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2019年プログレ/シンフォ注目の新譜特集【新鋭編】

1993年にリリースされたアネクドテンによる衝撃のデビュー・アルバム『暗鬱』。キング・クリムゾンをはじめとする70年代プログレッシヴ・ロックのDNAを受け継ぎつつ、オルタナティヴ・ロックの粗野なヘヴィネスも加え、新たな感覚で新世代プログレッシヴ・ロックが轟音メロトロンとともに高らかに鳴らされました。

それ以降、アネクドテンを輩出したスウェーデンに負けてなるものか、とばかりにイタリアでも数多くの70年代イタリアン・ロックのDNAを継ぐバンドが生まれ、さらに、本場イギリス、ユーロ各国、南米や北米でも、往年と変わらぬ勢いで続々と新鋭プログレ・バンドが生まれました。

アネクドテンを率いるNicklas Barkerは1969年生まれ、イタリアで数多くのプログレ・バンドを率いる奇才Fabio Zuffantiは1968年生まれで、ともに60年代末に誕生しているのは偶然ではないはず。リアルタイムで70年代プログレを聴いていない後追い世代が、90年代ロックと並行して70年代プログレを再発見し、プログレのフォーマットに新鮮な驚きを感じ、そのフォーマットの中でリアルタイムのロックとして鳴らしたサウンドこそ新世代プログレッシヴ・ロックであると言えるでしょう。

00年代に入っても新鋭プログレ・シーンの勢いはおさまらず、70年代サウンドへのオマージュに満ちたバンドから、さらにポスト・ロックなども取り込みながら進化していくバンドまで、世界各国を舞台に音の幅を広げながら、次々と鮮烈なる作品を生み出しています。

はたして2019年にはどういった名作が誕生するのでしょうか。

本記事は、新たな作品が入荷するたびアップデートしていきます。

是非、ブックマークして最新のプログレッシヴ・ロック・シーンの動向をチェックいただければ幸いです。

なお、2018年終盤の発表作品も今年到着したものはこちらでご紹介しております。

それでは、世界の新鋭プログレ作品をめぐる探求の旅へといざ出発!

直近で入荷した注目作品はコチラ!!

【イタリア】CELLAR NOISE/NAUTILUS

優美なシンフォ路線の1stからヘヴィなテクニカル・プログレへと劇的な変化を遂げた圧巻の2nd。ダイナミックで肉感的なリズム隊&ギター、ヴィンテージ色たっぷりのキーボードによる、モダンな中にも70sテイストが秘められた快作!

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【ノルウェー】MAGIC PIE/FRAGMENTS OF THE 5TH ELEMENT

まるで初期GENESISとSPOCK’S BEARDを合体させたみたい!?英プログレ譲りの奥ゆかしいファンタジックさと突き抜けるようなキャッチ―なメロディメイクが素晴らしき調和を果たした北欧新鋭19年作!

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【アメリカ】PATTERN-SEEKING ANIMALS/PATTERN-SEEKING ANIMALS

SPOCK’S BEARDの現メンバー&旧メンバーが集結した注目バンド!SBに通じる、爽やかなメロディとクリアに広がる抜けのいいサウンドで開放感いっぱいに聴かせるさすがの快作です。

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【オランダ】EDDIE MULDER/VICTORY

瑞々しいソロ・アコギ曲を中心に、バンドによるCAMEL風のメロディアスなインストも交えたスタイルで終始リリカルで叙情的に聴かせます。今作も休日の昼下がりにベストマッチな、オランダの人気ギタリストによる19年作!

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【ドイツ】GRUGRU/333

GONGやクリムゾンやCOLOSSEUMを行き来しながら颯爽と駆け抜けていくアンサンブルはセンス抜群。疾走感の中にも毒気あるユーモアを散りばめた仏インスト・ジャズ・ロック!

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【多国籍】PROPORTIONS/VISIONS FROM A DISTANT PAST

ズバリ「CAMEL&ジャーマン・シンフォ meets GENTLE GIANT」!?前作のファンタジックさはそのままに、よりプログレッシヴな構築性を増した圧巻の力作!

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【イギリス】ケンティッシュ・スパイアーズ/密かなる企て

カンタベリー・ロックを継承する英新鋭、待望の19年2nd。組曲も含む構築的な楽曲を、CARAVAN的な軽やかさで駆け抜けるポップなジャズ・ロック・スタイルが魅力的です!

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【イギリス】NOVA CASCADE/A DICTIONARY OF OBSCURE SORROWS

18年のデビュー作で話題となった英国アンビエント/プログレ・グループによる19年作2nd!前作以上に豊かな美旋律&ドラマティックな展開を活かした壮大なサウンドに感動必至…。マイク・オールドフィールド好きは是非!

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【イギリス】DIAGONAL/ARC

カンタベリーの淡い色彩感+フロイドやVDGGを思わせるメランコリックなメロディにモダンな感性を溶け込ませたサウンドが素晴らしい!英国のグループによる19年作なのですが、これはカンタベリーのDNAを継ぐ現代の名作の一つですね。

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【ポーランド】WOJCIECH CIURAJ/ISKRY W POPOELE

注目バンドWALFADでも活躍するポーランドの若き才人が放った19年2nd。格調高く彩るヴァイオリンやピアノとエモーショナルに絡み合うギター&シンセの対比が美しい感動的なコンセプト作で、ムーグを弾くのはSBBのJozef Skrzek!

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【ポーランド】ORGANIC NOISES/ORGANIC NOISES

アルメニアの伝統音楽とジャズ、ロック、メタルを融合させた「コーカサシアン・エスノ・ジャズ・ロック」!?力強くも粛々とした神秘性漂うサウンドが素晴らしすぎる、堂々の19年デビュー作!

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【ポーランド】CAREN COLTRANE CRUSADE/POTWOR

ヴォーカル/作曲ともにビョークばりの才覚で驚かせる女性アーティストを中心とするポーランド新鋭!エレクトロニカ色の強いサウンドと艶めかしくもアーティスティックな女性ヴォーカルが作り出す、蠱惑的な音世界に飲み込まれます…。

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【ポーランド】HOVERCRAFT/FULL OF EELS

クリムゾンやポーキュパイン・トゥリーのファンにオススメしたいポーランドの新鋭ソロ・ユニット。クリムゾン影響下のヘヴィ・プログレと、ポーランドらしいメランコリックな音響を融合させたようなスタイルで聴かせる、ヘヴィネスと幻想美に溢れた逸品!

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【アルゼンチン】ISMO DE LAS FAUCES/EMERGER

「音響にこだわったSERU GIRAN」!?往年のアルゼンチン・ロックと現代的なスタイルを理想的に融合させた素晴らしい新鋭19年作!

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ここからは国別に19年プログレ新鋭作品をご紹介してまいります☆

イギリス

WE ARE KIN/BRUISED SKY

アンビエント/エレクトロニカに通ずる洗練された音響と、メランコリックながらも暖かみに満ちた優美なメロディの対比が美しいなあ。透明感溢れる女性ヴォーカルをフィーチャーした英国新鋭メロディック・ロック。

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WARMRAIN/BACK ABOVE THE CLOUDS

PINK FLOYDやPORCUPINE TREEを受け継いだメランコリックに揺らめく音空間が美しい…。ゆったりとしたテンポで丹念にドラマを紡ぎ出す英プログレの名品。

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25 YARD SCREAMER/NATURAL SATELLITE

ちょっとRADIOHEADっぽい浮遊感ある音作りと、ソリッドで豪快なギターサウンドの対比が見事。劇的という言葉がふさわしい英プログレ19年作!

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LOST CROWNS/EVERY NIGHT SOMETHING HAPPENS

まるでKING CRIMSONにHENRY COW、SOFT MACHINEなどのカンタベリー・ロック、それからザッパをごった煮にしたみたい!?緊張感みなぎる暗黒のアンサンブルに奇妙なポップさを散りばめた、恐るべき英新鋭アヴァン/チェンバー・ポップ。

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THIS WINTER MACHINE/A TOWER OF CLOCKS

JADISや90年代MARILLIONをより繊細かつメランコリックに仕立てたようなこの絶品サウンド、1stから変わらず素晴らしいな…。英国叙情派シンフォの注目株による待望の19年作!

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FAR MEADOW/FOREIGN LAND

YESやネオ・プログレ勢を受け継ぐ構築的かつメロディアスなプログレを聴かせる英新鋭19年作。疾走感あるパートでもヘヴィにならず英国然とした気品を崩さない演奏、そしてしっとり落ち着いた歌いぶりの女性ヴォーカルがとても良い!

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GIFT/ANTENNA

モダンな中にも70’s英国プログレ直系の叙情性を滲ませる新鋭ブリティッシュ・シンフォの好バンド。ピアノやアコギから醸し出る繊細な色合いもたまらないなあ。

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BIG BIG TRAIN/GRAND TOUR

キャリア30年でこのファンタジックで瑞々しいサウンドはほんと凄い…。20人超の管弦楽隊を従え制作された、スケール大きくもジェントルな優しさに満ち溢れた19年作!

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KARFAGEN/ECHOES FROM WITHIN DRAGON ISLAND

英国を拠点に活動、ウクライナ出身の才人Antony Kaluginが率いる注目シンフォ・グループ。またまた素晴らしい出来栄えの19年作10th。そのサウンドを一言で言い表すなら「THE FLOWER KINGS + GRYPHON」!?→

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ALI FERGUSON/WINDMILLS AND THE STARS

注目リイシューその2!GENESISの3代目シンガーRay Wilsonの右腕として活躍するギタリストの11年ソロ。これがブルース・フィーリングを和らげスタイリッシュになったギルモアといえそうなギターワークを散りばめた、幻想美たっぷりの名品♪

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ROOM/CAUGHT BY THE MACHINE

カナダのSAGAあたりを彷彿させるキャッチーなプログレ・ハードに、英国らしい幻想性を合わせたようなスタイルが個性的。奇才John Mitchellプロデュースの注目作☆

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I AM THE MANIC WHALE/NEW FORM OF LIFE: LIVE AT THE OAKWOOD

イギリスで現在最も注目すべき新鋭と言える彼らの、初となるライヴ・アルバム!2ndアルバムのナンバーが秀逸で、MOON SAFARIにも匹敵する瑞々しい躍動感がライヴで一層際立っており感動的!

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アメリカ

IZZ/DON’T PANIC

キャリア20年のベテラン・グループですが、本作、イエス系の新鋭プログレ作品としてビックリする完成度!「Tempus Fugit」っぽく始まり「Awaken」っぽく終わる大作に感動必至~!

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PORCH FIRE/PORCH FIRE

プログレ、ハード・ロック、カンタベリーにスペース・サイケ、ファンクにブルーグラス…。とことんごった煮なのに、それでいてお洒落でイマジネーション豊かなサウンドに仕上げるこのセンスの良さと言ったら!男女ヴォーカル擁する期待の米新鋭トリオ、19年デビュー作!

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イタリア

FABIO ZUFFANTI/IN/OUT

現イタリアを代表する鬼才アーティスト、5年ぶりのソロ作。エレクトロニクスとイタリアン・ロックらしい歌心ある演奏が共存するこのセンス、もう流石です。

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FINISTERRE/FINISTERRE XXV

そのFabio Zuffanti氏が在籍するイタリアン・ロックの人気バンドが、名盤の誉れ高き1stアルバムを完全再録!オリジナルのデリケートでアーティスティックなサウンドを保持しつつ、色彩感と一音一音の存在感を格段にアップさせた理想的な再録に仕上がっていてグレイト!

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CONQUEROR/IN ORBITA

管弦楽器も交えた70sイタリアン・ロックを受け継ぐテクニカルかつダイナミックな演奏と、女性voによるハートウォームな歌心がこれ以上なく理想的に共存してる…。5年ぶりに届いたこの6th、要注目です!

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ERIS PLUVIA/RINGS OF EARTHLY LIGHT

待望の19年リイシュー!繊細なタッチで丁寧に紡がれる輝かしい気品に満ちたファンタスティック・サウンドは、大げさでなくCAMELや初期GENESISにも一歩も引けを取らない完成度。90年代イタリアを代表するシンフォ作品、これは本当に素晴らしいですよっ。19年リマスター再発!

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CORPORESANO/CORPORESANO

まるで70年代のイタリアン・ロック・バンドが現代にタイムスリップしてきて作品を作ったかのような、とにかく「自然体」なヴィンテージ・サウンドに驚かされます。これ、往年の伊ロック・ファンには是非とも堪能してもらいたいなぁ。

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70'sプログレ&ロックのファンに聴いてほしい、先人へのリスペクトに溢れたヴィンテージな新鋭バンド特集!

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今回取り上げるのは、70年代プログレ&ロックへの憧れと敬意を感じさせるヴィンテージなサウンドを鳴らすバンドたち。厳選してピックアップ!

