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【連載再開】「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ 60年目のユ・ウ・ウ・ツ篇」 第三十五回 キル・ビル/ビル・ブル 極私的「60歳からのプログレッシヴ・ロック」論  文・市川哲史

第三十五回 キル・ビル/ビル・ブル 
           極私的「60歳からのプログレッシヴ・ロック」論

連載再開です。

どうしても原稿を書く気になれなかったこの7ヶ月間、ようやくいま振り返ると、寿命をまっとうすることに興味を失っていたように思う。ふと気づけば〈余生イップス〉。

お恥ずかしい。

幸い、未だ新型コロナに感染してはいない。しかし齢85歳の家族を抱えている以上、私が感染するわけにはいかない。だから昨年1月末の、拙著『いとしの21馬鹿たち:どうしてプログレを好きになってしまったんだろう第二番』用の取材を最後に、東京には一歩たりとも足を踏み入れていない。東京基地は引き払うことにした。

一方、神戸に毎週末通う「大学講義」という名のトークライヴは、前期はオンライン授業で自宅発信。後期は対面授業のため、コロナ以前同様に出動した。とはいえ突然のオンラインだっただけに、授業の準備のために前期も非常事態宣言下の兵庫県に、当時は非コロナ地域だった岡山県からわざわざ、覚悟の移動を繰り返したのだ。

当然、移動するのも公共交通機関は極力避けて車を運転――41年前に「♪車の中がいちばん安全/ロックもしてるし/生き延びるために絶対出ない」とモノローぐってたパタリロ、もといゲイリー・ニューマンが懐かしい(←もはや死語累々)。

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だから18ヶ月もの間、外食はおろか一滴も外で呑んでいない。美容院も密な空間だから足が遠のき、ある日女子学生から「先生、ジョンソン英首相みたいーっ」と面白がられるに至る。おいおい。彼は金髪だが私は単なる白髪だよくそ。そして、仕事は打ち合わせも連絡も近況報告もいつしかメールだけとなり、直接会話する対象が片手で余るようになった。

なので起きている間はずっと独り言、の日常。

それでも最初はまだ、余裕をかましてはいた。さっきの『第二番』が4月末に発売されると、『どうグレ』や『プログレ箱男』などの関連バックカタログも再び売れ始め、年末年始やお盆同様の〈巣ごもり生活は本が売れる〉需要を予感させたし。ところが相次いで在庫切れを起こしたのに補充されず、待てど暮らせど欠品のまま。おいおいせっかくのビジネスチャンスを棒に振るのかこら。

ところが版元情報に拠ると、本国の尼損による「世界各国の倉庫のエンタメ関連商品を撤去し、生活必需品を大量ストックするように」的な強い指導が、世界各国の尼損倉庫に行き届いたらしいのだ。まあ阪神大震災のときも東日本大震災のときも、とっくに気づいてはいたよ。

我々の仕事が不要不急だってことは。


気がつけばこのコロナ禍のさなか、私は還暦になっていた。言うまでもなく音楽評論家は自営業で会社員ではないので、60歳になったからといえ「定年退職」や「再雇用」とは無縁だ。つまり極めて無自覚なままで、還暦。

そもそも幼年期にロックと出遭っちゃって以来、ずーっとモラトリアム人生を歩んできた。しかも洋楽村の住人だったはずが、社会人生活とバンド・ブームが同時進行してしまったがために、メディアとしてのみならず日本のロックおよびJ-POPの〈当事者〉として時代にどっぷり浸かってたら、20世紀最後の十五年間は光速で過ぎた。

特に90年代はCD販売枚数が史上最高記録を毎年毎年更新し続け、1997年にはシングルが1億6800万枚、翌1998年にはアルバムが3億300万枚という未だ最長不倒距離のピークを迎えた、まさにCDバブルの黄金時代。アーティストもレーベルも事務所もメディアも、とにかく音楽業界にかかわる全ての者が己れの欲望を全開にして〈幸せな勘違い〉を謳歌した時代でもある。巷はバブル崩壊後の大不況だったというのに。

でもその好景気のおかげで、ありとあらゆる洋楽アルバムの初CD化を実現できたし、フリップが【Wトリオ】クリムゾンを始動するまでの紆余曲折ドキュメントも、愛憎劇の末に誕生してしまった喜劇【8人イエス】の顛末も、もはや笑えない【ウォーターズvsギルモア】観戦記も、徹底取材できたと思っている。

洋邦問わず大抵のミュージシャンに直接話を訊くことができた、幸福な時代だったはずだ。


だから、己れのモラトリアム人生が世間から正当化されたと勘違いしてしまったフシがある。

「思春期来の趣味を〈生涯の仕事〉にできて、なんと幸せ者なんだろう」と。

そういえば30歳を目前に控えたある日、鈴木慶一さんと高橋幸宏さんの〈モラトリアムの権化〉お二人から、「市川くん、30歳を迎える瞬間は絶対に憶えておいたほうがいいよ」と異口同音にアドバイスされた憶えがある。♪Don’t trust anyone over thirty(30歳以上の大人を信じるな)なんて唄ってた慶一さんだけに、説得力があった。無論、私はその瞬間をまったく想い出せないし、慶一さんと幸宏さんも当時既に「実は忘れちゃったよ」とほくそ笑んでいたけれど。

新世紀を迎えて以降の、未曾有の音楽大不況についてはいまさら説明の必要はないだろう。それでもこうして売文業を続けていられるんだから、それでいいと思っていた。


しかしコロナ禍で日常の世界が一年半もフリーズしたら、モラトリアム生活でずっと〈止まったまんま〉の50年分の時間が、一気に再生されてしまったのである。これは精神的によろしくない。単に肉体が老化するだけの玉手箱のほうが、全然マシだ。

さすがに玉手箱的なフィジカルの老化には、とっくの昔に気づいてたよ。20年前に夜の電車で、車窓に映るただのおっさんを初めて自分と認識したときの衝撃。柱の角に足の指をぶつけても、「あ、1~2秒後にはあのすごい痛みが襲ってくるな」と考えられるタイムラクが、いつの間にか生じている驚き。トムとジェリーか俺は。

しかし今回の「気づき」は、もっと深刻なのである。

上手く言葉で言い表せないがーー虚無感が膨れ上がるだけの毎日。なんかもう、止まらなくなったのだ。いろいろ。


さっきの話じゃないが、旧知の某洋楽レーベルの辣腕ディレクターや某音楽出版社の敏腕編集者が、60歳を一秒でも過ぎた瞬間から定年再雇用扱いとなり、これまで以上に優秀な仕事をこなしてるのに給料大幅減という不条理。自営業に定年は無縁とはいえ、私も〈自分の賞味期限〉を突きつけられた気になった。

大学では、音楽や雑誌編集以外に文章講座も開いている。たとえば、〈聞く/聴く/訊く〉とか〈歌う/唄う/謳う/謡う/詠う〉とか〈会う/逢う/合う/遭う/遇う〉とか、自分のルールで使い分けるだけで文章のオリジナリティーを演出できる、みたいな。要は、私が長年の売文生活で培ってきたコツを伝授してるだけの話ではある。ところが授業後、いまどきの学生からこう言われた。

「いちいちわざわざ漢字を選ぶ意味がわかんない」。
 わははは。42年間を一瞬で全否定されてしまったよ。

そうかと思えば30年以上も経つと、かつてモラトリアム特有の熱病を武器に共闘していたバンドマンたちの、息子が芥川賞を獲ったり娘が朝ドラの主人公を演じたりしてるのだから、正直とても複雑な気持ちになる。物心つかない頃に別れたまんまの子供らが、それこそ自分の与り知らぬところで親より「立派」に成長しちゃてるとは、こんなに居心地悪いことってあるだろうか。私も似たような境遇なので、最近連絡してなくてもなんとなく想像できて、嘆息をつくしかない。


ある朝突然、左耳の聴力が深い深い海の底からかすかに聴こえる程度に落ち込んだ。翌日には強力な耳鳴りが新たに出現して以降、絨毯爆撃が毎日続く羽目になる。とりあえずいろいろ聴いてみたが、ドンシャリがきつい80年代以降顕著な音圧や、シンバル&ハイハットの金物系が特に厳しい。

ちなみにそんな高音域がポンコツな耳にも、ギャヴィン・ハリスンの〈ほぼ金属音〉は耳鳴りを突き抜けてキンキン聴こえるから、異常だ。ドリーム・シアターやポーキュパイン・ツリー以降の【新型プログレ】の音色は、やっぱすべからくメタリックなのね。

などと感心してる場合か私は。

一応、商売道具だし偏頭痛も誘発され始めたから、やむなく病院に出向く。

一般的に耳鳴りや難聴の原因は、複雑多岐すぎて未だ解明されてないはずだ。私の父親は50代で耳鳴りに襲われると、生来の神経質が災いしてメニエル病を発症。そんな身の上を悲観するうちに、「21馬鹿」の底なし沼に沈んでしまった。

父子だものこれは他人事じゃ済ませられない。

初診時、神戸の病院は緊急事態宣言下で、密閉された空間が必須の聴力検査は実施されず。結局、昨年秋の宣言解除をもって何度検査してもやはり原因は特定されないし、症状はいっこうに好転しなかった。たぶん、国産ロック最前線にいた20代から30代前半に、現場で巨大PAの爆音轟音を耳に浴び続けた文字通りの〈金属疲労〉だと思う。

しかし主治医は主治医で、生来の狭い気管による若い頃からの睡眠時無呼吸症候群を元凶に決定。寝ている間に呼吸が止まることで心臓の負担が延々と蓄積し続け、将来的に時限爆弾のごとく脳や心臓に障害をもたらすらしい。その予兆として難聴が起きている可能性は高いーーってそんなぁ。

