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世界の00年代新鋭ジャズ・ロック探求!

コロシアム、ソフト・マシーン、ニュークリアスといった名バンドたちがシーンを作り上げ、英国を中心にプログレッシヴ・ロックの重要なスタイルとして認知されてきたジャズ・ロック。

新鋭プログレと言うとシンフォ系のバンドが想像されがちだと思いますが、実は世界各国から素晴らしい新鋭ジャズ・ロック・バンドたちが登場しています。

「世界のロックをつなぐ」をテーマにしているカケレコらしく、世界中から選りすぐっていきましょう。

まずは本場イギリスから!

【イギリス】KINKY WIZZARDS/QUIRKY MUSINGS

EDEN SHADOWのギタリストと現MAGENTAのドラマーらが結成したトリオなんですが、所属バンドからの予想を裏切るファンキーなジャズ・ロックが飛び出してきてビックリ!でもこれが凄まじいカッコよさで悶絶・・・。

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【アメリカ】INNER EAR BRIGADE/RAINBRO

小山田圭吾がギターで参加した最近のYMOに、70年代当時のハットフィールドのメンバーが飛び入り参加!と言えば、この素晴らしさが伝わるでしょうか!?

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【アメリカ】CORIMA/AMATERASU

執拗な反復フレーズでジリジリと聴き手を追い詰めていくような展開、チャントやシャウトが飛び交う狂乱のヴォーカル・パフォーマンス。マグマ直系と言える要素が揃った凄まじいサウンドです。テキサスから登場した驚異のズール系バンド、16年作!

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【日本】MINOKE ?/P.P.A.C.K

カンタベリー meets 和楽!? 現代の日本にもこんなジャズ・ロック・バンドが居るんです!

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【日本】TRUSSONIC~TOWA KITAGAWA TRIO~/AWAKE

日本の気鋭女性ピアニスト率いるトリオの17年作なんですが、ジャズ本来の凛としたクールネスと、ふわっと柔らかくファンタジックな表情が調和する情緒豊かなプレイは息を飲む素晴らしさ!ジャズ・ロック・ファンにはぜひご一聴いただきたい逸品!

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ハイレベルなジャズ・ロック・バンドがひしめくインドネシアからもピックアップ!

【インドネシア】SIMAK DIALOG/PATAHAN

流麗でテクニカルなフュージョン・サウンドと東南アジアのエキゾチズムとが融合したサウンドは、フュージョンやカンタベリーの傑作とも比肩する知性を感じさせますね。この映像、どうです?

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【インドネシア】TOHPATI ETHNOMISSION/MATA HATI

インドネシアのジャズ・ロック・グループSIMAK DIALOGのギタリストによるグループの17年作。これは民族音楽+ジャズロックという形態を最も理想的に音像化したサウンドと言っても過言ではない傑作!

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【インドネシア】DEWA BUDJANA/DAWAI IN PARADISE

インドネシア恐るべし。リターン・トゥ・フォーエヴァーから80年代以降のクリムゾンまでを飲み込みつつ、フラワー・キングスのロイネ・ストルトばりのイマジネーションで包み込んじゃうセンス。オススメですよ~。

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【インドネシア】I KNOW YOU WELL MISS CLARA/CHAPTER ONE

ジョン・マクラフリンやフィル・ミラーに影響を受けたギタリストと、チック・コリアやジョー・ザヴィヌルに影響を受けたKey奏者による卓越したサウンド。な、なぬ、イ、インドネシアとは!?

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プログレ大国イタリア。もちろん今も良質なジャズ・ロック・バンドを輩出しています。

【イタリア】SADO/HOLZWEGE

ずばり現代版PICCHIO DAL POZZO!暴走するドラム、縦横無尽に暴れ回るサックス、熱いヴォーカル、テンションみなぎるピアノ、Rフリップに真っ向勝負なギター。もの凄いテンション!

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【イタリア】MOBIUS STRIP/MOBIUS STRIP

イタリアの新鋭ジャズ・ロック・バンド17年作。陽光輝く地中海の景色が浮かび上がってくるような映像喚起力に満ちたアンサンブルが素晴らしいジャズ・ロック/フュージョンの逸品!

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【イタリア】MOOGG/ITALIAN LUXURY STYLE

デビュー作もハイクオリティでしたが、この2016年作2ndもずばり傑作。カンタベリー・ミュージック、アレア、イル・ヴォーロあたりのファンにはたまらないはず。

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【イタリア】ACQUA LIBERA/ACQUA LIBERA

地中海エッセンスも含んだこのサウンド、手本となっているのはきっとアルティやペリジェオあたり。彼らほどテクニカルではないんですが、そのゆったりとしたアンサンブルがイタリアらしい歌心を際立たせているんですよね。このジャズロック新鋭、いいです。

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【イタリア】INGRANAGGI DELLA VALLE/IN HOC SIGNO

アルティ・エ・メスティエリI『TILT』のテクニック&スピード感を受け継いだ伊新鋭だって!?超絶変拍子ジャズロックからヴィンテージ色豊かなシンフォへとダイナミックに展開していく演奏が圧巻。こ、これは完成度高し!

