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「プ」はプログレの「プ」~ジャズ・ロック無頼篇~ で流れた曲&関連カケレコ記事まとめ♪

あけましておめでとうございます。
2023年もカケハシ・レコードをよろしくお願いいたします。

新年を迎え、早速プログレ・ファンにとって堪らないラジオ番組が放送されましたね!
その名も…



「プ」はプログレの「プ」~ジャズ・ロック無頼篇~ !

昨年9月に放送され話題になった『「プ」はプログレの「プ」』の第2弾で、シンフォニック・ロックを特集した前回に続き今回はジャズ・ロック編となっています。

紹介された楽曲や関連するカケレコ記事をまとめましたので、聞き逃し配信と一緒にお楽しみいただければ幸いです♪

聞き逃し配信は1月11日(水) 午前0:50まで!
聞き逃し配信へ

出演

山田五郎さん
鬼怒無月さん(Bondage Fruit、是巨人 ギター)
須藤俊明さん(Manchine & The Syngenetic Nuts ドラムス / Gomes The Hitman、復刻創世記 ベース)
関根史織さん(Base Ball Bear ベース)


出演者にとってのジャズ・ロックど真ん中

鬼怒さん:Soft Machine 「Hazard Profile Part 1」

ソフツ史上1,2を争うアグレッシヴなナンバーですね。ジャズとロックがまさにがっぷり四つに組んだサウンドは、確かにこれぞジャズ・ロック!

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須藤さん:Soft Machine 「Out Bloody Rageous」

こちらは初期を代表する名盤『Third』のラストを飾る、知的かつ熱気あふれる名曲。

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関根さん:Caravan 「The Love In Your Eye」

ソフト・マシーンとは兄弟バンドにあたるキャラヴァンによる一曲。メロディアスなヴォーカル曲と思いきや、その後約10分にわたりギター、フルート、オルガン/エレピのカッコいいソロが次々と炸裂!

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山田さん:Ian Carr「Hector’s House」

実質ニュークリアス・フィーチャリング・アラン・ホールズワースと言えちゃう贅沢な作品を締めくくるのがこの曲。芳醇なブラスと弾きまくりホールズワース!

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こんな曲もいかがでしょう?

Colosseum「Those About to Die」

このロックとジャズの根っこを支えるR&B的グルーヴ感覚が彼らならではの魅力ですよね。ハイズマンのドラミングがとんでもない!

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Area「L’Elefante Bianco」

唯一無二のバルカン・ジャズ・ロックを繰り広げる”International POPular Group”。これでも1st,2ndからすれば明快で聴きやすくなってます。

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Don Ellis Orchestra「Indian Lady」

ビッグ・バンド・ジャズの革命児と言われるだけあって、アルバム全編変拍子まみれでシタールも鳴らしてみたりWドラムだったりと充分にプログレです。

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出演者の偏愛して止まない一曲

鬼怒さん:Hatfield & The North 「Mumps」

「良いから良い」。たしかに言葉ではなかなかその魅力を表現しきれない音楽かもしれません。ゆえにカンタベリー・ロックは一生聴き続けられる音楽なのです。

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関根さん:Zamla Mammaz Manna「Fem Holmgångar(Five Single Combats)」

彼らの中では比較的まじめにジャズ・ロックやってる印象の作品。これでもです。

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須藤さん:Michael Mantler「The Sinking Spell」(Vo: Robert Wyatt)

14年に出たワイアットのオールタイム・ベストにも収録されていましたね。ドラマー時代から共演歴のあるテリエ・リピダルのギターとの相性が素晴らしいです。

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山田さん:King Crimson「Islands」

間違いなくクリムゾン史上もっとも美しくロマンティックな一曲。ちなみにスタジオ・アルバム収録曲としては、この曲の次に来るのが「Larks’ Tongues In Aspic Part1」です。

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2016年末、話題のプログレ本『どうしてプログレを好きになってしまったんだろう』を出版した、あの市川哲史氏がカケレコでコラムを執筆!その名も「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」!!


こんなところにジャズ・ロックが

Brad Mehldau「Cogs in Cogs Pt.I: Dance」

ジャズ界からこんな作品がリリースされていたとは…。

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Steve Reich「2×5」(Play: Bang On A Can)

クリムゾン『Beat』あたりに入ってても違和感なさそう!

