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2018年プログレ/シンフォ注目の新譜特集【新鋭編】

1993年にリリースされたアネクドテンによる衝撃のデビュー・アルバム『暗鬱』。キング・クリムゾンをはじめとする70年代プログレッシヴ・ロックのDNAを受け継ぎつつ、オルタナティヴ・ロックの粗野なヘヴィネスも加え、新たな感覚で新世代プログレッシヴ・ロックが轟音メロトロンとともに高らかに鳴らされました。

それ以降、アネクドテンを輩出したスウェーデンに負けてなるものか、とばかりにイタリアでも数多くの70年代イタリアン・ロックのDNAを継ぐバンドが生まれ、さらに、本場イギリス、ユーロ各国、南米や北米でも、往年と変わらぬ勢いで続々と新鋭プログレ・バンドが生まれました。

アネクドテンを率いるNicklas Barkerは1969年生まれ、イタリアで数多くのプログレ・バンドを率いる奇才Fabio Zuffantiは1968年生まれで、ともに60年代末に誕生しているのは偶然ではないはず。リアルタイムで70年代プログレを聴いていない後追い世代が、90年代ロックと並行して70年代プログレを再発見し、プログレのフォーマットに新鮮な驚きを感じ、そのフォーマットの中でリアルタイムのロックとして鳴らしたサウンドこそ新世代プログレッシヴ・ロックであると言えるでしょう。

00年代に入っても新鋭プログレ・シーンの勢いはおさまらず、70年代サウンドへのオマージュに満ちたバンドから、さらにポスト・ロックなども取り込みながら進化していくバンドまで、世界各国を舞台に音の幅を広げながら、次々と鮮烈なる作品を生み出しています。

はたして2018年にはどういった名作が誕生するのでしょうか。

本記事は、新たな作品が入荷するたびアップデートしていきます。

是非、ブックマークして最新のプログレッシヴ・ロック・シーンの動向をチェックいただければ幸いです。

なお、2017年終盤の発表作品も今年到着したものはこちらでご紹介しております。

それでは、世界の新鋭プログレ作品をめぐる探求の旅へといざ出発!

【アメリカ】PERFECT BEINGS/VIER

まるでYESをポスト・ロック的音響センスによって研ぎすませたかのような鋭角的かつ浮遊感もたっぷりのプログレ、相変わらず唯一無二だなぁ。この18年作、ずばり傑作。

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【イタリア】PROWLERS/NAVIGLI RIFLESSI

優しげで落ち着きある女性ヴォーカルを擁したファンタジックでドリーミーなシンフォニック・ロックが相変わらず静かに胸を打ちます。

ケルト音楽の大胆な導入もお見事。

イタリアの実力派ベテラン・バンドによる待望17年作!

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【イタリア】RUNAWAY TOTEM/LA TRACCIA

MAGMA影響下の呪術的かつ妖艶なサウンドに、サイケデリックな音響感を持つスペース・ロック、そしてイタリアン・プログレらしい地中海音楽由来の芳醇さをミックスした音楽性はこれぞ孤高。

カオティックなのにどういうわけか美しい、極北的イタリアン・プログレ衝撃作!

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【イタリア/フィンランド/アメリカ】SAMURAI OF PROG/ARCHIVIARUM

イタリア/フィンランド/アメリカ出身メンバーからなる多国籍シンフォ・バンドによる18年作が登場!

LATTE E MIELEのkey奏者Oliviero Lacagnina、MUSEO ROSEMBACHで知られる名ヴォーカリストStefano “Lupo” Galifi、TAPROBANのkey奏者Stefano Vicarelli、LA TORRE DELL’ALCHIMISTAのkey奏者Michele Mutti、元STERN MEISSENのサックス/key奏者Marek Arnold、ECHOLYNのギタリストBrett Kull、オーストラリアのUNITOPIAに在籍したヴォーカリストMark Trueack、さらにアルゼンチンからは現2大シンフォ・バンドNEXUS&JINETES NEGROSの各メンバーなど、各国プログレのオールスターと言えるゲスト陣が凄まじいっ!

変わらずのどこまでもスケール大きくファンタスティックに広がる正統派シンフォニック・ロックを楽しませてくれてます。

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【フランス】BLACK NOODLE PROJECT/DIVIDED WE FALL

フランスのマルチ・ミュージシャンJeremie Grimaを中心とするシンフォ・プロジェクトなのですが、この17年作、殆どヴォーカルレスにもかかわらず、シアトリカル・ロックと呼んでしまいたい雄弁な音の流れがあって非常に感動的。

重厚なヒューマンドラマを観ているような気分を味わわせてくれるメロディアスかつ劇的なシンフォニック・ロック作!

