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2017年総まとめ!カケレコ年間ベストセラーTOP30!

いよいよ2017年も残すところ10日足らずとなりましたね。

皆様お忙しい中かとは思いますが、2017年の年間ベストセラー・ランキングを発表したいと思います!

現在のプログレ・シーンを牽引する実力派バンド達による渾身の新譜から、ロック・ファン垂涎のリイシュー盤まで、今年も注目の作品がたくさんリリースされました。

例年に増して素晴らしい作品が多く、TOP10では勿体無いので、ぐぐっと拡張してTOP30でお送りしてまいりましょう☆
TOP10は、国が被らない国際色豊かなランキングとなっており、世界のロックをお伝えするカケレコらしいラインナップになっていますよ~。

お聴き逃しはなかったかのチェックに、年末年始のロック探求のガイドとしても、お楽しみいただければ幸いです!

2017年カケレコ年間ベストセラー1位~10位


1位:PHLOX / KERI

2017年ベストセラーの栄えあるNo.1に輝いたのが、エストニアのジャズ・ロック・バンドPHLOXによる新作でした!カンタベリーロックを受け継ぐしなやかなジャズ・ロックに東欧由来のダークな緊張感、そして北欧的な気品と透明感を融合させた唯一無二のサウンドを展開!これは腰が抜けるカッコよさですよ。


試聴はこちら!https://phloxmkdk.bandcamp.com/album/keri

2位:MIZUKI DA FANTASIA / MIZUKI DA FANTASIA OFFICIAL BOOTLEG – 10 NAKED UNMIXED SONGS

2位には、新世代ジャパニーズ・プログレ界の歌姫MIZUKIを中心とするバンドMIZUKI DA FANTASIAのアルバム未収録楽曲を収録したオフィシャル・ブートレグがランクイン!デビューアルバム『幻想の一夜』に収録されなかった曲より完成形に近い10曲を収録しているのですが、それにしても未発表音源ですらこのクオリティとは…。勿論メロトロンも全編でたっぷりとフィーチャー☆

3位:PHLOX / TALU

新作が1位にも輝いた、エストニアのジャズ・ロック・バンドPHLOXがまたまたランクイン!人気バンドとはいえ、まさか2010年の作品が3位に来るとは驚きです。バルト三国エストニアに突如現れた、ソフト・マシーンやハットフィールドのDNAを継ぐカンタベリーなグループ。硬質さとリリシズム、それを包むエストニアならではの透明感。絶品です。

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4位:LESLEY DUNCAN / EVERYTHING CHANGES

4位は、英国女性SSWの中でもとりわけ高い人気を誇るLESLEY DUNCANの74年作が入りました。これは多くのフォーク・ロック・ファンにとって待望のリイシューだったのではないでしょうか。陰影あるしっとりとした低音寄りの歌声に、情緒溢れるピアノ、要所でメロディアスに鳴らされるギターが絡むアンサンブルが味わい深く絶品。米憧憬の英国SSWものとして間違いなく最高峰の一枚!

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5位:SIIILK / ENDLESS MYSTERY

5位はフレンチ・シンフォの代表格PULSARのオリジナル・ギタリスト&キーボーディストが結成したグループが放った2ndアルバムがランクイン!キャメル的幻想美とフレンチ・プログレらしい非現実的な浮遊感ある音像が一体となったドリーミーなシンフォニック・ロックが心地よい秀作。本当に素晴らしい作品ですよこれ。

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6位:CIRCUS / CIRCUS

今月リリースされたばかりのリイシューながら6位にランクインする快挙を成し遂げたのが、スイス最高峰のプログレ・バンドとして語られてきたこのバンドの76年作1st!まるで初期クリムゾンとVDGGとジェントル・ジャイアントが融合したかのような驚愕のサウンドが展開されており、そのクオリティは間違いなく5大バンドの名盤レベルに比肩。ユーロ・プログレ屈指の人気を誇る2nd『MOVIN’ ON』に劣らずの大傑作です。

7位:CAST / POWER AND OUTCOME

今やメキシコのみならず中南米シーンを代表するグループとなった彼らの17年作が7位に入ってきました。この圧倒的スケール、スウェーデンのTFKとブラジルのSAGRADOを合体させたかのような凄まじさと言ってしまおう!傑作!

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8位:SILHOUETTE / THE WORLD IS FLAT(AND OTHER ALTERNATIVE FACTS)

8位に入った現オランダのシンフォ・シーンをリードする人気バンドの17年作ですが、これがもう素晴らしいのなんの。どこを切ってもため息が出るような美し過ぎるサウンドが溢れ出してきて至福…。ある種の神々しさすら感じ取れる凄まじい完成度を誇っています。これぞ会心作!

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9位:MARK-ALMOND / TO THE HEART

昨年の年間ベストセラーで見事1位に輝いた本作が、なんと今年もTOP10以内を堅持。洒脱さと英国らしい叙情美。しっとりと流麗な大人のブリティッシュ・ポップ逸品だなぁ。

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10位:KOTEBEL / COSMOLOGY

10位は、現在のスペインで間違いなく最高峰と言えるシンフォ・バンド渾身の17年作!本格的なクラシックの素養を持つ女性ピアニストを要とする、初期バンコを彷彿させる構築性、エキゾチックな旋律、そしてラテン気質の熱情が組み合わさったサウンドが極上っ!

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2017年カケレコ年間ベストセラー11位~20位

11位:MIZUKI DA FANTASIA / 幻想の一夜 IN MEMORY OF FANTASY

バンドのコンセプトは「70年代のプログレと現在の音楽シーンをリンクさせる」こと。クリムゾン、PFM、カルメン・マキ&OZといった70年代バンドを受け継ぐサウンドと、現代のJ-POPにも通じる耳馴染みの良さを合わせ持った注目の新鋭が登場!

12位:BRAN / AIL DDECHRA

基本的にはメロキャンとチューダーロッジの中間ややチューダー寄りという長閑なフォーク・ロックなんですが、一曲目がメロトロンの洪水が流れ込むキラーチューンで仰天!哀愁滲むウェールズ語ヴォーカルもいいなぁ。

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13位:RTFACT / LIFE IS GOOD

ずばり「ジェントルジャイアント+エニド」。管弦楽器群による本格クラシカル・サウンドと、GGを現代的にアップデートしたような目まぐるしいアンサンブルが融合、圧倒的な質量感を誇るシンフォ・ハードが迫ってきます。豪華ゲスト陣にも注目!

