2018年11月30日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ新鋭
1993年にリリースされたアネクドテンによる衝撃のデビュー・アルバム『暗鬱』。キング・クリムゾンをはじめとする70年代プログレッシヴ・ロックのDNAを受け継ぎつつ、オルタナティヴ・ロックの粗野なヘヴィネスも加え、新たな感覚で新世代プログレッシヴ・ロックが轟音メロトロンとともに高らかに鳴らされました。
それ以降、アネクドテンを輩出したスウェーデンに負けてなるものか、とばかりにイタリアでも数多くの70年代イタリアン・ロックのDNAを継ぐバンドが生まれ、さらに、本場イギリス、ユーロ各国、南米や北米でも、往年と変わらぬ勢いで続々と新鋭プログレ・バンドが生まれました。
アネクドテンを率いるNicklas Barkerは1969年生まれ、イタリアで数多くのプログレ・バンドを率いる奇才Fabio Zuffantiは1968年生まれで、ともに60年代末に誕生しているのは偶然ではないはず。リアルタイムで70年代プログレを聴いていない後追い世代が、90年代ロックと並行して70年代プログレを再発見し、プログレのフォーマットに新鮮な驚きを感じ、そのフォーマットの中でリアルタイムのロックとして鳴らしたサウンドこそ新世代プログレッシヴ・ロックであると言えるでしょう。
00年代に入っても新鋭プログレ・シーンの勢いはおさまらず、70年代サウンドへのオマージュに満ちたバンドから、さらにポスト・ロックなども取り込みながら進化していくバンドまで、世界各国を舞台に音の幅を広げながら、次々と鮮烈なる作品を生み出しています。
はたして2018年にはどういった名作が誕生するのでしょうか。
本記事は、新たな作品が入荷するたびアップデートしていきます。
是非、ブックマークして最新のプログレッシヴ・ロック・シーンの動向をチェックいただければ幸いです。
なお、2017年終盤の発表作品も今年到着したものはこちらでご紹介しております。
それでは、世界の新鋭プログレ作品をめぐる探求の旅へといざ出発!
06年デビュー作でシンフォ・ファンの度肝を抜いたハンガリーの新鋭バンドによる待望の3rdが来ましたよ~!今作も信じられないような繊細で浮遊感ある美麗世界が眼前に広がってきて素晴らしっ!
分裂を経て、ギタリストを中心にメンバーが再編された18年作ですが、それでこの完成度は驚き。ひたすら泣きのフレーズを紡ぎ続けるギター、復帰したオリジナル女性ヴォーカルのエモーション溢れだす歌唱に心奪われます…。
CAMEL由来の幻想性と叙情性に、イスラエルらしい透明感。ジャケ通りスペーシーかつヴィンテージな暖かみに溢れたサウンドが素晴らしい…。この新鋭18年デビュー作はずばりイチ押し!
驚異のデビュー作「ELEHIA」より9年ぶりとなるウクライナ新鋭18年作2nd!張り詰めた美しさを放つ管弦楽器が彩る、暴力性と底知れぬ美が共存するサウンドには思わず鳥肌が立ちそうになります。PORCUPINE TREEファンも是非!
これがカリブの島国キューバのバンドだって?このシリアスさと深いダークネスは、ヨーロッパのバンドと言われても信じちゃいますね。フロイド、クリムゾンも取り込んだ、奥行ある幻想性と肉感的ヘヴィネスが渦を巻く会心作!
このギター、なんという叙情フレーズの宝庫なんだろう…。VITRALでも活躍するブラジルのギタリストが放つ、キャメル+南米らしい柔らかなエキゾチズムと言える極上18年作!
キャメルの一員としても活躍する英マルチ奏者/コンポーザーによる待望4thアルバム!『Foxtrot』に入っていてもおかしくないジェネシス直系ナンバーから、キャメルばりの泣きの哀愁ギター炸裂ナンバーまで、今作も一人で作曲/演奏しているとは思えない凄まじいまでの充実ぶり。傑作!
ポーランドの人気バンドMILLENIUMのキーボーディストによるソロ・プロジェクト第2弾となる18年作。20年前に彼が自主制作した98年の作品を、プロフェッショナルなサウンドでリアレンジ/再録した意欲作です!凛とした透明感と姉御な力強さを兼ね備えた女性ヴォーカルがまたいい!
