旧チェコスロヴァキアを代表するシンフォ・バンド。74年作より。重厚なブラス隊とスリリングに絡み合いながら、シンフォ、ジャズ、ブルースなどを巻き込んでテクニカルに進行していくバンドの演奏力が圧巻の傑作!
70年代にMODRY EFEKTに参加していたヴォーカル/キーボーディストが復帰しての81年作。重厚かつ宇宙的な広がりを持つシンセによる東欧らしい泣きの叙情が溢れだすシンフォニック・ロックが素晴らしい名品。哀愁ほとばしるヴォーカルにも注目です。
東欧のキース・エマーソンと言うべき技巧派key奏者率いるバンド、81年の最終作より。ELPを凌ぐほどのテンションで展開するキーボード・アンサンブルが圧倒的!英米のメジャープログレに引けをとらない完成度を持った作品。
80年作の1stアルバムより。タイトで手数の多いドラムに、マイナー調のダークなギター、陰影を帯びた荘厳なキーボードをフィーチャーしたヘヴィ・シンフォ。変拍子を多用して嵐のごとくヘヴィに畳みかける展開には、イタリアン・プログレのファンもしびれること間違いなし!
チェコのみならず、東欧を代表するジャズ・ロック・グループ。73年デビュー作より。
78年2nd。いかにも東欧といえる奥ゆかしいシンフォニック・ロックを基調に、ジャズ/フュージョン・ロックのエッセンスを織り交ぜたアンサンブルは、かなりハイ・レベル。この深みはただ事ではありません!
旧チェコのジャズ・ロック・バンド、75年作1stより。リズム隊に絡むコンガが独特の緊張感を生み出す中で繰り広げられる、クラヴィネット、エレピ、ギターによる一触即発の掛け合い。そしてそこにフリーキーに滑りこんでくるサックスのカッコよさと来たら!MAHAVISHNU ORCHESTRAやBRAND Xにも比肩するテンション!
チェコのジャズ/ファンク・ロック・グループ、77年作より。躍動するリズム隊にファンキーなクラヴィネット&ワウギター、ブラスが吹き荒れる中を、ハスキーかつパワフルな女性ヴォーカルが貫くファンキーなジャズ・ロックを展開。これはズバリ痛快!
キーボードとギターによる圧倒的にアグレッシヴかつスリリングなバトルが持ち味のジャズ・ロック・バンド。クラシカルな高速ユニゾンから、これぞプログレな魅力いっぱいのドラマティックなキメの変拍子、スピーディーに畳みかけていく演奏が見事です。
64年チェコのプラハでキーボーディストのMartin Kratochvilを中心にJAZZ Q PRAHAとして活動を開始し、70年にBLUE EFFECTとの連名(BLUE EFFECT & JAZZ Q PRAHA)でアルバム『Coniunctio』を発表。その後、70〜80年代にかけて名義を変えつつ7作品を世に送り出した同国の最重要ジャズ・ロック・グループによるボックス・セット。73年から84年までの全作品7枚にボーナス・ディスクを加えた8枚組(BLUE EFFECT & JAZZ Q PRAHAの『Coniunctio』は未収録)。ざっくりとボックスの内容をご紹介していくと、73年1st『Pozorovatelna』は、東欧らしい重厚なサウンドが個性的なヘヴィー・ジャズ・ロック。74年2nd『Symbiosis』は、イギリスのブルース・シンガーJoan Dugganが加入した名盤。75年作『1974-75 Live』は、74年(3曲)と75年(6曲)のライブを収録。76年3rd『Elegie』は、Joan Dugganが脱退しRETURN TO FOREVERやMAHAVISHNU ORCHESTRA系のインスト・バンドとなった作品。78年4th『Zvesti』は、シンセサイザーの使用によって音色の幅がカラフルに広がった意欲作。79年5th『Hodokvas』は、大幅なメンバー・チェンジを経たジャズ・フュージョン作。そして84年6th『Hvezdon』は、5th『Hodokvas』の延長上にあるサウンドながら、よりバラエティー豊かな楽曲を収めた最終作。さらにボーナス・ディスクには、70年代から90年代にかけての未発表音源15曲が収録されています。JAZZ Qのディスコグラフィーを一気に揃えることができる、プログレ・ファン必聴のボックス・セットとなっています!なお、BLUE EFFECT & JAZZ Q PRAHAの『Coniunctio』は、BLUE EFFECTの9枚組ボックス・セット『1969-1989』に収録されていますので、そちらのチェックもお忘れなく!