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【ドイツ】THOMAS KONDER/LABYRINTH

ドイツ出身気鋭マルチ・プレイヤーによる18年デビュー作、淡く端正な響きのオルガン、エモーションたっぷりのギター、クラリネットやフレンチホルンの柔らかな音色などを配したドリーミーで温かなシンフォ・サウンドが素晴らしいですなぁ。

本人のハートフルな歌声も絶品だし、これは期待の新人!

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【スウェーデン】AGUSA/AGUSA

おそらく現在唯一であろうあのKEBNEKAJSEから影響を受けたスウェーデン出身バンドによる2017年作。

往年の名盤の意志を受け継ぎ、4作目にして北欧サイケデリック・トラッドを極めた名盤!

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【ノルウェー】JORDSJO/JORD

こ、これは土臭さと哀愁たっぷりのANGLAGARD!?

北欧の薄暗く神秘的な森を想起させるミスティックかつミステリアスな世界観を見事に描き出していて、北欧ファンなら目を細めちゃうはず。

美しいメロトロンもフィーチャーした素晴らしきノルウェー新鋭!

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【ノルウェー】SONIC SIGHT/ANTHROPOLOGY

初期ジェネシスタイプのシンフォならそれこそ星の数ですが、ガブリエル&コリンズ両時代のジェネシスをここまで見事に料理しきったサウンドって他にないんじゃないでしょうか。

これはジェネシスファンには問答無用でオススメのノルウェー新鋭!

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NARAJAMA/CONCURRERE

活動歴20年を超えるチェコのベテラン・バンドなのですが、民族楽器ツィンバロムの典雅で綺羅びやかな音色がエキゾチズムを演出する、妖艶かつ知的なサウンドを構築。

切々とエモーショナルな女性ヴォーカルも素晴らしいし、このセンスはかなり凄いです…。

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【ポーランド】WAVE/BETWEEN

前デビュー作も素晴らしかったポーランド新鋭による待望の2nd!

淡いトーンで交差する2本のギターと陰鬱にたなびくシンセが描き出す、フロイド『ザ・ウォール』への憧憬を感じさせる劇的かつ深遠な音世界に酔いしれてください…。

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【ポーランド】KRZYSZTOF LEPIARCZYK/JAKZEZ JA SIE USPOKOJE

現ポーランド・シンフォ・シーンの人気バンドLOONYPARKで活躍する才能溢れるキーボーディスト/コンポーザーも2ndソロをリリースしました。

19世紀ポーランドの劇作家/詩人/画家Stanislaw Wyspianskiへと捧げられた作品で、彼の遺した詩の朗読を交えながら進行していく、独特の美意識を感じさせるコンセプト作に仕上がっています。

MILLENIUMやALBIONからのゲストも、切なく重量感あるサウンドの構築に大きく貢献。

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【ポーランド】WOJCIECH CIURAJ/BALLADY BEZ ROMANSOW

ポーランド産プログレの注目株WALFADのリーダーであるギタリスト/ヴォーカリストが放ったソロデビュー作!

WALFAD譲りのメランコリックなサウンドかと思いきや、ポップさすらあるギター主体のメロディアス・ロックを聴かせます。

祈るように切々とエモーショナルな歌声も相変わらず実にいいなぁ…。

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【メキシコ】XAVIER ASALI/PERSPECTIVES

初期ジェネシス愛に溢れたサウンドを繰り広げるメキシコのマルチプレイヤーで、ジャケットはあのポール・ホワイトヘッドが手がけてるって!?

なんとバークリー音楽大学と英国の王立音楽大学で学んだ超秀才!

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スタッフ佐藤のカケレコメンド新譜紹介!『XAVIER ASALI / PERSPECTIVES』(※インタビューを追加しました!)

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ジャケットはあのポール・ホワイトヘッド!才能みなぎるメキシコ出身のマルチプレイヤーXAVIER ASALIの17年作『PERSPECTIVE』を特集いたします!

【アルゼンチン】AUTUMN MOONLIGHT/PASSENGERS

ギター主体で組み上げられた強度あるアンサンブルにメランコリックな音響感覚を纏わせたサウンドは、相変わらず素晴らしい映像喚起力を誇ります。

「南米のアネクドテン」と言える名バンド、5年ぶりの17年作!

