2023年1月4日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
あけましておめでとうございます。
2023年もカケハシ・レコードをよろしくお願いいたします。
新年を迎え、早速プログレ・ファンにとって堪らないラジオ番組が放送されましたね!
その名も…
「プ」はプログレの「プ」~ジャズ・ロック無頼篇~ !
昨年9月に放送され話題になった『「プ」はプログレの「プ」』の第2弾で、シンフォニック・ロックを特集した前回に続き今回はジャズ・ロック編となっています。
紹介された楽曲や関連するカケレコ記事をまとめましたので、聞き逃し配信と一緒にお楽しみいただければ幸いです♪
聞き逃し配信は1月11日(水) 午前0:50まで!
聞き逃し配信へ
出演
鬼怒さん:Soft Machine 「Hazard Profile Part 1」
ソフツ史上1,2を争うアグレッシヴなナンバーですね。ジャズとロックがまさにがっぷり四つに組んだサウンドは、確かにこれぞジャズ・ロック!
須藤さん:Soft Machine 「Out Bloody Rageous」
こちらは初期を代表する名盤『Third』のラストを飾る、知的かつ熱気あふれる名曲。
関根さん:Caravan 「The Love In Your Eye」
ソフト・マシーンとは兄弟バンドにあたるキャラヴァンによる一曲。メロディアスなヴォーカル曲と思いきや、その後約10分にわたりギター、フルート、オルガン/エレピのカッコいいソロが次々と炸裂!
山田さん:Ian Carr「Hector’s House」
実質ニュークリアス・フィーチャリング・アラン・ホールズワースと言えちゃう贅沢な作品を締めくくるのがこの曲。芳醇なブラスと弾きまくりホールズワース!
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Colosseum「Those About to Die」
このロックとジャズの根っこを支えるR&B的グルーヴ感覚が彼らならではの魅力ですよね。ハイズマンのドラミングがとんでもない!
Area「L’Elefante Bianco」
唯一無二のバルカン・ジャズ・ロックを繰り広げる”International POPular Group”。これでも1st,2ndからすれば明快で聴きやすくなってます。
Don Ellis Orchestra「Indian Lady」
ビッグ・バンド・ジャズの革命児と言われるだけあって、アルバム全編変拍子まみれでシタールも鳴らしてみたりWドラムだったりと充分にプログレです。
鬼怒さん:Hatfield & The North 「Mumps」
「良いから良い」。たしかに言葉ではなかなかその魅力を表現しきれない音楽かもしれません。ゆえにカンタベリー・ロックは一生聴き続けられる音楽なのです。
関根さん:Zamla Mammaz Manna「Fem Holmgångar(Five Single Combats)」
彼らの中では比較的まじめにジャズ・ロックやってる印象の作品。これでもです。
須藤さん:Michael Mantler「The Sinking Spell」(Vo: Robert Wyatt)
14年に出たワイアットのオールタイム・ベストにも収録されていましたね。ドラマー時代から共演歴のあるテリエ・リピダルのギターとの相性が素晴らしいです。
山田さん:King Crimson「Islands」
間違いなくクリムゾン史上もっとも美しくロマンティックな一曲。ちなみにスタジオ・アルバム収録曲としては、この曲の次に来るのが「Larks’ Tongues In Aspic Part1」です。
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Brad Mehldau「Cogs in Cogs Pt.I: Dance」
ジャズ界からこんな作品がリリースされていたとは…。
Steve Reich「2×5」(Play: Bang On A Can)
クリムゾン『Beat』あたりに入ってても違和感なさそう!
Ennio Moriconne「Magic And Ecstasy」
こんなロック・チューンを作曲していたのもさることながら、エクソシストの続編の音楽をやっていた事実に驚きました。
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SPIN誌が選ぶ「60年代のオルタナティヴな名盤TOP100」をシェア。メインストリームもおもしろすぎる60年代ですが、その裏側でメインストリームを刺激しまくっていた作品達をこの機会に探求いたしましょう。
Black Midi「Sugar/Tzu」
現代の感覚でジャズ・ロックを解釈するとこんな感じになるのか。興味深い。
Canada「Bismarck」
ここでカケレコでも大変好評を得ている北海道の注目グループCANADAが登場!やっぱりカッコいい~。
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鬼怒さん:Jean-Luc Ponty「Enigmatic Ocean Pt.II」
ここはもう鉄板で「うお~~~!」となるところですよね。ホールズワース、ポンティは言うに及ばずですが、ダリル・ステューマーのエネルギッシュな速弾きも痺れます。
須藤さん:Bruford「Hell’s Bells」
ついつい長く聴いていたくなるホールズワースのソロですが、コンパクトにまとめられたソロでもセンスが光りまくりです。その代表例がこちら♪
山田さん:Bill Bruford「Adios a la Pasada」
怒涛のホールズワース三連発!!アルバムのラスト、これでもかとドラマチックな盛り上がりを見せてそのままフェードアウトしていく先生のギター、絶品の一言です。
関根さん:Gong「Master builder」(Live 1974)
サイケデリック・ロックの流れを汲んだ色彩感とコズミックなスケール感を備えた、ライヴで聴きたいプログレ・ギタリスト第1位(?)、スティーヴ・ヒレッジ!74年ハイドパークでの名演を!
