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2018年プログレ/シンフォ注目の新譜特集【新鋭編】

1993年にリリースされたアネクドテンによる衝撃のデビュー・アルバム『暗鬱』。キング・クリムゾンをはじめとする70年代プログレッシヴ・ロックのDNAを受け継ぎつつ、オルタナティヴ・ロックの粗野なヘヴィネスも加え、新たな感覚で新世代プログレッシヴ・ロックが轟音メロトロンとともに高らかに鳴らされました。

それ以降、アネクドテンを輩出したスウェーデンに負けてなるものか、とばかりにイタリアでも数多くの70年代イタリアン・ロックのDNAを継ぐバンドが生まれ、さらに、本場イギリス、ユーロ各国、南米や北米でも、往年と変わらぬ勢いで続々と新鋭プログレ・バンドが生まれました。

アネクドテンを率いるNicklas Barkerは1969年生まれ、イタリアで数多くのプログレ・バンドを率いる奇才Fabio Zuffantiは1968年生まれで、ともに60年代末に誕生しているのは偶然ではないはず。リアルタイムで70年代プログレを聴いていない後追い世代が、90年代ロックと並行して70年代プログレを再発見し、プログレのフォーマットに新鮮な驚きを感じ、そのフォーマットの中でリアルタイムのロックとして鳴らしたサウンドこそ新世代プログレッシヴ・ロックであると言えるでしょう。

00年代に入っても新鋭プログレ・シーンの勢いはおさまらず、70年代サウンドへのオマージュに満ちたバンドから、さらにポスト・ロックなども取り込みながら進化していくバンドまで、世界各国を舞台に音の幅を広げながら、次々と鮮烈なる作品を生み出しています。

はたして2018年にはどういった名作が誕生するのでしょうか。

本記事は、新たな作品が入荷するたびアップデートしていきます。

是非、ブックマークして最新のプログレッシヴ・ロック・シーンの動向をチェックいただければ幸いです。

なお、2017年終盤の発表作品も今年到着したものはこちらでご紹介しております。

それでは、世界の新鋭プログレ作品をめぐる探求の旅へといざ出発!

現在要注目の新作!

【フランス】MORRIGHANS/A BLOOD STAINED PIANO

なんと崇高で格調高いピアノの演奏だろう…。と、うっとりしていると、ヘヴィなギターが鳴り響き、物語が劇的に動き出します。フランスらしいゴシックで耽美な雰囲気たっぷりのフレンチ・プログレ18年作!

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【イギリス】KENTISH SPIRES/LAST HARVEST

今もっとも勢いのあるプログレ新鋭がコチラ!CARAVANやVDGGなどのスタイルを取り入れたヴィンテージ色豊かな新鋭バンド!エモーションたっぷりの姉御ヴォーカルも素晴らしいし、タイトかつ芳醇な演奏のクオリティも抜群。これは英プログレ・ファン歓喜の傑作!

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【新作追加!】女性ヴォーカルを擁する新鋭プログレ注目作品をタイプ別に探求☆

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【イギリス】PSYCHOYOGI/ACCIDENT PRONE

GENTLE GIANTと初期GONGがコラボレーションしたような感じ!?しかもヴォーカルはデヴィッド・アレンが天国から降臨したみたいだって!?こんなジャズ・ロック・グループが現代の英国にいたとは…。

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【イギリス】ROBERT REED/SANCTUARY III

MAGENTAのリーダーが『チューブラーベルズ』へのオマージュを込めて制作する多重録音ソロ・アルバム第3弾!本人と見紛うほどにマイクの音色とプレイを研究し尽くした瑞々しくも緊張感を帯びたギター・サウンドが凄い…。初期マイクを愛するすべての方への贈り物と言える名品!

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70年代プログレへの憧れと愛情に満ちた新世代プログレ作品を厳選してご紹介!

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今回は、往年の名アーティストへの憧れを特に強く感じさせる新世代ミュージシャンの作品にフォーカスしてまいりたいと思います!70年代のプログレに親しんだ方にこそ驚いてもらいたいラインナップでお届けいたしますよ☆

【アメリカ】TROOT/CONSTANCE AND THE WAITING

ADRIAN BELEW POWER TRIOの女性ベーシストをはじめ、世界中から集まった10人の実力派ミュージシャンが織り成すドラマチックなアヴァン・プログレ。ラフマニノフなど近現代クラシックを彷彿とさせるピアノが躍動する、強靭でいて端正な気品の漂うサウンドが実にCOOL!

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【イタリア】LAVIANTICA/EXPERIENCE

暗く恐ろしげなジャケットからへヴィなプログレを予想していたら、純度100%のファンタスティック・シンフォが広がって驚き!GENESISの端正な英国叙情とCAMELの溢れんばかりのリリシズムを正当に受け継いだこれぞ珠玉の一枚です♪

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【イタリア】GAN EDEN/GOODBYE

BANCOみたいな攻撃的なキーボード・プログレかと思いきや、PFMみたいな叙情性と気品にも溢れてるし、LE ORMEみたいな荘厳さもあるし。これは70年代イタリアン・ロックへの愛に溢れた好作品!

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【イタリア】OTEME/IL CORPO NEL SOGNO

ピッキオ・ダル・ポッツォやジャズ・ロック期ザッパを彷彿させる管楽器の掛け合いだなぁと思っていると、異次元世界を音像化したような強烈なアヴァンギャルド・プログレが襲いかかってきて戦慄!気品ある佇まいと尋常ならざる緊張感を両立した孤高の一枚。

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【オランダ】TUMBLETOWN/NEVER TOO LATE

オランダの人気バンドSILHOUETTEのkey奏者が在籍するシンフォ・グループ、待望の2nd!スケール大きくドラマチックなキーボードと、オランダらしい実直さが滲むようなヴォーカルが素晴らしい、気品あふれる見事なシンフォ逸品。

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【スペイン/ロシア】ANGEL ONTALVA & VESPERO/CARTA MARINA

スペインの注目バンドOCTOBER EQUUSのギタリストと、ロシアの超絶ジャズ・ロック・バンドVESPEROが夢の共演!ゴング影響下のスペース・ジャズロックに、フリップとホールズワースを合わせたようなギターが絡むサウンドの何たるカッコ良さ…!

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【スペイン】RIVENDEL/SISYFOS

89年デビューのベテラン・スペイン産プログレ・バンドの18年作は、初期フロイド風のミステリアスなパートと、クリムゾン的ヘヴィかつエキセントリックなパートで構成された知性的なアヴァン・プログレ力作!

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【日本】TRUSSONIC~TOWA KITAGAWA TRIO~/MIND UNIVERSE

気鋭女性ピアニスト率いるプログレッシヴ・ジャズ・トリオ、KBBのヴァイオリニスト壷井彰久をゲストに迎えた3rdアルバム!情熱的でダイナミック、スリリングな切れ味も持つ、テクニカル・ジャズ・ロックとして一級品の完成度を誇る傑作!

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【日本】ASTURIAS/天翔 – ACROSS THE RIDGE TO HEAVEN

「日本のマイク・オールドフィールド」と言えるコンポーザー/マルチ奏者によるプログレ・ユニット、待望の18年作!初期マイクの作風を踏襲しつつも、プログレ然としたスリリングな展開を随所に挿入しドラマチックな起伏あるサウンドを練り上げた傑作!

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【18年リリース作品を国別にご紹介!】

イギリス

SUNCHILD/MESSAGES FROM AFAR: THE DIVISION AND ILLUSION OF TIME

KARFAGENでお馴染みの才人Antony Kaluginの別働プロジェクトによる18年作!フラワー・キングスからの影響もあるゆったりとスケール大きなメロディを主役に、これでもかとファンタジックに織り上げていくメロディアス・プログレに感涙~!

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00年代以降のシンフォニック・ロックでは影響下にないバンドのほうが少ないと思えるほど、後進への絶大な影響力を誇るフラワー・キングス。今回は、TFKに影響を受けつつ独自の完成度高いサウンドを練り上げている作品の数々を取り上げてみたいと思います!

日本

MIZUKI DA FANTASIA/レインボウ・チェイサーズ 虹を追う人々

沖縄出身の女性ヴォーカリストMizukiを中心とするジャパニーズ・プログレ・グループ。初期クリムゾンばりの哀感溢れるメロトロン、フォーカスに通じる中世エッセンス、そしてエモーション豊かな凛と美しいヴォーカル。前作以上に気高く洗練された世界観を提示する傑作2nd!


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アメリカ

FRACTAL MIRROR/CLOSE TO VAPOUR

さざ波のように淡く揺らいだり、ふわりとファンタジックに広がったり、ここぞで優雅に湧き上がってきたり、気品あるメロトロンで満たされたノスタルジーを喚起するサウンドには、メロトロン・ファンならきっと涙が出そうになるはず。米新鋭メロディアス・ロック・ユニット、18年作!

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PERFECT BEINGS/VIER

まるでYESをポスト・ロック的音響センスによって研ぎすませたかのような鋭角的かつ浮遊感もたっぷりのプログレ、相変わらず唯一無二だなぁ。この18年作、ずばり傑作。

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イタリア

NATHAN/ERA

つややかでクリアなトーンのキーボードが躍動するサウンドが気持ちいいなぁ。初期ジェネシスの遺伝子を感じさせる気品あるアンサンブルがゆったりと立ち上がってくるドラマチックな展開の連続に心奪われる伊シンフォ新鋭!

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PROWLERS/NAVIGLI RIFLESSI

優しげで落ち着きある女性ヴォーカルを擁したファンタジックでドリーミーなシンフォニック・ロックが相変わらず静かに胸を打ちます。

ケルト音楽の大胆な導入もお見事。

イタリアの実力派ベテラン・バンドによる待望17年作!

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RUNAWAY TOTEM/LA TRACCIA

MAGMA影響下の呪術的かつ妖艶なサウンドに、サイケデリックな音響感を持つスペース・ロック、そしてイタリアン・プログレらしい地中海音楽由来の芳醇さをミックスした音楽性はこれぞ孤高。

カオティックなのにどういうわけか美しい、極北的イタリアン・プログレ衝撃作!

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ROME PRO(G)JECT/EXEGI MONVMENTUM AERE PERENNIUS

古代ローマの情景が眼前に浮かんでくるような荘厳シンフォがたまらない!S.ハケット、D.ジャクソン、往年の名手たちの活躍ぶりも凄い・・・。

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SAMURAI OF PROG/ARCHIVIARUM

イタリア/フィンランド/アメリカ出身メンバーからなる多国籍シンフォ・バンドによる18年作が登場!