どうも英国ジャズ・ロック好きらしい、私の素性を察した『Dr.スランプ』ドクター・マシリト似のその主治医は、人間の身体をひとつの打楽器に喩えて「どこかに異常があるから変な音が鳴るんですよ」と補足説明する。なんだその「あ、いま俺ちょっと上手いこと言った」的なドヤ顔は。

以来、半年以上ずーっと、CPAP(シーパップ)を毎晩装着して寝るのを義務づけられている。要は、「鼻に装着されたマスクから空気を送り込むことによって、ある一定の圧力を気道にかけて拡げる」理屈だ。しかしこれがなかなかしんどい。睡眠中無意識に口呼吸をする度に、問答無用で鼻から空気が注入されるのだから、苦しくて目が覚めてしまう。どうも見た目が『恐怖の頭脳改革』の原画と化してるらしい自分の寝姿は、ちょっと俯瞰で見てみたい気はするけど。

結局、来年5月まで頭脳改革を継続して再検査。もしも症状に改善の兆しが見えなければ、〈鼓膜の向こう側〉を針で空けた孔(!)から内視鏡で仔細に覗いた上で、中耳のリ・メイク/リ・モデル手術という究極の外科的選択肢もあるらしい。中世の拷問だろそれ。

うーん。


さらには母親に下顎頭がんが見つかったのが、昨年秋。もう各種検査検査の洪水で、週2ペースで実家の八つ墓村から大学病院まで片道2時間近く車を早朝走らせてたら、ボーナストラックで直腸S状部がんまで追加収録されていた。あらら。

結果的に12月と3月の手術は無事成功したものの、居心地悪い半年間だった。だって85歳が矢継ぎ早に2回も全身麻酔するわけだし、転移の有無やら後遺症やらもあるのだから、心配するのは当たり前。それはしかたのない話だ。

それよりも私の心が折れたのは、新型コロナ感染防止のために入院患者本人との接触および面会が一切禁止だったこと。洗濯物の受け渡しも差し入れも、看護師に託すだけ。なんという孤独。ただでさえ身体が衰弱してるのに、どれだけ不安を抱えて独り病室で過ごしたのだろうか。

たぶん未来永劫パンデミック禍はなくならないからこの先、私が入院したとしても、ひとりぼっちの時間をずーっと、賽の河原で石のように積み上げ続けるしかないのである。

想像するだけで心が空っぽになった。


コロナ禍のさなかに還暦を迎えたら、すべてが無為に変容した。

たぶん長生きはしないけれど、最後の瞬間までずっと砂を食むような日々を過ごすのかと思ったら、暮らしていくことに対する集中力も執着心も、すっかり失せてしまったのだ。だから御指名された売文原稿は書けても、たとえばこの連載のような〈自分が書きたいことを好きに書く〉ことなんて、とてもとても。

まさに“空気吸うだけ”の人生――ってこの楽曲、知ってますか。

ふと気づく。こんなお先真っ暗でどうにもならない閉塞感と諦観は、本来なら〈混乱こそ我が墓碑銘〉で〈風に語りて〉で〈スターレス・アンド・バイブル・ブラック〉で〈月の裏側〉で〈あなたがここにいてほしい〉はずである。私はメメント・モリ系ではないけれど20世紀末、ほぼ21馬鹿となって自分の雑誌も会社も家族もすべて棄て失踪した前科があるだけに、今回再び「壊れ」たとしても全然、不思議じゃないのだ。

ところが、これだけ圧倒的な無力感と無常感に苛まれたというのに、23年前のような自爆衝動はいっこうに起きない。兆候すら見えない。その理由はきわめて明快で、単に私が歳をとったからである。

ふ。

というか、絶望するにも自己否定するにも現実逃避するにも21馬鹿になるにも実は膨大な熱量が必要で、その強烈な「負」のエネルギーは哀しいかな歳を重ねるにつれ、やがて失われていく。つまり〈若くない〉私には、かつてのように絶望するだけの肉体的余裕がないから、前のめりになれないわけだ。もはや。にしても体力と気力が充実していないと絶望できないなんて、笑えない話だと思う。哀しみの絶望免許自主返納。

思えば、史上最凶の絶望アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』を世に出した1969年、ピート・シンフィールドは26歳でイアン・マクドナルド&ロバート・フリップはまだ23歳。ロジャー・ウォーターズは30歳で『狂気』を完成させていたではないか。

やっぱ爆発的にネガティヴな表現衝動は、若くて健全な肉体にのみ宿るのだ。あの絶望的な閉塞感から解放されて安堵する一方で、そんな我が身がなぜか哀しかったりもするけれど。だから、皆年老いてしまったアーティストが集合離散を繰り返す〈定年プログレ〉もしくは〈同窓会プログレ〉と変質したのも当然だし、それはそれでいいのだと思う。

ふ。

となると、生かさず殺さずの生殺しで、私をどんよりさせ続ける鬱屈たちの正体は一体、何なのか。ずーっと考えててようやく、思い当たった。


【あることが気になって、くよくよすること】あるいは、【物事を気に留めて、くよくよする様子】。

なるほど。これか。〈屈託〉だよ〈屈託〉。若い頃はまったく無縁だったのに、こっちのアドレナリン分泌の年齢的減少を見透かしたかのように、あれやこれやと屈託はいつのまにか増殖していた。

還暦を迎え既に人生の3/4を消費した者に、もはや上昇欲などあるはずもない。だから人生の〈終点〉は意識しても、それを〈死〉として見据えているわけではない。すると絶望するほどの自己否定にまで、いまさら行き着きはしないのだ。つまり、ただただ気に病んで、ただただくよくよして、そしてただただどんよりするのみ。

これはこれでしんどい。意外に。それでも半年超の精神的停滞を経て、なんとなく見えてきたものがある。やっと。ようやく。


ほぼ半年にわたり大学病院との往復を繰り返した車中のBGMは、面倒くさいので普段さほど聴き込んでいないCD群だった。やがて、特定の一枚を何度も何度もリピートで聴き続けるようになる。1997年にリリースされた初期イエスBBC音源集『Something‘s Coming : The BBC Recordings 1969-1970』2CDだ。

1969年1月7日・2月23日・6月14日・8月10日・1月25日放送分のBBCセッションと、1970年3月15日分のBBCライヴに、録音日および放送日は不明だが1969年9月の初欧州ツアー時に収録された独と仏の各番組出演音源から成る、ハウ加入以前の「まあ聴かなくても大勢に影響はない」ライヴ・アルバムーーおいおい。

なにせピーター・バンクスの【自分がいたころのイエスがいかに素晴らしかったか後世に遺すぜ】的監修の怨念盤だから、ヘタウマを突き詰めた〈どおだ真似できんだろ〉ギターに重きを置くのは、しかたがない。それが業というものだ。しかしこのアルバムの特性として、選曲的にも音響的にもバンクスが自分のギターを推し出せば推し出すほど、それ以上に〈怒濤の超攻撃的リズム隊〉クリス・スクワイア21歳&ビル・ブルフォード20歳の無双っぷりが、際立ってしまうのだから皮肉な話である。

尋常じゃない轟音でデヴィッド・クロスをバンドから追い出したばかりか、あのフリップ師匠の精神を削りまくった『暗黒の世界』『レッド』期のジョン・ウェットン&ブルフォードのおなじみ極悪同盟は、もちろんすごかった。しかし、まだ『ファースト・アルバム』『時間と言葉』をリリースしただけの、クラシックでもジャズでもサイケでもない〈正体未定〉のアート・ロック・バンドながら、これだけ自己主張の激しい爆音とおそろしく雄弁な音数を一方的に吐き出し続ける二人の若造には、まじで目を見張る。

上手いからって、そこまで遠慮なく弾くかね叩くかね。

特にビルブル。高度な技術に裏打ちされた豪快なパワー・ドラム仕様が、やたら新鮮なのだ。中でも、CD1➈の“チャンスも経験もいらない”は何度聴いても全く飽きない。

そもそも『時間と言葉』収録のスタジオ・ヴァージョンが、オーケストラに曲間でチャールトン・ヘストン&グレゴリー・ペック主演の名作西部劇『大いなる西部』のテーマ曲を演奏させるアイディアが見事に企画倒れでつまんなかっただけに、このライヴ・ヴァージョンの恰好よさはノーマークだった。

現行の『時間と言葉』拡張盤のボートラとして聴ける、初期の西独盤にのみ収録の〈オケ控え目ドラムス大音量〉ヴァージョンの同曲“オリジナル・ミックス”に、近いっちゃ近い。この豪快でスリリングなアンサンブルがBPM1.5倍増なのだから、そりゃ躍動する。

これだけ秀逸にもかかわらずこの楽曲のライヴ・ヴァージョンが聴けるのは、本編集盤のみ。元祖アンソロジー箱『イエスイヤーズ』にもライヴ音源発掘箱『ライヴ・イヤーズ』にも、ましてや最近国内外問わず横行している〈FM音源と謳えばブートレグだって公式盤〉的な発掘ライヴ盤の類にも収録されていないだけに、もったいない。そもそもがリッチー・ヘヴンスのカヴァー曲だから、扱いがぞんざいなのかもしれないが。

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とはいえ、これだけは確信をもって断言できる。


この楽曲で屈託なく叩きまくる〈二十歳のビルブル〉は、問答無用で恰好いい。

ビルブルと私の相性は、悪い。とにかく何を訊いても悪態突いて突いて突いて、あげく吐き捨てられた記憶しかない。のちに自伝を読んだら「極度のメディア不審」「インタヴュー不要論者」だったそうだが、単に性格が面倒くさいだけだと思う。