現イタリア屈指と言えるシンフォ・バンドが放った7thですが、重厚なオーケストラを纏って展開する、仄暗いロマンティシズムに満ちたアーティスティックなシンフォニック・ロックが素晴らしい。芸術作品と呼びたい域にまで足を踏み入れた孤高の傑作!
ユニヴェル・ゼロやマグマを受け継ぐフランスの暗黒チェンバー新鋭!グニャグニャとアヴァンギャルドなギター、どこか祭り囃子を思わせる妖しげなフルート、重厚なブロウで緊張を煽る管楽器などが絡み合う、知的にして不気味な音像が迫ってきます!
エディ・ジョブソンからSAGRADOのマルクス・ヴィアナまでを想起させるこのヴァイオリン、素晴らしすぎないか…?日本発、先人へのリスペクトも絶妙に織り込んだヴァイオリン・プログレの新たな傑作!
THE FLOWER KINGSやTRANSATLANTIC、GENESISがお好きなら、この米新鋭は注目ですよ~!各曲が継ぎ目なく進行していくスケール大きくドラマチックなシンフォニック・ロックが素晴らしい!
タンジェリン・ドリームやポポル・ヴーやマイク・オールドフィールドやホガース期マリリオンへの愛情と憧憬感じる英国新鋭アンビエント・プログレですと!?
CAMELみたいにリリカル&ファンタジックで、GENTLE GIANTばりに変拍子炸裂してて、カンタベリー・ロックの暖かみと流麗なフュージョン・テイストも散りばめて、かつスペーシーな浮遊感もたっぷりで。この多国籍インスト・プログレ・グループ、個性抜群でスゴク良いです!
KARFAGENでお馴染みの才人Antony Kaluginの別働プロジェクトによる18年作!フラワー・キングスからの影響もあるゆったりとスケール大きなメロディを主役に、これでもかとファンタジックに織り上げていくメロディアス・プログレに感涙~!
今もっとも勢いのあるプログレ新鋭がコチラ!CARAVANやVDGGなどのスタイルを取り入れたヴィンテージ色豊かな新鋭バンド!エモーションたっぷりの姉御ヴォーカルも素晴らしいし、タイトかつ芳醇な演奏のクオリティも抜群。これは英プログレ・ファン歓喜の傑作!
TANGENTを率いる才人key奏者によるニューバンド!14分、18分、42分の大作志向で繰り広げる、オリジナリティみなぎるエレクトロ・プログレが聴き応え抜群です。
GENTLE GIANTと初期GONGがコラボレーションしたような感じ!?しかもヴォーカルはデヴィッド・アレンが天国から降臨したみたいだって!?こんなジャズ・ロック・グループが現代の英国にいたとは…。
MAGENTAのリーダーが『チューブラーベルズ』へのオマージュを込めて制作する多重録音ソロ・アルバム第3弾!本人と見紛うほどにマイクの音色とプレイを研究し尽くした瑞々しくも緊張感を帯びたギター・サウンドが凄い…。初期マイクを愛するすべての方への贈り物と言える名品!
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今回は、往年の名アーティストへの憧れを特に強く感じさせる新世代ミュージシャンの作品にフォーカスしてまいりたいと思います!70年代のプログレに親しんだ方にこそ驚いてもらいたいラインナップでお届けいたしますよ☆
ソーニャ・クリスティーナの物悲しい歌声で幕を開ける32分の組曲がもうとんでもない完成度!もとより海外での評価が高い彼らが、世界でもトップクラスのプログレ・バンドであることを証明した18年作4th!
気鋭女性ピアニスト率いるプログレッシヴ・ジャズ・トリオ、KBBのヴァイオリニスト壷井彰久をゲストに迎えた3rdアルバム!情熱的でダイナミック、スリリングな切れ味も持つ、テクニカル・ジャズ・ロックとして一級品の完成度を誇る傑作!
「日本のマイク・オールドフィールド」と言えるコンポーザー/マルチ奏者によるプログレ・ユニット、待望の18年作!初期マイクの作風を踏襲しつつも、プログレ然としたスリリングな展開を随所に挿入しドラマチックな起伏あるサウンドを練り上げた傑作!
沖縄出身の女性ヴォーカリストMizukiを中心とするジャパニーズ・プログレ・グループ。初期クリムゾンばりの哀感溢れるメロトロン、フォーカスに通じる中世エッセンス、そしてエモーション豊かな凛と美しいヴォーカル。前作以上に気高く洗練された世界観を提示する傑作2nd!