LATTE E MIELEのkey奏者Oliviero Lacagnina、MUSEO ROSEMBACHで知られる名ヴォーカリストStefano “Lupo” Galifi、TAPROBANのkey奏者Stefano Vicarelli、LA TORRE DELL’ALCHIMISTAのkey奏者Michele Mutti、元STERN MEISSENのサックス/key奏者Marek Arnold、ECHOLYNのギタリストBrett Kull、オーストラリアのUNITOPIAに在籍したヴォーカリストMark Trueack、さらにアルゼンチンからは現2大シンフォ・バンドNEXUS&JINETES NEGROSの各メンバーなど、各国プログレのオールスターと言えるゲスト陣が凄まじいっ!

変わらずのどこまでもスケール大きくファンタスティックに広がる正統派シンフォニック・ロックを楽しませてくれてます。

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スペイン

DRY RIVER/2038

現在2018年のベストセラーとなっているのがこのアルバム!クイーンとドリーム・シアターをベースに、様式美HRからビッグバンドまでを取り入れる奇想天外センスとスペインらしい情熱で仕上げたサウンドは、とことんエネルギッシュで痛快。聴いていてこんな楽しくてワクワクするプログレって他にないかも!カケレコが自信をもってオススメ!

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フランス

ALCO FRISBASS/LE BATELEUR

【SNSでも話題の一枚!】まるでナショナルヘルスとクリムゾンを融合させたような、エレガントかつテンションみなぎるアヴァンプログレは本作でも健在!フランスらしい先の読めないアーティスティックな展開の連続に、とにかく聴いていてワクワクが止まりません。何というアイデアの豊富さ!

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BLACK NOODLE PROJECT/DIVIDED WE FALL

フランスのマルチ・ミュージシャンJeremie Grimaを中心とするシンフォ・プロジェクトなのですが、この17年作、殆どヴォーカルレスにもかかわらず、シアトリカル・ロックと呼んでしまいたい雄弁な音の流れがあって非常に感動的。

重厚なヒューマンドラマを観ているような気分を味わわせてくれるメロディアスかつ劇的なシンフォニック・ロック作!

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ドイツ

【ドイツ】SYRINX CALL/MOON ON A STICK

ドイツのリコーダー奏者Volker Kuinkeを中心とするシンフォ・グループなのですが、ゲルマンの深き森から響いてくるような美しく物悲しい旋律を紡ぐリコーダーがとにかく感動的。リコーダーを主役にここまでドラマチックなサウンドを作り上げるとは、恐るべし。

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フルートもいいけれど...素朴で味わい深いリコーダー・プログレを探求しよう。

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表情豊かなフルートもいいけれど、素朴な音色が帰って奥深さを感じさせる、そんなリコーダーならではの味わいを堪能できるプログレ作品をご紹介!

THOMAS KONDER/LABYRINTH

ドイツ出身気鋭マルチ・プレイヤーによる18年デビュー作、淡く端正な響きのオルガン、エモーションたっぷりのギター、クラリネットやフレンチホルンの柔らかな音色などを配したドリーミーで温かなシンフォ・サウンドが素晴らしいですなぁ。

本人のハートフルな歌声も絶品だし、これは期待の新人!

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スウェーデン

AGUSA/AGUSA

おそらく現在唯一であろうあのKEBNEKAJSEから影響を受けたスウェーデン出身バンドによる2017年作。

往年の名盤の意志を受け継ぎ、4作目にして北欧サイケデリック・トラッドを極めた名盤!

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ノルウェー

JORDSJO/JORD

こ、これは土臭さと哀愁たっぷりのANGLAGARD!?

北欧の薄暗く神秘的な森を想起させるミスティックかつミステリアスな世界観を見事に描き出していて、北欧ファンなら目を細めちゃうはず。

美しいメロトロンもフィーチャーした素晴らしきノルウェー新鋭!

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SONIC SIGHT/ANTHROPOLOGY

初期ジェネシスタイプのシンフォならそれこそ星の数ですが、ガブリエル&コリンズ両時代のジェネシスをここまで見事に料理しきったサウンドって他にないんじゃないでしょうか。

これはジェネシスファンには問答無用でオススメのノルウェー新鋭!

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OLA KVERNBERG/STEAMDOME

ノルウェー出身の若手ヴァイオリニスト/キーボーディストが放ったこのシンフォニック・ジャズ・ロック作、非常に素晴らしいです。実に北欧らしい凛々しくも情熱的なサウンドが胸を打つ名品!

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ポーランド

ART OF ILLUSION/COLD WAR OF SOLIPSISM

ポーランドらしい陰影豊かで幻想的なサウンドがいいなぁ…うおっ!いきなりザクザクしたギターが切り込んできて、一気にテンションMAX!「静」と「動」の振れ幅が凄すぎです…。

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WAVE/BETWEEN

前デビュー作も素晴らしかったポーランド新鋭による待望の2nd!

淡いトーンで交差する2本のギターと陰鬱にたなびくシンセが描き出す、フロイド『ザ・ウォール』への憧憬を感じさせる劇的かつ深遠な音世界に酔いしれてください…。

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KRZYSZTOF LEPIARCZYK/JAKZEZ JA SIE USPOKOJE

現ポーランド・シンフォ・シーンの人気バンドLOONYPARKで活躍する才能溢れるキーボーディスト/コンポーザーも2ndソロをリリースしました。

19世紀ポーランドの劇作家/詩人/画家Stanislaw Wyspianskiへと捧げられた作品で、彼の遺した詩の朗読を交えながら進行していく、独特の美意識を感じさせるコンセプト作に仕上がっています。

MILLENIUMやALBIONからのゲストも、切なく重量感あるサウンドの構築に大きく貢献。

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WOJCIECH CIURAJ/BALLADY BEZ ROMANSOW

ポーランド産プログレの注目株WALFADのリーダーであるギタリスト/ヴォーカリストが放ったソロデビュー作!

WALFAD譲りのメランコリックなサウンドかと思いきや、ポップさすらあるギター主体のメロディアス・ロックを聴かせます。

祈るように切々とエモーショナルな歌声も相変わらず実にいいなぁ…。

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ベラルーシ

PROEZD ZAPRESHCHEN/ON THE VERGE…

東欧版『狂気』はたまた『ザ・ウォール』!?80年代終盤のベラルーシにこんなハイクオリティなプログレ作品が存在したとは…。

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ロシア

GLEB KOLYADIN/GLEB KOLYADIN

ロシア新鋭IAMTHEMORNINGのkey奏者によるソロデビュー作。豪華過ぎるミュージシャン達を従え、目の覚めるようにシャープでテクニカルなキーボード・プログレを展開。「鮮烈」という一言が似合う逸品!

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カナダ

RICK MILLER/DELUSIONAL

PINK FLOYD的メランコリックさとCAMEL的リリカルさの融合!?TVや映画音楽の場でも活躍するカナダ出身の名コンポーザー、深く沈み込むようにドラマチックで夢想的なサウンドを聴かせる18年作。

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メキシコ

XAVIER ASALI/PERSPECTIVES

初期ジェネシス愛に溢れたサウンドを繰り広げるメキシコのマルチプレイヤーで、ジャケットはあのポール・ホワイトヘッドが手がけてるって!?

なんとバークリー音楽大学と英国の王立音楽大学で学んだ超秀才!

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スタッフ佐藤のカケレコメンド新譜紹介!『XAVIER ASALI / PERSPECTIVES』(※インタビューを追加しました!)

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アルゼンチン

LA BARCA/ARGENTINA NUNCA MAS

ジャケは何だかコワいけど、つややかで輝かしい音色のシンセサイザーが躍動するドラマチックで感動溢れるメロディアス・ロック。なるほど、アルゼンチンの最高峰バンドPABLO EL ENTERRADORのオリジナル・メンバーによるグループだったのね。この完成度の高さも納得!

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CANTURBE/FLOTTEUR

これは鮮烈!70年代に結成されたアルゼンチンのグループなのですが、七色のトーンのシンセサイザー、ヴァイオリン、バンドネオン、エレクトロニクスなどが融合した気品高くも浮遊感あるサウンドに、南米らしいセンシティブさもたっぷりのモダン・シンフォ快作。

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AUTUMN MOONLIGHT/PASSENGERS

ギター主体で組み上げられた強度あるアンサンブルにメランコリックな音響感覚を纏わせたサウンドは、相変わらず素晴らしい映像喚起力を誇ります。
アルゼンチンが誇る人気インスト・シンフォ・ユニット、5年ぶりの17年作!

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ブラジル

VITRAL/ENTRE AS ESTRELAS

ブラジルの名シンフォ・バンドBACAMARTEのフルート奏者が参加する新バンド!まるで初期キャメルと重厚なバロック音楽が融合したようなスケール溢れるシンフォニック・ロックが凄い…。

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CARAVELA ESCARLATE/CARAVELA ESCARLATE

初期PFMへのリスペクトに溢れた、雄大でスケール大きいキーボード・シンフォが感動的だなぁ…。なるほど、あの70sブラジルのプログレ・バンドMODULO 1000のkey奏者によるグループなのか。それならこの自然と滲み出すような70年代的トーンにも納得。

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いかがでしたか?

みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。

カケレコは、これからもプログレ・シーンの最新動向を追い、世界の注目作をみなさまにお届けしてまいりますよ~。

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    スペインの新鋭プログレ・バンド、前作より3年ぶりとなった18年作3rd、クイーン+ドリーム・シアターをベースに前作以上のエネルギーで快走する傑作!

