2016年4月14日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
北欧ロックの魅力って?カケレコが考える北欧ロックの魅力とは、英米音楽と自国の音楽を巧みに混ぜ合わせて、キャッチーな音楽を作り上げる折衷センス。しかもそれがびっくりするぐらいハイセンスなこと!
KAIPAやWIGWAMやSAMLAなど70年代のグループは、英米ロックやジャズのエッセンスを軸に、北欧トラッドやダンス・ミュージックの持つリリシズムやファンタジーを加えて、熟練プログレ・リスナーを驚かせる音楽を生み出しました。
00年代以降のグループにもそんな折衷センスは脈々と受け継がれ、70年代プログレのエッセンスを、90年代のグランジ~ポスト・ロックまで飲み込んだモダンな感覚でアレンジしたサウンドは、00年代以降のプログレ・シーンの健在を高らかに宣言しました。
北欧の青空のような突き抜けるダイナミズム、白夜のような幻想美、そして現代的な音響感覚。そんな彼らのハイ・センスな名作を巡る旅へといざ出発!
2010年の全プログレの中でナンバーワンの傑作と言っても過言ではありません。
アルバムのどこを切っても止めどなく溢れるファンタスティックなメロディと豊かなハーモニー。
北欧らしい透明感に包まれた詩情豊かなアンサンブル。これ以上はありえない極上のメロディ。
GENESISからの影響が色濃いシンフォニック・ロック・グループ、08年作の3rd。
キーボードとギターが絡むキメのパートでのドラマティックさは本家GENESISと比べても引けを取ってませんよね。
ジェネシスのDNAを継ぐ北欧新鋭の筆頭格!
Key奏者と女性Voの夫妻を中心に、その子供達も参加するBenderファミリーを中心とする新鋭バンド、2014年作の3rd。
北欧らしいヒンヤリと透明感あるシンフォニック・サウンドに、女性ヴォーカルとメランコリックなメロディが美しく映える北欧シンフォの快作!
目も眩むほどきらびやかな音響効果と70年代北欧プログレを受け継ぐ優美なメロディーラインの組み合わせが絶品な新鋭。13年作6th。
北欧らしい透明度の高いヴォーカル&コーラス・ワークも抜群の素晴らしさ!
天才と言っても、この人の場合は近寄りがたい感じではなく、ほのぼのハートフル。
あのムーン・サファリに一人で対抗できる、と言っちゃっても過言ではない!?
圧巻の14年作2nd!
2012年に結成され同年にデビューしたスウェーデンの新鋭プログレ・バンド。2014年作2nd。
この透明感溢れるリリシズムとファンタジー。これぞ北欧プログレの魅力ですよね。
アネクドテンに通じるタイトさもまた特筆!
キング・クリムゾンとジェントル・ジャイアントのファンだった2人が結成したスウェーデン新鋭、2015年の8thアルバム。
クリムゾン『レッド』からの影響をベースに、物悲しい北欧的リリシズムとともに、スウェーデンならではのポップ・センスも注入した快作!
ずばり「ピンク・フロイドのメランコリーと音響感覚 meets ジェネシスの幻想美」。
モダンな音響センスを持ったSSWのバックを、ヴィンテージなプログレ新鋭バンドがサポートして幻想美を加えた、というような2014年デビュー作!
ゴブリンが好き?アネクドテンも好き?なら、このスウェーデンの新鋭を是非!
この2曲目、クイーンの「ドント・ストップ・ミー・ナウ」へのオマージュに溢れたハード・ポップの名曲だなぁ。
アンサンブルからみなぎる躍動感、溢れるメロディ。あぁ、ワクワク!
クイーンをはじめ、スーパートランプやスパークスやカンサスに影響を受けたシンガー&コンポーザーのJohan Norrbyを中心に、オランダのシンフォ・バンドWITHIN TEMPTATIONのギタリストとドラマーなどが加わり結成されたスウェーデンのグループ。2015年作2nd。
まるで、ヴァシュティ・ブニヤンをアンソニー・フィリップスがプロデュースして、演奏をアングラガルドがつとめた感じ!?
北欧の森の神秘性を音像化すると?
ミスティックなフルートと幻想的なハモンドが彩るサウンドは、2015年産とは思えないヴィンテージさ。
鋭角かつサイケデリックな混沌もまといウネりをあげるギター、ゴリゴリと凶暴に疾駆するベース。
サバスや北欧ハードの名バンドNOVEMBERのDNAを継いだスウェーデンの新鋭!
いかがでしたか?
カケレコは90年代以降にデビューしたグループを「新鋭プログレ」として総力をあげて紹介しています。
国別のほか、キング・クリムゾン、ジェネシス、イエス、キャメルなど、往年の名バンドのDNAなど細やかにカテゴライズしておりますよ~。
スウェーデンのシンフォニック・ロック・グループ、2010年作3rd。もう1曲目のイントロから必殺!コロコロとしたトーンの愛すべきリリカルなピアノではじまり、ハーモニカがそっと叙情を添えるイントロ。こんなファンタスティックで郷愁を誘うサウンドってそうそうありません。そして、透明感と親しみやすさに溢れたヴォーカルがハートウォーミングなメロディを伸び伸びと歌う。キーボードが柔らかく広がり、哀愁のオルガンが入り、そしてドラムがビートを刻み出すと、もうこのグループから溢れる叙情が聴き手の全身を幸せいっぱいに満たします。左から右からと聴き手を包み込むコーラス・ワークも見事!2曲目も躍動感いっぱいのイントロからもう素晴らしすぎます!心躍るリズムをバックに、ヌケの良いトーンのギターがどこまでも上っていくように美しいメロディを奏で、キーボードとコーラス・ワークが空間をパーっと広げる。フックのあるメロディがまたなんという素晴らしさ!3曲目も賛美歌のようなイントロからグッときてしまいますし、このまま行くとレビューがとんでもない長さになりそうです。1st、2ndも傑作&カケレコのベストセラーでしたが、本作もそれを上回る極上のメロディとアンサンブルに溢れた大傑作!凄い作品です。
スウェーデン出身、GENESISからの影響が色濃いシンフォニック・ロック・グループ。08年作の3rd。2ndと比べて、キーボード、ギターともに表現力&テクニックがグッと増し、演奏のダイナミズムが一気に増しました。キーボードとギターが絡むキメのパートでのドラマティックさは圧巻で、本家GENESISと比べて何ら引けを取りません。感情表現豊かなヴォーカル、これでもかと叙情性溢れるメロディも絶品。次々と押し寄せるダイナミックかつドラマティックな展開には、ただただ涙。一つ一つの音に力がみなぎっています。シンフォニック・ロックのファンは必聴の傑作です。
キーボード奏者でコンポーザーのMats Benderを中心に、妻のAnna Jobs Bender(リードVo)、息子のMattias Bender(ドラム&バッキングVo)、娘のJohanna Bender(バッキングVo)を配した、Benderファミリーを中心とするスウェーデンのシンフォニック・ロック・グループ。2014年作の3rd。北欧らしい叙情がこぼれる澄み切ったトーンのピアノ、そして、厳粛にたなびくキーボードをバックに、高らかに鳴り響くムーグ・シンセのリード。そんなシンフォニックなキーボード・ワークを軸に、モダンなトーンのギターがヘヴィネスや明瞭さを加えるアンサンブルが持ち味。クリアなハイトーンの伸びやかな女性ヴォーカルも絶品です。北欧らしいヒンヤリと透明感あるシンフォニック・サウンドに、女性ヴォーカルとメランコリックなメロディが美しく映える北欧シンフォの快作!
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