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カケレコ・セレクション!冬に聴きたいプログレ作品

グッと寒さが強まってきましたね。

部屋の中で暖かくしてゆったりと音楽に浸ろうという方もいらっしゃるのではないかと思います。

そこでカケレコが、英国&ユーロのプログレより冬に聴きたい作品をセレクション!
冬のロック鑑賞の参考になれば幸いです♪


ブリティッシュ・プログレ

まずはベタではありますが、プログレで冬と言えばやはりこちらではないでしょうか?

CAMEL/SNOW GOOSE(1972)

切なくさえずるフルート、デリケートな響きを持つキーボード、エモーショナルに歌うギターなど、これでもかとファンタジックで叙情的なサウンドが押し寄せますが、タイトなリズムセクションが適度に演奏を引き締めているのがポイント。この甘く感傷的になり過ぎない絶妙な演奏バランスが彼らの魅力でもありますよね。冬のツンと澄みきった空気をそのまま音で表現したような演奏が素晴らしい一枚です。

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KING CRIMSONからは『宮殿』と双璧をなすこの名作をセレクト!

KING CRIMSON/RED(1973)

「Starless」における、哀感を帯びた切なすぎるメロディーにメロトロンやむせび泣くサックスが叙情的に絡むこの展開はもはや反則的。初期クリムゾンが生み出した数々の名作たちへのレクイエムとも言える一曲です。

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YESからはバグルス組が加入し80年代のYESへと繋がる新たなカラーが付与されたこの作品をピックアップ。

YES/DRAMA(1980)

従来のYESにはなかったエレクトロなサウンドとYES本来のファンタジックでドライヴ感満点のサウンドが違和感なく融合した音楽性が特徴的。氷河を描いたロジャー・ディーンによるジャケット通りひんやりとした質感が全編を覆う一枚です。

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PINK FLOYDで冬のイメージなら、『おせっかい』や『狂気』よりはこの作品が思い浮かぶのではないでしょうか。

PINK FLOYD/WISH YOU WERE HERE(1975)

「CRAZY DIAMOND」におけるリック・ライトのシンセ、荒涼とした大地に吹く乾いた風のような質感は唯一無二ですね。他にも「WELCOME TO THE MACHINE」や「WISH YOU WERE HERE」など冬っぽいイメージのナンバーが多い作品です。

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CARAVAN/IN THE LAND OF GRAY AND PINK(1971)

これはもうすばり「WINTER WINE」で決まりですね。カンタベリーのポップサイド代表とは言え、ここでのキレのあるインストパートはさすがはカンタベリー一派と言うべき硬派なジャズ・ロック・テイストに溢れています。

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VAN DER GRAAF GENERATOR/PAWNHEARTS(1971)

71年の代表作からは、一昨年夏に日比谷野音で行われたプログ・フェスでの名演が感動的だったこの名曲をセレクト。これは部屋で暖まりながらというよりは冬の寒空の中で聴きたい曲という感じもします。しかしこうして改めて聴くと、ピーター・ハミルのひりつくような声質は本当に個性的ですよね。76年リリースの大名盤『STILL LIFE』なども冬に合いそうな作品です。

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ROBERT WYATT/ROCK BOTTOM

不慮の転落事故により下半身不随となったワイアットが、多くの仲間たちに支えられながら創作した74年リリース作。淡い色調を感じさせる静謐なサウンドが冬の静かな自然情景を想起させるようで美しいですよね。「どん底」を意味するタイトルとは対象的な、彼岸の境地すら垣間見れる至高の名品に仕上がっています。

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AFFINITY/AFFINITY(1970)

秋のプログレでもセレクトしましたが、キーフによる美しく神秘的なアートワークと演奏におけるひんやりとしたジャジーな質感は、冬にもいい感じで心に沁みてきますよね~。

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FANTASY/PAINT A PICTURE(1973)