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【イタリア】ACCORDO DEI CONTRARI/VIOLATO INTATTO

カンタベリー風味を感じさせた従来作から、中期クリムゾンばりのテンションみなぎるヘヴィ・ジャズ・ロックへと舵を切った衝撃の17年作。浮遊感あるアブストラクトなパートから一気に爆発的な疾走を始めるアンサンブルは、もはやハード・ロック的と言ってもいいギラギラとしたエネルギーを放出していて実に痛快!

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次ぎはフランスに行ってまいりましょう。マグマやゴングを輩出したお国ですから、そりゃ凄いグループがおります!

【フランス】L’OEIL DU SOURD/UN ?

レビュワー5人が満点評価!クリムゾンやカンタベリーのファンは必聴の新鋭グループをフランスで発見!!

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【フランス】BBI/BBI

超攻撃型ジャズ・ロック・トリオ!MAGMAフォロワーのなかでも屈指の強度とヘヴィネスを誇るグループ!

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【フランス】RIALZU/U RIGIRU

地中海に浮かぶフランス領コルシカ島のグループ。MAGMA影響下にあるグループのなかでも傑出した美的センシティビティと実力が光る、全ジャズ・ロック・ファンに推薦の傑作!

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【フランス】VOX NOSTRA/VOX NOSTRA

ラテン語で歌われる男女混声コーラスが荘厳かつ神秘的。マグマの崇高さを受け継ぐZEUHL系フランス新鋭12年作!

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さぁ、ベルギーにもオススメのグループが居るんですよね~。

【ベルギー】HUMBLE GRUMBLE/GUZZLE IT UP

ベルギーのレコメン系グループの2012年作なんですが、アカデミックさと奇天烈さとヨーロピアンな洗練とがゴッタ煮されてて、テクニカルなのに温かくしなやかだし、ザッパやゴングのファンはヤられるはず!

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70年代にはバルセロナを中心にジャズ・ロック・ムーブメントが花開いたスペインも見逃せません!

【スペイン】OCTOBER EQUUS (OCTOBER EQUUS QUARTET)/ISLA PURGATORIO

このスペインの新鋭、ずばり、クリムゾン『太陽と戦慄』や『ディシプリン』、ヘンリー・カウなどレコメン系、チェンバー・ロックのファンは必聴!このアルバム制作を記録したプロモ動画がまたカッコ良い!

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【スペイン】ANGEL ONTALVA/MUNDO FLOTANTE

カンタベリーや、ヘンリー・カウなどチェンバー・ロックを土台に、地中海や中近東音楽の香りを加えた豊潤なサウンドは、70年代スパニッシュ・チェンバー・ロックの名グループMUSICA URBANAに通じる完成度!

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【スペイン】AMOEBA SPLIT/DANCE OF THE GOODBYES

スペイン北西沿岸の街、ア・コルーニャからのカンタベリー・ミュージック・ファンへの贈り物。太く鳴るオルガン、流麗なエレキ、洒脱な女性ヴォーカル!こりゃグレイト!

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北欧からも2バンドをピックアップ。

【ノルウェー】TROJKA/I SPEILVENDTHET

ポスト・ロック的な透明感と浮遊感 meets カンタベリー・ロックの洒脱なポップ感覚!?ノルウェー発の新鋭メロディアス・ジャズ・ロック、驚きのデビュー作!

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【エストニア】PHLOX/KERI

今最も注目すべきジャズ・ロック・グループと言える彼らの、待望の17年作!ハットフィールドあたりのカンタベリー・ロックを受け継ぐしなやかなジャズ・ロックに、東欧由来のダークな緊張感、そして北欧的な気品と透明感を融合させた唯一無二のサウンドを展開!間違いなく現代ジャズ・ロックの最先端を行くバンドと言えるでしょう。要注目ですよっ!


視聴はコチラ!
https://phloxmkdk.bandcamp.com/album/keri



最後は中南米を一気に南下!

【メキシコ】LUZ DE RIADA/CUENTOS Y FABULAS VOL.3

重厚なサックスに痺れるブラス・ジャズ・ロックから、初期アレアばりのフリーキーで無国籍なアヴァン・ロック、地中海エッセンスまでも飲み込みつつ、リズムは80sクリムゾン影響下だったりと、全く一筋縄ではいかないメキシコ新鋭による快作!

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【ブラジル】MARCENARIA/MARCENARIA

3人のクラリネット/サックス奏者を擁するブラジル産ジャズ・ロック・バンド、芳醇な管楽器の音色に包まれた瀟洒で小粋な歌ものジャズ・ロック、オススメです!

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【アルゼンチン】ZONDA PROJECKT/VIENTO DE TODA LA VIDA

アルゼンチンといってもアンデス山脈にほど近いメンドーサ出身のジャズ・ロック・バンドで、エキゾチズムでいて悠久を感じさせるサウンドが良いなぁ。

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【アルゼンチン】PASAJERO LUMINOSO/AFUERINO

ギルガメッシュやナショナル・ヘルスが好き?でしたら、このアルゼンチンはブエノス・アイレスの新鋭グループ、実にオススメです。

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【チリ】ZEPTELAR/EL COLOR DE LAS COSAS

イスラエルSHESHETへの現代アヴァン・ロック・シーンからの回答!?スペース・ロックのようなジャケットからは想像できない、ジャズ/フュージョン/アヴァン・ロックの大傑作!