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いかがでしたか?

みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。

カケレコは、これからもプログレ・シーンの最新動向を追い、世界の注目作をみなさまにお届けしてまいりますよ~。

2017年の新譜特集【新鋭プログレ編】はこちら。


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2017年注目のプログレ新譜【新鋭編】

  • AUTUMN MOONLIGHT / PASSENGERS

    アルゼンチン出身のシンフォ・バンドによる17年作3rd、ずばり「南米のANEKDOTEN」と言える感動作!

    2010年にデビューしたアルゼンチン出身のシンフォ・バンドによる17年作3rd。近年のANEKDOTENを彷彿させるギター主体で組み上げられた強度あるアンサンブルに、ポスト色もあるメランコリックな音響感覚を纏わせた高い映像喚起力を誇るサウンドは、傑作となった前作『ALTER REALITY』を確かに引き継ぐもの。中核を成すギターは、ヘヴィなトーンながらも伸びやかに歌うような美しい音運びで、これでもかとドラマチックに躍動します。リードをギターに譲り、浮遊感溢れるシンセワークで幻想的な世界観を作り上げるキーボードの丹念なプレイも特筆。圧倒的な情景美が眼前にありありと広がるかのようなサウンドメイクが実に感動的に響きます。これは「南米のANEKDOTEN」という呼び名も決して大げさではない一枚!

  • XAVIER ASALI / PERSPECTIVES

    メキシコ出身のマルチ・プレイヤーによる17年作、初期ジェネシスへの止めどない愛情を感じさせるファンタスティックなシンフォニック・ロックを聴かせる快作!

    キーボード/ギター/ベース/ドラム/ヴォーカルに加えトランペットなど管楽器もこなすメキシコ出身のマルチ・プレイヤーXavier Asaliが、ギタリスト/ベーシスト/ドラマーらとともに制作した17年作。ジャケットイラストのタッチにピンときた方もいらっしゃるかもしれません、アートワークを手掛けているのは初期GENESISで知られるPaul Whiteheadその人!そのイメージ通り、初期GENESISへの止めどない愛情を感じさせる薫り高きシンフォニック・ロックが溢れ出します。Tony Banks直系と言える華麗に疾走するモーグシンセ&オルガン、一音一音が煌めくような美しいアコースティック・ギター、そしてPater GabrielとPhil Collinsの中間という感じのシアトリカルなスタイルも交えたヴォーカル。音だけを聴けばメキシコ出身とはまず思わない、GENESIS的英国叙情を湛えた繊細かつファンタスティックなサウンドには驚くこと間違い無し。バンドスタイルの楽曲の合間にはXavierがマルチプレイヤーぶりを発揮する多重録音ナンバーも収録されていて、より内省的なドラマ性の高いサウンドを聴かせておりこちらも完成度高いです。まさに、今Paul Whiteheadのジャケットがこれほど相応しいサウンドはないと思わせてくれる、GENESISファンなら必聴と言える快作です!カケレコメンド!

  • NARAJAMA / CONCURRERE

    チェコ出身新鋭バンド17年作、民族楽器ツィンバロムの妖艶な音色が印象深い知性溢れるプログレ、ずばり傑作!

    女性ヴォーカルを擁したチェコ出身の新鋭プログレ・バンドによる17年作。変拍子リズムを鮮やかに叩き出す技巧派リズム・セクションを土台に、フリップ影響下と思われる緊張感あるギターワーク、ジャズの素養とコズミックな音響感を持ち合わせたキーボードらが躍動する、ポスト・ロック色もある知的なプログレッシヴ・ロックを展開。さらにこのバンドを一際個性的にしているのが、全編に用いられた中東欧で広く演奏される打弦楽器ツィンバロムの音色。その典雅かつ綺羅びやかな響きがとめどないエキゾチズムを加えておりあまりに素晴らしい。東欧というよりは中央アジア〜アラビックなエキゾチズムを感じさせますが、鋭角的でインテリジェントなバンド・アンサンブルと違和感なく融合していてそのセンスは驚くべきものがあります。こちらもアラビックな雰囲気をたたえた妖艶な女性ヴォーカルも必殺です。民族音楽をここまで巧みにプログレへと導入している新鋭バンドはそうはないでしょう。96年から活動するベテラン・バンドらしく、隙のない完成度のサウンドを聴かせる傑作です。これは凄い!