70’s英ロックシーンきっての叙情派グループ73年作。フォーキーなタッチで綴られる夢の世界を描くような演奏と、甘い声質のヴォーカルが儚げなメロディを切々と歌う、まさにバンド名そのままのサウンドを聴かせる名作ですね。冬から初春あたりにかけてをイメージさせる音像です。

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GNIDROLOG/LADY LAKE(1972)

70年代に2枚の作品を残した英暗黒系プログレの実力派バンドからも72年の2ndをセレクト。混沌渦巻くアヴァンな作風が印象的な1stから、より叙情的でドラマティックな構築性を感じさせるサウンドに変化を遂げた一枚。重厚に響く管楽器やジャジーでタイトなリズム・セクション、そして個性的なハイトーン・ヴォーカルなど、VDGGともタメを張れるオリジナリティ溢れるサウンドを聴かせるバンドです。

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北欧プログレ

ROINE STOLT/FLOWER KING(1994)

KAIPAのギタリストを出発点に華々しいキャリアを築いてきたROINE STOLT率いるグループの記念すべき1st。KAIPAのファンタスティックな叙情性はそのままによりスケールアップしたかのような一大シンフォニック・ロックを繰り広げます。北欧特有の硬質感と凛とした佇まい、そして温かみ溢れるファンタジーが一つとなった名作ですね~。

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TRETTIOARIGA KRIGET/1st(1974)

ANEKDOTENやANGLAGARDら後に登場する新鋭たちにも多大な影響を与えたと言われるヘヴィー・プログレ・グループ。圧倒的な演奏力でゴリゴリと突き進んでいくテンションみなぎるヘヴィー・アンサンブルは、同年リリースのクリムゾン「RED」にも引けをとらない破壊力を誇ります。

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HAIKARA/HAIKARA(1974)

こちらもクリムゾンに通じるダークな音楽性を持つフィンランドのバンド。クリムゾン『アイランド』ばりの静寂から、突如サックスやファズ・ギターが炸裂する『宮殿』ばりの混沌へと雪崩れ込む展開が何とも強烈です!

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KERRS PINK/MELLOM OSS(1981)

こちらはノルウェー出身のシンフォ・グループ。ツイン・リード・ギターと優美でリリカルなキーボード&フルートによるキャメルタイプの泣きまくりのシンフォを演奏。そこはかとなく薫る北欧トラッドの要素もこのバンドならではの魅力です。

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ANGLAGARD/HYBRIS(1993)

新世代北欧シンフォを代表するスウェーデンのグループ、寒々しくどこまでも硬質なヘヴィ・アンサンブルが圧倒的なデビュー作をピックアップ。本来叙情的に溢れだすはずのメロトロンも、このバンドにあってはヘヴィネスを助長する役割を担ってしまいます。いやはや何度聴いても色褪せない強烈さです。

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クリムゾンのDNAを継ぐ新鋭グループ名作選

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PAR LINDH/THREE CHRISTMAS CONCERTOS(2015)

現代の北欧シーンで屈指の才能を誇るキーボーディスト/コンポーザーのPAR LINDHによる15年作。もともとクラシカルで壮大に展開する本格派シンフォニック・ロックを楽しませてくれていた彼が、ついに純クラシックに挑戦した意欲作となっています。ヴィヴァルディ『四季』をオマージュした四編の協奏曲のうち「冬」に位置づけられるのが本作で、聴いてみると本当に古典だと言われてもそう思ってしまうほどの完成度!クリスマスがモチーフになっているということで、なるほど格調高くも華やかな演奏ですよね。

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イタリアン・プログレ

BANCO/1st(1970)

初期バンコのバロック音楽に根ざした重厚な味わいは、比較的冬のイメージがありませんか?ツインキーボードを軸とするキレのあるアンサンブルとジャコモ氏の伸びやかな美声が冴える傑作デビュー作!