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いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。

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  • PHLOX / KERI

    カンタベリーのDNAを受け継ぐエストニアの新鋭ジャズ・ロック・バンド、緊張感あるダークな音像とカンタベリーなメロディアスさの見事な融合を聴かせる17年作!

    2000年デビューのエストニア出身ジャズ・ロック・グループ、スタジオ・アルバムとしては2010年作『TALU』から7年ぶりとなった17年作。いやはや本作も凄いっ!圧巻の手数とともに疾走するテクニカルかつ硬質なリズム・セクションに乗り、サックスとヴァイオリンが繰り広げる、クリムゾンばりのダークなテンションとカンタベリー・ジャズ・ロックを受け継ぐ滑らかでメロディアスなフレーズが共存するサウンドの何と強烈なこと。1曲目から「これぞPHLOX!」と拳を握ること間違い無しです。それを支える、ジャズ・ロック然としたクールなエレピをメインとするキーボード、クリーントーン主体で情緒豊かに旋律を紡ぐギターも非常に美しいし、哀愁を誘うアコーディオンの調べも絶品。そして何より素晴らしいのが、カンタベリー・ロックを手本としつつも、メロディやアンサンブルの端々に垣間見れるヨーロピアンな深い陰影と透明感ある音色使い。北欧と東欧に接するバルト三国エストニアならではと言っていいサウンドが芳醇に広がります。アヴァンギャルドなパートも度々登場しますが、聴きづらさはなく持ち前の気品あるメロディアスなジャズ・ロックの中に違和感なく挿入されていて、そのセンスの良さにも唸らされます。今作も期待を裏切らない痺れる傑作!




    試聴はこちら!
    https://phloxmkdk.bandcamp.com/album/keri

  • L’OEIL DU SOURD / UN ?

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    インドネシア恐るべし、RETURN TO FOREVERから80年代以降のクリムゾンまでを飲み込みつつ、ロイネ・ストルトばりのイマジネーションで包み込んだ2013年快作!

    90年代以降のインドネシアを代表するロック・バンドGIGIのギタリストであるDewa Budjanaの2013年作ソロ。ジョン・マクラフリンをフェイヴァリットに挙げているとおり、フュージョン・タッチの流麗かつゴリゴリとアグレッシヴさもある演奏が印象的。オープニング・ナンバーからキレキレで、シンセが豊かに広がる浮遊感ある「静」のパートとベースが強烈にうねるヘヴィな「動」のパートとを行き交う中を、ギターが多彩な音色を駆使しながら終始テクニカルかつ流れるようなフレーズで畳み掛けます。RETURN TO FOREVERから80〜90年代以降のKING CRIMSONまでを飲み込みつつ、ジャケのイメージ通りのイマジネーションでまとめあげたサウンドはかなりスケールが大きいです。2曲目のアコースティックなナンバーも凄くて、東南アジアらしいエキゾチズムを振りまきつつ、爽やかなポップ・フレイヴァーも感じさせたかと思うと、突如、ギターを中心にリズム隊も一体となってフリーキーに暴れだして、と思ったら、フリーキーさはそのままにイマジネーションも溶け合ってきたり、いや〜、すごいセンス。音のマジシャンぶりは、ちょっぴりフラワー・キングス率いるロイネ・ストルトも頭に浮かびました。インドネシア恐るべし。プログレ・ファンは是非一聴を!

  • INGRANAGGI DELLA VALLE / IN HOC SIGNO

    イタリア新鋭プログレ・バンド、13年デビュー作、ARTI E MESTIERI『TILT』を思わせるスピーディーなジャズ・ロックからELPばりのヴィンテージ・キーボード・シンフォまで、圧倒的なテクニックで描き切る傑作!

    イタリア新鋭プログレ・バンド、13年デビュー作。枯れたアコギとヴァイオリンによる味のあるデュオ演奏で幕を開けたかと思うと、次の瞬間、圧巻の手数でなだれ込むドラム、エッジの効いたトーンでスピーディーに弾きまくるギター、躍動感いっぱいに舞うヴァイオリン!ARTI E MESTIERI『TILT』を思わせるテクニックとテンションで突き進むジャズ・ロック・アンサンブルがただただ圧倒的です。緩急激しいメロディーをしなやかに歌いこなしていくヴォーカルも非常に印象的。メロトロンやハモンドが唸りを上げるヴィンテージなシンフォニック・ロック・テイストも魅力で、超絶リズム・セクションに乗ってELPばりのスリリングなキーボード・ソロが繰り広げられるパートも聴き所です。ジャズ・ロックをベースとした猛烈なテクニックに、ヴィンテージ感たっぷりのキーボード・ワーク、そして切ない叙情美が薫る地中海エッセンスすら感じさせる音楽性からは、メンバー一人一人の豊かな才能のぶつかり合いが感じ取れます。MATTIAS OLSSEN(ANGLAGARD)、DAVID JACKSONらのゲスト参加にも注目。これはずばり傑作!