ERIS PLUVIA/TALES FROM ANOTHER TIME

イタリアらしい叙情性とドラマ性を発揮しつつ、実にハートフルで親しみやすいサウンドへと仕上げられた文句の付け所のないシンフォニック・ロック。GENESISやCAMEL、LE ORMEのファンにオススメです!

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PROTOCOLLO C/PROTOCOLLO C

ヴィンテージなオルガン・インストゥルメンタルと現代的なオルタナティヴ・ロックが融合したみたい・・・。ハモンド好きは要チェックのイタリア新鋭19年作!

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FEM/MUTAZIONI

PFMの陰影ある叙情美、BANCOのダイナミズムとロマン、LE ORMEの気品あるファンタジーを併せ持ったような凄いバンドだ…。これぞ「正統派イタリアン・シンフォ」と呼びたい、スケールの大きさと熱きロマンティシズムが同居する会心作!

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MAD FELLAZ/III

前作まではカンタベリー色もあるジャズ・ロックを聴かせていましたが、突如ポスト・ロック的洗練も含むテクニカル・シンフォを炸裂させた19年作3rd。ずばりセンス抜群な快作!

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ELLESMERE/FROM SEA AND BEYOND

Robert Berry、Trey Gunn、David Jackson、ARENAのKeith More、NICE~ROXY MUSICのDavy Olistほかって、すごいゲスト陣!伊シンフォ新鋭TAPROBANのメンバーによるユニットで、歴戦の名手達と息ぴったりに展開するスケール大きなシンフォニック・ロックがお見事!

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BABA YOGA/L’UOMO PROGRESSIVO

GOBLIN REBIRTHに参加するkey奏者によるプロジェクトなのですが、「地中海音楽+OPUS AVANTRA+Franco Battiato」と言える、先の読めないエキセントリックな音楽性に翻弄される快作。OSANNA、JUMBO、RRRなどレジェンドバンドのフロントマン達も名唱を披露!

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フランス

MAGNESIS/ALICE AU PAYS DES DELIRES

ANGE直系と言えるシアトリカルで濃密なフレンチ・プログレを聴かせてくれる19年作!フランス語の耽美かつアンニュイな響きを尊重しつつ自己陶酔気味に歌い上げるヴォーカル・スタイルがたまらん!

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MOTIS/DEGLINGO

前作にあたる傑作14年作『JOSQUIN MESSONNIER』で聴かせた、ヴィンテージkeyによるめくるめくファンタジーを各所に配しつつも、ギターが存在感を増し強度高く骨太に迫ってくるサウンドがカッコいい!

もちろんフランスらしいミステリアスかつアンニュイな質感もたっぷりの18年作。

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【ロシア】

LOST WORLD/SPHERE ALIGNED

今全世界で最も完成されたヴァイオリン・プログレを聴かせるロシアの雄、ついに出た19年作!従来のスピードと切れ味はそのままに、ベースとキーボードが加入した事でよりダイナミックで密度の高いサウンドを構築していて素晴らしすぎっ!

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ポーランド

MOODMAN/MAN OF THE NEW AGE

フロイド『鬱』やRoger Watersのソロが好き?ならこのポーランドのプロジェクト19年作も気に入るかも。メランコリックかつ体内にじわじわと染み込んでいくような音空間がいいなあ。

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LOONYPARK/DEEP SPACE EIGHT

ポーランドの人気シンフォ・グループ、待望の19年5th!新女性ヴォーカルのエモーショナル&アグレッシヴな歌唱と、端正かつ陰影に富んだ宝石のように美しいアンサンブルが見事に調和してるなぁ。傑作!

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LEBOWSKI/GALACTICA

「架空の映画のサウンドトラックを作る」というコンセプトを掲げ活動するポーリッシュ・シンフォ新鋭、待望の3rd。冷ややかなトーンのキーボードと熱量溢れる叙情派ギターの絶妙な「温度差」が仄暗さと温かみを帯びた独自の作品世界を作り上げていて素晴らしい!

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PINN DROPP/PERFECTLY FLAWED

トニー・バンクス彷彿のファンタスティックで華のあるキーボードワークに胸躍る!モダンなエッジも備えつつ70年代的ヴィンテージ感をとても大切にしているのが好印象な、ポーランド新鋭18年作!

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PROAGE/MPD

なぜこのジャケにしたんだ…。内容はフロイドをはじめとする70年代プログレ・エッセンスをふんだんに散りばめた素晴らしいサウンドなのに。

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WALFAD/COLLOIDS(POLISH VERSION)

ピンク・フロイドの音世界に影響されつつも、より外に向いた開放的な響きを聴かせるポーランド産メロディアス・プログレ新鋭、18年作!スタイリッシュにまとめられた洗練のアンサンブルに対比する、ポーランド語の無骨な響きがまたいい味わいです♪

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FIZBERS/DIE WITHOUT LIVING

沈み込むように暗く、それでいてセンシティヴな感性に溢れた繊細なメロディが胸に刺さるなあ…。フロイド影響下のメランコリックなサウンドを聴かせるポーランド産プログレ・トリオ、18年2nd!

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ANAMOR/ZA WITRAZEM

ポーランド語によるミステリアスかつ哀愁を感じる女性ヴォーカルと、ロングトーンを多用しながら止めどなく泣きのフレーズを紡ぐギターを中心に展開される流麗なサウンドは、ずばり初期QUIDAM直系シンフォの筆頭格!15年ぶりの作品とは思わせない完成度の18年作。

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MILLENIUM/MMXVIII

ポーランドの雄、新ヴォーカリストを迎えての19年作。この微かに翳のある落ち着いた声質が、都会的洗練を帯びた彼らのサウンドにベストマッチだなぁ。聴きどころは過去の11曲を繋げた圧巻の再録メドレー!

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スウェーデン

BRIGHTEYE BRISON/V

現在ANGLAGARDでも活躍するkey奏者Linus Kaseが在籍するシンフォ・バンド、8年ぶりの19年作。

キーボード主体の幻想的なサウンドメイクに、フラワーキングスにも通じるキャッチーでドラマチックなメロディが映えるっ!

近年の北欧に多いエレクトロ要素やメタル要素は全くなく、70年代プログレのDNAを引き継いだ純然たるシンフォニック・ロックを聴かせる快作です♪


試聴は下記ページにて!
https://brighteyebrison.bandcamp.com/

デンマーク

TEXEL/ZOOMING INTO FOCUS

なんとっ、現代デンマークからFOCUSへの愛情に満ち溢れた新鋭が登場!?愛らしく情緒あるメロディにリリシズムに富んだフルート、アッカーマン節全開の伸びやかなギター…「Janis」や「Sylvia」を思わせる1曲目からFOCUSファンならノックアウト確実!

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ノルウェー

TROJKA/TRE UT

洒脱でファンタジックな中にもテクニカルな切れ味とほのかな翳りを孕んだアンサンブルが絶品。カンタベリー・ファンは勿論、70年代ブリティッシュ・ロック・ファンの心にも訴えるノルウェー産ジャズ・ロック19年2nd!

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RED KITE/RED KITE

カンタベリー・ロック meets クリムゾンやアネクドテン!?重戦車のようにヘヴィなリフの上でエレピやギターの技巧的なインプロが火花散らすヘヴィ・インスト・ジャズ・ロック。

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BJORN RIIS/A STORM IS COMING

「ピンク・フロイド+北欧らしい静謐な叙情美」と言える貫禄の19年作。ジャズ色も織り込み静寂を描写するような繊細な音世界がひたすら素晴らしい…。ギルモア直系のエモーショナルなギターも炸裂!

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WINDMILL/TRIBUS

ノルウェーのキャメル系筆頭グループによる5年ぶり3rd。溢れんばかりのファンタジーとドラマチックな陰影を織り込んだ、これぞ叙情派シンフォ!と呼びたくなるサウンドは、キャメルへの憧れを見事に昇華したまさしく正統派。

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アイスランド

LUCY IN BLUE/IN FLIGHT

フロイド譲りのサイケ&ブルージー&メランコリックさに「宮殿」を思わせるメロトロンが雪崩れ込む、ひんやりと幻想的なアンサンブルが心地良い…。なんと、アイスランドの新鋭グループ!

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カナダ

RED SAND/FORSAKEN

S.Rothery直系のエモーショナルなギターがどこまでもドラマチックな旋律を紡ぐ、繊細でいて壮大なサウンド。MARILLION彷彿のケベック産新鋭シンフォ・グループ、洗練されつつもダイナミズムに溢れた19年の快作!

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D PROJECT/FIND YOUR SUN

硬軟自在のテクニカルギターと室内楽調の美しいヴァイオリンを対比させケルト色も織り込んだ、スケール大きく哀愁にも富んだカナディアン・シンフォの名品。

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ブラジル

PERSPECTIVE VORTEX/OUT OF ORDER

デイヴ・シンクレア直系のオルガンをフィーチャーしたカンタベリー・テイストに、荘厳でスペーシーなジャーマン・シンフォが混ざり合ったみたい。往年のプログレに通ずるファンタジックさに溢れた南米ジャズ・ロックの好盤!

FLEESH/NEXT HEMISPHERE – A RUSH TRIBUTE

ブラジルの男女シンフォ・ユニットが敬愛するRUSHを全編カバーしたトリビュートなのですが、アレンジは控えめながら、ドリーミーなギターワークや艷やかな女声ヴォーカルが新鮮に響く好カバーが揃っていて、コレは良いです♪

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TEMPUS FUGIT/DAWN AFTER THE STORM

今年リリース20周年を迎えたこの名盤の19年リイシューもご紹介しましょう☆ずばり00年代以降の南米プログレではNo.1と言っていいグループでしょう!テクニカルかつメロディアスに疾走するアンサンブルの中に息づく、ブラジルらしいメロウな叙情性がほんと素晴らしいなぁ。

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アルゼンチン

SERGIO ALVAREZ/UN LUGAR SOLITARIO LLAMADO LIBERTAD

縦横無尽に変態的フレーズを弾き倒すディストーション・ギターを中心に、各楽器がジリジリと火花散らすアヴァン・ジャズ・ロックはKING CRIMSONばりの強度!アルゼンチンのギタリストによる18年作なのですが、これはかなり痺れます。

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ASI/ASI

暖かい海を漂うようなギター、甘やかな響きのスペイン語ヴォーカル、淡く幻想的な音響が描く、詩情に満ちたセンチメンタルなサウンドがもう絶品。これぞアルゼンチンと言いたい溢れんばかりに豊かな情感を宿した新鋭18年作!

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インドネシア

DEWA BUDJANA/MAHANDINI

現インドネシア最高峰ギタリストによる19年作!J.ルーデスやM.ミンネマンといったプログレ人脈をメンバーに迎え、かつてなくプログレ/ロック・テイストあるパンチの効いたサウンドを展開します。更にあのモンスターバンドの元メンバーもゲスト参加!

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いかがでしたか?

みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。

カケレコは、これからもプログレ・シーンの最新動向を追い、世界の注目作をみなさまにお届けしてまいりますよ~。

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  • CELLAR NOISE / NAUTILUS

    イタリア新鋭プログレ・バンドの19年作、優美なシンフォ路線の1stからヘヴィなテクニカル・プログレへと変化を遂げた圧巻の2nd!

    鬼才Fabbio Zuffantiのプロデュースで17年デビュー作をリリースしたイタリアン・プログレ・バンド、バンド自身がプロデュースも務めた19年2ndアルバム。前作はGENESIS/CAMELタイプの優美なシンフォでしたが、本作ではヘヴィなリフを次々と繰り出すギターを軸とするテクニカルでタイトなプログレへとそのサウンドを変化させています。手数多く肉感的なリズム隊とメタリックなギターがゴリゴリと突き進む強靭なサウンドがメインですが、そこにオルガン、シンセ、メロトロンを用いてヴィンテージな質感をもたらすキーボードのプレイは1stを思わせます。また繊細なタッチのクラシカルなピアノがリードする叙情ナンバーも素晴らしく、ヘヴィな曲と鮮やかに対比しながら進行するアルバム構成にも注目です。スタイリッシュながらどこか哀愁を漂わせた英語の男性ヴォーカルもいいし、1曲で神秘的な美声を響かせるIZZの女性ヴォーカルLaura Meadeのゲスト参加も特筆。スタイルは大きく変わりましたが、疾走感あるテクニカル・プログレとして一級品の完成度を誇る作品です。

  • DIAGONAL / ARC

    70年代流儀の英プログレ/ジャズ・ロック新鋭、カンタベリー・ロックの淡い色彩感+フロイドやVDGGの仄暗さにモダンな感性を溶け込ませた19年の力作!

