2013年11月26日 | カテゴリー:ユーロ・ロック周遊日記,世界のロック探求ナビ
タグ: ジャズ・ロック
バルセロナにて、ソフト・マシーンやマイルス・デイヴィスなどジャズ/ジャズ・ロックからの影響を軸に、地中海音楽、カタルーニャ地方のフォーク・ミュージック、北アフリカ音楽が混濁した意欲的なサウンドを鳴らすグループが続々と生まれましたが、その発信地となったのが、ライヴ・ハウス「ZELESTE」。
中心人物がVictor Jouで、ロンドンを旅し、伝説のマーキー・クラブで見たクリームに衝撃を受け、バルセロナでも同じようなライヴ・ハウスを作ると決意。帰国後、「ZELESTE」を作ります。
当時のスペインは、フランシスコ・フランコによる独裁体制が戦前から続いており、カタルーニャ語の歌詞での使用禁止をはじめ、民主主義、社会主義、共産主義などイデオロギーの発信の禁止といった厳しい言論統制がしかれていました。
そんな中、自由を夢見て、アーティストやミュージシャンが集まったのがライヴハウス「ZELESTE」。
75年11月にフランコが死去してから、民主体制へと移行し、表現の自由を獲得したミュージシャンたちのクリエイティビティが爆発。多数の有能なグループが生まれます。
そんな動きの中、「ZELESTE」はレーベルの経営にも乗りだし、ライヴ・ハウスで育ったバンドを世界に向けて発信。
先進的な若者が集まったニューヨークやカンタベリーで生まれた気鋭の作品にも負けない優れた名作が数多く生まれました。
バルセロナで生まれたジャジーでアヴァンギャルドでいて洗練された「ライエターナ・ミュージック」。
どうぞお楽しみください。
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まずは、ライエターナ・ミュージックの礎を築いたと言える60年代末~70年代初期に活躍した2バンドをピックアップ。
68年にバルセロナで結成された、スパニッシュ・プログレ黎明期を代表するグループ。
R&Bやジャズが根っこにあるグルーヴィーかつふくよかなリズム隊をバックに、淡いトーンのオルガンがたなびき、ピアノが静謐に鳴り、ファズ・ギターがサイケデリックかつヒリヒリとテンションあるフレーズを紡ぐオープニング・ナンバーから抜群のカッコよさ。
爆発的なテクニックこそありませんが、フツフツとしたエネルギーを内に秘めた、終始テンション溢れるアンサンブルは本格感プンプンで、初期ニュークリアスを思い出します。
うつむき加減で淡々と音をぶつけ合いながら、徐々に熱を帯びて畳み掛けていく演奏に終始痺れっぱなし。
60年代末のR&B~ジャズ・ロック作の中でも屈指と言える一枚。これはオススメです。ちなみにクロワッサンに懐中時計がはまったジャケデザインは、当時のフランコ独裁体制への批判がこめられているようです。
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スパニッシュ・プログレ黎明期を代表するグループであり、イギリスのニュークリアスやパトゥに比肩すると言って過言ではないもっともっと再評価されるべきグループ、MAQUINA!を特集!
後にジャズ/フュージョン・シーンでも活躍するスペインを代表する名手の2人、ギタリストのToti SolerとピアノのJordi Sabatesを中心に69年に結成。わずか2年という短い活動期間ながら、スペインのジャズ・ロック・シーンの祖を築いたとも言われる名グループ。71年の唯一作。
電化マイルスやソフト・マシーンのファンはもちろん、ヘンリー・カウなどスリリングなチェンバー・ロックのファンも間違いなく気に入るでしょう。Todi Solerのギターは本当に素晴らしく、北欧の名手Jukka Tolonenが好きな方にも是非オススメしたいです。ジャケはサイケ/オリエンタルですが、サウンドは硬派なジャズ・ロック。これは傑作です。
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一日一枚ユーロロックの名盤をピックアップしてご紹介する「ユーロロック周遊日記」。スペインはバルセロナのジャズ・ロック・シーンを築いた元祖と言えるグループOMの71年デビュー作『OMG』をピックアップ。
OMのピアニストJordi Sabatesによる75年作2ndソロ。
OM時代の盟友Todi Solerなどがサポートしたバンド編成で女性ヴォーカルのスキャットもフィーチャーし、「RETURN TO FOREVERへのスペインからの回答」と言えるたおやかなアンサンブルから、ハットフィールド&ザ・ノースやベルギーのCOSあたりに通じるカンタベリー的アンサンブルまで、とにかく演奏が芳醇!
