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世界の00年代新鋭ジャズ・ロック探求!

コロシアム、ソフト・マシーン、ニュークリアスといった名バンドたちがシーンを作り上げ、英国を中心にプログレッシヴ・ロックの重要なスタイルとして認知されてきたジャズ・ロック。

新鋭プログレと言うとシンフォ系のバンドが想像されがちだと思いますが、実は世界各国から素晴らしい新鋭ジャズ・ロック・バンドたちが登場しています。

「世界のロックをつなぐ」をテーマにしているカケレコらしく、世界中から選りすぐっていきましょう。

まずは直近に入荷した注目のジャズ・ロック新鋭からご紹介!

【インドネシア】DWIKI DHARMAWAN/RUMAH BATU

ガムランやインドネシアの民族音楽と、洗練されたフュージョンを融合させたエキゾチックかつ美麗なジャズ・ロックを聴かせる18年作。この宗教的な崇高さすら感じさせる神秘的な音像はインドネシアならでは!

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【日本】TRUSSONIC~TOWA KITAGAWA TRIO~/MIND UNIVERSE

気鋭女性ピアニスト率いるプログレッシヴ・ジャズ・トリオ、KBBのヴァイオリニスト壷井彰久をゲストに迎えた3rdアルバム!情熱的でダイナミック、スリリングな切れ味も持つ、テクニカル・ジャズ・ロックとして一級品の完成度を誇る傑作!

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【フランス】ALCO FRISBASS/LE BATELEUR

まるでナショナルヘルスとクリムゾンを融合させたような、エレガントかつテンションみなぎるアヴァンプログレは本作でも健在!フランスらしい先の読めないアーティスティックな展開の連続に、とにかく聴いていてワクワクが止まりません。何というアイデアの豊富さ!

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【アルゼンチン】PASAJERO LUMINOSO/EL CORAZON DE LAS BALLENAS

南米のみならず、現在のプログレ・シーンで最も注目すべきジャズ・ロック・バンドの一つでしょう。アルゼンチンらしい甘美な陰影を持ったメロディを印象的に聴かせる、芳醇なジャズ・ロックには前2作を経てさらに磨きがかかっている印象。カンタベリー・ファンも是非!

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ここからは国別にまとめてご紹介してまいりましょう♪

【イギリス】KINKY WIZZARDS/QUIRKY MUSINGS

EDEN SHADOWのギタリストと現MAGENTAのドラマーらが結成したトリオなんですが、所属バンドからの予想を裏切るファンキーなジャズ・ロックが飛び出してきてビックリ!でもこれが凄まじいカッコよさで悶絶・・・。

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【アメリカ】JOHANNES LULEY/QITARA

米ギタリスト/マルチ奏者なのですが、R.フリップの緊張感とT.リピダルの透明感を合わせてオリエンタルなエッセンスを振りかけたようなギターが素晴らしいなぁ。ジャズ/フュージョン・シーンの腕利きたちを従えて繰り広げる、心地よさとテンションがバランスしたジャズロック好盤!

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【アメリカ】INNER EAR BRIGADE/DROMOLOGY

ゴングばりの強度と緩急自在さで聴かせるジャズロックをベースに、カンタベリー風の芳醇なホーンセクションとスラップハッピーあたりが浮かぶ浮遊感あるメロディをミステリアスに歌う女性ヴォーカル。カリフォルニア発ジャズ・ロック・バンド、2ndもさすがの快作です!

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【アメリカ】CORIMA/AMATERASU

執拗な反復フレーズでジリジリと聴き手を追い詰めていくような展開、チャントやシャウトが飛び交う狂乱のヴォーカル・パフォーマンス。マグマ直系と言える要素が揃った凄まじいサウンドです。テキサスから登場した驚異のズール系バンド、16年作!

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【ノルウェー】OLA KVERNBERG/STEAMDOME

ノルウェー出身の若手ヴァイオリニスト/キーボーディストが放ったこのジャズ・ロック作、素晴らしいです。実に北欧らしい凛々しくも情熱的なサウンドが胸を打つ名品!

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【ノルウェー】NEEDLEPOINT/DIARY OF ROBERT REVERIE

このノルウェー新鋭、ポスト・ロック meets 初期キャラヴァン!?知的でシャープな演奏と70年代的な人懐っこいメロディを同居させるこのセンス、凄いです。

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【日本】MINOKE ?/P.P.A.C.K

カンタベリー meets 和楽!? 現代の日本にもこんなジャズ・ロック・バンドが居るんです!

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【ロシア】VESPERO/AZMARI: ABYSSINIAN LIVENTURE

ゴング影響下のサイケ・ジャズ・ロックをベースに民族色も加え熱量たっぷりに展開していくサウンドは、スペイシーでオリエンタルで底なしにテクニカル。このロシア新鋭は強烈です…!

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ハイレベルなジャズ・ロック・バンドがひしめくインドネシアからもピックアップ!

【インドネシア】SIMAK DIALOG/PATAHAN

流麗でテクニカルなフュージョン・サウンドと東南アジアのエキゾチズムとが融合したサウンドは、フュージョンやカンタベリーの傑作とも比肩する知性を感じさせますね。この映像、どうです?

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【インドネシア】TOHPATI ETHNOMISSION/MATA HATI

インドネシアのジャズ・ロック・グループSIMAK DIALOGのギタリストによるグループの17年作。これは民族音楽+ジャズロックという形態を最も理想的に音像化したサウンドと言っても過言ではない傑作!

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【インドネシア】DEWA BUDJANA/DAWAI IN PARADISE

インドネシア恐るべし。リターン・トゥ・フォーエヴァーから80年代以降のクリムゾンまでを飲み込みつつ、フラワー・キングスのロイネ・ストルトばりのイマジネーションで包み込んじゃうセンス。オススメですよ~。

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【インドネシア】I KNOW YOU WELL MISS CLARA/CHAPTER ONE

ジョン・マクラフリンやフィル・ミラーに影響を受けたギタリストと、チック・コリアやジョー・ザヴィヌルに影響を受けたKey奏者による卓越したサウンド。な、なぬ、イ、インドネシアとは!?

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プログレ大国イタリア。もちろん今も良質なジャズ・ロック・バンドを多数輩出しています。

【イタリア】SLIVOVITZ/LIVER

洒脱にしてどこまでも強靭な、ギラギラしたアヴァン・ジャズ・ロックはまさに痛快無比。ジャズロック期のザッパすら彷彿させるこのナポリ出身グループ、要注目です。

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【イタリア】PARAFULMINI/TENERE FUORI DALLA PORTATA DEI BAMBINI

変拍子と転調を繰り返しながら息つく暇もなく畳み掛ける肉感的かつタフなジャズ・ロック、カッコいいなぁ。AREAのキーボーディストもゲスト参加する伊ジャズ・ロック新鋭18年デビュー作!