  • PASAJERO LUMINOSO / AFUERINO

    カンタベリーに通じる陰影と叙情美に満ちたアルゼンチンのジャズ/フュージョン・ロック・グループ、2015年作2nd

    2014年にデビューしたアルゼンチンはブエノス・アイレス出身のジャズ/フュージョン・ロック・グループで、ギター、ベース、キーボード、ドラムの4人組。2015年作の2nd。しっとりと艷やかでほのかな気品があって優美なエレピ、フィル・ミラーとキャメルのアンディ・ラティマーを足してニで割ったような、抑制されたトーンの精緻かつマイルドなギター、陰影を感じさせる流麗なベース、ふくよかなドラム。ギルガメッシュやナショナル・ヘルスあたりが好きなら間違いなく気にいるでしょう。これはカンタベリーのファンは必聴の名作です。

  • ACCORDO DEI CONTRARI / VIOLATO INTATTO

    イタリア新鋭17年作4th、70年代中期クリムゾンを想起させる緊密なテンションが支配するヘヴィ・ジャズ・ロックが強烈!

    07年デビュー、イタリアの新鋭プログレ/ジャズ・ロック・バンドによる17年作4th。冒頭から変拍子満載で、畳み掛けるようにダイナミックなアンサンブルを聴かせるヘヴィ・ジャズ・ロックが強烈!70年代中期クリムゾンを想起させる緊密なテンションが支配しており圧巻です。新加入のサックス奏者による黒光りするようなヘヴィなプレイがジャズ・ロック然とした重厚感を上乗せしていて、従来よりサウンドのカッコよさが格段に増している印象を受けます。エレピが揺らめきギターが浮遊するアブストラクトなパートから一気に爆発的な疾走を始めるアンサンブルは、もはやハード・ロック的と言ってもいいギラギラとしたエネルギーを放出していて実に痛快。これは現代のジャズ・ロックとして、圧倒的に個性的でプログレッシヴなサウンド!快作です。

  • BBI / BBI

    現行MAGMA/ONE SHOTのベーシストがMAGMA参加前に組んでいたジャズ・ロック・トリオ、96年録音作

    現行MAGMA/ONE SHOTのベーシストがMAGMA参加前に組んでいたジャズ・ロック・トリオ。96年録音/08年発表作。空間を切り裂くエッジの立ったソリッドなリフ、MAGMAが放っておくはずもないZEUHL直系のメロディアスな重低ベース、タイトかつダイナミックなドラムが濃密に絡み合う超攻撃型ジャズ・ロック!SOLEIL ZEUHLレーベル内でも、屈指の強度とヘヴィネスを誇るグループ。

  • MARCENARIA / MARCENARIA

    3人のクラリネット/サックス奏者を擁するブラジル産ジャズ・ロック・バンド、17年デビュー作、芳醇な管楽器の音色に包まれた瀟洒で小粋な歌ものジャズ・ロック、これはオススメ!

    ブラジル出身の新鋭ジャズ・ロック・バンド、17年デビュー作。ベース、ドラム、ギターに加え、3人のクラリネット/サックス奏者をメンバーに持つ6人編成を特徴とします。その編成が見事に生かされた、複数の管楽器が重なり芳醇な音色を奏でるアンサンブルが素晴らしく、カンタベリー・ジャズ・ロックも彷彿させる可憐にして流麗なジャズ・ロック・サウンドを楽しませてくれます。ギター、サックスといったメイン級の楽器を差し置いてメインでリードを取るのは意外にもクラリネットで、ゆったりしたテンポのパートは勿論、変拍子を多用した緊張感ある展開でもあの柔らかく響く高音が活躍します。クラリネット特有の気品ある音色が独特のエレガンスを演奏に付与していてこれがまた素晴らしく良い!さらに凄いのがこれだけ器楽パートの充実がありながらも、その中でヴォーカルがしっかりと歌ってくれている点。コーラスも交えてちょっぴりシアトリカルに歌うポルトガル語ヴォーカルが演奏と一体となって、瀟洒で小粋なストーリーを綴っていきます。この音世界、ちょっと他には思いつきません。これは凄い新鋭です。オススメ!

  • TROJKA / I SPEILVENDTHET

    ポスト・ロック的な透明感とカンタベリー・ジャズ・ロックの洒脱なポップ感覚を組み合わせたようなメロディアス・ジャズ・ロック、ノルウェー新鋭による驚きのデビュー作!

    ノルウェー出身の新鋭キーボード・トリオによる17年デビュー作。抜けのいい打音が心地よいカチッとタイトなドラミングに、メロディアスにしてドライブ感もあるベース、そして夢想的にたゆたうエレピと香り高く響くオルガンを中心に操るキーボード。ポスト・ロック的な透明感あるクリアな音像とカンタベリー・ロックの影響を感じさせる洒脱なポップ感覚を組み合わせたような、ハイセンスなジャズ・ロックを聴かせてくれます。エレピが生み出す実に北欧らしい陰影あるファンタジーに、英語詞によるハートフルなヴォーカルが乗る歌ものナンバーも素晴らしい出来。ハットフィールドあたりを意識したメロディもちらほらと聴けて、カンタベリー・ファンならニンマリとしてしまうのではないでしょうか。ゲスト奏者による叙情的なサックスのプレイも演奏にリリカルな表情を加えていてGOOD。カンタベリー・ロックをはじめとする往年のジャズ・ロック・ファンはもちろん、ポスト・ロック・ファンにも是非オススメしたい一枚。驚きのデビュー作!

