クラシカルな奏法では気高くも激しい音色を、トラディショナルな奏法では郷愁を誘う優しい音色を響かせるヴァイオリン。華やかなだけではなく、情熱的で危うい魅力を持つヴァイオリン・ロック・グループは、世界各地に存在します。
フォーク・ロックからジャズ・ロック、サイケデリックまで、ヴァイオリンがフィーチャーされた作品をカケレコがセレクト。最も華麗なロック・ミュージック、ヴァイオリン・ロックがあなたの心を沸き立てることでしょう。
それでは英国編をどうぞ!
ユーロ&北南米編はこちら
70年1stより。ヴァイオリン・ロックと言えば『四季』をモチーフにロック・アレンジされた、この曲。DarrylWayの超技巧はもちろんのこと、ディストーションを掛けて音色を歪ませる手法は革命的。
ヴァイオリン奏者、David Cross他を加えてリリースされた73年5thよりタイトル曲。イントロの緊張感溢れるヴァイオリンとギターのインプロヴィゼーションから、グッと惹きこまれます。即興演奏と実験音楽の頂点と位置づけられる大名盤。
69年作の1stより。Simon Houseのヴァイオリンは、静のパートでは流れるように美しいソロでドラマティックに、動のパートではスリリングなプレイで緊張感を増幅させています。英サイケ・ハードの傑作。
スペース・ロックの代表格として知られるグループ、73年ライブ作。一心不乱に掻きむしるヴァイオリン、うねりを上げるLemmy Killmisterのベース、Del Dettmarの宇宙的なシンセサイザーを中心にNik Turnerのサックスやフルートも圧倒的。
多国籍グループによる75年作3rdより、BEATLESのカバー「Eleanor Rigby」をご紹介。大胆なアレンジが施されており、けれん味に溢れたヴァイオリンがヒステリックな音色を奏でる。強烈。
75年作の2nd。ヴァイオリンによる切々とした「リリシズム」、リリカルなピアノとメロトロン風キーボードによる「ファンタジー」など、楽曲にメリハリが付いた分、メロディ・ラインやフレーズの歌心が一層際立っています。
73年作3rd。チェロなどもフィーチャーし、英国的叙情性と心の暗黒が強調されたドラマティックなサウンドを構築。Graham Smithのヴァイオリンが、歪んだ音色で不穏な雰囲気を醸し出しています。
ヴァイオリニストのDAVE ARBUS率いるグループ、69年作の1stより。ヴァイオリンやフルートによるオリエンタルな響きをフューチャーしたフォーキーなサイケデリック・サウンドは、神秘〜ウマグマあたりのフロイドを想わせます。
73年作より。格調高くリリカルなメロディ、叙情性溢れるヴァイオリンが魅力的な英国的な陰影に溢れた流れるような佳曲ぞろい。ハイライト「悲しみのマクドナルド」は、Darrylのヴァイオリンがこれでもかとむせび泣く美しすぎる名曲。
英国出身、女性ヴォーカルSonja KristinaとヴァイオリニストDarryl Wayを擁するロック・グループによる70年作1st。ロックに弦楽器であるヴァイオリンを全面的に採用した初めてのグループ。本作は初期に残した3枚の中で最もヴァイオリンが活躍、クラシカル・ロック度が高い内容です。オープニング曲「It Happened Today」は焦燥感を掻き立てるギター・リフに妖しくも艶やかな女性ヴォーカルが映えるパワフルな導入から、一転清楚なヴァイオリン・パートへと変貌するドラマティックなナンバー。「Vivaldi」では超絶テクを披露するクラシカルなヴァイオリンが時に優雅に、時にノイジーに弾きまくり、目まぐるしく表情を変えるスリリングなインストゥルメンタルを展開。上記2曲を始め「完全に溶け合わないからこそ」の破天荒なクラシカル・ロックが楽しめる楽曲が目白押しです。初期衝動がこれでもか、と伝わるインパクト抜群の一枚。
デジパック仕様、2枚組、18年リイシュー、ボーナス・トラック1曲、CD2には70-71年のシングル/アウトテイク/BBCライヴ音源など10曲を収録
元WALLECE COLLECTIONの人ヴァイオリニストRaymond Vincentを中心に結成されたイギリスのプログレッシブ・ロックグループによる75年3rd。THE BEATLESの楽曲「Eleanor Rigby」の凄まじいカバーから幕を開ける本作は、2ndと並び彼らの代表作と言われる1枚。その内容は、デビュー作である「Rock Orchestra」の作風への回帰が伺えるサウンドであり、ボーカルに比重を置いたデビュー作のポップ感と聴きやすさに、前作のプログレッシブ・ロック的な緊張感を加えたような、集大成と言えるサウンドを提示しています。
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有(折れあり)