    ヴィンテージ感たっぷりのサウンドが特色の英国プログレ/ジャズ・ロック新鋭、12年の2ndに続く19年作3rd。幻想的なオルガン、渋く味わい深いサックス、ちょっぴりリチャード・シンクレアを思わせるジェントルなヴォーカル…。カンタベリー・ロックの淡い色彩感に包まれつつ、PINK FLOYDやVDGGを彷彿とさせる仄暗さにも満ちたメランコリックな音像が胸を打つ逸品。また70年代英国プログレの叙情性を明確に受け継ぐ一方で、ドラムが刻む軽やかで柔軟性のあるリズム、感傷的なギターのフレーズなど、オルタナティヴ・ロックに通ずるモダンな感性もアンサンブルの中に自然に溶け込ませていて、並々ならぬ才能を感じます。カンタベリーの遺伝子を継いだ現代の名作の一つ。

  • LOST WORLD BAND(LOST WORLD) / SPHERES ALIGNED

    [カケレコ国内盤リリース中] 現ロシアを代表するプログレ・バンド、ベースとキーボードが加入し、よりダイナミックで密度の高いサウンドを聴かせる19年作6th、傑作!

    ヴァイオリン/ギターetc.のAndy Didorenkoを中心に結成、現ロシアを代表するプログレ・グループにして、全世界的に見て最もスリリングなヴァイオリン・プログレを聴かせる実力派グループ、3年ぶりとなる19年作6th。Vln&G/fl/dr/perの4人編成だった前作発表後に、パーカス奏者が脱退しベーシストと女性キーボーディストが加入。バンドとして安定した5人編成で制作されたのが本作です。1曲目からアクセル全開!舞踏音楽を思わせる気品に満ちたフレーズを切れ味鋭くスリリングに紡ぐ圧巻のヴァイオリンを中心に、パーカッシヴな打音も織り込んだダイナミックなリズム隊、テンション高くアンサンブルに絡みつつもあくまでしなやかな音色のフルートがスピーディに駆け抜ける緻密にして猛烈にテクニカルなアンサンブルには、プログレ・ファンなら血沸き肉躍ること必至。キーボードが大活躍する2曲目は新境地で、テーマを豪快に奏でるシンセとオルガンがカッコいい骨太なテクニカル・シンフォ。Andyはキーボードに負けじとヴァイオリンをギターに切り替えて音数多くキレのあるプレイで応じており、火花を散らすような応酬が見事です。さらに、クラシック畑のメンバーらしい静謐な空間の中でヴァイオリンやピアノが優雅に奏でられるクラシカル・チューンも流石で、疾走感あるプログレ曲との間にあまりに鮮やか対比を生み出しており素晴らしいです。トリオ編成だった頃に比べて、アンサンブルに確かな厚みと密度が生まれ、サウンドにズシリとした重みが加わった印象を受けます。3年待った甲斐のある貫禄の傑作!

  • KENTISH SPIRES / SPREZZATURA

    CARAVANら往年のカンタベリー・ロックを継承する英プログレ・バンド、19年作2nd

    2018年デビュー、90s英プログレ・バンドCYAN〜FYREWORKSで活動したメンバーを中心に結成されたグループによる19年作2nd。カンタベリー・ロックを継承するサウンドを自認する通り、CARAVANらカンタベリー・ロックをベースにした愛すべきサウンドを聴かせてくれた前作と同じく、70年代的ヴィンテージ・テイストたっぷりのプログレ/ジャズ・ロックを芳醇に鳴らします。味わい深く鳴るハモンド、ファンタジックに舞うムーグ、カンタベリー・テイストの叙情的なサックスらが紡ぐジャジーかつポップなアンサンブルと、力強く厳かに歌い上げる女性ヴォーカルのコンビネーションは相変わらず絶品。組曲も含む構築的な楽曲をCARAVAN的な軽やかさで駆け抜けるスタイルが魅力的な好盤です!

  • LEBOWSKI / GALACTICA

    ポーランドの注目新鋭グループ、19年作、仄暗さと温かみを帯びたドラマチックなサウンドが感動を呼ぶシンフォニック・ロック、フロイド・ファンにオススメ!

    ポーランド出身、2010年のデビュー作で完成度の高いシンフォニック・ロックを聴かせた注目グループ。17年のライヴ・アルバムを経てリリースされた通算3作目となる19年作。重々しくタイトに刻むリズム・セクションに支えられて、クリアかつ無機的なトーンのシンセやピアノ、一音一音に哀愁をほとばしらせる泣きのフレーズ満載のギターが紡ぐインスト・シンフォニック・ロック。全体にスペイシーで冷ややかな印象のキーボード、激情に駆られるようなプレイに息を呑む肉感的なギター、温度差ある両者の音色が重なり合い、仄暗さと温かみを帯びた独自の作品世界を作り上げており素晴らしいです。彼らも同国の多くのバンドが志向するピンク・フロイド的な映像喚起性を有しますが、前ライヴ作でも登場したクラリネットやフリューゲルホルン、マンドリンらが他バンドとは一線を画する繊細な叙情美を添えており聴きどころとなっています。「架空の映画のサウンドトラックを作る」という結成当初からの活動コンセプトがあるだけに、なるほどダイナミックで存在感あるアンサンブルを聴かせながらも、映像を鮮やかに浮かび上がらせるようなサントラ的な奥ゆかしい音作りセンスも随所で感じ取れます。フロイド・ファンには是非おすすめの、ドラマチックかつイマジネーションに富んだ傑作です。

  • GRUGRU / 333

    強靭かつユーモアたっぷりに疾走するサウンドがとことん痛快な、仏産インスト・ジャズ・ロック18年作!

    2010年結成の仏産インスト・ジャズ・ロック新鋭、18年作。こ、これは痛快!手数多く畳み掛けるドラムと硬質なベース、パワフルなサックスに太く歪んだギター。時折顔を覗かせる、70’sロック・ファンの心をくすぐるヴィンテージなオルガン。それらが一体となって繰り広げられるスピーディーかつタイトなアンサンブルは、まるでGONGのように柔軟でKING CRIMSONのようにスリリング!ラウンジ・ジャズ風の洒脱なパートを展開したかと思えば瞬時に歪んだベースが地を這うMAGMAばりのヘヴィ・パートに移り替わったり、かと思えばディスコ風のゴキゲンなリズムが突如飛び出してきたりなど、目まぐるしく千変万化する掴みどころのないサウンドには終始翻弄されっぱなし!毒気あるユーモアをたっぷりと散りばめながら疾走する、一筋縄ではいかないジャズ・ロック・サウンドに虜になること間違いなしの一枚です!

  • WOJCIECH CIURAJ / ISKRY W POPIELE

    ポーランド、WALFADの中心メンバーとしても活躍するギタリスト/ヴォーカリストによる19年2ndソロ、SBBのJozef Skrzek参加!

    ポーランドの新鋭プログレ・バンドWALFADの中心メンバーとしても活躍中のギタリスト/ヴォーカリストによる19年2ndソロで、第一次大戦後に彼の出身地シレジア地方で起きた「シレジア蜂起」を題材にしたコンセプト・アルバム。これは傑作!ギターとムーグシンセがエモーショナルに絡み、ヴァイオリンやピアノが格調高く彩る、優雅でドラマチックなメロディアス・シンフォニック・ロックを聴かせてくれます。このムーグのプレイ、どこかで聴いたことがあると思ったら、なんとSBBのJozef Skrzek!SBBでも聴かせた太くスペイシーなトーンでスリリングに疾走するシンセプレイを数曲で披露します。ギルモア調の泣きはそのままに倍の音数にしたようなテクニカルで表現力の高いギターも、シンセに負けじと躍動。弦楽も伴ってドラマチックに高まるサウンドに感動が込み上げます。またしっとり落ち着いたピアノを基調にしたヴォーカル・パートも実に味わい深く、切なさも帯びつつ朗々と歌い上げるポーランド語ヴォーカルが素晴らしいです。ポーランド・プログレらしい静謐で陰影ある音使いを織り交ぜつつ、メロディアスで開放感あるサウンドに仕上げた名品。ズバリおすすめ!


    10月14日「ProgTokyo 2019」に出演する、彼へのインタビュー記事はこちらです!
    https://kakereco.com/magazine/?p=41444

  • NOVA CASCADE / A DICTIONARY OF OBSCURE SORROWS

    英国プログレ新鋭19年作2nd、幻想的なアンビエントとドラマティックな展開&旋律が組み合わさった傑作!

    多国籍ミュージシャンにより結成された英プログレ・グループ、高い評価を獲得した18年デビュー作に続く19年作2nd。前作と同様ニューエイジ/アンビエントの要素を取り入れた幻想的で浮遊感のあるサウンドが特色ですが、溢れ出すように豊かな美旋律、そして壮大で起伏あるドラマティックな展開はプログレ・ファンの心をガッチリと掴むもの。地平線の彼方まで広がっていくかのような透き通ったシンセサイザー、硬質なトーンで熱くエモーショナルなフレーズを紡ぐギター。深遠なウィスパー・ヴォイスの男性ヴォーカルをフィーチャーしたナンバーは勿論、10分の表題曲「A Dictionary Of Obscure Sorrows」などインストゥルメンタル曲においても多彩なメロディと展開を組み合わせ、どこまでもイマジネーションに満ちた音世界を展開している点が見事。エレクトロニック・ミュージック好きはもちろん、CAMELやマイク・オールドフィールドなど叙情的なプログレ&シンフォ・ファンに是非とも聴いていただきたい傑作です。

  • LOONYPARK / DEEP SPACE EIGHT

    ポーランド屈指の人気シンフォ・グループ、力強くエモーショナルな新女性ヴォーカルが素晴らしい19年作5th!

    実力派がひしめく現ポーランドでも屈指の人気シンフォ・グループによる、3年ぶりとなった19年5thアルバム。前作からの大きな変化として女性ヴォーカルの交代が挙げられます。前任者は美声を生かしたしっとりめの歌唱が印象的でしたが、後任はより感情を強く出すエモーショナルな歌唱が素晴らしく、これまでになくドラマ性を高めており特筆です。演奏陣はさすがで、耳を引くユニークなリズムパターンを織り交ぜて存在感を示すリズム・セクション、ポーランドらしい陰影と哀感を乗せひたすら美麗フレーズを繰り出すギター、バックを気品高く流れゆくストリング・シンセらが、呼吸をぴったり合わせ紡ぎ上げていく宝石のように美しいアンサンブルに聴き惚れます。また出番は多くないものの、物悲しいリリシズムと柔らかなファンタジーを併せ持つピアノのタッチも絶品で、LOONYPARKらしい角のないしなやかな音色使いを象徴しているかのよう。従来どおりの端正で美しいアンサンブルと新ヴォーカルが担うアグレッシヴな表情が見事に調和した傑作!

  • KARFAGEN / ECHOES FROM WITHIN DRAGON ISLAND

    [カケレコ国内盤リリース中] ウクライナ出身キーボーディストAntony Kaluginによるプロジェクト、「THE FLOWER KINGS + GRYPHON」と言えちゃう驚異の19年作10th!

    ウクライナ出身、英国を拠点に活動する1981年生まれのキーボーディストAntony Kaluginによるプロジェクト。2019年10th。「ジキル博士とハイド氏」「宝島」などで知られる英作家R.L.スティーブンソンの詩を題材にしたコンセプト・アルバム。前作でTHE FLOWER KINGSに匹敵する途方もなく壮大でエネルギッシュなサウンドを提示した彼らですが、本作はずばり「THE FLOWER KINGS + GRYPHON」!前作を引き継いでスケール大きくダイナミックな構成で描かれるシンフォニック・ロックに、民族エッセンス豊かな管弦楽器が色彩を加える、匂い立つように芳醇な演奏のなんと素晴らしいこと。従来作にあったゴリゴリとヘヴィなパートはほぼ登場せず、終始優美な音だけで構築された、まるで丹念に作り込まれた手工芸品のように柔らかく優しい輝きを放つサウンドがただただ感動的に響きます。繊細なタッチながらも熱い叙情美をまとったプレイが胸に残るギターと、ファンタジックかつスリリングにフレーズを繰り出すシンセが一体となって駆け抜けるスタイルは、初期ジェネシスすら彷彿させる完成度。前作が彼らの完成形かと思いきや、また一段上のステージへと歩みを進めたと言える驚きの一枚。これはシンフォ・ファンにはとにかく聴いていただきたい!

  • CORPORESANO / CORPORESANO

    MOOGGのドラマーが参加する新鋭イタリアン・シンフォ・バンド19年デビュー作、70年代イタリアン・ロックそのものと言える驚くべき傑作!

