2019年1月13日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ
タグ: プログレ
プログレ嫌いなロック・ファンにこそ聴いて欲しいイタリアン・ロック・セレクション!
「イタリアン・ロック?プログレ聴かないしな~。」
そんなあなたにオススメしたいイタリア生まれのロック・ミュージックをセレクト!
偏見なく聴いてもらえれば、きっと英米ロックのファンにもジャストなはず!
それでは、早速ピックアップしてまいりましょう。
まずは、ミュージック・マガジン増刊『アルバム・ランキング・ベスト200:1969-2008』で111位に選出されるなど、イタリアのロック・ミュージックを代表するこちらからスタート!
イスラム文明とキリスト教文明とが幾重にも重なった地中海で育まれた地中海音楽と、ロックやジャズが結びついた地中海ロック。
その頂点に君臨する大傑作!
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元PFMのヴァイオリン/フルート奏者のマウロ・パガーニが79年にリリースした1stソロ『マウロ・パガーニ~地中海の伝説』をピックアップ!
この作品こそ、イタリアン・ロックを聴いたことがないロック・ファンに聴いてもらいたい!
パッションと詩情が溢れるロック・ミュージックとして、偏見なく聴いてもらえれば、きっと驚いてしまうはず。
ラディウスが奏でるアコギのカッティングだけでもってかれますよ!
イタリアン・ロックでしか味わえない強靭さとパッション、そして技巧を持ったユーロ・ロック屈指の大傑作がこちら。
アヴァン・ロック/ジャズ・ロック/プログレとしてもデビューの時点でクリムゾンやソフト・マシーンのレベルに到達していて、さらに地中海音楽やバルカン音楽の要素を取り込んで強烈すぎるオリジナリティも獲得。そして、さらに唯一無比のデメトリオの存在。
ジャケや詩の世界観も圧倒的だし、ユーロ・ロックのみならず70年代ロックが生んだ文句なしの金字塔!
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イタリアが誇るジャズ・ロック・グループAREAの73年の名デビュー作『Arbeit Macht Frei』をピックアップいたしましょう。
ヘヴィ・サイケが好きなら、この一枚を是非。
これをプログレ・ファンだけのものにしておくのは惜しすぎる!?
狂気の民族フリー・ジャズとも言えちゃう!?
イタリア南部はナポリ産のロックは、むせかえるような熱気に溢れたジャズ・ロックの好盤ぞろい。こちらのジュークボックスをあわせてご覧ください。
次は、今でも活動を続け、アリーナを満員にするイタリアの国民的グループ!
2012年の来日公演を見ましたが、とめどなく溢れる美メロに泣きました。
この曲はロック・クラシックとしてもっともっと多くのリスナーに聴いて欲しい!
バッドフィンガー「ウィズアウト・ユー」、プロコル・ハルム「青い影」のイタリア版と言えますね!
『オペラ・プリマ』は、こちらの記事で詳しく特集しておりますので、あわせてチェック是非!
次は西洋音楽の中心地、イタリアでしか生まれ得ない孤高の作品をピックアップ!
芸術度では数あるイタリアの名グループの中でも最高峰ですね!
「クラシック」と「前衛」との見事な融合。ルネッサンス~バロックの遺伝子とロックとが結びついた奇跡のダイナミズム!
イタリアには、ニッチ・ポップな作品、フォーキーな作品もございますよ~。
76年のイタリアの地でこんなにもポップでルーラルな愛すべき作品が生まれていたとは!
スタックリッジやクラトゥやアンソニー・フィリップスあたりのファンは是非に!
一般的にはプログレ・ファンに聴かれている作品ですが、ゾンビーズ『オデッセイ&オラクル』に通じるドラマティックなポップ作品として評価した方が正当。
このメロディのマジカルさ。どうです?
こちらの記事で詳しく特集しておりますので、あわせてご覧ください。
ユーロのサイケ・ポップはまだまだございます。こちらのジュークボックスをチェック是非!
イタリアにもこんな愛すべきフォーキー・デュオが居たんですね。
陽光溢れる地中海の海に浮かんでいるような、そんなたゆたうメロディとアンサンブルはほんっと良いです。
サイケ、アヴァン・ロックだってございますよ~。
まさか1967年のイタリアに、こんなアンダーグラウンドなガレージ/サイケ盤が産み落とされていたとは・・・。
画家のコンセプト主導でミラノの若手ガレージバンドが録音した、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのイタリア版と言える名作!
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VELVET UNDERGROUND『White Light/White Heat』を出発点に、他の作品へとカケハしながら、世界のアンダーグラウンド・ロックをレコメンド!
な、なんと、70年代初期のイタリアはナポリでこれほどまでのアシッド・フォーク・ロック作品が生まれていたとは・・・。
まるで、ヴェルヴェッツ・チルドレンと言われた90年代のアンダーグラウンドなオルタナ・バンドみたい。
中近東や北アフリカの民族音楽にフリージャズやサイケのエッセンスも加えた個性豊かなイタリアン・ロックで、『太陽と戦慄』のジェイミー・ミューアの雰囲気やマウロ・パガーニのファンは是非!
こんな「おぞましげ」なジャケットでは、誰も中身が極上のアンビエント/チルアウトで充たされているとは、思いも拠らないことでしょう・・
新鋭では、ポップやジャム・バンドのエッセンスも持ったジャズ・ロックのハイセンスなグループが登場しています。
レビュアー3人が満点を付けた!
ジャズ・ロックを土台に、ジャム・バンド的なたゆたう浮遊感、ポスト・ロック的な流麗さとを緻密に編みあげたサウンドは、センス抜群ですね!
FONDERIAはこちらの記事で特集しておりますので、あわせてチェックください。いや~、気持ちいいサウンドだなぁ。
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イタリアはローマで94年に結成されたジャズ・ロック新鋭、FONDELIAの2010年作3rd『MY GRANDMOTHER’S SPACE SUIT』をピックアップ!
爽やかなジャズ・ロックに地中海風味のモダンなポップ・センスをちりばめたサウンドが心地いい~!
緻密なアンサンブルにキュートでコミカルな親しみやすさを盛り込んだ、シチリア島のユニークな新鋭グループです。
いかがでしたか?
イタリアン・ロックをプログレという視点ではなく、西洋音楽の中心地イタリアで生まれたロック・ミュージックでとらえよう!ということで、ロック・ファンにオススメのイタリアならではの熱情とセンスが光る作品をピックアップいたしました。
イタリアン・ロックは、がっつりと特集も組んでおりますので、是非、ご覧ください!
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