2019年3月7日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
こんにちは。スタッフ増田です。
親しみやすくキャッチーなメロディとアヴァンギャルドな実験性の合体を試み、「ポップ」の枠組みを打ち砕く孤高の音楽を生み出してきた”実験的ポップ・マエストロ”たち。
今回はそんな彼らの作品をピックアップしてご紹介いたしましょう。ポップなだけじゃ満足できない…という方は是非どうぞ!
ご存知元ロキシー・ミュージックのkey奏者、記念すべき74年1stソロ。
後にはアンビエント・ミュージックのパイオニアとして名を馳せる彼ですが、ソロ初期の作品ではロキシーの捻くれ路線を抽出したような、煌びやかかつ尖った歌ものポップを聴かせてくれます。
フィル・マンザネラ、ロバート・フリップ、ジョン・ウェットンなどゲストも豪華!まるでおもちゃ箱をひっくり返したかのように賑やかな名作です。
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一般的にはさほど注目を集めることのない作品たちの中から、スタッフ佐藤が愛して止まない作品たちを取り上げてその魅力を語ります!
ポップ・マエストロと言えば忘れちゃならないのが「魔術師」トッド・ラングレンですが、特に実験精神溢れる作品と言えば大名盤『SOMETHING/ANYTHING?』に続きリリースされたこの作品かな?
ガシャガシャと鳴り響く音の装飾の中にも、光り輝く珠玉のメロディ・・・。ポップネスと実験的サウンド・メイクが混ざり合った、どこまでも鮮やかな一枚。
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今日の「MEET THE SONGS」は、「ポップの魔術師」トッド・ラングレンによる73年リリース作『A WIZARD A RUE STAR(魔法使いは真実のスター)』をピックアップ。
ピンク・フロイドのドラマー、Nick Masonによるソロデビュー作も実は実験的ポップの名盤なんです。
鬼才カーラ・ブレイが全作曲とプロデュースを手掛けていて、フロイドの深遠な世界観とは趣を異にする、カンタベリー・ミュージックに通じるジャジー&アヴァンギャルド&ポップな世界が印象的。
英国ブルース・ロックの立役者であり名プロデューサーであるMike Vernonによる2ndソロなのですが、まるで「アーシーでスワンピーなROXY MUSIC」って感じ!?
洗練されたファンキー・サウンドの中にいかにも英国的な一筋縄ではいかぬアレンジが光ってて、これはなかなかイカしてます。
音楽史上初の「アヴァン・ポップ」バンドSLAPP HAPPY、クラウトロックの雄FAUSTをバックに74年に録音されつつもお蔵入りとなってしまった幻の2ndがこちら。
HENRY COWと共にリテイクされた正規盤『カサブランカ・ムーン』と同内容ではありますが、こちらは管弦楽器ではなくガレージ・テイスト溢れるバンド・アレンジとなっていて、『カサブランカ・ムーン』とはまた違ったチープでキュートでストレンジな音世界が楽しめます。
クラウトロックと言えば、元CANのベーシストであるこの方もまた捻くれポップ・マエストロのひとり。
ホルガー・シューカイの名は知らなくとも、CM等で使われていた代表曲「Persian Love」はきっと耳にしたことがあるでしょう。
東洋趣味とテープ・コラージュ、そして持ち前の捻くれたポップ・センスが炸裂する名盤です。
洗練されたリズム・セクション、クールなシンセ、コケティッシュなヴォーカル。
モダン・ポップや後期CANが好きな方にはたまらないであろうこの作品ですが、なんとパラグアイの宅録ユニットだとか!
言われなければ南米の作品とは全く思わぬキレキレのサウンドを聴かせる名品。上記のポップ・マエストロたちが好きなら要チェックです!
いかがでしたか?こちらの記事もどうぞ!
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西ドイツで誕生した「実験的ロック」=クラウトロック。でも、ドイツの外にも「クラウトロック」はあるんじゃない!?ということで、ドイツ以外のクラウトロック的作品をピックアップしてみました。
ドイツを代表するロック・バンドの一つCANの中心メンバーとして活躍、ジャーマン・ロックの中でもとりわけ実験的で先鋭的なサウンドを鳴らした一派「クラウト・ロック」シーンの重要人物の一人です。
本作はそんな彼の2ndソロで、末期CANにも通じる小気味よくも捻くれたポップなサウンドを、得意とするテープ・コラージュやオリエンタルなエッセンスが色彩豊かに彩る幻想的な作風が特徴。
白眉はやはりウィスキーのCMに使用されたことで日本でも知られる代表曲「Persian Love」。桃源郷が眼前に浮かぶようなあまりに優美な名曲です。
紙ジャケット仕様、ボーナス・トラック1曲、デジタル・リマスター、定価2200+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
フォトカード1枚付
独・米・英の混成アヴァン・ポップ・グループ、クラウトロックの雄FAUSTをバックに73年に録音されつつもお蔵入りとなってしまった幻の2nd。HENRY COWと共に収録し直した『カサブランカ・ムーン』とほぼ同曲の内容ですが、こちらはよりパンキッシュでガレージ・チックなアレンジで聴かせておりまた素晴らしい。チープなバンド・サウンドに合わせて時にヒステリックに、時にパンキッシュにと変幻自在に歌い上げるDagmar Krause嬢のヴォーカルが実に癖になります。
JOHN MAYALL & THE BLUESBREAKERS、FLEETWOOD MACなど数々のバンドのプロデュースを手掛け、英国ブルース・ロックの立役者として名高い名プロデューサーMike Vernonによる73年2ndソロ作。こ、これは「アーシーでスワンピーなROXY MUSIC」って感じ!?コクのある米スワンプ・ロックを下地としつつ、スッキリと洗練されたベースやドラムのリズム。エネルギッシュかつ洒脱なブラスや流麗なギター、そしてけだるげなヴォーカルも含めて、とても武骨なブルース・ロックを率いてきた人物とは思えぬ、オシャレでキレの良いファンキー・ロックを展開。なおかつオシャレなだけに終わらず、リズミカルに跳ねるベースにヘロヘロとしたアシッディーな音が合わさったり、サックスとギターがストレンジなフレーズで絡み合ったり、緻密かつひねくれたアレンジはまさに英国的!前述のROXYやQUANTUM JUMPなど、英国の一筋縄ではいかないポップ・ロックが好きな方はきっとイチコロのはず。このアルバム、イケてます!
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