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【イタリア】SADO/HOLZWEGE

ずばり現代版PICCHIO DAL POZZO!暴走するドラム、縦横無尽に暴れ回るサックス、熱いヴォーカル、テンションみなぎるピアノ、Rフリップに真っ向勝負なギター。もの凄いテンション!

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【イタリア】MOBIUS STRIP/MOBIUS STRIP

イタリアの新鋭ジャズ・ロック・バンド17年作。陽光輝く地中海の景色が浮かび上がってくるような映像喚起力に満ちたアンサンブルが素晴らしいジャズ・ロック/フュージョンの逸品!

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【イタリア】MOOGG/ITALIAN LUXURY STYLE

デビュー作もハイクオリティでしたが、この2016年作2ndもずばり傑作。カンタベリー・ミュージック、アレア、イル・ヴォーロあたりのファンにはたまらないはず。

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【イタリア】ACQUA LIBERA/ACQUA LIBERA

地中海エッセンスも含んだこのサウンド、手本となっているのはきっとアルティやペリジェオあたり。彼らほどテクニカルではないんですが、そのゆったりとしたアンサンブルがイタリアらしい歌心を際立たせているんですよね。このジャズロック新鋭、いいです。

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【イタリア】INGRANAGGI DELLA VALLE/IN HOC SIGNO

アルティ・エ・メスティエリI『TILT』のテクニック&スピード感を受け継いだ伊新鋭だって!?超絶変拍子ジャズロックからヴィンテージ色豊かなシンフォへとダイナミックに展開していく演奏が圧巻。こ、これは完成度高し!

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【イタリア】ACCORDO DEI CONTRARI/VIOLATO INTATTO

カンタベリー風味を感じさせた従来作から、中期クリムゾンばりのテンションみなぎるヘヴィ・ジャズ・ロックへと舵を切った衝撃の17年作。浮遊感あるアブストラクトなパートから一気に爆発的な疾走を始めるアンサンブルは、もはやハード・ロック的と言ってもいいギラギラとしたエネルギーを放出していて実に痛快!

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次ぎはフランスに行ってまいりましょう。マグマやゴングを輩出したお国ですから、そりゃ凄いグループがおります!

【フランス】L’OEIL DU SOURD/UN ?

レビュワー5人が満点評価!クリムゾンやカンタベリーのファンは必聴の新鋭グループをフランスで発見!!

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【フランス】BBI/BBI

超攻撃型ジャズ・ロック・トリオ!MAGMAフォロワーのなかでも屈指の強度とヘヴィネスを誇るグループ!

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【フランス】RIALZU/U RIGIRU

地中海に浮かぶフランス領コルシカ島のグループ。MAGMA影響下にあるグループのなかでも傑出した美的センシティビティと実力が光る、全ジャズ・ロック・ファンに推薦の傑作!

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【フランス】VOX NOSTRA/VOX NOSTRA

ラテン語で歌われる男女混声コーラスが荘厳かつ神秘的。マグマの崇高さを受け継ぐZEUHL系フランス新鋭12年作!

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【フランス】CYCLONE QUEST/DARK WORLD

まるで、ポスト・ロックとコンテンポラリー・ジャズとカンタベリー・ロックを融合させてしまったかのような芳醇なサウンドを鳴らす注目株がフランスに出現!NATIONAL HEALTHやベルギーのCOSがお好きであれば、一聴の価値ありますよ~。

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さぁ、ベルギーにもオススメのグループが居るんですよね~。

【ベルギー】HUMBLE GRUMBLE/GUZZLE IT UP

ベルギーのレコメン系グループの2012年作なんですが、アカデミックさと奇天烈さとヨーロピアンな洗練とがゴッタ煮されてて、テクニカルなのに温かくしなやかだし、ザッパやゴングのファンはヤられるはず!

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70年代にはバルセロナを中心にジャズ・ロック・ムーブメントが花開いたスペインも見逃せません!

【スペイン】OCTOBER EQUUS (OCTOBER EQUUS QUARTET)/ISLA PURGATORIO

このスペインの新鋭、ずばり、クリムゾン『太陽と戦慄』や『ディシプリン』、ヘンリー・カウなどレコメン系、チェンバー・ロックのファンは必聴!このアルバム制作を記録したプロモ動画がまたカッコ良い!

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【スペイン】ANGEL ONTALVA/MUNDO FLOTANTE

カンタベリーや、ヘンリー・カウなどチェンバー・ロックを土台に、地中海や中近東音楽の香りを加えた豊潤なサウンドは、70年代スパニッシュ・チェンバー・ロックの名グループMUSICA URBANAに通じる完成度!

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【スペイン】AMOEBA SPLIT/DANCE OF THE GOODBYES

スペイン北西沿岸の街、ア・コルーニャからのカンタベリー・ミュージック・ファンへの贈り物。太く鳴るオルガン、流麗なエレキ、洒脱な女性ヴォーカル!こりゃグレイト!

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ヨーロッパからのラストは、エストニアのこのグループ!

【エストニア】PHLOX/KERI

今最も注目すべきジャズ・ロック・グループと言える彼らの、待望の17年作!ハットフィールドあたりのカンタベリー・ロックを受け継ぐしなやかなジャズ・ロックに、東欧由来のダークな緊張感、そして北欧的な気品と透明感を融合させた唯一無二のサウンドを展開!間違いなく現代ジャズ・ロックの最先端を行くバンドと言えるでしょう。要注目ですよっ!


視聴はコチラ!
https://phloxmkdk.bandcamp.com/album/keri



最後は中南米を一気に南下!

【メキシコ】LUZ DE RIADA/CUENTOS Y FABULAS VOL.3

重厚なサックスに痺れるブラス・ジャズ・ロックから、初期アレアばりのフリーキーで無国籍なアヴァン・ロック、地中海エッセンスまでも飲み込みつつ、リズムは80sクリムゾン影響下だったりと、全く一筋縄ではいかないメキシコ新鋭による快作!

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【ブラジル】MARCENARIA/MARCENARIA

3人のクラリネット/サックス奏者を擁するブラジル産ジャズ・ロック・バンド、芳醇な管楽器の音色に包まれた瀟洒で小粋な歌ものジャズ・ロック、オススメです!

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【アルゼンチン】ZONDA PROJECKT/VIENTO DE TODA LA VIDA

アルゼンチンといってもアンデス山脈にほど近いメンドーサ出身のジャズ・ロック・バンドで、エキゾチズムでいて悠久を感じさせるサウンドが良いなぁ。

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【アルゼンチン】PASAJERO LUMINOSO/AFUERINO

ギルガメッシュやナショナル・ヘルスが好き?でしたら、このアルゼンチンはブエノス・アイレスの新鋭グループ、実にオススメです。

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【チリ】ZEPTELAR/EL COLOR DE LAS COSAS

イスラエルSHESHETへの現代アヴァン・ロック・シーンからの回答!?スペース・ロックのようなジャケットからは想像できない、ジャズ/フュージョン/アヴァン・ロックの大傑作!