    イタリアの新鋭シンフォ・グループによる19年デビュー作。カンタベリータイプのジャズ・ロック・グループMOOGGでも活躍するドラマーMarco Dolfiniが参加する新バンドなのですが、これはエクセレント!叙情的に鳴り響くオルガン、温かく広がるアナログ(風?)シンセサイザー、スティーヴ・ハケットに似る鋭くもデリケートなトーンで気品たっぷりのフレーズを弾くギター、そして優しく丹念に歌い上げるイタリア語ヴォーカル。全編にわたって懐かしくも胸を締め付けるような哀愁に満ちたプログレを楽しませてくれます。驚くべきは、知らずに聴けば19年作とはまず思わないほどヴィンテージな質感のサウンドながら、同系統のアプローチを取る多くのバンドの中でも抜きんでて「自然体」であること。これ見よがしにヴィンテージ楽器を鳴らすような場面は一切なく、まるで本当に70年代のミュージシャンがタイムスリップしてきて作品を作ったかのようです。初期PFMに通じるクラシカルでスケールの大きな叙情サウンドの完成度の高さも特筆。これは往年のイタリアン・ロックを愛する方ならばきっと感動が込み上げてくるはず。傑作!

  • MAGIC PIE / FRAGMENTS OF THE 5TH ELEMENT

    07年デビュー、ノルウェーのテクニカル・シンフォ・バンド、GENESIS+SPOCKS BEARDと言える19年作!

    07年にデビューした現北欧屈指の実力派シンフォ・バンド、19年作。英国的な奥ゆかしさを感じさせるファンタジーとキャッチ―に突き抜けたメロディで綴られる、爽快感いっぱいのテクニカル・シンフォニック・ロックは、まるで初期GENESISとSPOCK’S BEARDを合体させたかのよう!七色に輝くようなシンセとヴィンテージで味わい深いオルガン、Roine Stoltばりの歌うようにメロウなフレーズで躍動するギター、そして少し鼻にかかった温かみあるヴォーカルと一糸乱れず舞い上がるコーラスワーク。変拍子満載で音数多く技巧的ながらもヘヴィな音はほとんどなく、終始瑞々しく優美なサウンドで駆け抜けるアンサンブルに感動がこみ上げます。KAIPAを思わせるクリアな広がりを持ったサウンドメイクに北欧らしさもたっぷり感じられる傑作です。

  • ELLESMERE / FROM SEA AND BEYOND

    イタリア新鋭TAPROBANで活躍するマルチ・プレイヤーRoberto Vitelliによるプロジェクト、David Jackson/Trey Gunn/Robert Berryほか豪華ゲストの好演も光る18年作2nd!

    MUSEAからデビューした70年代スタイルのイタリアン・プログレ・バンドTAPROBANで活躍するベース&ギタリストRoberto Vitelliによるプロジェクト、18年作2nd。「3」やGTRで知られるRobert Berry、Tray Gunn、David Jackson、ECHOLYNのBrett Kull、ARENAのKeith More、NICE〜ROXY MUSICのDavy O’listといった豪華ミュージシャンがゲスト参加。本職のベースとギターに加え、メロトロンや数種のムーグシンセも操りGENESIS直系のファンタジーを描くVitelliのマルチな才能に驚かされますが、歴戦の名手たちをここぞというパートに的確に配するプロデュース力も見事。特にDavid Jacksonによる紫煙が立ち込めるようないぶし銀のサックスや、溢れんばかりにメロディアスなプレイで演奏をリードするKeith Moreのギターが光ります。Vitelliも参加するROME PRO(G)JECTが気に入っている人にはオススメの秀作。アートワークは、ヒプノシス名義の「トリック・オブ・ザ・テイル」「静寂の嵐」などを手がけたイラストレーターColin Elgieによるもの。

  • FINISTERRE / FINISTERRE XXV

    90年代以降のイタリアを代表するシンフォ・グループ、94年のデビュー作を完全再録した19年盤!

    現在のイタリアン・ロック・シーンを代表する天才クリエイターFabio Zuffantiがキャリア初期よりベーシストとして在籍する名グループ、94年発表の傑作デビュー作『FINISTERRE』がリリース25周年を迎えるのを記念して、完全リ・レコーディングされた19年作。基本的にはオリジナルに忠実な再録となっていますが、ピアノの神秘的な反復フレーズとヴァイオリンのように格調高いギターが織り上げる1曲目からして音の深みが違います。演奏がダイナミックに動き出す2曲目以降は、現在のツイン・キーボード編成を生かした多彩なキーボード群とゲストの管弦楽器隊がドラマチックに絡み合い、より厚みある迫力のアンサンブルが繰り広げられます。メロトロンの幽玄なる響きも美しい幻想性を添えており要注目。オリジナルからのデリケートでアーティスティックなセンスを保持しつつ、色彩感と一音一音の存在感を格段にアップさせた理想的な再録に仕上がっています。未聴の方はもちろんオリジナルを愛する方もこれは必聴!

  • PROPORTIONS / VISIONS FROM A DISTANT PAST

    GENTLE GIANTのトリビュート盤にも参加する米ミュージシャンを中心とした多国籍グループ19年作2nd、ずばり「CAMEL meets GG」な作風が確立したといえる渾身の力作!

    GENTLE GIANTのトリビュート盤などに参加する米マルチ・ミュージシャンAndy Kubickiを中心に、カナダやスウェーデン等のミュージシャンも含めて結成された多国籍グループの19年作2nd。「スペーシーなCAMEL」といった雰囲気のファンタスティックなサウンドが持ち味だった彼らですが、本作では音楽性の幅と楽曲の構築性がさらに向上。ベース、ギター、複数の音色のキーボードが軟体的に絡み合うGGさながらのテクニカルなアンサンブルを繰り広げたり、かと思えば空間的なシンセがどこまでも壮大に広がっていくジャーマン・シンフォにも通ずるパートがあったり、そしてもちろん伸びやかなギターやリリシズムいっぱいのアコギ&フルートをフィーチャーしたCAMEL彷彿のパートも披露したりと、なかなか一語で表すことのできない多彩で深遠なサウンドを創り上げています。これはずばり「CAMEL&ジャーマン・シンフォ meets GENTLE GIANT」と言える彼らの音楽性が確立した力作。シンフォ及びGGのファンは要チェックです。

  • TEXEL / ZOOMING INTO FOCUS

    デンマークのkey奏者&英国人ギタリストを中心とする「FOCUS愛」満ち溢れるプロジェクト・バンド、18年作

    デンマークのキーボーディストSteffen Staugaardと英国人ギタリストNeil Gowlandを中心とするインスト・プログレ・プロジェクト、18年リリース。その内容はオランダを代表するプログレ・バンド、FOCUSへの愛情をとことん詰め込んだFOCUSフォロワー・アルバムとなっており、その再現っぷりと言ったらヤン・アッカーマン在籍期FOCUSの秘蔵音源と言われても全く驚かないほど。本家の様にテクニカルな速弾きで畳みかける場面こそ無いものの、しっとりと伸びやかに紡がれるギターの旋律はアッカーマン節全開だし、明るく透明感のあるオルガンにリリシズムに富んだフルート、クラシカルな素養を感じさせるロマン溢れるピアノも往年のFOCUSを思わせる瑞々しさでいっぱい。「Janis」や「Sylvia」のように愛らしく情緒あるメロディが次から次へと溢れ出てくる1曲目からもうノックアウト確実!FOCUSファンはチェック必須の一枚です。

  • CONQUEROR / IN ORBITA

    女性Vo&Keyを擁するイタリアの新鋭プログレ・バンド、2019年作6th、テクニカルかつダイナミックな演奏とイタリアらしい歌心が一体となった快作

    ヴォーカル&キーボードを務める女性ミュージシャンSimona Riganoを擁するイタリアの新鋭プログレ・バンド、2019年作6th。包み込むように優しくハートウォームな歌声が素敵な彼女のヴォーカルを中心に展開する叙情的なイタリアン・ロックをメインに聴かせます。とはいえ演奏は緊張感たっぷりで、スリリングに畳みかけるシンセサイザー&オルガン、切ない音色が胸に迫るフルート、滑らかでメロディアスなプレイが印象的なサックス、ゲストのクラシカルなヴァイオリン、そしてキレのあるヘヴィなプレイで演奏に強度を加えるギターらが織りなすサウンドは、往年のLE ORMEをはじめとする黄金期イタリアン・ロックをモダンに洗練させたような印象。硬軟自在のテクニカルなアンサンブルと、女性ヴォーカルによるイタリアらしい歌心が理想的に共存する注目作!

  • FLEESH / NEXT HEMISPHERE – A RUSH TRIBUTE

    ギタリスト/マルチ奏者と女性ヴォーカリストによるブラジル産シンフォ・プロジェクト、敬愛するRUSHを全編カバーした18年のトリビュート作品

    2014年に始動したギタリスト/マルチ奏者と女性ヴォーカリストによるブラジル産シンフォ・プロジェクト、18年作。彼らが敬愛するバンドRUSHに捧げたトリビュート作品となっています。アレンジ自体は原曲に忠実と言えますが、ギターの響きに顕著な持ち前のドリーミーな感覚、そして艷やかな女声ヴォーカルによって丹念に紡がれるRUSHナンバーの数々が新鮮です。「Limelight」に始まり「Closer To The Heart」「Nobody’s Hero」「Tears」「Here Again」など14曲を披露。RUSHに対する素直なリスペクトが感じられる好カバー作!

  • RED SAND / FORSAKEN

    マリリオンに影響を受けたカナダの新鋭プログレ・バンド、19年作

    David Gilmour、Andy Latimer、Steven Rotheryらに影響を受けたギタリストSimon Caron率いるカナダはケベックのシンフォニック・ロック・バンド、19年作9th。デリケートながらも切れ味鋭いS.Rothery直系のギター、陰影あるシンセやオルガンをフィーチャーしたMARILLION由来のエモーショナルなサウンドは相変わらずながら、前作よりも全体的にしっとりと落ち着いた幻想的なサウンドに仕上がっている印象。曲調こそ重々しくも非常にスッキリとした透明感のある音作りと、鋭角的なギターが紡ぐどこまでもドラマチックなメロディ。SF映画のような壮大なイントロに始まる表題曲「Forsaken Part1〜2」を筆頭に、繊細な叙情美と伸びやかなダイナミズムが共存した非常に聴き心地のいいメロディアス・シンフォを奏でています。良作!

  • WINDMILL / TRIBUS

    ノルウェーの新鋭シンフォ・グループ、相変わらずのこれでもかとファンタスティックなサウンドに胸打たれる18年作

    ノルウェー出身、キャメル系のシンフォニック・ロックを聴かせる新鋭グループによる5年ぶりとなる18年作3rd。民族楽器のように哀愁に満ちたエモーショナルな響きのフルートや、スケール大きく格調高いキーボードワーク、ハケット系のデリケートなタッチのギター、鼻にかかった優しげな男性ヴォーカル等によって作り出される、溢れんばかりのファンタジーとドラマチックな陰影を織り込んだ、これぞ叙情派シンフォ!と呼びたくなるサウンドは、キャメルへの憧れを見事に昇華したまさに正統派。冒頭24分に及ぶ大作は圧巻です。一方でアルバム後半ではエッジの立ったギターが存在感を増し、重量感あるアンサンブルでソリッドに聴かせていて、彼らならではの個性も発揮。北欧らしい幻想性も素晴らしい、ファンタスティックかつ叙情美に満ちた音世界に胸打たれる力作です。

  • ANAMOR / ZA WITRAZEM

    ポーランドのQUIDAM系メロディック・シンフォ・バンド、15年ぶりとなった18年作2nd!

    03年に1stアルバム『IMAGINACJE』をリリースしたポーランドのメロディック・シンフォ・グループが、15年を経て放った18年作2nd。母国語によるミステリアスかつ哀愁を感じる女性ヴォーカルとロングトーンを多用しながら止めどなく泣きのフレーズを紡ぐギターを中心に展開される流麗なサウンドは、前作同様に初期QUIDAMを思わせる息を呑むような気品高さに溢れています。厳粛に響きわたるシンセワークにも注目です。ポーランドらしい翳りを帯びたドラマチックなサウンドメイクが光る逸品!

  • IZZ / DON’T PANIC

    現北米を代表するベテラン・シンフォ・グループ19年作9th、YESへのリスペクトに溢れた大傑作!