    12年デビュー、メンバーほぼ全員がクイーンとドリーム・シアターをフェイバリットに挙げるスペインの新鋭プログレ・バンド、前作より3年ぶりとなった18年作3rd。前2作も素晴らしいアルバムでしたが、この3rd、もうとことんエネルギッシュで痛快。聴いていてこんなに楽しくってワクワクするプログレって他にないかもしれませんっ!ベースとなるのは最も影響を受けているクイーンとドリーム・シアターの合わせ技。そこにシンフォ、ロックン・ロール、様式美ハード・ロック、ビッグ・バンド・ジャズ、フュージョンなどを自在に結合させて、スペイン産らしい情熱的かつダイナミックなプログレに仕立て上げた、エネルギーがぎっちり詰まったサウンドを構築しています。歌い回しにフレディ・マーキュリー愛を感じさせる声量みなぎるスペイン語ヴォーカルとオペラチックな分厚いコーラスがドラマチックに舞い上がるクイーン風のヴォーカル・パートから、ド派手に鳴らすヴィンテージ・トーンのオルガン&クラシカルで可憐なタッチのピアノを操るキーボードが溢れ出し、ギターがテクニカルかつハードエッジに疾走。ギターはメタリックにゴリゴリしてはいるのですが、同時にコシの強いグルーヴ感があり、ロックンロールのノリの良さが先立っているのが特徴。硬質ながら人間味たっぷりに熱く弾き飛ばすプレイ・スタイルがカッコいい!ギターが牽引する強度あるヘヴィ・プログレに突如ゴージャスなビッグ・バンドが絡んできたり、クラシカルな速弾きが炸裂する様式美系ハード・ロックがごく自然に南国風フュージョンに発展したりと、あまりに先の読めない奇想天外なサウンドには軽く目眩が起きそうなほど。その後には一転して美しいメロディが冴え渡る叙情バラードを持ってくるセンスも憎い限りです。前作が彼らの完成形かと思いきや、まだまだ進化するDRY RIVERサウンドを見せつける大傑作!おすすめです!

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    米国人ピアニスト/作曲家Tim Rootを中心に、世界中から集結した10人の実力派ミュージシャン参加のアヴァン/ジャズ・ロック・プロジェクト18年作、ずばり「クラシカルなクリムゾン」と言える傑作!

    仏在住のアメリカ人作曲家/ピアニスト、Tim Rootを中心とするアヴァン/ジャズ・ロック・プロジェクト18年作。ADRIAN BELEW POWER TRIOやクリムゾン・プロジェクトへの参加で知られる気鋭の女性ベーシストJulie Slickをはじめ、米国・イタリア・アルゼンチンなど各国から選りすぐりの実力派ミュージシャン10名により制作された作品とのことですが、なるほどこれは驚愕の完成度!R・フリップを思わせる切れ味鋭くヘヴィなギター、シャープ&タイトなリズム隊、チェンバー風味のクラリネットにこれでもかとむせぶサックス…『太陽と戦慄』や『RED』期クリムゾンからの影響を感じさせる、スリリングで強靭なアンサンブル。そこへリーダーのTimによるキメ細かく端正なピアノがクラシカルな色合いを加え、はち切れんばかりにハイテンションながらもどこか洗練された気品の漂うスタイリッシュなサウンドを聴かせています。ラフマニノフなど近現代クラシックを思わせるアヴァンギャルドなパートも披露しつつ、そこから天に抜けるように華麗なヴァイオリンがメロディアスな旋律を奏でるパートへと移り変わっていったりなど、ドラマチックな曲展開も特筆。精緻かつダイナミズムに富んだ演奏で聴き手を惹き込ませる、ハイレベルな傑作です。これは激・カケレコメンド!

  • ALCO FRISBASS / LE BATELEUR

    フランス新鋭グループによる18年作2nd、まるでナショナル・ヘルスとキング・クリムゾンを融合させたようなエレガントかつテンションみなぎるアヴァン・プログレ、これは素晴らしい!

    2015年のデビュー作で、完成度の高いアヴァン・プログレを披露した注目のフランス新鋭による、待望の18年作2nd!まるでナショナル・ヘルスとキング・クリムゾンを融合させたような、エレガントかつテンションみなぎるアヴァン・プログレは本作でも健在!緩急自在のシャープで俊敏なリズム・セクションを土台に、ナショナル・ヘルスにおけるデイヴ・スチュワートを思わせるメロディアスで理知的な音運びのオルガンと大胆に主旋律を奏でるメロトロンを中心とするキーボード、そしてナイフのような鋭いトーンで空間を切り開くフリップ直系のギターが、緻密にフレーズを重ね合い織り上げていくサウンドは、芳醇にしてどこまでもスリリング。緊張感あるギターとオルガンの掛け合いの中でメロトロンが不穏に浮き沈みする切迫感あるパートから、ピアノとコルネットが妖しく舞い踊るパート、そしてメロトロンが堰を切ったように溢れ出すパートへ。次々と場面が移り変わっていく、フランスらしい先の読めないアーティスティックな展開の連続に、とにかく聴いていてワクワクが止まりません。何というアイデアの豊富さ。これはクリムゾン・ファン、カンタベリー・ロック・ファンなら是非ともお試しいただきたいサウンド。カケレコメンド!

  • KENTISH SPIRES / LAST HARVEST

    紅一点の実力派ヴォーカル/ヴァイオリニストを擁する英プログレ/ジャズ・ロック新鋭、カンタベリー・ロックやVDGGのヴィンテージ・スタイルを取り入れた絶品歌ものプログレ、これは傑作です!

    紅一点の実力派ヴォーカル/ヴァイオリニストLucie Vを擁する、イギリス出身のプログレ/ジャズ・ロック・グループによる18年デビュー作。これは素晴らしい!CARAVANを始めとするカンタベリー・ロックからの影響が感じられるヴィンテージな絶品歌ものジャズ・ロックを展開。ささやくような影のあるエレピ、存在感ある太いトーンで鳴るオルガン、メロディアスに躍動するフルート、哀愁たっぷりのサックス、そして姉御タイプのエモーション溢れるフィメール・ヴォーカルらが織り上げる、70年代ロックへの限りない憧憬と洗練されたモダンなセンスを違和感なく融合させたドラマチックなサウンドに、感動しっぱなし!一方コシの強いロック・ギターが牽引するナンバーでは、迫力あるブルージーな歌唱で圧倒します。13分に及ぶラスト・ナンバーにも注目で、ここではVAN DER GRAAF GENERATIOR「MAN-ERG」を想起させる、厳かなヴォーカル・パートからブラスを伴ったヘヴィなジャズ・ロックへ突入していく展開にしびれます。ここまで巧みに70年代と現代を有機的に繋ぎ合わせたサウンドはそうそうないでしょう。カンタベリー・ロック・ファン、英国プログレ・ファンにはとにかく聴いてみてほしい驚きの傑作!

    • KTSKENTISH SPIRES

      ペーパーケース仕様、ボーナストラックの6曲目「Clarity」はMAGENTAのRobert Reedがミックスを担当

      レーベル管理上、ペーパーケースに若干角つぶれがある場合がございます。ご了承ください。

  • MORRIGHANS / A BLOOD STAINED PIANO

    女性ヴォーカルとクラシカルなタッチで格調高く鳴らされるピアノをメインとする耽美なフランス新鋭、18年作2nd

    女性ヴォーカルをフィーチャーしたフランスの新鋭シンフォ・グループ、18年作2nd。タイトルにあるように、19世紀よりパリ〜ロンドン〜サンクトペテルブルク〜ベルリンへと場所を変えながら欧州の歴史を見てきた一台のピアノを通して語られる物語をテーマとするコンセプト・アルバム。純クラシカルなタッチで格調高く鳴らされる美しいピアノと対比するように、タイトで存在感あるリズムとヘヴィに響くギターが重厚さを加え、エモーショナルさとスタイリッシュさがバランスした女性ヴォーカルが英詞で歌い上げます。全編を覆うゴシックで薄暗く耽美的なサウンドは、まさにフランスらしさに溢れていてさすが。終始「劇的」に展開していくサウンドは、長編映画にも似た充実ぶりを誇っています。サウンドだけでもコンセプトが明確に浮かび上がってくる演出にバンドの優れたセンスが発揮された聴き応え抜群の力作です。

  • MIZUKI DA FANTASIA / レインボウ・チェイサーズ 虹を追う人々

    女性ヴォーカリストMizukiを中心とする新世代ジャパニーズ・プログレ・グループ、18年作2nd!

    ストレンジ・デイズの岩本晃市郎氏がプロデュースのほか作詞・作曲・アレンジ等にも全面参加している新鋭で、沖縄出身の若手女性ヴォーカリストMizukiとピアニスト/キーボーディストAnna Hardyを中心とするプログレッシヴ・ロック・グループ、17年のデビュー作に続く18年2ndアルバム。前作も70年代プログレへの憧憬を現代的なサウンドへと融合させた見事な一枚でしたが、本作はKING CRIMSONやPFMといったプログレの先人への思いはそのままに、さらに気高く洗練された世界観を提示する傑作!タイトで重みあるリズム・セクションに支えられ、深いエモーションを秘めた凛と美しいヴォーカルと、全編にわたって切ない哀感を添えるメロトロンの調べが華麗に交差するサウンドは、センチメンタルかつあまりにドラマチック。澄み渡る湖面をイメージさせるような格調高いピアノのプレイにも息を呑みます。2曲目をはじめ随所で聴けるFOCUSに通じる典雅な中世音楽エッセンスも、サウンドのイマジネーションを広げていて見事。ヘヴィでパワフルなパートも多かった前作と比べ、粛々とした抑えた表現を主とする印象ですが、それがかえって深みある叙情性を生んでいて、聴く者の胸を強く揺さぶります。シンフォニックな優美さを纏ったサウンドメイクが全編を貫いており、このプログレッシヴ・ロック・アルバムとしての完成度の高さは素晴らしいものがあります。前作以上の感動を呼び起こす、ジャパニーズ・プログレの新たな名作!

  • VITRAL / ENTRE AS ESTRELAS

    ブラジル、BACAMARTEとQUATERNA REQUIEMのメンバーを中心とするシンフォ・バンド18年デビュー作、初期CAMELと壮大なバロック音楽を組み合わせたようなメロディアスかつ厳粛なシンフォニック・ロック!

    ブラジリアン・シンフォの歴史に輝く83年の名盤で知られるBACAMARTEのフルート奏者Marcus Moura、90年代以降のブラジルを代表するシンフォ・バンドQUATERNA REQUIEMのドラマーClaudio Dantasらが結成したバンドによる2018年デビュー作。フルートとギターがリードするCAMEL直系のメロディアスなシンフォニック・ロックに、BACAMARTEやQUATERNA REQUIEに通じるクラシック音楽/バロック音楽の典雅さ格調高さを加えた、構築性に富んだ壮大過ぎるサウンドが圧巻!リリカルで少し陰影がかかった美しい音色のフルート、アンディ・ラティマーを受け継ぐ一音一音から叙情が零れ落ちるようなエモーショナルなギターが紡ぐCAMEL愛たっぷりのアンサンブルと、バックで響く分厚いシンセ、オルガン、ピアノなどのキーボード群が演出するバロック音楽の厳粛な音世界が重なり合う音楽性に、シンフォ・ファンならば興奮しっぱなしでしょう。特筆は何と言っても52分に及ぶ大作組曲。キーボードもアンサンブルに加わり、テクニカルな疾走パート、芳醇に広がるシンフォ・パート、典雅な味わいの中世音楽パートを行き来しながら巧みに描き出されるスケール溢れるシンフォ絵巻があまりに素晴らしい。BACAMARTE、QUATERNA REQUIEM両バンドのファンは勿論、初期CAMELファンにも是非オススメしたい一枚!