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Ennio Moriconne「Magic And Ecstasy」

こんなロック・チューンを作曲していたのもさることながら、エクソシストの続編の音楽をやっていた事実に驚きました。

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最近のジャズ・ロック

Black Midi「Sugar/Tzu」

現代の感覚でジャズ・ロックを解釈するとこんな感じになるのか。興味深い。

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Canada「Bismarck」

ここでカケレコでも大変好評を得ている北海道の注目グループCANADAが登場!やっぱりカッコいい~。

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このソロが好き!

鬼怒さん:Jean-Luc Ponty「Enigmatic Ocean Pt.II」

ここはもう鉄板で「うお~~~!」となるところですよね。ホールズワース、ポンティは言うに及ばずですが、ダリル・ステューマーのエネルギッシュな速弾きも痺れます。

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須藤さん:Bruford「Hell’s Bells」

ついつい長く聴いていたくなるホールズワースのソロですが、コンパクトにまとめられたソロでもセンスが光りまくりです。その代表例がこちら♪

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山田さん:Bill Bruford「Adios a la Pasada」

怒涛のホールズワース三連発!!アルバムのラスト、これでもかとドラマチックな盛り上がりを見せてそのままフェードアウトしていく先生のギター、絶品の一言です。

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関根さん:Gong「Master builder」(Live 1974)

サイケデリック・ロックの流れを汲んだ色彩感とコズミックなスケール感を備えた、ライヴで聴きたいプログレ・ギタリスト第1位(?)、スティーヴ・ヒレッジ!74年ハイドパークでの名演を!

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音楽評論家/ライターの市川哲史氏によるコラム「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」が、「60年目のユ・ウ・ウ・ツ篇」として堂々連載再開!!


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ゴングが残した名盤『YOU』のサウンドにヒントを得たであろう、コズミックかつサイケデリックなプログレを探求してまいりましょう~☆


長い曲を聴こう

King Crimson「Larks’ Tongues In Aspic Part1」

多くの言葉は要りませんね。静寂を突き破って吹き荒れる嵐のごときサウンドを浴びるように聴くのみでしょう。

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「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ 60年目のユ・ウ・ウ・ツ篇」 第四十一回 まずは、さよならキング・クリムゾン。 文・市川哲史

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音楽評論家/ライターの市川哲史氏によるコラム「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ 60年目のユ・ウ・ウ・ツ篇」。今回は2021年のキング・クリムゾン来日公演がテーマとなります。どうぞお楽しみください!


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いや~楽しかった!

英国ジャズ・ロックの王道をしっかり押さえつつアウトサイドにも注目して、たっぷり21曲が流れました。

出演者の皆さんのジャズ・ロック観もまたそれぞれで非常に興味深かったですよね。

途中アラン・ホールズワース祭に突入する場面もあって、やはりミュージシャンからもリスペクトされる偉大なギタリストであったのを再確認できました。
そしてカケレコ一押しのCANADAも絶賛されていて嬉しかったです~。

シンフォ、ジャズ・ロックと来て、次は一体どんなテーマで放送されるのか、第3回も楽しみですね!

最後に、今回の主役と言えたカンタベリー・ロックですが、そんなカンタベリー・ロックの現在に注目したこちらの記事をご紹介して終わりにしたいと思います♪


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9月23日に放送されたラジオ番組『「プ」はプログレの「プ」』で流れた曲と関連カケレコ記事をまとめました♪

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    フリップ以外のメンバーを一新して制作された73年作5th、圧倒的な緊張感とダイナミズムが支配する大傑作!

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。4thアルバム『アイランズ』を発表後に解散したKING CRIMSONですが、Robert Frippは新たなメンバーを探しKING CRIMSONを再始動。グループの最高傑作と名高い1972年の5thアルバム『太陽と戦慄』を世に送り出しました。メンバーはギタリストRobert Frippに加えて、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Bruford、パーカッション奏者Jamie Muir、ヴァイオリン奏者David Crossという布陣。本作は、確かな技巧を持ったミュージシャンたちによる最高品質の実験音楽作品であり、1曲目の「太陽と戦慄 パートI」と最終曲「太陽と戦慄 パートII」に象徴される、即興演奏を重視したメタリックなプログレッシヴ・ロックの大傑作となっています。また、2つの先鋭的な楽曲に挟まれた中盤の楽曲たちも素晴らしく、John Wettonのヴォーカルが冴えわたる「土曜日の本」や、最初期のKING CRIMSONサウンドが頭をよぎる「放浪者」、 ヘヴィーなギターとスキャットから始まる「イージー・マネー」 、Jamie Muirの話し太鼓(西アフリカの伝統的な太鼓の奏法)を曲名に冠した「トーキング・ドラム」と、どの楽曲も強烈な個性を持っています。ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックを聴くうえで、避けて通れない名盤です。