    99年デビュー、現アメリカン・プログレを牽引するグループによる9枚目となるスタジオ・アルバム19年作。これは凄いです。もともとヴィンテージな質感を大事にするグループでしたが、本作はこれまでにないほど往年のYESを強く意識した、明瞭でドライヴ感のある演奏とファンタジックな描写力に長けたサウンドメイクで一気に駆け抜けます。スティーヴ・ハウが弾きそうな音数多くエキセントリックなフレージングのギター、ジョン・アンダーソン彷彿の浮遊感ある男性ヴォーカル、そこに寄り添う清涼感あるコーラスなど、YESへのリスペクトに溢れたプレイが散りばめられていて素晴らしいです。ヴィンテージなシンセやオルガンによってファンタジックな音空間を作り上げるキーボード、そして女性ヴォーカルによる包み込むような美声も特筆。特に18分の大作は、YESの『DRAMA』に収録の「Tempus Fugit」を思わせる一糸乱れず疾走するテクニカルなアンサンブルで幕を明け、『Awaken』のような天上感を伴ってエンディングを迎える、感動の一曲。数あるYESリスペクトの新世代プログレ作品の中でも屈指の出来栄えと言って間違いない傑作!おすすめです。

  • DEWA BUDJANA / MAHANDINI

    現インドネシア最高峰ギタリスト、19年作、メンバーにJordan RudesやMarco Minnemannを起用したプログレ/ロック・テイストの強い意欲作!

    90年代以降のインドネシアを代表するロック・バンドGIGIで活躍、00年代以降はソロ・ミュージシャンとして精力的に活動するギタリストの通算12thとなる19年作。主にジャズ・ミュージシャンを起用していた従来から一転プログレ人脈がバンドメンバーに名を連ねており、キーボードにJordan Rudess、ドラムにMarco Minnemann、そして共演したSteve Vaiも天才と絶賛したインド出身女性ベーシストMohini Dey(23歳!)という編成。1曲目のヴォーカル入りのダウナー気味なオルタナティヴ・ロックから異色ですが、聞き覚えのある雄々しい歌声はなんと元レッチリのJohn Frusciante!ギターも弾いていてソロでのDewaとのハモりも美しく決めています。他にも、Rudessのド派手なシンセソロをフィーチャーしたフュージョン+プログレ・メタルと言える2曲目、同郷のギタリストTohpati Bertigaの作風を思わせる妖艶な母国語の女性Voとスリリングなギタープレイが絡むオリエンタル・ジャズ・ロックの3曲目など、冒頭からこれまでになく多彩な音楽性を発揮。ポップ・ロック〜オルタナ〜ジャズ・ロックとジャンルを跨いで25年間活躍を続けてきたDewa Budjanaというミュージシャンの懐の深さが垣間見れます。音数多く攻めるテクニカル・フュージョンの5曲目では、もうひとりのゲストMike Sternが流石のシャープで流麗なソロを聴かせており、それに応じるDewaのプレイも非常にエキサイティング。このゲストとの間に生じる化学反応を目いっぱい楽しむかのような、どこまでも自由で色彩感に満ちたプレイこそ彼の持ち味です。ジャズ/フュージョンに傾倒していた前作までに比べ、よりロック・ファン/プログレ・ファンにアピールする内容となった意欲作!

  • FABIO ZUFFANTI / IN/OUT

    FINISTERRE、HOSTSONATENなどを率いるイタリアの才人、エレクトロニクスとイタリアン・ロックらしい歌心ある演奏が共存するセンスみなぎる19年ソロ作!

    90年代以降のイタリアン・プログレ代表格FINISTERREのベーシストにして、LA MASCHERA DI CERA、HOSTSONATENなど現イタリアの重要グループを率いる才人、ソロとしては2014年『LA QUARTA VITTIMA』以来となる19年作。HOSETSONATENでプレイするドラマーも含む6人バンド編成で制作されていますが、70年代プログレの質感を重視した上記グループに対し、エレクトロニクスを大胆に導入した21世紀的なサウンドを展開。ただ無機的な印象は微塵もなく、柔らかに叙情を描くヴァイオリン、凛と格調高いピアノ、そしてイタリア語による歌心たっぷりのヴォーカルらの温かみに溢れた演奏と手を見事に取り合っているのがさすがのセンスです。アコースティック・ギターとヴォーカルをメインとする往年のカンタゥトーレ作品のような素朴なパートも随所に現れて、エレクトロニックなサウンドとの絶妙な対比を生み出します。イタリアン・ロック・ファンはもちろん、ポスト・ロック・ファンあたりにも響きそうな凝った音響づくりにも注目です。現イタリアきっての鬼才によるアーティスティックな側面が凝縮されたような一枚!

  • PATTERN-SEEKING ANIMALS / PATTERN-SEEKING ANIMALS

    SPOCK’S BEARDのメンバーが結成した別働グループ、メロディアスで開放感あふれる最高の19年デビュー作

    03年より米プログレの代表グループSPOCK’S BEARDのコンポーザーとして活動してきたJohn Boegeholdが率いるグループの19年デビュー・アルバム。キーボード/ギター/マンドリンを担当する彼に、現SBのDave Meros(ベース)とTed Leonard(ヴォーカル/リードギター)、元SBのJimmy Keegan(ドラム)という4人組で、実質的にSB関連のサイド・プロジェクト的位置づけと言えます。爽やかなメロディメイクとクリアに広がる抜けのいいサウンドで聴かせる、洗練されたプログレを展開。シャープなトーンでメロディアスにフレーズを紡ぎ出すギター、艶やかなトーンの色彩感あるシンセと幻想のメロトロンが混じり合うキーボード、そして厚みあるストリングスが作り上げる明瞭にしてドラマチックな深みもあるアンサンブルはさすがの完成度。落ち着いた声質ながら伸びやかで清涼感いっぱいに歌い上げるTedのヴォーカルもやっぱり絶品です。演奏にズシリとした重量感をもたらすリズム・セクションの仕事も特筆。SBに通じる、圧倒的な聴きやすさと米プログレ然とした開放感を備えた文字通りの快作です!

  • PERSPECTIVE VORTEX / OUT OF ORDER

    ブラジルのジャズ・ロック・グループMAHTRAKのキーボーディストによるプロジェクト19年作、スペーシーかつCARAVAN等を彷彿とさせるカンタベリーな叙情性にも溢れたジャズ・ロック好盤!

    ブラジルの新鋭ジャズ・ロック/フュージョン・グループMAHTRAKのキーボーディストPaulo Vianaによるプロジェクトの19年作。MAHTRAKのギタリストがゲスト参加しているほか、UNIVERS ZEROのバスーン奏者Michel Berckmansも1曲で参加しています。カンタベリー・ロックやフュージョンを取り込んだ涼やかな作風はMAHTRAKと同系統ながら、アグレッシヴなギターをフィーチャーしたMAHTRAKに比べるとキーボード中心の叙情的なサウンドに仕上がっているのが印象的。とりわけ顕著なのがCARAVANからの影響で、時にコミカルに跳ね、時に鋭く駆け抜けるデイヴ・シンクレア直系のファズ・オルガンは勿論、繊細なメロディをジェントルに歌い上げるヴォーカルもパイ・ヘイスティングを意識していそうでニンマリしてしまいます。またもう一つの特徴が、ジャケットからも伺える通りのスペーシーでSFチックな雰囲気。22分を超える最終曲ではCARAVAN由来の流麗なジャズ・ロック・パートと、荘厳なメロトロンや鋭くうねるシンセをフィーチャーした古き良きジャーマン・シンフォ彷彿のパートが同居し、壮大かつ内容盛り沢山な”シンフォニック・ジャズ・ロック”と言えるサウンドを創り上げていて圧巻です。往年のカンタベリー・ロックやシンフォ・プログレに通ずるファンタジックさに溢れた南米ジャズ・ロックの好盤!

    https://perspectivevortex.bandcamp.com/

  • FEM(FEM PROG BAND) / MUTAZIONE

    イタリア新鋭18年作3rd、PFMの叙情美、BANCOのダイナミズムとロマン、LE ORMEの気品高さを併せ持ったような驚くべき傑作!

    ミラノ出身、デビュー前はPFM、BANCO、LE ORME、AREAらのカバーをレパートリーとしていたという、12年デビューのイタリアン・シンフォ新鋭。18年リリースの通算3rd。ずばり、これぞ「正統派イタリアン・シンフォ」と呼びたい、スケールの大きさと熱きロマンティシズムが同居する傑作!まず耳を奪うのがヴォーカルで、豊かな声量と声域をフル活用して、シアトリカル要素も含みつつ伸びやかに歌い上げる、その存在感に圧倒されます。同時にロマンあるイタリア語の響きを大切にした丁寧な歌唱なのがまた素晴らしい。そのヴォーカル取り巻く演奏陣もさすが。PFM時代のF.プレモリばりに艷やかに鳴らすムーグと演奏に奥行きをもたらす壮麗なオルガンをメインとするキーボード、丹念な音運びで叙情フレーズを紡ぐギター、そしてトロンボーン、トランペット、ユーフォニウムら金管が織り上げる、どこまでもファンタスティックで気品高いアンサンブルには、イタリアン・ロック・ファンなら興奮必至。さらにヴォーカリストはヴァイオリンも兼任していて、静謐なパートで息を呑むように格調高いプレイを提供していて見事。PFMの陰影ある叙情美、BANCOのダイナミズムとロマン、LE ORMEの気品あるファンタジーを併せ持ったような驚くべきバンド。全イタリアン・ロック・ファンにオススメしたい一枚です!

  • LOST CROWNS / EVERY NIGHT SOMETHING HAPPENS

    英国新鋭アヴァン・ポップ/チェンバー・プログレ・グループによる19年デビュー作、クリムゾンやHENRY COW由来の強靭さと奇天烈なポップさを両立させた個性あふれる逸品!

    英プログレ・デュオSTARS IN BATTLEDRESSで活動するRichard Larcombeを中心に、KNIFEWORLDのベーシストCharlie Cawoodやサックス奏者Josh Perlといった英国アヴァン・プログレ・シーンの気鋭ミュージシャンが集う新鋭グループ、19年デビュー作。まるでKING CRIMSONとHENRY COW、SOFT MACHINEなどのカンタベリー・ロック、それからフランク・ザッパをごった煮にしたかのような、強靭かつポップかつ複雑にねじくれたアヴァン・ポップ・プログレが実に痛快!スリリングな変拍子の中で繰り広げられる不調和なメロディ、背後で緊迫感を煽るメロトロン風キーボード、緻密に絡まり合っていくギターや管楽器。ジリジリと焼け付くような緊張感と不穏さに満ち溢れつつ、ジェントルで浮遊感のあるヴォーカルだったり、遊園地を思わせるベルやハルモニウムの音色だったりと、おどけたようなユーモアもふんだんに漂わせているのがたいへん個性的。これはチェンバー/レコメン・ファン要チェック!

  • BIG BIG TRAIN / GRAND TOUR

    現英国プログレの代表的グループの19年作、キャリア30年の風格と瑞々しいサウンドメイクが同居するさすがの傑作!

    90年代以降の英国プログレ・シーンをリードしてきた正真正銘の名グループ、オリジナル・アルバムとしては2年ぶりに届けられた19年作。17〜18世紀英国の貴族学生の間で行われたイタリアやフランスへの大規模旅行「グランドツアー」を題材にしたコンセプト・アルバム。レオナルド・ダヴィンチ、ローマのコロッセオ、パンテオンなどイタリアの歴史的事物をモチーフにした、これまでに増してスケール大きくロマンあふれるサウンドを楽しませてくれます。ピアノと鉄琴による密やかな演奏をバックにヴォーカルがデリケートに歌う1曲目に早くもジ〜ンと来ていると、メロトロンの高鳴りと同時に躍動感いっぱいのバンド・アンサンブルが滑り込んでくる2曲目!この冒頭ですでに作品世界にグッと引き込まれます。いつもながら見事なオープニング演出です。手数多く演奏を引っ張るテクニカルなリズム隊、シャープなキレの良さを持つエレキギター、ファンタジックに舞うシンセらが作り上げる「動」のアンサンブル。芳醇な鳴りのアコースティックギター、悠久を奏でるように格調あるヴァイオリン、繊細なタッチのオルガンやピアノらが織りなす「静」のアンサンブル。両者が一曲の中でもしなやかに切り替わる演奏の素晴らしさは必聴で、そこに総勢20人以上に及ぶ管弦楽器隊がBBTサウンドにふくよかな厚みを加えているのも特筆。癖のないピーター・ガブリエルと言えるヴォーカルの胸に迫る説得力を持った歌声も相変わらず絶品です。それにしても始動より30年を迎えるバンドがこの瑞々しいまでの音色を奏でている事に改めて驚きを禁じえません。むしろ作品をリリースするたびにサウンドが若返るような感覚さえ覚えます。現英国プログレを背負って立つ存在としての風格を持ちつつも、ファンタジックで鮮度の高いサウンドメイクで迫る傑作。

  • I AM THE MANIC WHALE / NEW FORM OF LIFE: LIVE AT THE OAKWOOD

    イギリスで現在最も注目すべき新鋭と言える彼らの初となるライヴ・アルバム、2ndを中心とする18年5月のステージを収録!

