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2020年プログレ/シンフォ注目の新譜特集【新鋭編】

1993年にリリースされたアネクドテンによる衝撃のデビュー・アルバム『暗鬱』。キング・クリムゾンをはじめとする70年代プログレッシヴ・ロックのDNAを受け継ぎつつ、オルタナティヴ・ロックの粗野なヘヴィネスも加え、新たな感覚で新世代プログレッシヴ・ロックが轟音メロトロンとともに高らかに鳴らされました。

それ以降、アネクドテンを輩出したスウェーデンに負けてなるものか、とばかりにイタリアでも数多くの70年代イタリアン・ロックのDNAを継ぐバンドが生まれ、さらに、本場イギリス、ユーロ各国、南米や北米でも、往年と変わらぬ勢いで続々と新鋭プログレ・バンドが生まれました。

アネクドテンを率いるNicklas Barkerは1969年生まれ、イタリアで数多くのプログレ・バンドを率いる奇才Fabio Zuffantiは1968年生まれで、ともに60年代末に誕生しているのは偶然ではないはず。リアルタイムで70年代プログレを体験していない”後追い世代”が、90年代ロックと並行して70年代プログレを再発見し、プログレのフォーマットに新鮮な驚きを感じ、そのフォーマットの中でリアルタイムのロックとして鳴らしたサウンドこそ新世代プログレッシヴ・ロックであると言えるでしょう。

00年代に入っても新鋭プログレ・シーンの勢いはおさまらず、70年代サウンドへのオマージュに満ちたバンドから、さらにポスト・ロックなども取り込みながら進化していくバンドまで、世界各国を舞台に音の幅を広げながら、次々と鮮烈なる作品を生み出しています。

はたして2020年にはどういった名作が誕生するのでしょうか。

本記事は、新たな作品が入荷するたびアップデートしていきます。

是非、ブックマークして最新のプログレッシヴ・ロック・シーンの動向をチェックいただければ幸いです。

なお、2019年終盤の発表作品も今年到着したものはこちらでご紹介しております。

それでは、世界の新鋭プログレ作品をめぐる探求の旅へといざ出発!

ただ今の注目新譜はコチラ!

【イギリス】マジェンタ/マスターズ・オヴ・イリュージョン

まるでYESのクリアなファンタジーとRENAISSANCEのクラシカルな気品高さが融合したかのようなスケール大きく迫るシンフォニック・ロックが圧巻。00s英国シンフォの雄による貫禄の20年作!

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【イギリス】MAGIC BUS/EARTH YEARS

CARAVAN直系のノスタルジックなサウンドが特徴の英国新鋭バンド。今作はそこへGONGや初期ソフツを思わせる怪しいサイケ感も加わっていて、ピリリとスパイスの効いた作風が素晴らしいですっ!

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【イギリス】I AM THE MANIC WHALE/THINGS UNSEEN

GENESIS彷彿の奥ゆかしいファンタジー、TFKに通じるヘヴィさも交えた熱くドラマチックな叙情、初期SPOCK’S BEARD的なスケール感を帯びたポップセンスなどを凝縮したサウンドは、前作からさらに躍動感一杯に突き抜けていて感動的!

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【イギリス】ZOPP/ZOPP

この完成度は凄いです…!EGGやNATIONAL HEALTHなどのカンタベリー・ロックに影響を受けた英国新鋭による20年デビュー作。カンタベリー・ファンはズバリ必聴です。

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【ポーランド】ACUTE MIND/UNDER THE EMPTY SKY

同郷RIVERSIDEに通じるメランコリーとヘヴィネス+ハード・ポップ的キャッチ―さ!?実直でハートフルなヴォーカルも魅力のポーランド新鋭20年作2nd!

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【ポーランド】RYSZARD KRAMARSKI PROJECT/KAY & GERDA

ドラマチックで哀感ある女性Voバージョンと素朴で温かみ溢れる男性Voバージョン。ヴォーカルが違うだけでここまで音の印象が変わるとは…。『雪の女王』をテーマに主人公ゲルダとカイの視点を2枚組で描くシンフォ傑作!

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【ポーランド】WAVE/DREAM

ずばり「優美な気品が加わったフロイド」。PINK FLOYD直系のメランコリックで夢想的なサウンドの中、端正かつ妖艶に響き渡るピアノが極上だなあ。

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【ポーランド】BLACKLIGHT/FOLLOW THE FUTURE

淡々とクールなようでいて、その内には確かなエモーションを感じさせる演奏にグッと来ます。2本のギターと物悲しさを帯びたヴォーカルが織りなす哀感溢れるメロディアス・プログレ。

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【ノルウェー】ARABS IN ASPIC/MADNESS AND MAGIC

フロイド彷彿のサウンドと北欧らしい神秘性を融合させたサウンドが実にユニーク。奥ゆかしいリリカルなメロディ、言葉を選ぶように丹念に歌う英語ヴォーカルなど、ヴィンテージ感をとことん大事にしたスタイルが素晴らしい~。

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【カナダ】RED SAND/CRUSH THE SEED

前作まではMARILLION影響下のサウンドが特徴でしたが、本作ではPINK FLOYD色が非常に濃厚に。ふくよかなオルガンの上でブルージーに踊るギター。フロイド・ファンならニンマリすること間違いなし。

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イタリア&フィンランド

MARCO BERNARD & KIMMO PORSTI/GULLIVER

SAMURAI OF PROGのメンバー2人が、「ガリヴァ―旅行記」をテーマに描く20年作!オルガン、ギター、ヴァイオリンらを中心に紡がれる艶やかで気品に溢れたシンフォ・サウンドは、本家SOPと同等の感動をもたらしてくれます。オススメ!

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イギリス

PSYCHOYOGI/DANGEROUS DEVICES

GONG、GENTLE GIANT、ザッパが好き?でしたらこのシニカル&ユーモラスな英国ジャズ・ロック新鋭、オススメです。不穏でいてどこか牧歌的な雰囲気漂う20年作。

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CHIMPAN A/EMPATHY MACHINE

00s英シンフォ代表格MAGENTAを率いる才人Robert Reed参加ユニット、14年ぶりとなる20年作!心地よいエレクトロ・サウンドとエモーショナルでハートフルな生演奏とのバランスが素晴らしい、流石の一枚です。

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TIGER MOTH TALES/A VISIT TO ZOETERMEER

CAMELの一員に抜擢された盲目の天才マルチ・プレイヤーによるソロ・プロジェクト、待望の初ライヴ音源&映像!GENESISやCAMEL影響下のサウンドに現代的なクリアなキャッチ―さを注入した、マジカルなシンフォニック・ロックはライヴで一層躍動感いっぱいに迫ってきて素晴らしい!

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LONG EARTH/ONCE AROUND THE SUN

GENESISをはじめとする70s憧憬に満ち溢れた繊細なファンタスティック・シンフォがたまらない・・・ポンプ・ロック名バンドABEL GANZの元メンバーらによる新バンド、20年作2nd!

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STEVE THORNE/LEVELLED: EMOTIONAL CREATURES PART 3

ポンプ・ロック周辺で活動するマルチ・プレイヤー、20年作。初期GENESISの英国の香りいっぱいの楽曲とJADISに通じる気品に溢れたクリアーな音使いが絶品のメロディアス・シンフォ作!

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MOON HALO/CHROMA

エレクトロニクスを散りばめたモダンな音作りと、ピアノを軸とする凛と静謐な音空間をセンス良く織り込んだ、英国らしい格調高さと浮遊感に満ちた良質なシンフォを奏でます。あのMostly Autumnのキーボーディストによる新グループ!