  • AMOEBA SPLIT / DANCE OF THE GOODBYES

    カンタベリー・ミュージックに影響を受けたスペイン北西部はア・コルーニャ出身の新鋭、2010年デビュー作

    スペインの北西岸にあるア・コルーニャ出身。サイケデリックなプログレッシヴ・ロック・バンドを前身に、サックス/フルート奏者が加わり、ソフト・マシーンやマッチング・モールやハットフィールド&ザ・ノースなどカンタベリー・ミュージックの影響を受けたジャズ・ロックを指向し、2001年に結成されたグループ。2010年のデビュー作。ミニマルなフレーズで浮遊感と幻想性を生むエレピやピアノをバックに、太いヴィンテージなトーンのオルガンとムーグが鳴り響き、サックスやフルートがダイナミックにリードを奏でる。エレキ・ギターもフィーチャーされていて、繊細なタッチから生み出される流麗でいて緊張感フレーズが印象的です。インストはカンタベリー的ですが、しっとりと歌い上げるオシャレな女性ヴォーカルやたゆたうフルートが入ると、リターン・トゥ・フォーエヴァー的な色彩豊かで柔らかな音色となるのも魅力です。ハットフィールドの2ndとギルガメッシュとリターン・トゥ・フォーエヴァーの中間に位置づけられるようなサウンド。アヴァンギャルドなパートは、ベルギーのCOSも彷彿。これはカンタベリーやフュージョンのファンは必聴と言える好グループです。

  • RIALZU / U RIGIRU

    フランス、コルシカ島出身のプログレ/ジャズ・ロック・グループ、78年発表の傑作

    76年結成。地中海に浮かぶフランス領の島=コルシカ出身のプログレッシヴ/ジャズ・ロック・グループ。78年作。鍵盤/ヴァイオリン兼ヴォーカル/ギター/ベース/ドラム/男女コーラスといったメンバー構成。小刻みに鮮やかにドライヴするドラムと丸みを帯びた重低ベースを土台に、アンサンブルを幻想的に彩る艶やかなローズピアノ、エスニックかつ鬼気迫る旋律を奏でるヴァイオリンとエレキ・ギター、そして時に四層にも重なりあう男女混声コーラスによる、緻密でテクニカルなジャズ・ロック。MAGMA影響下にあるグループのなかでも傑出した美的センシティビティと実力が光る、全ジャズ・ロック・ファンに推薦の傑作。

  • HUMBLE GRUMBLE / GUZZLE IT UP

    ベルギーの新鋭レコメン・グループ、スリリングかつ有機的な2012年傑作

    ベルギーで96年に結成されたグループで、当初はフォークとジャズのミュージシャンによるアヴァン・フォークを演奏していたものの、ザッパやゴングやX-Legged Sallyなどの影響の元、プログレッシヴなスタイルへと変遷。カンタベリーにも通ずるジャズ・ロック/プログレとなった2011年の傑作に続く2012年作がこちら。ヘンリー・カウに通ずる緊張感といかにも東欧的なエキゾチックなうねりとの間を行き交うクラリネットやサックス、力まずしなやかに鋭角な変拍子を織り交ぜるリズム隊、浮遊感のあるビブラフォン、スラップ・ハッピーやゴングのようにアヴァン・フレイヴァーとユーモアに満ちた知的なヴォーカル&メロディ。細かな展開が多くスリリングながら攻撃性はなく、音色はアコースティックで有機的と言えるアンサンブルが印象的。内ジャケに写るメンバーの服装からは独特なセンスを感じますし、アカデミックさと奇天烈さとヨーロピアンな洗練とがゴッタ煮されたサウンドは一筋縄ではいきません。それにしてもこれだけテクニカルなのにこの音の柔らかさと温かみ。00年代新鋭レコメン・グループとしては屈指と言える好グループ。これは名作です。

  • I KNOW YOU WELL MISS CLARA / CHAPTER ONE

    次々と好グループを輩出するインドネシア・シーンよりまた注目のグループが登場、アグレッシヴかつ洗練された2013年デビュー作

    またまたインドネシアより注目のジャズ/フュージョン・ロック・グループがデビュー!ジョン・マクラフリンやフィル・ミラーに影響を受けたギタリストReza Ryanとチック・コリアやジョー・ザヴィヌルに影響を受けたKey奏者Adi Wijiyaを中心に、ギター、ベース、ドラムによる5人編成で、2013年の本作がデビュー作。静謐なタッチのピアノが不穏なメロディを奏でるオープニング、そこから手数多く引き締まったリズム隊が入り、エレピが流麗なフレーズを奏でると、洗練されたフリー・ジャズ〜フュージョンの世界へ。そのままでは終わらず、ディストーションのかかったヘヴィなギターがフレットの上を滑るように早弾きを聴かせると、リズム隊を熱を帯び、一気にアグレッシヴなジャズ・ロックへと突入。ギターのトーンがどれだけヘヴィになっても、硬派にならず、浮遊感が通底していて、つねに「洗練」されているのがこのバンドの持ち味です。バンドの熱量を自在に操りながら、流れるように洗練されたジャズ/フュージョン・ロックを聴かせるセンス溢れる好グループ。これはDISCUSやSIMAK DIALOGなどインドネシアのグループに痺れたリスナーは気に入ること間違いなし。マックス・レコメンド!