とはいえ、40代に突入した1990年代前半の彼は明らかに、悪意に満ち溢れていた。

つい魔が差して参加しちゃったABWHで、そこそこの音楽的充実感と商業的成功に恵まれたのも束の間、【まさかの8人イエス】に巻き込まれ。それでも高額臨時収入と割り切り腹を括ったのに、世界ツアー直前に【仲間外れ】の危機。それでもジョン・アンダーソンの強権発動で無事、【お仕事】ゲット。それでも【90年代クリムゾン始動】にいくら待っても誘われず、よりにもよって格下のジェリー・マロッタや名前も知らない若手(←たぶんパット・マステロット)の名が挙がる事態に、悲観。それでも【Wトリオ・クリムゾン】に加入した途端、フリップにもバンドにも私にも悪態つきまくったあげく、飛ぶ鳥跡を濁したのだった。

要はこのひと、【修行クリムゾン】解散以降ずーっと不機嫌なだけだったと思う。

ビルブル 1968年当時の英国は、ジミヘンやジャニスやエマーソン、イエスにクリムゾンと、ジャズ・ドラマーよりロック・ドラマーやってた方がずっと刺激があって面白かったよ。だけどクリムゾンが1984年に解散した瞬間に、ロックというフィールドの中で僕が好きにドラムを叩ける時代も終わってしまったわけだ。

市川  あ、わかるような気がします。

ビルブル 音楽産業はやたら偏狭になり、ロックは退屈になり、ロックバンドひとつやるにしてもお金が山ほど必
要になった。ドラマーは誰もが同じリズムを叩くだけか、マシーンを使うだけになってしまった、そういう環境の中で僕にやれることなんて何も失くなってしまったのさ。それでいま若手が活発な、ジャズをやることにしたんだよ。ふ。

市川 非常にあなたらしいというか、とても職人らしい展開ですけど、なぜそこまでロックに絶望していながら8人イエスに参加してるんですかね。イエスとアースワークスじゃ、<現実>と<理想>以上に乖離してませんか。

ビルブル 役者稼業と一緒だよ(鼻笑)。ハリウッドで超有名俳優として映画出演する一方で、英国に戻ってはシェイクスピア物を舞台で演るのと同じさ。後者は稼ぎにもならないけど、本当の演技をして自分の技の極みまで演技することができるだろ。でもハリウッド映画だって、シェイクスピア物演ってる間の諸経費を全部賄ってくれるだけのイイ金になるから、好きだ。持ちつ持たれつさ。そういう理由で、僕はイエスにいたいね。

市川 わ。要はイエスには音楽的魅力を何も感じない、と。

ビルブル 音楽的な意味じゃ、もはや僕には何も提供できないってことだよ。しかもあのイエスは、レコード会社に内政干渉されてるなんてレベルじゃ済まされないのさ。おまけに8人もいて――僕は一介のドラマーに過ぎないわけだから、皆の指図が来るまで僕は黙って座っていよう、そう心がけてます(勝誇笑)。

市川 だははは。

ビルブル 出演者多数の豪華ラインナップ超大作映画なわけだよ。そしてそういう映画では、ドラマーが脚本書くなんてまずあり得ないことなんだなこれが(悪魔笑)。

市川 じゃあイエスの音楽性に、いまのあなたが共感できる部分はあるんですかね。

ビルブル 特にやりたいことじゃないよね(苦笑)。でもアレはアレで魅力はあるのさ。しかも一時的なバンドでしかないんだからさ――どうしても見返りの方が欠点より勝ってしまうわけだ。それだけのことだな(不遜笑)。

市川 (中略)それであなたの自尊心は暴発しないんですか。

ビルブル 自尊心! そんなもの感じている暇なんかないさ。こっちはサバイバルできるかどうかなんだ。このレコード業界で、クリエイティヴなドラマーであり続けることがどれだけ困難か、全くきみにはわかってないな。現在流通するレコードの99%のドラムは単調で退屈なだけ、人間でもマシーンでも叩けるさ。その残りの1%だけがクリエイティヴなんだよ。だから僕は、とにかくまずこの業界で食ってくことから考えなきゃならないわけだ。自尊心? そんなもの駄目だ(失笑)。僕のエゴがどうこうなんて、取るに足らない問題なのさ。ふん。

市川 あのー、開き直ってませんか。

ビルブル ……あのさ、音楽業界で真剣に生き続けたいとなると、それなりに柔軟性というものも要求されるわけでね。頑固な大樹になっても、突風になぎ倒されるだけなんだ。でもある程度柔軟にやりすごせれば、自分がやりたいことやるのも不可能ではない。それがアースワークスなんだよ。しかしこれをやるには、それなりの技術と努力が要求される。しかもジャズでヴォーカルもいないから、レコード会社は興味を持ってくれない。となると、他の場面でそれなりの柔軟性を余儀なくされるよね? そういった術を見つけられたおかげで、僕は20年経った現在もこうして活動を続けてこられたわけだ。


8人イエスからも再始動クリムゾンからも無視されてた時期だからついムキになって喋ったのだろうが、あの〈服を着た尊大な自尊心〉でもこれだけの屈託を抱え込んだら、そりゃ鬱屈するわ。しかも人知れず。

それでも20世紀の終焉と同時にクリムゾンと袂を分かち、ジャズに完全移行したビルブルは一転「無理をせず」、商業的成功にはさほど恵まれなくても気にせず動じず活動しているように映ったが、2008年突然の引退宣言の際の発言群を読むと、それでも屈託からは実は逃れられてなかったらしい。

ビルブル さまざまな揉め事や心配事、そして「最高のプレイをできないのではないか」という不安――そのすべてが「もう公の場でパフォーマンスすることはない」と口にしただけで、消えた。

ふーん。そういうことなんだな。

翌2009年秋ロンドンで開催されたクリムゾンのデビュー40周年記念ミーティングに、フリップ+ウェットン+クロス+メルコリ+ピート・シンフィールド+マイケル・ジャイルズ共々姿を見せたビルブルから、憑きものがあっけなく落ちていたのも納得だ。

その後のビルブルは、自ら主宰する《サマーフォールド》《ウィンターフォールド》のWインディーズ・レーベルで過去の作品群をリイシュー&体系化しつつ、「高等的社会におけるクリエイティヴ・アーティストの役割」をテーマに大学で講義するうちに、2011年にサリー大学大学院のアーツ&ヒューマン・サイエンス学部に入学したあげく、2017年には博士号を取得したらしい。

わははは。我々の知らない間に、嘘みたいな老後を過ごしてましたこの男。

そして私はいつの間にか、この男のように屈託たちとなんとか齟齬なく付き合っていきたいと思うようになっている。ただただおめでたかったかつての自分を想い出して、やりすごすのだ。受け流すのだ。死んだふりをするのだ。

【ウィズ・コロナ】なんて根拠のない与太話より【ウィズ・屈託】の方が、還暦の私にはよっぽど深刻で大切な生き方だと思わないか。

なんて納得したらやはり、二十歳のビルブルが痛快に叩きまくった“チャンスも経験もいらない”は恰好よすぎるし、あのダイナミズムこそ、残りの1/4人生を屈託たちと共生していくしかない私の拠りどころにするしかないようだ。

悔しいけど。


にしてもこうなってくると、屈託ないのも天賦の才能かもしれない。たとえば阪神タイガース絶好調に湧く関西メディアに、「屈託」の二文字は存在しない。朝日放送は2位の巨人に8ゲーム差つけた6月20日、早くもTV特番『#あかん阪神優勝してまう』を堂々オンエア。一方スポーツ各紙は、自慢のルーキー・佐藤輝明が縁もゆかりもない米国の大谷翔平と同日に本塁打を打つ度に、〈〇度目のSA砲アベック弾〉と勝手に謳うのだ。

ちなみに前者はオンエアした途端に10日間強で1.5ゲーム差に追い上げられ、ネットでは戦犯扱いに。また、大谷が超人的にMLB一打ちまくると誰も口にしなくなった後者も含め、なかなかの大惨事なのにもうすっかり忘れ去られている。

この〈屈託のかけらもない世界〉はまったく参考にならんと思う。


となると、いま地球上でいちばん屈託ない余生を過ごしている人類は、ロバート・フリップのはずだ。例の夫婦漫才動画シリーズで、おそらくこれまで聴いたことすらないだろう“エレヴェイター・ラヴ”や“バラクーダー”や“パラノイド”や“アイ・オブ・ザ・タイガー”などを弾いただけでは飽き足らず、とうとう公開モヒカン刈りまでしちゃったのだから、屈託ないにもほどがある。そして、そんな75歳後期高齢者を厄介な屈託包囲網から防衛しているのは言うまでもなく、〈時空を超えた能天気女子〉トーヤの存在に他ならない。

初めてフリップを羨ましいと思った。

とはいえ年末の来日公演も含め2年ぶりに再開されるクリムゾンのツアーのタイトルは、《MUSIC IS OUR FRIEND TOUR 2021》。げげ。

そこまで言えちゃいますか。

まさに、さよならCONFUSION WILL BE MY EPITAPH。


というわけで連載再開です。よろしくお願いいたします。

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第一回「ジョン・ウェットンはなぜ<いいひと>だったのか?」はコチラ!

第ニ回 「尼崎に<あしたのイエス>を見た、か? ~2017・4・21イエス・フィーチュアリング・ジョン・アンダーソン、トレヴァー・ラビン、リック・ウェイクマン(苦笑)@あましんアルカイックホールのライヴ評みたいなもの」はコチラ!

第三回「ロバート・フリップ卿の“英雄夢語り”」はコチラ!

第四回「第四回 これは我々が本当に望んだロジャー・ウォーターズなのか? -二つのピンク・フロイド、その後【前篇】-」はコチラ!