  • WAVE / BETWEEN

    2人のギタリストを擁するフロイド憧憬のポーランド新鋭、前作を気に入ったなら間違いない深遠かつドラマチックな世界観が素晴らしい力作

    ポーランドの新鋭プログレ・グループ、17年にリリースしたデビュー作に続く18年の2nd。基本的には前作の延長線上にある、ピンク・フロイドへのリスペクトに溢れるメランコリックかつ静謐な世界観が美しいメロディアス・プログレ。エコーがかった淡いトーンで交差する2本のギターと陰鬱にたなびくシンセ、清らかなピアノらが描き出す深遠かつドラマチックなサウンドは、相変わらず息を飲むような美しさです。前作で聴かれた浮遊感に満ちた幻想的な世界観はやや後退したように感じられ、都会的な洗練性が強まった印象があり、「狂気」と「ウォール」を想起させた前作からすると、「ウォール」色がより前面に出ていると言えるでしょう。メランコリックなパートをより物悲しく彩るゲストのヴァイオリンも効いています。まだ2作品のみながら、フロイド憧憬の新鋭としての実力はトップクラスに位置するもの。前作を気に入ったなら、今回もまず間違いない力作!

  • KRZYSZTOF LEPIARCZYK / JAKZEZ JA SIE USPOKOJE

    ポーランド、人気バンドLOONYPARKで活躍するキーボーディスト/コンポーザーによる17年作、アーティスティックなメロディアス・プログレの逸品

    ポーランド・シンフォ・シーンの人気バンドLOONYPARKで活躍するキーボーディスト/コンポーザー、16年のソロデビュー作に続く17年作2nd。19世紀ポーランドの劇作家/詩人/画家Stanislaw Wyspianskiへと捧げられた作品で、彼の遺した詩の朗読を交えながら進行していくコンセプト作となっています。落ち着いた幻想的なトーンを基調に劇的な泣きのプレイも聴かせる表現力の高いギター、そして自身によるひんやりとした透明度の高いシンセ&凛としたタッチのピアノらが紡ぐ、いかにもポーランドと言える翳りのあるメランコリックなシンフォニック・ロックを鳴らします。下地としてあるのはピンク・フロイドなのですが、格調あるシンセのプレイを筆頭に独自の美意識を感じさせるアーティスティックなサウンドメイクが光っていて、容易に何々系とは言えない深みある音像に惹き込まれるような魅力を宿しています。MILLENIUMのヴォーカリストとドラマー、ALBIONのギタリストら実力派の参加も切なくも重量感あるサウンドの構築に大きく貢献。期待を裏切らない素晴らしいメロディアス・シンフォの逸品です。

  • JORDSJO / JORD

    土臭さと哀愁たっぷりのANGLAGARD!?北欧の森を想起させるミスティックかつミステリアスな世界観が魅力的なノルウェー産シンフォ力作!

    マルチ・プレイヤーのHakon OftungとドラマーKristian Frolandによって2014年に結成されたノルウェー出身の新鋭シンフォ・デュオ、通算4作目となる17年作。このサウンド、例えるなら緊張感をやや緩和して土臭さと哀愁を加えたANGLAGARD!北欧の薄暗く神秘的な森を想起させるミスティックかつミステリアスな世界観を見事描き出していて、北欧ファンにはたまらないはず。ヴィンテージトーンで湧き上がるオルガン、ひんやりしたシンセ、クールさと激情を併せ持つ技巧的なギター、妖しく囁くフルート、そしてうっすらとたなびくメロトロン…。ドラム以外はマルチ・プレイヤーのHakonが演奏していますが、バンド・アンサンブルのような呼吸を感じさせる演奏が素晴らしい。太古の呪文のようなノルウェー語の響きも雰囲気抜群です。一方フルートや歪んだギターをメインに泥臭く畳み掛けるパートはJETHRO TULLも彷彿。ANGLAGARDファンなら一聴の価値ありの北欧らしさ満点のシンフォ好盤!

  • AGUSA / AGUSA

    KEBNEKAJSEから影響を受けたスウェーデン出身バンドの2017年作4th、北欧サイケデリック・トラッドを極めた名盤!