    • IECP50006

      デジタル・リマスター、定価1886+税

      盤質:傷あり

      状態:並

      帯無

      帯無、軽微なカビあり

    • IEZP38

      紙ジャケット仕様、40周年記念エディション、HQCD+DVD-AUDIOの2枚組、K2HDマスタリング、ブックレット・内袋・復刻巻帯付仕様、DVD-AUDIOはNTSC方式・リージョンフリー、定価4500+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      盤に内袋の跡あり

  • HATFIELD & THE NORTH / ROTTERS’ CLUB

    Richard Sinclair/Dave Stewart/Phil Miller/Pip Pyleという鉄壁の布陣で録音された75年2nd、カンタベリー・ロックの最高峰に位置づけられる大傑作!

    元CARAVANのRichard SinclairとSteve Miller、元MATCHING MOLEのPhil Miller、後にNATIONAL HEALTHで活躍するPip Pyleにより結成され、Steve Millerが脱退、KHANを経たDave Stewartが参加したカンタベリー・ジャズ・ロックバンドの代表格の75年2nd。カンタベリー・ジャズ・ロックの代表作である本作は、20分の大作「Mumps」を含め、 前作より全体的に整理、洗練された世界観をすっきりと聴かせる作風となっており、クロスオーバー・ジャズ・ロック色を強めた音楽性へと変化しながらも、彼ららしいポピュラリティーを持ったサウンドと、胸を打つメロディーが素晴らしい傑作です。

  • SOFT MACHINE / BUNDLES

    75年リリース、Allan Holdsworth参加、圧巻のテクニカル・フュージョン/ジャズ・ロック傑作!

    オリジナル・メンバーのKevin Ayers以来のギタリスト、Allan Holdsworthが加入し、『6』『7』と推し進めてきたフュージョン色をより強めた作品。75年作の8thアルバム。Karl JenkinsとMike Ratledgeによる叙情性と浮遊感のあるキーボード・ワーク、そしてその上をテクニカルに疾駆するHolldsworthの流麗なギター。John MarshallのドラムとRoy Babbingtonのベースによるロック的ダイナミズムに溢れたソリッドなリズム隊も特筆もの。圧巻のテクニカル・ジャズ・フュージョン・ロック!Holldsworthの唯一の参加作となった傑作。

    • ECLEC22812ESOTERIC

      デジパック仕様、2枚組、リマスター、DISC2には75年10月11日 のライヴ音源収録!

      レーベル管理上、デジパック側面部に折れ線がある場合がございます。ご了承ください。

    • ARC7336

      紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、内袋・ブックレット付仕様、定価2800+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      特典帯付

    • ARC7336

      紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、内袋・ブックレット付仕様、定価2800+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

      紙ジャケに若干経年変化あり、小さい圧痕あり

  • KING CRIMSON / ISLANDS

    クリムゾン史上最も儚く美しいサウンドを聴かせる71年4th

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。サード・アルバム『リザード』をリリース後に、ベース・ヴォーカリストGorden HaskellとドラマーAndy McCullochが脱退。1971年に発表された4thアルバム『アイランズ』は、ベース・ヴォーカリストBoz(Boz Burrell)とドラマーIan Wallaceを迎え制作されました。ゲスト・ミュージシャンは、前作『リザード』にも参加のジャズ・ピアニストKeith Tippett、コルネット奏者Mark Charig、オーボエ奏者Robin Millerに加えて、ダブル・ベース奏者Harry Millerと女性オペラ歌手Paulina Lucasが新たに参加しています。本作は、いて座三裂星雲のジャケットが示す通り「静寂」あるいは「静謐」といったワードが相応しい神秘的なサウンドが展開される傑作。KING CRIMSONらしいヘヴィネスが炸裂する『船乗りの話』のような楽曲も収められていますが、全体的にアコースティック楽器に比重が置かれています。Keith Tippettらは言うまでもなく、Harry Millerの浮世離れしたダブル・ベースや、Paulina Lucasの魔術のようなソプラノ・ヴォイスも楽曲に素晴らしいアクセントを加えています。本作を発表後、Peter SinfieldがRobert Frippと対立し解雇、さらに残る3名も音楽性の違いが明確になりKING CRIMSONは解散。Robert Frippは再始動に向けて新たなメンバーを探すことになります。

  • SOFT MACHINE / THIRD

    カンタベリー・ロックの最重要作であるだけでなく、英国ジャズ・ロックの代表作とも言える70年作3rd!