第五回「ギルモアくんとマンザネラちゃん -二つのピンク・フロイド、その後【後篇】ー」はコチラ!

第六回「お箸で食べるイタリアン・プログレ ―24年前に邂逅していた(らしい)バンコにごめんなさい」はコチラ!

第七回「誰も知らない〈1987年のロジャー・ウォーターズ〉 ーーこのときライヴ・アルバムをリリースしていればなぁぁぁ」はコチラ!

第八回「瓢箪からジャッコ -『ライヴ・イン・ウィーン』と『LIVE IN CHICAGO』から見えた〈キング・クリムゾンの新風景〉」はコチラ!

第九回「坂上忍になれなかったフィル・コリンズ。」はコチラ!

第十回「禊(みそぎ)のロバート・フリップ ーー噂の27枚組BOX『セイラーズ・テール 1970-1972』の正しい聴き方」はコチラ!

第十一回「ああロキシー・ミュージック(VIVA! ROXY MUSIC)前篇 --BOXを聴く前にブライアン・フェリーをおさらいしよう」 はコチラ!

第十二回 「ああロキシー・ミュージック(VIVA! ROXY MUSIC)後篇 --BOXを聴いて再認識する〈ポップ・アートとしてのロキシー・ミュージック〉」はコチラ!

第十三回 「今日もどこかでヒプノシス」はコチラ!

第十四回 「ピーター・バンクスはなぜ、再評価されないのか --〈星を旅する予言者〉の六回忌にあたって」はコチラ!

第十五回 「悪いひとじゃないんだけどねぇ……(遠い目)  ―― ビル・ブルフォードへのラブレターを『シームズ・ライク・ア・ライフタイム・アゴー 1977-1980』BOXに添えて」はコチラ!

第十六回 「グレッグ・レイク哀歌(エレジー)」はコチラ!

第十七回 「クリス・スクワイアとトレヴァー・ホーン -イエスの〈新作〉『FLY FROM HERE -RETURN TRIP』に想うこと- 前篇:スクワイアの巻」はコチラ!

第十八回 「クリス・スクワイアとトレヴァー・ホーン -イエスの〈新作〉『FLY FROM HERE-RETURN TRIP』に想うこと- 後篇:空を飛べたのはホーンの巻」はコチラ!

第十九回「どうしてジョン・ウェットンを好きになってしまったんだろう(三回忌カケレコスペシャルversion)」はコチラ!

第二十回「どうしてゴードン・ハスケルは不当評価されたのだろう ー前篇:幻の1995年インタヴュー発掘、ついでに8人クリムゾン来日公演評も。」はコチラ!

第二十一回「どうしてゴードン・ハスケルは不当評価されたのだろう -後篇:幻の1995年インタヴューを発掘したら、めぐる因果は糸車の〈酒の肴ロック〉」はコチラ!

第二十二回「鍵盤は気楽な稼業ときたもんだ--あるTKの一生、に50周年イエス来日公演評を添えて」はコチラ!

第二十三回「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう(by ビリー・シャーウッド)」はコチラ!

第二十四回「荒野の三詩人-誰かリチャード・パーマー=ジェイムズを知らないか-」はコチラ!

第二十五回「会議は踊る、プログレも踊る-リチャード・パーマー=ジェイムズを探して-」はコチラ!

第二十六回「我が心のキース・エマーソン & THE BEST ~1990年の追憶~」はコチラ!

第二十七回:「『ザ・リコンストラクション・オブ・ライト』は、キング・クリムゾンの立派な「新作」である。 プログレ「箱男」通信【KC『ヘヴン&アース』箱】号①」はコチラ!

第二十八回:「《The ProjeKcts》の大食いはいとおかし。 プログレ「箱男」通信【KC『ヘヴン&アース』箱】号②」はコチラ!

第二十九回:「ロバート・フリップの〈夢破れて山河あり〉物語 プログレ「箱男」通信【KC『ヘヴン&アース』箱】号➌」はコチラ!

第三十回:「封印された〈車道楽プログレ〉ー『レイター・イヤーズ 1987-2019』箱から漏れた、ピンク・フロイドVHS『道(MICHI)』」はコチラ!

第三十一回:「どうしてプロレスを好きになってしまったんだろう。へ?」はコチラ!

第三十二回:「LEVINは何しに日本へ? の巻」はコチラ!

第三十三回:「どうして日本人はキング・クリムゾンを唄いたがるのだろう -雑談三部作・完結編-」はコチラ!

第三十四回:「ど「どうしてプログレを好きになってしまったんだろう@カケハシ」 第三十四回 コロナの記憶:どうしてビル・リーフリンを忘れられないのだろう トーヤ&フリップ「夫婦善哉」への道」はコチラ!

YESの在庫

  • YES / HOUSE OF YES: LIVE FROM HOUSE OF BLUES (映像)

    99年作『LADDER』リリースに伴うツアーの映像を収録

  • YES / ORIGINAL ALBUM SERIES

    『GOING FOR THE ONE』〜『BIG GENERATOR』までの5タイトル収録

  • YES / WORD IS LIVE

    70年代を中心としたライヴ・パフォーマンス集

  • YES / YES YEARS (CD)

    48曲収録ベスト

    • AMCY280/1/2/3

      4枚組ボックス、ブックレット・帯・解説付仕様、定価9709+税

      盤質:傷あり

      状態:不良

      帯無

      解説無、帯無、ボックス・ブックレットついていません、トレーに黄ばみあり

  • YES / HOUSE OF YES: LIVE FROM HOUSE OF BLUES (CD)

    99年10月、ハウス・オブ・ブルースでのライヴ音源、00年リリース

  • YES / FLY FROM HERE

    新ヴォーカルにMYSTERYのベノワ・デイヴィッドを迎えた新生YES第一弾、11年作

  • YES / WONDEROUS STORIES: THE BEST OF

    11年編集ベスト

  • YES / HEAVEN AND EARTH

    デビュー45年目にリリースされた14年作、プロデュースは敏腕ロイ・トーマス・ベイカー!

  • YES / QUEST

    前作から7年ぶりとなった21年作!

  • YES / MIRROR TO THE SKY

    23年作23th!

  • YES / YES

    ジャズ/サイケ/フォークロック/ハードロックなどを自在に取り入れながら洗練されたアンサンブルで聴かせる驚異のデビュー・アルバム、69年発表!

  • YES / TIME AND A WORD

    格調高いオーケストラとYESサウンドが見事に融合した70年作2nd

  • YES / FRAGILE

    代表曲「ラウンドアバウト」「燃える朝焼け」を収録、リック・ウェイクマンが加入し黄金期メンバーが揃った71年作4th!

    その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの71年作4th。その内容は次作「危機」と並ぶ、プログレッシブ・ロック史に留まらず70年代ロック史に残る屈指の大名盤であり、STRAWBSからキーボーディストRick Wakemanが加入、文字通り黄金期を迎えた彼らがトップバンドへと一気に飛躍する様が鮮明に残されています。まだ「危機」のような大作主義こそないものの、「ラウンドアバウト」「燃える朝焼け」など彼らの代表曲を収録。また今作から、その驚異的なエンジニアリング技術で彼らの複雑な楽曲製作に貢献することとなるEddie Offord、そしてその後のYESのトレードマークとなる幻想的なジャケット/ロゴを手がけるRoger Deanが参加、名盤の評価をより一層高めることとなります。

  • YES / YES ALBUM

    スティーヴ・ハウが加入、多彩なギターワークと複雑な楽曲構築性の導入によりYESサウンドを確立した71年3rd!

    英国プログレを代表するグループ、71年3rd。John Anderson、Bill Bruford、Chris Squireに加えSteve Howeが加入。前作までのPOPさを残しつつクラシック要素が強まり、楽曲構成がより複雑且つドラマティックなものへと変化しています。大作こそ無いもののYESサウンドを確立させたアルバムです。クラシカルなものからフラメンコまで、多様なフレーズを自然に溶け込ませるSteve Howeのギターが圧巻。細かく正確に刻まれるBill Brufordのドラム、メロディアスに高音を響かせるChris Squireのベース、そして天使の歌声John Andersonを加えたアンサンブルは、瑞々しく表情豊かです。本作でバンドを去ることになるTONY KAYEによるハモンド・オルガンも、英国らしいダークな雰囲気を醸し出しており魅力的。『FRAGILE』、『CLOSE TO THE EDGE』に次ぐ人気を誇る代表作。

  • YES / CLOSE TO THE EDGE

    72年作5th、緊張感、幻想美、構築性、ダイナミズム、超絶技巧!これぞプログレと言うべき要素が詰まった超傑作!

    その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの72年作5th。その内容は前作「こわれもの」と並ぶ、プログレッシブ・ロック史に留まらず70年代ロック史に残る屈指の大名盤であり、20分近い表題曲をメインに据えたコンセプト・アルバムとなっています。Keith Emersonと人気を分かつRick Wakemanによる華麗なキーボード・オーケストレーション、カントリーからフラメンコまでを自在に操る個性派ギタリストSteve Howeの超絶プレイ、難解な哲学詞を伝えるハイトーン・ボーカリストJon Anderson、テクニカルでタイトなBill Brufordのドラム、そしてリッケンバッカーによる硬質なベースさばきを見せるChris Squire、今にも崩れそうな危ういバランスを保ちながら孤高の領域に踏み入れた、まさに「危機」の名に相応しい作品です。

  • YES / TALES FROM TOPOGRAPHIC OCEANS

    通算7作目、スタジオ・アルバムとしては6作目、壮大なスケールの大作4曲で構成された73年作

    その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの73年作。「こわれもの」「危機」で大きな成功を収めた彼らですが、本作は彼らが更なる高みを目指した1枚であり、Jon Andersonの宗教的なコンセプトをテーマに神秘的な雰囲気と独特の瞑想感、スペーシーな雰囲気で進行する良作です。全4曲から構成され、うち3曲は20分を超えると言う大作主義の極みのような作風は圧巻であり、Bill Brufordに代わりドラムにはAlan Whiteが初めて参加しているほか、Rick Wakemanは本作を最後に脱退。非常に複雑な構成から賛否両論のある1枚ですが、やはりその完成度に脱帽してしまう傑作です。

  • YES / YESSONGS

    72年アメリカ・ツアーを収録した圧巻のパフォーマンス、プログレッシヴ・ロック界を代表するライヴ・アルバム!