    イギリスで現在最も注目すべき新鋭と言える彼らの、初となるライヴ・アルバム!18年5月のステージを収録しており、2ndアルバムからのナンバーを中心とする全9曲。冒頭、ギターがハードに唸る1st収録の「The Man With Many Faces」から素晴らしいですが、やはり2ndからのナンバーが聴きどころで「Stand Up」「The Lifeboatmen」などは、MOON SAFARIにも匹敵する瑞々しい躍動感がライヴで一層際立っており感動的。このバンドのキャッチーでクリアな叙情性を損なわない良好な音質も作品としてのクオリティを高めています。前2作が堪らなかった人なら、マストなライヴ盤!

  • CAREN COLTRANE CRUSADE / POTWOR

    ビョークばりに存在感溢れる女性ヴォーカルをフィーチャーしたポーランド新鋭、エレクトロニカを取り入れたセンス抜群の19年2nd

    15年にデビューしたポーランドのプログレ/アート・ロック新鋭、4年ぶりとなる19年作2nd。前作でも聴かせた孤高の世界観は健在です。まず耳に飛び込んでくるのが艶めかしくもアーティスティックな女性ヴォーカル。浮遊感あるパートでの囁くような歌声はビョークを強く意識している印象ですが、一方で多重録音した自身のヴォーカルが折り重なって迫ってくるようなパフォーマンスは、蠱惑的と言える妖しい魅力を放っていて特筆。サウンドはエレクトロニカ色が強いですが、うっすらと音色を重ねるヴィンテージ・トーンのオルガンや幻想的なトーンで響くギターも実に美しく、エレクトロなサウンドに人肌の温かみを添えています。ヴォーカルに加え作曲とプログラミングも手掛けるMarzena Wronaの才能にまたもや圧倒される力作!

  • PROAGE / MPD

    ポーランド出身、ピンク・フロイド彷彿の深遠に広がるメランコリーを帯びたプログレ新鋭、多彩でドラマチックなキーボードワークが冴えわたる19年作2nd

    ポーランド出身の新鋭プログレ・バンドによる19年作2nd。前17年作と路線を同じくする、主にキーボードが担うフロイド彷彿の深遠に広がるメランコリックな音作りと、ギターを主体に肉感的に畳み掛けるヘヴィなアンサンブルを組み合わせたダイナミックなプログレを展開。前作はギターが前に出たサウンドでしたが、今作はキーボードの存在感が大きくなっている印象。豪快に唸りを上げるハモンドや静謐なタッチの物悲しいピアノ、艷やかかつダイナミックなうねりを伴ったシンセなど、多彩なキーボードワークでドラマチックに彩っており圧巻です。ギターも負けじと70年代ハードロック的な熱気を帯びたリフワークから、むせび泣くような哀切のソロまで表現力豊かなプレイで応じます。英語のヴォーカルは、やや抑揚の少ない歌唱がかえって滲み出すような哀愁を感じさせていてなかなか良いです。70年代プログレのエッセンスを強めたことで、前作の荒涼としていたサウンドに豊かな色合いが感じられるようになった力作となっています!

  • ISMO DE LAS FAUCES / EMERGER

    「音響にこだわったSERU GIRAN」!?アルゼンチン新鋭による19年作

    70年代アルゼンチン・ロック憧憬に満ちたサウンドを聴かせたVADE RETROのKey奏者&コンポーザーのLucas Bustosが、VADE RETRO解散後に結成したバンド、2019年の2nd。ポスト・ロック的なクリアで静謐感ある音作りながら、アルゼンチン・ロック最高のグループSERU GIRANの遺伝子を確かに受け継いだそのサウンドは、言うなれば「音響にこだわったSERU GIRAN」。音の断片が煌めくような美しい音響空間の中で、しとやかなタッチのピアノ、メロウで陰影豊かなギター、優しく歌うヴォーカルらが、温もりあるアンサンブルを紡ぎ出していきます。ダイナミックに演奏を引っ張るロックなプレイから、どこまでも繊細なジャジーなプレイまで自在なリズム隊も相当な実力。往年のアルゼンチン・ロックと現代的なスタイルを理想的に融合させた素晴らしい一枚です!

  • LUCY IN BLUE / IN FLIGHT

    アイスランドの新鋭プログレ・バンド19年作、フロイド&クリムゾンからの影響をアイスランドらしいひんやりとした幻想性で包み込んだ好盤!

    アイスランドの新鋭プログレ・グループ、メジャー・デビュー作となった19年作。北国らしい幻想的でひんやりとした音像と、翳りに包まれた沈鬱なメロディ。ファジーに歪んだギターや厚みあるシンセ&オルガンをフィーチャーした、ヴィンテージかつサイケデリックな浮遊感のあるサウンドはPINK FLOYDを強く意識させます。かと思えば硬質なリズム隊が手数多くテクニカルに畳みかけるスピーディーなパート、またゆったりとしたメロディに乗せて悲愴感のあるメロトロン風キーボードが空間一杯に鳴らされるパートなどはかなりKING CRIMSONを彷彿。両者からの影響をモダンさとヴィンテージさがバランス良く配されたアンサンブルに昇華させた、センスの良い逸品です。

  • PROTOCOLLO C / PROTOCOLLO C

    現代イタリアからまたしてもヴィンテージ感たっぷりの新鋭オルガン・ロック・バンドが登場!19年デビュー作

    STANDARTEやLONDON UNDERGROUNDに続き、またしても現代イタリアからヴィンテージ・テイスト溢れるオルガン・ロック・バンドが登場!60年代後期のサイケやモッズ・サウンドを思わせるマイルドなオルガンの暖かみあるメロディを軸に、粘っこく歪んだギターや重厚なベースが絡み合い、転調や変拍子を駆使しながら変幻自在に展開するサイケでハードでちょっぴり怪しいインストゥルメンタル・ロックが実にユニーク。ファンキーな裏打ちのリズム隊はやや好みが分かれるかもしれませんが、それも含めてヴィンテージな音色と現代的な感覚が混ざり合った、新鮮味のあるバンド・サウンドを聴かせてくれます。ハモンド好きは要チェック!

  • THIS WINTER MACHINE / A TOWER OF CLOCKS

    英新鋭シンフォ・バンドによる19年2nd、JADISや90年代MARILLIONを繊細かつメランコリックにしたような名品!

    16年に名作と呼ぶべき完成度のデビュー作をリリースした英シンフォ・グループによる待望の19年2nd。路線は前作を踏襲するもので、JADISや90年代のMARILLIONあたりのネオ・プログレ・バンドを彷彿させつつも、より繊細かつメランコリックに仕上げられた叙情派シンフォニック・ロックが絶品です。輝かしい気品に満ちたピアノとスティーヴ・ロザリー風のメロディアスに駆け上がる泣きのギターが美しく躍動し、声質は高めながらどこかスティーヴ・ホガースを想起させる男性ヴォーカルがドラマチックに歌うスタイルは、前作以上にスマートに洗練された印象を持ちます。持ち味と言えるピアノとヴォーカルが主役のリリシズムいっぱいの叙情バラードも素晴らしい。前作が気に入ったならまず間違いなしの、さすがの名品!

  • ALI FERGUSON / WINDMILLS AND THE STARS

    GENESISの3代目シンガーRay Wilsonのバンドメンバーとして知られるスコットランド出身ギタリスト、11年ソロ作

    スコットランド出身のギタリストで、GENESISの3代目ヴォーカリストRay Wilsonのバンドメンバーとして、またスコティッシュ・フォーク・シーンの重鎮Dougie Macleanのツアーメンバーとして知られるミュージシャン。11年ソロ作。ブルース・フィーリングを和らげスタイリッシュになったギルモアと言えそうなエモーショナルで色彩あるギターサウンドを軸に、プログラミングも織り交ぜながら幻想的に紡がれていくメロディック・ロック。実験的でミステリアスなパートもあるのですが、それらも含め楽曲を構成する「音」すべてが美しく、難解さを微塵も感じさせずナチュラルに耳を通り抜けていくとても心地よい音楽体験を味わわせてくれます。一方ソロでは叙情派ギタリストとしての実力を発揮しており、温かみあるトーンで泣きのフレーズを畳み掛けるプレイはグッと来てしまう素晴らしさ。本人によるナイーヴなヴォーカルも、幻想的な世界観に儚げに揺らめくようでいい感じです。ギター/ヴォーカル以外にキーボード/ベース/プログラミングも自身が担当、マルチプレイヤーとしてサウンドクリエイターとしての類まれなる才覚を感じさせる好作品です。

  • HOVERCRAFT / FULL OF EELS

    ポーランドのマルチ奏者によるソロ・ユニット19年作、クリムゾンやポーキュパイン・トゥリーの影響を感じさせる、ヘヴィネスと幻想美が交差するプログレ逸品!

    ポーランドのプログレ・ユニットによる、EP2枚を経ての19年1stフル・アルバム。マルチ・ミュージシャンBartosz Gromotkaによるソロ・プロジェクトで、ギター、ベース、キーボード、ドラム・プログラミング、ヴォーカルと全楽器を自身で演奏した意欲作です。キング・クリムゾン影響下のヘヴィ・プログレと、ポーランドらしい陰影を帯びたメランコリックな音響を融合させたようなスタイルが特徴的。特筆は主役と言えるギターのプレイで、唸るようにヘヴィなトーンで繰り出すリフワーク、エモーショナルに泣きのフレーズを紡ぐリード、瑞々しいタッチのアコースティックギターなどをオーバーダブで重ね合わせ、シリアスながらもリリカルで幻想的な音世界を築き上げるサウンドメイクが見事。ここぞという場面で湧き上がってくる(疑似?)メロトロンもツボを押さえているし、揺らめくような淡いヴォーカル&コーラスもデリケートな世界観にマッチしていて、音選びのセンスの良さが光ります。クリムゾン・ファンやポーキュパイン・トゥリーのファンにオススメの逸品!

  • BRIGHTEYE BRISON / V

    現ANGLAGARDでもあるキーボーディストLinus Kase在籍のスウェーデン新鋭、キーボードを軸とするスケール大きく終始ファンタジックなサウンドを奏でる19年作、オススメ!

    YESやGENESISから影響を受けたスウェーデン新鋭で、現ANGLAGARDでもあるキーボーディストLinus Kase在籍グループによる、8年ぶりとなった19年作。12分、17分、37分という大作3曲の構成からワクワクしますが、内容も素晴らしい!広がりあるメロトロン、色彩に富んだシンセなどキーボードをメインにした柔らかな質感を大切にしたシンフォニック・ロックとなっており、北欧のバンドに多いエレクトロ要素やメタル要素はほとんどなく、終始ファンタジックで幻想的なサウンドメイクで長尺曲を駆け抜けます。一方ヴォーカル・メロディは同郷ザ・フラワー・キングのようなスタイリッシュさを持っているのにも注目。ファンタジックな音だけで構築された純然なシンフォニック・ロックとして貴重なバンドでしょう。これはオススメ!

