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ドラマーによるリーダーアルバム傑作選!

スタッフ佐藤です。

初期ビートルズのインタビュー映像で、4人の作曲活動に関して質問されたときにジョンが、

リンゴはまだだよ。だってドラムで作曲するのは大変だろ?” と発言する場面があります。

実際ドラムを使って作曲するのはあまり現実的ではないし、ジョークで言ったのだと今は分かりますが、子供のときは「なるほど、確かにそうだよなぁ。ドラマーって大変だなぁ。」と妙に納得したのを憶えています。

そんな話を思い出したので、今回はドラマーによるソロ・アルバム&リーダー・アルバムに焦点を当ててまいりたいと思います。

コンポーザーとして、プレイヤーとして、ドラマーが活躍するアルバムを集めましたので、お楽しみください☆

まずはフィンランドから届けられた、SAMURAI OF PROGのドラマーによる芳醇すぎるシンフォニック・ロック作品からスタート!

KIMMO PORSTI/WAYFARER

CAMEL彷彿のファンタジックで気品たっぷりのシンフォニック・ロックに、ジャズ/フュージョン的な滑らかさ、北欧フィンランドらしい神秘的な民族音楽エッセンスを加えた独自のスタイルは非常に完成度高し。SAMURAI OF PROGのドラマーによる息をのむような傑作!

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もう一枚、新鋭からドラマーによる注目ソロ・アルバムをピックアップ!

ERIK HAMMARSTROM/GLODET RYTMISK SVARTA

現ANGLAGARDやBRIGHTEYE BRISONで活躍するドラマーが、緊張感みなぎる前衛暗黒チェンバーに挑んだ19年ソロ!でもなるほど、ダークさの中にANGLAGARDに通じる張りつめた透明感が見え隠れしていてさすがです。

ここからは往年の作品に目を向けてまいりましょう。
プログレ・ファンに一番人気の高いドラマーのリーダー作と言えば、やはりこのアルバムでしょうか!

ビル・ブラッフォード/フィールズ・グッド・トゥー・ミー

ドラマーのソロ1作目にしてこの音楽的完成度の高さ。さすがはプログレ界きっての人気ドラマー、ミュージシャンとしての素養がみなぎっていますよね。ホールズワース、D.スチュワート、J.バーリンを迎えた演奏も言うまでもなく鉄壁。

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フロイドのドラマーは、あの鬼才女性アーティストと組んで素晴らしいソロ作を残しています。

NICK MASON/FICTITIOUS SPORTS

鬼才カーラ・ブレイが全作曲とproを手がけたこの1stソロ、聴いたことあるかな?フロイドの深遠な世界観とは趣を異にする、カンタベリー・ロックに通じるジャジーかつアヴァンかつポップな音世界が魅力的!

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カンタベリー・シーンを代表するドラマーと言えばワイアット。自身のバンドMATCHING MOLEから愛すべき2作品を残しました。

MATCHING MOLE/LITTLE RED RECORD

ソフツを脱退したロバート・ワイアットが結成したグループ72年2nd。ウィットとユーモアを内抱したジャズ・ロックというワイアットの目指していたサウンドが完成した名作です。

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冒頭で話にのぼったリンゴとも関わりのある名ドラマーが彼。本場アメリカのミュージシャンやリスナーをも痺れさせたという英国ブルース・ロックの金字塔をピックアップ。

KEEF HARTLEY BAND/HALFBREED

ビートルズ加入のためにリンゴが抜けたロリー・ストーム&ザ・ハリケーンズで彼の後任を務め、名門ブルースブレイカーズでも活躍したいぶし銀ドラマーと言えば?ジミヘンも夢中にさせたグルーヴが炸裂する、自身のリーダーバンドによる傑作1st!