これはユーロ・ジャズ・ロック屈指の名作です。
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スペインはバルセロナの名Key奏者/コンポーザーのJordi Sabatesが75年にリリースした2nd『OCELLS DEL MES ENLLA』をピックアップ!
ライヴ・ハウスZELESTEで活躍し、「ライエターナ・ミュージック」の2大バンドと言われるのがCOMPANYIA ELECTRICA DHARMAとORQUESTRA MIRASOL!
ギター、サックス、ドラムのFortuny3兄弟を中心とするグループで75年にデビュー。
本作は代表作と言われる78年の傑作4th。
スペインの民族木管楽器テノーラによる素っ頓狂なチャルメラ風フレーズが暴れ回るサムラもびっくりな民族舞踏的&チンドン屋的ロックをエネルギッシュに展開!スペインが誇る地中海ロック傑作。
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本日の「ユーロロック周遊日記」は、スパニッシュ・ロック・グループCOMPANYIA ELECTRICA DHARMAをご紹介。
OMやJordi Sabatesのソロに参加したマンドリン/ベース奏者のXavier Batllesと、後にBLAY TRITONOに参加するKey奏者のVictor Ammannによるグループ。
OM~Jordi Sabates~BLAY TRITONOの流れにあるジャズ・ロック~アヴァンギャルドを軸に、初期リターン・トゥ・フォーエヴァーのフュージョン、そしてサルサを取り入れた意欲的なサウンドが持ち味。
ずばり地中海ジャズ・ロックの傑作!
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スペインのジャズ/フュージョン・ロック・グループORQUESTRA MIRASOLがEDIGSAより74年にリリースしたデビュー作『Salsa Catalana』をピックアップ!
ここからは、「ライエターナ・ミュージック」が誇る名作達の中から注目盤をピックアップいたしましょう。
スペインのジャズ・ロック・シーンを代表するギタリストと言えばMAX SUNYER。彼が率いるグループがカケレコのユーロ・ジャズ・ロック部門トップセラーのICEBERG!
スパニッシュ・プログレ/ジャズ・ロックを代表する傑作というだけでなく、世界基準で見ても突出した完成度を誇る作品。
リターン・トゥ・フォーエヴァーにも一歩も引かないテクニックで畳みかける超絶ジャズ/フュージョン・ロック!
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スペインを代表するジャズ・ロック・バンド、ICEBERGが76年にリリースした2nd『COSES NOSTRES』をピックアップ!
76年にZELESTEレーベルよりリリースされた1st。
後にクラシックから映画/演劇音楽でも名を残し現代スペインを代表する音楽家となるJoan Albert Amargosを中心に、60年代末から活躍するブラス・ロック・バンドMAQUINA!のメンバー、BARCELONA TRACTIONのKey奏者により結成。
英米ロックから解放されたスパニッシュ・ロックの確立を目指していたようで、地中海音楽やアンダルシア音楽をはじめ、スペインのオペラであるサルスエラ(Zarzuela)も取り込んだチェンバー・ロックが特徴。
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スペインはバルセロナのジャズ・ロック・シーンの名グループ、MUSICA URBANAがZELESTEレーベルよりリリースした76年作1st『MUSICA URBANA』をピックアップ!
