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ドラマーによるリーダー・アルバム傑作選!

スタッフ佐藤です。

初期ビートルズのインタビュー映像で、4人の作曲活動に関して質問されたときにジョンが、

リンゴはまだだよ。だってドラムで作曲するのは大変だろ?” と発言する場面があります。

実際ドラムを使って作曲するのはあまり現実的ではないし、ジョークで言ったのだと今は分かりますが、子供のときは「なるほど、確かにそうだよなぁ。ドラマーって大変だなぁ。」と妙に納得したのを憶えています。

そんな話を思い出したので、今回はドラマーによるソロ・アルバム&リーダー・アルバムに焦点を当ててまいりたいと思います。

コンポーザーとして、プレイヤーとして、ドラマーが活躍するアルバムを集めましたので、お楽しみください☆

まずは数々の名バンドを渡り歩いた鉄人ドラマーによる短命バンドの71年作がBIG PINKからリイシューされましたのでピックアップ☆

AYNSLEY DUNBAR/BLUE WHALE

一打一打の武骨な重量感と手数多いジャジーなスタイルを兼ね備えた職人的ドラミングがやっぱり素晴らしいなぁ。

盟友トミー・アイアーによるキレのあるオルガン・ワーク、ポール・ウィリアムスの相変わらずアクの強いヴォーカルも堪らない!

ザッパの「WILLIE THE PIMP」をいぶし銀カバーした2曲目も聴き所です!

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新鋭はフィンランドから届けられた、SAMURAI OF PROGのドラマーによる芳醇すぎるシンフォニック・ロック作品が一押し!

KIMMO PORSTI/PAST AND PRESENT

人気グループSAMURAI OF PROGのドラマーによる21年作。

CAMEL影響下の気品高いファンタジックなシンフォとジャズ/フュージョン・タッチの緻密でテクニカルなインストを組み合わせた、硬軟自在のしなやかな音世界で魅了する力作!

ほとんどの作曲を手掛けるソングライティングの才覚もまた素晴らしいなぁ。

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KIMMO PORSTI/WAYFARER

こちらは前年にリリースされた1stソロ。

路線は2ndとほぼ同一で、CAMEL彷彿のファンタジックで気品たっぷりのシンフォニック・ロックに、ジャズ/フュージョン的な滑らかさ、北欧フィンランドらしい神秘的な民族音楽エッセンスを加えたサウンドは、21年に劣らず完成度高いです。

SAMURAI OF PROGのドラマーによる息をのむような傑作!

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もう一枚、新鋭からドラマーによる注目ソロ・アルバムをピックアップ!

ERIK HAMMARSTROM/GLODET RYTMISK SVARTA

現ANGLAGARDやBRIGHTEYE BRISONで活躍するドラマーが、緊張感みなぎる前衛暗黒チェンバーに挑んだ19年ソロ!でもなるほど、ダークさの中にANGLAGARDに通じる張りつめた透明感が見え隠れしていてさすがです。

ここからは往年の作品に目を向けてまいりましょう。
プログレ・ファンに一番人気の高いドラマーのリーダー作と言えば、やはりこのアルバムでしょうか!

ビル・ブラッフォード/フィールズ・グッド・トゥー・ミー

ドラマーのソロ1作目にしてこの音楽的完成度の高さ。さすがはプログレ界きっての人気ドラマー、ミュージシャンとしての素養がみなぎっていますよね。ホールズワース、D.スチュワート、J.バーリンを迎えた演奏も言うまでもなく鉄壁。

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フロイドのドラマーは、あの鬼才女性アーティストと組んで素晴らしいソロ作を残しています。

NICK MASON/FICTITIOUS SPORTS

鬼才カーラ・ブレイが全作曲とproを手がけたこの1stソロ、聴いたことあるかな?フロイドの深遠な世界観とは趣を異にする、カンタベリー・ロックに通じるジャジーかつアヴァンかつポップな音世界が魅力的!