    その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの73年ライブ作。名盤「Close To The Edge」を生み出した彼らの自信が感じられる名ライブ作であり、その内容はある種、スタジオ盤以上にファンを虜にしているほどです。もはやおなじみとなったストラビンスキーの「火の鳥」でその幕を開け、「シべリアン・カートゥル」や「燃える朝焼け」「同志」「危機」と、「ラウンド・アバウト」と彼らの代表曲をたっぷりと収録。スタジオ作のクオリティーを完璧に再現するだけでなく、スタジオ作には無いドライブ感の詰まった超絶技巧、名演の数々は全ロックファン必聴です。

  • YES / RELAYER

    74年作、パトリック・モラーツが参加した唯一のオリジナル・アルバム、「こわれもの」「危機」と並ぶ代表作!

    その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの74年作7th。「こわれもの」「危機」で大きな成功を収めた彼らですが、前作「海洋地形学の物語」でキーボードのRick Wakemanが脱退、後任にはRefugeeの技巧派Patrick Morazが加入しています。その内容はPatrick Morazの参加によってラテン・ジャズ、そして即興色が加味され、超絶なインタープレイの応酬で畳み掛けるハイテンションな名盤であり、「サウンド・チェイサー」ではインドネシアのケチャも取り入れるなど、深化した彼らの音楽性が伺えます。もちろん彼ららしい構築的なアンサンブルも健在であり、大曲「錯乱の扉」の一糸乱れぬ変拍子の嵐など、バンドのポテンシャルの高さが伺えます。大きな成功を経て円熟期に入った彼らを象徴する1枚です。

  • YES / YESTERDAYS

    1stと2ndより選曲された75年リリースの編集アルバム

  • YES / GOING FOR THE ONE

    渾身の名曲「Awaken」収録の77年作8th、ジャケットはヒプノシスを初起用

    その構築的に練り上げられた楽曲と凄まじい演奏技術により、今なお多くのフォロワーを生み出しているイギリスのグループの77年作。前作「Relayer」でRick Wakemanに代わりテクニカルなプレイを見せたPatrick Morazが脱退しRick Wakemanが再加入した作品となっています。それに伴い、Patrick Morazの即興色やジャズ色が影響した前作に比べてRick Wakeman色がバンドに再び彩りを与え、シンフォニック然としたアプローチが復活。YESらしい個性が再び芽吹いた1枚と言えるでしょう。加えて、非常にポップな印象を与える作風へとサウンドが変化しており、Doger Deanの幻想的なアートワークからHipgnosisの現実的なアートワークへの移行が興味深い作品となっています。

  • YES / TORMATO

    コンパクトな楽曲の中にYESらしいドライヴ感とファンタジーが詰め込まれた78年作9th、良いアルバムですよ!

    パンク、ニュー・ウェイブ全盛期の中リリースされた78年9作目。大作主義は鳴りを潜め、10分以下の小曲で構成されているほか、音も時代を反映してそれまでよりもかなり煌びやかでポップなものになっています。とはいえ開放感のある瑞々しいメロディや、各楽器が緻密にメロディを奏でていくアンサンブルの構築性は流石のYESと言ったところ。多様な音色を駆使し、生き生きとフレーズを弾きまくるウェイクマンのキーボード。自由奔放かつ繊細さ溢れるハウのギター。地に足のついたスクワイアのベース、タイトかつ柔軟さのあるホワイトのドラム。そこへアンダーソンのヴォーカルが次から次へとメロディを紡ぎ出す、有無を言わせぬ怒涛のプログレッシヴ・ポップ・サウンドは彼らでなければ生み出し得ないものでしょう。「Release Release」など本作を象徴する1stや2ndに入っていそうなスピーディーでストレートなロック・ナンバーも魅力ですが、白眉は「On The Silent Wings of Freedom」。前作『Going For The One』で聴かせた天上を駆けるような夢想的なサウンドと、「ロック」の引き締まったビートが理想的に共存した名曲に仕上がっています。スタイルは変われどもYESらしさは満点と言っていい好盤。

    • WPCR13523

      紙ジャケット仕様、SHM-CD、09年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック10曲、内袋付仕様、定価2580

      盤質:全面に多数傷

      状態:良好

      帯有

      盤に研磨跡あり、帯中央部分に色褪せあり、紙ジャケにスレあり

    • 8122737942RHINO

      デジタル・リマスター、ボーナス・トラック9曲

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      600円

      480円
      (税込528円)

      132円お得!


      CD詳細ページへ

  • YES / DRAMA

    バグルスのトレヴァー・ホーン&ジェフ・ダウンズが加入し制作された80年作

  • YES / CLASSIC YES

    81年リリース、クリス・スクワイア選曲によるベスト、全9曲

  • YES / 90125

    80年代を代表するロック・ナンバーの一つとなった「Owner Of A Lonely Heart」収録の83年作

  • YES / UNION

    ABWHとスクワイアら本家YESが合体した新生8人組YESによる91年作

    「こわれもの」「危機」を生んだイエス黄金ラインナップからなるABWHと、かつてイエスに在籍した主要メンバー(クリス・スクワイア、アラン・ホワイト、トニー・ケイ、トレヴァー・ラビン)が合体。8人組新生イエスがここに誕生した91年作。

  • YES / HIGHLIGHTS : THE VERY BEST OF YES

    93年編集ベスト

  • YES / TALK

    94年作

  • YES / KEYS TO ASCENSION (CD)

    96年復活ライヴを収録!

  • YES / LIVE AT MONTREUX 2003 (映像)

    03年モントルー・ジャズ・フェスティヴァルでのステージ映像を収録、全17曲

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BILL BRUFORD’S EARTHWORKSの在庫

  • BILL BRUFORD’S EARTHWORKS / EARTHWORKS

    YES〜KING CRIMSONの天才ドラマーによるリーダー・グループ、87年1stアルバム

    YES〜KING CRIMSONを渡り歩き、実力/人気共にプログレ・シーン屈指と言える天才ドラマーBill Brufordによるリーダー・グループ、87年1stアルバム。エレクトリック・ドラムと各種打楽器を駆使したパーカッシヴなリズム・ワークを特徴とする密度の高いジャズ・ロック/フュージョンを展開。アプローチとしてはPIERRE MOERLEN’S GONGに通じ、PMG特有の軽やかな音使いをパワフルかつスリリングなプレイに置き換えたような印象です。プロデュースは盟友Dave Stewartで、エレクトロニックな音を全編に用いながらどこか品の良さがある部分はStewart & Gaskinを思わせ、さすがの手腕を感じます。

  • BILL BRUFORD’S EARTHWORKS / DIG ?

    YES〜KING CRIMSONのBILL BRUFORD率いるジャズ・ロック/フュージョン・グループ、89年2ndアルバム

    YES〜KING CRIMSONを渡り歩き、実力/人気共にプログレ・シーン屈指と言えるドラマーBill Brufordによるリーダー・グループ、89年2ndアルバム。前作に続き、エレクトリック・ドラムと各種打楽器を駆使したパーカッシヴなリズム・ワークを特徴とする密度の高いジャズ・ロック/フュージョンを展開。

  • BILL BRUFORD’S EARTHWORKS / ALL HEAVEN BROKE LOOSE

    イエスとクリムゾンを渡り歩いたプログレ界の人気ドラマ―、アースワークス名義の91年3rd

  • BILL BRUFORD’S EARTHWORKS / LIVE: STAMPING GROUND

    Bill BrufordがBRUFORD解散後に結成したリーダーグループ、92年のライヴ音源を収録

  • BILL BRUFORD’S EARTHWORKS / HEAVENLY BODIES: A COLLECTION

    イエス、クリムゾンを渡り歩いた名ドラマー率いるジャズ・グループ、97年作

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KING CRIMSONの在庫

  • KING CRIMSON / 21ST CENTURY GUIDE TO KING CRIMSON VOLUME TWO 1981-2003

    81〜03年までのスタジオ音源/ライヴ音源で構成されたアンソロジー、全65曲

  • KING CRIMSON / COLLECTORS’ KING CRIMSON VOL.2

    DGMコレクターズ・クラブ会員にのみ頒布されたライヴBOXの第二弾、82年と95年のライヴ音源を収録、全25曲

    • PCCY01440

      2タイトル3CDボックス、ボックスに帯付仕様、各タイトルはプラケース入り仕様、ボーナス・トラック3曲、36Pブックレット付仕様(英語版・日本語版)、定価5500+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

      若干解説ホチキス錆あり、側面部に色褪せあり

  • KING CRIMSON / COLLECTORS’ KING CRIMSON VOL.6

    DGNコレクターズ・クラブ会員にのみ頒布されたライヴBOXの第六弾、71/98/01年の音源を収録、全29曲

    • PCCY01583

      3枚組ボックス、ボックスに帯付仕様、各CDはプラケース入り仕様、定価6500+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:

      帯有

      帯に破れあり、ボックスにスレあり、その他は状態良好です

  • KING CRIMSON / EPITAPH VOLUME ONE AND TWO

    69年BBCセッション音源&69年ライヴ音源を収録

    69年のBBCセッションと69年10月のアメリカ公演を収録したライヴ・アルバム。

    • PCCY01087

      2枚組ボックス、各CDはペーパーケース仕様、オリジナル・ブックレットと日本製ブックレット付仕様、定価4369+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯無

      帯無、1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり、ボックスに黄ばみあり

    • PCCY01087

      2枚組ボックス、各CDはペーパーケース仕様、オリジナル・ブックレットと日本製ブックレット付仕様、定価4369+税

      盤質:傷あり

      状態:並

      帯有

      カビあり、帯に折れあり

    • PCCY01087

      2枚組ボックス、各CDはペーパーケース仕様、オリジナル・ブックレットと日本製ブックレット付仕様、定価4369+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯無

      帯無、1枚は無傷〜傷少なめ、1枚は傷あり

  • KING CRIMSON / ESSENTIAL KING CRIMSON – FRAME BY FRAME

    69年〜84年までの音源から選曲された4枚組アンソロジー・ボックス、全45曲

    • KCBOX1VIRGIN

      4枚組、LPサイズボックス、各CDはプラケース仕様、ファミリーツリー・ブックレット付仕様

      盤質:無傷/小傷

      状態:並

      ジャケット1枚にケースツメ跡あり、カビ多めにあり

      1300円

      1040円
      (税込1144円)

      286円お得!