浮遊感のあるシンセが空間を柔らかく彩り、そこにエレピが軽やかに優美なメロディを奏で、格調高いピアノが全体を引き締めるジャズ・ロック/クロスオーバーの逸品。75年作。
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スペインはバルセロナ出身のジャズ・ロック・トリオ、BARCELONA TRACTIONが75年にリリースした唯一作『BARCELONA TRACTION』をピックアップ!
変拍子をビシバシとキメながらアグレッシヴに疾走するシャープなリズム隊、時にフリーキーに暴れ、時に牧歌的に和ませる表情豊かな管楽器、精緻なタッチの格調高いピアノなど、カンタベリー/レコメン系に通ずる硬質さとユーモアが絶妙にバランスしたサウンドはかなりの完成度!
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フランコ独裁政権からの抑圧から解放されたカタルーニャ人の喜びとともに、あらためてルーツを振り返り、高らかにカタルーニャ文化に根ざしたサウンドを鳴らしたのが本作。族舞踏サルダーナとジャズ、ロックが完璧に融合したサウンドは、名づけてカタルーニャ舞踏ロック!
トリプル・ギター編成が特徴で、からみ合う3本のギターのヌケの良いこと!
地中海の青空に爽快に突き抜けるジャズ・ロック/フュージョンの逸品。SHESHETファンも是非!
最後にバルセロナ・シーンの名ミュージシャン達が結集して録音されたビートルズ・カヴァー作をピックアップ。
これ、本当に最高ですよ!
スペイン・ジャズ・ロックの重鎮たちが72年に産み落とした全曲ビートルズのカバー・アルバム。
イージーリスニングな感じは微塵もなく強烈な躍動感とキラメキ!カケレコが自信を持ってオススメします!!
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後にスペインはバルセロナのジャズ・ロック・シーンで名を残す重鎮たちが70年代初期に産み落とした最高にカッコ良いビートルズ・カバー作『WE ARE DIGGING THE BEATLES』をピックアップ!
後にBARCELONA TRACTION〜MUSICA URBANAとスパニッシュ・ジャズ・ロックを代表するグループで活躍する名Key奏者Lucky Guriと70年代初期のスパニッシュ・ジャズ・ロック・シーンを代表するグループMAQUINA!のサックス奏者Peter Roarを中心に、言わずとしれたICEBERGの名ギタリストMax Sunyerや、MAQUINA!のリズム隊が参加したスーパー・グループ。72年作の全曲ビートルズ・カバー・アルバム。もう、このレビュー書きながら、興奮しています!2曲目の「Strawberry Fields Forever」で泣きそうです。イージーリスニングな感じは微塵もなく、サイケ・ポップのカラフル感を残しつつ、ロック的シャープさとオシャレな洗練とが同居した最高にカッコ良くワクワク感溢れるサウンドを聴かせています。シャープでタイトな音色と手数多いフレージングがカッコ良すぎるドラムを中心に、ピアノとサックスが時にどっしりと時に軽やかに躍動し、NUCLEUS時代のChris Speddingを彷彿とさせるセンス溢れるMax Sunyerが脇を固めます。このキラメキが伝わるでしょうか。カケレコが自信を持ってオススメする大傑作!ビートルズ・ファンもサイケ・ポップ・ファンもニッチ・ポップ・ファンもジャズ・ロック・ファンもカンタベリー・ファンも全員必聴!