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カンタベリー・シーンを代表するドラマーと言えばワイアット。自身のバンドMATCHING MOLEから愛すべき2作品を残しました。

MATCHING MOLE/LITTLE RED RECORD

ソフツを脱退したロバート・ワイアットが結成したグループ72年2nd。ウィットとユーモアを内抱したジャズ・ロックというワイアットの目指していたサウンドが完成した名作です。

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冒頭で話にのぼったリンゴとも関わりのあるドラマーがキーフ・ハートレー。本場アメリカのミュージシャンやリスナーをも痺れさせたという英国ブルース・ロックの金字塔をピックアップ。

KEEF HARTLEY BAND/HALFBREED

ビートルズ加入のためにリンゴが抜けたロリー・ストーム&ザ・ハリケーンズで後任を務め、名門ブルースブレイカーズでも活躍したいぶし銀ドラマーと言えば?

ジミヘンを夢中にさせザッパを唸らせた芳醇なグルーヴが炸裂する、自身のリーダーバンドによる傑作1st!

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GRAEME EDGE BAND/KICK OFF YOUR MUDDY BOOTS

ムーディー・ブルースのドラマーGraeme EdgeとガンのAdrian Gurvitzが一緒にやったら、極上のメロディアス・ロックになったって!?Gurvitzのペンによるブルージーなナンバーも良いけど、Edgeによるポップな中に哀愁を秘めたナンバーも沁みるなぁ~。

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NICEのドラマーがNICE解散後に放ったこの作品も大変に味のあるブリティッシュ・ロックの逸品です。

BRIAN DAVISON’S EVERY WHICH WAY/EVERY WHICH WAY

NICE解散後、エマーソンはEL&Pへ、ベースのリー・ジャクソンは自身のバンドJACKSON HEIGHTSを結成しましたが、ドラマーのブライアン・デヴィソンもリーダーバンドを立ち上げていました。その唯一作がこれ。ずばりフリーに迫る芳醇さを持つ、英国ロックの深い森の奥で静かに佇むいぶし銀の逸品!

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辺境シーンからは、トルクメニスタンを代表する超絶ドラマーにご登場いただきましょう~。

GUNESH/I SEE EARTH

小気味よいパーカッションも絡めつつドシドシと怒涛の手数で攻め立てるドラムを軸にブラス/ヴァイオリンも交えた快速アンサンブル+妖艶かつ濃厚な中央アジア伝統音楽!トルクメニスタンの怪物ドラマー率いるバンドの84年作!

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    イエス〜クリムゾンに在籍したプログレ界屈指の名ドラマー、A.ホールズワース/D.スチュワート/J.バーリンという鉄壁の布陣を従えた78年作、カンタベリーなセンスも内包するスリリングかつメロディアスなジャズ・ロック名品!

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    人気グループSAMURAI OF PROGの中核メンバーとして活動するフィンランド出身ドラマー、2ndソロとなる21年作。09年からの21年にかけ録音された楽曲で構成された作品で、相棒と言えるSOPのMarco BernardやKAYAKのレジェンドTon Scherpenzeelほか、SOP作品でもお馴染みのゲスト・ミュージシャン達がサポートしています。前作とスタイルを同じくする、CAMEL影響下の気品高いファンタジックなシンフォとジャズ/フュージョン・タッチの緻密でテクニカルなインストを組み合わせた、硬軟自在のしなやかな音世界で魅了します。武骨でタイトなリズム・セクションに乗って、シンセとギターがジャジーでスリリングなフレーズを応酬させるクールなインスト・ジャズ・ロックに痺れていると、次のシーンではアコギの寂しげな爪弾きをバックにフルートが切なく歌う「Snow Goose」さながらのセンチメンタルさで胸に迫ってきます。何というイマジネーション。安定感と躍動感を併せ持つ職人肌のドラミングの素晴らしさもさることながら、ドラマーでありながらCAMEL的幻想美を宿す過半数の楽曲を自身で手掛けるソングライターとしての才覚も見事です。前作が気に入った方は勿論、CAMELファンにも聴いて欲しい愛すべき名品!