  • AUTUMN MOONLIGHT / PASSENGERS

    アルゼンチン出身のシンフォ・バンドによる17年作3rd、ずばり「南米のANEKDOTEN」と言える感動作!

    2010年にデビューしたアルゼンチン出身のシンフォ・バンドによる17年作3rd。近年のANEKDOTENを彷彿させるギター主体で組み上げられた強度あるアンサンブルに、ポスト色もあるメランコリックな音響感覚を纏わせた高い映像喚起力を誇るサウンドは、傑作となった前作『ALTER REALITY』を確かに引き継ぐもの。中核を成すギターは、ヘヴィなトーンながらも伸びやかに歌うような美しい音運びで、これでもかとドラマチックに躍動します。リードをギターに譲り、浮遊感溢れるシンセワークで幻想的な世界観を作り上げるキーボードの丹念なプレイも特筆。圧倒的な情景美が眼前にありありと広がるかのようなサウンドメイクが実に感動的に響きます。これは「南米のANEKDOTEN」という呼び名も決して大げさではない一枚!

  • CARAVELA ESCARLATE / CARAVELA ESCARLATE

    70sブラジルのサイケ・プログレ・バンドMODULO 1000のkey奏者によるグループ、17年作、初期PFMファンならグッと来ること間違いなしのシンフォ名品、おすすめです!

    71年の名作で知られるブラジルのサイケ・プログレ・バンドMODULO 1000のkey奏者Ronaldo Rodriguesが新たに結成したシンフォ・バンド、17年デビュー作。とにかく冒頭2曲が素晴らしさと来たら!PFMのFlavio Premoliのプレイを思わせる色彩感溢れるムーグとオルガンが渦を巻くように駆け巡るテクニカルなインスト・パートから、メロトロン(をシミュレートしたシンセ)も加わって雄大に広がっていく「RIVER OF LIFE」彷彿の叙情パートへと劇的に移り変わっていくサウンドがあまりに感動的。切々と歌われるポルトガル語ヴォーカルも胸に迫ります。続く2曲目は、PFMのイタリアデビュー作『STORIA DI UN MINUTO』の世界観を思わせる、エレピがきらめきギターが流麗に音を運ぶジャジーな変拍子アンサンブルに耳を奪われる一曲。この2曲でシンフォ・ファンならハートを鷲掴みされてしまうはず。清涼感と切なさが入り交じる珠玉のメロディが溢れ出す5曲目も必聴で、あのO TERCOらと同郷バンドであることを実感させるメロディセンスを発揮しています。初期PFMをはじめとする70sシンフォ・ファンなら必ずやグッと来るサウンドでしょう。オススメ!

  • ROME PRO(G)JECT / EXEGI MONVMENTUM AERE PERENNIUS

    イタリアのキーボーディストによるシンフォ・プロジェクト、スティーヴ・ハケットやデヴィッド・ジャクソン他豪華ゲストのプレイも素晴らしい17年作3rd!

    80年代よりTV音楽/映画音楽の分野で活動してきたイタリアのキーボーディストVincenzo Riccaによるシンフォ・プロジェクト、3部作の最終章となる18年作3rd。3作を通じて参加するSteve Hackett、David Jacksonをはじめ、John Hackett、David Cross、Nick Magnusら英国プログレ勢に加え、RANESTRANEやTAPROBANといった現イタリアの実力派バンドからも多数がゲスト参加。何と言ってもこの古代ローマの情景が眼前に広がるかのような荘厳でスケール溢れるシンフォ・アンサンブルの素晴らしいことっ!クラシカルなオルガンと雄大に立ち上がる輝かしいムーグを中心とする堂々たるキーボードに、ハケット兄弟によるリリカルかつ妖艶に舞うフルートと持ち味のエモーション溢れるギターが絡んでいく、冒頭2曲からあまりに劇的な展開の連続にシンフォ・ファンなら息をのんで聴き入っているはず。David Jacksonのサックスが活躍するナンバーでは、OSANNAやIL BALLETTO DI BRONZOを想起させる邪悪さ滲むヘヴィ・シンフォが疾走。鈍い光沢を放つ重々しいサックスと厳粛なキーボード・コラールがスリリングに渦を巻くアンサンブルがカッコよすぎます。David Crossも悠久を紡ぐように格調高いヴァイオリンを披露しており、従来作に増して往年の名手達のプレイが存在感を発揮している印象です。エッジの立ったモダンな音を完全に排し、古代ローマを描いた作品世界への没入感を高めているのも特筆すべき点でしょう。まさに3部作のラストを飾るに相応しい壮大さとドラマチックさ。これはシンフォ・ファンなら必聴の一枚!

  • XAVIER ASALI / PERSPECTIVES

    メキシコ出身のマルチ・プレイヤーによる17年作、初期ジェネシスへの止めどない愛情を感じさせるファンタスティックなシンフォニック・ロックを聴かせる快作!

    キーボード/ギター/ベース/ドラム/ヴォーカルに加えトランペットなど管楽器もこなすメキシコ出身のマルチ・プレイヤーXavier Asaliが、ギタリスト/ベーシスト/ドラマーらとともに制作した17年作。ジャケットイラストのタッチにピンときた方もいらっしゃるかもしれません、アートワークを手掛けているのは初期GENESISで知られるPaul Whiteheadその人!そのイメージ通り、初期GENESISへの止めどない愛情を感じさせる薫り高きシンフォニック・ロックが溢れ出します。Tony Banks直系と言える華麗に疾走するモーグシンセ&オルガン、一音一音が煌めくような美しいアコースティック・ギター、そしてPater GabrielとPhil Collinsの中間という感じのシアトリカルなスタイルも交えたヴォーカル。音だけを聴けばメキシコ出身とはまず思わない、GENESIS的英国叙情を湛えた繊細かつファンタスティックなサウンドには驚くこと間違い無し。バンドスタイルの楽曲の合間にはXavierがマルチプレイヤーぶりを発揮する多重録音ナンバーも収録されていて、より内省的なドラマ性の高いサウンドを聴かせておりこちらも完成度高いです。まさに、今Paul Whiteheadのジャケットがこれほど相応しいサウンドはないと思わせてくれる、GENESISファンなら必聴と言える快作です!カケレコメンド!

  • SUNCHILD / MESSAGES FROM AFAR: THE DIVISION AND ILLUSION OF TIME

    KARFAGENのKey奏者&コンポーザーAntony Kaluginによる別働プロジェクトによる18年作、これぞ「メロディアス・プログレ」と呼びたいとめどなく美旋律溢れ出す逸品!

    KARFAGENでお馴染みのウクライナ出身Key奏者&コンポーザーAntony Kaluginによるプロジェクトの18年作8th。タイトルから分かる通り彼のメイン・プレジェクトであるKARFAGENの17年作『MESSAGES FROM AFAR: FIRST CONTACT』とリンクする内容となっています。プログレッシヴ・ロック然としたダイナミックな迫力を持つKARFAGENのサウンドに比べると、より歌ものとしてのメロディアスな部分に焦点を当てた、流麗でファンタジックな作風が特徴。THE FLOWER KINGSからの影響を感じるゆったりとスケール大きく歌われるヴォーカルを主役に、輝く音色のピアノ、悠久を紡ぐように雄大なシンセサイザーらがドラマチックに交差し、甘く優しげなトーンのギターがアンサンブルの叙情面を担います。メインとなるのは繊細なコーラスを伴ったジェントルに歌う男性ヴォーカルですが、20分の大曲ではエモーショナルな女性ヴォーカルが加わりこれでもかと劇的なアンサンブルと共に駆け上がっていく展開に感動がこみ上げてきます。これぞ「メロディアス・プログレ」と言いたくなる、美旋律がとめどなく溢れ出してくる一枚です!

  • PROEZD ZAPRESHCHEN / ON THE VERGE…

    80年代終盤のベラルーシにこんなハイクオリティなプログレ作品が存在したとは!東欧版ピンク・フロイド『狂気』はたまた『ザ・ウォール』と言いたい傑作!

    東欧はベラルーシ出身、4人組メロディアス・プログレ・バンドによる89年作。東欧版ピンク・フロイド『狂気』はたまた『ザ・ウォール』と言ってしまうとさすがに大げさかもしれませんが、そう言いたくなるほどにこのドラマチックかつ深遠な広がりを持つサウンドは素晴らしい!エッジの立ったプレイで疾走するギターを軸に、東欧らしいスペイシーにうねるシンセやジャジーにむせぶサックス、そしてロシア語の浮遊感あるヴォーカルがミステリアスに舞う音世界は、アーティスティックにして鮮烈。SEとモノローグが漂う小曲を挟みながら曲間なく進行していく、まるで重厚な映画作品を観ているようなアルバム構成も秀逸です。劇的な盛り上がりを見せる終盤の展開も見事で、ここではマリリオンのスティーヴ・ロザリーとデイヴ・ギルモアを合わせたような、気品高さと熱いエモーションを乗せたメロディアスなギターソロが感動を呼びます。80年代終盤のベラルーシにこんなハイクオリティなプログレ作品が存在したとは!傑作です。

  • WAVE / BETWEEN

    2人のギタリストを擁するフロイド憧憬のポーランド新鋭、前作を気に入ったなら間違いない深遠かつドラマチックな世界観が素晴らしい力作

    ポーランドの新鋭プログレ・グループ、17年にリリースしたデビュー作に続く18年の2nd。基本的には前作の延長線上にある、ピンク・フロイドへのリスペクトに溢れるメランコリックかつ静謐な世界観が美しいメロディアス・プログレ。エコーがかった淡いトーンで交差する2本のギターと陰鬱にたなびくシンセ、清らかなピアノらが描き出す深遠かつドラマチックなサウンドは、相変わらず息を飲むような美しさです。前作で聴かれた浮遊感に満ちた幻想的な世界観はやや後退したように感じられ、都会的な洗練性が強まった印象があり、「狂気」と「ウォール」を想起させた前作からすると、「ウォール」色がより前面に出ていると言えるでしょう。メランコリックなパートをより物悲しく彩るゲストのヴァイオリンも効いています。まだ2作品のみながら、フロイド憧憬の新鋭としての実力はトップクラスに位置するもの。前作を気に入ったなら、今回もまず間違いない力作!