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14位:DUNCAN MACKAY / SCORE

コックニー・レベルや10ccで活躍した南ア出身key奏者と言えば?前作『CHIMERA』で聴かせた技巧派キーボード・プログレと、在籍バンドが証明する卓抜したモダン・ポップ・センスが同居する傑作2nd。プロデュース&ヴォーカルはジョン・ウェットン!

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15位:KAIPA / CHILDREN OF THE SOUNDS

イマジネーション溢れるままに美麗フレーズを紡ぎ出すギター、魔法のようにファンタジックで色彩に満ちたキーボード、F.マーキュリーを宿す野性味あるヴォーカル…。輝かしい気品に満ちた幻想世界に思わず息をのむ、北欧シンフォニック・ロックの到達点!

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16位:KARFAGEN / MESSAGES FROM AFAR: FIRST CONTACT

この透明感、熱量、スケール。もうフラワーキングスに肩を並べてると言って何の問題もないでしょう。ウクライナ出身の才人キーボーディスト率いるシンフォ・バンドの10作目、ずばりシンフォファン必聴作!!

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17位:MILLENIUM / 44 MINUTES

現ポーランドを代表するグループによる待望の17年作が到着!サックスをフィーチャーしたアーバンな香り漂うメロディアス・プログレが新境地ですが、そこにフロイドの『狂気』を思わせるドラマチックなサウンドメイクが乗っかってきてこりゃ堪りません~

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18位:STRAPPS / SECRET DAMAGE

な、なるほど、「ポスト・ディープ・パープル」としてプロモーションされたのも納得なスピード感と切れ味。このオープニング・ナンバー「Down To You」、名曲だなぁ。

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19位:OSE / ADONIA

仏EGGレーベル中屈指の傑作として語られてきたのが本作。リシャール・ピナスらエルドンのメンバーが全面参加、エルドン彷彿のエレクトロニクスによるミニマル調に、スペイシーなシンセ、哀愁のギターなどが織りなす、仏らしい儚さと美しさが滲むエレクトロ・プログレ名盤。

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20位:TIGER MOTH TALES / DEPTHS OF WINTER

英国の天才マルチ奏者&コンポーザーによるプロジェクト、待望の17年作!まるで80年代頃のCAMELとBIG BIG TRAINが出会ったような、モダンでロマンティックで雄大なシンフォニーが眼前に広がるこの感じ…もう何というイマジネーション。

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2017年カケレコ年間ベストセラー21位~30位

21位:BANANA / ETAPA SINFONICA 79-80

長らく廃盤となっていた叙情派アルゼンチン・ロックの名作79年作の全曲と未CD化の80年作の楽曲より構成された珠玉のコンピレーション!南米らしい甘美なメロディが溢れてきて至福…。

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22位:BIG BIG TRAIN / SECOND BRIGHTEST STAR

なんと前17年作『GRIMSPOUND』に続いての17年作!ヴァイオリン、ピアノ、アコギなどを主体に紡がれる英国の神秘的な森の情景を想わせる美麗なアンサンブルに支えられ、ジェントルで気品あるヴォーカルを主役とした珠玉の叙情曲で構成された一枚。

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23位:DAVEY & MORRIS / DAVEY & MORRIS

トラッドの寂寥感と、マーク=アーモンドばりの洗練されたポップセンスが融合している・・・!73年北アイルランド、ベルファスト出身フォークデュオ。

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24位:BLACK SHEEP / BLACK SHEEP

後にFOREIGNERのヴォーカルLou Grammが在籍していて「FREEの再来」と言われたアメリカのバンドは?ポール・ロジャーズ に似たヴォーカルが良いなぁ。

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25位:BLACK SHEEP / ENCOURAGING WORDS

「FREEの再来」といわれたアメリカのバンドといえば??

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26位:RIFF RAFF / ORIGINAL MAN

名キーボーディストTommy Eyreを中心とするジャズ・ロック・バンド74年作2nd、Mark-Almondに通じるウェットな哀愁を帯びた絶品ジャズ・ロック!

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27位:RYSZARD KRAMARSKI PROJECT / LITTLE PRINCE

ポーランド産シンフォ・バンドMILLENNIUMのkey奏者による17年ソロ作。「星の王子さま」をコンセプトに展開されるのは、『狂気』フロイドへの憧憬に満ちた深遠でドラマチックなシンフォニック・ロック。フロイドファンなら必ずや目を細めるだろう逸品!

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28位:MAXOPHONE / LA FABBRICA DELLE NUVOLE

イタリアン・ロックの金字塔と言える75年作で知られる彼らが42年ぶりとなる2ndをリリース!モダンに洗練されてはいますが、グッとくる芳醇なメロディと流麗なインストゥルメンタルは健在で、これは全イタリアン・ロック・ファン必聴の出来栄え!

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29位:PHLOX / REBIMINE + VOLTIMINE

エストニアから登場したカンタベリーのDNAを継いだ新鋭!炸裂するサックス、精緻なメロを紡ぐエレピ・・・最高です。

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30位:INNER EAR BRIGADE / DROMOLOGY

ゴングばりの強度と緩急自在さで聴かせるジャズロックをベースに、カンタベリー風の芳醇なホーンセクションとスラップハッピーあたりが浮かぶ浮遊感あるメロディをミステリアスに歌う女性ヴォーカル。カリフォルニア発ジャズ・ロック・バンド、2ndもさすがの快作です!

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いかがだったでしょうか?気になる作品を見つけていただければ幸いです☆

関連カテゴリー

2017年のカケレコ・ベストセラーTOP20

  • PHLOX / KERI

    カンタベリーのDNAを受け継ぐエストニアの新鋭ジャズ・ロック・バンド、緊張感あるダークな音像とカンタベリーなメロディアスさの見事な融合を聴かせる17年作!

