2015年12月25日 | カテゴリー:世界のロック探求ナビ,日々是ロック
こんにちは、カケレコ店長の田中です。
クリスマスということで、今朝は多くの子供達がワクワクした朝を迎えたことと思います。
我が家の一人息子もその一人。
小学校6年生なのですが、どうやらまだサンタの存在を信じているようなのです。
でも、本当のことを知りつつも親に合わせているような気もするし、なんだか親も子も微妙にさぐりあってるような感じ。
中学生になったらさすがにサンタはないだろう、と思いつつ、サンタを通した子供とのやり取りがなくなるのも寂しい気もしますね。
さてさて、最近入荷したCD、売れたCDの中から店長オススメの作品をピックアップするこちらのコーナー「日々是ロック」。
人気のプログレ新鋭作品が続々と入荷しておりますので、オススメ盤をピックアップいたしましょう。
どうぞお楽しみください!
昨日、再入荷しましたが、売り切れ間近!
2010年代にデビューしたバンドの中でも屈指と言えるロシアの新鋭による待望の2015年作2nd。
「陽」「陰」のパートともにシンフォニック・ロック・ファンの心に直球で響くドラマがたっぷりつまった逸品です。
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アネクドテンのファンは悶絶必至!
ウクライナの恐るべき新鋭、09年デビュー作。
狂おしいばかりに美しく荘厳なシンフォ名作です。
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迫りくる凶暴なアンサンブル、そして叙情美。クリムゾンの遺伝子を受け継いだ90年代以降の新鋭グループを世界中からピックアップ!
ロングセラーな一枚をピックアップ。
90年代~00年代~10年代と長きに渡りイタリアの現代プログレ・シーンのトップに君臨するFabio Zuffantiが90年代に率いていた名バンド。
90年代プログレの中でも屈指のバンドですね!
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2015年作が大ヒットとなったメキシコの雄CAST。旧作も再び人気が出ています。
ジェネシスからの影響が濃いネオ・プログレから一気にモダンなシンフォニック・ロックへと進化し、出世作となったのがこの03年作。
ずばりフラワー・キングスやトランスアトランティックへのメキシコからの回答と言えるスケールの大きな傑作です。
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新鋭ではありませんが、メキシコつながりで最近久々に再入荷したこの作品をピックアップ。
CAMELのファン? メキシコにこれほど端正かつリリカルでファンタスティックなグループがいたとは!
アルバム最後のギターとピアノによるソロの応酬はもう泣き、泣き、泣きのオンパレードでグッと来っぱなし!
このチリの新鋭、イングランド『ガーデンシェッド』やグリーンスレイドやドゥルイドあたりのファンは是非一聴を!
躍動感いっぱいでファンタスティックでキャッチーなプログレハード快作!
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ハイ・トーンのヴォーカルとヌケの良いコーラス・ワーク、そして、突き抜けるように躍動感いっぱいのアンサンブル。そんなイエスのDNAを継ぐ00年代以降の世界各国のプログレ作品をセレクト!
メキシコ、チリときてブラジルのアーティストをピックアップ!
ブラジルというより北欧に通じる透明度の高いリリシズムに溢れたメロディ、美声のハイ・トーン・ヴォーカル。
ムーン・サファリばりのコーラス・ワークも良いし、これはメロディ好きにはたまらない名作!
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イタリアが誇るFabio Zuffantiや今カケレコで大人気のオランダのChrisをはじめ、世界各国からマルチ・コンポーザーによる良質な作品が続々と届けられています。注目の作品をピックアップいたしましょう。
「ジェネシスやイエスが好きなんだけど、イギリスの現役バンドで良いのないかな。しかも、フォロワーに終わってなくて、新しさもあるバンドがいいんだよね。」という質問に対しては、本作は文句なしのベストチョイス!
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90年代~00年代のイギリス屈指のプログレ新鋭バンドと言えるBIG BIG TRAINを特集。バンドのオフィシャル・サイトのヒストリーを元に、バンドのラインナップの変遷を見ていくとともに、作品を聴いてまいりましょう。
こ、これは何という才能。間違いなく2015年シンフォ・プログレ新譜の中でトップ3は間違いなしでしょう。
英国から登場した童心のように無垢なマルチ・ミュージシャンによるメロディを愛する全音楽ファン必聴の大傑作!
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90年代以降のプログレシーンを盛り上げる北欧スウェーデンやイタリアに負けじと、本場イギリスからも、イエスやジェネシスやクリムゾンなど往年のグループのDNAを継いだ好グループが出てきております。注目の作品をセレクトいたしましょう。
影響を受けたアーティスト: ソフト・マシーン、マグマ、ストラヴィンスキー、バルトーク、ジェネシス、イエス。
パリの新鋭による2015年作ですが、アカデミックかつアヴァンギャルドな傑作ですよ~。
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00年代に入ってジャズ・ロック/チェンバー・ロック/アヴァン・ロックの充実ぶりが凄い!ということで、ユーロ各国から北米、南米まで、世界中から届くジャズ・ロック/チェンバー・ロック/アヴァン・ロックの2015年新譜をピックアップ!
いかがでしたか?
2015年にリリースされたプログレ新鋭の作品はこちらの記事で特集しておりますので、あわせてチェック是非!
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90年代以降にプログレ新鋭シーンが盛り上がり、00年代に入っても注目の作品が続々とリリースされています。その勢い衰えず、次々と優れたプログレ新譜が届く2015年。入荷した注目作をピックアップいたしましょう。
みなさまにとってぴったりの一枚が見つかれば幸いです。
またお会いいたしましょう。
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昨日、264枚の中古CDをサイトにアップしました!
