぶ「La Femme Ailee」だ。どこかYES「Close To The Edge」に似た構成を持った大作で、陰鬱な雰囲気もあるけれど、チャーチ・オルガン風の音色のみで聴かせる中間パート、そこからエンディングに向かって疾走していく展開には惹きこまれるものがある。POLLENを代表する一曲だといえるだろう。ぜひジャケットを見ながら聴いてもらうと、花粉症も少しはマシに……なるかな?

それでは、また世界のジャケ写からお会いしましょう。

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    76年リリース、カナダ・ケベックを代表するシンフォニック・ロックの傑作、ジェネシス、イエス、GGを融合させたような作風、とにかく圧倒的な存在感!

    同郷HARMONIUMとも関連のあるカナダのシンフォニック・ロックグループの76年作。非常にテクニカルなプレイの応酬で迫るその内容は、YESの構築的なアンサンブルを基本に、変拍子を多用し、ピアノ、オルガン、アナログ・シンセサイザーが盛り上げていく技巧派シンフォニック・ロックであり、加えてGENTLE GIANTのような音数の多さとフックに富んだ曲調、アコースティック・ギターの鮮やかな響きにはGENESISのファンタジアを内包させています。ドライ且つクールな響きを発するカナダのグループの中にあって、英国然としたサウンドが強調された名盤と言えるでしょう。

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