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  • KING CRIMSON / GREAT DECEIVER – LIVE 1973-1974

    92年リリース、73-74年の未発表ライブ音源を収録、全47曲

    • PCCY00393

      4枚組ボックス、各CDはプラケース入り仕様、帯・解説付仕様、68ページオリジナル・ブックレット&88ページ対訳ブックレット付仕様、定価9709+税

      盤質:傷あり

      状態:並

      帯有

      カビあり、帯に破れ・折れあり

  • KING CRIMSON / LIVE IN GUILDFORD 1972

    72年11月、『太陽と戦慄』期メンバーによるサリー州ギルフォードでのライヴを収録

  • KING CRIMSON / NEAL AND JACK AND ME

    82-84年の傑作ライヴ映像集

  • KING CRIMSON / NIGHT WATCH

    73年、アムステルダムでの壮絶なライヴパフォーマンスを収録!

    • PCCY01177

      プラ製透明スリップケース&ブックレット付仕様、2枚組、定価3689+税

      盤質:傷あり

      状態:並

      帯無

      帯無、スリップケースに汚れあり

    • PCCY01177

      プラ製透明スリップケース&ブックレット付仕様、2枚組、定価3689+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      帯中央部分に色褪せあり、スリップケースに経年変化あり

  • KING CRIMSON / VROOOM VROOOM

    96年メキシコ公演/95年NY公演を収録

  • KING CRIMSON / ELEKTRIK: LIVE IN APAN 2003

    ロバート・フリップ/エイドリアン・ブリュー/トレイ・ガン/パット・マステロットによる03年東京公演を収録、全12曲

  • KING CRIMSON / POWER TO BELIEVE

    「ヌーヴォ・メタル」を標榜した03年作

    • IECP10048

      紙ジャケット仕様、初回プレス限定ステッカー付仕様、デジタル・リマスター、定価2415

      盤質:傷あり

      状態:並

      帯有

      汚れあり、ステッカー裏にメモ書きあり

    • UICE1045

      定価2427+税

      盤質:傷あり

      状態:並

      帯有

      若干カビあり

    • UICE1045

      定価2427+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

    • IEMQ20

      紙ジャケット仕様、MQA-CD、フリップ&シングルトン・リマスター、19年版ステレオミックス、ボーナス・トラック3曲、英文ブックレット封入、定価2800+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      3800円

      3040円
      (税込3344円)

      836円お得!


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    • IEMQ20

      紙ジャケット仕様、MQA-CD、フリップ&シングルトン・リマスター、19年版ステレオミックス、ボーナス・トラック3曲、英文ブックレット封入、定価2800+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

      4200円

      3360円
      (税込3696円)

      924円お得!


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  • KING CRIMSON / CIRKUS

    ライヴ音源集、NEON HEAT DISEASE(84〜98年)、FRACTURED(69〜96年)

  • KING CRIMSON / COLLECTABLE KING CRIMSON VOLUME 1

    74年、ドイツとアメリカでのライヴ音源

  • KING CRIMSON / CONDENSED 21ST CENTURY GUIDE TO KING CRIMSON 1969-2003

    06年リリースの高音質ベスト、全32曲

    • IEZP1

      2枚組、ボックス入り仕様、Tシャツ付き仕様、フリップ監修による06年デジタル・リマスター、定価4410

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      ボックス・Tシャツなし、帯に折れ・黄ばみあり

      1000円

      800円
      (税込880円)

      220円お得!


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  • KING CRIMSON / LARKS’ TONGUES IN ASPIC 40TH ANNIVERSARY BOX

    圧倒的な緊張感とダイナミズムが支配する73年大傑作5th、40周年を記念した15枚組ボックスセット!

    • KCCBX5DGM

      13CD+DVD+ブルーレイディスクの15枚組ボックス、各CDはペーパーケース仕様、DVDはリージョンフリー、36pブックレット/アルバム・カバー・プリント/ポスター2点/フォトカード5点付き仕様

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      CD6枚は無傷〜傷少なめ、他7枚は傷あり、DVDは傷あり、ブルーレイディスクは無傷〜傷少なめ、ボックスに若干スレあり

  • KING CRIMSON / LIVE IN ARGENTINA 1994

    全35曲、ダブル・トリオ時代の歴史的パフォーマンスを捉えた映像作品

  • KING CRIMSON / LIVE IN CHICAGO

    17年6月28日シカゴでのライヴを収録

  • KING CRIMSON / LIVE IN VIENNA

    2016年のツアー、ウィーン公演のライヴ音源。CD3には、日本のみに発売が許可されたライヴ・イン・ジャパン2015公式ライヴ・アルバム『ジャパン・ツアー・オーディオ・ダイアリー』を収録。

  • KING CRIMSON / AUDIO DIARY 2014-2017

    14〜17年のライヴ音源集

  • KING CRIMSON / IN THE COURT OF THE CRIMSON KING

    69年発表、ロック・シーンの流れを変えた歴史的デビュー作!

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1969年に発表されたデビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』は、プログレッシヴ・ロックのスタート地点となった大名盤であり、プログレッシヴ・ロックを聴くならまずはこのアルバムからと断言できる作品です。メンバーはギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストGreg Lake、ドラマーMichael Giles、管楽器に加えて鍵盤楽器(メロトロン)も担当するIan McDonald、そして作詞家Peter Sinfieldという布陣。「21世紀のスキッツォイド・マン」のオープニングから緊張感のある変拍子アンサンブルやユニゾン・フレーズが畳み掛け、「風に語りて」では牧歌的でありながら浮世離れした音世界を構築。“混沌こそ我が墓碑銘”の一節があまりに有名な「エピタフ (墓碑銘)」と、同じくリリックの幻想美に酔いしれる「ムーンチャイルド」を経て、メロトロンの洪水に溺れるシンフォニックな最終曲「クリムゾン・キングの宮殿」へ。“THE BEATLESの『Abbey Road』をチャート・トップから陥落させた”というエピソードの真偽はともかくとして、プログレッシヴ・ロック時代の幕開けを告げる衝撃的な作品であることは間違いありません。『クリムゾン・キングの宮殿』に触れずにプログレッシヴ・ロックを語ることは、まず不可能でしょう。

  • KING CRIMSON / IN THE WAKE OF POSEIDON

    衝撃のデビュー作「クリムゾン・キングの宮殿」の構成を踏襲した70年2nd、前作に匹敵する重厚さドラマ性に加えジャズ系ミュージシャンを起用し新機軸も打ち出した一枚

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1970年に発表されたセカンド・アルバム『ポセイドンのめざめ』は、デビュー・アルバム『クリムゾン・キングの宮殿』の延長上に位置する作品となっています。『クリムゾン・キングの宮殿』発表後、ギタリストRobert Frippと作詞家Peter Sinfieldを除く3名が脱退を表明するも、諸事情によりGreg LakeとMichael Gilesは引き続き本作のレコーディングに参加。新たにKING CRIMSONに参加したのは、ピアニストKeith Tippett、管楽器奏者Mel Collins、ベーシストPeter Giles(Michael Gilesの実弟)、そしてヴォーカリストGorden Haskell。その結果、本作には8名ものミュージシャンの名前がクレジットされることになりました。音楽的にはデビュー・アルバムと同一線上で捉えることも可能ではありますが、例えばKeith Tippettのジャズ・ピアノをフィーチャーした「キャット・フード」、あるいは、ホルスト作曲の組曲「惑星(火星、戦争をもたらす者)」を思わせるリズムとカオティックなメロトロンが凄まじい相乗効果を生む「デヴィルズ・トライアングル」など、新たな試みも行われています。なお本作の後、Greg LakeはEMERSON, LAKE & PALMERとして再デビュー、そしてMichael GilesとPeter Gilesの兄弟はすでにKING CRIMSONを脱退していたIan McDonaldと共にMcDONALD AND GILESを結成します。