    サイケ・トラッドの雄KEBNEKAJSEから影響を受けたスウェーデン出身のインスト・オルガン・ロック/サイケデリック・ロック・バンド、2017年作4th。北欧トラッドをベースにした気高く荘厳なサウンドに、サイケデリックなオルガン&ワウギターが泥臭く絡みついていくスタイルは、まさにKEBNEKAJSEを正統に受け継いだもの。北欧の森の奥で繰り広げられるジャム・セッションを聴いているような半トリップ的感覚と、ANGLAGARDにも通じる緊張感、そして言い知れぬ哀愁味が混在しながら駆け抜けていくこのサウンドはちょっと凄いです。聴きものはトラッドとサイケがかつてないまでの融合を果たした傑作ラストナンバー。KEBNEKAJSEの精神を受け継ぎ、4作目にして北欧サイケデリック・トラッドを完成させた名盤です!

  • RUNAWAY TOTEM / LA TRACCIA

    90年代初頭より活動するイタリアン・プログレ・バンドの17年作、MAGMA+スペース・ロック+地中海音楽エッセンス!?カオティックかつ美しい濃密な怪作!

    90年代初頭より活動するイタリアン・プログレ・バンドの17年作。彼らの特徴が、MAGMA影響下の呪術的かつ妖艶なサウンドと、サイケデリックな音響感を持つスペース・ロック、そして地中海エッセンスをたっぷりと吸い込んだイタリアン・プログレらしい芳醇さがミックスされた個性的すぎる音世界。通算12作目となる本作でもその摩訶不思議かつ孤高の音楽性は健在です。浮遊するスペイシーなシンセをバックに囁くような女性ヴォーカルとデメトリオ・ストラトスを強く意識した男性ヴォーカルが木霊し、煌くアコースティックギターやストリングス・シンセが紡ぐ地中海/中近東音楽風のエキゾチズムが揺らめき、そうかと思うと艶やかな管弦楽器群が織りなすUnivers Zeroばりのチェンバー・ロックが展開、一転して今度はヘヴィに唸りを上げるギターと硬質なリズムが強靭に刻むヘヴィ・プログレへなだれ込んだりと、とにかく何でもありのカオティックな音像はどこか底知れない深みを感じさせます。しかしそんな中にも一貫して詩的とも言える美しさを内包しているのがまた凄いところです。どういう発想からこんな音楽が生まれてくるのか、圧倒的に濃密なサウンドに飲み込まれる衝撃作!

  • SAMURAI OF PROG / ARCHIVIARUM

    イタリア/フィンランド/アメリカの多国籍シンフォ・バンド、18年作、変わらずのスケール大きくファンタスティックに広がる正統派シンフォニック・ロックが絶品

    フィンランドのプログレ・ファンジン『COLOSSUS』の編集者であり、雑誌主催で数々のプログレ・オムニバス盤を企画してきたフィンランド在住のイタリア人Marco Bernard(B)を中心に、MIST SEASONでも活躍するフィンランド人ドラマーKimmo Porsti、RESISTORを率いる米国人ギター/ヴァイオリン/フルート/ヴォーカルのSteve Unruhによるトリオ・バンド、18年作。毎作恒例ではありますが、世界各国より集結したゲスト・ミュージシャンの顔ぶれがまずもって圧巻。LATTE E MIELEのkey奏者Oliviero Lacagnina、MUSEO ROSEMBACHで知られる名ヴォーカリストStefano “Lupo” Galifi、TAPROBANのkey奏者Stefano Vicarelli、LA TORRE DELL’ALCHIMISTAのkey奏者Michele Mutti、元STERN MEISSENのサックス/key奏者Marek Arnold、ECHOLYNのギタリストBrett Kull、オーストラリアのUNITOPIAに在籍したヴォーカリストMark Trueack、さらにアルゼンチンからは現2大シンフォ・バンドNEXUS&JINETES NEGROSの各メンバーなど大勢のゲストを招き制作。前作までと同様に、スケール大きくもヴィンテージな温かみが滲むトーンのシンセサイザー&オルガンを駆使したどこまでもファンタスティックに広がる正統派シンフォニック・ロックを聴かせてくれており、彼らならではの瑞々しく丹念に紡がれていく演奏が変わらず感動を呼び起こします。一方従来以上に際立つのがSteve Unruhによるマルチ・プレイヤーとしての才覚。勇壮なキーボード・サウンドを軸に据えながらも、天上を駆けるように美しく叙情的なヴァイオリン、リリカルな色彩を添えるフルート、そして優雅なキーボードと対を成すように重厚かつ劇的に鳴らされるギターと八面六臂の活躍で貢献していて素晴らしい。技巧的に畳み掛けるパートがさほどないにもかかわらず終始興奮が持続するこの感じは、プログレッシヴ・ロックとして完成された構築美のなせる業でしょう。15年に惜しくも亡くなったGuy LeBlancに捧げられたCAMEL『ICE』の見事なカバーも必聴。未発表楽曲と新曲で構成された変則的なアルバムながらトータルでも極めて高い完成度を誇る一枚に仕上がっています。