  • OCTOBER EQUUS (OCTOBER EQUUS QUARTET) / ISLA PURGATORIO

    スペイン出身、ユニヴェル・ゼロ&クリムゾン影響下にある00年代チェンバー・ロックを代表するグループ、2013年の名作

    キング・クリムゾンやレコメン系バンドの影響の下、03年に結成され、06年にデビュー作をリリースしたスペインのバンドで、00年代以降のチェンバー・ロックを代表するバンドの一つ。管楽器奏者が加わってよりチェンバー・ロック色が増した2011年作『SATURNAL』を押し進め、音楽的リーダーのギタリストAngel Ontalva中心に、アルト・サックス奏者、ベース、ドラムの4人編成で制作された2013年作。ロバート・フリップ的なミニマルで緊張感あるフレーズから、ジャジーで流れるような早弾きまで存在感抜群のギターと、温かみあるトーンと対照的にフリーキーにむせぶヘンリー・カウを彷彿させるサックス、安定感抜群のリズム隊によるアンサンブルは70年代の名グループにも引けを取らない素晴らしさ。ライヴ感ある生々しいサウンドも特徴で、アナログな感覚のヴィンテージな響きは、まるで70年代の発掘音源のようです。クリムゾン『太陽と戦慄』や『ディシプリン』、ヘンリー・カウなどレコメン系、チェンバー・ロックのファンは必聴の名作。

  • MOBIUS STRIP / MOBIUS STRIP

    イタリアの新鋭ジャズ・ロック・バンド17年作、陽光輝く地中海の景色が浮かび上がってくるような映像喚起力に満ちたアンサンブルが素晴らしいジャズ・ロック/フュージョンの逸品!

    イタリアの新鋭ジャズ・ロック・グループ、17年作。リズム・セクションの2人にキーボード奏者とサックス/フルート奏者というギターレスの4人編成で、煌めくピアノと陰影ある可憐なエレピ、そしてメロウで艶のある饒舌なサックスのプレイが絡む、フュージョン・タッチの歌心溢れるジャズ・ロックを展開。陽光輝く地中海の景色が目に浮かぶような映像喚起力を持つサウンドがとにかく素晴らしいです。流れるように紡がれるアンサンブルの美しさに耳を奪われますが、さりげなく細やかなテクニックも披露していて技巧的にもかなりの実力者揃いであることがうかがえます。ずばり絶品!

  • ZONDA PROJECKT / VIENTO DE TODA LA VIDA

    アルゼンチンといってもアンデス山脈にほど近いメンドーサ出身のジャズ・ロック/プログレ・バンド、悠久なる2015年作

    02年にデビューしたアルゼンチンのジャズ・ロック・バンド。03年から06年にかけて録音された音源(すべてデビュー作には未収録)をまとめた2015年リリースの編集盤。アルゼンチンと言っても、アンデス山脈に近い西部の高原にある町メンドーサ出身で、タンゴのエッセンスなど、ラテンの香りを強く感じさせるのが特徴。テクニカルで流麗なスパニッシュ・ギター、リズミックに躍動するピアノによるエキゾチックなジャズ・ロックをはじめ、ダーク&スペーシーなトーンのシンセが広がり、ゴリゴリとしたトーンのベースがスリリングに駆けるシンフォニック&プログレッシヴなジャズ・ロック、アンデスの雄大な星空を伸び伸びと駆け巡るようなリード・ギターが素晴らしいフュージョンまで、独特の温度感を持ったサウンドが印象的です。ハードな音はあるものの硬質さはなく、悠久を感じさせる感じ。音質はライヴとは思えないほどクリアで、演奏もまたライヴ録音とは思えない精緻さ。これは素晴らしい作品です。

  • ANGEL ONTALVA / MUNDO FLOTANTE

    スペインのRIO系グループOCTOBER EQUUSのギタリスト、豊潤な12年ソロ作

    00年代以降にチェンバー/アヴァン・ロックの優れたグループが続々と出てきていますが、そのスペインの筆頭格と言えるOCTOBER EQUUSのギタリストによる12年作1stソロ。キング・クリムゾン的なバンドのサウンドと比べ、カンタベリー・ミュージックやヘンリー・カウなどレコメン系に通じるヴィンテージ感とともに、地中海や中近東音楽のエキゾチックなフレイヴァーを感じるのが印象的。温かみあるトーンで緊張感あるフレーズを奏でるサックスとフルート、そして艶やかで浮遊感あるギターとが緻密に交差するアンサンブル。そして、アレアにも通じるウネリの効いたエキゾチズム。スペインには70年代に数多くのジャズ・ロック/アヴァン系の名作が生まれましたが、その中のMUSICA URBANAに雰囲気が似ています。往年のスパニッシュ・ジャズ・ロック(ライエターナ・ミュージック)のDNAを継ぐ豊潤な傑作。これは素晴らしいです。

  • TOHPATI ETHNOMISSION / MATA HATI

    インドネシアのジャズ・ロック・グループSIMAK DIALOGのギタリストによるグループ、17年作、民族音楽+ジャズロックという形態を最も理想的に音像化したサウンドと言っても過言ではない傑作!