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KARFAGEN/BIRDS OF PASSAGE

英国を拠点に活動するウクライナ人ミュージシャンAntony Kalugin率いるグループ、なんと前作から1年を待たず届けられた11th!THE FLOWER KINGS影響下のサウンドをベースに、幻想のカーテンをなびかせるシンセ、ハケットからロイネまでを自在に行きかうギター、語り部のように丹念な男女Voらがファンタジックに織り上げる、さすが極上の一品!

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LIFE IN DIGITAL/SIGNS TO THE FAR SIDE

『DRAMA』~『90125』期の80年代イエスへのリスペクトに満ち溢れた「シンセ・ポップ+プログレ」な英ユニット!T.ホーン彷彿の華やかなアレンジ、T.ラヴィンばりの色彩感あるギター、そしてジョン・アンダーソンによく似たハイトーンと、こだわりが素晴らしい♪

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STUCKFISH/WATCHER

この英バンド、残響音を強調した淡く幻想的なギターと伸びやかなヴォーカルが特徴の開放感に溢れたメロディアス・ロックが絶品です。FOCUSのThijs Van Leerが参加しているのにも注目!

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SUNS OF THE TUNDRA/MURMURATION

「PINK FLOYD+TOOL」!?重くタイトに刻むリズム隊とエッジの立ったソリッドなギターワークが強烈なヘヴィ・プログレに、メランコリックで幻想的な音響を纏わせた力作です!

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MAGENTA & FRIENDS/ACAPELA

バンド・パートとメンバーのソロ・パートを均等に収録した16/17年のライヴを収録。MAGENTAというバンドの懐の深さが味わい尽くせる内容です♪

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GURANFOE/SUM OF ERDA

初期YES風のファンタジーを紡いだかと思うと、次の瞬間にはOZRIC TENTACLESばりの酩酊感でサイケデリックに疾走を始める、色彩豊かで目まぐるしいサウンドに翻弄されます。でも英国らしい「気品」は終始溢れんばかりで、この新鋭はGOODですよ~!

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アメリカ

HUSBAND/SITUATION ROOM

ヴィンテージなオルガンやエレピ炸裂するグルーヴィーなポップ・ロックが実に良いなあ。STEELY DANや後期CARAVANを思わせる、洒脱で温かみあるアンサンブルが楽しめる米新鋭19年作!

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IN CONTINUUM/ACCELERATION THEORY PART TWO: ANNIHILATION

シンセサイザーをはじめとするキーボード群がスケール大きく広がる、心地よい浮遊感を帯びたシンフォニック・ロックが素晴らしい…。SOUND OF CONTACTを率いる才人キーボーディストDave Kerznerによる注目バンド!

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イタリア

IKAN METHOD/BLUE SUN

初期MARILLIONやIQ直系のドラマチックさ×イタリアン・ロックの熱さ!?元ROME PRO(G)JECTのドラマー率いるバンドの20年デビュー作なのですが、これはハード&キャッチーなプログレ好きには是非聴いて欲しい力作です!

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UBI MAIOR/BESTIE UOMINI E DEI (DALL’8 MAGGIO / FROM MAY 8TH)

ミラノ出身バンドによる4thなのですが、これはお見事。P.F.M、LE ORME、BANCOなど自国のレジェンドからの影響と、00sバンドらしいスタイリッシュなサウンドメイクが絶妙に調和、これでもかとドラマチックなシンフォを聴かせてくれる快作!

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QUEL CHE DISSE IL TUONO/IL VELO DEI RIFLESSI

UNREAL CITY、CELLAR NOISEという現イタリア屈指の有力バンドのメンバーらが結成した期待の新鋭バンド!バンコやムゼオら70s伊プログレを受け継ぐ、オルガンとメロトロンを軸にした哀愁のクラシカル・プログレは洗練されつつも風格に満ちていて圧巻!

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MORREALE/APPUNTI DI VIAGGIO

まるでCELESTEがいきなり初期OSANNAになったような、繊細さと激しさの落差大きなサウンドが魅力。シアトリカルでエキセントリックなイタリア語Voも素晴らしい、これは期待のイタリア新鋭!

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SINTONIA DISTORTA/A PIEDI NUDI SULL’ARCOBALENO

ヘヴィな硬質感とクラシカルな気品高さ、そして哀愁溢れるイタリア語ヴォーカル。この気高くも熱いシンフォニック・ロックは、NEW TROLLSやLOCANDA DELLE FATEあたりのファンなら是非!

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MANGALA VALLIS/VOICES

ジャケはアレですが、内容はGENESIS憧憬と明快かつスケール大きく広がるモダンな音作りが見事に共存する、聴きやすくも風格に満ち満ちたシンフォニック・ロック!BIG BIG TRAINやSPOCKS BEARDやECHOLYNがお好きならこれは是非!

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I MODIUM/L’ANNO DEL CONTATTO

キレのあるギター、オルガン、シンセらが躍動する歯切れのいい演奏に、朗々と力強いイタリア語ヴォーカルが抜群に映えるメロディアス・プログレ!なるほど、QUASAR LUX SYMPHONIAEのギタリストによるバンドだったのね。

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フランス

MAGNESIS/LA BETE DU GEVAUDAN

仏語の耽美でアンニュイな響きを生かし自己陶酔たっぷりに歌い上げるヴォーカルがたまらない!ANGE好きなら必聴の濃密なフレンチ・シンフォが楽しめます。

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BEND THE FUTURE/PENDELLOSUNG

異郷の地で鳴らされたカンタベリー・ロック!?フランスらしいうっすらダークで幻想的なタッチに、トルコ人奏者によるエキゾチックなサックスが哀愁を添える、注目のユーロ・ジャズ・ロック!

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ポーランド

SEGUE/HOLOGRAMS

あのORGANIC NOISESのギタリスト&キーボーディストによるバンドなだけあって、息をのむほどに技巧的で鮮やかな隙のないインストゥルメンタル・ジャズ・ロックを聴かせてくれます。「洗練の極致」と表現したいほどに完成された圧巻の傑作!

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IKONODRAMA/ETCHED IN THE SPIRIT

ゴリゴリ凄まじい圧力で畳みかけるリズム・セクションと、嵐のような轟音ヘヴィリフが波状攻撃のように迫りくるプログレメタルと、ストリングスを用いた退廃的なゴシック・エッセンス。ポーランド産ゴシック・プログレ・メタルの逸品。

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スウェーデン

HASSE FROBERG & MUSICAL COMPANION/PARALLEL LIFE

RUSH、KANSASあたりを思わせる明朗なプログレ・ハード・スタイルと北欧シンフォらしいファンタジックさが心地良く合わさったアンサンブルがたまらない!FLOWER KINGSのリード・ヴォーカリスト率いるバンド、堂々の19年作4th!

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フィンランド

KIMMO PORSTI/WAYFARER

CAMEL彷彿のファンタジックで気品たっぷりのシンフォニック・ロックに、ジャズ/フュージョン的な滑らかさ、北欧フィンランドらしい神秘的な民族音楽エッセンスを加えた独自のスタイルは非常に完成度高し。SAMURAI OF PROGのドラマーによる息をのむような傑作!

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ベラルーシ

WORM OUROBOROS/ENDLESS WAY FROM YOU

CAMELの豊かな情感はそのままにより緻密でテクニカルにしたような、ヴィンテージ色たっぷりのシンフォニック・ロックがもうとにかく素晴らしい。なんと東欧はベラルーシ出身のグループ!