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LOCANDA DELLE FATE/FORSE LE LUCCIOLE NON SI AMANO PIU(1977)

イタリアン・シンフォ最高峰バンドによる当時としては唯一作。クラシックの素養みなぎる流麗なツイン・キーボード&泣きのツイン・ギターによる厚みのあるサウンドが魅力的。オープニングを飾るこのインスト曲も絶品ですが、ヴォーカルが入ってより叙情味が増す以降の楽曲も素晴らしいですよね。

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CELESTE/(1973)

イタリア屈指のメロトロン名盤として知られてきた唯一作。ひんやりとしたメロトロンの調べと温かみのあるアコギを中心に淡い叙情を描きだすアンサンブルからは、冬から植物が芽吹き始める初春にかけてのイメージが広がります。

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HOSTSONATEN/WINTERTHROUGH(2008)

現イタリア最高のプログレ・ミュージシャンFABIO ZUFFANTI率いるグループによる、四季をテーマにした連作シリーズの「冬」の作品。ファンタスティックなパート、静謐なパート、ダークで荒涼としたパートなど、イメージ喚起力のある雄弁なアンサンブルが次々と溢れてくる伊シンフォの新たなる名品に仕上がっています。

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AUTUMN CHORUS/VILLAGE OF THE VALE(2012)

バンド名こそAUTUMN CHORUSですが、そのガラス細工のように繊細に紡がれる崇高な音像はむしろ冬の情景とよりシンクロするように感じられます。レーベルの紹介では、上でも取り上げた英国のFANTASYとアイスランドのポスト・ロック・バンドSIGUR ROSが引き合いに出されていて、なるほど納得。

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フレンチ・プログレ

ATOLL/L’ARAIGNEE MAL(1975)

イエスの構築美とクリムゾンのヘヴィネスを融合して、フランスらしい耽美な陰影によって包み込んだユーロ・シーン屈指の傑作!

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幻惑のフレンチ・プログレ入門編

ASIA MINOR/BETWEEN FLESH AND DIVINE(1980)

トルコ系フランス人のメンバーによって結成されたシンフォ・グループ、80年の2nd。フランスのキャメル・フォロワーの代表格で、流麗なフルートが彩るロマンチックさとバンドならではの湿り気を帯びたメランコリーが絶品なシンフォニック・ロック名品です。

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ダッチ・プログレ

TRACE / BIRDS(1975)

エマーソンやウェイクマンにも匹敵するテクニック/作曲センスを誇るRICK VAN DER LINDEN率いるシンフォ・グループ、75年作。クラシックの確かな素養に根ざした格調高さとダイナミックでアグレッシヴに攻めるインストが圧巻の一枚です。

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CHRIS / SNOW STORIES(2012)

オランダ期待の新鋭ミュージシャンがこのCHRIS。この12年作、ムーン・サファリばりの流麗で躍動感あるアンサンブルに、ジェネシス/キャメルを受け継ぐ夢見るようなロマンティックさが加わった絶品シンフォ作に仕上がっています♪

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その他ユーロ/辺境プログレ

QUIDAM / QUIDAM(1996)

90年代の女性ヴォーカル・プログレとしては最高峰であろうポーランドのシンフォ・グループ、デビュー作。ひたすらドラマティックに畳み掛ける演奏と切々と訴えかけるような歌声がただただ胸を打ちます。

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EAST/FAITH(1983)

アクの強いハンガリー勢にあって、この一歩引いた感じの奥ゆかしさはかえって個性的ですよね。ジャケット通りのしっとりと淡い叙情美も素晴らしい!

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OBIYMY DOSCHU/ELEHIA(2009)

雪を深くかぶった木々を写した静謐なアートワークが素晴らしいウクライナのシンフォ・グループによる09年デビュー作。しかしそんなジャケットからは及びもつかない狂おしいばかりに美しく荘厳なサウンドが展開されていてまさに驚愕!これは初期アネクドテンのファンには直撃間違いなしのシンフォ傑作です!

