LITTLE TRAGEDIESやLOST WORLDといった優れたシンフォ・グループを輩出しているロシア。EL&Pの遺伝子を受け継ぐ早弾きキーボーディストを看板とした、テクニシャン揃いのバンドが多く存在しています。正確無比に畳み掛けるアンサンブルから繰り出されるシンフォニック・サウンドは格調高さと力強さが同居。随所に散りばめられたロマンティックなメロディも魅力です。圧倒的迫力で迫るキーボードの嵐、ロシア・シンフォの世界へようこそ。
85年作1st。清涼感溢れるクラシカルなキーボードとSteve How譲りの硬質なタッチのスリリングなギターが印象的なシンフォニック・ロック。クラシカルな優美さだけでなく、チェンバー・ロック的な緊張感やダークネスも持ち味。
静謐とも言えるような格調高さを常に感じさせるシンフォ・グループ、06年作2ndに続く09年作。ファンタスティックなシンフォを軸に、硬質なヘヴィネスや、浮遊感とサウンドのエッジをうまく織り込んだセンスは超一級。
シンフォ新鋭06年3rdより。キース・エマーソンを彷彿とさせるクラシカルなキーボード、ツーバスで暴れまわるドラム、ヘヴィなギター、オーケストラが一体となった、優雅でドラマティックなテクニカル・シンフォ。
ロシア出身。鮮やかなキーボードが空間を広げ、アグレッシヴな変拍子を合図にザクザクとアグレッシヴなギターがなだれ込みます。そうかと思うと、一転してFOCUSあたりを彷彿とさせるような胸を打つメロディが流れる。静と動との鮮やかな対比が素晴らしい!
チェンバー・ポストモダン・オーケストラと自ら名乗るロシアはシベリア出身のグループ、2010年デビュー作より。暗黒テイストやヘヴィさは薄く、クラシカルで格調高いサウンドが印象的。ずばり傑作です!
ヘヴィ・プログレ・グループ、2011年2nd。Robert Frippを彷彿とさせるロング・サステインが効いたリード・ギターが印象的。「艶のあるヘヴィネス」とでも言えるような生々しく肉感的なリズム隊によるダイナミズムは、ANEKDOTENばり。
2010年作3rd。Keith Emersonからの影響による壮大なキーボードはこれぞロシア産プログレ!ドラマティックな面のみならず、Mike Oldfieldにも通ずるミニマルなサウンドの広がりも聴かせるなど、圧倒的な音世界を築き上げています。
08年デビュー作。空間を埋め尽くす壮大なキーボードをバックに、アグレッシヴなムーグ、冷たいトーンのクラシカルなシンセ、繊細かつアグレッシヴなピアノが予測不能に鳴らされるドラマティックなシンフォニック・ロック。
2011年作より。チェロやバスーンなど室内楽的なアンサンブルをフィーチャーした、チェンバー・プログレ。ロシアというとテクニカルなイメージがありますが、このグループは、一音一音が有機的に結びついた丁寧なアンサンブルが持ち味。
90年代初めから活動するロシアのシンフォ・グループ。高い評価を得た06年作2ndに続く09年作。ヌケが良く疾走感溢れるリズム・ギターとアグレッシヴなリズム隊が築くスケールの大きなキャンバスの上を、ヴァイオリンとギターが奔放に美しいメロディを描き、そこに流麗なピアノが鮮やかな色を付ける。聴いていて思わず笑みがこぼれる躍動感いっぱいのアンサンブル。まさに「鮮烈」の一言。ただ、ゴリ押しで畳みかけることは決してなく、どんなにアグレッシヴなパートでも、静謐とも言えるような格調高さを常に感じさせるのが特筆もの。前作同様に「静」と「動」の対比鮮やかで、「静」のパートでは、フルートが柔らかに舞い、優美なメロディを描く。ファンタスティックなシンフォを軸に、「太陽と戦慄」期クリムゾンのような硬質なヘヴィネスや、ディシプリン期クリムゾンのような浮遊感とサウンドのエッジをうまく織り込み、なおかつ全体的には優美さでまとめ上げるセンスは超一級。サウンド・プロダクションも抜群で、モダンなビビッドさとビンテージな温かみとのバランスが絶妙。これは傑作です!
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