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いかがだったでしょうか?
気になる作品を見つけていただけたなら幸いです。

今年もカケレコは、各国からリリースされる新鋭プログレの注目盤をドシドシご紹介してまいりますので、乞うご期待♪



2019年の新譜特集【新鋭プログレ編】はこちら。

2018年の新譜特集【新鋭プログレ編】はこちら。


2018年プログレ/シンフォ注目の新譜特集【新鋭編】

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2020年注目のプログレ新譜【新鋭編】

  • SEGUE / HOLOGRAMS

    ポーランド、ORGANIC NOISESのギタリストとキーボーディストによるグループ19年作、目の覚めるようにテクニカルで鮮やかなジャズ・ロック傑作!

    ポーランド出身、アルメニアの伝統音楽を取り入れた注目グループORGANIC NOISESのギタリストRobert WierciochとキーボーディストKarolina Wieriochを中心とするプログレ・グループの19年デビュー作。切れ味の鋭さと哀感が同居するフレーズを次々と紡ぎ出すテクニカルなギター、ジャズを基軸にクラシカルな美麗さも織り交ぜて鮮やかに舞うピアノが交錯する、洗練の極致と言いたくなるほどに隙のないインストゥルメンタル・ジャズ・ロックを展開します。ORGANIC NOISESから民族エッセンスを抜き、よりタイトで硬質に再構築したようなアンサンブルのカッコよさと言ったらありません。あまりに技巧的で洗練された演奏に耳が行きますが、ポーランド・プログレの特徴とも言えるPINK FLOYD的なメランコリーと空間的な広がりを持つも随所に散りばめてあり、陰影に富んだ幻想美が立ち上がってくるナンバーも魅力的。ORGANIC NOISESを気に入られた方は勿論、テクニカルなジャズ・ロックのファンには是非聴いてほしい傑作です。

  • WAVE / DREAM

    ピンク・フロイド直系ポーランド新鋭による20年作3rd、端正なピアノをフィーチャーした幻想的で妖艶な音世界が素晴らしい傑作!

    ピンク・フロイド憧憬のメランコリックなサウンドを聴かせるポーランド新鋭、20年作3rd。これは素晴らしい!前作のややハードでモダンな作風と比較すると、本作は1st時の幻想的で浮遊感に満ちた雰囲気が戻ってきた印象。タイトル通り夢の中をたゆたうような静謐で空間的なサウンドを展開しつつ、ここぞではドラマチックなメロディによってダイナミックな盛り上がりを見せる。内省性と壮大さを兼ね備えたサウンドはまさしくフロイド直系ながら、個性的なのは作品全体でフィーチャーされた端正で気品に満ちたピアノの存在。粛々と儚げな音色も良いし、T4「Dark」のようなジャジーで妖艶な表情も魅力的。一部の楽曲ではヴァイオリンや美麗な女性コーラスもフィーチャーし、フロイドに優美な気品が加わったような極めて完成度の高いサウンドを構築しています。前作、前々作以上の傑作!

  • RED SAND / CRUSH THE SEED

    デイヴ・ギルモアやスティーヴ・ロザリー影響下のギタリスト率いるカナダのプログレ・バンド、PINK FLOYD色濃厚な20年作!

    デヴィッド・ギルモア、アンディ・ラティマー、スティーヴ・ロザリーらに影響を受けたギタリストSimon Caron率いるカナダはケベックのプログレ・バンド、昨年9thに続く20年作10th。か、かなりピンク・フロイド!前作まではマリリオンからの影響色濃いエモーショナルかつモダンなサウンドが特色でしたが、本作ではマリリオンよりもむしろピンク・フロイド色が濃厚に。ふくよかなオルガンに乗せてこれでもかとブルージーなギター・ソロが炸裂する2曲目なんて、ギルモアが参加しているのかと思ってしまうほどでニンマリ!なおかつモダン・プログレ的な重厚さやハードなドライヴ感もあって、これは格好いいです。フロイド好きは是非。

  • RYSZARD KRAMARSKI PROJECT / KAY & GERDA

    ポーランド、MILLENNIUMのキーボーディストによるソロ・プロジェクト、「雪の女王」を題材に荘厳かつ叙情溢れる音世界を紡ぐ20年4thアルバム

    現ポーランドを代表するシンフォ・バンドMILLENNIUMのkey奏者によるソロ・プロジェクト、20年4th。本作のテーマはアンデルセンによる「雪の女王」。特筆は、同一の演奏に対し女性ヴォーカルが歌うバージョンと、男性ヴォーカルが歌うバージョンを収めた2枚組である事。DISC1は、艶やかかつ哀感を帯びた女性ヴォーカルがシリアスなドラマ性を引き立てていて、雪景色が浮かび上がるような荘厳さが広がります。一方、素朴な声質で丹念に歌う男性ヴォーカルのDISC2は、同じ演奏とは思えないほど暖かくハートフルな聴き心地をもたらします。物語の主人公ゲルダとカイ、それぞれの視点を表現する見事な演出です。演奏もさすがで、美麗なオーケストレーションをバックに、硬質なリズムとひんやりしたシンセ、静謐なタッチのピアノ、フロイド彷彿の浮遊感あるギターのリフレインらが折り重なり、原作のストーリーをイマジネーション豊かに紐解いていきます。物語の展開とシンクロするSEも効果的。荘厳さの中に淡い叙情を秘めたサウンドが、静かな感動を呼び起こす名作です。

  • ZOPP / ZOPP

    カンタベリー・ファンは必聴!EGGやNATIONAL HELTH影響下の英新鋭インスト・ジャズ・ロック20年デビュー作、セオ・トラヴィスがゲスト参加!

    こ、これは素晴らしいですっ!EGGやNATIONAL HELTH、HATFIELD & THE NORTHに強い影響を受けた英国のkey奏者とドラマーによるデュオ、20年デビュー作。1曲目から淡いキーボードと共に女性Vo.のスキャットが響くHATFIELD直系の幻想的な音世界が広がり、EGGのデイヴ・スチュワートを思わせるアグレッシヴなファズ・オルガンも躍動し、2曲目ではオルガンやシンセサイザー、ドラムにベースが激しくも色鮮やかに駆け抜けるNATIONAL HEALTH「Tenemos Roads」ばりのアンサンブルが繰り広げられる。温もりあるハモンドを中心とした、どこまでも70’sカンタベリー愛溢れる叙情的インスト・ジャズ・ロック・サウンドには胸ときめかせずにはいられません。なおかつ決して70年代の再現に収まらず、暖かみを保ちつつスペーシーでアンビエンタルなシンセサイザーがダイナミックな広がりを創り出す壮大な楽曲も。ANEKDOTEN的メロトロンの洪水を堪能できるパートもあって、これは堪りません…。カンタベリー好きは必聴の傑作!SOFT MACHINEでおなじみのセオ・トラヴィスやTANGENTのAndy Tillisonがゲスト参加。[カケレコ国内盤リリース予定]

  • UBI MAIOR / BESTIE UOMINI E DEI (DALL’8 MAGGIO / FROM MAY 8TH)

    イタリア新鋭、20年作4th、PFM、LE ORME、BANCOなどからの影響と00sバンドらしいスタイリッシュさが絶妙に調和した、これでもかとドラマチックなシンフォ快作!