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FIVE-STOREY ENSEMBLE/NOT THAT CITY

こちらも東欧より、ベラルーシのチェンバー・ロック・グループによる13年作をセレクト。UNIVERS ZERO影響下と言える格調高さとどこか漂う不穏さをあわせ持つ完成度の高いチェンバー・ロックを展開。狂気スレスレまでテンションを高めていくパートも素晴らしいですが、ゆったりと各楽器が歌うパートでは枯葉が舞う庭園を想起させるような美しいアンサンブルが繰り広げられます。息をのむ美しさとはこのことでしょう。

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HARMONIUM / HARMONIUM(1974)

古今東西探しても、ここまでセンチメンタルな音ってそうはないと思います。メロディーの端々からこぼれ落ちるリリシズムがノスタルジーを喚起する名品。

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皆さんお気に入りの冬のプログレアルバムは入っていましたでしょうか。それではまだまだ寒さが厳しくなっていきますが、プログレを聴きながら乗り切っていきましょう!

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  • CAMEL / SNOW GOOSE

    ポール・ギャリコ「白雁」をモチーフにリリカルかつイマジネーション豊かに綴られる、一大コンセプト・アルバム傑作、75年発表

    Andrew Latimerを中心にファンタジックなアプローチでプログレッシブ・ロックの重要バンドに位置づけられるイギリスのバンドの75年3rd。オーケストラ・セクションを迎え、ポール・ギャリコの小説「白雁」をコンセプトに掲げたアルバムであり、全編インストルメンタルによる彼らの代表作の1つです。特にAndrew Latimerによるフルートの優しげな調べが印象的な「ラヤダー」は、澄んだシンフォニック・ロックのお手本として有名であり、同じくフルートを扱いながらもアプローチの全く違うJethro Tullとの比較で論じられています。決して派手さはないものの優しさとロマンに溢れており、肌触りの良いギターやPeter Bardensによるキーボードの音色、リズムセクションの軽快さ、そしてインストルメンタルのハンディを感じさせないメロディーとアレンジの上手さで御伽噺の世界をマイルドに表現しきった名盤です。

  • KING CRIMSON / RED

    フリップ、ウェットン、ブルーフォードの三人が尋常ならざる緊張感の中で生み出したクリムゾンを代表する傑作、74年作7th

    ギタリストRobert Frippを中心に結成され、ブリティッシュ・プログレッシヴ・ロック・シーンの頂点に君臨し続けるグループ。プログレッシヴ・ロックという音楽ジャンルを構成する要素の多くは彼らがロック・シーンに持ち込んだものであり、現在もなお数多くのミュージシャンたちに影響を与え続けています。6thアルバム『暗黒の世界』後にヴァイオリン奏者David Crossが脱退。3人体制となったKING CRIMSONは、1974年に7thアルバム『レッド』をリリースしました。メンバーは、ギタリストRobert Fripp、ベース・ヴォーカリストJohn Wetton、ドラマーBill Brufordという布陣。ゲストには、ソプラノ・サックス奏者Mel Collins、アルト・サックス奏者Ian Mcdonald、ヴァイオリン奏者David Cross、コルネット奏者Mark Charig、オーボエ奏者Robin Millerという旧メンバーあるいは過去作にもゲスト参加の経験を持つミュージシャンたちが迎えられています。その内容は、アルバムのオープニングを飾る「Red」から破壊的なギター・サウンドとアグレッシヴなリズム・セクションに驚愕する傑作。KING CRIMSON作品の中で最も素晴らしいバラード曲との呼び声も高い「堕落天使」、初期のKING CRIMSONサウンドをヘヴィーに再構築したような「再び赤い悪夢」、インプロヴィゼーションのライブ録音楽曲「神の導き」、抒情的なヴォーカルが印象的な前半部とギターやサックスが暴れまわる後半部から成る長尺曲「スターレス」と、全曲がプログレッシブ・ロック史に残る名曲です。本作のリリースをもって、KING CRIMSONは再び解散することとなりました。裏ジャケットに使われている、レッド・ゾーンに振り切れた音量メーターが、本作の狂暴な音楽性と当時のグループの状況を示唆しています。

    • VJCP2307

      ロバート・フリップによる89年リマスター、ファミリーツリー付き仕様、定価2233+税

      盤質:傷あり

      状態:

