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舩曳将仁の「世界のジャケ写から」 第二十三回 ASH RA TEMPEL『STARRING ROSI』(ドイツ)


もうすぐバレンタイン・デーですね。日本全国の女の子たち、勇気を出して好きな相手にチョコを渡してください! 僕はもうバレンタイン・デーでドキドキするような年齢でもないけれど、女の子が頬をポッと赤らめて、チョコと一緒に秘めたる恋心を伝える、そういうのいいよなー、なんて言ってたら、「そんな女の子、今時いるか?」と。今やバレンタイン・デーといったら、義理チョコに友チョコにと、女の子たちがキャーキャー楽しむイベントになっているそうな。そうか、胸元にギュッとチョコを握りしめて、好きな相手が来るのを待ち伏せして……みたいなシーンは、夢見るオッサンの幻想なのかもしれない。でも、好きな相手にドキドキしたり、それで有頂天になったり、人生がバラ色になったりというのは、今も昔も変わらないと思うんだけどね。


もちろんミュージシャンも人の子。「俺の彼女、最高だろ?」と有頂天になる人もいて、その代表選手といいたいのがマニュエル・ゲッチングだ。今ではクラウト・ロックの大御所、テクノ/ハウス、アンビエント・ミュージックの始祖的存在として評価されていて、その風貌も哲学者みたいだけれど、かつては一人の女性にほれ込んで、その熱い思いが溢れに溢れていた時期があった。それを象徴する作品が、今回紹介したいASH RA TEMPEL『STARRING ROSI』だ。



同作がレコーディングされたのは1973年。後に説明するが、当時のマニュエル・ゲッチングは、バンドとしてのASH RA TEMPELを今後どうしていくか、自らの音楽表現をどうするかという重要な時期にあった。そんな正念場の時期に発表された作品の中央にドーンと配されているのが、マニュエル・ゲッチングの彼女ロジ・ミューラーである。しかもタイトルが「主役はロジなのだ!」という大胆さ。インスタやSNSで彼女の写真をあげる人とかいるけれど、その数段上をいっていると思いませんか? まあ、そんな突き抜けぶりだからこそ、常人が理解できないような音楽を創造できたといえなくもないが。


しかし、マニュエルが「これ、俺の彼女!」と自慢したくなるのもわかる気がする。このロジ・ミューラー、とても端正な顔立ちをしている。ファッション・モデルをしていたともいうが、このジャケットのスラっと伸びた足から、スタイルの良さがうかがえる。彼女の黒い髪は日本人にも親近感がわくし、こちらをじっと見つめる瞳、どこか愁いを含んだ表情には、なんとも男心をくすぐるものがある。後ろの鏡に彼女の横顔が写っているが、鼻がスラっと高くて、いかにも美人という感じ。美人が嫌いな男はいないわけで、あまりプログレ・ファンからは内容を評価されていないアルバムだけれど、ジャケットの彼女につられて、ついつい聴いてしまうことも。


では、『STARRING ROSI』に至るまでのマニュエル・ゲッチングの足跡を簡単に「おさらいしておこう。1952年9月9日、ドイツのベルリンで生まれたマニュエル・ゲッチングは、同年代の子供たちと同様に、BEATLESやROLLING STONESが巻き起こしたロックの洗礼を受けて育った。そして、友人のハルトムート・エンケとともにバンドを結成する。当時はブルース色の強い音楽性を志向していたという。


1970年には、ドラムのヴォルフガング・ミューラー、マウス・ハープのフォルカー・ツィベルとの四人でSTEEPLE CHASE BLUESBANDを結成。ヴォルフガング・ミューラーが脱退し、元TANGERINE DREAMのクラウス・シュルツェが加入したことで、バンドの音楽が新しい方向性へと発展していく。彼らはASH RA TEMPELとバンド名を変え、1971年にデビュー・アルバム『ASH RA TEMPEL』を発表した。音楽的にブルース色もあるヘヴィ・サイケといった趣の同作は、神秘的なデザインの変形ジャケットという点でも人気が高い。