    現インドネシアを代表するジャズ・ロック・グループSIMAK DIALOGのギタリストが率いるグループの17年作。インドネシアの民族楽器、パーカッション、フルートなどが織りなすエスニックなエッセンスをふんだんに取り入れた演奏からしてすでに最高にゾクゾクしますが、そこにTohpati Bertigaのスリリングで鋭角的なギタープレイが切れ込んでくる展開がとにかく鳥肌モノのカッコよさ。パーカッションの重い打音とややメタル調のヘヴィなギターになだれ込むパートでは「太陽と戦慄」クリムゾンを彷彿させる緊張感が支配します。と思うと一転して爽やかなフュージョン・タッチのナンバーも登場し、ここでは音数多くも流麗なフュージョン然としたプレイを聴かせていて、この変幻自在のスタイルもまた聴きどころです。民族エッセンス匂い立つサウンドと、メインストリームの洗練されたフュージョン・サウンドを違和感なく行き来するこのセンス。これは民族音楽+ジャズ・ロックという形態を最も理想的な形で音像化したサウンドと言えるかもしれません。これはとにかくカッコいいです。傑作。

  • KINKY WIZZARDS / QUIRKY MUSINGS

    EDEN SHADOWのギタリスト/キーボーディストRyan ElliottとMAGENTAの現ドラマーJonathan Griffithsを中心とするイギリス出身の新鋭トリオ・バンド、17年作、ファンキーでテクニカルでユニークな痛快ジャズ・ロック!

    EDEN SHADOWのギタリスト/キーボーディストRyan ElliottとMAGENTAの現ドラマーJonathan Griffithsを中心とするイギリス出身の新鋭トリオ・バンド、17年作。一曲の中でも自在に変化する凝ったリズムワークを土台に展開する変拍子満載のインストゥルメンタル・ジャズ・ロックがとにかく痛快!ファンクの要素を取り入れた跳ねるリズムに乗って、フュージョンタッチで雄弁に紡ぐメロディアスなプレイからクランチなトーンで畳み掛けるヘヴィなプレイまで、息もつかせぬスーパープレイを連発するギターはただただカッコいいです。とは言えファンク特有の暑苦しさはなく、あくまでスマートでクールに超絶プレイを繰り出すアンサンブルは実に英国的。テクニカル・フュージョンと一言で片付けてしまうわけにはいかない、あまりに多彩な表情と一筋縄ではいかない仕掛けにきっと翻弄されること間違い無し。スリリングかつユニークな傑作!

  • ACQUA LIBERA / ACQUA LIBERA

    イタリアの新鋭ジャズ・ロック・バンド、地中海エッセンス漂う歌心溢れる叙情派ジャズ・ロックの秀作!

    イタリアのエクスペリエンス系バンドVICOLO MARGANAのギタリストFabio Bizzarriと、伊シンフォ新鋭PROFUSIONのkey奏者Jonathan Caradonnaを中心とする新鋭バンドによる17年デビュー作。冒頭より、ダイナミックさの中でジャジーな小技も効かせる痛快なドラミングに導かれ、伸びやかにメロディを歌うギターと弾むようなオルガン、スピーディーなプレイも織り交ぜつつたおやかに広がるシンセらのプレイが心地よく躍動する、地中海エッセンスを纏ったジャズ・ロック/フュージョン・サウンドを聴かせます。時にアンサンブルを牽引するメロディアスなベースの動きにも注目です。手本としているのはきっとARITI E MESTIERIやPERIGEOあたりのサウンド。テクニックや流麗さはその2バンドほどではありませんが、イタリアならではの芳醇な「歌心」という点では負けず劣らずの素晴らしさです。少し陰影のかかったジャズ寄りのパートでの、ギターの叙情的な表現力の高さも聴き所。テクニックよりも一音一音に情感が滲む丹念な演奏とメロディ/フレーズの良さで勝負する、味わい深い叙情派ジャズ・ロックの秀作です。

  • ZEPTELAR / EL COLOR DE LAS COSAS

    初期リターン・トゥ・フォーエヴァー的ラテン・フュージョンの奥にひそむ硬質なチェンバー・ジャズ・ロック・エッセンス、超強力なチリ産バンド、14年デビュー作

    全作曲を手がけるギタリストCamilo Acevedoを中心とするチリの新鋭ジャズ・ロック・バンド、14年リリースのデビュー作。緻密に変拍子を織り交ぜるテクニカル&シャープなリズム隊と気品あるピアノは、イタリアのAltRockのバンドに通ずるようなチェンバー・ロック的な硬質さや緊張感があるのに、全体の印象としてはカラフルで流麗なのが特徴で、そんな全体の印象を決定付けているのが、初期リターン・トゥ・フォーエヴァーを彷彿させるラテン的な優美さを持つフルートと浮遊感あるスキャットが魅力の女性ヴォーカル。表面上はラテン・フュージョンのカラフルな装いなのですが、中身は硬質なチェンバー・ジャズ・ロックという感じで、その組み合わせは唯一無比でセンス抜群。それにしても、これだけの演奏を流麗に聴かせるテクニックは圧倒的。イタリアのAltRock勢の名グループ達と比べても一歩も引けをとらない圧巻の完成度をほこります。イスラエルSHESHETへの現代アヴァン・ロック・シーンからの回答ともいえるかもしれません。スペース・ロックのようなジャケットからは想像できない、ジャズ/フュージョン/アヴァン・ロックの大傑作。これは素晴らしすぎ!

