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COLOSSEUMファンに聴いて欲しい、ブルージーないぶし銀ジャズ・ロック選

スタッフ佐藤です。

SOFT MACHINEと並び、英国ジャズ・ロックの源流としてリスペクトされる名グループと言えばCOLOSSEUMですよね。

リーダーの鉄人ドラマーJon Hisemanら60年代前半より英国のジャズ/R&Bシーンで腕を磨いてきた猛者が、満を持してロック・シーンへと殴り込んだそのサウンドは、硬質さと熱いグルーヴ、そしてブルージーな哀愁味がせめぎ合う途轍もなくカッコいいものです。

今回は、そんなCOLOSSEUMに魅せられた方に聴いてみて欲しい、ブルージーかつジャジーないぶし銀ロック・アルバムを探求いたします!

まずは英ジャズ・ロックの金字塔と言うべきこちらからスタート!

COLOSSEUM/VALENTYNE SUITE

R&Bを出発点に、ブルース・ブームを通過し、ジャズもクラシックも飲み込んだ高度なハイブリッド=プログレッシヴ・ロックへと行き着いた孤高の一枚。

クリムゾン1stと並んで60年代英ロックの最終到達点と言える傑作ですね。

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ジョン・ハイズマンに比肩する英国の鉄人ドラマーと言えばこの方!

AYNSLEY DUNBAR/BLUE WHALE

彼のリーダー作の中でもジャズ・ロック要素が最も強いのがこの作品。

一打一打の武骨な重量感と手数多いジャジーなスタイルを兼ね備えた職人的ドラミングがやっぱり素晴らしいなぁ。

盟友トミー・アイアーによるキレのあるオルガン・ワーク、ポール・ウィリアムスの相変わらずアクの強いヴォーカルも堪らない!

ザッパの「WILLIE THE PIMP」をいぶし銀カバーした2曲目も聴き所です!

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最初期ジェスロ・タルを牽引したこのギタリストも、ブルージーかつジャジーなバンドを結成し活躍しました。

BLODWYN PIG/GETTING TO THIS

ジェスロ・タルをデビュー作のみで辞めたギタリスト、ミック・エイブラハムズがブルース/ジャズ・ロック志向をより追求するため結成したグループ。

骨太ブルージーな演奏に、エネルギッシュなブラスやツバ飛びまくりのフルートが迫力満点に絡みつくサウンドが最高!

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AFFINITYでの魅力とは一味異なるこの名ソロもブルージー&ジャジーな名品としてオススメ~。

リンダ・ホイル/ピーセズ・オブ・ミー

アフィニティーのヴォーカリストによる71年1stなんですが、アフィニティーでのクールでジャジーな魅力もありつつ、本場顔負けのブルース・ナンバーから切々とした歌唱が胸を打つバラードまで、どれをとっても素晴らしい名品なんです。

NUCLEUSの面々による演奏もさすがの隙の無さ。

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最後は北欧はフィンランドより、COLOSSEUMらからの影響が色濃いこの名バンドをチョイス♪

TASAVALLAN PRESIDENTTI/II

COLOSSEUM、TRAFFIC、PROCOL HARUMなどからの影響を見事に咀嚼しアウトプットしたフィンランド・ロック屈指の名バンドが彼らです。

それにしてもこの1曲目、間違いなく北欧ジャズ・ロック屈指の名曲だろうな…。

天才ギタリストJukka Tolonenによる、サイケとブルースとジャズを絶妙に配合したスリリングなギターワークがカッコよすぎ!

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いかがだったでしょうか。
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  • COLOSSEUM / VALENTYNE SUITE

    69年発表、英ジャズ・ロックのみならず、レイト60s英国ロックとしても屈指の傑作!

    Jon Hisemanを中心に結成されDave Greensladeらを擁したイギリスのジャズ・ロックグループの69年2nd。VERTIGOレーベルの第1作という位置付けの本作は、ブルース・ロックへの傾倒が顕著であったデビュー作から音楽的な引き出しが格段に増した名盤であり、ブリティッシュ・ロック然としたハードなロック・アンサンブルからジャジーな表情、クラシカル・ロック的なアプローチまで、テクニカルなインタープレイを交えながら拡散しつつ融合する素晴らしいものです。中でも彼らを代表する名曲となった表題曲「ヴァレンタイン組曲」は圧巻の出来であり、ブリティッシュ・ジャズ・ロック最高峰の1枚と言えるでしょう。

  • TASAVALLAN PRESIDENTTI / II(TASAVALLAN PRESIDENTTI)

    名ギタリストJukka Tolonen在籍、WIGWAMと並ぶフィンランド・プログレの代表的バンド、71年作2nd

    北欧を代表するギタリストJUKKA TOLONENを中心に結成されたフィンランドのジャズ・ロック・グループ。71年リリースの2ndアルバム。終始エネルギッシュに駆け抜ける一曲目から名曲!小気味よいパーカッションを絡めたリズムと賑やかにかき鳴らすアコギ、テンションMAXで吹き鳴らすサックスらがひた走るイタリアン・ロックにも通じる祝祭感に満ちたアンサンブルに、JUKKA TOLONENのサイケとブルースを折衷した奔放なフレージングのギターワークが乗るこのスリリングさと言ったらありません。他の曲では、フルートの響きが北欧の神秘的な森をイメージさせるトラッド・ロックや、芳醇な鳴りのオルガンとブルージーな深みを帯びたギターのコンビが堪らないTRAFFICタイプのブルース・ロックなど多彩に聴かせます。ソロ・ミュージシャンとしても成功するJUKKA TOLONENの才覚が炸裂している名盤です。

  • AYNSLEY DUNBAR / BLUE WHALE

    後にザッパ・バンド、ジャーニー他多数のバンドで腕を振う実力派ドラマー、71年作。

    リヴァプール出身、BLUESBREAKERS、ZAPPA BAND、JOURNEY、JEFFERSON STARSHIPなど名だたるグループを渡り歩いた名ドラマー、彼が70年に結成し数か月間活動したバンドBLUE WHALE名義でリリースされた71年作。ヴォーカルはJUICY LUCYのPaul Williams、キーボードはRETALIATION時代からの盟友Tommy Eyreです。そのサウンドは『VALENTYNE SUITE』あたりまでのCOLOSSEUMを彷彿させるブルージーな哀愁をたっぷり湛えた激渋ジャズ・ロック。一打一打の武骨な重量感と手数多いジャジーなスタイルを兼ね備えた職人的ドラミングに乗って、キレのあるオルガンとギターがスリリングなインプロヴィゼーションを繰り広げるアンサンブル。そこにJUICY LUCYでも印象的だった雄々しくアクのあるヴォーカルがブルージーに歌い込むサウンドは、派手さは皆無ながら迫力は満点。注目はやはり、ザッパの『HOT RATS』収録ナンバー「WILLIE THE PIMP」のカバーでしょう。生来のダミ声を生かしてビーフハートそっくりに歌うPaul Williamsと野太いフルートが濃密に絡むグッとテンポを落としたテーマ部、そして痺れるほどカッコいいタイトなドラミングの上でギター、オルガン、ブラスが丁々発止で掛け合うインプロ・パートで構成された、いぶし銀なカバーが楽しめます。本作制作の数か月後に渡米しザッパ・バンドに加入する事を考えても大変興味深い一曲です。上述のとおりCOLOSSEUMファンには是非聴いて欲しい作品!

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