ニール・モーズ在籍時のスポックス・ビアードが好き?なら、この米新鋭はきっと直撃!突き抜けるような爽快を伴ったキャッチーなテクニカル・シンフォニック・ロックが痛快です。ジェネシス憧憬の英国風味の取り入れ方も絶妙だなぁ~。
アメリカのベテラン・シンフォ・グループによる7年ぶりの10thアルバム!気品高いピアノやメロトロン、優雅なキーボード・オーケストレーションが彩るアンサンブルに、美声フィメール・ヴォーカルが艷やかな歌声を乗せる、アーティスティックかつシアトリカルなサウンドが感動的!
ポストロック、アンビエント色を織り交ぜた凛とした叙情美を放つ米新鋭プログレ。無駄なく洗練された展開の中にも確かに息づいた70年代エッセンスが好印象。「静」の演出力にかけては近年のアメリカのバンドでも屈指!
ADRIAN BELEW POWER TRIOの女性ベーシストをはじめ、世界中から集まった10人の実力派ミュージシャンが織り成すドラマチックなアヴァン・プログレ。ラフマニノフなど近現代クラシックを彷彿とさせるピアノが躍動する、強靭でいて端正な気品の漂うサウンドが実にCOOL!
さざ波のように淡く揺らいだり、ふわりとファンタジックに広がったり、ここぞで優雅に湧き上がってきたり、気品あるメロトロンで満たされたノスタルジーを喚起するサウンドには、メロトロン・ファンならきっと涙が出そうになるはず。米新鋭メロディアス・ロック・ユニット、18年作!
まるでYESをポスト・ロック的音響センスによって研ぎすませたかのような鋭角的かつ浮遊感もたっぷりのプログレ、相変わらず唯一無二だなぁ。この18年作、ずばり傑作。
ジャケのセンスはともかく、中身はALL ABOUT EVEをヴィンテージ色たっぷりのシンフォにしたような美麗サウンド!瑞々しい女性ヴォーカルが素晴らしいなぁ。ほほう、イタリアのグループによる20年ぶりの復活作なのか。
04年にデビューしたイタリアの新鋭なのですが、オザンナを始めとする往年のイタリアン・ヘヴィ・プログレにHR色を加えたような、強烈なエネルギーが渦巻くサウンドがとにかく圧倒的!この1曲目、ぜひ試聴してみてください…。
暗く恐ろしげなジャケットからへヴィなプログレを予想していたら、純度100%のファンタスティック・シンフォが広がって驚き!GENESISの端正な英国叙情とCAMELの溢れんばかりのリリシズムを正当に受け継いだこれぞ珠玉の一枚です♪
BANCOみたいな攻撃的なキーボード・プログレかと思いきや、PFMみたいな叙情性と気品にも溢れてるし、LE ORMEみたいな荘厳さもあるし。これは70年代イタリアン・ロックへの愛に溢れた好作品!
ピッキオ・ダル・ポッツォやジャズ・ロック期ザッパを彷彿させる管楽器の掛け合いだなぁと思っていると、異次元世界を音像化したような強烈なアヴァンギャルド・プログレが襲いかかってきて戦慄!気品ある佇まいと尋常ならざる緊張感を両立した孤高の一枚。
つややかでクリアなトーンのキーボードが躍動するサウンドが気持ちいいなぁ。初期ジェネシスの遺伝子を感じさせる気品あるアンサンブルがゆったりと立ち上がってくるドラマチックな展開の連続に心奪われる伊シンフォ新鋭!
優しげで落ち着きある女性ヴォーカルを擁したファンタジックでドリーミーなシンフォニック・ロックが相変わらず静かに胸を打ちます。
ケルト音楽の大胆な導入もお見事。
イタリアの実力派ベテラン・バンドによる待望17年作!
MAGMA影響下の呪術的かつ妖艶なサウンドに、サイケデリックな音響感を持つスペース・ロック、そしてイタリアン・プログレらしい地中海音楽由来の芳醇さをミックスした音楽性はこれぞ孤高。
カオティックなのにどういうわけか美しい、極北的イタリアン・プログレ衝撃作!
古代ローマの情景が眼前に浮かんでくるような荘厳シンフォがたまらない!S.ハケット、D.ジャクソン、往年の名手たちの活躍ぶりも凄い・・・。
イタリア/フィンランド/アメリカ出身メンバーからなる多国籍シンフォ・バンドによる18年作が登場!