クラウス・シュルツェが脱退し、STEEPLE CHASE BLUESBAND時代の仲間ヴォルフガング・ミューラーが再合流。1972年にASH RA TEMPELの2作目『ACHEWINGUNGEN』を発表した。この内ジャケットにてロジ・ミューラーが初登場する。クレジットでは彼女の担当がTea & Sympathyとなっている。まあ、癒し的存在ということでしょうか。この頃にはマニュエルとも恋仲になっていたと思われる。


1973年、LSDを推進し、サイケデリック・ムーヴメントに絶大な影響を与えた心理学者ティモシー・リアリーとのコラボレイトによる『SEVEN UP』を発表。こちらは企画もので、ASH RA TEMPELとしては同年に3作目となる『JOIN INN』を発表している。同作では、マニュエルとハルトムートの二人に加え、クラウス・シュルツェが一時的に復帰。さらにロジ・ミューラーが正式メンバーとして加入し、ジャケットの中央最前列に座っている。


順調にみえたASH RA TEMPELだったが、長年にわたるマニュエルの音楽的パートナーだったハルトムート・エンケが脱退。クラウス・シュルツェも離れ、マニュエルとロジの二人だけになってしまう。さあ、今後どのような活動をするかという、普通なら緊迫した状況に、マニュエルが出した答えが『STARRING ROSI』だった。


これがかなりポップな内容となっている。確かに、ロジの高笑いからスタートする冒頭の「Laughter Loving」なんて、いきなりトロピカルな雰囲気に驚かされる。フォーキーな曲から、一瞬SANTANAか?と思わせるラテン・ロック風の展開をする曲まであったりと、音楽的にめまぐるしい。とりとめがないといえばそれまでだけど、マニュエル・ゲッチングらしい浮遊感のあるギターやメロディ・センスの良さを感じさせる楽曲も多い。ギターを多重録音させる手法を本作で試みていて、翌年に発表される『INVENTIONS FOR ELECTRIC GUITAR』へのステップともいえる。実はタイトルほど「ロジが主役!」という活躍をしていないが、ちょっとセクシーな彼女のヴォイスが聴けるGONG風の「Cosmic Tango」、彼女の語りが幻想的な「Interplay Of Forces」は、ぜひジャケットの彼女を見ながら味わってほしいナンバー。ジャケットだけでなく、内容的にも肩の力を抜いて楽しめる良作だと思う。

Interplay Of Forces

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さて、本作発表後、二人の関係はどうなったのか? マニュエルはイギリスのヴァージンとの契約を獲得し、1976年にASHRA名義で『NEW AGE OF EARTH』を発表する。同作のフランス盤はマニュエル・ゲッチング名義だったように、もはや彼のソロ・プロジェクトと化していた。同作の内ジャケットにはロジが写真で掲載され、「ありがとうロジ、君は僕の力の源だよ」とわざわざクレジットを入れている。以降のASHRA名義の作品やソロ名義の作品にロジの名前は出てこないが、1981年にはロジ・ミューラーとファッション・デザイナーのクラウディア・スコダの女性二人でDIE DOMINASというユニットを結成。同名シングルを発表している。もちろんマニュエル・ゲッチングが黒幕。これ、プロモーション・ビデオもあって、You Tubeで見ることが出来るんだけど、コンセプトがよくわからず唖然とすること間違いなしの内容です。これがマニュエルの作品の中でも最重要作といえる『E2-E4』を制作していた時期のプロジェクトなんだから、やっぱり常人には理解できません! ロジ・ミューラーは1983年以降はニューヨークで暮らしているとのこと。マニュエルとの恋もそこまでだったのかなあ。

それでは、また世界のジャケ写からお会いしましょう。

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  • ASH RA TEMPEL / ASH RA TEMPEL (FIRST)

    Ohrからリリースされた71年デビュー作

    ジャーマン・ロック界の超重要人物Manuel GottschingやKlaus Schulzeを中心にデビュー後、ジャーマン・エレクトロの名作を次々にドロップしていくこととなるグループの71年デビュー作。時代を反映したサイケデリックな音像と、ドイツならではのスペイシーで酩酊感に溢れたサウンドが収められており、どちらかというとKlaus Schulzeの音楽的志向が濃く反映されたサウンドと言えますが、当時まだ10代であったManuel Gottschingのエコーたっぷりの凶暴なギターワークと、Klaus Schulzeによる重戦車のような豪快なドラミングは圧巻であり、スペース・ロック作品として個性的な輝きを放っています。

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