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いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。

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    フランスより強力なプログレ/ジャズ・ロック・グループが登場!クリムゾンやカンタベリーのファンは要チェック!

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    試聴はこちら!
    https://phloxmkdk.bandcamp.com/album/keri

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    インドネシアのグループ。格調高くイマジネーション溢れるピアノと浮遊感あるメロウなエレキを中心に、HATFIELD & THE NORTHを彷彿させる精緻なタッチの流麗なジャズ・ロックを聴かせています。アカデミックなアンサンブルと東南アジアの香りを感じさせるパーカッションとのバランスがオリジナリティ。05年にライヴ録音された音源ですが、繊細なテクニックとアンサンブルは一発録りとはとても思えません。素晴らしいテクニックと音楽センスを持った好グループ。ジャズ・ロック・ファン、とくにカンタベリー・ミュージックのファンにはオススメの逸品。

  • DEWA BUDJANA / DAWAI IN PARADISE

    インドネシア恐るべし、RETURN TO FOREVERから80年代以降のクリムゾンまでを飲み込みつつ、ロイネ・ストルトばりのイマジネーションで包み込んだ2013年快作!

    90年代以降のインドネシアを代表するロック・バンドGIGIのギタリストであるDewa Budjanaの2013年作ソロ。ジョン・マクラフリンをフェイヴァリットに挙げているとおり、フュージョン・タッチの流麗かつゴリゴリとアグレッシヴさもある演奏が印象的。オープニング・ナンバーからキレキレで、シンセが豊かに広がる浮遊感ある「静」のパートとベースが強烈にうねるヘヴィな「動」のパートとを行き交う中を、ギターが多彩な音色を駆使しながら終始テクニカルかつ流れるようなフレーズで畳み掛けます。RETURN TO FOREVERから80〜90年代以降のKING CRIMSONまでを飲み込みつつ、ジャケのイメージ通りのイマジネーションでまとめあげたサウンドはかなりスケールが大きいです。2曲目のアコースティックなナンバーも凄くて、東南アジアらしいエキゾチズムを振りまきつつ、爽やかなポップ・フレイヴァーも感じさせたかと思うと、突如、ギターを中心にリズム隊も一体となってフリーキーに暴れだして、と思ったら、フリーキーさはそのままにイマジネーションも溶け合ってきたり、いや〜、すごいセンス。音のマジシャンぶりは、ちょっぴりフラワー・キングス率いるロイネ・ストルトも頭に浮かびました。インドネシア恐るべし。プログレ・ファンは是非一聴を!

  • PASAJERO LUMINOSO / AFUERINO

    カンタベリーに通じる陰影と叙情美に満ちたアルゼンチンのジャズ/フュージョン・ロック・グループ、2015年作2nd

    2014年にデビューしたアルゼンチンはブエノス・アイレス出身のジャズ/フュージョン・ロック・グループで、ギター、ベース、キーボード、ドラムの4人組。2015年作の2nd。しっとりと艷やかでほのかな気品があって優美なエレピ、フィル・ミラーとキャメルのアンディ・ラティマーを足してニで割ったような、抑制されたトーンの精緻かつマイルドなギター、陰影を感じさせる流麗なベース、ふくよかなドラム。ギルガメッシュやナショナル・ヘルスあたりが好きなら間違いなく気にいるでしょう。これはカンタベリーのファンは必聴の名作です。

  • MOOGG / ITALIAN LUXURY STYLE

    カンタベリー・ミュージックやユーロ・ジャズ・ロックのファンはずばり必聴!イタリアの新鋭による傑作と言える2016年作2nd

    イタリア北部ブレシア出身の4人組ジャズ・ロック・グループ。『ハットフィールド meets キャメル』といった感じの叙情性溢れるジャズ・ロック・サウンドでプログレ・ファンから高く評価された2011年デビュー作に続く2016年作2nd。サウンドの強度がグッと増した印象で、ソフト・マシーンやハットフィールド、アレアやエトナなど、往年の英&イタリアの名バンドにも比肩するジャズ・ロック・サウンドが印象的。シャープなリズム隊を土台に、クラヴィネットが弾み、ヘヴィに歪んだギターとムーグ・シンセが早弾きリードを炸裂させるテンションいっぱいのパートあり、ギターとキーボードのアルペジオが精緻にからみあうハットフィールド的パートあり、キーボードの変拍子のミニマルなフレーズを軸にしたハード&静謐なソフト・マシーン的パートあり、地中海が香る軽やかなパートあり、荘厳にそそり立つようなイタリア的なパートあり、流麗なピアノとフレットレス・ベースが奏でるメロディをフィーチャーしたジャズ/フュージョンなパートあり、表情豊かで安定感抜群のアンサンブルは絶品の一言。インストが中心ですが、ヴォーカル・パートもあり、アレアを彷彿させる土着的な歌声も魅力的です。ラスト曲では清涼感あるトーンのシンセをバックにロマンティックなギター・ソロが入って、イル・ヴォーロが頭に浮かびました。これはカンタベリー・ミュージックやユーロ・ジャズ・ロックが好きな方にはたまらないはず。70年代のDNAを継ぐ傑作です。

  • OCTOBER EQUUS (OCTOBER EQUUS QUARTET) / ISLA PURGATORIO

    スペイン出身、ユニヴェル・ゼロ&クリムゾン影響下にある00年代チェンバー・ロックを代表するグループ、2013年の名作

    キング・クリムゾンやレコメン系バンドの影響の下、03年に結成され、06年にデビュー作をリリースしたスペインのバンドで、00年代以降のチェンバー・ロックを代表するバンドの一つ。管楽器奏者が加わってよりチェンバー・ロック色が増した2011年作『SATURNAL』を押し進め、音楽的リーダーのギタリストAngel Ontalva中心に、アルト・サックス奏者、ベース、ドラムの4人編成で制作された2013年作。ロバート・フリップ的なミニマルで緊張感あるフレーズから、ジャジーで流れるような早弾きまで存在感抜群のギターと、温かみあるトーンと対照的にフリーキーにむせぶヘンリー・カウを彷彿させるサックス、安定感抜群のリズム隊によるアンサンブルは70年代の名グループにも引けを取らない素晴らしさ。ライヴ感ある生々しいサウンドも特徴で、アナログな感覚のヴィンテージな響きは、まるで70年代の発掘音源のようです。クリムゾン『太陽と戦慄』や『ディシプリン』、ヘンリー・カウなどレコメン系、チェンバー・ロックのファンは必聴の名作。

  • INNER EAR BRIGADE / DROMOLOGY

    カリフォルニア出身アヴァン・ジャズ・ロック・バンド、17年作2nd、前作の延長線上で楽しめるカンタベリー・エッセンス香る芳醇で知的なアヴァン・ポップ/ジャズ・ロック、これは素晴らしい!