      帯有

      若干スレあり、カビあり

    • VJCP2307

      ロバート・フリップによる89年リマスター、ファミリーツリー付き仕様、定価2233+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

      若干折れ・側面部に若干色褪せあり、ケースに若干スレあり

    • IECP10010

      紙ジャケット仕様、HDCD、デジタル・リマスター、内袋付き、定価2500+税

      盤質:傷あり

      状態:良好

      帯有

    • KCSP7PANEGYRIC

      40TH ANNIVERSARY SERIES、デジパック仕様、スリップケース・ブックレット付仕様、CD+DVDの2枚組、ボーナストラック3曲、DVDはNTSC方式・リージョンフリー

      盤質:無傷/小傷

      状態:良好

      スリップケースに若干圧痕あり

  • LOCANDA DELLE FATE / FORSE LE LUCCIOLE NON SI AMANO PIU

    イタリアン・シンフォニック・ロックの頂点に君臨する名盤中の名盤、77年作

    単発ながらイタリアン・シンフォニック・プログレッシブ・ロックの頂点に君臨する名盤を生み出したグループによる77年作。テクニカルでタイトなリズム・セクションをボトムに、アコースティック・ピアノやアナログ・シンセサイザー、チェンバロ、ギター、フルートといった楽器がふくよかなサウンドを彩る作風であり、ツイン・キーボード、ツイン・ギター編成で聴かせるその叙情性とファンタジアはイタリアン・シンフォニック・ロックの中でも飛びぬけたクオリティーを誇ります。PREMIATA FORNERIA MARCONIやMAXOPHONEといった叙情性と牧歌的な雰囲気を持ったグループにも全く引けを取らない奇跡の1枚であり、且つスリリングな技巧に裏打ちされた名盤となっています。

  • ATOLL / L’ARAIGNEE MAL

    仏プログレを代表するグループ、仄暗く幻想的な音世界に惹きこまれる大傑作2nd、75年リリース

    構築的な楽曲アレンジ、美しいコーラス・ワーク、そして華やかな音像で「フランスのYES」などと評されている、フレンチ・シンフォニック・ロックを代表するグループの75年2nd。前作での構築的なサウンドはさらに磨きをかけながら、ギタリストChristian Beya、ヴァイオリンのRichard Aubertの新加入が大きくバンドに影響を与え、YESの構築美やジャズ・ロックアンサンブルに加えてKING CRIMSONの屈折したヘヴィネスまで織り交ぜて聴かせています。多少荒さのあった前作から比べると、フランス産らしい耽美な質感も現れており、まさしく彼らの代表作とするにふさわしい名盤です。デジタル・リマスター、ボーナス・トラック1曲。

  • CARAVAN / IN THE LAND OF GRAY AND PINK

    ソフト・マシーン『Third』と共にカンタベリー・ロックの代表作と言える一枚、71年発表の大傑作3rd!

    SOFT MACHINEと同じWILDE FLOWERSを母体にRichard Sinclairらによって結成されたグループであり、カンタベリー・ジャズ・ロックシーンを代表するグループの71年3rd。彼らの代表作との評価も高いその内容は、淡いサイケデリック・ロックの質感と、Richard Sinclairの甘く響くボーカル、Dave Sinclairの各種キーボードによるマイルドなアンサンブルが上質に響くカンタベリー・シーン屈指の名盤であり、英国然とした湿り気を帯びた雰囲気とSOFT MACHINEよりもポップ且つメロディアスな音楽性が素晴らしい1枚。20分超の大作も採用し、プログレッシブ・ロックならではのスリリングなインタープレイを見せ付けながらも、やはりナイーブでセンチメンタルな叙情に溢れた傑作です。

