2020年10月6日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
スタッフ佐藤です。
英国の叙情派プログレの筆頭と言えばキャメル。
後進バンドへの影響の大きさは5大プログレにも匹敵するほどで、70年代半ば頃から現在に至るまで、世界各国でキャメルへの憧憬を滲ませたグループが誕生し続けています。
そんなわけで今回は、キャメル好きの方に是非聴いてみてほしい作品を、ちょっとディープに探求してまいりたいと思います!それでは、キャメル黄金期を代表するこの名盤からスタート。
前作『スノーグース』も大傑作だけど、この4thも同等に素晴らしいですよね。
キーボードとフルートが幻想的すぎる「静」のパートと、引き締まったドラミングにギターとキーボードが泣きのフレーズを応酬させる「動」のパートとの鮮やかすぎる対比。
ファンタスティックさではプログレ史上の最高峰!
続いては、リリースされたばかりのとっておきの一枚をピックアップ。CAMELファンの方々にとって、これは今もっとも熱い一枚と言えるはず!
キャメル関連の映像作品の制作にも関わった米キーボーディストによる、10年ぶりとなった3rdアルバム。
ひたすら美しいタッチのキーボードが描くキャメル系シンフォ・スタイルに、ハケット、アニー・ハズラム、ビリー・シャーウッド、ジャスティン・ヘイワードらゲストの持ち味を絶妙に溶け込ませたサウンドに、とにかく感動しっぱなし!
ラストは、長らくスイスに眠っていた珠玉のキャメル系シンフォ秘宝を取り上げましょう。
まさか「トレース meets キャメル」と言えちゃうこんな絶品シンフォがスイスの地に存在したとは…。
古典の引用も多用したクラシカルなツイン・キーボードと、リリカルで牧歌的に奏でられるチェロやフルートとの調和が見事な一枚です。
いかがだったでしょうか。
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Andrew Latimerを中心にファンタジックなアプローチでプログレッシブ・ロックの重要バンドに位置づけられるイギリスのバンドの76年4th。前作「スノー・グース」と並んでファンタジックなCAMELの音楽性をダイレクトに伝える作品であり、Andrew Latimerの消え入るような儚げなフルート、Peter Bardensの堅実かつ時に奔放なキーボードの妙技、そして軽やかに変拍子を紡ぐリズムセクションのトータル感で聞かせます。シンフォニックに、そしてジャジーに、肌触りの良いマイルドさを持った傑作であり、ゆったりと身を任せられるような自然なサウンドが一貫して個性的な1枚です。
81年に自主制作リリースされた、スイス産シンフォニック・ロックの逸品。TRACEとCAMELを合わせたような、クラシックの引用も多用し凛とした気品を保ちつつも情熱的に展開される、ツイン・キーボードを主体とするアンサンブルが絶品です。スイスと言えばISLANDやDRAGONFLY、CIRCUS当たりが知られますが、こんな素晴らしいバンドが存在したとはっ!
17年初CD化、デジタル・リマスター。最終曲終了後約10秒にわたって雑音が入りますが、CD化の際のミスと思われます
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