2021年6月8日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: ロック&ポップス
南部アラバマ州にある町、マッスル・ショールズ。
その地にできたサザン・ソウルの名門フェイム・スタジオ、そこから分岐したマッスル・ショールズ・サウンド・スタジオでは、アレサ・フランクリンやウィルソン・ピケットなどによるサザン・ソウル名作が続々と生まれ、ロジャー・ホーキンス(Dr)やピート・カー(G)などの名セッション・マンも数多く育ちました。
ストーンズやポール・サイモンなど、その地ならではのアーシーかつしなやかなグルーヴを求めて訪れた数多くのロック・ミュージシャン達。
マッスル・ショールズ録音作、マッスル・ショールズにゆかりのあるソングライターやセッション・マンのソロ作など、R&Bやソウルなど米南部のルーツ・ミュージックの芳醇な香りに包まれたロック名作をピックアップいたしましょう。
サザン・ソウルとロックの関係は、カケレコの特集『沼へ行く!』もあわせて是非!
ボズ・スキャッグスと言えば、AORの代名詞として有名だけど、な、なんと、69年にマッスル・ショールズでデュアン・オールマンとともに録音した米ブルース・ロック傑作があるって!?
マッスル・ショールズの名ミュージシャン/プロデューサーによる米SSW/スワンプの大傑作と言えば?
サザン・ソウル・シーン屈指のソングライターとしての風格。そして、腕利きの猛者たちによるいぶし銀の演奏。生涯の一枚だなぁ。
そんなダン・ペンをはじめ、マッスル・ショールズの面々が参加した米ルーツ・ロックの傑作といえばコレ。
南部のブルースや伝統歌をライの強靱でしなやかなスライド・ギターとマンドリンで料理したサウンドは旨味がギッシリ。
マッスル・ショールズで活躍した名ピアニスト&オルガン奏者で、あのダン・ペンとのソングライター・コンビとしても知られるミュージシャンですね。
ディランやニール・ヤングの作品にも参加してるし、ソロ作が名盤でないはずがないじゃない!?
マッスル・ショールズ録音で、ロジャー・ホーキンス(Dr)、バリー・ベケット(Key)、エディー・ヒントン(G)、デヴィッド・フッド(B)など腕利きがこぞって参加したサザンSSW名作。
アトランティック傘下のCottilionより70年リリース。
米サザン・ロック・バンド。マッスル・ショールズ・スタジオで録音され80年にリリースされた唯一作。
ヌケの良いサザン・ロックから、しとやかにキーボードが奏でられるバラードまで、さすがマッスル・ショールズ産!と言える味わい。
マッスル・ショールズ産ではないけれど、こちらの女性米スワンプもぜひ。
キャロル・キングをスモーキーにしたような歌声が良いし、さらにはマッスル・ショールズのギタリストに、ライ・クーダー、ジェシ・デイヴィス、ジム・ケルトナーなどなど豪華ミュージシャンが参加!
マイナーだけど内容はピカいち!
ナッシュビル出身のSSWでマッスル・ショールズ録音だけど、英国のSSWみたいな繊細さと叙情が持ち味。
まるでアル・スチュワートやフィルモア・リンカーンの味わい。
なんと12歳でレコード・デビューしたという南部の誇る天才ギタリスト。
マッスル・ショールズのセッション・ミュージシャンとして腕を磨いたのち、FAMEレーベルよりリリースされたソロ・デビュー作。
ソウルフルなダミ声ヴォーカルに脂の乗り切ったコクたっぷりのギター、おなじみマッスル・ショールズの面々によるエネルギッシュなアンサンブル。これぞ極上スワンプ・ロック☆
南部テネシー出身5人組バンド、マッスルショールズで録音された71年作1st。
アーシーなルーツ色の中にどこか英国フォークにも通ずる繊細さを湛えたアンサンブルが新鮮。
伸びやかに、かつジェントルに歌われるヴォーカル&コーラス・ラインも素晴らしい!
英スワンプ・ロック/フォーク・ロックの傑作『STRANGE FRUIT』の次作はなんとマッスルショールズ録音。
本場にいながら滲み出る英国叙情にグッとくるなぁ。
アラバマ出身のシンガーBEN ATKINSが名門レーベルSTAX傘下のENTERPRISEからリリースした71年作。
マッスルショールズ録音ではないけれど、マッスルショールズ&メンフィスの面々がバックを務めてます。
骨太な演奏にソウルフルなヴォーカル。これぞスワンプ・ロックといった名作!
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60年代から南部アラバマはマッスル・ショールズのフェイム・スタジオでソングライター&プロデューサーとして活躍したミュージシャン、73年作の1stソロ。心に染みるソウルフル&メロウなヴォーカル、流麗なメロディ、芳醇なギター、しっとりとメロディを包むホーン・セクション。サザン・ソウル・シーン屈指のソングライターとしての風格と、腕利きの猛者たちによるいぶし銀の演奏が光る、味わうほどに味の出る生涯の一枚!米SSW/スワンプ屈指の大傑作です。
ボズ・スキャッグスというとAORの代名詞として有名ですが、元々はブルース・ロック/ルーツ・ロック・シーンで活躍したミュージシャン。スティーヴ・ミラー・バンドの一員として活躍した後の69年に制作されたソロ作がこちら。マッスル・ショールズ録音で、オールマン・ブラザーズ・バンドのデュアン・オールマンが参加。ルーツ・ミュージックの渋みやコクと、後のAOR時代で花開くメロウネスとが絶妙にブレンドしたサウンドが印象的な名作です。デュアンの中でも名演と言われる名曲「Loan Me A Dime」収録。
米サザン・ロック・バンド。マッスル・ショールズ・スタジオで録音され80年にリリースされた唯一作。ザクザクと刻まれるリズム・ギター、ハイ・トーンのヌケの良いシャウトが魅力のヴォーカル、豊かなハーモニー、そして、キャッチーなメロディ。これぞ「サザン・ロック」と言えるノリが良くハード・エッジな佳曲がずらり。対照的に、しとやかにキーボードが奏でられるAOR的なバラードもまた魅力的です。さすがはマッスル・ショールズ産!
古くはキャリア最初期のキース・エマーソンが在籍したT-BONESを率いた英SSW、ゲイリー・ファーの73年作。前作英スワンプ・ロック/フォーク・ロックの傑作『STRANGE FRUIT』では、Richard ThompsonとMIGHTY BABYのメンバーがバックを務めていました。今作はなんと本場マッスルショールズに出向いての録音。プロデュースはジェリー・ウェクスラー、バックはロジャー・ホーキンス、ピート・カーなどマッスルショールズお馴染みの面々が努めています。オープニングからグルヴィーに疾走するスワンプ・ロック。骨太な演奏をバックに一段と熱を帯び、力強くソウルフルに響くゲイリー・ファーのヴォーカルにこちらも熱くなります。かと思うとT3では陰影あるメロディがグッとくるフォーク・ロック。本場にありながら英国的叙情性が滲み出る英スワンプ・ロック/フォーク・ロックの傑作です!
アラバマ出身のシンガーBEN ATKINSが名門レーベルSTAX傘下のENTERPRISEからリリースした71年作。マッスルショールズ・リズム・セクション、さらにデヴィッド・フッド、ドナルド・ダック・ダン、アル・ジャクソンらメンフィスの面々がバックを務めています。グルーヴィーな演奏に哀愁滲むソウルフルなヴォーカルがのるスワンプロック名作!
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