  • JORDSJO / JORD

    土臭さと哀愁たっぷりのANGLAGARD!?北欧の森を想起させるミスティックかつミステリアスな世界観が魅力的なノルウェー産シンフォ力作!

    マルチ・プレイヤーのHakon OftungとドラマーKristian Frolandによって2014年に結成されたノルウェー出身の新鋭シンフォ・デュオ、通算4作目となる17年作。このサウンド、例えるなら緊張感をやや緩和して土臭さと哀愁を加えたANGLAGARD!北欧の薄暗く神秘的な森を想起させるミスティックかつミステリアスな世界観を見事描き出していて、北欧ファンにはたまらないはず。ヴィンテージトーンで湧き上がるオルガン、ひんやりしたシンセ、クールさと激情を併せ持つ技巧的なギター、妖しく囁くフルート、そしてうっすらとたなびくメロトロン…。ドラム以外はマルチ・プレイヤーのHakonが演奏していますが、バンド・アンサンブルのような呼吸を感じさせる演奏が素晴らしい。太古の呪文のようなノルウェー語の響きも雰囲気抜群です。一方フルートや歪んだギターをメインに泥臭く畳み掛けるパートはJETHRO TULLも彷彿。ANGLAGARDファンなら一聴の価値ありの北欧らしさ満点のシンフォ好盤!

  • ASTURIAS / 天翔 – ACROSS THE RIDGE TO HEAVEN

    コンポーザー/マルチ・プレイヤーの大山曜によるプログレ・ユニット、18年作、3部作のラストを飾るイマジネーションの奔流のような傑作!

    88年始動、コンポーザー/マルチ・プレイヤーの大山曜によるプログレッシヴ・ロック・ユニットによる18年作。15年作『欠落 – MISSING PIECE OF MY LIFE』、16年作『極光 – AT THE EDGE OF THE WORLD』に続く3部作のラストを飾るのが本作で、前2作同様にそれぞれ5つのパートからなる2曲の組曲を収録。今作でも、多重録音によって緻密に重ね合わされたイマジネーションの奔流のごときサウンドは健在です。瑞々しくも陰影ある弾きのアコギと管弦楽器が紡ぐマイク・オールドフィールド影響下のアコースティック・アンサンブルと、エレキギターが主役のプログレ然としたアグレッシヴでスリリングなアンサンブルが劇的に対比されながらも最後まで淀みなく駆け抜けていく、職人が素材から選び抜き作り上げた手工芸品のような完成されきったサウンドがあまりに見事です。意外にも初めて導入されたというフルートがまた美しく、天上を舞うような音色が演奏全体の格調高さを一層際立たせいて特筆。「山」をテーマに制作されたという本作ですが、雄大にそびえる山々の風景が演奏から浮かび上がってくるかのようです。デビュー30周年を飾るに相応しい傑作。

  • SAMURAI OF PROG / ARCHIVIARUM

    イタリア/フィンランド/アメリカの多国籍シンフォ・バンド、18年作、変わらずのスケール大きくファンタスティックに広がる正統派シンフォニック・ロックが絶品

    フィンランドのプログレ・ファンジン『COLOSSUS』の編集者であり、雑誌主催で数々のプログレ・オムニバス盤を企画してきたフィンランド在住のイタリア人Marco Bernard(B)を中心に、MIST SEASONでも活躍するフィンランド人ドラマーKimmo Porsti、RESISTORを率いる米国人ギター/ヴァイオリン/フルート/ヴォーカルのSteve Unruhによるトリオ・バンド、18年作。毎作恒例ではありますが、世界各国より集結したゲスト・ミュージシャンの顔ぶれがまずもって圧巻。LATTE E MIELEのkey奏者Oliviero Lacagnina、MUSEO ROSEMBACHで知られる名ヴォーカリストStefano “Lupo” Galifi、TAPROBANのkey奏者Stefano Vicarelli、LA TORRE DELL’ALCHIMISTAのkey奏者Michele Mutti、元STERN MEISSENのサックス/key奏者Marek Arnold、ECHOLYNのギタリストBrett Kull、オーストラリアのUNITOPIAに在籍したヴォーカリストMark Trueack、さらにアルゼンチンからは現2大シンフォ・バンドNEXUS&JINETES NEGROSの各メンバーなど大勢のゲストを招き制作。前作までと同様に、スケール大きくもヴィンテージな温かみが滲むトーンのシンセサイザー&オルガンを駆使したどこまでもファンタスティックに広がる正統派シンフォニック・ロックを聴かせてくれており、彼らならではの瑞々しく丹念に紡がれていく演奏が変わらず感動を呼び起こします。一方従来以上に際立つのがSteve Unruhによるマルチ・プレイヤーとしての才覚。勇壮なキーボード・サウンドを軸に据えながらも、天上を駆けるように美しく叙情的なヴァイオリン、リリカルな色彩を添えるフルート、そして優雅なキーボードと対を成すように重厚かつ劇的に鳴らされるギターと八面六臂の活躍で貢献していて素晴らしい。技巧的に畳み掛けるパートがさほどないにもかかわらず終始興奮が持続するこの感じは、プログレッシヴ・ロックとして完成された構築美のなせる業でしょう。15年に惜しくも亡くなったGuy LeBlancに捧げられたCAMEL『ICE』の見事なカバーも必聴。未発表楽曲と新曲で構成された変則的なアルバムながらトータルでも極めて高い完成度を誇る一枚に仕上がっています。

  • OLA KVERNBERG / STEAMDOME

    ノルウェー出身のヴァイオリニスト/キーボーディストによる17年ジャズ・ロック作、北欧らしい凛々しくも情熱的なサウンドが胸を打つ名品

    ノルウェー出身のヴァイオリニスト/キーボーディストOla Kvernbergが、バンド編成で制作した17年のジャズ・ロック作。気品高くも柔らかな叙情美に包まれたヴァイオリンの音色と70年代トーンの荘厳なオルガンが重なり合って浮遊する一曲から、凄まじい手数で叩きまくるドラミングを伴ったハイテンションのテクニカル・ジャズ・ロックへとなだれこんでいき早くも驚愕。芳醇な音色で高鳴るオルガン、美しくも情熱的に舞うヴァイオリンのプレイも大変素晴らしいです。この2曲目はジャズ・ロック・ファンなら悶絶必至でしょう。ギターは同郷の名手Terje Rypdalを意識した鋭くも透明感あるトーンで躍動。リズム隊はパーカッションを交えたトライバルなプレイが得意なようで、北欧然とした凛々しさを持つリード楽器にエキゾチックな息吹を纏わせます。一方ヴァイオリンとロングトーンのギターが交差する、『Rypdal/Vitous/Dejohnette』を思わせるひんやりした音世界が広がるコンテンポラリー・ジャズ・ナンバーも出色の出来。圧巻の強度を誇るジャズ・ロックをベースに、北欧らしいセンシティヴさも織り込んで仕上げた、極めて完成度の高いジャズ・ロック。オススメ!

  • TUMBLETOWN / NEVER TOO LATE

    人気バンドSILHOUETTEのkey奏者が在籍するオランダのシンフォニック・ロック・バンド、スケール大きく気品高いサウンドが感動的な18年作2nd

    人気バンドSILHOUETTEのkey奏者が在籍するオランダのシンフォニック・ロック・バンドによる18年作2nd。シンセ、ピアノ、オルガン、メロトロンを用いるスケール大きなキーボードと、甘いトーンのメロディアスなギターが紡ぐ、ファンタジー溢れる叙情派シンフォを構築します。特にシンセサイザーをメインにこれでもかとドラマチックな高まりを見せるキーボードのプレイが出色で、SILHOUETTEでのプレイに匹敵するクオリティで聴かせます。ここぞで流れ込む必殺のメロトロンも素晴らしい。一方ヴォーカル・パートでは丹念に歌う聴きやすい声質の男性ヴォーカルが印象的で、オランダらしい実直さが滲むような歌声が胸を静かに打ちます。ゴリゴリとヘヴィな音は登場せず、終始気品に包まれたようなサウンドが見事な、完成度の高いシンフォニック・ロックを楽しませてくれます。オススメ!

  • SONIC SIGHT / ANTHROPOLOGY

    ノルウェー新鋭、70年代/80年代のジェネシスをハイセンスに料理した完成度の高いシンフォを聴かせる逸品、おすすめ!

    ノルウェー出身、00年代半ば頃よりソロ名義で活動するギター/キーボード/ベースをこなすマルチプレイヤーFinn Arildを中心とする新鋭シンフォ・バンド、17年デビュー作。話し声のSEがざわめくイントロダクションを経た2曲目、人懐っこい芳醇なトーンのギターが優美にフレーズを紡ぎ、それを受けてトニー・バンクス風のシンセが伸びやかに疾走、ドラムはフィル・コリンズっぽいタム回しで躍動感いっぱいにリズムを刻みます。と来ればお約束と言えるピーター・ガブリエルに酷似したヴォーカルも勿論登場。ジェネシスを正統に受け継いだ愛すべきシンフォニック・ロックが幕を開け、ジェネシス・ファンならここで早くもガッツポーズ!英国叙情に代わり北欧らしい哀愁あるメロディアスなタッチを織り交ぜドラマチックに展開していきます。一転して3曲目は、『DUKE』〜『ABACAB』あたりに収録されていそうなリズムを押し出したポップ・チューンで、こちらも80年代ジェネシス・ファンなら思わずニヤリ。初期〜80年代初頭あたりまでのジェネシスを万遍なく取り入れた印象ですが、各曲とも完成度が高く聴き応え抜群で驚かされます。初期ジェネシス・タイプのシンフォ作品なら星の数ですが、ガブリエル・コリンズ両時代のジェネシスをここまで見事に料理しきったサウンドはほぼないのではないでしょうか。『WIND & WUTHERING』を思わせるラストもたまらないし、これは文句の付け所のない傑作!