    98年にミラノで結成され05年にデビューした、イタリアン・プログレ・バンドによる2020年作4thアルバム。P.F.M、LE ORME、BANCOなど自国のレジェンド・バンドからの影響と、00sバンドらしいスタイリッシュなサウンドメイクが絶妙に調和したこれでもかとドラマチックなシンフォニック・ロックを聴かせてくれます。タイトで重みあるリズム・セクションに、気品あふれるピアノ、ヴィンテージ・テイスト豊かな薫り高きオルガン、一音一音にありったけのエモーションを乗せたギターらが劇的に紡ぐアンサンブル。そこに乗る少しハスキーな声質を多彩に変化させながら歌うシアトリカルなヴォーカルがまた存在感抜群!まさに演劇を見ているように場面が次々と移り変わりストーリーが描き出されていくようなサウンドです。これはまるでLE ORMEのクラシカルでダークな質感、BANCOの浪漫と熱情、P.F.Mの詩情豊かさなどをすべて合わせたような快作!

  • I AM THE MANIC WHALE / THINGS UNSEEN

    現英国随一のメロディアス・シンフォ・バンド、MOON SAFARIファンにもおすすめのキャッチ―で瑞々しい20年3rd!

    2015年に英国はレディングにて結成された新鋭プログレ・バンド、2020年の3rdアルバム。GENESIS、THE FLOWER KINGS、SPOCK’S BEARD、BIG BIG TRAINに影響を受けたと語るとおり、まさにそれらのバンドの特徴を併せ持ったような至上のシンフォニック・ロックを鳴らします。ビシビシとタイトに変拍子を叩き出すリズム、メロディアスな音運びのギターとクラシックの素養を持つ清廉なピアノらが緻密に絡み合いながら高みを目指すアンサンブル。そこによく通る溌溂とした男性ヴォーカルが、英国然とした瑞々しくリリカルなメロディを歌い上げます。ヴォーカルに寄り添う華やかに変化する美しいコーラスも特筆ものです。キーボードが担うGENESIS彷彿の奥ゆかしいファンタジー、TFKに通じるヘヴィさも交えた熱くドラマチックな叙情、初期SPOCK’S BEARD的なスケール感を帯びたポップ・センスなどが凝縮されたサウンドは、前作からさらに躍動感一杯に突き抜けていて感動的です。とことんキャッチ―でメロディアスなプログレとして、間違いなくMOON SAFARIにも肩を並べる素晴らしいバンド。今回も文句なしの傑作!

  • KARFAGEN / BIRDS OF PASSAGE

    奇才コンポーザー/key奏者Antony Kalugin率いるシンフォ・グループによる19年作11th、THE FLOWER KINGSのファンタジック度を高めニューエイジ的センスを散りばめたような圧巻の一枚!

    ウクライナ出身、英国を拠点に活動する1981年生まれのコンポーザー/キーボーディストAntony Kaluginによるプロジェクト。なんと前作『ECHOES FROM WITHIN DRAGON ISLAND』から1年を待たずしてリリースされた19年作11th!米詩人H.W.ロングフェローと英詩人ウィリアム・ブレイクの詩をテーマにした「Birds of Passage」組曲のパート1(22分)とパート2(21分)という大作2曲で構成されています。そのサウンドは、最も影響を受けるTHE FLOWER KINGSにニューエイジ系ミュージシャンだった経歴を反映したクリアで透明感ある音色を散りばめたかのような、スケール大きくも宝石のような輝きを放つ愛すべきシンフォニック・ロック。フェードインして勇壮に立ち上がるシンセサイザーが物語の幕開けを告げると、ハケットばりに繊細なギターとつややかなトーンのシンセがユニゾンで走り出す、これでもかファンタスティックな導入からもうシンフォ・ファンはハートを奪われること必至です。歌声を重ねながら語り部のように丹念に歌い上げる男女ヴォーカルもグッとくるし、ハケット調のデリケートなギターはソロでは一転エモーショナルで伸びやかに飛翔するロイネ・ストルトばりの入魂プレイで魅了します。A.Kaluginのキーボードも負けじと幻想のカーテンをなびかせるように雄大なシンセで包み込んだかと思うと、妖精の浮遊音のごとき美麗なシンセSEを散りばめて個性を発揮。パート1終盤は、優雅なストリングスも一体となってドラマチックに上り詰めていく演奏があまりに感動的です。パート2は、初期のA.フィリップスを思わせるリリシズム滴るアコースティック・パートから、一気に躍動感溢れるスピーディーな展開に切り替わる「静」と「動」の構成が見事です。従来に増して、TFKファンには是非聴いてほしい一枚となっています。おすすめ!

  • MAGENTA / MASTERS OF ILLUSION

    00年代以降の英国を代表するシンフォ・グループによる20年作8th、カルト/ホラー映画の名優6人を題材にしたコンセプト作

    現英国シーンをリードするシンフォ・グループ、20年作8thアルバム。ドラキュラ俳優として著名なベラ・ルゴシをはじめとする50〜60年代カルト/ホラー映画の名優6人をテーマにしたコンセプト作となります。とはいえテーマから想像されるようなダークでおどろどろしい雰囲気はなく、MAGENTAらしい英国的な気品に満ち満ちたドラマチックなシンフォニック・ロックが眼前に広がります。タイトで抜けのいい打音のドラムと伸びやかに躍動するベース、滑らかに疾走するシンセにクラシカルでデリケートなタッチのピアノが描く、ダイナミズムとしなやかさが調和したアンサンブル。そこに乗るのがChristina Boothの美声voとヴィンテージ・テイストを大事にした入魂のリード・ギターです。艶のある美声でスタイリッシュに歌うvoはもはや言わずもがなの素晴らしさ。ギターも見事で、もう一人のリード・ヴォーカルと呼びたくなるほどに歌心溢れる抒情フレーズを次々と紡ぎ、美声voと絡み合うサウンドが感動的に響きます。キャリア20年の貫禄とそうとは思えぬ音の瑞々しさがバランスした傑作!

  • ARABS IN ASPIC / MADNESS AND MAGIC

    往年のプログレから影響を受けたヴィンテージなサウンドを聴かせるノルウェー新鋭バンド、フロイド色が強まった20年作

    00年代初頭より活動、往年のプログレから影響を受けたヴィンテージなサウンドを聴かせるノルウェー新鋭バンド、2020年作。深遠なシンセと哀愁を帯びたギターのアルペジオが織りなすフロイド彷彿のメランコリックで内省的に広がるサウンドと、フルートやパーカッションによる北欧らしい神秘性な音使いが融合したシンフォニック・ロック。奥ゆかしいリリカルなメロディ、言葉を選ぶように丹念に歌ういなたさを残した英語ヴォーカルなど、とことんヴィンテージ感を大事にしたサウンド・メイクにグッと来ます。そこに満を持してゆったりと流れ込んでくるメロトロン。一気に幻想美が広がっていく展開が素晴らしいです。と思うと、合間にはゴキゲンなサザン・ロック調のナンバーも聴かせて、スケール大きいシンフォ・サウンドとのコントラストが痛快。これはフロイドをはじめとする70年代プログレ・ファンにオススメしたい好盤です!