  • VAN DER GRAAF GENERATOR(VAN DER GRAAF) / PAWN HEARTS

    孤高の詩人ピーター・ハミル率いる英国プログレ史上の名バンド、彼らの最高傑作に推す声も多い71年作4th

    非凡なる才能を持ったボーカリストPeter Hammillを擁し、難解な哲学詩と前衛的なアプローチ、初期のKING CRIMSONに負けず劣らずのへヴィネスと神秘性を兼ね備えたイギリスのプログレッシブ・ロックバンドの71年4th。前期VAN DER GRAAF GENERATORの総括的作品として名盤の誉れ高い本作は、20分を超える大作を中心にした3曲で構成され、Peter Hammillはもちろんのこと、Hugh Bantonの痛ましいほどに強烈なオルガンさばき、David Jacksonの荒々しいダブル・ホーンが刺激的な1枚。ゲスト参加したKING CRIMSONのRobert Frippでさえ霞みかけるほどに、一節一節強烈なインパクトを残しています。

  • PINK FLOYD / WISH YOU WERE HERE

    前作『狂気』にも劣らぬ内容を誇る75年リリースの傑作

    サイケデリック・ロック全盛期に登場しデビュー・アルバム『夜明けの口笛吹き』をリリースするも、中心メンバーのギタリストSyd Barrettが脱退。以降、ベーシストRoger Waters、ギタリストDave Gilmour、キーボーディストRick Wright、ドラマーNick Masonという布陣でブリティッシュ・ロック史に残る傑作を連発し、1996年には「ロックの殿堂」入りも果たした世界的なグループ。奥深いテーマに基づいたコンセプト・アルバムの数々は、現在に至るまで多くのミュージシャンたちに影響を与えて続けています。1973年発表の『狂気』の大ヒットを経て、PINK FLOYDは日用品を使った前衛音楽「Household Objects」を企画。しかし、これは実際にレコーディングも行われていましたが、途中で頓挫しました。そして、1975年に発表された『炎〜あなたがここにいてほしい』は、全米および全英1位を獲得した前作『狂気』と並ぶPINK FLOYDの代表作のひとつとなりました。最大の聴きどころは、アルバム冒頭と最後に収められた9つのパートから成る「クレイジー・ダイアモンド」でしょう。この大曲は、(Roger Waters自身は否定しているものの)早くにグループを離脱することになってしまったSyd Barrettに捧げられた楽曲だと言われています。さらに、79年にリリースされる傑作『ザ・ウォール』につながるテーマが登場する「ようこそマシーンへ」、プログレ・フォーク・ミュージシャンRoy Harperをゲスト・ヴォーカリストに迎えた「葉巻はいかが」、そしてRoger WatersとDavid Gilmourが揃って「グループの最高の楽曲のひとつ」と胸を張る「あなたがここにいてほしい」が収められています。『狂気』に続き、本作も間違いなく名盤です。

    • TOCP65549

      紙ジャケット仕様、黒色の外ビニール付き、外ビニールにシール帯貼り付け仕様、内袋付仕様、ポスター・ポストカード封入、定価2667+税

      盤質:傷あり

      状態:並

      帯有

      カビあり、外ビニールに折れ跡

    • 5099952243325EMI

      廃盤希少!SPECIAL LIMITED EDITION、デジパック仕様(トールサイズ)、SACD/CDハイブリッド、ポストカード6枚付き仕様

      盤質:傷あり

      状態:良好

      若干黄ばみあり

  • YES / DRAMA

    バグルスのトレヴァー・ホーン&ジェフ・ダウンズが加入し制作された80年作

  • TRACE / BIRDS

    技巧派key奏者R.V.D.Linden率いるオランダのプログレ・バンド、元WOLFのドラマーIan Mosleyが加入し制作された最高傑作75年作2nd、Darryl Wayもゲスト参加

    元EKSEPTIONのRick Van Der Linden率いるオランダのキーボード・トリオ。75年作2nd。クラシカルな美しさはそのままに、ロック的なダイナミズムを増した重厚なアンサンブルは驚異的な完成度。全プログレ・ファン必聴の傑作。Darryl Wayがゲスト参加。