    試聴は下記ページで可能です!
    https://brighteyebrison.bandcamp.com/

  • EDDIE MULDER / VICTORY

    FLAMBOROUGH HEAD他で活躍する現オランダ屈指のギタリスト、19年作5th、1曲でKARFAGENのAntony Kaluginが参加

    FLAMBOROUGH HEAD、TRION、LEAP DAYなど、キャメル・タイプのシンフォ・グループの数々で活躍するオランダのギタリスト、19年5th。従来からの作風であるアコースティック・ギターによる瑞々しいソロ・ギター曲を中心に、1曲目のようなバンドによるCAMEL風のメロディアスなインストも交えたスタイルで終始リリカルで叙情的に聴かせます。相変わらず、休日の昼下がりにじっくりと聴き入りたくなるサウンドです。1曲でKARFAGENのAntony Kaluginがロマンティックなシンセを弾いていて、Eddieの甘いギターと優美に絡み合うパートはCAMELファンなら泣きそうになるかも。終始優しい音色で聴き手を癒してくれる一枚となっています。

  • FAR MEADOW / FOREIGN LAND

    女性ヴォーカリストを擁する英新鋭プログレ・バンドによる19年作3rd、YESやポンプ・ロックを受け継いだファンタジックでスタイリッシュなシンフォニック・ロック秀作

    12年デビュー、女性ヴォーカリストを擁するロンドン出身の新鋭プログレ・バンドによる19年作3rd。YESをはじめとする70年代プログレからポンプ/ネオ・プログレまでを受け継ぐ構築的かつメロディアスなシンフォを聴かせます。タイトで鋭くリズムを刻むリズム隊、リリカルで歌心溢れる音運びのギター、ブリティッシュ然とした淡い叙情を漂わせるシンセ&オルガン、流れるように美しいクリアなピアノらが織り上げるアンサンブルが素晴らしく、疾走感あるパートでもヘヴィにならず、英国然とした気品ある佇まいを崩さない演奏が惚れ惚れするほど見事です。そして特筆が女性ヴォーカル。ジャズを歌ってもハマりそうな微かにハスキーさを帯びた落ち着いた声質が良く、しっとりした歌いぶりは繊細なアンサンブルにベストマッチ。冒頭18分の大作もYESを彷彿させる構築美でファンタジックかつスタイリッシュに一気に聴かせていて、前16年作よりグッと完成度をUPさせた力作です。

  • D PROJECT / FIND YOUR SUN

    カナダ出身シンフォ・グループ、18年作5th、テクニカルに疾走するギターと室内楽調の格調高いヴァイオリンが対比する雄大なシンフォニック・ロック

    カナダはケベック出身の新鋭プログレ・グループ、女性ヴァイオリニストを擁し4人編成となった18年作5th。ラティマーばりにエモーションたっぷりな泣きのソロからエッジの立った重量リフまで圧巻のギターをメインにテクニカルに畳み掛けるシンフォニック・ロック。なのですが、同時に全編を通じてスケール大きく雄大な流れを感じさせる音作りが印象的に響きます。その決め手となっているのが随所に現れるケルト色とヴァイオリンの存在。哀愁を帯びたケルティックなアコースティック・パートに、クラシックや室内楽の素養を発揮した格調高く流麗なプレイを重ねるヴァイオリン。テクニカルなギター主体のパートと対比するドラマチックな音の流れを作り上げており素晴らしい。「静」と「動」の展開が鮮やかに交差する構築的なアルバム構成が聴きどころとなっています。

  • ERIS PLUVIA / TALES FROM ANOTHER TIME

    91年の傑作で知られるイタリアン・シンフォ・グループ、19年作4th、伊らしい叙情性とドラマ性を発揮しつつ、ハートフルで親しみやすいサウンドへと仕上げられた極上シンフォニック・ロック!

    傑作と誉れ高い91年デビュー作を発表後に沈黙、およそ20年後の2010年に復活を果たし16年作に続いてリリースされた19年作4thアルバム。プログラミングを全編に用いながらも、有機的な音色のシンセサイザーを折り重ねて、GENESISやCAMELを宿すたおやかで温かみのある音世界を作り上げる手腕はさすが。キーボードのプレイはLE ORME的な気品高さも滲ませており特筆。またギターはギルモア影響下のエモーショナルな泣きのスタイルで、ここぞという場面で炸裂してはドラマチックに楽曲を盛り上げます。優しく語りかけるような英語ヴォーカルも実に良いです。イタリアらしい叙情性とドラマ性を発揮しつつ、ハートフルで親しみやすいサウンドへと仕上げられた極上のシンフォニック・ロック。おすすめ〜!

  • FIZBERS / DIE WITHOUT LIVING

    フロイド影響下のメランコリックなポーランド産プログレ・トリオ18年2nd、ダークかつ繊細なメロディが光る充実作

    弱冠19歳のメンバーによるポーランド産プログレ・トリオ、17年のデビュー作に続く18年2nd。ピンク・フロイドからの影響も伺わせる仄暗い静謐感とエモーショナルな哀愁のメロディを持ち味とする彼ら。本作では前作以上に沈み込むようなダークさが増しつつ、同時にきめ細かなアコギやアーティスティックな感性のピアノを活かし、より深遠でセンシティヴさに満ちた音像を創り上げています。中でもアルバム名を冠した17分の大曲「Die Without Living」は現在の彼らの集大成と言えるナンバー。静謐にアルペジオを紡ぐアコギ、もの悲しく哀愁に満ちたフレーズを紡ぐギター、素朴ながらもどこか悲痛な雰囲気を湛えたヴォーカル。時に儚くしっとりと、時に雄大でドラマチックに綴られるメランコリックな旋律がたまらなく胸に刺さります。彼らならではの作風が成熟したと言える充実の一作です。

  • MAGNESIS / ALICE AU PAYS DES DELIRES

    92年デビューのフランス産シンフォ・グループ19年作10th、ANGEスタイルのシアトリカルで密度の高いフレンチ・プログレを繰り広げる2枚組力作!

    92年にデビューしたフランスのシンフォニック・ロック・グループ、2枚組の大作となった19年作10th。ジェネシス、フロイド、キャメルらの影響が大きい端正な英国式シンフォニック・ロックと言えた前17年作に比べ、ANGEらフレンチ・プログレの本流に連なるシアトリカルで濃厚なサウンドへと姿を変えています。演奏を牽引するのがフランス語で歌うヴォーカルで、フランス語の耽美かつアンニュイな響きを尊重しつつ自己陶酔気味に歌い上げるスタイルは、まさにANGEのFrancis Decamps直系。優雅に広がるシンセサイザーや繊細なタッチのピアノ、ギルモア風のエモーショナルなプレイからS.ロザリー風の気品たっぷりのメロディアスなプレイまでを見事に弾き分けるギターなど、シアトリカルなヴォーカルに劇的なサウンドで応じる演奏陣の腕前も特筆です。ディスク1でドラマチックで密度の高いフレンチ・シンフォを堪能したかと思うと、ディスク2はなんと42分にわたる超大作が収められており仰天。SEやサウンドコラージュを各所にまぶしつつ神秘的な音作りで綴る映像喚起的なサウンドが繰り広げられます。ここではフロイド風の深遠なタッチも多く聴くことができ、やや不気味なSEも相まって『THE WALL』あたりを彷彿させる場面もあり。四半世紀に及ぶ活動の中で培ったバンドの音楽性をすべて注ぎ込んだような、これぞ渾身の力作です!

  • MILLENIUM / MMXVIII

    現ポーランド・プログレの最重要グループ、新ヴォーカルを迎え過去曲のリレコーディングをメインに制作された18年作!

    現ポーランド・プログレの中心に位置するバンドと言える彼らの2018年リリース作。キーボーディスト/リーダーのRyszard Kramarskiがオーナーを務めるLYNXレーベルの設立20周年を記念した特別作品で、新曲「Unnamed」、13年作『EGO』収録の「When I Fall」リ・レコーディングver、そして過去作からの計11曲をメドレー形式で再演した20分に及ぶ「MMXVIII SUITE」の全3曲を収録。聴きどころは、今作より新加入したMarek Smelkowskiによるヴォーカル。LOONYPARKのkeyによるプロジェクトPADREでも聴かせた、繊細な声の伸びと微かに翳のある落ち着いた声質が特徴的で、ドラマチックで都会的洗練を帯びた現MILLENIUMのサウンドにベストマッチ。歴代ヴォーカルが歌っていた過去ナンバーも、スマートにブラッシュアップされた演奏とこのヴォーカルによって新たな魅力を吹き込まれています。企画アルバムの性格が強いですが、オール新録という点でもMILLENIUMファンは聴き逃がせない一枚です。

  • MAD FELLAZ / III

    イタリアの新鋭バンドによる19年作3rd、従来のジャズ・ロック・スタイルから一転テクニカルかつ強靭なモダン・シンフォニック・ロックを聴かせるセンスみなぎる快作!

    13年にデビュー作をリリースしたイタリアの新鋭バンドによる19年作3rd。前作がカンタベリー風味も香るジャズ・ロック・スタイルだったのに対し、本作ではポスト・ロック的な洗練も加味したテクニカルかつタイトなモダン・シンフォニック・ロックへと大きく舵を切っていて驚きます。ゴリゴリ刻むヘヴィなリフワークから爆発的に音数を詰め込む圧巻のソロまで縦横無尽なギターを筆頭に、エッジの立った鋭角的な攻めのアンサンブルがカッコいいですが、一方でフルートやモーグ、ハモンド、メロトロンが柔らかに織り上げる美しい叙情パートが挿入され、イタリアン・プログレのDNAをしっかりと堪能させてくれるのも素晴らしい。ラスト・ナンバーはそんな今作の音楽性を凝縮したような一曲で、ゲストによるつややかな管弦アンサンブルと、一転してリリカルに歌うギターが寄り添うスケール大きく感動的な展開と、両者がスリリングにもつれ合う緊張感あるエンディングが見事に対比した名曲。ずばりセンス抜群の快作!

  • MOTIS / DEGLINGO

    MOTISことマルチ・プレイヤーEmmanuel Tissot率いるフランスのプログレ・グループ、18年作、ANGEのVoフランシス・デカンがゲスト参加

    04年デビュー、ヴィンテージ・キーボードやエレクトリック・ブズーキを操るマルチ・プレイヤーMOTISこと、Emmanuel Tissot率いるフランスのプログレ・グループによる18年作。70sユーロ・ロック・ファンを驚かせた前14年作「Josquin Messonnier」で披露した、オルガン/シンセ/メロトロンらヴィンテージ・キーボード群が織りなすめくるめくファンタジーを随所に配しつつも、ギターが存在感を増し強度高く骨太に迫ってくるアンサンブルが特徴。前作よりも鋭角的に切れ込むようなカッコよさがグッと増しています。フランス語の耽美な男性ヴォーカルをはじめとするフランスらしいミステリアス&アンニュイな質感も健在です。ANGEの名シンガーChristian Decampsが一曲で参加!

  • PINN DROPP / PERFECTLY FLAWED

    ポーランド出身の新鋭シンフォ・グループ、トニー・バンクス直系のシンセワークが素晴らしい、モダンな音響感覚と70年代エッセンスを絶妙に融合した愛すべき作品!

    ポーランド出身の新鋭シンフォニック・ロック・グループ、2枚のEPを経てリリースされた18年1stフルアルバム。冒頭、ファンタジックに疾走する華のあるシンセサイザーのプレイで早くも心奪われます。トニー・バンクスからIQ、PENDRAGONを経て受け継がれてきた気品に満ちたキーボードワークが見事です。そこに硬質ながらヘヴィ過ぎない絶妙なトーンのギター、明瞭な発声が気持ち良い英語の男性ヴォーカルも合わさって、清涼感と重厚感を同時に備えた完成度の高いシンフォを織り上げます。クリアな中にかすかに陰影を秘めたピアノの響きも素晴らしい。最近はややモダンな質感に寄ったサウンドが多いポーランドですが、本作はモダンな音響感覚を発揮しつつも70年代的なヴィンテージ感をとても大切にしている印象。これは愛すべき一枚です。

  • RED KITE / RED KITE

    現代ノルウェー・ジャズ・ロック・シーンの名手によるグループの19年作1st、SOFT MACHINEの技巧性とクリムゾンやANEKDOTENの重厚さが交わった硬質なヘヴィ・ジャズ・ロック

    BUSHMAN’S REVENGEやSHININGで知られるギタリストのEven Helte HermansenやELEPHANT9のドラマーTorstein Lofthusをはじめ、現代ノルウェー・ジャズ・ロック・シーンの名手が集ったジャズ・ロック・カルテットによる19年作1st。流麗でテクニカルなカンタベリー・ロックとKING CRIMSONやANEKDOTENといったヘヴィ・プログレが交わり合ったような、テクニカルで緊張感ほとばしるアンサンブルがすさまじく強力。カンタベリー直系のエレピが幻想的な浮遊感を漂わせたかと思いきや、そこへ重厚な圧を持って伸し掛かる強靭なギターと地を這うベースに鋭く硬質なドラム。重戦車のように突き進むリフの上でギターやキーボードの目まぐるしいインプロが火花散らす、常時テンション張り詰めた演奏にはひたすら息を呑みます。「硬派」という言葉が相応しい、怒涛のヘヴィ・ジャズ・ロック盤です。

  • SERGIO ALVAREZ / UN LUGAR SOLITARIO LLAMADO LIBERTAD

    アルゼンチンのギタリストによる18年作、変態的ディストーション・ギターを中心としたスリリングでアグレッシヴな非チェンバー系アヴァン・ジャズ・ロック!

    アルゼンチンのギタリスト、セルヒオ・アルバレスによる18年ソロ作。アストル・ピアソラの孫であるダニエル・ピピ・ピアソラ(Drum)、マリアーノ・シボリ(Bass)ら現代アルゼンチン・ジャズ・シーンの気鋭ミュージシャンが集っており、アグレッシヴなディストーション・ギターを中心に各楽器が強靭なインプロヴィゼーションを繰り広げる緊張感たっぷりのアヴァン・ジャズ・ロックを聴かせています。縦横無尽に変態的フレーズを弾き倒すギターと地鳴りの如きベース、激しく叩き鳴らされるドラムがジリジリと火花散らし合い上り詰めていくパートはKING CRIMSONも彷彿。非チェンバー系アヴァン・ジャズ・ロックがお好きな方は是非!格好いいです。

  • BJORN RIIS / A STORM IS COMING

    ノルウェーの注目バンドAIRBAGのギタリストによる19年ソロ作、ピンク・フロイド+北欧らしい静謐な叙情美、エモーショナルなギターも素晴らしい力作!