  • MAGIC BUS / EARTH YEARS

    CARAVANの牧歌性×GONGのサイケデリックさ!カンタベリー影響下の英新鋭、20年作4th

    イギリス南端に近いデヴォン州出身の新鋭プログレ・グループ、17年作に続く20年作4th。温かみあるオルガンやジェントルな男性Vo.をフィーチャーした、CARAVAN彷彿のサウンドは本作でも健在。なおかつ今回はGONGや初期ソフツを思わせる怪しげなサイケ感、そしてモダンなスタイリッシュさもちょっぴり増した印象。クリーントーンのギターやフォーキーなアコギ、メロトロン等の楽器が朗らかに英国田園風景を描き出す牧歌的なナンバーもあれば、シタールやスペーシーなムーグが鳴り響き、GONGばりのエキセントリックなメロディが炸裂するスリリングなナンバーも。ノスタルジックな中にもピリリとスパイスの効いた作風は、ブリティッシュ・ロックやカンタベリー・ファンなら堪らないはず!CARAVANやGONGや初期ソフツやケヴィン・エアーズのファンには是非オススメの名作です!

  • IKAN METHOD / BLUE SUN

    ROME PRO(G)JECTの元ドラマーを中心する伊新鋭20年デビュー作、初期MARILLIONやIQ影響下のキャッチー&ドラマチックなサウンドが素晴らしい力作!

    NARROW PASS〜ROME PRO(G)JECTの元ドラマーLuca Grossoを中心とするイタリアのプロジェクト・グループ、20年デビュー作。FISH期MARILLIONやIQといった英国ポンプ/ネオ・プログレからの影響を公言する通り、その瑞々しくドラマチックなサウンドは80’s英国にタイム・スリップしたかのよう!キャッチーなメロディを紡ぐ英詩ヴォーカル&コーラス、スティーヴ・ロザリーを思わせるエモーショナルな泣きのギター、壮大に広がる分厚いシンセ。一部の曲では荘厳なメロトロン風音色も溢れ出すなど、往年のプログレ・ファンの心をこれでもかとくすぐる完成度の高いアンサンブルが見事です。GENESIS影響下の80〜90年代ネオ・プログレ好きはもちろん、KANSASなどのハード&キャッチーなプログレ好きにも強くオススメしたい力作!

  • PSYCHOYOGI / DANGEROUS DEVICES

    ザッパやGGを彷彿とさせるシニカルな英国ジャズ・ロック新鋭、20年作

    06年にデビューしたロンドンのジャズ・ロック・グループ、20年作。ザッパやGENTLE GIANTを彷彿とさせる緻密な変拍子アンサンブルに初期GONGのサイケな怪しさが加わったような、テクニカルかつユーモア溢れるサウンドが特色。ギターがきめ細やかなアルペジオを刻み、タイトなリズム隊が予測不能に蠢き、サックスやトランペットがジャジーかつどこか牧歌的な雰囲気を醸し出しながら絡み合う。その中を掴み所なく浮遊するシアトリカルなヴォーカルも大変魅力的。スリリングながらも強靭さはなく、ひそひそと囁くように紡がれるジャズ・ロック・サウンドはカンタベリー・ロックにも通ずるものがあります。オススメ!

  • QUEL CHE DISSE IL TUONO / IL VELO DEI RIFLESSI

    UNREAL CITYのギタリスト、CELLAR NOISEのキーボーディストらによるイタリアン・プログレ新鋭20年デビュー作、オルガンとメロトロンを軸にした哀愁のクラシカル・プログレを聴かせる傑作!

    現イタリアの有力バンド、UNREAL CITYのギタリスト、CELLAR NOISEのキーボーディストらによって結成されたプログレ・グループによる20年デビュー・アルバム。BANCOやMUSEO ROSENBACHなど70年代イタリアン・プログレの遺伝子を受け継ぐ、オルガンとメロトロンを軸にした哀愁のクラシカル・プログレは、さすが実力派メンバーが集結しているだけあって、洗練されつつも風格に満ちていて圧巻!70年代初頭に聴かれたようなヴィンテージ・トーンで荘厳に鳴るオルガン、ここぞで洪水の如く流れ込むメロトロンらによって構築的に展開していく、重厚ながらもスリルに満ちた音世界を構築しています。一音一音に零れんばかりの哀感を湛えた泣きのギター、神秘的な調べのフルートも絶品です。また熱唱タイプではないながら聴く者を惹きつけるエモーションを湛えたイタリア語ヴォーカルも伊ロック・ファンならグッと来るはず。これは間違いなく往年のイタリアン・ロック好きのツボを心得たサウンドと言えるでしょう。傑作です。

  • SINTONIA DISTORTA / A PIEDI NUDI SULL’ARCOBALENO

    イタリアン・プログレ新鋭、硬質さとクラシカルな気品高さが共存する熱く気高いシンフォニック・ロック、20年作

    95年に結成され、メタル系バンドとして活動、初のフルアルバムとなった前15年作でシンフォニックなサウンドへとシフトしたイタリアのプログレ・バンドによる20年作。メタル出自を反映する硬質な打撃のドラムスとゴリッとアグレッシヴなリフワークが得意なギター。そしてシンフォ然としたクラシカルなキーボードとリリシズムに満ちた気品あるフルート。両者が自然に調和した気高く雄大なアンサンブルに、熱い哀愁を帯びた男性的な歌声を響かせるイタリア語ヴォーカルが入ると、70s伊ロックが持っていたとめどない熱情が溢れ出してきてただただ圧倒されます。ギターはメランコリックな繊細さも光っていて、アコースティックギターの瑞々しいタッチも素晴らしい。クラシカルで格調高く聴かせるアンサンブルが、突如熱くハードに疾走を始めるこの緩急の激しさは、まさしく70年代イタリアン・ロックそのもの。メタリックな硬質感も、前に出過ぎずシンフォニックなサウンドと対比されることで楽曲のドラマ性を引き立てておりセンス抜群です。NEW TROLLSやLOCANDA DELLE FATEあたりのイタリアン・ロック・ファンの方には是非お楽しみいただきたい一枚!

  • KIMMO PORSTI / WAYFARER

    フィンランド出身、SAMURAI OF PROGのドラマーによる2020年ソロ作

    注目の多国籍シンフォ・プロジェクトSAMURAI OF PROGのパーマネント・メンバーとして活動するフィンランド出身ドラマーによる2020年ソロ作。IONAのギタリストDave Bainbridge、STERN MEISSENにも参加したサックス奏者Marek Arnold、ユニット作『GULLIVER』でもプレイしたスペインの実力はギタリストRafael Pachaなど腕利きが参加。CAMELを彷彿させるファンタジックで気品たっぷりのシンフォニック・ロックに、ジャズ/フュージョン的な滑らかさや、北欧フィンランドらしい神秘的な民族音楽エッセンスを加えたスタイルは大変完成度高いです。優雅な聴き心地の中に耳を惹くクリエイティヴなサウンド作りが光ります。リーダーによる安定感と躍動感がバランスした見事なドラミングも聴き物!