    世界のチェンバー/アヴァン系の先鋭的なバンドを多く輩出しているAltrOckレーベルよりデビューした、カリフォルニア出身アヴァン・ジャズ・ロック・バンドによる待望の17年作2nd。前作『RAINBRO』では女性ヴォーカルを擁しカンタベリー・エッセンスをたっぷり含んだポップな音作りがたまらない個性派ジャズ・ロックを聴かせた彼らですが、本作でもその唯一無二のサウンドは健在です。全盛期ゴングばりの強度と緩急自在のしなやかさで聴かせるジャズ・ロックをベースに、カンタベリー風の芳醇かつ流麗なホーン・セクションとスラップ・ハッピーあたりを彷彿させる浮遊感あるメロディをちょっぴりミステリアスに歌う女性ヴォーカル。演奏自体は角の立った硬派なジャズ・ロック・テイストがあるのですが、一貫して軽やかなポップ・エッセンスが効いており、無骨な印象は一切与えないハイセンスなサウンドメイクが相変わらず素晴らしすぎます。前作を気に入った方は勿論、カンタベリー・ロック・ファン、ゴング・ファン、スラップ・ハッピーのファンも「これはっ!」となること間違い無しの一枚に仕上がっています。

  • HUMBLE GRUMBLE / GUZZLE IT UP

    ベルギーの新鋭レコメン・グループ、スリリングかつ有機的な2012年傑作

    ベルギーで96年に結成されたグループで、当初はフォークとジャズのミュージシャンによるアヴァン・フォークを演奏していたものの、ザッパやゴングやX-Legged Sallyなどの影響の元、プログレッシヴなスタイルへと変遷。カンタベリーにも通ずるジャズ・ロック/プログレとなった2011年の傑作に続く2012年作がこちら。ヘンリー・カウに通ずる緊張感といかにも東欧的なエキゾチックなうねりとの間を行き交うクラリネットやサックス、力まずしなやかに鋭角な変拍子を織り交ぜるリズム隊、浮遊感のあるビブラフォン、スラップ・ハッピーやゴングのようにアヴァン・フレイヴァーとユーモアに満ちた知的なヴォーカル&メロディ。細かな展開が多くスリリングながら攻撃性はなく、音色はアコースティックで有機的と言えるアンサンブルが印象的。内ジャケに写るメンバーの服装からは独特なセンスを感じますし、アカデミックさと奇天烈さとヨーロピアンな洗練とがゴッタ煮されたサウンドは一筋縄ではいきません。それにしてもこれだけテクニカルなのにこの音の柔らかさと温かみ。00年代新鋭レコメン・グループとしては屈指と言える好グループ。これは名作です。

  • RIALZU / U RIGIRU

    フランス、コルシカ島出身のプログレ/ジャズ・ロック・グループ、78年発表の傑作

    76年結成。地中海に浮かぶフランス領の島=コルシカ出身のプログレッシヴ/ジャズ・ロック・グループ。78年作。鍵盤/ヴァイオリン兼ヴォーカル/ギター/ベース/ドラム/男女コーラスといったメンバー構成。小刻みに鮮やかにドライヴするドラムと丸みを帯びた重低ベースを土台に、アンサンブルを幻想的に彩る艶やかなローズピアノ、エスニックかつ鬼気迫る旋律を奏でるヴァイオリンとエレキ・ギター、そして時に四層にも重なりあう男女混声コーラスによる、緻密でテクニカルなジャズ・ロック。MAGMA影響下にあるグループのなかでも傑出した美的センシティビティと実力が光る、全ジャズ・ロック・ファンに推薦の傑作。

  • SLIVOVITZ / LIVER

    ナポリ出身アヴァン・ジャズ・ロック・バンド、洒脱にして強靭なアンサンブルが駆け抜けるテクニカル・アヴァン・ジャズ・ロック、17年リリースのライヴアルバム!

    01年にイタリアはナポリで結成されたアヴァン・ジャズ・ロック・バンド。サックス奏者、トランペット奏者、ヴァイオリン奏者、さらにハーモニカ奏者までを含む7人組。2016年ミラノでのライヴを収録した17年作。圧巻の手数とうねるようなグルーヴ感覚を備えたジャズ・ファンク調リズム・セクション、饒舌なソロからド派手なユニゾンまで縦横無尽なサックス&トランペット、リズムワーク重視ながらクールかつ切れ味鋭いプレイを聴かせるギター、宙を舞うように高らかに響くエレキ・ヴァイオリン、そして他楽器に負けない熱気あるソロで存在感を見せるハーモニカ。洒脱にしてどこまでも強靭な、ギラギラしまくりの超絶アンサンブルは、目眩がしそうなほどの凄まじさです。管楽器&ギターが主役のテンション高いパートと気品あるヴァイオリン・パートが切り替わる瞬間や、何よりこの底なしのカッコよさはザッパの『HOT RATS』をも彷彿。これは痛快無比な傑作ライヴ盤!

  • BBI / BBI

    現行MAGMA/ONE SHOTのベーシストがMAGMA参加前に組んでいたジャズ・ロック・トリオ、96年録音作

    現行MAGMA/ONE SHOTのベーシストがMAGMA参加前に組んでいたジャズ・ロック・トリオ。96年録音/08年発表作。空間を切り裂くエッジの立ったソリッドなリフ、MAGMAが放っておくはずもないZEUHL直系のメロディアスな重低ベース、タイトかつダイナミックなドラムが濃密に絡み合う超攻撃型ジャズ・ロック!SOLEIL ZEUHLレーベル内でも、屈指の強度とヘヴィネスを誇るグループ。

  • NEEDLEPOINT / DIARY OF ROBERT REVERIE

    ノルウェー出身の新鋭プログレ/ジャズ・ロック・バンド18年作、初期CARAVANを浮遊感と透明感あるポスト・ロック的センスで料理したかのような、人懐っこさとモダンなシャープさが同居する名品!