中古CDの在庫も充実中ですので、リストをチェック是非。
紙ジャケの在庫も充実中。国内盤紙ジャケットCDのみに限定したリストはこちら!
聴かなくなったプログレ&オールド・ロックのCDがございましたら、カケレコを是非ご検討ください。
1枚1枚、専任スタッフが丁寧に査定させていただきます。
80年、英国はノッティンガムシャー生まれで、1歳の頃に病気により視力を失った盲目のマルチ・ミュージシャン&コンポーザー、Peter Jonesによるプロジェクト。4歳の時にピアノをはじめて以来、8歳の時にBBCのジュニア作曲コンテストで優勝するなど、作曲を本格的に学び、ポップ・デュオとしての活動を経て、子どもの頃から好きだったジェネシスやクイーンをはじめ、BIG BIG TRAINやFROSTなどプログレ新鋭にも強く影響を受け、プログレッシヴ・ロックを指向して生まれたプロジェクトがTIGER MOTH TALESです。2014年末にリリースされたデビュー作から半年ほどで早くも届けられた2015年作の2nd。ブライアン・メイが乗り移ったようなエモーショナルなリードから、カイパなど北欧プログレにも通ずるリリシズム溢れるリードまで、歌心に溢れたエレキ・ギターを中心に、キーボードがコロコロと愛らしいフレーズから勇壮なフレーズまで幻想的に彩り、さらに管弦楽器が透明感溢れるトーンで瑞々しく鳴り、全体としてファンタジー小説に心躍るような音世界が次々と紡がれていきます。ピーター・ガブリエルを彷彿させるヴォーカル、叙情極まる美メロもまた感動的。初期ジェネシス、キャメル、クイーン、アラン・パーソンズ・プロジェクト、カイパなどのDNAを継ぐ、ファンタスティック・ロックの正統派。アンサンブルも歌もどこまでも美しく、童心に返ったように無垢な気持ちが溢れてきます。何という才能。これはプログレ・ファン必聴、というかメロディを愛する全音楽ファン必聴と言える大傑作!
70年代末に結成され、94年に自主制作にてデビューしたメキシコのシンフォ・グループ。03年作の11thアルバム。Key奏者Alfonso VidalesとギタリストFrancisco Hernandez以外のメンバーが交代。Francisco Hernandezはヴォーカリストとなり、ギター、ドラム、ベースが新加入。サウンドは、ジェネシスからの影響が濃いネオ・プログレから一気にモダンなシンフォニック・ロックへと進化していて、ずばりフラワー・キングスやトランスアトランティックへのメキシコからの回答といった感じ。リズム隊がそっくり変わっているのでまず注目すると硬質でタイト!変わったギタリストはというとザクザクとメタリック!かなりモダンなシンフォニックになっていて、ジェネシスではなくクリムゾンやEL&Pのエッセンスを感じます。その点では、ハンガリーのAFTER CRYINGも彷彿。そんな緊張感みなぎるハードな「暗」のパートとの対比により、これまでのクラシカルでファンタスティックな「陽」のパートがより一層ドラマティックに聴こえます。専任のヴォーカルDino Carlo Brasseaが抜けたため、インスト重視になりましたが、ヴォーカル・ナンバーも収録していて、なんとはじめてスペイン語で歌われています。これまでギターだったFrancisco Hernandezの歌声もなかなか良い感じ。ゲストも特筆で、特にスペインのシンフォ・バンドOMNIの作品にも参加するサックス/フルート奏者Pepe Torresの演奏が素晴らしく、フルートはもちろん、サックスのリードはバンドの新たな魅力と言えるでしょう。新生CASTによる傑作です。
ジェネシスとイエスのDNAを継いだ2011年のデビュー作がカケレコでもベストセラーとなったロシアの新鋭プログレ・バンドによる2015年作2nd。コロコロと透明感あるトーンのファンタスティックなピアノ、高らかに鳴り響くムーグを中心とするキーボード・ワークを軸に、クラシカルで格調高いアコギのアルペジオ、粒立ちの良いトーンのメロディ・センスあるエレキ・ギターをフィーチャーした爽快感あるシンフォニック・アンサンブルはデビュー作の延長線上にあり、相変わらずの素晴らしい正統派プログレに心踊ります。クリアで伸びやかなハイ・トーンのヴォーカル、豊かなハーモニー、フックに富んだメロディもまた魅力的。疾走感あるリズム隊をバックに、ムーグとギターが絡み合いながらメロディを次々に紡いでいくパートはムーン・サファリも彷彿させるし、ムーグが鳴り響くパートはロシアらしいほの暗い荘厳さたっぷりだし、「陽」「陰」のパートともにシンフォニック・ロック・ファンの心に直球で響くドラマに溢れています。1stに続く、シンフォニック・ロックの傑作です。
ブラジルはサンパウロ出身のコンポーザー&マルチ・インストゥルメンタル奏者。2013年のデビュー作に続く2015年作2nd。サウンドを端的に言えばクリアで壮麗。瑞々しい響きの流麗なピアノ、澄んだトーンで広がるキーボード、ブラジルというより北欧に通じる透明度の高いリリシズムに溢れたメロディ、美声のハイ・トーン・ヴォーカル、澄み渡るコーラス・ワークが印象的です。キーボードとメロディはどこまでも詩情たっぷりですが、リズム隊とギターにはモダンなシャープさがあり、キレのあるリズム・チェンジ、ザクザクとエッジの立ったギター・リフでメリハリを生むとともに、全体に透明度を上げているのも特筆。硬質な部分は、メキシコのCASTも彷彿させます。圧倒的な澄んだメロディ、クリアな中にも南米らしい生命感が宿ったアンサンブルとが絶妙に同居した伸びやかなシンフォニック・ロック名作です。
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