    CARAVANと同じWILD FLOWERSを母体にRobert Wyattらによって結成されたグループであり、サイケデリック・ロックからその音楽性を変化させカンタベリー・ジャズ・ロックの代表的存在へと飛躍していったバンドによる70年3rd。Elton Deanに加えて、Nick Evans、Lyn Dobson、Rad Spail、Jimmy Hastingsという管弦奏者を充実させた8人体勢で録音された本作は、20分に迫る大曲4曲で聴かせる意欲作であり、初期のサイケデリック・ロックの音楽性を下地にしながらも、構築されたジャズ・ロック・アンサンブルと適度なアヴァンギャルド志向が融合した傑作です。

  • JEAN-LUC PONTY / ENIGMATIC OCEAN

    フランク・ザッパ〜マハヴィシュヌ・オーケストラで活躍した名ヴァイオリン奏者、ホールズワースやダリル・スチューマー、スティ−ヴ・スミスら腕利きが脇を固めた77年の名盤

    MAHAVISHNU ORCHESTRAやFRANK ZAPPA & THE MOTHERS OF INVENTIONといった有名グループでキャリアを積んだフランスのジャズ・ロック界を代表するヴァイオリニストの77年ソロアルバム。全編でテクニカルなヴァイオリンをフューチャーしたクロスオーバー・ジャズ・ロックが収められており、スリリングなパフォーマンスの応酬が聴き応え充分な名盤です。また、ゲストで参加している名ギタリストAllan Holdsworthのプレイが素晴らしいことでも知られてきたアルバムであり、随所で個性的なフレーズを連発。フレンチ・ジャズ・ロックの金字塔的なアルバムと言えるでしょう。

  • AREA / CRAC !

    イタリアン・ジャズ・ロックを代表するグループ、テクニカルで熱量の高い演奏はそのままに、よりキャッチーなメロディーで聴かせる75年3rd

    強靭な声帯の持ち主であるDemetrio Stratosを中心に結成され、超絶的なテクニカルさとバルカン独特の叙情香る、イタリアのプログレッシブ・ロックシーンを代表するジャズ・ロックグループの75年3rd。彼らの代表作に数えられることの多い本作は、デビューアルバムのバルカン・ジャズロックサウンドをより強力に示し、複雑で技巧的な演奏に磨きをかけた地中海ロックの大傑作であり、前作で見せたアヴァンギャルドな実験色はテクニカルなインプロヴィゼーションなどに昇華されています。息つく暇もないゴリ押しの名盤です。

  • BRUFORD / ONE OF A KIND

    79年リリースの傑作2nd、メンバーは前作同様デイヴ・スチュワート/アラン・ホールズワース/ジェフ・バーリン

    「FEELS GOOD TO ME」に続き、デイヴ・スチュワート、アラン・ホールズワース、ジェフ・バーリンと共に作り上げたジャズ・ロックの傑作。79年作。

  • CANADA / MALAKUT

    日本、ツインギター/チューバ/ドラムの変則カルテットによる21年1st、クリムゾンが『RED』のテンションでジャズに傾倒したようなテクニカルな重量級ジャズ・ロック傑作!

    ジョン・ゾーンに学んだ女性サックス奏者、吉田野乃子が主宰するnonoyaレコーズよりリリース、吉田のバンド立方体・零のドラマーを中心に、ギター/ギター/チューバという変則ラインナップで結成されたバンドによる21年1stアルバム。いやはやこれは強烈!まるでクリムゾンが『RED』のテンションそのままにジャズへと傾倒したかのような、嵐のように畳みかけるヘヴィ・ジャズ・ロックに一曲目より度肝を抜かれます。凄まじい手数で変拍子まみれのリズムをたたき出すドラムに食らいつくように、フリップとジョン・マクラフリンが共演してるかのような緊張感みなぎるプレイで牙をむくツイン・ギター。ゴリゴリと硬質に弾き倒すマハヴィシュヌ時代のマクラフリンっぽいプレイと、ロングトーンを多用した神経質かつどこか気品もあるフリップっぽいプレイの2本のギターの絡みが最高にカッコいいです。ユニークなのがチューバの存在で、ベースの役割を担いながらも、時に優雅かつ奔放に浮遊するメロディアスな表情もあって、硬派なアンサンブルに柔らかなタッチを添えています。マハヴィシュヌ・オーケストラや『RED』あたりのクリムゾンがお好きなら、このテクニカルな重量級サウンドは絶対痺れます。オススメ!

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