    2000年デビューのエストニア出身ジャズ・ロック・グループ、スタジオ・アルバムとしては2010年作『TALU』から7年ぶりとなった17年作。いやはや本作も凄いっ!圧巻の手数とともに疾走するテクニカルかつ硬質なリズム・セクションに乗り、サックスとヴァイオリンが繰り広げる、クリムゾンばりのダークなテンションとカンタベリー・ジャズ・ロックを受け継ぐ滑らかでメロディアスなフレーズが共存するサウンドの何と強烈なこと。1曲目から「これぞPHLOX!」と拳を握ること間違い無しです。それを支える、ジャズ・ロック然としたクールなエレピをメインとするキーボード、クリーントーン主体で情緒豊かに旋律を紡ぐギターも非常に美しいし、哀愁を誘うアコーディオンの調べも絶品。そして何より素晴らしいのが、カンタベリー・ロックを手本としつつも、メロディやアンサンブルの端々に垣間見れるヨーロピアンな深い陰影と透明感ある音色使い。北欧と東欧に接するバルト三国エストニアならではと言っていいサウンドが芳醇に広がります。アヴァンギャルドなパートも度々登場しますが、聴きづらさはなく持ち前の気品あるメロディアスなジャズ・ロックの中に違和感なく挿入されていて、そのセンスの良さにも唸らされます。今作も期待を裏切らない痺れる傑作!




    試聴はこちら!
    https://phloxmkdk.bandcamp.com/album/keri

  • PHLOX / TALU

    エストニアの新鋭ジャズ・ロック・グループ、2010年作4th、ずばり名作!カンタベリーのファンは是非!!

    エストニアのジャズ・ロック・グループ、2010年の4thアルバム。手数多くシャープでアグレッシヴなリズム隊、流麗なフェンダー・ローズ、たおやかに飛翔するサックス!リズム隊の硬質さとエレピや管楽器のしなやかさとのバランスが絶妙。カンタベリー・ミュージックの遺伝子を受け継ぐ正統派グループ!これは素晴らしい作品です。ジャズ・ロックのファンにはかなりオススメ!痺れますよ。

  • SIIILK / ENDLESS MYSTERY

    PULSARのキーボーディストとギタリストによるバンド、17年作2nd、CAMELを彷彿させる幻想美とフレンチ・プログレらしい非現実的な浮遊感ある音像が心地よいシンフォ秀作

    70’sフレンチ・シンフォの代表格PULSARのキーボーディストとギタリストによるバンド、デビュー作から4年ぶりとなる17年作2nd。静謐に広がるシンセ、甘くデリケートなトーンでフレーズを紡ぐギター、そして極めつけのメロトロンが響くと、初期CAMELを彷彿させるドリーミーで幻想的なシンフォニック・ロックが幕を開けます。各曲でフィーチャーされた陰影あるアコースティック・ギターの調べも美しく、他の楽器が奏でる浮遊感のある非現実的なトーンと見事な対比を成しているのが印象的です。落ち着いたハートウォームな男性ヴォーカルと清楚な女性ヴォーカルも優美なサウンドに非常にマッチ。CAMELを思わせつつも、実にフレンチ・シンフォらしい夢と現の狭間にいるような音像がただただ心地よいシンフォ秀作です。

  • STRAPPS / SECRET DAMAGE

    70年代後半に活躍した英ハード・ロック・バンド、エッジの立った77年の名作2nd

    ヴォーカル&ギターのRoss Staggが出した募集に、元QUATERMASSのドラマーMick Underwoodが応募したことがきっかけに結成されたブリティッシュ・ハード・ロック・バンド。グラム・ロック色の強かった76年デビュー作からサウンドをすっきりさせ、エッジの立ったハード・ロックを聴かせる77年作2nd。アルバムは名曲「Down To You」で幕開け。英国的な気品と幻想性に満ちたオルガンと多声コーラスのイントロ、そこに切り込むシャープなギター・リフと飛翔するムーグ・シンセ!そして、疾走するタイトなリズム隊、絞りだすようにシャウトするエネルギッシュなハイ・トーンのヴォーカル!その他の曲も、「ポスト・ディープ・パープル」としてプロモーションされたのも納得なスピード感と切れ味で畳み掛けるハード・ロックの佳曲ぞろい。英ハード・ファン必聴の名作です。

  • LESLEY DUNCAN / EVERYTHING CHANGES

    英国の女性SSWによる74年の3rdアルバム、ずばり米憧憬の英国SSWものとして間違いなく最高峰の一枚と言える傑作!

    英国の女性SSWによる74年の3rdアルバム。英国の女性SSWと言えばフォーク系のミュージシャンが多いですが、彼女はソウルなどの流れも汲むアメリカン・ロックを手本とした、叙情的な中にもコクのあるサウンドが特徴です。特に楽曲面でも歌い方からもキャロル・キングからの影響を強く感じさせます。陰影あるしっとりとした低音寄りの歌声に、情緒溢れるピアノ、要所でメロディアスに鳴らされるギターが絡むアンサンブルが味わい深く絶品です。そんな中でもアコースティックギターを中心とするメランコリックなナンバーでは、いかにも英国的な繊細さが滲んでいて英SSWらしい持ち味も堪能させてくれるのが嬉しいところ。楽曲を格調高くドラマチックに彩るストリングも素晴らしいし、これは米憧憬の英国SSWものとして間違いなく最高峰の一枚と言えるでしょう。

  • RIFF RAFF / ORIGINAL MAN

    名キーボーディストTommy Eyreを中心とするジャズ・ロック・バンド74年作2nd、Mark-Almondに通じるウェットな哀愁を帯びた絶品ジャズ・ロック

    Grease BandやAynsley Dunbar Retaliation、Mark-Almondなど名だたるバンドに在籍していた名キーボーディストTommy Eyreが、Mark-Almondで活動を共にしたベーシストRoger Suttonらと結成したバンドの74年作2nd。ズシリと重みある打音でタイトに刻むリズムに支えられ、英国的な淡い陰影が滲むエレピ、太く存在感あるトーンのエネルギッシュなギター、ブラス・ロック風に熱くブロウするサックスらが紡ぐ、MARK-ALMONDに通じるウェットな哀愁を帯びたジャズ・ロックが絶品。ややソウル色を含んだヴォーカルも、大人のジャズ・ロックと言った風情の激渋アンサンブルと相性抜群です。テクニシャンたちが本領発揮する超絶技巧インストも随所で炸裂していて、緩急自在の演奏は見事と言う他ありません。職人的と言うべきセンスと技巧に唸らされるジャズ・ロック名品です。

  • SILHOUETTE / THE WORLD IS FLAT (AND OTHER ALTERNATIVE FACTS)

    現オランダ屈指の人気シンフォ・グループの17年作、どこを切ってもため息が出るような美しいサウンドが溢れ出してくる美旋律シンフォニック・ロックの傑作!