    2010年デビュー、ノルウェー出身の4人組新鋭プログレ/ジャズ・ロック・グループによる18年作4th。このサウンド、まるで初期CARAVANを浮遊感と透明感あるポスト・ロック的センスで料理したかのような素晴らしさ!手数多く硬質なジャズ志向のリズム隊に乗って、芳醇なオルガンが湧き出し、エレピが可憐にささやくと、クリーントーンとフィル・ミラーの影響を感じるファズを使い分けメロディアスにフレーズを紡ぎ出します。そしてジェントルに歌い上げる英国的な淡く翳のあるヴォーカルがまた素晴らしい。アンサンブルはタイトに引き締まっていますが、メロディには初期CARAVANが持っていた人懐っこいポップさがたっぷりで、ポスト・ロックを通過した知的でシャープな質感と70年代的な温かみが何の違和感もなく融合しているサウンドに驚かされます。またオルガンやエレピが時おり聴かせるコロコロした愛らしいプレイからは、フィンランドのWIGWAMも想起。カンタベリー・ロック影響下の新鋭は近年少なくありませんが、これほどカンタベリー・ロックを巧みに現代的なサウンドへと溶かし込んだアプローチはそうはないでしょう。CARAVANファンには是非聴いてみてほしい一枚!

  • ZONDA PROJECKT / VIENTO DE TODA LA VIDA

    アルゼンチンといってもアンデス山脈にほど近いメンドーサ出身のジャズ・ロック/プログレ・バンド、悠久なる2015年作

    02年にデビューしたアルゼンチンのジャズ・ロック・バンド。03年から06年にかけて録音された音源(すべてデビュー作には未収録)をまとめた2015年リリースの編集盤。アルゼンチンと言っても、アンデス山脈に近い西部の高原にある町メンドーサ出身で、タンゴのエッセンスなど、ラテンの香りを強く感じさせるのが特徴。テクニカルで流麗なスパニッシュ・ギター、リズミックに躍動するピアノによるエキゾチックなジャズ・ロックをはじめ、ダーク&スペーシーなトーンのシンセが広がり、ゴリゴリとしたトーンのベースがスリリングに駆けるシンフォニック&プログレッシヴなジャズ・ロック、アンデスの雄大な星空を伸び伸びと駆け巡るようなリード・ギターが素晴らしいフュージョンまで、独特の温度感を持ったサウンドが印象的です。ハードな音はあるものの硬質さはなく、悠久を感じさせる感じ。音質はライヴとは思えないほどクリアで、演奏もまたライヴ録音とは思えない精緻さ。これは素晴らしい作品です。

  • I KNOW YOU WELL MISS CLARA / CHAPTER ONE

    次々と好グループを輩出するインドネシア・シーンよりまた注目のグループが登場、アグレッシヴかつ洗練された2013年デビュー作

    またまたインドネシアより注目のジャズ/フュージョン・ロック・グループがデビュー!ジョン・マクラフリンやフィル・ミラーに影響を受けたギタリストReza Ryanとチック・コリアやジョー・ザヴィヌルに影響を受けたKey奏者Adi Wijiyaを中心に、ギター、ベース、ドラムによる5人編成で、2013年の本作がデビュー作。静謐なタッチのピアノが不穏なメロディを奏でるオープニング、そこから手数多く引き締まったリズム隊が入り、エレピが流麗なフレーズを奏でると、洗練されたフリー・ジャズ〜フュージョンの世界へ。そのままでは終わらず、ディストーションのかかったヘヴィなギターがフレットの上を滑るように早弾きを聴かせると、リズム隊を熱を帯び、一気にアグレッシヴなジャズ・ロックへと突入。ギターのトーンがどれだけヘヴィになっても、硬派にならず、浮遊感が通底していて、つねに「洗練」されているのがこのバンドの持ち味です。バンドの熱量を自在に操りながら、流れるように洗練されたジャズ/フュージョン・ロックを聴かせるセンス溢れる好グループ。これはDISCUSやSIMAK DIALOGなどインドネシアのグループに痺れたリスナーは気に入ること間違いなし。マックス・レコメンド!

  • VESPERO / AZMARI: ABYSSINIAN LIVENTURE

    ロシアの新鋭インスト・サイケ/プログレ・バンドによる16年ライヴ作、GONG影響下にありながらもフォロワーという域を大きく超え出た孤高のサウンドが炸裂する驚異のライヴ・パフォーマンス!

    05年デビュー、ロシア出身のインスト・サイケ/プログレ・バンドによる16年ライヴ作。のっけから17分の大曲で彼らの音世界へと引き込まれます。シンセやヴァイオリン、サックスが思い思いにフレーズを奏で交歓する浮遊感たっぷりの導入部に、リズムが切れ込み、スリリングにアンサンブルが立ち上がってくる展開は、GONG『YOU』を思い浮かべずにはいられない息をのむ素晴らしさ。パーカッションを交え猛烈な音数でまくし立てるトライバルなリズム・セクションは相変わらずの超絶度合いだし、不穏な旋律を紡ぐヴァイオリンと暴走するサイケデリックなワウギターが対比するアンサンブルは凄まじい熱量を放ってます。演奏を適度にクールダウンさせるスペイストーンのシンセもいい仕事です。ライヴでも演奏のクオリティは一切下がっていません。GONG影響下にありながらもフォロワーという域を大きく超え出た孤高のサウンドが炸裂している驚異のライヴ・パフォーマンス!

  • ACCORDO DEI CONTRARI / VIOLATO INTATTO

    イタリア新鋭17年作4th、70年代中期クリムゾンを想起させる緊密なテンションが支配するヘヴィ・ジャズ・ロックが強烈!

    07年デビュー、イタリアの新鋭プログレ/ジャズ・ロック・バンドによる17年作4th。冒頭から変拍子満載で、畳み掛けるようにダイナミックなアンサンブルを聴かせるヘヴィ・ジャズ・ロックが強烈!70年代中期クリムゾンを想起させる緊密なテンションが支配しており圧巻です。新加入のサックス奏者による黒光りするようなヘヴィなプレイがジャズ・ロック然とした重厚感を上乗せしていて、従来よりサウンドのカッコよさが格段に増している印象を受けます。エレピが揺らめきギターが浮遊するアブストラクトなパートから一気に爆発的な疾走を始めるアンサンブルは、もはやハード・ロック的と言ってもいいギラギラとしたエネルギーを放出していて実に痛快。これは現代のジャズ・ロックとして、圧倒的に個性的でプログレッシヴなサウンド!快作です。

  • CYCLONE QUEST / DARK WORLD

    フランスの新鋭ジャズ・ロック・バンド、17年作、コンテンポラリー・ジャズ+カンタベリー・ロックと言える、モダンとヴィンテージを絶妙に取り合わせたハイブリッドな現代ジャズ・ロック作

    フランスの新鋭ジャズ・ロック・バンド、17年作。ミニマル・タッチも交えた浮遊感あるジャズ・ロック・アンサンブルに、モノローグ調の英語ヴォーカルがたゆたう、コンテンポラリーなジャズ・ロックを展開。演奏が白熱してくると、NATIONAL HEALTHあたりのカンタベリー・ジャズ・ロックを意識した激しくも芳醇な演奏へと発展していき、かなり聴き応えあります。女性スキャットをフィーチャーしたパートではベルギーのCOSあたりも彷彿。コンテンポラリー要素/アヴァンギャルド要素はありますが、カンタベリー・ロックを中心とする70年代憧憬の味わいあるアンサンブルと上手く組み合わせ、個性的なジャズ・ロック・サウンドを提示している力作です。

  • ACQUA LIBERA / ACQUA LIBERA

    イタリアの新鋭ジャズ・ロック・バンド、地中海エッセンス漂う歌心溢れる叙情派ジャズ・ロックの秀作!