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GRAEME EDGE BAND/KICK OFF YOUR MUDDY BOOTS

ムーディー・ブルースのドラマーGraeme EdgeとガンのAdrian Gurvitzが一緒にやったら、極上のメロディアス・ロックになったって!?Gurvitzのペンによるブルージーなナンバーも良いけど、Edgeによるポップな中に哀愁を秘めたナンバーも沁みるなぁ~。

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NICEのドラマーがNICE解散後に放ったこの作品も大変に味のあるブリティッシュ・ロックの逸品です。

BRIAN DAVISON’S EVERY WHICH WAY/EVERY WHICH WAY

NICE解散後、エマーソンはEL&Pへ、ベースのリー・ジャクソンは自身のバンドJACKSON HEIGHTSを結成しましたが、ドラマーのブライアン・デヴィソンもリーダーバンドを立ち上げていました。その唯一作がこれ。ずばりフリーに迫る芳醇さを持つ、英国ロックの深い森の奥で静かに佇むいぶし銀の逸品!

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辺境シーンからは、トルクメニスタンを代表する超絶ドラマーにご登場いただきましょう~。

GUNESH/I SEE EARTH

小気味よいパーカッションも絡めつつドシドシと怒涛の手数で攻め立てるドラムを軸にブラス/ヴァイオリンも交えた快速アンサンブル+妖艶かつ濃厚な中央アジア伝統音楽!トルクメニスタンの怪物ドラマー率いるバンドの84年作!

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    イエス〜クリムゾンに在籍したプログレ界屈指の名ドラマー、A.ホールズワース/D.スチュワート/J.バーリンという鉄壁の布陣を従えた78年作、カンタベリーなセンスも内包するスリリングかつメロディアスなジャズ・ロック名品!

  • MATCHING MOLE / LITTLE RED RECORD

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  • BRIAN DAVISON’S EVERY WHICH WAY / EVERY WHICH WAY

    元NICEのドラマーBrian Davisonと後にARCなどで活躍する実力派シンガーGraham Bellを中心とするグループ、70年作、枯れた哀愁が胸に染みる英フォーク・ロックの名作

    元NICEのドラマーBrian Davisonと後にARCなどで活躍する実力派シンガーGraham Bellを中心とするグループ。ゆったりしたテンポの中、ムーディーなサックスやフルート、エモーショナルなGraham Bellのヴォーカルが枯れた哀愁を放つメロウなフォーク・ロック。音の隙間からフツフツと溢れ出る叙情性がスッと胸に染み入ります。本当に味わい深く素晴らしすぎるメロディ。フルートの静謐な響きは、クリムゾンの「風に語りて」や「Cadence And Cascade」を想わせます。名作。

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    MOODY BLUESのドラマー、Graeme Edgeによるグループ。他のメンバーは、元GUN〜THREE MAN ARMYのAdrian Gurvitz(G)とPaul Gurvitz(B)に、元ARCのMick Gallagher(Key)。その他、BADGERのBrian Parrish(Vo)、Ginger Baker(Dr)などがゲスト参加しています。本作は、74年の1stアルバム。哀愁溢れるキャッチーなメロディとAdrian Gurvitzによる情感たっぷりのメロディアスなギターが美しい陰影を描くブリティッシュ・ロック。キーボードやオーケストラによるドラマティックなアレンジも絶品。個人的には、ELOに近いサウンドだと思います。非常に英国的なリリシズムに溢れた名作です。

  • KEEF HARTLEY BAND / HALFBREED

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    ジョン・メイオール率いるブルースブレイカーズを経て、キーフ・ハートレイが結成したグループ。69年にデッカ傘下のデラムよりリリースされた1stアルバム。キーフのタイトで重みのあるスリリングなドラム、キーフが自伝の中で「今でも俺はロバート・プラントより良いヴォーカルだと思ってるぜ」と絶賛するミラー・アンダーソンのエモーショナル&ソウルフルなヴォーカル&雄弁なブルース・ギター、そして、ゲスト参加したヘンリー・ローザーの英国らしく淡くむせぶジャジーなトランペット。ウッドストックに出演し、本場米国のブルース・マンも魅了した英ブルース・ロックの傑作。派手さはないものの、聴けば聴くほどに味わいが増す、激渋&いぶし銀の逸品です。