    現オランダのシンフォ・シーンをリードする人気バンドによる2017年作。ゲスト奏者によるフルート、ヴァイオリン、フレンチホルン、オーボエなどの管弦楽器を配し、以前からの持ち味だった美しくキャッチーなメロディメイクに更なる磨きをかけたスケールの大きいシンフォニック・ロックを聴かせてくれます。瑞々しくかき鳴らすアコースティック・ギター、エモーショナルなタッチで流れるように美旋律を紡ぐギター、一音一音が眩く輝くようなシンセサイザー、そしてジョン・アンダーソンに似る透き通るような声質で切々と歌うヴォーカル。様々な楽器が登場するものの込み入った複雑な印象を一切与えず、一点を見つめて迷いなく突き進んでいくようなひたむきな演奏が感動を呼びます。安易にメタリックなヘヴィネスに頼らず起伏あるドラマチックな構築性によってダイナミズムを生み出すコンポーズ能力も素晴らしい。どこを切ってもため息が出るような美しいサウンドが溢れ出してきて、この気品高さはJADISやSOLSTICEあたりの英国バンドに通じるものでしょう。前作、前前作も文句の付け所のない名作でしたが、本作は一つ別の次元に辿り着いたかのような、ある種の神々しさすら感じ取れる凄まじい完成度を誇っています。会心の傑作!

  • MARK-ALMOND / TO THE HEART

    ブルースブレイカーズに在籍していた、セッションマン出身のジョン・マークとジョニー・アーモンドによる名デュオ、76年発表の名盤、BILLY COBHAM参加

    ジョン・メイオールのブルースブレイカーズに在籍していた、ジョン・マーク(Vo/G)とジョニー・アーモンド(Sax/Flute)による名デュオ、76年作の5thアルバム。ロック、フォーク、ジャズ、クラシックが絶妙にブレンドされた洒脱なアンサンブル、そして、英国らしい叙情性に満ちたメロディと憂いあるヴォーカル。しっとりと流麗な大人のブリティッシュ・ポップが印象的です。名ドラマーBilly Cobham、名Key奏者Tommy Eyre、P.F.Mに加入するヴァイオリン奏者Greg Blochの参加も特筆。英ポップの隠れた名作です。

  • PHLOX / REBIMINE + VOLTIMINE

    エストニア産ジャズ・ロック、07年作、ソフツやHENRY COWの遺伝子を受け継ぎ、よりヘヴィに畳みかける!

    エストニアのジャズ・ロック・グループ、07年作。圧倒的な手数と肉感的なヘヴィネスで突っ走るエネルギッシュかつシャープなリズム隊、キレ味鋭いフレーズをビシバシとキめるテクニカルなギター、熱気ほとばしるサックス、硬質なテンションの中に陰影を描くエレピ。これでもかと変拍子で畳みかけ、KING CRIMSONばりの硬質かつヘヴィなアンサンブルを炸裂させます。SOFT MACHINEやHENRY COWの遺伝子を受け継ぎ、よりヘヴィなアンサンブルで聴き手をなぎ倒す!これは好グループです!

  • MAXOPHONE / LA FABBRICA DELLE NUVOLE

    75年の名盤で知られるイタリアン・ロック・グループ、実に42年ぶりとなった17年復活作2nd!

    イタリアン・ロック史上の名盤として愛される75年作で知られる彼らが、キーボード/ヴォーカルのSergio Lattuadaとギター/キーボード/ヴォーカルのAlberto Ravasiniを中心として08年に活動を再開、13年には来日公演も果たし、満を持してリリースした17年復活作。冒頭より、ヴァイオリンが格調高く響き、タイトなリズムと共にエレピ&ギターがダイナミックに躍動する、瑞々しく張りのあるサウンドに驚きます。Alberto Ravasiniが歌い上げる、バロック音楽の伝統と豊かなポップセンスに裏打ちされた優雅で芳醇なメロディも健在。さらに変拍子を織り交ぜつつもしなやかにビートを刻むリズム隊を軸に、ピアノ、オルガン、ヴァイオリン、そしてやや重みあるトーンのギターらが緻密かつ流麗に駆け抜けていくインストゥルメンタル・パートは、75年作を思い出さずにはいられないサウンドで実に感動的。哀感を秘めたアコースティックギターの調べは、イタリアらしい芳醇な地中海エッセンスを漂わせていて絶品です。充実したインストゥルメンタルで楽しませてくれる一方、あくまで歌ものとしてしっかりと聴かせる、その見事なバランスも75年作のまま。ジャジーなタッチが加わっていて全体に音の質感が洗練された印象は受けるものの、基本的にはMAXOPHONEらしさに溢れるサウンドです。75年作を愛聴してきた方はもちろん、これはすべてのイタリア・ロック・ファンにお聴きいただきたい一枚!

  • MILLENIUM / 44 MINUTES

    現在のポーランド・シンフォ・シーンの中核を担うグループによる17年作、サックスを大きくフィーチャーし、アーバンな香り漂うメロディアス・プログレを聴かせる意欲作!

    現在のポーランド・シンフォ・シーンの中核を担うグループによる17年作。今作よりゲストプレイヤーだったサックス奏者が正式メンバーとして参加。ピンク・フロイド憧憬のメランコリックかつ劇的なサウンドにジェネシス的な叙情溢れるキーボードプレイを加えた音楽性を持っていた彼らですが、今作ではアーバンな香り漂うサックスのプレイも大きくフィーチャーし、従来作に比べ格段に洗練されたメロディアス・プログレを聴かせてくれます。全体的に見るとキーボードが担っていたシンフォ色は後退したものの、ここぞという場面ではシンセがスケール大きくうねり、存在感を発揮。サックスに活躍に加え、ギルモアのブルース色を抑えたようなエモーション溢れるギターや映画のワンシーンを思わせる話し声のSE、一部楽曲での女性ヴォーカルの起用など、『狂気』のフロイドを現代的な音像で再構成したような印象も強く受けます。さらに特筆なのがメロディの素晴らしさ。従来に増してシンプルゆえの力強さを宿す選び抜かれた美しいメロディが、聴き手の胸を強く揺さぶってきます。そのメロディを歌い上げる少し憂いのある男性ヴォーカルも相変わらずいい声です。シンフォニック・ロックという従来の立ち位置から大きく前進し、独自のサウンドを練り上げた意欲作!