  • KIMMO PORSTI / WAYFARER

    フィンランド出身、SAMURAI OF PROGのドラマーによる2020年ソロ2作目。

    注目の多国籍シンフォ・プロジェクトSAMURAI OF PROGのパーマネント・メンバーとして活動するフィンランド出身ドラマーによる2020年ソロ作。IONAのギタリストDave Bainbridge、STERN MEISSENにも参加したサックス奏者Marek Arnold、ユニット作『GULLIVER』でもプレイしたスペインの実力はギタリストRafael Pachaなど腕利きが参加。CAMELを彷彿させるファンタジックで気品たっぷりのシンフォニック・ロックに、ジャズ/フュージョン的な滑らかさや、北欧フィンランドらしい神秘的な民族音楽エッセンスを加えたスタイルは大変完成度高いです。優雅な聴き心地の中に耳を惹くクリエイティヴなサウンド作りが光ります。リーダーによる安定感と躍動感がバランスした見事なドラミングも聴き物!

  • AYNSLEY DUNBAR / BLUE WHALE

    後にザッパ・バンド、ジャーニー他多数のバンドで腕を振う実力派ドラマー、71年作。

    リヴァプール出身、BLUESBREAKERS、ZAPPA BAND、JOURNEY、JEFFERSON STARSHIPなど名だたるグループを渡り歩いた名ドラマー、彼が70年に結成し数か月間活動したバンドBLUE WHALE名義でリリースされた71年作。ヴォーカルはJUICY LUCYのPaul Williams、キーボードはRETALIATION時代からの盟友Tommy Eyreです。そのサウンドは『VALENTYNE SUITE』あたりまでのCOLOSSEUMを彷彿させるブルージーな哀愁をたっぷり湛えた激渋ジャズ・ロック。一打一打の武骨な重量感と手数多いジャジーなスタイルを兼ね備えた職人的ドラミングに乗って、キレのあるオルガンとギターがスリリングなインプロヴィゼーションを繰り広げるアンサンブル。そこにJUICY LUCYでも印象的だった雄々しくアクのあるヴォーカルがブルージーに歌い込むサウンドは、派手さは皆無ながら迫力は満点。注目はやはり、ザッパの『HOT RATS』収録ナンバー「WILLIE THE PIMP」のカバーでしょう。生来のダミ声を生かしてビーフハートそっくりに歌うPaul Williamsと野太いフルートが濃密に絡むグッとテンポを落としたテーマ部、そして痺れるほどカッコいいタイトなドラミングの上でギター、オルガン、ブラスが丁々発止で掛け合うインプロ・パートで構成された、いぶし銀なカバーが楽しめます。本作制作の数か月後に渡米しザッパ・バンドに加入する事を考えても大変興味深い一曲です。上述のとおりCOLOSSEUMファンには是非聴いて欲しい作品!

  • ERIK HAMMARSTROM / GLODET RYTMISK SVARTA

    ANGLAGARDやBRIGHTEYE BRISONで活躍するドラマーの19年ソロ作、尋常じゃない緊張感を伴った前衛暗黒チェンバー・ミュージック傑作!

    スウェーデン出身、ANGLAGARDやBRIGHTEYE BRISONで活躍するドラマーによる19年ソロ作。34分と15分の組曲2つで構成された作品で、所属するシンフォ系の両バンドからすると異色とも言える前衛的な暗黒チェンバー・ミュージックを展開。時おり微妙にテンポをずらす不気味なリズム感覚の無機質なドラミングが否応なく緊張感を高め、生ストリングスが不協和音すれすれの不穏なメロディを紡ぎ、ブラスが重々しくダークに響く、サウンドは思わず震えが来そうなほどの禍々しさが漂っています。存在感あるドラムも含め音の質感として近いのはユニヴェル・ゼロですが、よりクラシック由来のピンと張りつめたサウンドが特徴です。しかし、この聴き手を作品世界に惹き込む強烈な緊張感はなるほどANGLAGARDに通じるものでさすが。完成度の高い独自の暗黒チェンバーを練り上げた傑作。

    試聴は下記ページで可能です!
    https://erikhammarstrom.bandcamp.com/album/gl-dhet-rytmisk-sv-rta

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