    イタリアのエクスペリエンス系バンドVICOLO MARGANAのギタリストFabio Bizzarriと、伊シンフォ新鋭PROFUSIONのkey奏者Jonathan Caradonnaを中心とする新鋭バンドによる17年デビュー作。冒頭より、ダイナミックさの中でジャジーな小技も効かせる痛快なドラミングに導かれ、伸びやかにメロディを歌うギターと弾むようなオルガン、スピーディーなプレイも織り交ぜつつたおやかに広がるシンセらのプレイが心地よく躍動する、地中海エッセンスを纏ったジャズ・ロック/フュージョン・サウンドを聴かせます。時にアンサンブルを牽引するメロディアスなベースの動きにも注目です。手本としているのはきっとARITI E MESTIERIやPERIGEOあたりのサウンド。テクニックや流麗さはその2バンドほどではありませんが、イタリアならではの芳醇な「歌心」という点では負けず劣らずの素晴らしさです。少し陰影のかかったジャズ寄りのパートでの、ギターの叙情的な表現力の高さも聴き所。テクニックよりも一音一音に情感が滲む丹念な演奏とメロディ/フレーズの良さで勝負する、味わい深い叙情派ジャズ・ロックの秀作です。

  • ANGEL ONTALVA / MUNDO FLOTANTE

    スペインのRIO系グループOCTOBER EQUUSのギタリスト、豊潤な12年ソロ作

    00年代以降にチェンバー/アヴァン・ロックの優れたグループが続々と出てきていますが、そのスペインの筆頭格と言えるOCTOBER EQUUSのギタリストによる12年作1stソロ。キング・クリムゾン的なバンドのサウンドと比べ、カンタベリー・ミュージックやヘンリー・カウなどレコメン系に通じるヴィンテージ感とともに、地中海や中近東音楽のエキゾチックなフレイヴァーを感じるのが印象的。温かみあるトーンで緊張感あるフレーズを奏でるサックスとフルート、そして艶やかで浮遊感あるギターとが緻密に交差するアンサンブル。そして、アレアにも通じるウネリの効いたエキゾチズム。スペインには70年代に数多くのジャズ・ロック/アヴァン系の名作が生まれましたが、その中のMUSICA URBANAに雰囲気が似ています。往年のスパニッシュ・ジャズ・ロック(ライエターナ・ミュージック)のDNAを継ぐ豊潤な傑作。これは素晴らしいです。

  • MOBIUS STRIP / MOBIUS STRIP

    イタリアの新鋭ジャズ・ロック・バンド17年作、陽光輝く地中海の景色が浮かび上がってくるような映像喚起力に満ちたアンサンブルが素晴らしいジャズ・ロック/フュージョンの逸品!

    イタリアの新鋭ジャズ・ロック・グループ、17年作。リズム・セクションの2人にキーボード奏者とサックス/フルート奏者というギターレスの4人編成で、煌めくピアノと陰影ある可憐なエレピ、そしてメロウで艶のある饒舌なサックスのプレイが絡む、フュージョン・タッチの歌心溢れるジャズ・ロックを展開。陽光輝く地中海の景色が目に浮かぶような映像喚起力を持つサウンドがとにかく素晴らしいです。流れるように紡がれるアンサンブルの美しさに耳を奪われますが、さりげなく細やかなテクニックも披露していて技巧的にもかなりの実力者揃いであることがうかがえます。ずばり絶品!

  • DWIKI DHARMAWAN / RUMAH BATU

    インドネシア産ガムラン・ジャズ・グループKRAKATAUのキーボーディストによる18年ソロ作、ガムランやインドネシアの民族音楽と洗練されたフュージョンを融合させたエキゾチックかつ美麗なジャズ・ロック/フュージョン作

    85年より活動するインドネシア産ガムラン・ジャズ・グループKRAKATAUのキーボーディストによる18年ソロ作。Yaron Stavi(ベース)、Asaf Sirkis(ドラム)、フランスの技巧派ジャズ・ギタリストNguyen Le、スペインのジャズ・ロック・グループMUSICA URBANAのベーシストCarles Benaventらを従えたバンド編成を中心に、自国インドネシアのミュージシャンも多数起用。ガムラン・ミュージックを取り入れたエキゾチックなパートと、流麗でテクニカルなピアノをメインとした洗練されたフュージョン・アンサンブルを対比させた、美麗にしてダイナミックなジャズ・ロック/フュージョンを聴かせます。それだけでも素晴らしいのですが、随所に現れる、尺八のような響きの竹笛と神秘的な歌唱が織りなす浮遊感ある桃源郷的サウンドの美しさも絶品で、エキゾチックにして宗教的な崇高さも感じさせるインドネシアならではの音をふんだんに用いたサウンドに仕上げています。

  • TOHPATI ETHNOMISSION / MATA HATI

    インドネシアのジャズ・ロック・グループSIMAK DIALOGのギタリストによるグループ、17年作、民族音楽+ジャズロックという形態を最も理想的に音像化したサウンドと言っても過言ではない傑作!

    現インドネシアを代表するジャズ・ロック・グループSIMAK DIALOGのギタリストが率いるグループの17年作。インドネシアの民族楽器、パーカッション、フルートなどが織りなすエスニックなエッセンスをふんだんに取り入れた演奏からしてすでに最高にゾクゾクしますが、そこにTohpati Bertigaのスリリングで鋭角的なギタープレイが切れ込んでくる展開がとにかく鳥肌モノのカッコよさ。パーカッションの重い打音とややメタル調のヘヴィなギターになだれ込むパートでは「太陽と戦慄」クリムゾンを彷彿させる緊張感が支配します。と思うと一転して爽やかなフュージョン・タッチのナンバーも登場し、ここでは音数多くも流麗なフュージョン然としたプレイを聴かせていて、この変幻自在のスタイルもまた聴きどころです。民族エッセンス匂い立つサウンドと、メインストリームの洗練されたフュージョン・サウンドを違和感なく行き来するこのセンス。これは民族音楽+ジャズ・ロックという形態を最も理想的な形で音像化したサウンドと言えるかもしれません。これはとにかくカッコいいです。傑作。