  • NICK MASON / FICTITIOUS SPORTS

    ピンク・フロイドのドラマーによる81年作1stソロ、ロバート・ワイアットなど参加

    ピンク・フロイドのドラマーによる81年作1stソロ。邦題は『空想感覚』。アメリカのジャズ・シーンを代表する女性コンポーザーでありピアニストのカーラ・ブレイが全曲を作曲し、プロデュースも担当。バックはカーラ・ブレイ周辺のスタジオ・ミュージシャンをはじめ、ロバート・ワイアット、クリス・スペディングが参加。クリスのエッジの立ったアヴァンギャルドなギターに痺れるオープニング・ナンバーから、フロイドの世界とは異なる、カンタベリー・ミュージックに通じるジャジーかつアヴァンギャルドかつポップな世界が印象的。カンタベリーやエイドリアン・ブリューあたりの世界が好きな方は気に入るでしょう。ジャケはヒプノシス。

  • KIMMO PORSTI / WAYFARER

    フィンランド出身、SAMURAI OF PROGのドラマーによる2020年ソロ作

    注目の多国籍シンフォ・プロジェクトSAMURAI OF PROGのパーマネント・メンバーとして活動するフィンランド出身ドラマーによる2020年ソロ作。IONAのギタリストDave Bainbridge、STERN MEISSENにも参加したサックス奏者Marek Arnold、ユニット作『GULLIVER』でもプレイしたスペインの実力はギタリストRafael Pachaなど腕利きが参加。CAMELを彷彿させるファンタジックで気品たっぷりのシンフォニック・ロックに、ジャズ/フュージョン的な滑らかさや、北欧フィンランドらしい神秘的な民族音楽エッセンスを加えたスタイルは大変完成度高いです。優雅な聴き心地の中に耳を惹くクリエイティヴなサウンド作りが光ります。リーダーによる安定感と躍動感がバランスした見事なドラミングも聴き物!

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    トルクメニスタン出身の超絶ドラマー/パーカッショニストRichad Shafiが率いたテクニカル・ジャズ・ロック・バンドによる84年作。過去にCD化された2枚の作品集でそのバカテクぶりを見せつけた彼ですが、本作でもずばり全開です。小気味よいパーカッションも絡めつつドシドシと怒涛の手数で攻め立てるドラムを軸に、ブラスやヴァイオリンも交えたジャズ・ファンク風の快速アンサンブルと、NWっぽいシンセワークを融合させたようなスタイルは実に濃厚にして個性的。一方で、ドラムが落ち着くと、今度はスペイシーにシンセサイザーが広がり幻想的なムードに。時おり耳を撫でる民族楽器の妖しい囁き、そして母国語で歌われる民謡風のエキゾチックなヴォーカルが、中央アジアの地に聴き手をいざないます。途方もなくテクニカルかつ緩急激しいサウンドで、聴き手を最後まで翻弄する凄い一枚!

  • ERIK HAMMARSTROM / GLODET RYTMISK SVARTA

    ANGLAGARDやBRIGHTEYE BRISONで活躍するドラマーによる19年ソロ作、尋常じゃない緊張感を伴った前衛暗黒チェンバー・ミュージック傑作!

    スウェーデン出身、ANGLAGARDやBRIGHTEYE BRISONで活躍するドラマーによる19年ソロ作。34分と15分の組曲2つで構成された作品で、所属するシンフォ系の両バンドからすると異色とも言える前衛的な暗黒チェンバー・ミュージックを展開。時おり微妙にテンポをずらす不気味なリズム感覚の無機質なドラミングが否応なく緊張感を高め、生ストリングスが不協和音すれすれの不穏なメロディを紡ぎ、ブラスが重々しくダークに響く、サウンドは思わず震えが来そうなほどの禍々しさが漂っています。存在感あるドラムも含め音の質感として近いのはユニヴェル・ゼロですが、よりクラシック由来のピンと張りつめたサウンドが特徴です。しかし、この聴き手を作品世界に惹き込む強烈な緊張感はなるほどANGLAGARDに通じるものでさすが。完成度の高い独自の暗黒チェンバーを練り上げた傑作。

    試聴は下記ページで可能です!
    https://erikhammarstrom.bandcamp.com/album/gl-dhet-rytmisk-sv-rta

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