  • LAVIANTICA / EXPERIENCE

    イタリア新鋭18年作、GENESISやCAMELを正統に受け継いだ純度100%のファンタスティック・シンフォを聴かせる傑作!

    イタリアの新鋭シンフォニック・ロック・グループ、18年作2nd。ダークなジャケットからは想像できない、とにかく前編にわたってクリアで格調高いアンサンブルが繰り広げられるシンフォ・ファン必聴作!ピアノを中心とするきらきらと輝くようなキーボード、伸びやかなタッチで次々と美しいフレーズを紡ぎ出すギター、そしてあまりにリリカルで可憐なフルートらが作り上げる、純度100%のファンタスティック・シンフォは絶品の一言に尽きます。テクニカルに疾走するようなパートはありませんが、ひたすら丹念にひたむきに織り上げられていくアンサンブルにじわりと感動が押し寄せてきます。ヴォーカルレスということもありイタリアらしさはさほど感じられないものの、GENESISの端正な英国叙情とCAMELの溢れんばかりのリリシズムを正当に受け継ぎ雑味なくアウトプットした珠玉の一枚に仕上がっています。傑作!

  • RUNAWAY TOTEM / LA TRACCIA

    90年代初頭より活動するイタリアン・プログレ・バンドの17年作、MAGMA+スペース・ロック+地中海音楽エッセンス!?カオティックかつ美しい濃密な怪作!

    90年代初頭より活動するイタリアン・プログレ・バンドの17年作。彼らの特徴が、MAGMA影響下の呪術的かつ妖艶なサウンドと、サイケデリックな音響感を持つスペース・ロック、そして地中海エッセンスをたっぷりと吸い込んだイタリアン・プログレらしい芳醇さがミックスされた個性的すぎる音世界。通算12作目となる本作でもその摩訶不思議かつ孤高の音楽性は健在です。浮遊するスペイシーなシンセをバックに囁くような女性ヴォーカルとデメトリオ・ストラトスを強く意識した男性ヴォーカルが木霊し、煌くアコースティックギターやストリングス・シンセが紡ぐ地中海/中近東音楽風のエキゾチズムが揺らめき、そうかと思うと艶やかな管弦楽器群が織りなすUnivers Zeroばりのチェンバー・ロックが展開、一転して今度はヘヴィに唸りを上げるギターと硬質なリズムが強靭に刻むヘヴィ・プログレへなだれ込んだりと、とにかく何でもありのカオティックな音像はどこか底知れない深みを感じさせます。しかしそんな中にも一貫して詩的とも言える美しさを内包しているのがまた凄いところです。どういう発想からこんな音楽が生まれてくるのか、圧倒的に濃密なサウンドに飲み込まれる衝撃作!

  • NATHAN / ERA

    イタリア、つややかでクリアなトーンのキーボードが気持ちよく躍動する、清涼感溢れるジェネシス憧憬シンフォ

    イタリアの新鋭シンフォ・バンド、18年作2nd。つややかでクリアなトーンのキーボード・サウンドが気持ちよく躍動する、清涼感とスケールに溢れたシンフォニック・ロックを聴かせます。重量感あるソリッドなプレイから泣きの叙情フレーズまでを滑らかに弾きこなすギターも実力派で、初期ジェネシスの遺伝子を感じさせる気品あるアンサンブルがゆったりと立ち上がってくるドラマチックな展開の連続に心奪われます。そんな中でも、情感をたっぷり込めイタリア語詞で歌い上げるヴォーカルの存在がイタリアン・ロックとしてのアイデンティティを揺るぎなく保持しているのが素晴らしい。時折アンサンブルに参加するヴァイオリンの格調高い音色も彩りを添えています。クリアでモダンなサウンドの中にも、ヴィンテージな温もりをいっぱいに感じさせるイタリアン・シンフォの好盤!

  • PROWLERS / NAVIGLI RIFLESSI

    イタリアのベテラン女性ヴォーカル・シンフォ・バンドによる17年作、ケルト音楽を取り入れたファンタジックで雄大なサウンドが胸を打つ逸品

    80年代より活動を続けるイタリアのシンフォ・バンド、17年作。ヴィンテージ・トーンの太く存在感ある音色を響かせるオルガンとリリカルなフレーズを紡ぐエモーションたっぷりのギターによるアンサンブルをメロトロンやフルートが瑞々しく彩る、ファンタジックでドリーミーなシンフォニック・ロックを奏でます。そこにたおやかに歌を乗せるベテランらしい落ち着きと温かみあるイタリア語女性ヴォーカル。彼女がまた素晴らしく、美声タイプのシンガーとはまた異なる柔らかく優しげな表情に癒やされます。さらに印象的なのが、随所でフィーチャーされるバグパイプの芳醇な音色が生み出すケルト・エッセンス。ファンタジックなバンド・サウンドに伝統音楽の格調高さを加えていて特筆です。テクニカルなパートはほとんど登場しないながら、丹念に描かれていくドラマ性の高いサウンドメイクが静かに胸を打つ力作です。

  • KRZYSZTOF LEPIARCZYK / JAKZEZ JA SIE USPOKOJE

    ポーランド、人気バンドLOONYPARKで活躍するキーボーディスト/コンポーザーによる17年作、アーティスティックなメロディアス・プログレの逸品

    ポーランド・シンフォ・シーンの人気バンドLOONYPARKで活躍するキーボーディスト/コンポーザー、16年のソロデビュー作に続く17年作2nd。19世紀ポーランドの劇作家/詩人/画家Stanislaw Wyspianskiへと捧げられた作品で、彼の遺した詩の朗読を交えながら進行していくコンセプト作となっています。落ち着いた幻想的なトーンを基調に劇的な泣きのプレイも聴かせる表現力の高いギター、そして自身によるひんやりとした透明度の高いシンセ&凛としたタッチのピアノらが紡ぐ、いかにもポーランドと言える翳りのあるメランコリックなシンフォニック・ロックを鳴らします。下地としてあるのはピンク・フロイドなのですが、格調あるシンセのプレイを筆頭に独自の美意識を感じさせるアーティスティックなサウンドメイクが光っていて、容易に何々系とは言えない深みある音像に惹き込まれるような魅力を宿しています。MILLENIUMのヴォーカリストとドラマー、ALBIONのギタリストら実力派の参加も切なくも重量感あるサウンドの構築に大きく貢献。期待を裏切らない素晴らしいメロディアス・シンフォの逸品です。

  • LA BARCA / ARGENTINA NUNCA MAS

    PABLO EL ENTERRADORのオリジナル・メンバーJose Maria Blancが率いるグループの18年作3rd、ロックの骨太さと南米らしいリリカル&センシティヴな感性が理想的に融合したメロディアス・ロック好盤!

    アルゼンチン・シンフォの最高作とも云われる名盤を残したPABLO EL ENTERRADORのオリジナル・メンバーである、キーボーディスト/ギタリストJose Maria Blancが率いるグループの18年作3rd。ロック然としたタイトでダイナミックなリズムに乗って、一音一音が哀愁たっぷりのギター、ジャジーに咽び泣くサックス、そしてつややかで輝かしいトーンで天上に舞うツイン編成のキーボード!メロディを大切にしたキャッチーかつメロディアスなアンサンブルは、とにかくドラマチックで感動的。クセのないスッと胸に染み入るようなスペイン語の男声ヴォーカルも大変素敵です。ジャケットからも予想できるように、アルゼンチンの軍統治時代に焦点を当てたコンセプト作となっており、曲間にSEやナレーションを挟む構成を持ちますが、楽曲自体は南米らしく抜けの良い開放的な響きに満ちていて、プログレ的な複雑さは感じさせません。ロック・ミュージック然とした力強く骨太なアンサンブルと、アルゼンチンらしいリリカルでセンシティヴな感性を融合させた好盤に仕上がっています!

  • SYRINX CALL / MOON ON A STICK

    ドイツ出身のリコーダー奏者Volker Kuinkeを中心に結成されたシンフォ・グループの18年2nd、ゲルマンの深き森から響く美しく物悲しいリコーダーの旋律が感動的な一枚

    ドイツ出身のリコーダー奏者Volker Kuinkeを中心に結成されたシンフォニック・ロック・グループの18年2ndアルバム。気品高いピアノやシンセ、きらびやかな音色のアコースティックギター、そしてメロディアスに宙を駆けるエレキギターなどが織りなす、幻想度100%の繊細なアンサンブルがまず素晴らしいのですが、特筆は主役であるリコーダー。ゲルマンの深き森から響いてくるような、美しくも物悲しい旋律をとめどなく紡ぎ出すリコーダーのプレイに息を呑みます。アルトとソプラノのリコーダーを駆使して陰影あるドラマチックな世界観を作り上げるこのリコーダー奏者、まさに名手。さらにドイツの実力派女性シンガーISGAARDをフィーチャーしたナンバーが出色で、切々とエモーショナルに歌うヴォーカルと哀感を湛えたリコーダーの調べ、相性は抜群です。ギターやシンセが目がさめるようなエネルギッシュな演奏を聴かせるシンフォニックなナンバーも収録されており、リコーダーが担う「静」のパートとの劇的な対比が聴きものです。終始幻想的かつドラマチックに織り上げられていくサウンドに感動を禁じ得ない一枚。

  • FRACTAL MIRROR / CLOSE TO VAPOUR

    アメリカの新鋭メロディアス・ロック・ユニットの18年作4th、優美なメロトロンを全編にフィーチャーした70年代憧憬メロディアス・ロック、メロトロン・ファンは必聴の名品

    ギター/キーボード/ヴォーカルを担当するマルチ・ミュージシャンとドラマーによる、アメリカの新鋭メロディアス・ロック・ユニットの18年作4thアルバム。70年代英国ロックを思わせる端正で陰影あるメロディアスなアンサンブルを、メロトロンが優美に彩るスタイルがとにかく素晴らしい!全編にフィーチャーされたメロトロンは、クリムゾン直系の轟々と鳴らすタイプではなく、バークレイ・ジェームス・ハーヴェストやムーディー・ブルースに通じる落ち着きある奥ゆかしいプレイを聴かせます。楽曲によって、さざ波のように淡く揺らいだり、ふわりとファンタジックに広がったり、ここぞで優雅に湧き上がってきたり、気品あるメロトロンで満たされたノスタルジーを喚起するサウンドには、メロトロン・ファンならきっと涙が出そうになるはず。木漏れ日感のあるアコギ、少し影のある美声でしっとり歌う男性ヴォーカルも70年代憧憬たっぷりで堪りません。ECHOLYNのBrett Kull、名シンフォ・バンドCATHEDRALのkey奏者Tom Doncourtがゲスト参加していて、特にDoncourtは一曲のみながら幻想的なキーボードワークを聴かせていて特筆。これは全メロトロン・ファンに贈りたい逸品!