  • ZEPTELAR / EL COLOR DE LAS COSAS

    初期リターン・トゥ・フォーエヴァー的ラテン・フュージョンの奥にひそむ硬質なチェンバー・ジャズ・ロック・エッセンス、超強力なチリ産バンド、14年デビュー作

    全作曲を手がけるギタリストCamilo Acevedoを中心とするチリの新鋭ジャズ・ロック・バンド、14年リリースのデビュー作。緻密に変拍子を織り交ぜるテクニカル&シャープなリズム隊と気品あるピアノは、イタリアのAltRockのバンドに通ずるようなチェンバー・ロック的な硬質さや緊張感があるのに、全体の印象としてはカラフルで流麗なのが特徴で、そんな全体の印象を決定付けているのが、初期リターン・トゥ・フォーエヴァーを彷彿させるラテン的な優美さを持つフルートと浮遊感あるスキャットが魅力の女性ヴォーカル。表面上はラテン・フュージョンのカラフルな装いなのですが、中身は硬質なチェンバー・ジャズ・ロックという感じで、その組み合わせは唯一無比でセンス抜群。それにしても、これだけの演奏を流麗に聴かせるテクニックは圧倒的。イタリアのAltRock勢の名グループ達と比べても一歩も引けをとらない圧巻の完成度をほこります。イスラエルSHESHETへの現代アヴァン・ロック・シーンからの回答ともいえるかもしれません。スペース・ロックのようなジャケットからは想像できない、ジャズ/フュージョン/アヴァン・ロックの大傑作。これは素晴らしすぎ!

  • MARCENARIA / MARCENARIA

    3人のクラリネット/サックス奏者を擁するブラジル産ジャズ・ロック・バンド、17年デビュー作、芳醇な管楽器の音色に包まれた瀟洒で小粋な歌ものジャズ・ロック、これはオススメ!

    ブラジル出身の新鋭ジャズ・ロック・バンド、17年デビュー作。ベース、ドラム、ギターに加え、3人のクラリネット/サックス奏者をメンバーに持つ6人編成を特徴とします。その編成が見事に生かされた、複数の管楽器が重なり芳醇な音色を奏でるアンサンブルが素晴らしく、カンタベリー・ジャズ・ロックも彷彿させる可憐にして流麗なジャズ・ロック・サウンドを楽しませてくれます。ギター、サックスといったメイン級の楽器を差し置いてメインでリードを取るのは意外にもクラリネットで、ゆったりしたテンポのパートは勿論、変拍子を多用した緊張感ある展開でもあの柔らかく響く高音が活躍します。クラリネット特有の気品ある音色が独特のエレガンスを演奏に付与していてこれがまた素晴らしく良い!さらに凄いのがこれだけ器楽パートの充実がありながらも、その中でヴォーカルがしっかりと歌ってくれている点。コーラスも交えてちょっぴりシアトリカルに歌うポルトガル語ヴォーカルが演奏と一体となって、瀟洒で小粋なストーリーを綴っていきます。この音世界、ちょっと他には思いつきません。これは凄い新鋭です。オススメ!

  • JOHANNES LULEY / QITARA

    米新鋭ギタリスト/マルチ・ミュージシャン、17年作2nd、Roert FrippとTerje Rypdalを合わせたようなギタープレイが個性的なジャズ・ロック/フュージョン作

    アメリカ出身、PERFECT BEINGSのメンバーで、本職のギターに加えキーボードとベースを操るマルチ・ミージシャンによる、13年デビュー作に続く17年作。YESのパストラルなナンバーを彷彿させた前作のシンフォ路線から、今作ではフュージョン/ジャズ・ロック路線へと舵を切っています。ジャズ/フュージョン・シーンのセッションマンを迎えた本格ジャズ・アンサンブルの中を、心地よい残響感を伴った彼のギタープレイが駆け抜ける美しく浮遊感のあるジャズ・ロックを展開。プレイスタイルはRoert FrippとTerje Rypdalを合わせたような印象で、ゆったりとサウンドスケープを描くようにスケール大きなプレイから、パッセージでの素早く畳み掛ける技巧的なプレイまでを滑らかに繋げ、独特の緩急とうねりのあるギターサウンドを構築しており見事。オリエンタルなエッセンス香るフレーズセンスも個性的です。比較的ゆったりとしたテンポのナンバーが主ですが、突如マハヴィシュヌばりの怒涛のテクニカル・ジャズ・ロックに発展するパートも登場し、ロック的な気骨みなぎるサウンドを叩きつけます。『Rypdal/Vitous/DeJohnette』あたりを思い出す深遠な広がりを持つコンテンポラリー・ジャズ曲も完成度高し。独自の世界観のもとで繰り広げられる、心地よさと緊張感がバランスしたジャズ・ロック好盤です。

  • KINKY WIZZARDS / QUIRKY MUSINGS

    EDEN SHADOWのギタリスト/キーボーディストRyan ElliottとMAGENTAの現ドラマーJonathan Griffithsを中心とするイギリス出身の新鋭トリオ・バンド、17年作、ファンキーでテクニカルでユニークな痛快ジャズ・ロック!

    EDEN SHADOWのギタリスト/キーボーディストRyan ElliottとMAGENTAの現ドラマーJonathan Griffithsを中心とするイギリス出身の新鋭トリオ・バンド、17年作。一曲の中でも自在に変化する凝ったリズムワークを土台に展開する変拍子満載のインストゥルメンタル・ジャズ・ロックがとにかく痛快!ファンクの要素を取り入れた跳ねるリズムに乗って、フュージョンタッチで雄弁に紡ぐメロディアスなプレイからクランチなトーンで畳み掛けるヘヴィなプレイまで、息もつかせぬスーパープレイを連発するギターはただただカッコいいです。とは言えファンク特有の暑苦しさはなく、あくまでスマートでクールに超絶プレイを繰り出すアンサンブルは実に英国的。テクニカル・フュージョンと一言で片付けてしまうわけにはいかない、あまりに多彩な表情と一筋縄ではいかない仕掛けにきっと翻弄されること間違い無し。スリリングかつユニークな傑作!

  • TRUSSONIC〜TOWA KITAGAWA TRIO〜 / MIND UNIVERSE

    女性ピアニスト、北川とわ率いるプログレッシヴ・ジャズ・トリオ、KBBのヴァイオリニスト壷井彰久を迎えた18年3rdアルバム

    2013年より活動する女性ピアニスト、北川とわ率いるプログレッシヴ・ジャズ・トリオの18年3rdアルバム。本作のテーマは「Universe」。KBBを率いるヴァイオリニスト壷井彰久をゲストに迎え、情熱的でダイナミック、スリリングな切れ味も持つ、プログレッシヴ・ロック的なサウンドにさらに磨きがかかっています。全編で緊張感ある技巧的な音運びを聴かせるピアノ、ジャズのしなやかさとロック的ダイナミズムを併せ持つ自在なリズム・セクション、そして格調高くも躍動感に満ちたヴァイオリン。時に狂おしいまでの激しさを見せるヴァイオリンのプレイに触発されるように加熱し技巧を冴え渡らせるピアノが素晴らしく、圧倒的な音数が乱れ飛ぶ演奏にはただただ息を呑んで聴き入ってしまいます。タンゴ・ジャズを思わせる独特のリズミカルさが散りばめられていて、うっすらと異国情緒が感じられるのも特筆です。テクニカル・ジャズ・ロックの逸品として、プログレ・ファン/ジャズ・ロック・ファンには問答無用にお聴きいただきたい傑作!