  • KING CRIMSON / LIZARD

    70年3rd、表題曲にはYESのジョン・アンダーソンが参加

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。セカンド・アルバム『ポセイドンのめざめ』を最後に、Greg Lake、Michael Giles、Peter Gilesが脱退。1970年に発表されたサード・アルバム『リザード』は、『ポセイドンのめざめ』に参加していたベース・ヴォーカリストGorden Haskellと管楽器奏者Mel Collinsが正式加入、さらにドラマーAndy McCullochを迎え入れ制作されました。ゲスト・ミュージシャンは、過去作にも参加のジャズ・ピアニストKeith Tippettがバンドメイト(コルネット奏者Mark Charigとトロンボーン奏者Nick Evens)を引き連れ参加している他、オーボエ奏者Robin Miller、さらにYESのヴォーカリストJon Andersonが、表題組曲「リザード」の「ルーパート王子のめざめ」で歌声を響かせています。本作は、Keith Tippettが持ち込んだフリー・ジャズのエッセンスがグループに新たな息吹を注ぎ込んだ作品であり、特に「インドア・ゲイムズ」や「ハッピー・ファミリー」におけるインプロヴィゼーションなどで、その影響をはっきりと聴き取ることができるでしょう。一方で、フルートが舞う「水の精」ではこれまでのKING CRIMSONらしい牧歌性も披露。ラストには20分を超える表題組曲「リザード」が控えます。フリー・ジャズへの接近を通じて、後のKING CRIMSONサウンドの重要なポイントとなる即興色を拡張した傑作です。

  • KING CRIMSON / ISLANDS

    クリムゾン史上最も儚く美しいサウンドを聴かせる71年4th

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。サード・アルバム『リザード』をリリース後に、ベース・ヴォーカリストGorden HaskellとドラマーAndy McCullochが脱退。1971年に発表された4thアルバム『アイランズ』は、ベース・ヴォーカリストBoz(Boz Burrell)とドラマーIan Wallaceを迎え制作されました。ゲスト・ミュージシャンは、前作『リザード』にも参加のジャズ・ピアニストKeith Tippett、コルネット奏者Mark Charig、オーボエ奏者Robin Millerに加えて、ダブル・ベース奏者Harry Millerと女性オペラ歌手Paulina Lucasが新たに参加しています。本作は、いて座三裂星雲のジャケットが示す通り「静寂」あるいは「静謐」といったワードが相応しい神秘的なサウンドが展開される傑作。KING CRIMSONらしいヘヴィネスが炸裂する『船乗りの話』のような楽曲も収められていますが、全体的にアコースティック楽器に比重が置かれています。Keith Tippettらは言うまでもなく、Harry Millerの浮世離れしたダブル・ベースや、Paulina Lucasの魔術のようなソプラノ・ヴォイスも楽曲に素晴らしいアクセントを加えています。本作を発表後、Peter SinfieldがRobert Frippと対立し解雇、さらに残る3名も音楽性の違いが明確になりKING CRIMSONは解散。Robert Frippは再始動に向けて新たなメンバーを探すことになります。

  • KING CRIMSON / EARTHBOUND

    72年アメリカ公演時のライヴ作、あまりに凶暴な『21世紀のスキッツォイドマン』ライヴテイクは必聴!

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1971年の4thアルバム『アイランズ』を発表後、Peter SinfieldがRobert Frippと対立し解雇され、さらに残る3名もRobert Frippとの音楽性の違いが明確になりKING CRIMSONは解散となりました。1972年に発表された『アースバウンド』は、解散決定後のアメリカ・ツアーの模様を収録したライブ・アルバムであり、KING CRIMSONのディスコグラフィーの中で最も批判的意見の多い作品と言えるでしょう。その最も大きな理由は音質の悪さにありますが、やはり録音状態の良し悪しは作品の評価に直結してしまうため、本作に対する評価は必ずしも高くありません。ただし、発売から半世紀が経過した現在であれば、本作にもKING CRIMSONの歴史上重要な史料的価値があります。ライブ・アルバムとしては必ずしもオススメできる作品とは言い切れませんが、『クリムゾン・キングの宮殿』から『アイランズ』までを聴いた後でこの作品に触れると、KING CRIMSONに関する知識をより深めることができるでしょう。

    • IECP10007

      紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、内袋付仕様、初回プレスのみステッカー付仕様、定価2500+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

      帯に紙ジャケに角折れあり

    • IECP10007

      紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、内袋付仕様、初回プレスのみステッカー付仕様、定価2500+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

      ステッカー無し

      1000円

      800円
      (税込880円)

      220円お得!


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  • KING CRIMSON / LARKS’ TONGUES IN ASPIC

    フリップ以外のメンバーを一新して制作された73年作5th、圧倒的な緊張感とダイナミズムが支配する大傑作!

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。4thアルバム『アイランズ』を発表後に解散したKING CRIMSONですが、Robert Frippは新たなメンバーを探しKING CRIMSONを再始動。グループの最高傑作と名高い1972年の5thアルバム『太陽と戦慄』を世に送り出しました。メンバーはギタリストRobert Frippに加えて、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Bruford、パーカッション奏者Jamie Muir、ヴァイオリン奏者David Crossという布陣。本作は、確かな技巧を持ったミュージシャンたちによる最高品質の実験音楽作品であり、1曲目の「太陽と戦慄 パートI」と最終曲「太陽と戦慄 パートII」に象徴される、即興演奏を重視したメタリックなプログレッシヴ・ロックの大傑作となっています。また、2つの先鋭的な楽曲に挟まれた中盤の楽曲たちも素晴らしく、John Wettonのヴォーカルが冴えわたる「土曜日の本」や、最初期のKING CRIMSONサウンドが頭をよぎる「放浪者」、 ヘヴィーなギターとスキャットから始まる「イージー・マネー」 、Jamie Muirの話し太鼓(西アフリカの伝統的な太鼓の奏法)を曲名に冠した「トーキング・ドラム」と、どの楽曲も強烈な個性を持っています。ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロックを聴くうえで、避けて通れない名盤です。

  • KING CRIMSON / RED

    フリップ、ウェットン、ブルーフォードの三人が尋常ならざる緊張感の中で生み出したクリムゾンを代表する傑作、74年作7th

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。6thアルバム『暗黒の世界』後にヴァイオリン奏者David Crossが脱退。3人体制となったKING CRIMSONは、1974年に7thアルバム『レッド』をリリースしました。メンバーは、ギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Brufordという布陣。ゲストには、ソプラノ・サックス奏者Mel Collins、アルト・サックス奏者Ian Mcdonald、ヴァイオリン奏者David Cross、コルネット奏者Mark Charig、オーボエ奏者Robin Millerという旧メンバーあるいは過去作にもゲスト参加の経験を持つミュージシャンたちが迎えられています。その内容は、アルバムのオープニングを飾る「Red」から破壊的なギター・サウンドとアグレッシヴなリズム・セクションに驚愕する傑作。KING CRIMSON作品の中で最も素晴らしいバラード曲との呼び声も高い「堕落天使」、初期のKING CRIMSONサウンドをヘヴィーに再構築したような「再び赤い悪夢」、インプロヴィゼーションのライブ録音楽曲「神の導き」、抒情的なヴォーカルが印象的な前半部とギターやサックスが暴れまわる後半部から成る長尺曲「スターレス」と、全曲がプログレッシブ・ロック史に残る名曲です。本作のリリースをもって、KING CRIMSONは再び解散することとなりました。裏ジャケットに使われている、レッド・ゾーンに振り切れた音量メーターが、本作の狂暴な音楽性と当時のグループの状況を示唆しています。

  • KING CRIMSON / STARLESS AND BIBLE BLACK

    精緻にしてヴァイオレンス!ライヴ音源とスタジオ音源に巧みな編集を施した74年作7th、クリムゾン史上の難曲「FRACTURE」収録

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。5thアルバム『太陽と戦慄』に続いて1974年にリリースされた6thアルバム『暗黒の世界』は、スタジオ・レコーディングとライブ・レコーディング(73年録音)が混在する変則的な作品となっています。収録曲順に見ていくと、「偉大なる詐欺師」と「人々の嘆き」は完全なスタジオ・レコーディング。「隠し事」はライヴ・レコーディングで、「夜を支配する人」はライヴ・レコーディングの冒頭から途中でスタジオ・レコーディングに切り替わります。「トリオ」はライブ・レコーディングで、「詭弁家」はライブ・レコーディングに後からスタジオ・ヴォーカルをかぶせた楽曲。「暗黒の世界」と「突破口」はライブ・レコーディングとなっています。前作『太陽と戦慄』でパーカッション奏者Jamie Muirが脱退したため、本作のメンバーはギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Bruford、ヴァイオリン奏者David Crossという布陣。内容的には、初期の強烈なKING CRIMSONサウンドに回帰したようなスタジオ楽曲と、インプロヴィゼーションで聴かせるライブ楽曲に分かれています。本作を発表後にDavid Crossが脱退し3人体制となったKING CRIMSONは、次作『レッド』の制作に取り掛かります。

  • KING CRIMSON / USA

    75年リリース、『RED』発表前の爆発的パフォーマンスを収録した名ライブ盤!

    75年発表のライブ・アルバム。「RED」発表前の74年に録音されており、当時のラインナップはRobert Fripp(g)、John Wetton(b、vo)、 Bill Bruford(ds)、David Cross(vln、key)の4人編成。アルバム中3曲でEddie Jobson(vln、key)のパートがダビングされています。鮮やかなヴァイオリンの旋律を切り刻むメタリックなギター・リフ、グイグイとウネリを生み出して暴走するリズム隊。この時期ならではのパワフル且つ緊迫感溢れる即興演奏に終始圧倒されっぱなし。代表的名曲「21st Century Schizoid Man」では原曲のサックス部分をヴァイオリンで再現しており、よりヒステリックな爆発力を楽しむことが出来ます。沸点目掛けて上り詰めるRED期クリムゾンの凄さを体験出来る名ライブ盤。

  • KING CRIMSON / DISCIPLINE

    80sクリムゾンの幕開けを告げた衝撃の81年作!