  • SONIC SIGHT / ANTHROPOLOGY

    ノルウェー新鋭、70年代/80年代のジェネシスをハイセンスに料理した完成度の高いシンフォを聴かせる逸品、おすすめ!

    ノルウェー出身、00年代半ば頃よりソロ名義で活動するギター/キーボード/ベースをこなすマルチプレイヤーFinn Arildを中心とする新鋭シンフォ・バンド、17年デビュー作。話し声のSEがざわめくイントロダクションを経た2曲目、人懐っこい芳醇なトーンのギターが優美にフレーズを紡ぎ、それを受けてトニー・バンクス風のシンセが伸びやかに疾走、ドラムはフィル・コリンズっぽいタム回しで躍動感いっぱいにリズムを刻みます。と来ればお約束と言えるピーター・ガブリエルに酷似したヴォーカルも勿論登場。ジェネシスを正統に受け継いだ愛すべきシンフォニック・ロックが幕を開け、ジェネシス・ファンならここで早くもガッツポーズ!英国叙情に代わり北欧らしい哀愁あるメロディアスなタッチを織り交ぜドラマチックに展開していきます。一転して3曲目は、『DUKE』〜『ABACAB』あたりに収録されていそうなリズムを押し出したポップ・チューンで、こちらも80年代ジェネシス・ファンなら思わずニヤリ。初期〜80年代初頭あたりまでのジェネシスを万遍なく取り入れた印象ですが、各曲とも完成度が高く聴き応え抜群で驚かされます。初期ジェネシス・タイプのシンフォ作品なら星の数ですが、ガブリエル・コリンズ両時代のジェネシスをここまで見事に料理しきったサウンドはほぼないのではないでしょうか。『WIND & WUTHERING』を思わせるラストもたまらないし、これは文句の付け所のない傑作!

  • BLACK NOODLE PROJECT / DIVIDED WE FALL

    フランスのマルチ・ミュージシャンJeremie Grimaを中心とするメロディアス・シンフォ・プロジェクト17年作、とめどなくエモーション溢れ出すサウンドが圧倒的なスケール大きいシンフォ作品

    ギター/キーボードを務めるフランスのマルチ・ミュージシャンJeremie Grimaを中心とするメロディアス・シンフォ・プロジェクト、17年作。フランスらしい耽美的でスケール大きい、洪水の如きシンフォ・サウンドで押し流していくような冒頭2曲の流れから圧倒的。ヴォーカルは殆どないにもかかわらず、シアトリカル・ロックと呼んでしまいたい雄弁な音の流れがあり、グッと人間的な感情を出したピンク・フロイドと言えそうなとめどなくエモーション溢れ出すサウンドには感動を禁じえません。ギターは終始哀愁の音色を奏でていて、このギターが雄弁な印象を与えている感じがします。最終曲では爽やかなヴォーカルをフィーチャーしたフロイド風メロディアス・ロックを聴かせ、締めくくりも完璧。一貫する雄大なうねりあるサウンドが重厚なヒューマンドラマを観たような気分にさせる、素晴らしく完成されたシンフォニック・ロック作品です!

  • WOJCIECH CIURAJ / BALLADY BEZ ROMANSOW

    ポーランド新鋭WALFADのギター/ヴォーカルによる17年ソロデビュー作、ハートフルな作風のメロディアス・プログレ作

    注目のポーランド産プログレ・バンドWALFADのリーダーであるギタリスト/ヴォーカリストによる17年ソロデビュー作。WALFADを率いる彼だけに、ポーランドらしい粛々とメランコリー溢れるシンフォ・サウンドを聴かせるかと思いきや、自身のギターとヴォーカルを軸に開放的な広がりのあるメロディアス・ロックが流れてきてビックリ。ポップス的とさえ言える淀みなく明快なサウンドが心地いいです。中盤以降はWALFADを思わせるメランコリックなサウンドになっていきますが、陰鬱に沈み込むことはなくメロディアスな聴き心地を終始残しているのが素晴らしい。祈るように切々とエモーショナルな歌声も相変わらずいいし、ソロパートでは持ち味とするギルモア+ハケットと言えるマイルドかつ劇的なギタープレイもたっぷり聴かせています。そして印象的なのがヴァイオリンの存在。彼方から鳴り渡るような悠久を感じさせる奥ゆかしいプレイが、本作の世界観を鮮やかに彩っていてこれが素晴らしい。WALFADのサウンドとは一味違ったハートフルな作風にグッと来る一枚!