【カケレコ国内盤(直輸入盤(帯・解説付仕様)】スリップケース付き仕様、定価2990+税
盤質:全面に多数傷
状態:良好
帯有
帯に折れあり、スリップケースに圧痕あり
スペインはバルセロナ出身のジャズ・ロック・グループ。76年作の2nd。1stよりヴォーカリストが脱退。本作以降はすべてインストゥルメンタル作品になります。Voが居なくなったせいか、サウンドは1stのテクニカルな部分を更に押し進めた硬派なテクニカル・ジャズ・ロック。スペインを代表する天才ギタリストMax Sunyerのギターは相変わらず冴え渡っていて、フラメンコや北アフリカ音楽のエッセンスを感じさせるアラビックでエキゾチックな旋律をゴリゴリとアグレッシヴに、なおかつ地中海フレイヴァーいっぱいに爽やかで流れるように弾き倒すフレージングはテクニック、センスともに抜群。そんなMaxのギターにユニゾンであわせるKey奏者、Josep Mas “Kitflus”も特筆で、彼らの高速ユニゾンと白熱したソロの応酬がバンドの最大の持ち味です。そんなマハビシュヌばりのキレ味抜群のテクニックに加え、シンフォニック&スペーシーなシンセによるプログレ・フレイヴァーや、たおやかさや清涼感やエキゾチズムなどの地中海フレイヴァーもあって、色彩豊かなサウンドは世界的にみても屈指のクオリティ。70年代半ばにバルセロナで興ったジャズ・ロック/アヴァン・ロックのムーヴメント『ライエターナ・ミュージック』を代表する作品で、スペインが世界に誇るジャズ/フュージョン・ロック傑作です。
スペインはバルセロナ出身、60年代にPIC-NICというポップ・バンドで活躍し、70年代にはギタリストのToti Solerとともにスペインのジャズ・ロック・シーンの祖を築いたとも言われる名グループOMを結成したことで知られるピアニスト。Edigsa/Zelesteレーベルより75年にリリースされた2ndソロ。ピアノとエレピを基本にした前作とは異なり、バンド編成で録音。OMで一緒だった名ギタリストToti SolerとベースのManolo Eliasをはじめ、元JARCAのギタリスト、後にORQUESTRA MIRASOLで活躍するドラマーなどがサポート。女性ヴォーカルのスキャットもフィーチャーし、「RETURN TO FOREVERへのスペインからの回答」と言えるたおやかなアンサンブルから、ベルギーのCOSあたりに通じる暗黒カンタベリー的アンサンブルまで、とにかく演奏が芳醇なこと!ピアノやエレピはもちろんのこと、フィル・ミラー的な滑らかに緊張感あるフレーズからゴリゴリとアグレッシヴに弾き倒すフレーズまで縦横無尽なエレキも特筆。パーカッシヴなフラメンコ・ギターとの対比も見事です。15分を越えるオープニングの組曲はユーロ・ジャズ・ロック屈指と言える名曲。
スペインはバルセロナ出身のジャズ・ロック・トリオ、75年作。バンドのリーダーは、Key奏者のLucky Guriで、バルセロナ・ジャズ・ロック・シーンの名手達が集まったビートルズのカヴァー作品(傑作!)に参加したり、後には地中海ジャズ・ロックの名バンドMUSICA URBANAに参加するなど、バルセロナ・シーンを代表するKey奏者。シャープに引き締まったドラム、流麗に動くメロディアスかつグルーヴィーなベースによる安定感抜群のリズム隊を土台に、エレピが地中海の青空へと吸い込まれていくようなリリカルにたゆたうメロディを奏でます。色彩感豊かなパーカッションやホイッスルなどによる味付けも地中海フレイヴァーたっぷり。バンドは、スペインはカタルーニャ地方のウッドストック・フェスと言える75年に行われた伝説の「Festival Canet Rock」に参加し、高い評価を得ます。バルセロナ産ジャズ・ロック「MUSICA LAIETANA」シーンを代表する一枚として名高い傑作です。