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1974年に7thアルバム『レッド』を発表し、KING CRIMSONは解散。しかし、ソロ・ミュージシャンとして活動する中でバンドへの意欲が高まったRobert Frippは、ギター・ヴォーカリストAdrian Brew、ベーシストTony Levin、そしてドラマーBill Brufordと共にKING CRIMSONを再結成しました。アメリカ人ミュージシャン2名が加入した新生KING CRIMSONによる1981年の8thアルバム『ディシプリン』は、フリッパートロニクスと称されるギター・シンセサイザー、スティック・ベース、電子ドラムといった新しい楽器が導入され、音楽性も、アフリカン・ミュージック(ポリリズム)の民族色を取り入れたアプローチや、ミニマル・ミュージック、そしてニュー・ウェイヴやディスコ・ミュージックのような流行音楽にまで手を伸ばし新しいKING CRIMSONサウンドを生み出しています。『ディシプリン』はリリース当時こそ音楽性の変化が賛否両論を巻き起こしたものの、現在では『クリムゾン・キングの宮殿』や『太陽と戦慄』と並んでグループの傑作アルバムのひとつと言われる高い評価を受けています。

    • VJCP2308

      ロバート・フリップによる89年リマスター 、ファミリーツリー付き 、定価2233+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      若干折れ・若干ケースツメ跡あり、側面部に色褪せあり

    • IECP10041

      紙ジャケット仕様、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲、初回プレス盤限定ステッカー付仕様、定価2,500+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

      帯中央部分に色褪せあり

    • PCCY00668

      ロバート・フリップによる89年リマスター、定価2136+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯無

      帯無、黄ばみあり

    • UICE9060

      紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲、定価2345+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

    • IEMQ15

      紙ジャケット仕様、MQA-CD(CDプレイヤーで再生可/ハイレゾ再生にはMQA対応プレイヤーが必要)、11年スティーヴン・ウィルソン・ステレオ・ミックス、英文ブックレット封入、定価2800+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

      6000円

      4800円
      (税込5280円)

      1320円お得!


      CD詳細ページへ

    • KCSP8KING CRIMSON

      40TH ANNIVERSARY SERIES、デジパック・スリップケース付き仕様、2枚組(CD+DVD)、ボーナストラック3曲、DVDはNTSC方式、リージョンフリー

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      スリップケースにスレあり

    • 724381012321/CAR101232CAROLINE

      30th ANNIVERSARY EDITION、HDCD、24bitリマスター

      盤質:傷あり

      状態:良好

  • KING CRIMSON / BEAT

    80sクリムゾン第2弾、82年作

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1981年の8thアルバム『ディシプリン』で再始動したKING CRIMSONは、翌82年に9thアルバム『ビート』を発表しました。メンバーは、ギタリストRobert Fripp、ギター・ヴォーカリストAdrian Brew、ベーシストTony Levin、そしてドラマーBill Brufordという布陣であり、KING CRIMSONの歴史上初めて前作と同一メンバーによるスタジオ・アルバムとなりました。本作は、ビートニク(第二次世界大戦後のアメリカで起こったカウンター・カルチャー)の作家であるジャック・ケルアックの作品「路上」に着想を得たアルバム。例えば冒頭の「ニール・アンド・ジャック・アンド・ミー 」はニール・キャシディ(上記「路上」の登場人物のモデルとされる)、ジャック・ケルアック、そして「ミー」がAdrian Brewを指しています。同一メンバーということもあって8thアルバム『ディシプリン』からの流れを汲んだ内容であり、ポリリズムの多用、ミニマルなフレージング、エスニック・ミュージックのテイスト、そしてインプロヴィゼーションなど、前作から継承されたサウンドを聴かせています。ニュー・ウェイブ風のポップな衣装を身にまといつつも、注意深く耳を傾けてみると非常に高度な音楽的アプローチを行っているというのが、この時期のKING CRIMSONの特徴でしょう。

    • IECP50011

      HDCD、デジタル・リマスター、定価1886+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

    • IECP70011

      デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲、解説はネット上でダウンロードする形式です、定価1500+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      若干ケースツメ跡あり

    • IEMQ16

      紙ジャケット仕様、MQA-CD、スティーヴン・ウィルソン・ステレオ・ミックス、16年版ステレオミックス、ボーナス・トラック3曲、英文ブックレット封入、定価2800+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

      5600円

      4480円
      (税込4928円)

      1232円お得!


      CD詳細ページへ

  • KING CRIMSON / THREE OF A PERFECT PAIR

    フリップ/ブリュー/レヴィン/ブルーフォードによる80sクリムゾンの最終幕を飾る84年作

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1984年に発表された10thアルバム『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』は、8thアルバム『ディシプリン』と9thアルバム『ビート』と同一メンバーにて制作されました。メンバーは、ギタリストRobert Fripp、ギター・ヴォーカリストAdrian Brew、ベーシストTony Levin、そしてドラマーBill Brufordという布陣。本作は、KING CRIMSONのスタジオ・アルバムの中ではあまり目立たない存在かもしれません。その理由は、契約履行のために作ったアルバムという印象が強いことや、Adrian Brewのポップ・センスに寄せた出来になっていることなどが挙げられるでしょう。確かにアルバム前半には分かりやすいヴォーカル・ナンバーが収録され聴き手を困惑させるかもしれませんが、後半ではKING CRIMSON版インダストリアル・ロックとでも名付けたくなるようなインストゥルメンタルが配置されています。もちろんインプロヴィゼーションもフィーチャーされており、最終楽曲のタイトルは、なんと「太陽と戦慄 パートIII」。Robert Fripp本人も本作に対してはポジティブな感想を持っていないようですが、8thアルバム『ディシプリン』からの一連の流れを知る意味で、チェックしておきたいアルバムでしょう。

  • KING CRIMSON / VROOOM

    90sクリムゾンの第1弾アルバム、94年作

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1980年代に『ディシプリン』『ビート』『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』を発表し活動を休止したKING CRIMSONの次なるリリースは、94年のミニアルバム『ヴルーム』。この時期のKING CRIMSONは
    ギタリストRobert FrippとAdrian Brew、ベーシストTrey GunnとTony Levin、ドラマーPat MastelottoとBill Brufordという布陣から「ダブルトリオ期」と呼ばれています。本作は、95年のフル・アルバム『スラック』へのウォーミング・アップのような意味合いの作品であり、事実6曲中4曲がアルバム用にリミックスされ『スラック』にも収録されています。内容は、7thアルバム『レッド』に通じるヘヴィーな楽曲を中心としており、KING CRIMSONの進化はまだまだ続くと確信させられる出来栄えです。

  • KING CRIMSON / THRAK

    10年の沈黙を破り再始動したクリムゾンが放った95年作!

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。1980年代に『ディシプリン』『ビート』『スリー・オブ・ア・パーフェクト・ペアー』を発表し活動を休止したKING CRIMSONは、94年に久々の新作となるミニアルバム『ヴルーム』を送り出し、翌95年には『ヴルーム』の楽曲を含むフル・アルバム『スラック』を発表しました。この時期のKING CRIMSONはギタリストRobert FrippとAdrian Brew、ベーシストTrey GunnとTony Levin、ドラマーPat MastelottoとBill Brufordという布陣から「ダブルトリオ期」と呼ばれています。内容は、冒頭の「ヴルーム」を聴いただけで7thアルバム『レッド』の衝撃がよみがえるような、強烈なヘヴィー・プログレッシヴ・ロックとなっています。Robert Frippは、新たなKING CRIMSONの音楽性を「ヌーヴォ・メタル (Nuovo Metal)」と標榜しました。

    • UICE9064

      紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、定価2345

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯無

      帯無、側面部に色褪せあり

    • IEMQ18

      廃盤希少!紙ジャケット仕様、MQA-CD(CDプレイヤーで再生可/ハイレゾ再生にはMQA対応プレイヤーが必要)、ジャッコ・ジャクジク&ロバート・フリップ・ステレオ・ミックス、15年版ステレオ・ミックス収録、英文ブックレット封入、定価2800+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      帯有

      5600円

      4480円
      (税込4928円)

      1232円お得!


      CD詳細ページへ

    • IEZP95

      廃盤、紙ジャケット仕様、K2HDHQCD+DVDオーディオの2枚組、デジタル・リマスター、NTSC方式、リージョンフリー、ブックレット付仕様、定価4500+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      3400円

      2720円
      (税込2992円)

      748円お得!


      CD詳細ページへ

    • KCSP13DGM

      デジパック仕様、スリップケース付き(画像はスリップケースです)、CD+DVDオーディオの2枚組、NTSC方式、リージョンフリー

      盤質:傷あり

      状態:良好

      スリップケースに角潰れあり

  • KING CRIMSON / THRAKATTAK

    95年ツアーのライヴ音源より、インプロヴィゼーション・パートのみを編集した96年作

  • KING CRIMSON / EPITAPH VOLUMES THREE AND FOUR

    97年リリース、歴史的1st『宮殿』製作時のメンバーによる69年のライヴ音源を収録、全15曲

  • KING CRIMSON / COLLECTORS’ KING CRIMSON VOL.1

    DGMコレクターズ・クラブ会員にのみ頒布されたライヴ・ボックス、69/72年のライヴを収録

    • PCCY01394

      3枚組ボックス、ボックスに帯付仕様、各CDはプラケース入り仕様、ボーナス・トラック1曲、48Pブックレット付仕様(英語版・日本語版)、定価6500+税

      盤質:無傷/小傷

      状態:並

      帯有

      側面部に色褪せあり、ボックス・ブックレットに若干カビあり、その他は状態良好です

  • KING CRIMSON / GREAT DECEIVER 1 LIVE 1973-1974

    73-74年期のライヴ音源、全24曲

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