  • RIVENDEL / SISYFOS

    89年デビュー、スペインのプログレ・バンドによる18年作、初期フロイド風のミステリアスなパートとクリムゾン的なヘヴィなパートで構成された知性的なアヴァン・プログレ

    89年にデビューしたスペインのベテラン・プログレ・グループによる18年作。ピアノ・オルガン・シンセ・メロトロンが繊細に折り重なり紡がれていく美しくも不穏なサウンドスケープと、ロバート・フリップを受け継ぐ鋭くエキセントリックなギターを軸とするクリムゾン・タイプの知的かつ凶暴なヘヴィ・プログレ。両者を巧みに行き来しながら強烈な対比の中で聴かせるアヴァン・プログレに仕上がっています。「静」のパートも多いのですが、次の瞬間には何が飛び出すかわからないスリリングな空気を常にまとっていて、一瞬たりとも油断できない演奏が素晴らしい。関連性があるのかは不明ですが、キーボード主体のミステリアスな「静」のパートは、ピンク・フロイド『ウマグマ』収録の組曲「Sysyphus」にかなり近いサウンドで印象的。即興的のようでいてその実恐ろしく緻密に計算されたトータル性も潜ませた、ミステリアスにしてプログレらしい重厚な聴き応えを備えた力作です。

  • OTEME / IL CORPO NEL SOGNO

    8人組イタリアン・チェンバー/アヴァン・プログレ・グループ18年作、異次元世界を音像化したようなミステリアスかつ緊張感みなぎるアヴァン・プログレ!

    2010年結成、マルチ・プレイヤーのStefano Giannottiを中心に結成された8人編成のイタリアン・チェンバー/アヴァン・プログレ・グループによる18年作。パーカッションによってプリミティヴに刻まれるリズムに乗って、フルート、クラリネット、トランペット、トロンボーン、チューバなど多彩な管楽器が時にスリリングに時にミステリアスにフレーズを掛け合い、透明感あるピアノが気品を添える、静謐な広がりを持つ音世界を作り上げます。アヴァンギャルドではあるものの、一貫して美しさに満ちた音像が特徴的。前半はPICCHIO DAL POZZOやジャズ・ロック期のザッパも彷彿させる管楽器のプレイや温かみある男女ヴォーカルが耳に残りますが、アルバム後半はアヴァンギャルドさが増大し、エレクトロニクスやトイ・ピアノなども用いて異次元世界を音像化したようなサウンドを繰り広げており強烈です。美しく気品ある佇まいと尋常ならざる緊張感をあわせ持った孤高の一枚。

  • PSYCHOYOGI / ACCIDENT PRONE

    まるでGENTLE GIANT×初期GONG!?英国の新鋭プログレ/ジャズ・ロック・グループによる18年作

    06年にデビューした英国・ロンドンの4人組プログレ/ジャズ・ロック・グループ、18年作。こ、これはまるで、GENTLE GIANTと初期GONGがコラボレーションしたみたい!?メロウなサックスと粒の細かいクリーン・トーンのギターによる緻密な変拍子フレーズ、歪なコード進行、繊細でテクニカルなリズム隊…GGからの影響を感じさせるとともに、「70年代英国」そのままの翳りと叙情性を湛えたアンサンブル。そこへさながらデヴィッド・アレンが天国から降臨したかのようなシニカルで掴みどころのないヴォーカルが合わさって、複雑性と柔軟性が絶妙に同居したユニークなジャズ・ロックを聴かせています。安定感のある演奏、暖かみのあるサウンド・メイク、どれを取っても充実の完成度。GG、GONGはもちろん、ザッパやディシプリン期クリムゾンなどが好きな方にもオススメしたい、センス抜群の逸品です!

  • GAN EDEN / GOODBYE

    イタリア新鋭18年作、BANCOやPFMなど70年代イタリアン・ロックへの憧憬と暖かみのある気品に溢れたキーボード・プログレ/シンフォニック・ロック

    key奏者Angelo Santo Lombardiを中心とする07年デビューのイタリア新鋭、前作から9年ぶりとなる18年作3rd。BANCOやPFM、LE ORMEといった70年代イタリアン・ロックの遺伝子を継承し、多彩なキーボードをダイナミックに駆使したクラシカルなシンフォニック・ロックを展開。キーボードの多様性はかなり特筆で、思わず耳を傾けてしまいたくなるキメ細やかなピアノを中心に、ヴィンテージなオルガン、煌びやかなシンセ、さらにはチャーチ・オルガンやチェンバロなどの荘厳な音色も取り入れ、イタリアらしい気品に満ちた丁寧なアンサンブルを聴かせています。歪んだギターを交えてアグレッシヴに展開する場面もあれど、全体の雰囲気は優雅で叙情的、かつどこか切なくメランコリック。しっとりと深みのあるヴォーカルも感動を誘います。ヴィンテージなサウンド・メイクも含めて、タイトながらも暖かみに満ち溢れたサウンドが愛おしい好盤です。

  • THOMAS KONDER / LABYRINTH

    ドイツ出身気鋭マルチ・プレイヤーによる18年デビュー作、キャメルからの影響が大きい丹念でハートフルなシンフォ好盤、おすすめ!

    ドイツ出身、キーボード/ドラム/ヴォーカルを務めるマルチ・プレイヤーがバンド編成で制作した18年デビュー作。初期キャメルの優美なパートからの影響を中心にジェネシス的雄大さも加えた、ドリーミーで温かみあるシンフォ・サウンドを聴かせてくれます。淡く端正な響きのオルガンと浮遊感あるエレピを中心に幻想を描くキーボード、エモーションたっぷりのドラマチックなギター、クラリネットやフレンチホルンの品のある柔らかな音色を配したアンサンブルは絶品。そんな中でも特筆なのが本人によるハートフルという表現がぴったりの歌声。ちょっぴりアンディ・ラティマーにも似る落ち着いた声質は気品ある演奏と相性抜群です。美しく洗練されたサウンドプロダクションながら、どこか手作り感も感じさせる愛すべきシンフォ名品となっています。オススメ!

  • AGUSA / AGUSA

    KEBNEKAJSEから影響を受けたスウェーデン出身バンドの2017年作4th、北欧サイケデリック・トラッドを極めた名盤!

    サイケ・トラッドの雄KEBNEKAJSEから影響を受けたスウェーデン出身のインスト・オルガン・ロック/サイケデリック・ロック・バンド、2017年作4th。北欧トラッドをベースにした気高く荘厳なサウンドに、サイケデリックなオルガン&ワウギターが泥臭く絡みついていくスタイルは、まさにKEBNEKAJSEを正統に受け継いだもの。北欧の森の奥で繰り広げられるジャム・セッションを聴いているような半トリップ的感覚と、ANGLAGARDにも通じる緊張感、そして言い知れぬ哀愁味が混在しながら駆け抜けていくこのサウンドはちょっと凄いです。聴きものはトラッドとサイケがかつてないまでの融合を果たした傑作ラストナンバー。KEBNEKAJSEの精神を受け継ぎ、4作目にして北欧サイケデリック・トラッドを完成させた名盤です!

  • PERFECT BEINGS / VIER

    まるでイエスをポスト・ロック的音響センスによって研ぎすませたかのような、鋭角的かつ浮遊感もたっぷりのプログレを聴かせる米新鋭、18年作!

    ジェネシス&イエス影響下のバンドMOTH VELLUMのギタリスト/マルチ奏者Johannes Luleyを中心に結成された米プログレ・グループ、18年作。まるで80-90年代のイエスをポスト・ロック的な音響センスによって研ぎすませたかのような、鋭角的ながら浮遊感も感じさせるシャープな音像のプログレッシヴ・ロックはこの3rdでも健在です。緻密かつ多彩なリズムパターンで展開していくリズム・セクションに乗って、清廉なタッチのピアノ、デリケートに音を運ぶギター、そしてサックス、トランペット、トロンボーン、フリューゲルホルンなどの管楽器がスリリングに行き交うアンサンブルが聴きもので、幻想的なヴォーカル&コーラスワークも彩りをもたらします。18分の大作が4曲という内容ながら、各曲が4〜5つのパートで構成されており、各パートが異なる表情を持ちながらもそれらが繊細に組み上げられることによって美しいストーリー性を生み出しているのが素晴らしい。北欧プログレを思わせるひんやりとした質感のサウンドメイクも見事です。センス溢れるモダンな音色使いの中に、イエスをはじめとする先人へのリスペクトが確かに息づいた力作に仕上がっています!

  • WOJCIECH CIURAJ / BALLADY BEZ ROMANSOW

    ポーランド新鋭WALFADのギター/ヴォーカルによる17年ソロデビュー作、ハートフルな作風のメロディアス・プログレ作

    注目のポーランド産プログレ・バンドWALFADのリーダーであるギタリスト/ヴォーカリストによる17年ソロデビュー作。WALFADを率いる彼だけに、ポーランドらしい粛々とメランコリー溢れるシンフォ・サウンドを聴かせるかと思いきや、自身のギターとヴォーカルを軸に開放的な広がりのあるメロディアス・ロックが流れてきてビックリ。ポップス的とさえ言える淀みなく明快なサウンドが心地いいです。中盤以降はWALFADを思わせるメランコリックなサウンドになっていきますが、陰鬱に沈み込むことはなくメロディアスな聴き心地を終始残しているのが素晴らしい。祈るように切々とエモーショナルな歌声も相変わらずいいし、ソロパートでは持ち味とするギルモア+ハケットと言えるマイルドかつ劇的なギタープレイもたっぷり聴かせています。そして印象的なのがヴァイオリンの存在。彼方から鳴り渡るような悠久を感じさせる奥ゆかしいプレイが、本作の世界観を鮮やかに彩っていてこれが素晴らしい。WALFADのサウンドとは一味違ったハートフルな作風にグッと来る一枚!