  • TIGER MOTH TALES / A VISIT TO ZOETERMEER

    CAMELのキーボーディストに抜擢された盲目の天才マルチ・プレイヤーPete Jonesによるソロ・プロジェクト、待望のライヴ作品!2020年リリース

    CAMELのキーボーディストに抜擢された盲目の天才マルチ・プレイヤーPete Jonesによるソロ・プロジェクト、待望の初ライヴ作品!彼が参加するバンドRED BAZARのメンバー3人がバックを務めた、19年1月オランダでのライヴを収録。ほぼ全楽器を自身が演奏する多重録音スタイルのスタジオ・バージョンとは異なり、バンド・アンサンブルならではの呼吸やダイナミズムが、持ち前のファンタジックなシンフォニック・ロック・サウンドを一層キラキラと輝かせていて素晴らしい。初期GENESISやCAMELから影響を受けたファンタスクティックにしてリリカルな叙情性も感じさせるシンフォに、現代的なクリアなキャッチ―さを注入した、親しみやすさ抜群のサウンドには終始ワクワクさせられっぱなし。本人によるトニー・バンクスばりに流麗なキーボードさばき、そして切なさを含んだ美声のヴォーカルが何と言っても特筆です。ライヴでも、改めて圧倒的な才能を実感させる好ライヴ作品です。

  • MARCO BERNARD & KIMMO PORSTI / GULLIVER

    SAMURAI OF PROGのメンバー2人によるサイド・プロジェクト、「ガリヴァー旅行記」をテーマに描かれる傑作!

    多国籍シンフォ・プロジェクトSAMURAI OF PROGのサイド・プロジェクトによる2020年作。イタリア人ベーシストMarco Bernardとフィンランド人ドラマーKimmo Porstiのユニット体制となっており、SOPのもう一人Steve Unruhは一曲にゲスト参加、他にも多数のゲスト・プレイヤーをフィーチャーし制作されています。そんな本作がテーマとするのはあの「ガリヴァー旅行記」。SOPの19年作『Toki No Kaze』で獲得した繊細な「静」の表現力を生かした、オルガン、ギター、ヴァイオリンらで紡がれる艶やかで気品に溢れたサウンドを中心に聴かせます。クラシカルな深みある表現を織り交ぜた奥ゆかしいタッチで物語を描き出す演奏が見事です。ラストでは従来のSOPを想起させるシンセが高らかに響くファンタジックなシンフォニック・ロックが登場し一気に盛り上がるドラマチックなアルバム構成も特筆すべき点。サイド・プロジェクトという位置づけながら、SOPの進化の延長線上にある作品というべき完成度の高いサウンドを閉じ込めた傑作です!

  • IN CONTINUUM / ACCELERATION THEORY PART TWO: ANNIHILATION

    SOUND OF CONTACTを率いる米キーボーディストによるバンド、シンフォ然とした壮大さと洗練されたモダンなメロディセンスが一体となったサウンドが心地よい19年作!

    フィル・コリンズの息子サイモン在籍のSOUND OF CONTACTを率いるアメリカ人キーボーディストDave Kerznerによるバンド、19年作。YESのJon Davison/SAGAのMichael Sadler/SPOCK’S BEARD〜BBTのドラマーNick D’Virgilio/ARISTOCRATSのMarco Minnemannなど実力派がゲスト参加しています。シンセサイザーをはじめとするキーボード群がスケール大きく広がる、心地よい浮遊感を帯びたシンフォニック・ロックが素晴らしい。プログラミングも駆使した近未来的なサウンドメイクと、GENESISやYESからの影響を感じさせるファンタジックなアンサンブルとのバランスが秀逸です。ゲスト・ヴォーカル達はその世界観に合わせた繊細な歌声を聴かせていて、全編にわたり切なさを湛えているのも印象的。シンフォ然とした壮大さと洗練されたモダンなメロディセンスが一体となったサウンドが、独自の気持ちよさを感じさせてくれる一枚です。

  • LIFE IN DIGITAL / SIGNS TO THE FAR SIDE

    英国の2人組プログレ・ユニット19年デビュー作、80年代イエスへのリスペクトに満ち満ちた「シンセ・ポップ+プログレ」な快作!

    90年代より活動しSimon Collins、David Cross、David Jacksonらと共演するシンガー/マルチ・プレイヤーJohn Beagleyと、18年のYESトリビュート・アルバムに参加したヴォーカリストRobin Schellによる英国の2人組プログレ・ユニット、19年デビュー作。これは素晴らしい!『DRAMA』〜『90125』期の80年代イエスへのリスペクトに満ち溢れた「シンセ・ポップ+プログレ」なスタイルとキレのいいポップなメロディで聴かせる、スケール大きくドラマチックなサウンドは驚くべき完成度です。トレヴァー・ホーン彷彿の華やかなシンセアレンジにトレヴァー・ラヴィンばりの色彩感あるギターワーク、そしてジョン・アンダーソンによく似たハイトーンVoらが描く80sイエス愛たっぷりのサウンドを全編にわたって楽しませてくれます。そんなイエス・リスペクトの中にもコズミックな広がり感のあるシンセを織り交ぜて壮大な世界観を築き上げる手腕に彼らならではの個性を発揮していて注目です。80sイエス好きは勿論、往年のシンセ・ポップがお好きな方にもこれはきっと刺さるサウンド!

  • ACUTE MIND / UNDER THE EMPTY SKY

    ポーランドの新鋭プログレ、20年作2nd。現代ポーランドらしい陰影と重量感、そしてキャッチ―な聴きやすさが見事に調和した力作!

    ポーランド出身、プログレ・バンドOSADA VIDAにも在籍したヴォーカル/ギターMarek Majewskiを中心に結成されたグループによる20年作2nd。うっすらと漂うメランコリックな音響空間と、それを突き破るように唸りを上げるメタリックなギターが対比する、同郷RIVERSIDEに通じるサウンドを展開。特徴的なのがそこに乗る意外なほどキャッチ―なメロディで、実直でハートフルなヴォーカルも相まって、ハード・ポップ的と言えそうな抜けの良い明快さを生んでいるのが魅力です。現代ポーランドらしい陰影と重量感、そしてキャッチ―な聴きやすさが見事に調和した快作です。

  • MAGNESIS / LA BETE DU GEVAUDAN

    92年デビューのフレンチ・シンフォ・グループ、「ジェヴォーダンの獣」をテーマにした20年11thアルバム

    92年デビューのフレンチ・シンフォ・グループ、20年11thアルバム。有名な「ジェヴォーダンの獣」をテーマにしたコンセプト作。フランス語の耽美でアンニュイな響きを生かし自己陶酔気味に歌い上げる、ANGEのFrancis Decamps直系ヴォーカルが冴えわたるシアトリカルなプログレは本作でも健在です。ヴォーカルを引き立てる、シンセ、メロトロン、ギターが織りなすファンタジックで少しメランコリー漂う演奏も見事。これぞフレンチ・プログレと呼びたい濃密なサウンドが楽しめる逸品です。

  • HASSE FROBERG & MUSICAL COMPANION / PARALLEL LIFE

    FLOWER KINGSのリード・ヴォーカリスト/ギタリストによる別働バンド、明るくファンタスティックなプログレ・ハード・サウンドが溢れ出す19年作4th!

    フラワー・キングスのリード・ヴォーカル&2ndギタリストHasse Froberg率いるグループ、15年の3rdに続く19年作4th。本家フラワー・キングスに通じる北欧らしいメロディアス&ファンタジックさとRUSHやDREAM THEATERを思わせるハード・エッジなスタイルを掛け合わせた、瑞々しくキャッチーなプログレ・ハード・サウンドは今作も絶好調!ヴィンテージなハモンド、重厚でエネルギッシュなギター、そしてFrobergの伸びやかで表現力豊かなヴォーカル。暖かみ溢れるメロディアス・パートとソリッドな変拍子パートを切り替えつつ壮大に展開していく冒頭20分超の組曲から、明るくファンタスティックなアンサンブルがとめどなく溢れ出して大変グッと来ます。フラワー・キングス・ファンはもちろん、RUSH、KANSAS、STYXなどのプログレ・ハード・ファンにも是非聴いていただきたい渾身の一作!