  • PARAFULMINI / TENERE FUORI DALLA PORTATA DEI BAMBINI

    イタリア新鋭による18年デビュー作、変拍子と転調を繰り返しながら息つく暇もなく畳み掛ける肉感的かつタフなジャズ・ロックを展開!

    イタリアの新鋭ジャズ・ロック・バンドによる18年デビュー作。攻撃的なフレーズを次々と繰り出すギターと、パワフルなうねりを持つリズム隊が真っ向ぶつかるテンションの高いジャズ・ロックが痛快!変拍子と転調を繰り返しながら息つく暇もなく畳み掛ける肉感的かつタフなジャズ・ロックを展開しています。イタリアン・ジャズ・ロックに多い地中海エッセンス香るしなやかなサウンドとは対極と言っていい、前のめり気味に突っ込んでいくような勢い任せの演奏が主で、この強度抜群のガチャガチャとしたサウンドは独特のカッコよさを放ちます。特筆はAREAのキーボーディストPatrizio Fariselliがゲスト参加する2曲で、メンバーによるやんちゃな演奏に、流麗なジャズピアノやシンセのプレイが放り込まれることで、無骨さと華麗さが同居する聴いたことのないスリリングなジャズ・ロックが誕生していて必聴です。これは強烈な新鋭バンド!

  • LUZ DE RIADA / CUENTOS Y FABULAS VOL.3

    メキシコの新鋭バンドによる16年作3rd、民族色を散りばめながら爆発的なテンションで繰り広げられるアヴァン・ジャズ・ロックが痛快そのもの!

    フルート/サックス奏者、スティック奏者、ギター、ドラムの4人で2010年に結成されたメキシコのジャズ・ロック/アヴァン・ロック・バンド。タイトル通り、前々作・前作に続く3部作の完結編となる16年作。従来の作品同様、民族色を散りばめながら爆発的なテンションで繰り広げられるアヴァン・ジャズ・ロックは痛快そのもの!鈍い光沢を放つサックスの重厚なプレイに痺れるブラス・ジャズ・ロック風ナンバーから、1stのAREAをややメロディアスにしたようなフリーキーで無国籍なアヴァン・ロック、サックスがゆったりとメロディーを歌い上げるナンバーではバルセロナの70’sジャズ・ロック勢に通じる地中海エッセンスも垣間見えたりと、曲ごとの表情は非常に豊か。一方で独特の引っ掛かりを持つリズムへのこだわりが特徴で、アヴァンギャルドでありながら下手すると踊れてしまいそうなこのリズム感覚は、なるほど80’sクリムゾンからの影響がうかがえます。レコメン系ジャズ・ロックのファンには是非一聴いただきたい快作です。

  • VOX NOSTRA / VOX NOSTRA

    ラテン語で歌われる男女混声コーラスがマグマを彷彿させるフランスのジャズ・ロック・バンド、2012年作2nd

    6歳からピアノを習い、オーケストラ・アレンジなど本格的な音楽教育を受けたキーボード奏者Pierre Minvielleを中心に07年に結成されたフランスのプログレ・バンド。2012年作2nd。ギタリストは、80年代に活動したZEUHL系バンドEIDER STELLAIREの元メンバーのJean-Claude Delachat。まるでマグマばりに切迫感のある男女の混声コーラス、ラテン語で歌われるミスティックな歌詞、これぞZEUHL系と言える流麗かつテンションみなぎるギター、ハードな音空間を神秘的な空気で満たすピアノやキーボード。マグマに通じる崇高さで貫かれたフランスならではのジャズ・ロック名作です。

  • CORIMA / AMATERASU

    米プログレ新鋭、マグマからの影響を受けた超絶技巧&テンションみなぎるズール系アヴァン・ジャズ・ロック、16年作3rd

    テキサス出身、現在はLAを拠点に活動する、女性ヴァイオリン奏者/Vo、サックス奏者を含む5人組。前12年作に続く16年作3rd。基本的なサウンドは前作を引き継ぐ、MAGMA及びその周辺人脈による所謂ZEUHL系バンドからの影響を受けたジャズ・ロック。猛烈な手数で荒れ狂うドラミングとベースによるバカテク変拍子リズムセクションの上を、鈍い光沢を放つ重厚な切れ味のサックスと不穏さを煽るような緊張感たっぷりのヴァイオリンがスリリングなフレーズの応酬を繰り広げるアンサンブル。執拗に反復フレーズを繰り返しジリジリと聴き手を追い詰めていくような展開。そして何語か不明な妖しすぎるチャントや強烈なシャウトを交えた狂乱のヴォーカル・パフォーマンス。まさにMAGMA直系と呼んで差し支えない要素が揃った凄まじいサウンドです。MAGMA好きであれば「これを待ってた!」と声をだすこと間違い無しの逸品!

  • OLA KVERNBERG / STEAMDOME

    ノルウェー出身のヴァイオリニスト/キーボーディストによる17年ジャズ・ロック作、北欧らしい凛々しくも情熱的なサウンドが胸を打つ名品

    ノルウェー出身のヴァイオリニスト/キーボーディストOla Kvernbergが、バンド編成で制作した17年のジャズ・ロック作。気品高くも柔らかな叙情美に包まれたヴァイオリンの音色と70年代トーンの荘厳なオルガンが重なり合って浮遊する一曲から、凄まじい手数で叩きまくるドラミングを伴ったハイテンションのテクニカル・ジャズ・ロックへとなだれこんでいき早くも驚愕。芳醇な音色で高鳴るオルガン、美しくも情熱的に舞うヴァイオリンのプレイも大変素晴らしいです。この2曲目はジャズ・ロック・ファンなら悶絶必至でしょう。ギターは同郷の名手Terje Rypdalを意識した鋭くも透明感あるトーンで躍動。リズム隊はパーカッションを交えたトライバルなプレイが得意なようで、北欧然とした凛々しさを持つリード楽器にエキゾチックな息吹を纏わせます。一方ヴァイオリンとロングトーンのギターが交差する、『Rypdal/Vitous/Dejohnette』を思わせるひんやりした音世界が広がるコンテンポラリー・ジャズ・ナンバーも出色の出来。圧巻の強度を誇るジャズ・ロックをベースに、北欧らしいセンシティヴさも織り込んで仕上げた、極めて完成度の高いジャズ・ロック。オススメ!

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