サイケデリック・スペース・ロックの代表格として今もなおプログレッシブ・ロックからテクノシーンまで幅広いバンドに影響を与えているイギリスのグループ、代表作と名高い73年ライブ作。その内容はロンドンとリヴァプールでのライブを収録しており、スペース・ロックというジャンルの醍醐味であるライブの開放感に溢れた傑作です。トランシーに盛り上がり、宗教的な神秘性を発するサウンドは唯一無二の境地であり、うねりを上げるLemmy Killmisterのベース、Del Dettmarの宇宙的なシンセサイザーを中心にNik Turnerのサックスやフルートも圧倒的。凄まじいテンションと恍惚とした酩酊感に溢れた名盤です。
2枚組、デジタル・リマスター、ボーナス・トラック3曲
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
小さい圧痕あり
超絶ギタリストTony Hillと、後にHAWKWIND〜THIRD EAR BANDで活躍するヴァイオリン奏者Simon Houseを中心とする英ハード・ロック・グループ。69年作の1st。引きずるようにヘヴィなリズム隊をバックに、暴力的なまでに歪んだファズ・ギターとスリリングなヴァイオリンが時にサイケデリックに沈み込み、時にエキセントリックなバトルを炸裂させる。混沌とした中から浮かび上がる英国的な叙情性など、これぞブリティッシュ・ロックな深みも見事。Tony Hillはそれほど有名ではりませんが、テクニックとセンスはかなりのもの。重たく歪んだリフから流麗なアルペジオ、メロディアスなソロまでどれもがハイ・レベルです。Simon Houseのヴァイオリンもさすがの一言で、静のパートでは流れるように美しいソロでドラマティックに、動のパートではスリリングなプレイで緊張感を増幅させています。英サイケ・ハードの傑作。
奇才Robert Frippを中心に結成され常に先鋭的なサウンドを作り出し、デビュー以来プログレッシブ・ロックの頂点に君臨し続けるイギリスのグループの73年5th。前作を発表後休眠していたKING CRIMSONでしたが、Robert Frippが当時YESで成功を収めていたBill Brufordのドラムに感銘を受けたことをきっかけに、ヴァイオリンのDavid Cross、パーカッションのJamie Muir、そしてJohn Wettonを加え再始動しました。その内容は即興演奏と実験音楽の頂点と位置づけられるものであり、フリーフォームに繰り広げられていく各メンバーの技巧と爆発的な音楽のひらめきが詰まった大名盤です。
紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、定価2.233+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
帯に小さいカビあり
89年リマスター、定価2200
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
ケースツメ跡あり、帯はケースに両面テープで貼り付けてあります・帯に折れ・若干色褪せあり
紙ジャケット仕様、40周年記念エディション、HQCD+DVD-AUDIOの2枚組、K2HDマスタリング、復刻巻帯付仕様、DVD-AUDIOはNTSC方式・リージョンフリー、定価4500+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
カビあり、かすかにタバコのにおいあり
紙ジャケット仕様、40周年記念エディション、HQCD+DVD-AUDIOの2枚組、K2HDマスタリング、復刻巻帯付仕様、DVD-AUDIOはNTSC方式・リージョンフリー、定価4500+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
若干角潰れあり
HDCD、定価1667+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
75年作の2nd。リリカルなピアノと優美なアコースティック・ギター、そして英国叙情に溢れる柔らかなメロディと豊かなハーモニー。1stの延長上にある英国叙情派フォーク・ロックを土台に、シンフォニックなキーボードをよりフィーチャーし、ドラマティックな作風に変化。ゴリゴリと疾走感溢れるベースなど初期YESやFLASHに通ずる「ドライヴ感」、ヴァイオリンによる切々とした「リリシズム」、リリカルなピアノとメロトロン風キーボードによる「ファンタジー」など、楽曲にメリハリが付いた分、メロディ・ラインやフレーズの歌心が一層際立っています。特に旧アナログB面のすべてを使った大曲『REASON WHY』は、叙情的かつダイナミックに展開する名曲。大英帝国プログレのファンは必聴の愛すべき逸品。
SHM-CD、定価1300+税
盤質: | 無傷or小傷 | 傷あり | 全面に多数傷
状態: | 良好 | 並(経年) | 並(一部不備) | 不良 |
帯有
帯に若干折れあり
日本中のディープなロック・ファンから集まった中古CD、世界のニッチ&ディープな新品CDの在庫豊富!続きはリストで探求ください!