  • LUZ DE RIADA / CUENTOS Y FABULAS VOL.3

    メキシコの新鋭バンドによる16年作3rd、民族色を散りばめながら爆発的なテンションで繰り広げられるアヴァン・ジャズ・ロックが痛快そのもの!

    フルート/サックス奏者、スティック奏者、ギター、ドラムの4人で2010年に結成されたメキシコのジャズ・ロック/アヴァン・ロック・バンド。タイトル通り、前々作・前作に続く3部作の完結編となる16年作。従来の作品同様、民族色を散りばめながら爆発的なテンションで繰り広げられるアヴァン・ジャズ・ロックは痛快そのもの!鈍い光沢を放つサックスの重厚なプレイに痺れるブラス・ジャズ・ロック風ナンバーから、1stのAREAをややメロディアスにしたようなフリーキーで無国籍なアヴァン・ロック、サックスがゆったりとメロディーを歌い上げるナンバーではバルセロナの70’sジャズ・ロック勢に通じる地中海エッセンスも垣間見えたりと、曲ごとの表情は非常に豊か。一方で独特の引っ掛かりを持つリズムへのこだわりが特徴で、アヴァンギャルドでありながら下手すると踊れてしまいそうなこのリズム感覚は、なるほど80’sクリムゾンからの影響がうかがえます。レコメン系ジャズ・ロックのファンには是非一聴いただきたい快作です。

  • TRUSSONIC〜TOWA KITAGAWA TRIO〜 / AWAKE

    女性ピアニスト、北川とわ率いるプログレッシヴ・ジャズ・トリオ、17年リリースの2ndミニアルバム

    2013年より活動する女性ピアニスト、北川とわ率いるプログレッシヴ・ジャズ・トリオ、「まだ見ぬ新しい世界を探しに壮大なファンタジーを旅する」をテーマに制作された17年リリースの2ndミニアルバム。一曲目、やや緊張感のある導入部から一気にメロディアスに躍動しはじめるピアノに早くも心奪われます。ジャズ本来の凛としたクールネスと、ふわっと柔らかくファンタジックな表情が調和する情緒豊かなプレイは息を飲む素晴らしさ。変拍子を交えながらもしなやかに刻むリズム・セクションは随所で変化に富んだ存在感のあるプレイでピアノに応じていて、各プレイヤーが高度な技巧を披露しながら紡いでいくアンサンブルはプログレ・ファンにも響くこと間違い無し。音数の多い複雑な展開でも一貫して淀みなく進行していくアンサンブルはあまりに見事です。ソロピアノ曲でのロマンティックな表現力の高さも特筆。これはプログレ・ファン/ジャズ・ロック・ファンにはぜひご一聴いただきたい逸品!

  • VOX NOSTRA / VOX NOSTRA

    ラテン語で歌われる男女混声コーラスがマグマを彷彿させるフランスのジャズ・ロック・バンド、2012年作2nd

    6歳からピアノを習い、オーケストラ・アレンジなど本格的な音楽教育を受けたキーボード奏者Pierre Minvielleを中心に07年に結成されたフランスのプログレ・バンド。2012年作2nd。ギタリストは、80年代に活動したZEUHL系バンドEIDER STELLAIREの元メンバーのJean-Claude Delachat。まるでマグマばりに切迫感のある男女の混声コーラス、ラテン語で歌われるミスティックな歌詞、これぞZEUHL系と言える流麗かつテンションみなぎるギター、ハードな音空間を神秘的な空気で満たすピアノやキーボード。マグマに通じる崇高さで貫かれたフランスならではのジャズ・ロック名作です。

  • CORIMA / AMATERASU

    米プログレ新鋭、マグマからの影響を受けた超絶技巧&テンションみなぎるズール系アヴァン・ジャズ・ロック、16年作3rd

    テキサス出身、現在はLAを拠点に活動する、女性ヴァイオリン奏者/Vo、サックス奏者を含む5人組。前12年作に続く16年作3rd。基本的なサウンドは前作を引き継ぐ、MAGMA及びその周辺人脈による所謂ZEUHL系バンドからの影響を受けたジャズ・ロック。猛烈な手数で荒れ狂うドラミングとベースによるバカテク変拍子リズムセクションの上を、鈍い光沢を放つ重厚な切れ味のサックスと不穏さを煽るような緊張感たっぷりのヴァイオリンがスリリングなフレーズの応酬を繰り広げるアンサンブル。執拗に反復フレーズを繰り返しジリジリと聴き手を追い詰めていくような展開。そして何語か不明な妖しすぎるチャントや強烈なシャウトを交えた狂乱のヴォーカル・パフォーマンス。まさにMAGMA直系と呼んで差し支えない要素が揃った凄まじいサウンドです。MAGMA好きであれば「これを待ってた!」と声をだすこと間違い無しの逸品!

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