    • ARC7334

      紙ジャケット仕様、09年デジタル・リマスター、ボーナス・トラック2曲、定価2940

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  • CELESTE / CELESTE

    76年発表、イタリアン・ロック随一のメロトロン名盤にして素朴な歌心にも溢れる珠玉のイタリアン・シンフォ

    単発ながら素晴らしい作品を残したイタリアのプログレッシブ・ロックグループの76年唯一作。ゲスト・プレイヤーにPICCHIO DAL POZZO のAldo De Scalziを迎えて製作され、メロトロンの名盤としても知られるその内容は、ファンタジックなフォーク・ロック風の牧歌性が素晴らしい優美なサウンド。フルートやヴァイオリン、ギターが彩るフォーキーな音楽性を基本にメロトロンやアナログ・シンセサイザーが神秘的な広がりを加味しています。ほとんどリズム・セクションを廃した作風とシンセサイザー・サウンドの効果もあって、ジャーマン・ロックなどにも通じる浮世離れした浮遊感を持っていることが個性的ですが、やはり優美なメロディーには確かなイタリア叙情を感じます。

  • ROBERT WYATT / ROCK BOTTOM

    74年発表、転落事故による半身不随という悲劇からカムバックを果たした2ndソロ、名作です

    カンタベリー・シーンを代表する名ドラマーであった人物が、シンガーとして始動した記念すべき74年作。転落事故により脊髄を損傷、下半身不随となりドラムを演奏することが出来なくなってしまった彼は、その不屈の精神でシンガーとしてキャリアを積み直していきます。本作は彼の代表作としても知られており、Richard SinclairやHugh Hopperなどのカンタベリー人脈に加えてFred FrithやMike Oldfieldも参加し、Nick Masonのプロデュースと言う布陣で製作された名盤。彼の儚げで優しいボーカルをフューチャーし、浮遊感と優しさに溢れたソフトなサウンドを放っています。

  • FANTASY / PAINT A PICTURE

    73年作、メロトロンが広がるリリカルでメロディアスな英ロック、名作です

    品の良いシンフォニック・ロックを聴かせるイギリスのフォーク・ロック系プログレッシブ・ロックバンドの73年デビュー作。オルガンのシンフォニックでブリティッシュ的な旋律、牧歌的なアコースティック・ギターとボーカルの素朴な味わいなど、マイルドで緩やかなシンフォニック・ロック寄りのサウンドを聴かせており、メロトロンも効果的に組み込まれた作風です。楽曲によってはブラス・セクションによるドラマティックなアプローチなども見られるものの、一貫して感じられるのは適度にファンタジックでほのぼのとした英国叙情であり、穏やかな旋律を放つ名盤と言えるでしょう。

  • QUIDAM / QUIDAM

    RENAISSANCEやGENESIS、CAMELを受け継ぐポーランドの女性Voシンフォ・グループ、96年の大傑作1st!

    ポーランドを代表するシンフォ・グループ。96年作の1st。ほの暗い叙情性を帯びたロマンティシズム溢れるキーボード、丁寧にメロディを紡ぐギター、優美なフルート、憂いある美しいメロディ、透明感溢れる女性ヴォーカル。東欧シンフォを代表する大傑作。

  • HOSTSONATEN / WINTERTHROUGH

    08年作、次々とイメージが溢れ出る、ダイナミックなシンフォニック・ロックの名作

    FINISTERREやLA MASCHERA DI CERAの中心人物Fabio Zuffantiによるプロジェクト・グループ。08年作。「四季」を表現したコンセプト・アルバムで、メロトロンやキーボードをフィーチャーした壮大なシンフォニック・ロックに仕上がっています。ファンタスティックなパート、静謐なパート、ダークで荒涼としたパートなど、イメージ喚起力のある雄弁なアンサンブルが次々と溢れてきます。アコースティックな「静」とヘヴィな「動」との対比も鮮やか。70年代イタリアン・プログレ直系のサウンド・プロダクションもたいへん素晴らしい。オール・インスト。シンフォニック・ロックの名作。