  • TIGER MOTH TALES / DEPTHS OF WINTER

    現CAMELの英マルチ・ミュージシャン&コンポーザーPeter Jonesによるプロジェクト、待望の3rdアルバムとなる17年作!80sキャメルをモダンかつゴージャスに再現したかのようなイマジネーション溢れまくりの大傑作シンフォ、すごい才能です…!

    1980年に英国はノッティンガムシャーに生まれ、1歳の頃に病気により視力を失った盲目のマルチ・ミュージシャン&コンポーザーPeter Jonesによるプロジェクト、待望の3rdアルバムとなる17年作!16年よりCAMELのメンバーとしてツアーにも参加する彼。前2作で聴かせたコンポーザー&プレイヤーとしてのレベルの高さはもはや揺るぎないものでしたが、いやはや今作も凄い完成度です。まるで80年代以降のシリアスなテーマ性を持ったキャメルを、ゴージャスなサウンドプロダクションで再現したかのような、モダンかつロマンティックで雄大なシンフォニック・ロックが眼前に広がるこの感じ…何というイマジネーション。BIG BIG TRAINあたりに通じるモダンでスタイリッシュな音像も活きていて、往年のプログレと現代のバンドらしいモダンなセンスがこれほど不可分に結びついたサウンドはそうそうないでしょう。これでもかとファンタジックなフレーズを紡ぎ出すキーボード、アンディ・ラティマーばりにドラマチックに泣くギター、芳醇に響くクラリネット&リコーダー、そして端正に歌い上げる美声のヴォーカル。彼一人で各楽器をこれだけ自在に操る才能にはただただ脱帽。各パートが次々と展開していく、映画を観ているような情報量の多い音像は前作からの持ち味ですが、それを複雑に感じさせない淀みなく流れるような緻密な構築性にも舌を巻きます。改めてとんでもない才能を見せつけられる思いのシンフォ傑作です。

  • MIZUKI DA FANTASIA / 幻想の一夜 IN MEMORY OF FANTASY

    女性ヴォーカリストMizukiを中心とする、70年代ロックの遺伝子を受け継いだ日本のプログレ・バンド、2017年デビュー作!

    ストレンジ・デイズの岩本晃市郎氏がプロデュースのほか作詞・作曲・アレンジ等にも全面参加している新鋭で、沖縄出身の若手女性ヴォーカリストMizukiを中心とするプログレッシヴ・ロック・グループ、17年のデビュー作。バンドのコンセプトは、「70年代のプログレと現在の音楽シーンをリンクさせる」というもの。初期クリムゾンや初期P.F.Mといった往年のプログレから影響を受けた美しいメロトロンを伴った気品高くも重厚な音作りと、カルメン・マキ&OZや四人囃子など日本のバンドへのリスペクトに溢れた哀愁を帯びたメロディと日本語ヴォーカルが合わさった、70年代ロックのスピリットを正統に受け継ぎ練り上げた見事なプログレッシヴ・ロックを聴かせています。その原動力となっているのが、主役である女性シンガーMizuki。豊かな声量と繊細かつ奥深い表現力を合わせ持った実力派で、轟々たるメロトロンにも負けることのない存在感ある歌声に心奪われます。時に演奏を力強くリードし時に優しくヴォーカルを支える、クラシックの素養を持つピアノ/キーボードのプレイも紛れもなく一級品です。一方で、現代のJ-POPに通じる日本人にとって耳馴染みの良いメロディにもいたるところで出会うことができるのが特徴で、特にラブソングやバラードナンバーでは、一般的なプログレッシヴ・ロック作品では味わうことができないハートフルなドラマ性が強く心を揺さぶります。往年のプログレ/ロック・ファンから現代日本の音楽を中心に聴く若い世代までに訴えかけるポテンシャルを持ったサウンドであると言えるでしょう。感動溢れる新世代ジャパニーズ・プログレの傑作!


    試聴は下記ページで可能です!
    https://motion-gallery.net/projects/mizuki_da_fantasia

  • KARFAGEN / MESSAGES FROM AFAR: FIRST CONTACT

    ウクライナ出身キーボーディストAntony Kalugin率いるプロジェクト、2017年作9thアルバム、ずばりTHE FLOWER KINGSにも肩を並べる完成度に達したシンフォ・ファン必聴作!

    ウクライナ出身、英国を拠点に活動する1981年生まれのキーボーディストAntony Kaluginによるソロ・プロジェクト。2017年作9thアルバム。冒頭から透明感溢れるシンセが美しく折り重なり桃源郷的サウンドを描き出していく展開に早くも耳を奪われます。ロイネ・ストルトと比べても遜色ない繊細かつ熱くフレーズを紡ぐギターも素晴らしすぎる。演奏の密度と熱量、スケールの大きさは間違いなくTHE FLOWER KINGSに匹敵します。エレクトロニクスも用いられていますが、バンド・アンサンブルの中に有機的に溶け込ませるセンスが抜群で、往年のプログレを意識しながらもスタイリッシュに聴かせるモダン・シンフォニックな音像を構築。また随所で聴ける東欧出身の彼らしい欧州トラッド的な荘厳な民族色を添えるプレイも感動的に響きます。ギターがエモーショナルなプレイで演奏を盛り上げ、キーボードが疾走感あるプレイで曲進行を牽引する、ユニークなスタイルも揺るぎない個性を生んでいて見事。前作までもリリースされるたびに完成度を上げてきましたが、10作目にしてかつてないステージへと進んだ感のある、シンフォファン必聴作に仕上がっています!

  • BANANA / ETAPA SINFONICA 79-80

    SSW/キーボーディストCesar Pueyrredonが率いたアルゼンチンの名グループ、79年作『AUN ES TIEMPO DE SONAR』全曲と、未CD化の80年リリース作『LICUADO』より5曲を収録した16年リリースの変則コンピレーション

    アルゼンチン出身のSSW/キーボーディストCesar Pueyrredonが率いた名グループ。古くよりアルゼンチン・ロックを代表する名盤として語られてきた79年作『AUN ES TIEMPO DE SONAR』全曲に、未CD化の80年リリース作『LICUADO』より79年作の作風に近い叙情ナンバー5曲を加えた16年リリースの変則コンピレーション。オルガン、ピアノ、シンセ、エレピなど多彩なキーボードと、リリカルなトーンでフレーズを紡ぐギターを軸とする、甘く繊細なシンフォニック・ロックを聴かせてくれます。基本はメロディを大切にした歌ものシンフォですが、ここぞではジャズ・ロック調のテクニカル・アンサンブルで疾走するパートも登場し、その緩急自在の演奏はただただ見事です。切々とドラマチックに歌い上げるヴォーカルも素晴らしく、スペイン語特有の柔らかな響きを生かす情緒溢れる歌声が胸を揺さぶります。数多のアルゼンチン叙情派プログレの中でも一際輝きを放つ彼らの持ち味が存分に堪能できる好コンピレーションです!