  • BLACK NOODLE PROJECT / DIVIDED WE FALL

    フランスのマルチ・ミュージシャンJeremie Grimaを中心とするメロディアス・シンフォ・プロジェクト17年作、とめどなくエモーション溢れ出すサウンドが圧倒的なスケール大きいシンフォ作品

    ギター/キーボードを務めるフランスのマルチ・ミュージシャンJeremie Grimaを中心とするメロディアス・シンフォ・プロジェクト、17年作。フランスらしい耽美的でスケール大きい、洪水の如きシンフォ・サウンドで押し流していくような冒頭2曲の流れから圧倒的。ヴォーカルは殆どないにもかかわらず、シアトリカル・ロックと呼んでしまいたい雄弁な音の流れがあり、グッと人間的な感情を出したピンク・フロイドと言えそうなとめどなくエモーション溢れ出すサウンドには感動を禁じえません。ギターは終始哀愁の音色を奏でていて、このギターが雄弁な印象を与えている感じがします。最終曲では爽やかなヴォーカルをフィーチャーしたフロイド風メロディアス・ロックを聴かせ、締めくくりも完璧。一貫する雄大なうねりあるサウンドが重厚なヒューマンドラマを観たような気分にさせる、素晴らしく完成されたシンフォニック・ロック作品です!

  • RICK MILLER / DELUSIONAL

    80年代初頭よりTV音楽/映画音楽の分野で活動してきたカナダのマルチ・ミュージシャン/コンポーザーによる18年作、フロイド影響下のドラマチックなシンフォニック・ロック

    80年代初頭よりTV音楽/映画音楽の分野で活躍するカナダ出身マルチ・ミュージシャン/コンポーザーによる18年作。過去作同様ピンク・フロイドを彷彿とさせる映像喚起的なシンフォニック・ロックを聴かせていますが、全体的に陰鬱としたゴシック色の漂う前作と比べると、パストラルなアコギや朝日のようにまばゆく柔らかなシンセ、フルートをフィーチャーした穏やかなパートが増えているのが印象的。仄暗さのあるパートでも音使いは柔らかく、空間的なシンセサイザーとギルモア影響下のエモーショナルなギター、静かに歌い上げるヴォーカルの創り出す深遠な音世界は、まるで一つの映画の中に入り込んだように幻想的でドラマチック。フロイドのダークさ・メロディアスさにキャメルのリリカルさを織り交ぜ、ジェネシスのストーリー性を加えたような、感動的で深みのあるサウンドを聴かせてくれる美しい作品です。

  • ROBERT REED / SANCTUARY III

    MAGENTAのギタリスト/コンポーザーによる、『TUBULAR BELLS』へのオマージュ・シリーズ第3作目、初期マイクを愛するすべての方への贈り物と言える素晴らしき名品!

    現在の英プログレ・シーンを牽引するバンドMAGENTAのギタリスト/コンポーザーである彼が、敬愛するマイク・オールドフィールドの名作『TUBULAR BELLS』へのオマージュを込めて制作する一人多重録音アルバム・シリーズ「SANCTUARY」の第3作目となる2018年作。本人と見紛うほどにマイクの音色とプレイを研究し尽くした瑞々しくも緊張感を帯びたギター・サウンドを軸に、緻密かつクリアに織り上げられていく音のタペストリーは、前2作を楽しんだ方はもちろん、初期マイクのファンなら必ずや感動がこみ上げてくるはず。「OMMADAWN」で演奏したリコーダー奏者Les Pennings、名手Simon Phillips、そしてプロデュースには前作に引き続き『TUBULAR BELLS』を手がけたTom Newmanを起用しており、脇を固めるメンツからも本気度が伝わってきます。草原を吹き抜ける風のように凛とした美声を提供する女性ヴォーカリストAngharad Brinnも相変わらず素晴らしい。前2作同様、初期マイクを愛するすべての方への贈り物と言える名品に仕上がっています。

  • ANGEL ONTALVA & VESPERO / CARTA MARINA

    スペインのRIO系グループ筆頭格OCTOBER EQUUSのギタリストAngel Ontalvaと、ロシアのスペース・ジャズ・ロック・バンドVESPEROによるまさかの共演を果たした18年作!

    スペインのRIO系グループ筆頭格OCTOBER EQUUSのギタリストAngel Ontalvaと、ロシアのスペース・ジャズ・ロック・バンドVESPEROがまさかの共演を果たした18年作!まさにVESPERO+OCTOBER EQUUSと言える、ゴング影響下のスペイシーなテクニカル・ジャズ・ロックに、キング・クリムゾン的な硬質感と叙情性が加わったような、驚愕のサウンドに仕上がっていて期待を裏切りません。VESPEROのメンバーによるオリエンタルなテイストも含んだキレのあるヴァイオリンと、フリップとホールズワースを合わせたような鋭角さとうねりを備えるAngel Ontalvaの卓越したギターが、火花を散らすようにソロを応酬させる演奏にはとにかく興奮を禁じえません。常にテンションMAXで走りまくる爆発的な手数のリズム・セクションも相変わらず最高にカッコいいです。押し寄せる嵐のごときアンサンブルを浴びるように堪能したい、破壊的で刺激的な快作!

  • GLEB KOLYADIN / GLEB KOLYADIN

    ロシアの新鋭プログレ・デュオIAMTHEMORNINGのキーボーディストによる18年デビュー作、Gavin Harrison/Steve Hogarth/Nick Beggsなど豪華ミュージシャンが参加

    ロシアの新鋭プログレ・デュオIAMTHEMORNINGのキーボーディストによる18年デビュー作。メンバーが驚きの実力派揃いで、ドラムはキング・クリムゾンのGavin Harrison、ベースはスティーヴ・ハケット・バンド他のNick Beggs、ヴォーカルはマリリオンのSteve Hogarth、フルート&サックスはタンジェント〜ソフト・マシーンのTheo Travis、さらに1曲ではJordan Rudessも参加したまさに鉄壁の布陣で制作されています。IAMTHEMORNINGでも聴かせた流麗かつテクニカル、まさに「鮮烈」という一言が似合うピアノ/キーボードのプレイは、相変わらず抜群の冴えを見せています。特にクラシックの並々ならぬ素養が滲むピアノのプレイは息を飲むような美しさがあって見事。また実力者たちの中にあって随所で存在感を見せる同郷ロシアのギタリストVLAD AVYによるフリップ憧憬の緊張感あるギターワークも聴きどころです。同じロシアで言えばLOST WORLDに通じる舞うように華麗なファンタジックさが強烈に魅力的な傑作!

  • TRUSSONIC〜TOWA KITAGAWA TRIO〜 / MIND UNIVERSE

    女性ピアニスト、北川とわ率いるプログレッシヴ・ジャズ・トリオ、KBBのヴァイオリニスト壷井彰久を迎えた18年3rdアルバム

    2013年より活動する女性ピアニスト、北川とわ率いるプログレッシヴ・ジャズ・トリオの18年3rdアルバム。本作のテーマは「Universe」。KBBを率いるヴァイオリニスト壷井彰久をゲストに迎え、情熱的でダイナミック、スリリングな切れ味も持つ、プログレッシヴ・ロック的なサウンドにさらに磨きがかかっています。全編で緊張感ある技巧的な音運びを聴かせるピアノ、ジャズのしなやかさとロック的ダイナミズムを併せ持つ自在なリズム・セクション、そして格調高くも躍動感に満ちたヴァイオリン。時に狂おしいまでの激しさを見せるヴァイオリンのプレイに触発されるように加熱し技巧を冴え渡らせるピアノが素晴らしく、圧倒的な音数が乱れ飛ぶ演奏にはただただ息を呑んで聴き入ってしまいます。タンゴ・ジャズを思わせる独特のリズミカルさが散りばめられていて、うっすらと異国情緒が感じられるのも特筆です。テクニカル・ジャズ・ロックの逸品として、プログレ・ファン/ジャズ・ロック・ファンには問答無用にお聴きいただきたい傑作!

  • CANTURBE / FLOTTEUR

    70年代後半から活躍するアルゼンチンのプログレ・グループによる18年作、緻密に音を配して織り上げたサウンドメイクと伸びやかなメロディアスさが見事に組み合わさったシンフォ傑作!

    70年代後半から活躍するアルゼンチンのプログレ・グループによる18年作。これは鮮烈!刻々と音色を変化させる七色のトーンのシンセサイザーを軸とする気品あるサウンドをベースに、ヴァイオリンやバンドネオンが香り豊かに飛翔し、エレクトロニクスが洗練されたモダンな質感を加える、この格調高くも非現実的な浮遊感を纏った音作りは、〜系と例えられない孤高のオリジナリティを誇っており圧巻です。一方で、涼感を帯びたアコースティック・ギターや一言一言を大切に歌う情感豊かなスペイン語男性ヴォーカルは、アルゼンチン・ロックらしいセンシティヴさに満ちていて堪りません。要所でメロディアスなソロを取るギターもいい仕事です。さまざまな音を緻密に配して織り上げたサウンドメイクとアルゼンチンらしい伸びやかなメロディアスさが見事に組み合わさった傑作です。

  • ART OF ILLUSION / COLD WAR OF SOLIPSISM

    ポーランドの新鋭プログレ・バンド18年作、リリカルで陰影豊かな「静」のパートとDT影響下の嵐のようにヘヴィな「動」のパートが劇的に交差する力作!

    02年に結成された、ポーランドの新鋭プログレ・グループによる18年作3rd。少しPINK FLOYD的なメランコリーが影を落とす、霧のカーテンを引くように幻想的なシンセサイザー、コロコロと音が零れ落ちるリリカルなピアノ、煌めくアコギなどが織りなすドラマチックで陰影豊かなサウンドは実にポーランド産らしさに溢れます。と思ったら、そこにDREAM THEATERばりのザクザクとエッジィに刻むギターと、凄まじい手数で荒れ狂うリズムが飛び込んできて、一気に緊張感がピークに達する展開が強烈!この「静」と「動」の振れ幅は圧巻です。ギターを軸とする嵐のようなヘヴィ・アンサンブルが過ぎ去り、ピアノやアコギが透明度高いリリカルなアンサンブルを再び紡ぎ始める「動」から「静」への展開も感動的に響きます。よく通る低めの声質でエモーショナルに歌う英語詞ヴォーカルも、サウンドを劇的に盛り上げており特筆。FLOYD的静謐さからDT的ヘヴィネスへ、ダイナミックに変化するアンサンブルの連続に息をのむ力作です。

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