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今回はドラマーによるソロ・アルバム&リーダー・アルバムに焦点を当ててまいりたいと思います。コンポーザーとして、プレイヤーとして、ドラマーが活躍するアルバムを集めましたので、お楽しみください☆
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ゴングが残した名盤『YOU』のサウンドにヒントを得たであろう、コズミックかつサイケデリックなプログレを探求してまいりましょう~☆
King Crimson「Larks’ Tongues In Aspic Part1」
多くの言葉は要りませんね。静寂を突き破って吹き荒れる嵐のごときサウンドを浴びるように聴くのみでしょう。
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迫りくる凶暴なアンサンブル、そして叙情美。クリムゾンの遺伝子を受け継いだ90年代以降の新鋭グループを世界中からピックアップ!
いや~楽しかった!
英国ジャズ・ロックの王道をしっかり押さえつつアウトサイドにも注目して、たっぷり21曲が流れました。
出演者の皆さんのジャズ・ロック観もまたそれぞれで非常に興味深かったですよね。
途中アラン・ホールズワース祭に突入する場面もあって、やはりミュージシャンからもリスペクトされる偉大なギタリストであったのを再確認できました。
そしてカケレコ一押しのCANADAも絶賛されていて嬉しかったです~。
シンフォ、ジャズ・ロックと来て、次は一体どんなテーマで放送されるのか、第3回も楽しみですね!
最後に、今回の主役と言えたカンタベリー・ロックですが、そんなカンタベリー・ロックの現在に注目したこちらの記事をご紹介して終わりにしたいと思います♪
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9月23日に放送されたラジオ番組『「プ」はプログレの「プ」』で流れた曲と関連カケレコ記事をまとめました♪
オリジナル・メンバーのKevin Ayers以来のギタリスト、Allan Holdsworthが加入し、『6』『7』と推し進めてきたフュージョン色をより強めた作品。75年作の8thアルバム。Karl JenkinsとMike Ratledgeによる叙情性と浮遊感のあるキーボード・ワーク、そしてその上をテクニカルに疾駆するHolldsworthの流麗なギター。John MarshallのドラムとRoy Babbingtonのベースによるロック的ダイナミズムに溢れたソリッドなリズム隊も特筆もの。圧巻のテクニカル・ジャズ・フュージョン・ロック!Holldsworthの唯一の参加作となった傑作。
デジパック仕様、2枚組、リマスター、DISC2には75年10月11日 のライヴ音源収録!
レーベル管理上、デジパック側面部に折れ線がある場合がございます。ご了承ください。
紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、内袋・ブックレット付仕様、定価2800+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
軽微なケースツメ跡あり
元CARAVANのRichard SinclairとSteve Miller、元MATCHING MOLEのPhil Miller、後にNATIONAL HEALTHで活躍するPip Pyleにより結成され、Steve Millerが脱退、KHANを経たDave Stewartが参加したカンタベリー・ジャズ・ロックバンドの代表格の75年2nd。カンタベリー・ジャズ・ロックの代表作である本作は、20分の大作「Mumps」を含め、 前作より全体的に整理、洗練された世界観をすっきりと聴かせる作風となっており、クロスオーバー・ジャズ・ロック色を強めた音楽性へと変化しながらも、彼ららしいポピュラリティーを持ったサウンドと、胸を打つメロディーが素晴らしい傑作です。
CARAVANと同じWILD FLOWERSを母体にRobert Wyattらによって結成されたグループであり、サイケデリック・ロックからその音楽性を変化させカンタベリー・ジャズ・ロックの代表的存在へと飛躍していったバンドによる70年3rd。Elton Deanに加えて、Nick Evans、Lyn Dobson、Rad Spail、Jimmy Hastingsという管弦奏者を充実させた8人体勢で録音された本作は、20分に迫る大曲4曲で聴かせる意欲作であり、初期のサイケデリック・ロックの音楽性を下地にしながらも、構築されたジャズ・ロック・アンサンブルと適度なアヴァンギャルド志向が融合した傑作です。
2枚組、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック3曲
盤質:傷あり
状態:良好
側面部に色褪せあり、小さいケースツメ跡あり
名作『グレイとピンクの地』に続いてリリースされた72年作4thアルバム。キーボードがDave Sinclairから元DELIVERYのSteve Millerに交代。Lol CoxhillやPhil Millerなど、カンタベリー・ミュージックを語る上で欠かせないミュージシャンもゲスト参加するなど、彼らの作品の中で最もジャズ度の強い作品。ただ、バンドの魅力である、英国的叙情性と牧歌性は相変わらず。前作に比べて派手さはないものの、聴けば聴くほどに味わいが増す名作。
紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック3曲、ブックレット付仕様、定価2039+税
盤質:無傷/小傷
状態:良好
帯有
帯中央部分に色褪せあり
ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。4thアルバム『アイランズ』を発表後に解散したKING CRIMSONですが、Robert Frippは新たなメンバーを探しKING CRIMSONを再始動。グループの最高傑作と名高い1972年の5thアルバム『太陽と戦慄』を世に送り出しました。メンバーはギタリストRobert Frippに加えて、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Bruford、パーカッション奏者Jamie Muir、ヴァイオリン奏者David Crossという布陣。本作は、確かな技巧を持ったミュージシャンたちによる最高品質の実験音楽作品であり、1曲目の「太陽と戦慄 パートI」と最終曲「太陽と戦慄 パートII」に象徴される、即興演奏を重視したメタリックなプログレッシヴ・ロックの大傑作となっています。また、2つの先鋭的な楽曲に挟まれた中盤の楽曲たちも素晴らしく、John Wettonのヴォーカルが冴えわたる「土曜日の本」や、最初期のKING CRIMSONサウンドが頭をよぎる「放浪者」、 ヘヴィーなギターとスキャットから始まる「イージー・マネー」 、Jamie Muirの話し太鼓(西アフリカの伝統的な太鼓の奏法)を曲名に冠した「トーキング・ドラム」と、どの楽曲も強烈な個性を持っています。ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックを聴くうえで、避けて通れない名盤です。
紙ジャケット仕様、40周年記念エディション、HQCD+DVD-AUDIOの2枚組、K2HDマスタリング、ブックレット・内袋・復刻巻帯付仕様、DVD-AUDIOはNTSC方式・リージョンフリー、定価4500+税
盤質:傷あり
状態:良好
帯有
盤に内袋の跡あり
強靭な声帯の持ち主であるDemetrio Stratosを中心に結成され、超絶的なテクニカルさとバルカン独特の叙情香る、イタリアのプログレッシブ・ロックシーンを代表するジャズ・ロックグループの75年3rd。彼らの代表作に数えられることの多い本作は、デビューアルバムのバルカン・ジャズロックサウンドをより強力に示し、複雑で技巧的な演奏に磨きをかけた地中海ロックの大傑作であり、前作で見せたアヴァンギャルドな実験色はテクニカルなインプロヴィゼーションなどに昇華されています。息つく暇もないゴリ押しの名盤です。
盤質:無傷/小傷
状態:
帯有
紙ジャケに若干折れあり、その他は状態良好です
MAHAVISHNU ORCHESTRAやFRANK ZAPPA & THE MOTHERS OF INVENTIONといった有名グループでキャリアを積んだフランスのジャズ・ロック界を代表するヴァイオリニストの77年ソロアルバム。全編でテクニカルなヴァイオリンをフューチャーしたクロスオーバー・ジャズ・ロックが収められており、スリリングなパフォーマンスの応酬が聴き応え充分な名盤です。また、ゲストで参加している名ギタリストAllan Holdsworthのプレイが素晴らしいことでも知られてきたアルバムであり、随所で個性的なフレーズを連発。フレンチ・ジャズ・ロックの金字塔的なアルバムと言えるでしょう。
ジョン・ゾーンに学んだ女性サックス奏者、吉田野乃子が主宰するnonoyaレコーズよりリリース、吉田のバンド立方体・零のドラマーを中心に、ギター/ギター/チューバという変則ラインナップで結成されたバンドによる21年1stアルバム。いやはやこれは強烈!まるでクリムゾンが『RED』のテンションそのままにジャズへと傾倒したかのような、嵐のように畳みかけるヘヴィ・ジャズ・ロックに一曲目より度肝を抜かれます。凄まじい手数で変拍子まみれのリズムをたたき出すドラムに食らいつくように、フリップとジョン・マクラフリンが共演してるかのような緊張感みなぎるプレイで牙をむくツイン・ギター。ゴリゴリと硬質に弾き倒すマハヴィシュヌ時代のマクラフリンっぽいプレイと、ロングトーンを多用した神経質かつどこか気品もあるフリップっぽいプレイの2本のギターの絡みが最高にカッコいいです。ユニークなのがチューバの存在で、ベースの役割を担いながらも、時に優雅かつ奔放に浮遊するメロディアスな表情もあって、硬派なアンサンブルに柔らかなタッチを添えています。マハヴィシュヌ・オーケストラや『RED』あたりのクリムゾンがお好きなら、このテクニカルな重量級サウンドは絶対痺れます。オススメ!
69年結成。ロック/ジャズ/民謡/ユーモアを融合した複雑な楽曲を超絶技巧で繰り出す、スウェーデンのグループ。本作はSAMLA MAMMAS MANNAから変名〜RIO参加後に発表された、硬派かつスリリングなジャズロック作として人気が高い80年作。
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