  • BRAN / AIL DDECHRA

    ウェールズ出身のフォーク・ロック・バンド、原盤は激レアとして知られる75年作1st、メロトロンを豪快に鳴らす1曲目が必殺!

    ウェールズ出身のフォーク・ロック・バンド、原盤は激レアとして知られる75年の1st。何と言っても1曲目が必殺。軽快に刻むリズムとキンキンと響くサイケギター、そして分厚いメロトロンが洪水のごとく流れ込む大変素晴らしい一曲。かすかな哀愁を含んだウェールズ語のヴォーカルがまた堪りません。2曲目以降は女性キーボーディストによる清楚なフィメール・ヴォーカルをフィーチャーした、英国の片田舎をイメージさせる長閑なフォーク・ロック・ナンバーが中心で、メロウ・キャンドルとチューダー・ロッジの中間(ややチューダー寄り)といった印象で実に良い味わいです。綺羅びやかなアコースティックギター、哀愁たっぷりのサイケがかったエレキギターが楽曲を彩っていて、彼らならではの味を出しています。英フォーク本来の格調高さと、どこか感じられる「いなたさ」がいい塩梅で共存する好盤です。

  • CAST / POWER AND OUTCOME

    今やメキシコのみならず中南米シーンを代表するグループとなった彼らの17年作、相変わらずのスケール大きくエネルギッシュなシンフォニック・ロックが素晴らしすぎ!

    70年代末結成、90年代初頭にデビューして以降コンスタントに高品質な作品をリリースし続け、今やメキシコのみならず中南米シーンを代表するグループとなった彼らの17年作!ピアノ、オルガン、シンセを縦横に駆使してアンサンブルを形作るクラシックの素養みなぎるキーボード、天を駆けるように格調高い音色から深みある芳醇な音色までを操る表現力抜群のヴァイオリン、そしてゴリッと硬質なリフワークとエネルギッシュな速弾きでCASTのヘヴィネスを一手に担うギター。安定感抜群のリズム・セクションの上を、三者が複雑に絡み合いながら織り上げていくスケールの大きなシンフォニック・ロック・サウンドは、もはや興奮を通り越して感動すら覚える素晴らしさ。全編にわたり瑞々しくファンタジックな躍動感に満ちながらも、同時に一音一音には確かな重量感のあるという、一分の隙なく構築されたサウンドはもはや貫禄と言う以外にはない威風堂々な出で立ちです。特に素晴らしいのが前作より正式メンバーとして活躍するヴァイオリニストRoberto Izzoのプレイ。ソロもたっぷりフィーチャーされており、清廉なクラシカル・シンフォの色合いが強まっているのが特徴です。これは、スウェーデンのTHE FLOWER KINGSとブラジルのSAGRADO CORACAO DA TERRAを合体させたかのような凄まじさと言ってしまおう!傑作!

  • DUNCAN MACKAY / SCORE

    コックニー・レベルや10ccで活躍した南ア出身キーボーディストによる77年作2nd、技巧的なキーボード・プログレと華やかなモダン・ポップを両立した好盤、プロデュースはジョン・ウェットン

    南アフリカ共和国出身、渡英しコックニー・レベル〜10ccのメンバーとして活躍、キャメルやAPPの作品でも手腕を発揮したkey奏者による、74年作『CHIMERA』に続く77年の2ndソロ。本作のプロデュースはなんとジョン・ウェットン。3曲でヴォーカルも取っています。他にクライヴ・チェイマン、メル・コリンズ、アンディ・マカロックら実力派が参加、さらに1曲では古巣コックニー・レベルのスティーヴ・ハーリーもヴォーカルを担当。その内容は、前作『CHIMERA』を踏襲する多彩な鍵盤楽器群をフィーチャーしたプログレッシヴなキーボード・ロック。大作主義的だった前作に比べ最長でも7分台とコンパクトな曲作りとなっていますが、ハモンド、シンセ、ピアノ、クラヴィネット、シーケンサーを縱横に駆使しテクニカルに畳み掛けるテンション溢れるスタイルは本作でも健在です。特に表題曲や最終曲で聴けるスリリングなシンセのプレイはエマーソンにも匹敵していて興奮必至。一方で半数近くを占めるヴォーカル・ナンバーでは、弾むように軽快なピアノ、フワッとファンタジックで温かみあるシンセなど、モダン・ポップ・バンドを渡り歩いた卓抜したポップ・センスも披露します。ウェットンのヴォーカルも活き活きしていて素晴らしいです。前作で聴かせた圧倒的な技巧で駆け抜けるキーボード・プログレと華やかなモダン・ポップ・サウンドを見事に両立させた名作です。

  • OSE / ADONIA

    EGGレーベル屈指の傑作と言われる78年唯一作、HELDONのRichard Pinhas&Francois Augerが参加したエレクトロ系フレンチ・プログレの逸品

    69年に設立されエレクトロ系プログレ作品を中心にリリースしたフランスのEGGレーベルより、78年に発表された唯一作。ギタリストのHerve Picartが、HELDONのRichard PinhasとFrancois Augerの協力のもと制作したのが本作で、HELDONを彷彿させるエレクトロニクスによるミニマル調の無機的なサウンドをベースに、陰鬱さの中にほのかにファンタジックな色合いを持ったスペイシーなシンセ、哀愁の旋律を奏でるギターなどが織りなす、フランス産らしい儚さと美しさが滲むエレクトロ・プログレ。EGGレーベル屈指の傑作と言われるだけあって、エレクトロ要素とユーロ・シンフォ然とした翳りある音作りが違和感なく調和を果たした名作となっています。HELDONファンのほか、PULSARあたりのスペイシーなサウンドがお好きな方にもお聴きいただきたい逸品!