    ノルウェーの注目バンドAIRBAGのギタリスト、通算4作目となる19年ソロ作。デイヴ・ギルモアへの憧れに満ちたブルース色あるエモーショナルなギターと、フロイド・ライクな静謐なドラマチックさを持った音楽性を特徴とする彼ですが、今作でもその持ち味は健在。クリアに響くアコースティックギター、ミステリアスに音を運ぶピアノ/エレピ、メロトロンっぽく厚みある出音で荘厳な雰囲気を作り出すストリングシンセ。そして73年頃のクリムゾンばりにダークかつヘヴィに畳みかけるプレイと、一音一音を情感たっぷりに鳴らすギルモア直系の泣きのプレイを巧みに織り交ぜる見事なギター。北欧のミュージシャンらしい切なくも凛とした叙情性を帯びたサウンドは、静寂に包まれた雪深い大地を映し出すかのようにイマジネーション豊かです。静謐な演出をより深めるジャズ・エッセンスも印象的で、北欧のECM系作品を思わせるリリシズムが淡く広がるようなプレイにも注目。フロイド・ファン&ギルモア・ファンはマスト・リッスンな一枚です。

  • WALFAD / COLLOIDS(POLISH VERSION)

    12年デビューのポーランド新鋭、モダンなスタイリッシュさとフロイドら先人へのリスペクトを兼ね備えた完成度の高いプログレッシヴ・ロック、おすすめ!

    12年デビュー、ポーランド出身の新鋭プログレ・グループによる18年作4th。ビシッとタイトなプレイでアンサンブルを引っ張るリズム隊、歪んだトーンでザクッと刻むリフレインとS.ロザリーあたりを想わせる気品に満ちたメロディアスなソロを弾き分けるギター、あまり前には出ないが奥行きある音作りに貢献するオルガンやシンセ。従来どおりピンク・フロイドからの影響を感じさせつつも、より外に向いた開放的な響きを持つメロディアス・プログレを特徴とします。スタイリッシュにまとめられた洗練のアンサンブルに対して、ポーランド語の耳慣れない異国的な響きがいい対比を生み出しており魅力的。また一曲ながらマンドリンを大胆に取り入れたハードなシンフォ・ナンバーがあり、これがまた大変カッコ良し。今作も、先人へのリスペクトを随所に感じさせてくれるモダン・プログレッシヴ・ロックの逸品に仕上がっています。

  • 25 YARD SCREAMER / NATURAL SATELLITE

    02年結成のイギリス新鋭、RADIOHEADっぽい浮遊感とソリッドなギターサウンドが対比する劇的なプログレ、19年作5th

    02年結成、イギリスの新鋭グループによる19年作5th。シンセとピアノをメインとする浮遊感ある音空間と、硬質に鳴らされるギターが劇的に対比しながら迫ってくるモダン・プログレッシヴ・ロック。浮遊感あるパートでのヴォーカルやキーボードは少しRADIOHEADあたりのUKロックに通じる質感があって印象的です。

  • ASI / ASI

    アルゼンチン出身の新鋭プログレ/ポスト・ロック・バンド、アルゼンチンらしい詩情に満ちたセンチメンタルな幻想サウンドが心地よい18年作

    アルゼンチン出身の新鋭プログレ/ポスト・ロック・バンドによる18年作。暖かい海にたゆたうようなギター、愛らしい音色で舞うシンセ、甘やかな響きのスペイン語ヴォーカル、淡く幻想的な音響などによって描き出される、アルゼンチンらしい詩情に満ちたセンチメンタルなサウンドがもう絶品。耳を引くユニークなリズムパターンをスマートに叩き出すドラム、時折なめらかに滑り込んでくるジャジーなサックスもいい仕事です。ポスト・ロック色がある00年代のSPINETTA作品に通じる溢れんばかりに豊かな情感が素晴らしい一枚!

  • MOODMAN / MAN OF THE NEW AGE

    後期PINK FLOYDやRoger Watersのソロを彷彿とさせる、深遠で映像喚起的なポーランドのプログレ・プロジェクト19年作

    ポーランドのミュージシャン/プロデューサーMoodManことWitold Rolnikによるプログレ・プロジェクト、2019年デビュー作。ポーランドらしい沈み込むような仄暗い旋律を基調に、PINK FLOYDからの影響を伺わせる浮遊感のあるキーボードやブルージーなギターがゆったりと幻想的な音空間を漂う、メランコリックかつノスタルジックなプログレッシヴ・ロックを展開。こちらもちょっぴりRoger Watersを意識していそうなMoodManの英語ヴォーカルはちょっぴりアクが強いものの、聴き込めば聴き込むほどじわじわと体内に染み込んでいくような味わい深いサウンドに仕上がっています。子供の声、波の音など映像喚起的なSEも交えながら、緻密に構築された作品世界を楽しませてくれる好盤です。(※冒頭部分にノイズがありますが、作品上の演出になります)

  • WARMRAIN / BACK ABOVE THE CLOUDS

    PINK FLOYDやPORCUPINE TREEからの影響が強い、メランコリックに揺らめく音空間が美しい英国モダン・プログレ、19年作

    イギリスの新鋭プログレ・グループによる19年デビュー作。PINK FLOYDやPORCUPINE TREEからの影響が強い、メランコリックに揺らめく音空間が美しいモダン・プログレを鳴らします。幻想的に響くアコギのリフレインとたなびくシンセが重なり合って生まれる優しくもダークな陰影を帯びたサウンドの中を、ギルモア憧憬のブルースフィーリングと現代的なソリッドなキレの良さを備えたギターとデリケートに歌う男性ヴォーカルが交錯、ドラマチックに広がる音世界で聴き手を圧倒します。テクニカルに攻めるタイプではなくテンポは全体にゆったりとしていますが、丹念に色彩を折り重ねて情景を描くようなアンサンブルが静かな感動を呼び込む名品です。IT BITESのJohn Mitchellが参加。

  • BABA YOGA / L’UOMO PROGRESSIVO

    イタリアの新鋭プロジェクト18年作、地中海音楽+OPUS AVANTRA+Franco Battiato!?先の読めないエキセントリックな音楽性に翻弄される快作!

    GOBLIN REBIRTHや、フロイド・トリビュート・バンドから発展したグループFLUIDO ROSAなどで活動するkey奏者Danilo Cherniを中心とするイタリアの新鋭グループによる18年作。地中海民族音楽の素地を感じさせる瑞々しくエキゾチックなサウンドを基本として、そこにOPUS AVANTRA彷彿の張り詰めた芸術性、そしてFranco Battiatoばりのエキセントリックな感性が合わさったような、孤高の音楽性が発揮された一枚。パートごとに別の曲かと思ってしまう急展開の連続で、次に出てくる音がまったく予想できないサウンドが見事です。OSANNAのLino Vairetti、JUMBOのAlvero Fella、RRRのLuciano Regoliなど、イタリアン・ロックのレジェンドたちが各曲でメイン・ヴォーカルを務めているのも聴きどころ!

  • GIFT / ANTENNA

    03年結成の英新鋭シンフォ・バンド19年作4th、モダンな中にも古き良き英国的叙情性が滲み出る歌ものプログレ

    03年結成の英国シンフォニック・ロック新鋭による19年作4th。PINK FLOYDやBJHなど70年代英国プログレへの憧憬を感じさせる叙情的な作風を特徴とする彼らですが、本作でもそれは健在。ハード・ロック・テイストのあるキレ味鋭いギターにメロディアスに広がるシンセ、陰りあるメロディをエモーショナルに歌い上げるヴォーカル。スッキリと現代的な印象もありつつ、各所で牧歌的なアコギや情感豊かなピアノなどのアコースティックな質感を取り入れた英国的な繊細さ滲み出る音像には思わずニンマリ。決してテクニカルに攻めるグループではありませんが、愛すべき魅力を感じる歌ものプログレです。

  • TROJKA / TRE UT

    ノルウェー産新鋭キーボード・トリオ19年2nd、洒脱に洗練されつつカンタベリー&ブリティッシュ・ロックを思わせる翳りも孕んだ絶品ジャズ・ロック!

    ノルウェー出身の新鋭キーボード・トリオ、17年のデビュー作に続く19年2nd。流麗でテクニカルなジャズ・テイストに洗練されたポスト・ロック、ポップかつスペーシーなサイケデリック・ロックを混ぜ合わせた、瑞々しく洒脱なジャズ・ロック・アンサンブルは前作に引き続き見事な完成度。カンタベリー・ロックを思わせる甘いエレピ&フュージョン・タッチの煌びやかなシンセサイザーを切り替えつつ伸び伸びとメロディを紡ぐキーボード、タイトなキレ味が心地良いドラムに、硬質ながらもグルーヴィーでユーモラスに躍動するベース。柔らかく幻想的な男性ヴォーカルも相まって、非常に暖かくハートフルな音世界を展開。かと思えば時には歪んだトーンでスリリングな変拍子を繰り出したり、またポップな中にも仄かに北欧の森を思わせる翳りやちょっぴり怪しい雰囲気を含んでいたりと、カンタベリー・ファンは勿論70’sブリティッシュ・ロック・ファンの心にも訴えかけるサウンドに仕上がっています。これはオススメ!

  • ROOM / CAUGHT BY THE MACHINE

    奇才John Mitchellがプロデュースを務める英プログレ19年作、ARENAやカナダのSAGAあたり彷彿させるキャッチーで幻想的なメロディアス・プログレ秀作

    94〜01年に4枚のスタジオ・アルバムを発表した英プログレ・バンドGARY LADY DOWN。そのヴォーカルとギタリストを中心に2010年に結成したバンド、プロデューサーにFROST*やIT BITESのJohn Mitchellを迎えた19年3rdアルバム。メンバーにはNINE SKIESなどでもプレイするヴァイオリニストEric Bouilletteも参加します。熱く歌いこむ存在感あるヴォーカルを中心とするまるでカナダのSAGAみたいにキャッチーなプログレ・ハードを主軸に、英国らしいリリカルで陰影ある幻想感も聴かせる、親しみやすさに富んだメロディアスな作風が持ち味。英国的なパートはS.ロザリーっぽいデリケートで上品に紡ぐギタープレイも相まって、近年のマリリオンも彷彿させるドラマチックさが印象的です。往年のポンプ・ロック色もありますが、もっと地に足の着いた「ロックっぽさ」が強く出たサウンドと言えるでしょう。ARENAあたりのファンにも届きそうな音です。秀作!

  • WE ARE KIN / BRUISED SKY

    英国プログレ新鋭19年作、透明感溢れる女性ヴォーカルをフィーチャーした深遠でアンビエンタルなプログレ/メロディック・ロック

    英国マンチェスター出身の新鋭プログレ・バンド、フル・アルバムとしては3枚目となる19年作。シンフォニック・ロックの壮大さとアンビエント的な静謐さを併せ持ったキーボード、美しく澄んだ歌声を優しく響かせる女性ヴォーカルを中心に、深遠でメランコリックかつどこまでも透明感に満ちたメロディック・ロックを展開。エレクトロニカに通ずる洗練された音響効果も要所に用いつつ、心に沁み入る優美なメロディをフィーチャーすることにより、どこかノスタルジックな雰囲気にも包まれた暖かみあるサウンドを創り上げている点が素晴らしい。AMAROKやGASPACHOあたりのファン、また清涼感に満ちた女性ヴォーカル好きは要チェックの逸品です。

  • PORCH FIRE / PORCH FIRE

    男女ツイン・ヴォーカル擁する米国産プログレ・トリオ19年デビュー作、プログレ、ハード、サイケ、ブルーグラスなどをごった煮にしたオシャレでカラフルなサウンドを聴かせる注目の逸品!

    2016年に結成された米イリノイ産プログレ・トリオ、19年デビュー作。これはずばりセンス抜群!キレ良く歪んだギターのハードなリフに、ちょっぴりダミ声の男性ヴォーカル。ヴィンテージなオルガンも絡み合って昔ながらのハード・ロック・サウンドを展開したかと思えば、突如ダグマー・クラウゼを思わせる慎ましやかな女性ヴォーカルが登場し、お洒落で浮遊感のある曲調に変貌。プログレ、オルタナ、ハード・ロック、ファンクにブルーグラスにカンタベリー・ロック…。多種多様な音楽要素をブレンドし、趣の異なる男女ヴォーカルを交差させつつ、どこまでも洒脱で軽やか&イマジネーション豊かに聴かせるサウンドはたいへん個性的。ヴィンテージな新鋭ハード・ロック好きからポップなカンタベリー・ロックのファンにまでオススメしたい、期待の新鋭グループです。

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