LATTE E MIELEのkey奏者Oliviero Lacagnina、MUSEO ROSEMBACHで知られる名ヴォーカリストStefano “Lupo” Galifi、TAPROBANのkey奏者Stefano Vicarelli、LA TORRE DELL’ALCHIMISTAのkey奏者Michele Mutti、元STERN MEISSENのサックス/key奏者Marek Arnold、ECHOLYNのギタリストBrett Kull、オーストラリアのUNITOPIAに在籍したヴォーカリストMark Trueack、さらにアルゼンチンからは現2大シンフォ・バンドNEXUS&JINETES NEGROSの各メンバーなど、各国プログレのオールスターと言えるゲスト陣が凄まじいっ!
変わらずのどこまでもスケール大きくファンタスティックに広がる正統派シンフォニック・ロックを楽しませてくれてます。
オランダの人気バンドSILHOUETTEのkey奏者が在籍するシンフォ・グループ、待望の2nd!スケール大きくドラマチックなキーボードと、オランダらしい実直さが滲むようなヴォーカルが素晴らしい、気品あふれる見事なシンフォ逸品。
スペインの注目バンドOCTOBER EQUUSのギタリストと、ロシアの超絶ジャズ・ロック・バンドVESPEROが夢の共演!ゴング影響下のスペース・ジャズロックに、フリップとホールズワースを合わせたようなギターが絡むサウンドの何たるカッコ良さ…!
89年デビューのベテラン・スペイン産プログレ・バンドの18年作は、初期フロイド風のミステリアスなパートと、クリムゾン的ヘヴィかつエキセントリックなパートで構成された知性的なアヴァン・プログレ力作!
現在2018年のベストセラーとなっているのがこのアルバム!クイーンとドリーム・シアターをベースに、様式美HRからビッグバンドまでを取り入れる奇想天外センスとスペインらしい情熱で仕上げたサウンドは、とことんエネルギッシュで痛快。聴いていてこんな楽しくてワクワクするプログレって他にないかも!カケレコが自信をもってオススメ!
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なんと崇高で格調高いピアノの演奏だろう…。と、うっとりしていると、ヘヴィなギターが鳴り響き、物語が劇的に動き出します。フランスらしいゴシックで耽美な雰囲気たっぷりのフレンチ・プログレ18年作!
【SNSでも話題の一枚!】まるでナショナルヘルスとクリムゾンを融合させたような、エレガントかつテンションみなぎるアヴァンプログレは本作でも健在!フランスらしい先の読めないアーティスティックな展開の連続に、とにかく聴いていてワクワクが止まりません。何というアイデアの豊富さ!
フランスのマルチ・ミュージシャンJeremie Grimaを中心とするシンフォ・プロジェクトなのですが、この17年作、殆どヴォーカルレスにもかかわらず、シアトリカル・ロックと呼んでしまいたい雄弁な音の流れがあって非常に感動的。
重厚なヒューマンドラマを観ているような気分を味わわせてくれるメロディアスかつ劇的なシンフォニック・ロック作!
ドイツのリコーダー奏者Volker Kuinkeを中心とするシンフォ・グループなのですが、ゲルマンの深き森から響いてくるような美しく物悲しい旋律を紡ぐリコーダーがとにかく感動的。リコーダーを主役にここまでドラマチックなサウンドを作り上げるとは、恐るべし。
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表情豊かなフルートもいいけれど、素朴な音色が帰って奥深さを感じさせる、そんなリコーダーならではの味わいを堪能できるプログレ作品をご紹介!
ドイツ出身気鋭マルチ・プレイヤーによる18年デビュー作、淡く端正な響きのオルガン、エモーションたっぷりのギター、クラリネットやフレンチホルンの柔らかな音色などを配したドリーミーで温かなシンフォ・サウンドが素晴らしいですなぁ。
おそらく現在唯一であろうあのKEBNEKAJSEから影響を受けたスウェーデン出身バンドによる2017年作。
往年の名盤の意志を受け継ぎ、4作目にして北欧サイケデリック・トラッドを極めた名盤!
こ、これは土臭さと哀愁たっぷりのANGLAGARD!?
北欧の薄暗く神秘的な森を想起させるミスティックかつミステリアスな世界観を見事に描き出していて、北欧ファンなら目を細めちゃうはず。
美しいメロトロンもフィーチャーした素晴らしきノルウェー新鋭!
初期ジェネシスタイプのシンフォならそれこそ星の数ですが、ガブリエル&コリンズ両時代のジェネシスをここまで見事に料理しきったサウンドって他にないんじゃないでしょうか。
これはジェネシスファンには問答無用でオススメのノルウェー新鋭!