  • BLACK SHEEP / BLACK SHEEP

    「FREEの再来」 と言われた米ブルース・ロック・バンド、75年作1st。

    後にFOREIGNERのヴォーカルとして活躍するLou Grammが在籍したことで知られるNYのバンドによる75年作1st。「FREEの再来」と言われたように、Paul Rodgersを思わせるLouのヴォーカルが印象的で、重く気だるい雰囲気漂うブルース・ロックを聴かせますが、アップテンポな曲はBAD COMPANYを思わせるメロディアス・ハード。米ロック好きにも英ロック好きにもお薦めです。

  • BLACK SHEEP / ENCOURAGING WORDS

    「FREEの再来」 と言われた米ブルース・ロック・バンド、75年作2nd。

    後にFOREIGNERのヴォーカルとして活躍するLou Grammが在籍したことで知られるNYのバンドによる75年作2st。「FREEの再来」と言われたように、Paul Rodgersを思わせるLouのヴォーカルが印象的。前作よりメロディアス・ハードな面が強く出ています。

  • INNER EAR BRIGADE / DROMOLOGY

    カリフォルニア出身アヴァン・ジャズ・ロック・バンド、17年作2nd、前作の延長線上で楽しめるカンタベリー・エッセンス香る芳醇で知的なアヴァン・ポップ/ジャズ・ロック、これは素晴らしい!

    世界のチェンバー/アヴァン系の先鋭的なバンドを多く輩出しているAltrOckレーベルよりデビューした、カリフォルニア出身アヴァン・ジャズ・ロック・バンドによる待望の17年作2nd。前作『RAINBRO』では女性ヴォーカルを擁しカンタベリー・エッセンスをたっぷり含んだポップな音作りがたまらない個性派ジャズ・ロックを聴かせた彼らですが、本作でもその唯一無二のサウンドは健在です。全盛期ゴングばりの強度と緩急自在のしなやかさで聴かせるジャズ・ロックをベースに、カンタベリー風の芳醇かつ流麗なホーン・セクションとスラップ・ハッピーあたりを彷彿させる浮遊感あるメロディをちょっぴりミステリアスに歌う女性ヴォーカル。演奏自体は角の立った硬派なジャズ・ロック・テイストがあるのですが、一貫して軽やかなポップ・エッセンスが効いており、無骨な印象は一切与えないハイセンスなサウンドメイクが相変わらず素晴らしすぎます。前作を気に入った方は勿論、カンタベリー・ロック・ファン、ゴング・ファン、スラップ・ハッピーのファンも「これはっ!」となること間違い無しの一枚に仕上がっています。

  • BIG BIG TRAIN / SECOND BRIGHTEST STAR

    90年結成、今や名実ともに現英国プログレの頂点に位置するバンド、なんと前17年作『GRIMSPOUND』に続いての17年リリース作!

    90年に結成され、今や名実ともに現英国プログレの頂点に位置するバンド、なんと先ごろリリースされた17年作『GRIMSPOUND』に続く17年リリース作!ヴァイオリン、ピアノ、アコースティックギターなどを主体に紡がれる、英国の神秘的な森の情景を想わせる美麗なアンサンブルに支えられ、ジェントルで気品あるヴォーカルが前面に出された珠玉の叙情ナンバーで構成された作風です。オリジナル楽曲は7曲40分のボリュームですが、その後待ち受けるのが、前々作「FOLKLORE」と前作「GRIMSPOUND」収録楽曲の拡張バージョンをパーツに持つ30分に及ぶ組曲。前半の作風を踏襲するメロウで落ち着いたサウンドを基本としつつも、変拍子でダイナミックに突き進むパートも登場し、ドラマチックに物語が描き出されていく傑作組曲に仕上がっています。前作『GRIMSPOUND』と対をなす構成として優美なパートばかりで作り上げられた叙情シンフォ・ファンには堪らない一枚となっています!

  • KOTEBEL / COSMOLOGY

    現スペイン随一のシンフォニック・ロック・グループ17年作7th、緻密に構築された楽曲と完璧にコントロールされた演奏で隙なく聴かせる、知性と熱情を合わせ持った傑作!

    現スペイン随一と言える名シンフォニック・ロック・バンドによる7作目となる17年作。前12年作『CONCERTO FOR PIANO AND ELECTRIC ENSEMBLE』は世界的な音楽アワード「INDEPENDENT MUSIC AWARDS」を受賞するなどバンドにとって転機となった作品でしたが、5年ぶりとなった今作も前作に匹敵する緻密にして壮大な音世界が待っています。クラシックの確かな素養を背景に持つテクニカルかつ端正な音運びに軽やかなジャズ風のタッチも織り交ぜたしなやかなピアノがまずもって絶品!前作でもサウンドの要を担った女性ピアニストAdriana Plazaの技巧が光ります。そこにスペインらしさを感じさせるエキゾチックな旋律を奏でるフルートと熱くエモーショナルなギターが絡み合って構築されていくサウンドは、初期BANCOを彷彿させる重みとロマンティックさが漂う風格溢れるもの。ここぞという場面で噴き出すアグレッシブなオルガンやメロトロンのプレイにも痺れるし、変拍子満載ながらも抜群の安定感を誇るリズム・セクションも素晴らしい。30分超の組曲をはじめどの曲も細部まで緻密に構築された楽曲と完璧にコントロールされたアンサンブルで隙なく聴かせますが、時にはラテン気質の熱情がたぎる劇的な展開も待っていて、その静的なパートと動的なパートを絶妙に組み合わせたサウンドが大変に魅力的です。今作も期待を裏切らない傑作!

  • RYSZARD KRAMARSKI PROJECT / LITTLE PRINCE

    ポーランド、MILLENNIUMのキーボード奏者によるソロ・プロジェクト、「星の王子さま」をコンセプトに据えフロイド直系のドラマチックなシンフォを聴かせる秀作!