  • BEND THE FUTURE / PENDELLOSUNG

    ずばり「異郷の地で鳴らされたカンタベリー・ロック」!?フランスの新鋭ジャズ・ロック・グループ、19年作!

    フランスの新鋭ジャズ・ロック・グループによる2019年デビュー作。これぞフランス!と言いたくなる、うっすら漂うダークな質感とヨーロピアンな哀愁を孕んだ情感溢れるジャズ・ロックが絶品。変拍子を驚くほどしなやかに叩き出すドラムスに芳醇な響きのベース、うつむき加減なタッチで幻想的なフレーズを紡ぐギター、そしてトルコ系フランス人メンバーが吹くエキゾチックな哀感が滲むサックスらが織りなす演奏には「異郷の地で鳴らされたカンタベリー・ロック」といった趣があります。ギターが荒々しく疾走する場面も現代的なゴリゴリした感じにはならず、70年代ジャズ・ロック的に通じる硬質感で渋く聴かせる感性も素晴らしい。耽美なフランス語ヴォーカルが一層に異国情緒を掻き立てます。デビュー作とは思えぬ完成度に驚く、ダークなロマンに満ちた名品です。

  • WORM OUROBOROS / ENDLESS WAY FROM YOU

    東欧はベラルーシ出身のシンフォ・グループ19年作2nd、CAMELファン必聴のファンタジックでメロディアスなシンフォ傑作!

    マルチ奏者2人にドラマーという編成の、東欧はベラルーシ出身のシンフォ・グループ。13年のデビュー作以来、バスーン奏者/オーボエ奏者/打楽器奏者をゲストに迎え6年ぶりにリリースされた19年作2nd。冒頭14分超の大作で、70年代プログレ・ファンなら早くもハートを鷲掴みされること必至!ジャジーで技巧的なリズム・セクション、クラシカルで清らかに鳴るピアノ、叙情溢れるオルガン、メロトロン(シミュレーション?)、流麗で色彩感いっぱいに駆け巡るギターらがファンタジックかつメロディアスに紡ぐ美麗なアンサンブル。そして大半でリードを取る麗しさとオーボエのような温かみをあわせ持ったアルトフルートのプレイが絶品です。まるでCAMELの豊かな情感はそのままに、よりテクニカルにしたような大変に素晴らしい一曲。各楽器とも途方もなくテクニカルなのですが、モダンなヘヴィさに寄らず常にヴィンテージな味わいがたっぷりなのが堪りません。随所でアンサンブルを格調高く彩るオーボエやバスーンもいい仕事です。比較的「陰」のサウンドという印象が強い東欧プログレにおいて、ここまで「陽」のエッセンスに満ちたスタイルで聴かせるバンドはほとんどこれまでいなかったはず。スペインのKOTEBELあたりにも匹敵しうる超実力派と言っていいでしょう。70sプログレ、特にCAMELファンは必聴の逸品です!

  • GURANFOE / SUM OF ERDA

    ギター主体のサイケデリックなプレイが持ち味の英テクニカル・インスト・プログレ、19年作

    2015年にデビュー、これまでに3作品をデジタル・リリースしている英国のプログレ・グループによる4thアルバム。サイケデリックなトーンでテクニカルに畳みかけるギターを特徴とするインスト・プログレを展開。ヴァイオリンも交えたふくよかでファンタジックなサウンドは初期YESを思わせますが、チェンバー風の緊張感あるパート、古楽をイメージさせるGENTLE GIANT風のパート、そしてOZRIC TENTACLESばりの疾走感でひた走るサイケデリックなパートなどが次々と現れる目まぐるしいアンサンブルに飲み込まれます。それほどの振れ幅を持ちつつ、終始英国らしい「気品」を失わない演奏がまた素晴らしい。GGファンにOZRICファン、そしてアメリカのDELUGE GRANDERなどがお好きな方にもきっと響くサウンドです!

  • BLACKLIGHT / FOLLOW THE FUTURE

    ポーランドの新鋭プログレ、20年デビュー作。2本のギターを中心にクールながらも情緒に富んだ音世界を繰り広げる名品

    19年結成、2人のギタリストを擁するポーランドの5人組プログレ・バンド、20年デビュー作。2本のギターが織りなす東欧らしい陰影ある音世界と、エモーショナルでどこか物悲しさを帯びた男性ヴォーカルが印象的なメロディアス・プログレ。淡々とタイトに刻むリズムに、透明感あるリフレインとロングトーンで歌うようにフレーズを紡ぐソロが重なり描かれる、クールながらも情緒に富んだアンサンブル。そこにナイーヴな歌声が加わわると、一気に切ない哀感が溢れ出してきます。虚空に響くような音像は少しRADIOHEADにも近い世界観かもしれません。技巧派ではありませんが、一音一音を丹念に重ね合わせていくような演奏に胸打たれる名品です。

  • MANGALA VALLIS / VOICES

    02年デビューのイタリアン・プログレ・バンドのによる2020年作4thアルバム、70年代テイストと明快かつスケール大きなモダンさが見事に共存する、聴きやすくも風格に満ち満ちたシンフォ傑作!

    02年にデビューしたイタリアン・プログレ・バンド、2020年作4thアルバム。BIG BIG TRAINやSPOCK’S BEARDあたりのグループに通じる、GENESISをはじめとする70年代プログレ的ヴィンテージ・テイストと、明快かつスケール大きく広がるモダンな音作りが見事に共存する、聴きやすくも風格に満ち満ちたシンフォニック・ロックは、8年というブランクを微塵も感じさせない素晴らしさです。どっしり安定感のあるリズム・セクションを土台に、新加入のキーボーディストによるジョワーっと芳醇に鳴るヴィンテージなオルガンと艶やかで輝かしい音色を響かせるシンセ、シャープながらエモーションいっぱいのメロディアスなプレイで躍動するギター、スタイリッシュさと繊細さが絶妙に共存する男性ヴォーカルらが力強く紡ぐシンフォニック・ロックには、終始感動が収まりません。パワフルなアンサンブルが不意に静まり、アコギやピアノによる気品あるパートへと切り替わるしなやかさを持つ演奏も特筆。上記2バンドやアメリカのECHOLYNなどがお好きな方ならグッとくる事間違いない傑作です!

  • HUSBAND / SITUATION ROOM

    STEELY DANや英プログレを愛好する米国の4人組、オルガンやエレピをフィーチャーしたヴィンテージなポップ・ロックを聴かせる19年作!

    スティーリー・ダンやエルヴィス・コステロ、ブリティッシュ・プログレを愛好するメンバーによって結成された、米メリーランド州ベセスダの4人組。19年作1st。丸みを帯びたオルガンに洒脱なクラビネット、キレ良く跳ねるギターにグルーヴィーなリズム隊。ファンキーでドライヴィングでいて渋く落ち着いた色合いも持った、暖かみいっぱいの70’s直系ポップ・ロック・サウンドが実に良い感じ!流れるようなリズムに乗って穏やかなエレピやジェントルなヴォーカルが軽やかにメロディを紡ぐナンバーは後期CARAVANにも近いものを感じ、英国ジャズ・ロック・ファンもきっと気に入りそう。派手さはありませんが、70年代音楽好きの耳に心地よく響く好内容です!

  • STEVE THORNE / LEVELLED: EMOTIONAL CREATURES PART 3

    JADISのサポートなどで知られる英マルチ奏者、初期GENESIS影響下の英国の香り漂うシンフォに、ポンプ・ロックの煌びやかなサウンドメイクを施したような力作!