ノルウェー出身の若手ヴァイオリニスト/キーボーディストが放ったこのシンフォニック・ジャズ・ロック作、非常に素晴らしいです。実に北欧らしい凛々しくも情熱的なサウンドが胸を打つ名品!
ポーランドらしい陰影豊かで幻想的なサウンドがいいなぁ…うおっ!いきなりザクザクしたギターが切り込んできて、一気にテンションMAX!「静」と「動」の振れ幅が凄すぎです…。
前デビュー作も素晴らしかったポーランド新鋭による待望の2nd!
淡いトーンで交差する2本のギターと陰鬱にたなびくシンセが描き出す、フロイド『ザ・ウォール』への憧憬を感じさせる劇的かつ深遠な音世界に酔いしれてください…。
現ポーランド・シンフォ・シーンの人気バンドLOONYPARKで活躍する才能溢れるキーボーディスト/コンポーザーも2ndソロをリリースしました。
19世紀ポーランドの劇作家/詩人/画家Stanislaw Wyspianskiへと捧げられた作品で、彼の遺した詩の朗読を交えながら進行していく、独特の美意識を感じさせるコンセプト作に仕上がっています。
MILLENIUMやALBIONからのゲストも、切なく重量感あるサウンドの構築に大きく貢献。
ポーランド産プログレの注目株WALFADのリーダーであるギタリスト/ヴォーカリストが放ったソロデビュー作!
WALFAD譲りのメランコリックなサウンドかと思いきや、ポップさすらあるギター主体のメロディアス・ロックを聴かせます。
祈るように切々とエモーショナルな歌声も相変わらず実にいいなぁ…。
東欧版『狂気』はたまた『ザ・ウォール』!?80年代終盤のベラルーシにこんなハイクオリティなプログレ作品が存在したとは…。
ロシア新鋭IAMTHEMORNINGのkey奏者によるソロデビュー作。豪華過ぎるミュージシャン達を従え、目の覚めるようにシャープでテクニカルなキーボード・プログレを展開。「鮮烈」という一言が似合う逸品!
PINK FLOYD的メランコリックさとCAMEL的リリカルさの融合!?TVや映画音楽の場でも活躍するカナダ出身の名コンポーザー、深く沈み込むようにドラマチックで夢想的なサウンドを聴かせる18年作。
初期ジェネシス愛に溢れたサウンドを繰り広げるメキシコのマルチプレイヤーで、ジャケットはあのポール・ホワイトヘッドが手がけてるって!?
なんとバークリー音楽大学と英国の王立音楽大学で学んだ超秀才!
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ジャケットはあのポール・ホワイトヘッド!才能みなぎるメキシコ出身のマルチプレイヤーXAVIER ASALIの17年作『PERSPECTIVE』を特集いたします!
ジャケは何だかコワいけど、つややかで輝かしい音色のシンセサイザーが躍動するドラマチックで感動溢れるメロディアス・ロック。なるほど、アルゼンチンの最高峰バンドPABLO EL ENTERRADORのオリジナル・メンバーによるグループだったのね。この完成度の高さも納得!
これは鮮烈!70年代に結成されたアルゼンチンのグループなのですが、七色のトーンのシンセサイザー、ヴァイオリン、バンドネオン、エレクトロニクスなどが融合した気品高くも浮遊感あるサウンドに、南米らしいセンシティブさもたっぷりのモダン・シンフォ快作。
ギター主体で組み上げられた強度あるアンサンブルにメランコリックな音響感覚を纏わせたサウンドは、相変わらず素晴らしい映像喚起力を誇ります。
アルゼンチンが誇る人気インスト・シンフォ・ユニット、5年ぶりの17年作!
ブラジルの名シンフォ・バンドBACAMARTEのフルート奏者が参加する新バンド!まるで初期キャメルと重厚なバロック音楽が融合したようなスケール溢れるシンフォニック・ロックが凄い…。
初期PFMへのリスペクトに溢れた、雄大でスケール大きいキーボード・シンフォが感動的だなぁ…。なるほど、あの70sブラジルのプログレ・バンドMODULO 1000のkey奏者によるグループなのか。それならこの自然と滲み出すような70年代的トーンにも納得。
いかがでしたか?
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
カケレコは、これからもプログレ・シーンの最新動向を追い、世界の注目作をみなさまにお届けしてまいりますよ~。
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