  • PROWLERS / NAVIGLI RIFLESSI

    イタリアのベテラン女性ヴォーカル・シンフォ・バンドによる17年作、ケルト音楽を取り入れたファンタジックで雄大なサウンドが胸を打つ逸品

    80年代より活動を続けるイタリアのシンフォ・バンド、17年作。ヴィンテージ・トーンの太く存在感ある音色を響かせるオルガンとリリカルなフレーズを紡ぐエモーションたっぷりのギターによるアンサンブルをメロトロンやフルートが瑞々しく彩る、ファンタジックでドリーミーなシンフォニック・ロックを奏でます。そこにたおやかに歌を乗せるベテランらしい落ち着きと温かみあるイタリア語女性ヴォーカル。彼女がまた素晴らしく、美声タイプのシンガーとはまた異なる柔らかく優しげな表情に癒やされます。さらに印象的なのが、随所でフィーチャーされるバグパイプの芳醇な音色が生み出すケルト・エッセンス。ファンタジックなバンド・サウンドに伝統音楽の格調高さを加えていて特筆です。テクニカルなパートはほとんど登場しないながら、丹念に描かれていくドラマ性の高いサウンドメイクが静かに胸を打つ力作です。

  • PERFECT BEINGS / VIER

    まるでイエスをポスト・ロック的音響センスによって研ぎすませたかのような、鋭角的かつ浮遊感もたっぷりのプログレを聴かせる米新鋭、18年作!

    ジェネシス&イエス影響下のバンドMOTH VELLUMのギタリスト/マルチ奏者Johannes Luleyを中心に結成された米プログレ・グループ、18年作。まるで80-90年代のイエスをポスト・ロック的な音響センスによって研ぎすませたかのような、鋭角的ながら浮遊感も感じさせるシャープな音像のプログレッシヴ・ロックはこの3rdでも健在です。緻密かつ多彩なリズムパターンで展開していくリズム・セクションに乗って、清廉なタッチのピアノ、デリケートに音を運ぶギター、そしてサックス、トランペット、トロンボーン、フリューゲルホルンなどの管楽器がスリリングに行き交うアンサンブルが聴きもので、幻想的なヴォーカル&コーラスワークも彩りをもたらします。18分の大作が4曲という内容ながら、各曲が4〜5つのパートで構成されており、各パートが異なる表情を持ちながらもそれらが繊細に組み上げられることによって美しいストーリー性を生み出しているのが素晴らしい。北欧プログレを思わせるひんやりとした質感のサウンドメイクも見事です。センス溢れるモダンな音色使いの中に、イエスをはじめとする先人へのリスペクトが確かに息づいた力作に仕上がっています!

  • THOMAS KONDER / LABYRINTH

    ドイツ出身気鋭マルチ・プレイヤーによる18年デビュー作、キャメルからの影響が大きい丹念でハートフルなシンフォ好盤、おすすめ!

    ドイツ出身、キーボード/ドラム/ヴォーカルを務めるマルチ・プレイヤーがバンド編成で制作した18年デビュー作。初期キャメルの優美なパートからの影響を中心にジェネシス的雄大さも加えた、ドリーミーで温かみあるシンフォ・サウンドを聴かせてくれます。淡く端正な響きのオルガンと浮遊感あるエレピを中心に幻想を描くキーボード、エモーションたっぷりのドラマチックなギター、クラリネットやフレンチホルンの品のある柔らかな音色を配したアンサンブルは絶品。そんな中でも特筆なのが本人によるハートフルという表現がぴったりの歌声。ちょっぴりアンディ・ラティマーにも似る落ち着いた声質は気品ある演奏と相性抜群です。美しく洗練されたサウンドプロダクションながら、どこか手作り感も感じさせる愛すべきシンフォ名品となっています。オススメ!

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