    JADISのサポート、PENDRAGONやGALAHADらのメンバーソロ作への参加など、ポンプ・ロック周辺で活動する英国のマルチ・ミュージシャン、20年作。05年の『Part One』、07年の『Part Two』がリリースされた「Emotional Creatures」シリーズ13年越しの第3弾が本作です。自身がこなすヴォーカル/ギター/キーボード/プログラミングに加え、リード・ギタリスト/フルート奏者/ドラマーが参加。経歴が示す通り、JADISをはじめとするポンプ・ロックに通じる英国らしい気品に溢れたクリアーなメロディアス・シンフォを鳴らします。時に手数多く畳みかけるダイナミックなリズム隊に乗って、煌めくアコースティック・ギターと歌うように自在にフレーズを紡ぐリードギターが、瑞々しくポップなアンサンブルで疾走、ヴォーカルが語り掛けるように優しく歌い上げます。初期GENESISからの直接的な影響が強く感じられる英国の香り漂うシンフォに、ポンプを通過した煌びやかなサウンドメイクを施したような力作です。GENESISファンにおすすめ!

  • I MODIUM / L’ANNO DEL CONTATTO

    QUASAR LUX SYMPHONIAEで活動したギタリストElvio Tavian在籍のイタリア新鋭19年1st、濃厚なイタリア叙情を湛えたメロディアスなモダン・プログレ快作!

    イタリアの実力派バンドQUASAR LUX SYMPHONIAEで活動したギタリストElvio Tavianが在籍するシンフォニック・ロック・バンドによる19年デビュー作。エッジの効いたキレのあるギター、オルガン、シンセらが躍動する歯切れのいいアンサンブルに、朗々と力強く歌うイタリア語ヴォーカルが映えるメロディアスなモダン・プログレを展開。合間に聴かせるアコースティカルなナンバーもとても良く、地中海の穏やかな水面が目に浮かぶような詩情を湛えた美しい演奏が心に残ります。PFMやBANCOら先人からの影響も含め、濃厚なイタリア叙情が堪能できる作品です。

  • STUCKFISH / WATCHER

    開放感に溢れたメロディアス・ロックを鳴らす英新鋭19年作2nd、一曲でFOCUSのThijs Van Leerがゲスト参加!

    豊富なキャリアを持つベテラン・ミュージシャン達で結成された、18年デビューのイギリス出身プログレ・グループ、19年作2nd。残響音を強調した淡く幻想的なギターを軸とする、開放感に溢れたメロディアス・ロックが絶品!そんな演奏に乗って朗々と歌い上げる伸びやかな男性ヴォーカルもよく映えていて、シリアスかつハードに展開するパートにも独特の気持ちよさがあるサウンドが特徴的です。ギターはギルモアかラティマーかという渾身のギターソロも数曲で聴かせておりかなりの実力派。ラスト曲ではFOCUSのThijs Van Leerがゲスト参加、リリシズムが零れ落ちるようなフルートソロを提供しており聴き所です。全編通してアメリカのグループかと思うようなスケール感たっぷりの音世界が素晴らしい力作!

  • MORREALE / APPUNTI DI VIAGGIO

    イタリア新鋭20年デビュー作、CELESTEがいきなり初期OSANNAになったような、落差激しいシアトリカルなイタリアン・ロック!

    ヴォーカル/ギター/キーボードを担当するマルチ・プレイヤーMassimiliano Morrealeを中心とするイタリア新鋭、2020年デビュー・アルバム。1曲目は、木漏れ日を感じるアコギ爪弾きと少しサイケデリックに揺らめくエレキ・ギターのコンビが美しいリリカルなインスト。穏やかに紡がれる音世界に浸っていると、2曲目はフリップばりの鋭角的なギター&エキセントリックに上下する歌メロをシアトリカルに歌うイタリア語Voが存在感抜群な、外連味たっぷりのハード・ロックが飛び出してきて、その落差にビックリします。例えるならCELESTEがいきなり初期OSANNAに変貌したかのような感じでしょうか。そんなフォークとハード・ロックを行き来するスタイルを軸としつつ、本格的なジャズ・ギターを聴かせるムーディーなジャズ・ナンバーあり、CAMELとPINK FLOYDが合わさったような叙情シンフォに流麗なクラシック・ギターが乗るナンバーあり、チェンバロが独奏するバロックなナンバーありと、コロコロと表情を変えていくサウンドに翻弄されます。Massimiliano Morrealeの多才さが奔放に発揮された、目まぐるしく濃厚なイタリアン・ロックが味わえる快作です。

  • IKONODRAMA / ETCHED IN THE SPIRIT

    ポーランド、ゴシック色濃厚なプログレッシヴ・メタル、20年作

    ヘヴィ・メタル・バンドElintを率いたポーランドのマルチ・ミュージシャンDomink Burzymによるソロ・プロジェクト、2020年作。ゴリゴリと凄まじい圧力で畳みかけるリズム・セクションと、ギターによる嵐のような轟音ヘヴィ・リフが波状攻撃のように迫りくるプログレ・メタルに、ストリングスも用いた退廃的なゴシック・エッセンスを纏わせたスタイルが特徴。

  • MOON HALO / CHROMA

    Mostly AutumnのキーボーディストIain Jenningsを中心とする新グループ、2020年作

    英シンフォの代表格Mostly AutumnのキーボーディストIain Jenningsを中心とする新グループによる20年デビュー作。エレクトロニクスを散りばめたモダンなサウンド・メイクと、ピアノを軸とするアンビエント色のある凛と静謐な音空間をセンス良く織り込んだ、英国らしい格調高さと浮遊感に満ちたシンフォニック・ロックを奏でます。打ち込みを大胆に取り入れたスピード感あるナンバーもカッコいいですが、湧き上がるオーケストラをバックにリリカルなピアノと伸びやかに歌うギターが交歓するナンバーが特に出色です。「動」と「静」の振れ幅あるサウンドを、ベテランらしい円熟したセンスでまとめ上げたさすがの一枚です。

  • SUNS OF THE TUNDRA / MURMURATION

    03年結成の新鋭ブリティッシュ・プログレ・バンド、PINK FLOYD+TOOLと言えるヘヴィ・プログレ、19年作4th

    90年代前半に活動したプログレ・メタル・バンドPEACHのメンバーらによって03年に結成された英プログレ・バンド、19年リリースの4th。重くタイトに打ち込むドラムと、エッジの立ったソリッドなギターワークが強烈なヘヴィ・プログレは、TOOLを彷彿させる緊張感と重量感を帯びていてカッコ良し。一方でギターがメランコリックに揺らめいて幻想的な音空間を作り出しているのも印象的で、PINK FLOYDからも強い影響を感じます。まさに「PINK FLOYD + TOOL」と言える一枚です。

  • MAGENTA & FRIENDS / ACAPELA

    新世代英国シンフォの代表格、メンバーのソロワークもたっぷりの16/17年ライヴ・パフォーマンスを収録!

    00年代以降の英国を代表するシンフォ・バンドである彼らの、16年と17年のライヴを収録した19年リリース作品。16年/17年のライヴ共に、前半はMAGENTAメンバーのソロワークから選曲されたステージ、後半はMAGENTAとしてのステージという構成になっていて、各メンバーの幅広い音楽性が垣間見れると同時に、MAGENTAというバンドの懐の深さが実感できる内容となっています!

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