スペインはバルセロナ出身、チェンバー/ジャズ・ロックの名グループ。76年にZELESTEレーベルよりリリースされた1st。後にクラシックから映画/演劇音楽でも名を残し現代スペインを代表する音楽家となるJoan Albert Amargosを中心に、60年代末から活躍するブラス・ロック・バンドMAQUINA!のメンバー、BARCELONA TRACTIONのKey奏者により結成。英米ロックから解放されたスパニッシュ・ロックの確立を目指していたようで、地中海音楽やアンダルシア音楽をはじめ、スペインのオペラであるサルスエラ(Zarzuela)も取り込んだチェンバー・ロックが特徴です。緻密かつ地中海の香り漂う芳醇なサウンドは、HATFIELD & THE NORTHのファンをはじめ、イスラエルのSHESHETやイタリアのAREAやPICCHIO DAL POZZOのファンにはたまらないはず。若きJoan Albert Amargosの才気ほとばしるイマジネーション豊かな名品です。
スペインはバルセロナで興った「ライエターナ・ミュージック」屈指の傑作と言われる76年唯一作。メンバーの中心は、現在までプレイヤー/コンポーザーとして活躍するサックス/テノーラ奏者のJoan Josep Blay。他、ジャズ・ピアノの名手でORQUESTRA MIRASOLでも活躍するKey奏者Victor Ammannと、トランペット奏者、トロンボーン奏者、リズム隊による6人編成。Joan Josep Blayによるテノーラ(スペインの民族木管楽器)のチャルメラ風フレーズを軸に、トランペットとトロンボーンがたおやかにむせぶ地中海フレイヴァーたっぷりのサウンドを聴かせます。ビシバシと切れ味鋭いドラムとメロディアスに動きまくるベースによるリズム隊も鉄壁。Key奏者のVictor Ammannもさすがで、ギルガメッシュのAlan Gowenにも比肩する緻密で煌びやかなピアノ&エレピが印象的です。ハットフィールドやギルガメッシュなどカンタベリーの名作と比べても何ら遜色ないクオリティ。これはユーロ・ジャズ/アヴァン・ロック屈指の傑作です。
スペインはバルセロナ出身。60年代にPIC-NICというポップ・バンドで活躍し、後にジャズ/フュージョン・シーンでも活躍するスペインを代表する名手の2人、ギタリストのToti SolerとピアノのJordi Sabatesを中心に69年に結成。わずか2年という短い活動期間ながら、スペインのジャズ・ロック・シーンの祖を築いたとも言われる名グループ。71年の唯一作。ドラムはイギリス人で、ヘンリー・カウでお馴染みのTim Hodkingsonの兄弟のPeter Hodkingson。彼のロバート・ワイアットばりの手数多くタイトなリズムを土台に、Todiがゴリゴリとアグレッシヴにギターを弾き倒すテンションみなぎるジャズ・ロックが印象的。フルートやピアノによるイマジネーション溢れるパートや、サックスがフリーキーに暴れたり、アレンジも巧みでかなり痺れます。電化マイルスやソフト・マシーンのファンはもちろん、ヘンリー・カウなどスリリングなチェンバー・ロックのファンも間違いなく気に入るでしょう。Todi Solerのギターは本当に素晴らしく、北欧の名手Jukka Tolonenが好きな方にも是非オススメしたいです。ジャケはサイケ/オリエンタルですが、サウンドは硬派なジャズ・ロック。これは傑作です。
スペインはバルセロナ出身、ギター、サックス、ドラムのFortuny3兄弟を中心とするグループで、70年代半ばにバルセロナのライヴハウスZELESTEを中心に起こったジャズ/アヴァン・ロック・ムーヴメントの代表格。最高傑作とされる78年作の4th。初期のフュージョン色はいよいよ薄まり、サムラもびっくりな民族舞踏的&チンドン屋的ロックをエネルギッシュに展開。細かいリズムで切り返しまくるリズム隊、ツンツンと尖ったトーンでシャープに畳みかけるギター、そしてスペインの民族木管楽器テノーラによる素っ頓狂なチャルメラ風フレーズ。手工芸品のように温かな北欧のサムラとは違って、地中海の陽光溢れる快活さが溢れていてとにかく痛快。さすがにデビュー時にはマイルス・バンドもびっくりなジャズ/フュージョン・ロックをこなしていただけあって、演奏のキレ味は抜群。それにしても、アカデミックさと大道芸的ノリを併せ持つサウンドは唯一無比。もっともっと評価されるべきユーロ屈指のグループ。これは素晴らしいですよ〜。
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