  • BANCO(BANCO DEL MUTUO SOCCORSO) / BANCO DEL MUTUO SOCCORSO

    PFMと共にイタリアン・ロックを象徴するグループ、記念すべき72年1st

    Vittorio Nocenzi、Gianni Nocenziを中心に結成され、Francesco Di Giacomoの迫力のある歌声とツイン・キーボードのアンサンブルを個性にイタリアを代表するプログレッシブ・ロックグループへと飛躍。シーンに衝撃を与えP.F.M.に続いて世界デビューを果たしたバンドの72年デビュー作。その内容はオルガンやピアノを中心としたクラシカル且つダイナミックなロック・アンサンブルと、表情豊かなカンツォーネが雑妙に交じり合ったプログレッシブ・ロックであり、イタリア然としたエネルギッシュなサウンドが素晴らしい1枚。デビュー作らしいハードさと勢いを持った傑作です。

  • GNIDROLOG / LADY LAKE

    72年作2nd、VDGGファンなら必聴と言えるダークかつドラマティックな英プログレ名盤

    Colin GoldringとStewart Goldringの兄弟によって結成され、フルートやサックスを取り入れたジャズ・ロックを基本にKING CRIMSON、VAN DER GRAAF GENERATORのような音楽性を放つイギリスのプログレッシブ・ロックグループの72年2nd。基本的な方向性は前作からの流れを汲んでおり、サックスやフルートが鳴り響くへヴィー・ロック的な作風ですが、より洗練されたアンサンブルと、カオティックな中にドラマ性と一筋のロマンティシュズムを感じることが出来る名盤となっており、やはり繊細な質感とダイナミックなサウンドのコントラストが映える作品と言えるでしょう。

  • AUTUMN CHORUS / VILLAGE OF THE VALE

    英国新鋭プログレ・バンド、2012年デビュー作 、 信じられないほどに繊細に紡がれる、牧歌的でいて崇高な圧巻の名作!

    イギリス南東部のブライトン出身で、ヴォーカル、ギター、トランペット、オルガンを操るマルチ奏者ロビー・ウィルソンを中心に07年に結成された4人組。現代イタリア・プログレ・シーンの注目のレーベルAltrockと契約し、その傘下のFADING RECORDSより2012年にリリースされたデビュー作。アルバムの幕を静かに開けるのが鉄琴の一種であるグロッケンシュピール。まるでオルゴールのように静謐でいてファンタスティックなイントロではじまり、ドラムが入ると、オルガンが幻想的にたなびき、トランペットやストリングスなど管弦楽器が艶やかな音色を奏でるなど、クラシック・ミュージック由来の格調高さと温かみとともに、ポスト・ロック的な浮遊感が絶妙にブレンドされたイマジネーション溢れる音世界が次々と描かれていきます。ささやくように歌うハイ・トーンの繊細でメランコリックな美声男性ヴォーカル、聖歌隊のように厳粛なコーラス・ワークも絶品。レーベルからのインフォには、参考バンドとして英国70sプログレの名グループFANTASYとアイスランドのポスト・ロック・バンドSIGUR ROSが挙げられていますが、なるほどその通り!ジャケットのイメージ通りのいかにも英国的な牧歌性や幻想性と、宗教的とも言える崇高さとが完璧に融合したサウンドにただただ言葉を失います。全ての楽器と声とが信じられないほどに繊細に紡がれた、凛とした音の透明感。デビュー作とは思えない孤高の逸品です。これは名作でしょう!

  • KERRS PINK / MELLOM OSS

    82年作2nd、哀愁が止めどなく溢れ出す北欧シンフォの名作

    ノルウェー出身、81年作の2nd。アルバムのどこを切り取っても溢れ出る哀愁。それも洪水のように溢れ出す半端ではない哀愁。見事なハーモニーを響かせるツイン・リード・ギターとCAMELタイプのキーボード&フルートを中心に、泣き、泣き、泣きのフレーズてんこ盛り。そこに北欧トラッドの要素も加え、北欧らしい透明感にも溢れた、見事な一大シンフォニーを聴かせています。名作です。

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