    現ポーランドを代表するシンフォ・グループMILLENNIUMのキーボード奏者Ryszard Kramarskiによるソロ・プロジェクト17年作。タイトルが示すとおり『星の王子さま』をコンセプトに据えた作品となっており、そのサウンドはMILLENNIUMと同様ピンク・フロイド、特に『DARK SIDE OF THE MOON』を強く意識したメロディアスかつ劇的なシンフォニック・ロック。リック・ライトのプレイを思い出さずにはおれないセンシティヴな美しさと微かな陰鬱さが漂うシンセから、壮麗に流れゆくキーボード・ストリングスまで、音作りの要を担う自身のキーボードワークはさすがの素晴らしさ。ただ決して前には出過ぎずアンサンブルの中で有機的に音を紡いでいる姿勢がまた好印象です。一方メインでソロを取るMOONRISEのギタリストMarcin Kruczekによるギターも特筆で、ギルモアのプレイを忠実に再現したブルージーな泣きをたっぷり含んだ極上のソロを聴かせていて感動を禁じえません。女性ヴォーカルは清楚さよりは艶があってややアヴァンギャルドな表情も滲ませる実力派。フロイド憧憬のサウンドに深遠な奥深さを与えています。往年のフロイド憧憬を見せつつもそこに違和感なくエレクトロニクスを挿入してくるモダンなセンスも冴え渡ります。フロイド好きならこれはたまらないメロディアス・シンフォの好盤!

  • RTFACT / LIFE IS GOOD

    アメリカを拠点に活動するロシア人コンポーザーYuri Volodarskyによるシンフォ・プロジェクトの17年作、「ジェントル・ジャイアント+エニド」と言える圧倒的スケールのシンフォニックなプログレ・ハード!

    サンフランシスコを拠点に活動、映画プロデューサーや作家の顔も持つロシア人コンポーザーYuri Volodarskyによるシンフォ・プロジェクトの17年作。ゲストに、ハケット・バンドで歌うナッド・シルヴァンや、イングヴェイの作品で知られるジェフ・スコット・ソート、技巧派HR/フュージョン・ギタリストのジェフ・コールマンらが参加。そのサウンドは一言で言うと「GENTLE GIANT + ENID」。壮大に溢れ出す管弦楽器群による本格派クラシカル・サウンドと、GGのハード・ロックな部分をスケール大きく現代的にアップデートしたかのような目まぐるしくもエッジの効いたアンサンブルを一体にした、圧倒的な質量感を誇るシンフォニックなプログレ・ハードが凄まじい!と言ってもシリアスに迫ってくる感じはなく、アメリカンなキャッチーで爽快感あるメロディを合わせ聴きやすさ抜群のサウンドに仕上げているのが見事。また管弦楽器とギターやキーボードが緻密に絡み合う、隙なく構築されたインストゥルメンタル・パートも非常にハイレベルで、コンポーザーである彼の作曲能力の高さに唸らされます。とにかくすごい聴き応えの作品です。これは激カケレコメンド!

  • DAVEY & MORRIS / DAVEY AND MORRIS

    北アイルランドはベルファスト出身のフォークデュオ、トラッドの寂寥感とマーク=アーモンドばりの洗練されたポップセンスが融合した73年唯一作

    北アイルランドのベルファスト出身、ショーン・デイヴィーとジェイムス・モリスとで結成したフォークデュオ。73年の唯一作。レーベルは、ブリティッシュフォークの良作を多くリリースしているヨークレコードです。しっとりと流れるように奏でられるピアノのアルペジオ、マーク=アーモンドあたりを彷彿させる叙情的でいて洗練されたリズム・セクション、そして、ちょっぴりスモーキーでいて透明感のある繊細な歌声。一聴した印象は「流麗」なのですが、どこか厳かで胸が締め付けられるような物悲しさがあって、メロディ・ラインに意識を留めると、おぉそうか、サンディー・デニーが歌っていそうな感じ。どこか寂寞とした感じで、北アイルランドの寒々しい風景が思わず浮かんできます。オープニング・ナンバーから言葉を失うほどの名曲で、柔らかながらも純粋でいて芯のあるボーカルとギター、そこにアイリッシュ・ブズーキーがきらびやかに鳴らされ、ピアノが神秘的に入り込み、静かにオーケストラが交じってきて・・・まるでフォーキーな讃美歌のようです。アルバムには、中期キンクスを思わせる牧歌的な曲もあり、2人が紡ぐポップなメロディも特筆もの。プロデューサーはストローブス結成メンバーのトニー・フーパ―。ジャケの内気そうな2人そのままといえる内省的でいて気品に満ちた、英国フォーク・ポップの隠れた名盤です。

  • KAIPA / CHILDREN OF THE SOUNDS

    北欧を代表するシンフォニック・ロック・グループによる17年作、ずばり北欧シンフォに求めるあらゆる要素が凝縮され結晶となったような文句なしの大傑作!

    スウェーデン出身、75年にデビューした北欧を代表するシンフォニック・ロック・グループ。2017年リリースの13thアルバム。一曲目からクライマックス!Hans Lundinの芳醇にしてそそり立つように荘厳なオルガン、Per Nelssonの雄弁にメロディを紡ぐギターが折り重なり、エネルギッシュながらも輝かしい気品に満ちた幻想的な音世界を構築。そこにPatrick LundstromとAleena Gibsonの男女ヴォーカルによる、溢れんばかりのエモーションを込めた熱唱が絡み合いアンサンブルを伴って劇的に高まっていきます。北欧シンフォらしい神秘性と凄まじいまでのエネルギーの放射が見事に共存したサウンドに早くも驚愕…。特に素晴らしいのが、KAIPAのギタリストとしてすでに偉大な前任者Roine Stoltの印象を払拭したPer Nelssonによる、音数多く畳み掛けるようにスリリングなギター。イマジネーションが溢れ出るままに美麗フレーズを次々と紡ぎ出すプレイに息をのみます。Patrickのフレディー・マーキュリーを宿した野性味あるヴォーカルも優美なサウンドの中で活き活きと立ち上がってるし、タイトかつ緻密なリズムプレイでアンサンブルをダイナミックに牽引するMorgan Agren&Jonas Reingoldの鉄壁リズム隊もさすが。そしてオルガンとシンセを駆使して魔法のようにファンタジックで色彩感に満ちたサウンドを生み出すHans Lundin。改めて凄いメンバーが揃っていることを実感します。さらに、Hansが操るハープシコードやゲスト奏者による室内楽風のヴァイオリンを大胆にフィーチャーし中世音楽風の格調高いエッセンスを加えたナンバーも圧倒的に素晴らしく、中世風味を違和感なくKAIPAのサウンドに溶け込ませていて、その手腕にバンドとして更なる音楽性の成熟を感じさせます。もう北欧シンフォニック・ロックとして他の追随を許さない高みに到達した感さえあります。北欧シンフォに求めるあらゆる要素が凝縮され結晶となったような、文句なしの大傑作。

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